このバンドの魅力のひとつにコーラス・ワークがあると思うんだけど、 ここに収められているジョン・アンダーソンの多重録音ナンバーは、 クイーンのコーラス・ワークの雛型になったんじゃないのかなぁ。 スタジオ・トリックはゲイリー・ムーアも拝借してたっけ。 ハウの「MOOD FOR A DAY」は個人的に、1年かかって耳コピした思い出の曲。 カルカッシ風のプレイは相当に難しかったな。 プログレ未体験の方は、ポップな要素も含む本作から入るといいのかも。
ギターのタニヘイの脱退でトリオになってリ・スタート。 前作ではメタルとギター・キッズを意識した作風だったんだけど、今作では彼らの 本来の持ち味であるハード・ロックンロール方向へと着地。ちょっとコミカルな部分や はじけるようなパワーは相変わらずなんですが、スリー・ピースになった事で よりソリッドになりましたね。 「Come Back Baby」「Fallin' Rain」といった泣きの入ったナンバーとZEPを彷彿させる 「I'm A Hungry Boy」なんかが今回の新機軸。それから、マイケル・シェンカーの「Captain nemo」ばりのインスト「Let's Go Animal(To The Zoo)」がかっこいい。 トリオで製作されたアルバムはこの作品のみなので、うじき氏のギターを堪能したいなら 本作をお勧めします。
これは当時盛り上がっていたHMの影響があるんではないでしょうか。 冒頭の「HEART BREAK KIDS」では今までに無いスピーディーで整然としたフレーズを キメています。そして彼らの真骨頂ハードR&Rの「TAKE ME TO YOUR PARTY」。 疾走感とサビの切ないコード進行が何度でも聴きたくなるアッパーな佳曲です。 アリス・クーパーのカヴァー「SCHOOL'S OUT」は日本語の歌詞がナイス。