と、そんな謎も含めかなりのレア音源であることは確か。「BLACK ROSE」以前のゲイリー在籍時の ナンバーなんか相当レア。初期の代表曲「Whiskey in the Jar」でアコギを弾くフィルもレア。 収録された年代がバラバラだから当然サウンドも変化があると思いきや、ラジオ放送に耐えられるように コンプレッサーがかかっているというのもレコーディング・セッションっぽいです。
かなりポップです。 ビギナーはこの作品から入るのがいいかもしれません。相当聴きやすいです。 すべての楽器、コーラス、ミキシング、プロデュースは本人一人でやってます。 ♪僕らは友達のままいられるかい♪と唄う「CAN WE STILL BE FRIENDS」は泣けますよ。 途中のギターソロがブライアン・メイみたいな「LUCKY GUY」も同様です。 しかしこのアルバムの目玉は「ALL THE CHILDREN SING」でしょう。この曲、とにかく コーラス・ワークが素晴らしい。 実は僕自身が初めて買ったトッドの作品がコレで、ライノからリイシューされてから 毎月1枚づつゲットしていきました。
この作品もかなり聴きやすいです。 確か、全編リズム・トラックは打ち込みだと記憶してますが、後で確認してみよう。 冒頭の「HIDEAWAY」ポップで聴きやすいんだけど複雑なコード・チェンジが随所に あってマニアには嬉しいでしょうね。 オペラ歌唱のパロディ「EMPEROR OF THE HIGHWAY」はトッドのお茶目な部分がわかる 曲です。「THERE GOES YOUR BAYBAY」は追っかけコーラスがカッコいい。 この人、テクノロジーにも精通してるから、早くからマシーン・ビートに目を つけていたらしく、後の高野寛の作品では当時としてはかなりハイ・クォリティな ドラム・サウンドが聴けます。
ビートルズの時代から、各パート別に録音していくマルチレコーディングは普通に行われてきたけども TOTOはスタジオ技術に精通していながら、バンドによる「せーの!」で録音することを選んだ。 しかも楽曲はプログレ的な展開で構成される「Hydra」「St. George and the Dragon」なんかも あったりして、彼らのミュージシャンとしての底力に改めて驚かされた。TOTOはスタジオ集団という イメージがあったから尚更だ。
僕がこのアルバムを購入したのは「ANTHEM (We Are the Fire)」のPVを見てカッコいいと思ったから です。それまではバンド名ぐらいしか知らなかったので結構な衝撃でしたよ。ホントにカッコいい。 一聴してまず思ったのはVoがMETALLICAのジェイムズっぽいなぁと。しかしジェイムズよりクリーンを 多用するしおまけにグロウルもやる。てか、もともとグロウルの人なのか。
マイケルの天敵、ポール・チャップマン在籍時のライヴ。個人的には「STRENGERS IN THE HIGHT」 より、こちらの方が好きです。おそらく、まだドーピングに手を染める前のマイケルのプレイが 聴ける74年の音源は、スタジオ・ライヴとコンサート録音、両方収録されているんだけど、 両者共にホントに素晴らしい。ポールとの火花を散らすせめぎ合いは相当スリリングです。 マイケルがゴネたおかげでこのラインナップが長く続かなかったのは少々残念。
75年の音源は、これまた貴重な「NO HEAVY PETTING」時のラインナップによるライヴです。 そう、マイケルの天敵Part2 ダニー・ペイロネルが在籍していた時の布陣です。 アルバム発売に伴うプロモーションの一環だったんでしょうね。バンドのプレイはなかなか 熱いものを感じます。ダニーがなんとなく浮いてるような気もしますが。
77年の音源の方はスタジオ・ライヴ。余裕が感じられる堂々としたパフォーマンスで、 「STRENGERS IN THE HIGHT」に近い感じかな。安心して楽しめますね。 個人的には「TOO HOT TO HANDLE」がいい出来だと思います。この曲はUFO、MSGと様々な バージョンがありますが、このテイクが一番好きですね。
強迫観念というタイトルがなんとも意味深。 アルバム製作中、マイケルは現実逃避の真っ最中だったので作品中、彼のペンによる 楽曲は半分だけ。 しかしその分ギタープレイは入魂のフレーズが目白押しですね。やはり皆様のご意見と 同様に「only you can rock me」「Born To Lose」でのプレイが白眉だと思います。 それにしても、作曲者が違うとかなり除湿が効いた曲になるんですね。 マイケル脱退後のアルバムを愛聴できるかどうかの分水嶺的な作品でもあります。
このバンドのグルーヴは聴いてて、ホントに気持ちイイ。 各々の曲はコンパクトなんだけど、兄弟の放つグルーヴは他のバンドには絶対に 真似のできないモノ。「Somebody Get Me A Doctor」「Bottoms Up!」が好サンプル。 多くのギター・ヒーローが我ここにありと弾きまくる中、エディのソロは8小節以上は 弾かない潔さ。しかもインプロを主としたロック魂が溢れかえるクォリティ。 サミー時代も悪くはないけど、ロックを強烈に感じるのはデイヴ時代の方。 相変わらずエディのギター・サウンドはエッジがあって、なおかつ暖かいという例の 『ブラウン・サウンド』。多くのプロのギタリストがいまだに歪みの理想形だと 挙げるこの頃のエディのトーンは唯一無二。 割と地味な扱いをされる本作でも、その『ブラウン・サウンド』は輝いている。