1曲目は、VAN HALENのRUNNIN' WITH THE DEVILに似たセンスの良さを感じる。 若干のメロディの弱さは否めないものの、全10曲ある一定の完成度を 誇っている。少なくとも退屈と思わせる曲は1曲もない。 やはり、ミニ1STにも収められた、Back for Moreの出来が際立っている。 単調と言われるRATTだが、本作に限っては曲の構成も、以外と複雑になっている。 ブルーノートのマイナー寄り主体で、LAメタルの代表作と言える。 次作以降、本作で見られたしたたかさがなくなってしまったのは残念で ならない。 本作で感じた感動を今一度と思い、彼らを追いかけた頃が懐かしい。
当時、雨後のたけのこのように登場したロックンロールバンドの中では 5本指に入る。 個人的には、スキッドロウを超えた魅力を感じた。 パフォーマンスは、ロックンロール系では最もエアロスミスに近い。 そして、ゼップ、ヴァンヘレンの持っていた魅力も兼ね備えている。 私は、上記ロックバンドの再来をいつも夢見ているため、どうしても THE SCREAMのようなロックンロール系には食指が伸びてしまう。 しかし、当時はあまりにそのモドキが多く、本当に憤懣やるかた なかった。 あまりに本質を理解せずに、単にロックンロールしているバンドが 多すぎた。 プリティボーイフロイド、エレクトリックエンジェルス、ブレットボーイズ、 ロックシティエンジェルス、ジャッカル、ジェットボーイ、 ジャンクヤード、ファスタープッシーキャット、シャークアイランド、 サウスギャング、ロウアンドオーダー、デンジャラストイズ とあげればキリがないほど、期待ハズレが多かった。 (個人的には、ガンズも期待ハズレに入るが。) そういう中でも、シンデレラ、ブリトニーフォックス、ポイズンは まあまあだったし、 キルフォースリルズ、ブラッククラウズ、ラフハウス、そしてこの THE SCREAMはピカイチだった。 本作を聴いて、全編、生粋のロックンロールを堪能して欲しい。 そして同じロックンロールでも、その違いを分かって欲しいと思う。 You Are All I Needは、モトリーがやりそうで、やれなかった名曲。