皆さんおっしゃるとおり曲のクオリティが非常に高い。ジャック・ブレイズという人はベースプレイは全然聴こえないけど 作曲の才能は非凡なものがありますね。転調を上手く使ってメロディに印象を持たせるのがすごく巧みだと思います。 特に「Faces」「Four in the Morning」ではそれが顕著ですね。聴いていて気持ちいい。 確かに少し地味に感じられるナンバーもありますが、トータルで見ると押し並べて佳曲が詰まった聴き応えのある作品です。 いいソングライターがいるバンドはそれだけで、テクニシャンが在籍している事よりもアドバンテージがあるんですよ。
このバンドのグルーヴは聴いてて、ホントに気持ちイイ。 各々の曲はコンパクトなんだけど、兄弟の放つグルーヴは他のバンドには絶対に 真似のできないモノ。「Somebody Get Me A Doctor」「Bottoms Up!」が好サンプル。 多くのギター・ヒーローが我ここにありと弾きまくる中、エディのソロは8小節以上は 弾かない潔さ。しかもインプロを主としたロック魂が溢れかえるクォリティ。 サミー時代も悪くはないけど、ロックを強烈に感じるのはデイヴ時代の方。 相変わらずエディのギター・サウンドはエッジがあって、なおかつ暖かいという例の 『ブラウン・サウンド』。多くのプロのギタリストがいまだに歪みの理想形だと 挙げるこの頃のエディのトーンは唯一無二。 割と地味な扱いをされる本作でも、その『ブラウン・サウンド』は輝いている。