強迫観念というタイトルがなんとも意味深。 アルバム製作中、マイケルは現実逃避の真っ最中だったので作品中、彼のペンによる 楽曲は半分だけ。 しかしその分ギタープレイは入魂のフレーズが目白押しですね。やはり皆様のご意見と 同様に「only you can rock me」「Born To Lose」でのプレイが白眉だと思います。 それにしても、作曲者が違うとかなり除湿が効いた曲になるんですね。 マイケル脱退後のアルバムを愛聴できるかどうかの分水嶺的な作品でもあります。
メロハーっていうククリもよく分からんが。 普通にいいアルバムだと思います。 1曲目「LIVIN' MY LIFE FOR YOU」のリフなんかメチャクチャかっこいいし、 ハロウィンに代表される、いわゆる『ジャーマン』の既成概念にとらわれちゃってる人なんかは、この曲が持つエッジィな部分を見落としがちですね。 PCならではのフックも満載。快作です。
小学校の家庭科の時間、突然友人のM君が♪る~る~る~る る~るる~る~る~♪と 鼻歌を鼻ずさんだ。 キャッチーなメロディラインに興味津々の僕はM君に訊ねた。「それ誰の曲?」と。 M君は小声で「キッスの新曲でラヴィン・ユー・ベイビーだよ」と、その印象的な メロディのタイトルを自慢げに教えてくれた。 調理実習で作った目玉焼きを飲み込みながらM君の腕を掴み、是非聴かせてくれと 頼み込んだ。その日の放課後にM君の家で彼のお姉さんが所有するドーナツ盤を こっそり聴かせてもらう。これが「I WAS MADE FOR LOVIN' YOU」との出会い。 僕の通う小学校では、キッスをめぐり万引きなど様々な問題が表面化していて 恐ろしいことにキッス禁止令が発布されていたのだ。 禁忌を冒すことのスリルと快感を味あわせてくれた「I WAS MADE FOR LOVIN' YOU」を 聴くと、いまだにちょっとだけコゲた目玉焼きの味が口に広がるのであった。
このアルバムも外せないと思われるんだけど… ZEPばりのファンキーな「Rock And Roll Is Dead」でまず納得…って辛辣な曲だなぁ。 プリンスの曲に「Rock & Roll Is Alive」ってのがあるけど、レニー本人の意図は 果たして… アルバム全体になんとなくドンヨリとした空気が漂ってます。 なので前作に比べるとセールスはイマイチだったんですよね。 余談ですが、当時付き合っていた娘とこの時の札幌公演を見に行ったんですが、 レニーさん、勢い余って衣装のズボンが裂けてしまうというハプニングが!! 公演後、あまりにもそのネタを笑う僕に、熱狂的レニー信者の彼女が大激怒!! あわれ破局に追い込まれたとさ。
なんと自身初のカヴァー集。 取り上げられたバンドは70年代に活躍した、知る人ぞ知る的なチョイス。 彼がロビン・トロワーを聴いていたとは以外でした。 では、ざっと紹介しましょうか。 01. Whiskey Train (PROCOL HARUM) 02. Evil (CACTUS) 03. Way Back To The Bone (TRAPEZE) 04. I' ll Be Creepin' (FREE) 05. Guess I'll Go Away (Johnny Winter) 06. Love Is Worth The Blues (WEST,BRUCE & LAING) 07. I Come Tumblin' (GRAND FUNK RAILROAD) 08. Woman (THE JAMES GANG) 09. A Hard Way To Go (SABOY BROWN) 10. I Can't Stand It (Robin Trower) 11. Rock Candy (MONTROSE) 渋い、渋すぎる… おまけにバックを固めるのはエインズレー・ダンバーにティム・ボガート!! 各々の曲自体は突飛なアレンジがされる訳でもオリジナルを凌駕してる訳でも ない原曲に忠実な感じ。ただ、BAD LANDSで聴かれたようなジェイクのプレイは健在。 この人のフレーズ構成力はやっぱり凄い。 早く第一線に復帰してほしいものだ。