「ROCK IN A HARD PLACE」の時のメンツでのライヴ盤。 確かにジョー&ブラッドに較べると新メンバーのプレイが丁寧で流暢です。 ツカミに「Train Kept A Rpllin'」を冒頭に持ってきたのは正解だと思います。 全編ダレる事の無いパフォーマンスは清々しい。 本作リリース当時、結構な話題になって各メディアもこぞって取り上げてたのも なつかしいですね。
すごいねコレ。ロックバンドはこうじゃなくちゃいけません。「Classics Live!」も なかなか良かったし「A Little South of Sanity」のクォリティも勿論すごいんだけど、 この作品の”リアル感”はちょっと別物。70年代から今日に至るまで、ライヴ盤というのは 多かれ少なかれオーバーダブなどの修正が施されて市場に流通するのが常なんだけれども、この 「Live! Bootleg」はほぼ無修正。ぶっちゃけ暴挙です。 しかしながら、勢い任せの荒々しいプレイからは彼らが正真正銘のライヴバンドだということが ガンガン伝わってきますね。
初めて買ったエアロのアルバム。 彼らについて何の予備知識も無かったから、「ジョー・ペリーってどの人?」なんて 思いながら聴いてました。後日、本作にはジョーが参加してないことを知るも 内容は文句無くかっこいいです。ジョー&ブラッド時代より疾走感が増量。 個人的には全盛期に較べても、なんら聴き劣りはしないと思います。 数年後の復活作である「PERMANENT VACATION」を聴いた時も、ピンとこなくて スピード感のある「ROCK IN A HARD PLACE」を聴き続けました。 それにしても邦題の「美獣乱舞」って…
というのも純然とした事実ですが、当時僕はゴスにハマっていて(当然ゴシック・パンクです。 ゴシックメタルが確立されるのはたっぷり遅れて10年後)THE SISTERS OF MERCYとかBAUHAUSとか の暗黒ロックを好んで聴いていたんだけど、新興勢力のTHE MISSIONやらTHE CULTと一緒に、この ALL ABOUT EVEもトラッドの方向ではなくゴスのルートで興味を持ったというのが本当のところ。
タイトル曲の「HEART OF THE STORM」は濃厚なブリティッシュ臭が漂う佳曲でバーニーの ギターもブルージーに唸ってますが、彼のトーンとシンセの相性はけっして良くはないです。 しかしブリティッシュ・ブルースと係わりの深い彼がよくこの方向で行こうと決断したなぁ。 レコード会社が猛烈にプッシュしていれば売れてたよこのバンド。 これは言っちゃいけないけど、MTV向きのルックスじゃないことが災いしたのかもね。
えっ、二人目? ビリーと言えば「HONESTY」等のバラードが有名ですが このアルバムはロックしてます。 「SOMETIMES A FANTASY」「ALL FOR LEYNA」「SLEEPING WITH THE TELEVISION ON」が 疾走しててかっこいいです。 リック・スプリングフィールドやフォリナー、エイジアなんかが好きな人も 楽しめるアルバムだと思います。
「(DON'T FEAR) THE REAPER」は名曲です。 ギターでコピーしたぐらいだから相当好きですね。「TATOO VAMPIRE」も同様に好き。 「SINFUL LOVE」の演歌っぽい感じも好き。「MORNING FINAL」の儚い感じも好き。 概ね安心して彼らの新たなる世界を聴ける作品です。
が、僕は「THIS AIN'T THE SUMMER OF LOVE」との相性が悪くコイツがあるためにBOCの作品の 中で一番リスニング頻度の低い作品になってしまいました。 へヴィ路線からハード・ポップ路線へとシフトした快作 ということは重々わかってはいるんですが どうも、こう及び腰になっちゃうんですよねぇ。
この1stでもそのセンスは遺憾なく発揮されています。一聴しただけで冷たい質感と同時に鉛を 飲み込んだかのような重さが感じられます。不安感を煽る音のチョイスは見事。 叙情メロディが素晴らしい「THEN CAME THE LAST DAYS OF MAY」はアメリカン・ニュー・シネマ のような歌詞世界と鬱なアンサンブルが絶妙です。 かと思えば、「STAIRWAY TO THE STARS」のようにキャッチーな曲もあったりしてデビューの 時点でいわゆるBOCをBOC足らしめる主要項目は出揃ってますね。 しかも本作を含む初期の作品は攻撃的なリフの頻度も高く、この時代しか認めないというファンも 多数存在します。彼らの魅力はそれだけじゃないんだけどなぁ。
中でも「THE SIEGE AND INVESTITURE OF BARON VON FRANKENSTEIN'S CASTLE」の 劇的な構成に圧倒されますね。マジで涙が止まりません。このバンドのファンでよかった。 リリース直後、ソッコーで入手して以来、毎日幾度となく聴いてきましたが未だに飽きることなく 感動できるってスゴイことだよなあ。
彼ら本来の魅力である歪んだ美しさ、緊張感を煽る怪しさ等はもはや絶滅寸前ですが、歌詞を含めて らしさを内包した「TAKE ME AWAY」「FEEL THE THUNDER」や、どうしようもない哀感が胸を裂く 「EYES ON FIRE」など聴きどころはあります。決して無視されるような駄作ではありません。
「Catch a Fire」や「Burnin'」に比べるとリラックスしていて穏やかな内容。 前作同様、"バビロン・システム(西欧の文化や資本が社会を支配する構図)に対する レベル・ミュージック"という、闘うレゲエとは少し趣の異なる作品だと思います。 とはいえ、中には「Sun Is Shining」のように陽気なタイトルとは裏腹に ♪So, to the rescue, here I am!♪と隠れたメッセージを含む楽曲もあり、 やはりこの人は奥深いなぁ。 ビーチで軽薄なリゾート・レゲエを流すくらいなら、こいつを掛けてくれ。 しかし、僕がこのアルバムを購入した理由はちょっとばかり不純で、 いきつけの美容室にお気に入りの美容師さんがいて、彼女に近づくために このアルバムをプレゼントしたのだ。 そう、彼女の名前はこのアルバムと同じく「香弥(かや)」だったからだ。