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はっちゃんさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 601-700

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はっちゃんさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 601-700
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THIN LIZZY - Chinatown - We Will Be Strong ★★★ (2011-02-09 02:56:16)

LIZZYの重要なファクター、ツイン・リード。
美しいハーモニーリードのイントロで始まるこの曲は後期の彼らの楽曲の中でも
格段にハイクォリティです。そして、むせ返るほどの哀愁度。
2コーラスの歌の後ろで流れるようなハーモニーリードには落涙を禁じ得ません。
素晴らしいロングソロを弾ききったスノーウィーもあっぱれ!!


THIN LIZZY - Fighting ★★★ (2009-06-04 05:36:00)

こちらは6年ぶり2人目の書き込み。こんなに書き込みが少ないと悲しくなってくる。
知名度が低いとは思わないんだけど、みんなTHIN LIZZY にまで手が回らんのか…
ライヴでも必ず取り上げられる定番曲「Rosalie」「Suicide」収録です。
特に後者のクールさと緊張感はハンパじゃありません。前者は米国進出を
狙ったボブ・シーガーのカヴァーですがアルバム1曲目らしい明るいナンバー。
しかし上記2曲以外の曲ももちろん素晴らしい。
聴いてみて損はありませんよ。「Wild One」は名曲です。


THIN LIZZY - Jailbreak ★★★ (2009-06-04 05:08:00)

うーむ、4年ぶり4人目の書き込みらしい…
みんなはTHIN MOOREとかTHIN SYKES が好きなのか。
確かにサウンド的にはハードロックと呼ぶにはおとなしいのかもしれないです。
しかし前作、前々作から積み上げてきたLIZZY節が確立されたのが本作なのです。
フィルにしか表現できない男の哀愁、それとは真逆の荒ぶる漢、そして母国への郷愁。
それをツインリード、ハーモニーリードで劇的に唄い上げる。
これぞTHIN LIZZYという魅力に富んだ好盤なのです。
「COWBOY SONG」が、身も心も震わせます。名曲です。


THIN LIZZY - Jailbreak - Emerald ★★★ (2011-02-09 02:18:08)

後半の三連にテンポチェンジしてからの怒涛の展開に圧倒されます。
静と動の巧みなアレンジメントに、どうしようもなく高ぶりますね。

アイリッシュ・バンドとしてのアイデンティティみたいなものを感じます。


THIN LIZZY - Johnny the Fox ★★★ (2009-06-06 20:21:00)

バンドのクリエイティヴィティが止まらない時期に作られた作品。
ブライアン・ダウニーがその実力を見せ付けた作品でもあります。
彼のバックボーンのひとつにジャズが挙げられますが、そこはかとなく感じる
スウィング感と絶妙なシンコペーションは、彼らの曲を唯一無二のものにしています。
LIZZYの楽曲に於けるリズムの多彩さは、同時代のHRバンドには決して見られない
彼らならではのパーソナリティでしょう。
アグレッシヴなナンバーと温かなスローナンバーの対比も聴き所のひとつ。
もちろん「やるせない系」もしっかり収録されていて、徹頭徹尾THIN LIZZYたる
ファクターを余すところ無く網羅した素晴らしいアルバムです。


THIN LIZZY - Live and Dangerous ★★★ (2009-06-04 03:55:00)

問答無用の説得力があるなぁ、こりゃ。
スタジオ盤では味わえなかったパワフルな面が強調されるのは彼らに限った
事じゃないけど、それにしても見事なまでにライヴ・バンドですね。
確かにブライアン・ダウニーがアンサンブルの鍵を握っている気がします。
シャッフルナンバーは彼の独壇場。ハイハットの音がイカシてる。
彼らの黄金期を味わいたいのなら、時系列でアルバムを追って本作で
終わってほしいものです。
いや、本作以降も素晴らしい作品を発表してますが、やはり別物感は払拭
できないんですよ、僕は。


THIN LIZZY - Live and Dangerous - Cowboy Song ★★★ (2011-02-09 02:28:12)

みなさん感じていらっしゃるとおり、単純に「明るいロックンロール」ではありません。
LIZZYの根底にあるアイルランドの歴史のことを考えると、とても能天気なナンバーには
ならないんでしょうね。明るく聴こえてもどこかに哀愁が潜んでいる。そこが彼らの
魅力だと思います。


THIN LIZZY - Live and Dangerous - Still in Love With You ★★★ (2011-02-09 02:01:14)

昔、付き合っていた娘は「大人の歌だね。せつないねぇ。」と言って涙ポロリ。

こんなにも感情が溢れ出している曲は滅多にありません。
フィルの歌唱はおろか演奏陣のプレイも見事に世界観を表現しきっています。


THIN LIZZY - Live and Dangerous - Suicide ★★★ (2009-06-04 06:51:16)

LIZZYお得意の三連チューン。
ハードボイルドなリフが緊張感を高めてます。
後半のギターの掛け合いは鳥肌モノ。
こんな曲フィルじゃないと作れないよなぁ。
例によってスタジオバージョンより数倍ワイルドになってます。


THIN LIZZY - One Night Only ★★ (2013-12-02 00:42:59)

THIN LIZZYの曲が聴けるのであれば、それはそれで嬉しいことだ。

YOU TUBEなんかを見ていると、THIN LIZZYのコピーバンドが世界中で頑張っていることがわかる。
ここ日本においてもLIZZY BOYSというバンドが相当なハイレベルでプレイしていて、実際に当地で
行われるフィルのトリビュート・ライヴにも参戦していて海外での認知度も高い。
こうしたことからも国を問わず、年齢を性別を優劣を問わず、21世紀の今もTHIN LIZZYは愛されて
いるということを実感できる。

しかし、それが当事者ということであれば話は別だ。
そもそもTHIN LIZZYという名義を使用するには法的な条件が必要になってくる。
オリジナル・メンバーのブライアン・ダウニーと黄金期を支えたスコット・ゴーハムそしてフィルの
妻であったキャロラインの3者の許可が無ければTHIN LIZZYを名乗ることはできない。
ぶっちゃけジョン・サイクスは当事者でありながら部外者なのだ。
その彼がこの問題をクリアすべく奔走した情熱には本当に頭が下がる思いがする。サイクスのLIZZY愛は
原カントクのジャイアンツ愛よりも深く熱いということなのだろう。

このメンツがLIZZYナンバーを演奏するとどんな風に聴こえるのか、ある程度の予測はできた。
ウワモノ3人は元LIZZYだから違和感は無い。リズム隊の2人に関しては「…まあ、こうなるよね」と
ガッカリ方向で納得。2人が悪いわけじゃない。彼らには彼らのプレイ・スタイルがある。
だが、ファンの耳は厳しい。比較される相手はフィリップ・ライノット率いる『真・LIZZY』なのだ。

比較さえしなければ、コピーバンドとしてこれほどハイクォリティなものは無いと言える。
収録された曲も過去のライヴでは定番のナンバーばかりで意外性は無いがおおむね楽しめるものだ。
コアなマニアからは気持ちいいほど真っ向から否定されるこの『THIN SYKES』だが、もともとジョンは
僕らと同じくただのLIZZY好きの兄ちゃんだったはずだ。LIZZYへの愛と敬意はビッグファンの僕らと
なんら変わらない。ゴリ押し感が少々メディアに拾われすぎなのは気の毒だ。

残念に思うのは、ジョン・サイクスの大ファンは「THUNDER AND LIGHTNING」は聴くけれどLIZZYの
他の作品はちょっと…という人が割りと多いのが少し寂しい。ま、嗜好の問題は仕方ないけど。


THIN LIZZY - The Japanese Compilation Album ★★★ (2014-05-01 12:53:17)

初めて買ったLIZZYの音源がコレ。

FMで「Do Anything You Want to」を聴いて気に入っていたので、この曲が収録されている
このアルバムを購入。というか、当時僕の住んでいる町のレコード屋さんにたまたま置いてあったから。

このベストアルバムは数あるLIZZYのベスト盤とは違い、日本向けに発売された作品です。
そしてフィル・ライノットが全ての曲を選曲し、スリーヴに使用する写真もフィル自らピックアップした
というスペシャルなベスト盤なのです。
アナログでいうB面はほとんど「LIVE AND DANGEROUS」からのセレクトで、フィルの想いが強烈に
伝わってきますね。「日本のファンの皆、俺たちはエキサイティングなライヴアクトなんだぜ!」と。
フィルの思惑どおり完全にやられた僕は熱心なLIZZYフリークになってしまいました。

このアルバムの魅力のひとつとして、どうしても挙げておかねばならない事がありまして、
それは裏ジャケの楽曲のタイトル表記の部分に正規の邦題とは違う謎の邦題がつけられているってこと。
例を挙げると…

●Do Anything You Want To  正)ヤツらはデンジャラス  謎)思いのままに

●Dancing In The Moonlight  正)邦題なし  謎)ムーンライトでダンス

●Waiting For An Alibi  正)邦題なし  謎)アリバイを待って

●Don't Believe A Word  正)甘い言葉に気をつけろ  謎)一言も信じちゃいけない

●Still In Love With You  正)それでも君を  謎)今でも君が好き

うーむ…これはフィルの指示なのか、レコード会社が勝手にやったのか、知ってる人いませんかね。
こうやって実際に文字表記にしてみると「Still In Love With You」には「それでも君を」の方が
ピッタリきますね。ほぼ直訳だとマヌケな感じになっちゃうんだなぁ。


THIN LIZZY - The Peel Sessions ★★★ (2014-05-01 13:34:11)

なんだか不思議な作品。

タイトルに「Sessions」とあるからスタジオライヴかと思うでしょ?ところがよく聴いてみると
ギターとヴォーカルにオーバーダブがかなり施されているのです。だから実況録音ではない。
レコーディング・セッションという意味での「Sessions」なのかなぁ。よくわからんなぁ。

と、そんな謎も含めかなりのレア音源であることは確か。「BLACK ROSE」以前のゲイリー在籍時の
ナンバーなんか相当レア。初期の代表曲「Whiskey in the Jar」でアコギを弾くフィルもレア。
収録された年代がバラバラだから当然サウンドも変化があると思いきや、ラジオ放送に耐えられるように
コンプレッサーがかかっているというのもレコーディング・セッションっぽいです。

彼らの作品を数多く所有している人達にとっていろんな発見があるという事でこれはマニア向けですね。
ファンならばマストで所有したいところです。


THIN LIZZY - Thunder and Lightning ★★ (2009-05-09 00:48:00)

リリース当時、かなりHMな内容に度肝を抜かれた記憶があります。
それまでのLIZZYも勿論大好きなのですが、別物としてこのアルバムの出来は
すばらしい。みなさんおっしゃるとおりサイクス効果と言えるでしょう。
THE HOLY WARが出色です。
でもホントは、黄金期の一連のアルバムの方が好みではあるんだけど
有終の美というサムシングがアルバムの背景にあるものだから
どうしても感情が入ってしまうよね。
それにしてもここでのサイクスは全開ですねぇ。
実はオレ、この時の彼のプレイが大好きでして。若気の至り的な部分も含めて
「炸裂」感が突き抜けてる! とでも申しましょうか。
ギターのトーンも後年のようにショート・ディレイなんかカマしてないから
エラく生々しい。
サイクス好きの人はLIZZYという金看板に及び腰にならず、是非聴いてほしいですね。


THUNDER - Laughing on Judgement Day ★★ (2009-06-25 19:42:00)

黒いDNAを受け継ぐ英国らしいバンド。英国らしいアルバム。
故に、もうちょっとコンパクトにしてくれていたらリスナーの理解度も格段に
深いものになっていたんだろうに。うーむ、惜しい。
とはいえ「EMPTY CITY」の深遠な展開は長さを感じさせないし、ダニーのヴォーカルも
いっそう深みを増したと思う。ルークの曲作りも次作より充実してる。
自分たちのやりたいことと世間が求めることとのギャップが、このバンドの評価を
邪魔しているんじゃないのかなぁ。


THUNDERHEAD ★★★ (2012-06-29 16:27:44)


男汁がほとばしる無頼派ロック。

ホント、この人たち何故ブレイクしなかったのか不思議です。
ロックを聴き始めた当初から自分のリアルタイムのバンドより、ひたすら温故知新に走っていた
僕にとっては珍しくリアルタイムで期待していたバンドだったので、解散は悲しかったなぁ。

今、この手のサウンドを聴かせてくれるバンドは皆無に等しいし…
傑作「KILLING WITH STYLE」は今でも頻繁に聴いてます。


THUNDERHEAD - Killing With Style ★★★ (2012-06-29 17:49:12)

これは激盤です!!

皆様のおっしゃるとおり、モーターヘッド直系のサウンドですね。しかし、バンドメンバーに
メルセデスの国の人がいるおかげで、整合感のあるモーターヘッドといった趣かな。
ラフなプレイが魅力のモーターヘッドに対してこちらはメンバー各々がタイトなプレイです。
Vo/gのテッド・ブレットとgのヘンリック・ウォルター。タイプは違うけど互角に渡り合う
インタープレイはかなりスリリング。どことなくJPのグレンとK.Kを思わせるバトルはすごい!
楽曲は、ほのかにキャッチーな面が見え隠れしながらも剛球一直線。疾走?イヤこれは爆走。
刀剣で例えると、ナイフとかじゃなくナタですよ。

そして絶対に語らなくてはならないテッドのヴォーカル。
Y&Tのデイヴ・メニケッティを彷彿させる野太いシャウトは大迫力です。これぞロック・シンガー!
パワー・バラード「MOVIN' ON」ではエモーション全開放で圧倒されます。
こんなすごい人が、今は音楽業界からリタイアしてるなんて…


  


TODD RUNDGREN ★★ (2010-01-14 14:21:00)

HM/HRファンにはプロデューサーとしての認知度はあるかもしれませんね。
しかしその実態は、マルチ・インストゥルメンタリスト、シンガー・
ソング・ライター、レコーディング・エンジニア、プロデューサー、
コンピュータ・プログラマー、DJなどなど、ホントにマルチな才能を持った
稀有なクリエイターと言った方がいいかもしれません。
近年はハワイで隠遁生活を送っているらしいのですが、多作でも知られる
アーティストでもあります。
作品はアヴァンギャルドでエキセントリックなものもあればブラック・
ミュージック的なものもあったり、かと思えばポップでメロディアスな
作品をつくってみたりと、かなり気まぐれな芸術家肌のキャラです。
ソロ名義の作品と自身のバンドであるユートピアの作品、僕はどっちも
大好きなんですが、はたしてこのサイトにカキコミをされてるメタラーの
中に同じ嗜好を持った人はどれくらいいるのでしょうか。


TODD RUNDGREN - Faithful ★★ (2010-01-14 13:57:00)

有名アーティストの曲を完コピしようというコンセプト作品。カヴァー集ではなく
サウンド・ディテイルや細かいノリまでも忠実に再現しようという完全コピー集です。
あくまでも。中でもビーチボーイズの「GOOD VIBRATIONS」は白眉の出来。しかし
本家のテープ・コラージュの質感はさすがに再現できなかったようです。
ビートルズの「STRAWBERRY FIELDS FOREVER」もメロトロンがいい具合に再現できて
ますね。
コピーをしているのはアナログレコードでいうA面だけで、B面からはトッドの
オリジナル曲が収録されてます。
とりわけ「LOVE OF THE COMMON MAN」はトッドのポップセンス炸裂ナンバー。
この人の作る楽曲は、使用コードとコード進行が変だったりするんだけど
トータルで見ると緻密でよく出来てるんですよね。


TODD RUNDGREN - Faithful - Love of the Common Man ★★★ (2010-01-14 14:29:06)

邦題「一般人の恋愛」。少しヒネらんか。
ムスタングの線の細いサウンドが印象的なポップソング。
アーミングでウニョウニョしたギターソロが聴き所です。
ギタリストのトッドが楽しめる曲です。


TODD RUNDGREN - Hermit of Mink Hollow ★★ (2010-01-14 14:48:00)

かなりポップです。
ビギナーはこの作品から入るのがいいかもしれません。相当聴きやすいです。
すべての楽器、コーラス、ミキシング、プロデュースは本人一人でやってます。
♪僕らは友達のままいられるかい♪と唄う「CAN WE STILL BE FRIENDS」は泣けますよ。
途中のギターソロがブライアン・メイみたいな「LUCKY GUY」も同様です。
しかしこのアルバムの目玉は「ALL THE CHILDREN SING」でしょう。この曲、とにかく
コーラス・ワークが素晴らしい。
実は僕自身が初めて買ったトッドの作品がコレで、ライノからリイシューされてから
毎月1枚づつゲットしていきました。


TODD RUNDGREN - Something / Anything ★★★ (2010-12-07 01:39:21)

トッドが好きならば必ず聴かなければならない1枚。

2枚組26曲のうち数曲を除いた全ての曲を一人で演奏し、一人でミックスしたマルチ・レコーディング
作品。ブックレットの写真の中に、この作品を全て録り終えた時のスナップがあるんだけど
機材やら何やらで雑然としたスタジオのテーブルの上で両手を拡げてWピースをかまして朝日を浴びる
トッド。かっこ良すぎ。(ちなみにこれも一人でセルフタイマーで撮影)

内容はこれぞトッド・ラングレンというポップなものからハードなものまで、湧き出るアイディアを
どんどんカタチにしていったらこうなっちゃいました。といった感じです。
もはやロック/ポップスのスタンダードといってもおかしくない「I saw the Light」は桑田圭祐を
筆頭に国内外問わず様々なアーティストにカヴァーされています。


TODD RUNDGREN - The Ever Popular Tortured Artist Effect ★★ (2010-01-14 17:03:00)

この作品もかなり聴きやすいです。
確か、全編リズム・トラックは打ち込みだと記憶してますが、後で確認してみよう。
冒頭の「HIDEAWAY」ポップで聴きやすいんだけど複雑なコード・チェンジが随所に
あってマニアには嬉しいでしょうね。
オペラ歌唱のパロディ「EMPEROR OF THE HIGHWAY」はトッドのお茶目な部分がわかる
曲です。「THERE GOES YOUR BAYBAY」は追っかけコーラスがカッコいい。
この人、テクノロジーにも精通してるから、早くからマシーン・ビートに目を
つけていたらしく、後の高野寛の作品では当時としてはかなりハイ・クォリティな
ドラム・サウンドが聴けます。


TONY MACALPINE - Edge of Insanity ★★ (2009-05-09 09:31:00)

当時、伊藤○則が「東京ベストヒット」というラジオ番組で
デビューしたばかりの彼を絶賛していました。おまけに彼の名前を
"とにー・まかるぴーに"と紹介していたのも懐かしいですね。
早速レコード屋に行ってゲット。ライナーと一緒に、ギターフレーズのタブ譜が
同封されていて度肝を抜かれたっけ。
全ての曲がお気に入りで`86年はこの盤しか聴いてなかったような気さえします。
ちなみにCDで買いなおした時、タブ譜は付いてきませんでした。


TOTO - Hydra ★★★ (2016-02-13 02:22:53)

なんと、この作品一発録りだというから驚くほかナシ!

ビートルズの時代から、各パート別に録音していくマルチレコーディングは普通に行われてきたけども
TOTOはスタジオ技術に精通していながら、バンドによる「せーの!」で録音することを選んだ。
しかも楽曲はプログレ的な展開で構成される「Hydra」「St. George and the Dragon」なんかも
あったりして、彼らのミュージシャンとしての底力に改めて驚かされた。TOTOはスタジオ集団という
イメージがあったから尚更だ。

そんな事を踏まえてこの作品を聴いてみると「99」のような大人のバラードさえものすごい緊張感が
みなぎって聴こえるし、アルバム全体に神経を張りつめたような雰囲気がうかがえる。
と同時に一発録りならではの勢いもしっかりある。そして当然押し並べて楽曲のクォリティは高い。
彼らほどのレベルになると多重録音だろうが一発録りだろうがあまり関係ないのかもしれない。

1stも凄かったし大好きなアルバムだけど、この2ndはあまり耳にすることのない彼らのダークサイドが
少しだけ垣間見えてリスニング頻度はこちらに軍配。


TOTO - Isolation ★★ (2009-05-19 01:23:00)

うわぁ、なんでこのアルバムこんなに支持されてるんだろう!?
世間では結構シカトされる事の多いアルバムなのに、何故?
前作から結構なインターバルがあったので、予約してまでGETしましたよ。
内容は時代の流れか、皆様のおっしゃるとおりHR臭がプンプン!
TOTO史上もっともロックなアルバムですな。
第1弾シングルStranger In Townは、MTVでもヘヴィ・ローテーションでO.Aされて
ました。彼らの中では異色のナンバーでシンセ・ベースが印象的。
IVと並んで、個人的にはもっともよく聴く作品です。


TOTO - Toto IV ★★★ (2010-12-12 02:19:10)

メタル者はおそらく完全スルーでしょう。

グラミー賞8部門制覇した後、全国民的に本作を聴かなくてはいけない雰囲気はありましたね。
80年代初頭のTOTOのアーティスト・パワーはすさまじいものがありました。
本作の完成度は、以降の彼らでさえ越えられない高いハードルにもなってしまったんだけど。

楽曲は「AFRAID OF LOVE」のようなロック色の強いナンバーと「I WON'T HOLD YOU BACK」の
ようなメロウなバラードが文句なしに素晴らしい。そしてその中間に位置するような粒ぞろいの
佳曲が、この人たちの実力とともに耳を捕らえて離しません。

当時は「TOTOが出した音が、その年に流行る音だ」とさえ言われてました。スゴイなぁ。


TOTO - Toto IV - Rosanna ★★★ (2010-12-12 02:29:50)

ダブル・バスの連打より、16の三連でこのグルーヴを出す方が
よっぽど難しいのです。


TOTO - Turn Back - Goodbye Elenore ★★★ (2013-12-02 02:25:52)

脳内麻薬といわれるエンドルフィン。
おそらくデヴィッド・ハンゲイトを除く全員このエンドルフィンが分泌されていることでしょう。
特にジェフ・ポーカロ。エンドルフィンがダダ漏れしてます。

昨今のメロスピなどで頻繁に聴かれる尋常じゃないBPMの2バス連打に音楽を感じることはできないけど、ジェフのプレイは超絶技巧でありながらもそこには音楽があるのです。
だから各ジャンルのドラマーからのリスペクトが絶えない。

本当に惜しい人を亡くしましたね。残念です。


TRIBE OF GYPSIES - Dweller on the Threshold ★★★ (2013-12-30 19:10:41)

荒ぶるラティーノ降臨。

スピリチュアルでセクシー、プリミティヴでセンチメンタル。何故か相反する要素がナチュラルに
同居する唯一無二のバンドの4thアルバム。(ミニアルバムは除く)

前作はバンドの売りであるラテンフレーバーを若干抑えた仕上がりだったけど、今回は1stにも
引けをを取らないほどの特濃ラテンフィールが煮えたぎってますね。
パーカッションが生み出す超強力グルーヴと嗚咽を誘発する哀愁のメロディ。まさかコレは
踊りながら号泣しろということなのだろうか。

僕は伊藤某ではないので簡単に断言なぞしたくはないんですが、あえて断言しましょう。

「このアルバムは現時点でTRIBE OF GYPSIESの最高傑作である」

HM的なアプローチという新機軸を盛り込みながらもブレないのは確たるバックボーンがズドーンと
屹立しているが故。だからこそVAN HALENのカヴァー「Ain't Talkin' 'Bout Love」も自分達の
表現方法で演ることができる。このカヴァーはかつてないほど斬新だし感動的ですらある。

↑モブルールズさんのおっしゃるとおりロイ・Zにはこのバンド1本でやっていってほしいなぁ。


TRIBE OF GYPSIES - Standing on the Shoulders of Giants ★★ (2009-07-10 05:57:00)

濃厚なラテン風味が若干減退してはいますが、哀愁度はあいかわらず。
メンバーチェンジがあったようでヴォーカルが代わってます。今回の人事は
まずまず。吉と言っていいんじゃないかな。前任者も良かったけどね。
楽曲の質は1stにもヒケをとらないとは思うけど、サウンドの方は少しメロウに
なったかな。ドラム・ループなんかも取り入れて実験的なことをやってます。
ハードさでは「EN MI BARRIO」のような曲も収録の1stに軍配が上がるかも。
しかし今回は「RAYS OF THE SUN」のようなヒット・チャートに登場してもおかしくない
ほどの佳曲もあり、ロイ・Zのコンポーザーとしてのスキルを再確認。
今回のカヴァーはゲイリー・ムーアの名曲「PARISIENNE WALKWAYS」。
やっぱり、いいギター弾くなぁ。ロイ・Zは。


TRIBE OF GYPSIES - Standing on the Shoulders of Giants - Admit It ★★★ (2012-06-10 09:59:57)

哀愁のラテン・ナンバー。

極論だけど、あのランバダに相通ずるものがある。
ベースラインに色気あり。


TRIBE OF GYPSIES - Standing on the Shoulders of Giants - Angel ★★★ (2012-06-10 11:07:39)

イントロのハーモナイズ・ギターを聴いただけで
飛雄馬ばりの涙が頬をつたう。

この曲もそうだけど、「STANDING ON THE SHOULDERS OF GIANTS」アルバムは
ピンポイントで涙腺にくる楽曲が多い。一生涯お付き合いしたい作品だ。


TRIBE OF GYPSIES - Standing on the Shoulders of Giants - Parisienne Walkways ★★★ (2012-06-10 10:37:49)

言わずと知れた例のあの曲のカヴァー。

オリジナルはモチロン最高に素晴らしいけど、
このカヴァーも同様に素晴らしい。
後半の怒涛のようにラテンな展開へなだれ込むアレンジは圧巻!

これを聴いたフィル・ライノットのお母さんは涙を流して喜んだという。
けっこういろんな人がこの曲をカヴァーしてるけど、コレは究極!


TRIBE OF GYPSIES - Standing on the Shoulders of Giants - Rays of the Sun ★★★ (2012-06-10 10:25:55)

たまらん!!

胸をかきむしられるようだ。何かわからんけど色んなモンが込み上げてくる。
なにコレ?たまらん!!!

何故か泣きながら走りたくなる。たまらん!!
コレってなに?エモーション??

わあぁ だめだあぁー


TRIBE OF GYPSIES - Standing on the Shoulders of Giants - The Flower ★★★ (2012-06-10 10:07:44)

なんとなくサンタナの「BLACK MAGIC WOMAN」を思わせる。
ギターソロはそのオリジナルの作者、ピーター・グリーンを彷彿させる。
ロイ・Zのルーツというかインスパイアの元が解かる曲


TRIBE OF GYPSIES - Standing on the Shoulders of Giants - What Cha Want ★★★ (2012-06-10 10:16:04)

ギターのハモりがたまりません。

この人はゲイリー・ムーアなんかにも影響を受けているので
自然と起承転結がしっかりしたソロを弾きます。
決して行き当たりばったりのプレイをやらない人です。
無意識の構築感、素敵です。


TRIBE OF GYPSIES - Tribe of Gypsies ★★ (2009-05-19 01:46:00)

ロイ・Zってかなり解かってる人だなぁって思う。
しかも良いギターを奏でる。
怒涛のラテン・グルーヴ、哀愁、サンタナとは似て非なるものだと思う。
アルバム冒頭から、活きのいいパーカッションが腰にくる。
一括りのジャンルには収まらない音楽性は唯一無二。
彼の使用ギター、レスポールDXは俺と同じ改造をしていて嬉しくなった。


TRIBE OF GYPSIES - Tribe of Gypsies - En Mi Barrio ★★★ (2012-06-10 09:24:30)

ウネりまくるラテン・グルーヴ!!
コンガ、ボンゴ、ティンバレス、グィロなんかのプリミティヴなパーカスが
どうしようもなく身体を揺らす。理屈じゃなく本能だよ、これ間違いなく。
シンプルこのうえないギターリフもグルーヴを生み出すのに貢献してます。
そして哀愁を孕む熱いギターソロ!!

ラテン民族だけじゃない。人種を超えて踊れ踊れー。


TRIBE OF GYPSIES - Tribe of Gypsies - Mero Mero Mambo ★★★ (2012-06-10 08:25:43)

これまた濃厚なラテン・フレーヴァー。
途中でウリ・ジョン・ロートまんまのフレーズが出てきますが
それも含めて熱いです。
パーカスが横ノリを強制してくるので、迷わずノリましょう。


TRIBE OF GYPSIES - Tribe of Gypsies - Thinking of You ★★★ (2012-06-10 08:32:18)

エモーショナルとはこの曲のことを言うのです。
ロイ・Zが血涙を搾り出すかのように放つロング・トーンは
もはや感情そのもの。

皆さんがおっしゃるとおり泣ける。いや、泣いた。


TRIBE OF GYPSIES - Tribe of Gypsies - We All Bleed Red ★★★ (2012-06-10 09:44:24)

俺たちの血は赤く燃えてるんだ!!

トライバル問題に逃げずに考えそして向き合おうとする戦うラテン人、ロイZ。
ある種、社会性とは無関係と思われるラテン・ミュージックだけど、ヒスパニックや
プエルトリカンはいつもこの問題にさらされている。

メッセージをグルーヴに溶かして主張するのはスマートなやり方だ。


TRIVIUM - The Crusade ★★★ (2014-08-13 02:45:10)

スラッシュがスラッシュの固有名詞を獲得するまでの短期間、メタルコアと呼ぶメディアもあった。

僕がこのアルバムを購入したのは「ANTHEM (We Are the Fire)」のPVを見てカッコいいと思ったから
です。それまではバンド名ぐらいしか知らなかったので結構な衝撃でしたよ。ホントにカッコいい。
一聴してまず思ったのはVoがMETALLICAのジェイムズっぽいなぁと。しかしジェイムズよりクリーンを
多用するしおまけにグロウルもやる。てか、もともとグロウルの人なのか。

テクニックに寄りかからないギターもすごくイイ。もちろん上手い。上手いけどそれを誇示するような
事は決して無く、メロディを大事にした心憎いプレイは軽くジェラシーを覚えます。

なんといってもこのアルバム最大の魅力は、楽曲の良さ。これに尽きると思いますね。
正統派HMを消化してスラッシュを血肉とし、メロデスのエッセンスをふりかけた楽曲は、幅広く多くの
メタルファンに聴かれて然るべき。NWOBHMマニアもベイエリア好きも北欧メロデス信者も間違いなく
楽しめるのではないでしょうか。


TWISTED SISTER - Stay Hungry ★★ (2009-09-12 02:01:00)

異常なまでの分かりやすさでロックを体現してる。
メタルなのか?と言われればちょっと躊躇してしまうけど、馬鹿ばかしささえ感じる
楽曲は、有無を言わせない楽しさです。
かと思えば、タイトル・チューンのような疾走曲もあったりして作品自体の出来は
なかなかのバランスに仕上がっています。
欧州HM/HRが好きな人にはフックしにくいかもしれませんが、大ヒット曲
「We're Not Gonna Take It」はヤミツキになるようなメロディとグルーヴです。


TYGERS OF PAN TANG - Spellbound ★★ (2009-06-25 20:01:00)

イキオイあるなぁ、このアルバム。
バンドのテコ入れとして、サイクスとデヴァリルを迎えたわけだけどもこれが大正解。
若さに任せてつんのめるようにソロをキメるサイクス。
声帯も裂けんばかりに叫ぶシャウト王子デヴァリル。
でも当時はメイデンやサクソン、ガールなんかが人気をさらっていて、タイガーズは
それほどでもなかったように記憶してます。
僕は少数派のファンだったけど、友達には必ず「MIRROR」を聴かせておいて、
聴かず嫌いを切り崩してゆくという布教活動を実践してました。


The Jimi Hendrix Experience - Are You Experienced ★★ (2009-05-30 19:54:00)

あらゆる意味で真のクリエイターでありイノベイターであるジミ。
何故あんな曲が作れたのか?何故あんなプレイができたのか?
聴いた後は、分析的になる前に、ただただ茫然自失の体に陥るのみ。
クラプトンやベックが嫉妬に狂ったという話も頷ける。
当時に於いて、彼がどれほど先鋭的だったか、革新的だったかは同時代の
音楽を聴いてみれば一聴瞭然。
メタル者には関心が薄いかもしれないが、ロックを愛する者なら「体験」すべし。


The Jimi Hendrix Experience - Electric Ladyland ★★ (2009-05-30 20:14:00)

ジミがその本性を現した、驚異のアルバム。ロックを聴いて恐ろしいと思ったのは
このアルバムが初めて。
とんでもない情念のようなものを感じる。
しかもスタジオ・テクノロジーを極めつくさんとばかりに実験的でもある。
まぁ、お薬の処方のせいなのか、それに後押しされているのか?いないのか?
急逝したのは曲げようの無い事実だが、彼が生きていたらどんな音楽を
やっているのか。興味は尽きない。
おそらく万人が聴いて気に入る作品ではないと思うが、聴く者の嗜好を凌駕する
ほどのエネルギーがアルバムに詰まっている。


U.K. - U.K. ★★★ (2013-05-02 02:48:02)

賛否あわせて、概ね皆様と同意見です。

僕が英国プログレに求めるのは、梅雨の時期に万年床の敷き布団をひっくり返す時のような
ヤバイ緊張感や、多忙にかまけてもはや樹海と化した自分の部屋から半年前の探し物が現れた
時のようなドラマチックさなので、どうもその辺の要素が薄い本作はヘビーローテーションの
一角に名を連ねるのはなかなか厳しいという現状です。

しかし過剰な叙情を排除しているせいか、アメリカン・プログレの名作であるUTOPIAの
1st、2ndあたりに近いものを最近になって感じています。
この調子でいけばヘビーローテーション入りも近いかもしれません。


U2 - War ★★ (2010-01-14 13:10:00)

この時期の彼らのイメージは、血を吐きながらメッセージを叫ぶような感じ。
かつてシン・リジィは母国アイルランドの伝記や英雄のことを、ポーグスはイギリスや
アメリカに渡った移民のことをノスタルジックに唄っていたけど、U2はアイルランドの
暗部ともいえる宗教問題や今なお続く紛争を取り上げていました。自分達の信じる
イデオロギーを貫きとおして主張するという、いわばパンク(決して音楽ジャンルや
サウンドの事ではない)なバンドなんでしょうね。
それにしたって尋常じゃない切迫感は、聴く人の胸をえぐります。
このアルバムのサウンド・テクスチャーはスティーブ・リリーホワイトお得意の
ドラムのゲート・リヴァーブが印象的ですね。この時期のスティーブ・リリーホワイト
が手がけた作品は、総じてスネアのゲート・リヴァーブが多用されています。
そういえばスティーブ・リリーホワイトの奥さんのクリスティ・マッコールは
アイルランド人だったような気が。
「ヨーロッパの黒人」と揶揄されたアイリッシュ。だからB・Bキングやブルースに
接近したのか…と後に合点がいった次第。


UFO - In Session and Live in Concert ★★★ (2010-12-21 09:07:52)

こんなお宝が20年以上もの長い間埋もれていたとは…

マイケルの天敵、ポール・チャップマン在籍時のライヴ。個人的には「STRENGERS IN THE HIGHT」
より、こちらの方が好きです。おそらく、まだドーピングに手を染める前のマイケルのプレイが
聴ける74年の音源は、スタジオ・ライヴとコンサート録音、両方収録されているんだけど、
両者共にホントに素晴らしい。ポールとの火花を散らすせめぎ合いは相当スリリングです。
マイケルがゴネたおかげでこのラインナップが長く続かなかったのは少々残念。

75年の音源は、これまた貴重な「NO HEAVY PETTING」時のラインナップによるライヴです。
そう、マイケルの天敵Part2 ダニー・ペイロネルが在籍していた時の布陣です。
アルバム発売に伴うプロモーションの一環だったんでしょうね。バンドのプレイはなかなか
熱いものを感じます。ダニーがなんとなく浮いてるような気もしますが。

77年の音源の方はスタジオ・ライヴ。余裕が感じられる堂々としたパフォーマンスで、
「STRENGERS IN THE HIGHT」に近い感じかな。安心して楽しめますね。
個人的には「TOO HOT TO HANDLE」がいい出来だと思います。この曲はUFO、MSGと様々な
バージョンがありますが、このテイクが一番好きですね。

しかし、よく発掘できたなぁ。BBCって結構テープ節約のために、しょーもない音源は潰して上から
重ね録りするって話だからなぁ。


UFO - Lights Out ★★ (2009-01-22 17:10:00)

MSGの2ndでは酷い仕事をしたロン・ネヴィソンのプロデュース。
ここではイイ仕事してます。
T・REXやDavid Bowieでお馴染みのトニー・ヴィスコンティの方法論を模倣した印象もありますが、見事な仕上がりですね。あらゆる意味で絶妙なバランス。
名盤です。


UFO - Lights Out - Try Me ★★★ (2009-04-30 20:38:31)

まさに嗚咽するギター。こらえていたモノが一気に
解き放たれるような素晴らしいソロです。
バックのストリングスも、これでもか!とばかりに
盛り上げます(少々クサいケド)。
おそらく、ここまで入魂のフレーズはシェンカー自身
二度と弾く事はできないでしょう。


UFO - No Heavy Petting ★★★ (2010-12-12 01:50:35)

UFOのR&R志向はこの作品を作ったことで定まったのではないでしょうか。
以降、アルバムには必ずメジャーコード進行を使った彼ら流のR&Rが必ず収録されていますね。
リフもシンプルでこれ以上手を加える余地が無いほどに効果的。「NUTURAL THING」の力強いリフは
何度聴いても素晴らしい。

僕は個人的に、ベースのピート・ウェイが大好きでして。派手なパフォーマンスとは裏腹にプレイ
自体はシンプルで堅実なんですが、アンディ・パーカーとのコンビネーションで楽曲をタイトに
引き締めているのはさすが。
彼、THIN LIZZYのスコット・ゴーハムと同様ズブズブのジャンキーで大酒呑み。でも面倒見が
よくて何かとマイケルの相談にも乗ってあげていたという「いいひと」。
このギャップがたまりません(笑)
スティーヴ・ハリスやニッキー・シックスなど多くのべース弾きに影響を与えた凄い人なのにね。


UFO - Obsession ★★ (2009-06-27 18:28:00)

強迫観念というタイトルがなんとも意味深。
アルバム製作中、マイケルは現実逃避の真っ最中だったので作品中、彼のペンによる
楽曲は半分だけ。
しかしその分ギタープレイは入魂のフレーズが目白押しですね。やはり皆様のご意見と
同様に「only you can rock me」「Born To Lose」でのプレイが白眉だと思います。
それにしても、作曲者が違うとかなり除湿が効いた曲になるんですね。
マイケル脱退後のアルバムを愛聴できるかどうかの分水嶺的な作品でもあります。


UFO - Phenomenon ★★ (2009-06-12 14:49:00)

これは相当聴きこんだ。クリサリス移籍第1弾。
「DOCTOR DOCTOR」も「ROCK BOTTOM」ももちろん素晴らしいが、個人的な好みでは
「TIME ON MY HANDS」と「LIPSTICK TRACES」が、純粋で心優しき青年マイケルを
映し出している鏡のような曲に思えてならない。
(故にお酒とお薬に逃げてしまったのではなかろうか)
特に後者はマイケル本人もお気に入りだと語る、自身初インスト。
この時期はまだトレードマークのクライ・ベイビーを使用しておらず、フライングVの
ストレートなサウンドが聴ける。


UFO - Phenomenon - Rock Bottom ★★★ (2009-01-22 17:21:14)

ソロは長すぎる。若さが露呈したカタチになっているが、
lights out期のシェンカーならもっと良いフレーズを
聴かせてくれただろうなぁ。
とはいえ リフは文句ナシの破壊力。ありえないドライヴ感で
グイグイ曲を引っ張るひっぱる!!


UFO - Walk on Water ★★ (2009-07-24 03:35:00)

まさしく どおでもいいですよ さんのおっしゃるとおり。
ジャケットで堂々とセンターに位置するマイケルですが、フィル・モグあってのUFO。
セールスを考慮しての事とは思いますが、本来センターはフィルでしょう。
僕もマイケルの信奉者ですが、このアルバムはフィルが主役です。
誤解を恐れずに申しますと、楽曲の出来はフツー。突出したものはありません。
これは同時期の復活MSGについても同じことが言えます。
しかしフィルの存在がこの作品のクォリティを並以上のものにしているのです。
リメイクの2曲を超えるまでには至らなかったのは痛し痒しですが、奇跡の復活という
だけでファンには涙モノなのです。


UGLY KID JOE - As Ugly As They Wanna Be ★★ (2009-07-20 05:20:00)

ラストの「HEAVY METAL」はメタルがどんな音楽であるかを端的に表した、いわば
コロンブスの卵。メタルってこういうイメージなのね。
メジャー争奪戦が繰り広げられたという彼らの、鳴り物入りのデビュー・ミニ・
アルバム。
ファンキーなんだけどへヴィ。サバスの「SWEET LEAF」もハマってる。
馬鹿ばかしさ満載の歌詞やジャケットとは違ってサウンド的には割とまっとうな感じ。
ミニ・アルバムということもあってスッキリと聴きやすいです。
次のフルレンスではコケてしまうんだけど、一連のミクスチャーやエクストリーム
といったファンクを前面に出したバンドより重いのは、立派な彼らの個性。


ULI JON ROTH - Beyond the Astral Skies ★★★ (2010-12-02 00:33:56)

仙人的に言うなら「アルバム自体がひとつの小宇宙」という事になるのでしょうか。

前作に比べるとスケールアップし過ぎな感も無きにしも非ず。故に現在のスタンスへの布石とも
感じられる本作ではあります。

皆様の意見と同様、とにかくギターが常軌を逸した美しさです。蠍団時代、E・S時代に培った
音楽性の集大成という気がします。(本作をリリースした時点では後にさらなる集大成が待ち受けて
いようとは思いもしなかったけど)

テクニカルでメロディアスなギターが好きという人なら購入して間違いはありません。ただ、
あまりのメロディの美しさに運指を追って解析するような聴き方はできないでしょう。
クラシカル・フレイバーとオリエンタル風味が見事に融け合った、まさに「小宇宙」です。


ULI JON ROTH - Earthquake ★★ (2009-06-25 19:20:00)

うはは!シダッタ・ゴータマ!!恐れ多くもお釈迦様を名乗るとはいい度胸です。
ウリの歌唱については皆さん同様の感想を抱いたのですが、何度も何度も聴いていると
彼の敬愛するジミ・ヘンドリックスの影響が感じられる箇所があったり、
ギター・プレイと同様に独自のタイム感が面白かったりと、意外な発見があるので
近年は楽しんで聴けるようになりました。
観点を変えると聴き方も変わるものです。ぜひお試しを。
ここでのウリのギターは当時のシーンを考えると画期的。蠍団の時にはその片鱗が
表に出かかっていたけど、本作で表出したという感じ。
でも、まだ仙人じゃないんだな。仙人の門をくぐったところ。


URIAH HEEP - Salisbury - Bird of Prey ★★★ (2009-05-23 04:16:26)

大好きな「ハァー」「アァー」のコーラス部分はハッキリと
左右両チャンネルに振ってほしかったなぁ。
彼らに接した初めての曲です。輸入盤で入手したのですが
レコードの真ん中の穴がズレていて聴くことができず、
悔しい思いをしたのを思い出しました。(後に国内盤を入手)


UTOPIA ★★★ (2012-07-05 04:00:08)

トッド・ラングレンがソロ名義とは違う音楽性をやる為のバンド。

初期2作品は大作主義を貫いたプログレッシヴな作風。しかしアメリカンなので叙情はありません。
いわゆる「プログレ」とは違い、アヴァンギャルド風味が強いかも。この作風は2作品で終わり、
次作からはポップ・フィールたっぷりの分かりやすいロックになります。

僕はこの分かりやすいロック路線のユートピアが大好きです。ややもするとトッドの個人名義の
作品より好きかもしれません。かなり前に札幌公演がありチケットを取っていたにもかかわらず
仕事の都合で行くことが出来ませんでした。今でも悔やまれます。


UTOPIA - Adventures in Utopia ★★★ (2012-07-15 00:26:18)

ユートピアの中でも一番好きなアルバム。

これを聴けばユートピアというバンドが80%解かります。
(残り20%は少々難解なアヴァンギャルド性)

とにかくロックでポップ。カッコよくて楽しい。これが新機軸を打ち出したユートピアの新たな
方向性。前作「Oops! Wrong Planet」から始まったこの路線、さらにブラッシュアップされて
トッドを含めたメンバー全員が八面六臂の大活躍。
このバンド、メンバー全員がリード・ヴォーカルを執れるのが最大の強みで、特にベースの
カシム・サルトンは歌の上手さではトッドと同等と言ってもいいでしょう。
シングル「Set Me Free」でもVoはカシム。

とにかく楽曲が一番充実しているのがこのアルバムなのです。この見事なバランス感覚は、やはり
トッドの敏腕プロデューサーとしての視点が成せる業なのでしょう。


UTOPIA - Adventures in Utopia - Caravan ★★★ (2012-07-15 00:41:06)

キーボードのロジャーがVoを務めるクールなナンバー。

コーラスがいかにもトッド・ラングレンで嬉しくなりますね。


UTOPIA - Adventures in Utopia - Last of the New Wave Riders ★★★ (2012-07-15 00:36:37)

トッドとカシムのツイン・ヴォーカル。

アルバム中、もっともへヴィな曲。若干のUKテイストも感じられます。
トッドのギターもカッコイイ。


UTOPIA - Adventures in Utopia - Set Me Free ★★★ (2012-07-15 00:51:25)

ベースのカシムが歌う超ポップ・ソング。

この人、「新時代のポール・マッカートニー」なんて呼ばれてたんだよなぁ。

この曲もコーラスがとにかく印象的。大好きな曲です。


UTOPIA - Adventures in Utopia - The Road to Utopia ★★★ (2012-07-15 00:46:24)

アルバムのハイライト・ナンバー。

緊張感みなぎるイントロから一転してポップになるトッドらしい展開にニヤリ。
トッドの歌唱もスティーヴィー・ワンダー丸出しのフェイクがいかしてます。


UTOPIA - Deface the Music ★★★ (2012-07-05 04:30:02)

ぎゃははー!大爆笑です、この作品。

邦題「ミート・ザ・ユートピア」!!
そうです。このアルバムはあたかもビートルズが使いそうなコード、メロディ、アレンジを駆使し
作り上げられた遊び心満載の作品なのです。格曲の邦題にもそれが表れてますね。
「抱きしめたいぜ」とか「ホワイル・マイ・ロンリネス・ジェントリー・ウィープ」やら
「ドライヴ・マイ・カー・トゥ・ホーム」挙句に「エヴリバディ・フィールズ・フォーエヴァー」!

メロディやコード進行を巧みに入れ替えたりして、違う旋律なのにビートルズに聴こえるという
面白さ。これ、製作中はきっと楽しかったんだろうなぁ。
ビートルズの事をあまり聴いたことのない人でも楽しめると思います。ビートルズのファンは
それ以上に楽しめると思います。


UTOPIA - Deface the Music - Always Late ★★★ (2012-07-05 04:53:56)

邦題「マックスウェルズ・シルバー・ハンマー・イズ・オールウェイズ・レイト」

ポップで楽しいナンバー。大好き!


UTOPIA - Deface the Music - I Just Want to Touch You ★★★ (2012-07-05 04:48:17)

邦題「抱きしめたいぜ」

見事なビートルっぷり!!本家に専任キーボードプレイヤーはいないけどね。


V.A. (VARIOUS ARTISTS) / OMNIBUS - Bat Head Soup (2012-05-04 04:36:21)

イングヴェイ この男にだけは「MR.CROWLEY」を弾いてほしくなかった。
予想通りランディへの敬意も愛も感じられない無意味な音の垂れ流し。
我ここにあり!とばかりに弾きまくる彼には「だから、このアルバムの趣旨!」と言ってやりたい。
怒りを通り越してものすごく悲しくなった。

本作はオジーへのトリビュート作品ではあるが取り上げられた楽曲に漏れなくカネのにおいがする。
とても誠実さがあるとは思えない。(一連のトリビュート・アルバムすべてに共通するが)
そもそもトリビュートの本来の目的として製作されたのは本人オジーの「TRIBUTE」のみだろう。

この作品を聴くのであれば、ウルフ・ホフマンが音頭をとって製作されたランディへの
トリビュート作品の方が人選も含め真摯に受け止められる。

この本末転倒な喜劇を天国のランディはどう思っているやら。


VAN HALEN - Van Halen ★★ (2009-05-21 02:29:00)

テクニカルなギタリストはあまり好みじゃないので及び腰だったんだけど、
聴いてみたらぶっ飛んだ。
かっこよすぎる。バンドによる一発録りの圧倒的なテンション、
兄弟にしか出せないグルーヴ、こんなバンドが現れるのがアメリカの恐ろしさ(笑)。
テッド・テンプルマンってのがちょっとアレだけど。
エディのギターサウンドは強烈極まりない。プレイよりもサウンド自体が
ものすごいインパクトを放ってる。もちろんエディの超絶プレイもすごいが
彼のすごさはソロよりむしろバッキングにあると思う。
三連チューン「I'm The One」を弾いてみれば解かる。この人のタイム感は独特だ。
アルバムの持つ破壊力はリリースから30年以上経った今でも変わることはない。
5150以降、音楽家になってしまったエディもここでは常軌を逸したロッカーだ。
同時代に盛り上がりを見せたパンクよりアナーキーなアルバム。


VAN HALEN - Van Halen II ★★ (2009-07-24 03:14:00)

このバンドのグルーヴは聴いてて、ホントに気持ちイイ。
各々の曲はコンパクトなんだけど、兄弟の放つグルーヴは他のバンドには絶対に
真似のできないモノ。「Somebody Get Me A Doctor」「Bottoms Up!」が好サンプル。
多くのギター・ヒーローが我ここにありと弾きまくる中、エディのソロは8小節以上は
弾かない潔さ。しかもインプロを主としたロック魂が溢れかえるクォリティ。
サミー時代も悪くはないけど、ロックを強烈に感じるのはデイヴ時代の方。
相変わらずエディのギター・サウンドはエッジがあって、なおかつ暖かいという例の
『ブラウン・サウンド』。多くのプロのギタリストがいまだに歪みの理想形だと
挙げるこの頃のエディのトーンは唯一無二。
割と地味な扱いをされる本作でも、その『ブラウン・サウンド』は輝いている。


VANDENBERG - Alibi ★★ (2009-06-27 14:39:00)

ここ日本においてヴァンデンバーグは、なかなかの人気を維持していたと思います。
1stではブルージーで渋めの中に、煌くようなメロディをちりばめて彼らの名前を
世界に知らしめました。
2ndではポップで軽快な中に、クラシカル・フレイバーを織り込んで
ギター・キッズをノックアウトしました。
そしてこの3rd、どう評価してよいものか…
僕はこのアルバム、ヴァンデンバーグというバンドのことは大好きなんですが
正直な感想を申し上げると、"中途半端"という印象を拭いきれません。
その大きな要因として、レーベルの介入によって徹底的に売れる音にしろとの指示が
あった、というのがやはり大きく、当時ビッグヒットを飛ばしていたミュージシャンの
音作り、曲作りをあからさまに模倣しているのには首を傾げざるをえません。
デフレパード、ポリス、ブライアン・アダムス等のフレーズ、コーラスを
巧みなアレンジの中にパッケージしたのは捉え様によっては見事なものですが、
エイドリアンというあたら才能のある人間が何故?との疑問がつきまとうのです。
パクリを非難しているわけじゃなく、彼のように稀有なミュージシャンがここまで
しなくてはならなかった背景は、マーケティングを考えると理解できなくも
ないのですが、悲しいことに結果は惨敗。
しかしここには、成長したバンドの足跡が確実に刻み込まれているのです。
エイドリアンのギターもよりソリッドに、よりクラシカルに変貌を遂げています。
楽曲も、過去には無かった普遍性をも獲得したといっていいでしょう。
前述したように、僕はこのアルバムが好きなのです。
だからなおのこと、本作をもって解散してしまった事実に口惜しさがつのるのです。
ホップ・ステップ・肉離れ そして戦線離脱…
もしも、大手であるアトランティックの介入が無ければ、エイドリアンの好きなように
アルバム製作ができていたなら、ホワイト・スネイクなんかには加入していなかった
ように思います。
返す返すも残念なアルバムです。


VANDENBERG - Alibi - Voodoo ★★★ (2009-04-30 21:05:22)

当時ギターシーンは丸虫の登場で、クラシカルおよび
ハイスピードが主流になっていたが、エイドリアンは
その中でも異色の存在だったと思う。
丸虫がバッハだ、バロックだと叫ぶと世のギタリストは
こぞって右に倣えでパクリに精を出した。
しかし、エイドリアンはそんな風潮とは違った切り口で
クラシカルなラインを提示して見せた。
デカい手がアドバンテージとなり、ちょっとやそっとじゃ
コピー出来ない独創的なフレーズは、革新的だった。
あまりのメロディの美しさに、その難易度が語られる機会は
極端に少なかったが、手の小さい日本人にはきわめて難しい
コピーの対象だった。
VOODOOはその中でも美しさと難易度が群を抜いている。
テクニック至上主義を礼賛するつもりは無いが、
彼のフォロワーが多く出現していれば、ギターシーンは
違う展開を見せていたかもしれない。


VANDENBERG - Best of Vandenberg ★★ (2009-09-12 01:47:00)

これほどファンをナメたベスト盤はありません。
バンド解散後、エイドリアンが加入したホワイト・スネイクの人気に便乗しようとした
姑息な作品が、この「BEST OF VANDENBERG」です。
ファンは3作品を揃えたほうがいいと思うし、入門者も同様です。
それは何故か? この作品は、これぞヴァンデンバーグ!!という必殺ナンバーが
完全にオミットされているからです。
このサイトの趣旨とは正反対の意見ではありますが、個人的にお勧めはできません。


VANDENBERG - Heading for a Storm ★★ (2009-05-30 18:54:00)

その筋で云うところの"鉄砲玉"的な役割を担う1曲目の「FRIDAY NIGHT」から
飛ばしてます。Sus4を使った美味いリフ作りは王道です。
サウンド的にも、クライ・ベイビーの使用を止め、よりダイレクトになってます。
個人的には、上の方々が一人として触れていない「WELLCOME TO THE CLUB」が凄い!
イントロのリフ、発想が普通じゃない。並みのギタリストには思いもつかないよ。
聴いた感じ、耳馴染みがいいもんだからサラッと聴けちゃうんだけど
この人、随所でとんでもない事やってますよ。
ようやく方向性が定まったというのに次作ではまた迷走しちゃうんだなぁ。


VANDENBERG - Vandenberg ★★ (2009-05-30 18:31:00)

大巨人エイドリアン・ヴァンデンバーグが局地的にブレイクした1st。
音楽的な方向性は、バッド・カンパニーに代表されるような渋めのHR。
この頃のエイドリアンのトーンはマイケル・シェンカー同様、クライ・ベイビーを
カマして中域をブーストした鼻詰まりサウンド。
そのトーンは、お兄ちゃんのルドルフも弟の音と聴き間違えたというほど。
で、プレイは次作につながる流麗なソロが楽しめる「Too Late」が何故か浮いている。
いい曲なんだけど、アルバムの中ではあきらかに異色のナンバー。
邪推なんだけど、この「Too Late」が若干話題になった為に、次作での
スタイルが確立したんじゃないかなぁ。
方向性に迷いが見えるけど、1stならではのパワーを感じます。


VICIOUS RUMORS - Plug in and Hang On: Live in Tokyo ★★★ (2014-08-13 01:33:15)

パワーメタルはUS産に限る。

個人的な嗜好だけど欧州産のパワーメタルより圧倒的にUS産のパワーメタルの方が好ましく思える。
というのもジャーマンに顕著な類型的な曲作りとサウンドメイクそして必要以上の泣きメロがどうしても
僕をハマらせてくれない。けど、パワーメタル自体は好きだ。
そんな僕のわがままにお応えしてくれるのがVICIOUS RUMORSを含むUS産のパワーメタルなのだ。

確かに収録曲が8曲というのは寂しいし到底満足できるものではない。が、それを補って余りある
熱いパフォーマンスに潔ささえ感じる。フルサイズのライヴ盤というのは必ずとは言わないがダレ場が
ある。しかしこのボリュームだと一気に聴ける爽快感がまず先に来る。だから物足りなく感じるのだ。
満足できないからからこそ何度も何度もリピートしてアルバムを噛み締める。
こうやって楽しめるアルバムって実はアナログ12inchミニが消滅してから皆無だったんじゃないかな。


VINCE NEIL - Exposed ★★ (2014-01-02 20:14:16)

スティーヴ、ハッスルしすぎ。

これがスティーヴ・スティーヴンスなんです。生半可なヴォーカリストだとスティーヴに
あっさり喰われてしまうでしょう。このアルバムも二人のパワーバランスは五分五分ですが、
気を抜くと飲み込まれそうなところをヴィンスがかろうじて踏ん張っている印象。
JERUSAREM SLIMのときも思ったんですが、スティーヴはあんまり出しゃばらない方が
バックアップされる側が輝くのではないでしょうか。ビリー・アイドルのバンド在籍時は
一歩下がったポジションでビリーを盛り立てていたのがめちゃめちゃクールだったんだけど。

この人はガッチャマンで言えば「コンドルのジョー」ゴレンジャーで言えば「アオレンジャー」
ルパンⅢ世で言えば「次元大介」といったシブくてクールなポジションが似合うので、
そないにハッスルなさらんでもええやないですか といった感じです。

でも光線銃は絶対に聴きたいから(玩具の光線銃をエレキギターのピックアップに向けて撃つと
キュルルルとかピニピニピニとかの銃声?がアンプから出てくる)Look in Her Eyesで
カマしてくれているので大変満足です。

基本的にヴィンスのことが好きではない僕にとってこのアルバムを購入するのは相当な
チャレンジだったんですが、スティーヴのおかげでちょっとだけヴィンスのことを見直しました。


VIXEN - Vixen ★★ (2009-06-27 17:14:00)

俺はギャルバンが好きなのだ。
ギャルバンと言うと少々趣が異なってくるのだが、彼女等は大人の雰囲気をまとった
キャッチーなHRをプレイしていた。
男勝りではなく、どこか女性らしさを漂わせた楽曲は聴きやすさとともに
ヒット・ポテンシャルも高く、実際「Edge Of A Broken Heart」「Cryin'」は
かなり売れた。
見た目のことを言うのは自分でもどうかと思うが、彼女たちの大きな魅力となった
その見目麗しいルックスは、過去あまた登場してきた女性ロックバンドのそれを
大きく引き離すクォリティだった(故にお人形さんと揶揄されることも)。
確かに70年代の女性HRバンドは "実録!女工哀史"を地でいくようなのが
多かった(失礼)。しかし、全員がグッド・ルッキングというのは確かに武器になる。
俺もそのルックスに惹かれてアルバムを購入したクチだからね。


VOIVOD - The Outer Limits ★★★ (2018-01-02 10:30:30)

聴き手の小学生マインドをザクザク掘り起こしてくれる素敵な作品。

まずはオマケの3Dメガネ。笑いが止まんねー。小学館©の学年誌かっつーの。子供の頃からコレをかけて立体に見えた事など一度も無いんだが。何度ダマされてもワクワクしながら装着してしまう逸品だ。みんなもそうでしょ?
そしてインチキSFというかレトロ・フューチャー的なアルバムコンセプト。もう、買わない理由がありません。

さて中身はというと、ガレージ/パンク的なロックンロールを核としながらプログレッシヴな味付けが施されたVOIVODにしか
できない音世界。彼らを形容するワード「サイバー」にふさわしいアルバムです。奥行きのあるサウンドプロダクションが
宇宙感を演出してますが、なぜか生々しいサウンドにも聴こえるという不思議な感じ。これは新鮮。
もはやスラッシュではありませんが、激烈ディストーションからクランチ、クリーンと様々なギターサウンドが聴けるので
ギタリスト諸氏はサウンドメイクの参考になるかも。

一つの音楽性に固執しない柔軟な姿勢は、異端とか孤高と評される一因となってはいるけど、それって表現者として大事なこと
なんじゃないかなぁ。「Jack Luminous」を聴いてそんなことを考えてしまった。


VOW WOW - III ★★ (2009-06-12 17:40:00)

つくづく『すごい盤をつくったなぁ』って思います。
↑の失恋船長さん同様、リアルタイマーでありながら全盛期のジャパメタを意識的に
スルーしてきた僕にとってはまさに衝撃でした。
楽曲のクォリティは確かに世界レヴェル。デヴィン・タウンゼントを筆頭に
彼らにリスペクトを表するミュージシャンがいるのも頷けますね。
しかし柔らかな音像はあきらかに個々の楽曲の良さをスポイルするもので、
デジタル・リバーブに埋もれてしまったサウンドは、時代を象徴してはいても
ロックのダイナミズムを刻み込むには至りません。
(当時はこんなミックスの作品が多かったのです)
ちなみに本作発表前に山本恭司さんは教育TVでバンド講座みたいなのに出演していて
懇切丁寧にバンドに於けるギターの在り方を、実演を交えて講義していました。
(NHK教育がHRを取り上げたのも時代の趨勢なんでしょうね)
必殺のスピードチューン「SHOT IN THE DARK」は有無を言わせぬカッコよさです。


VOW WOW - Mountain Top - Tell Me ★★★ (2009-05-26 03:50:23)

そうそう。夜のヒットスタジオに出てましたね!!
演奏が終わった後、ブラザー・トムが一言
「声たけぇ~!」
人見元基のハイトーンに驚嘆してました。
個人的にはグラハム・ボネットに近いものを感じますが。
ドラマティックな名曲です。


WHITE WIZZARD - Over the Top ★★★ (2013-08-13 20:37:58)

時代は21世紀だというのに、何をやっとるんだねチミたちは?(笑

もう、ホントにこの潔さはなんだ?気が付けば終始泣き笑いでアルバム1枚聴き終わっていたよ。
コレって僕が中・高生の頃に大好きだった『へヴィ・メタル』だ。
つまりNWOBHM期および84年頃のイギリスのバンドの音だ。こういうの大好きだ。

彼らについて何の予備知識も無く、たまたま入ったCD屋でNWOTHMの新星ってことで推されていた
から、「NWOTHMってなんなの?」という感じで後学の為に購入してみたんですが、大当たり!

↑帰ってきたクーカイさんが仰っているように初期MAIDENをガッツリ意識してはいますが
いかんせん曲作りのツメが甘いというか紙一重でダサい。こちらとしてはソコが嬉しいのです。
「Strike of the Viper 」のサビで連呼する『666!』のコーラスの恥ずかしさといったら!

いやあ、良いバンドを見つけたなあ。


WHITE ZOMBIE - Astro-Creep: 2000: Songs of Love, Destruction and Other Synthetic Delusions of the Electric Head ★★ (2009-07-04 23:22:00)

インダストリアルに手をだすのはアインシュテュルツェンデ・ノイバウテン以来だ。
しかし、同じインダストリアルという冠がついているのに、両者の音楽はまったく
違うものだ。ミニストリーが割といけるクチだったので、どうかと思い購入。
ハマってしまった。ジャンクなマシン・ノイズのサンプリングが驚くほど気持ちイイ。
加えてショーン姐御のド低音ベースがグイグイとグルーヴを牽引する。
デジタルな質感がヘヴィ・ロックにマッチするのはナイン・インチ・ネイルズが
証明してみせたけど、ホワイト・ゾンビは馬鹿馬鹿しさを持って、楽しささえ感じる。
インダストリアル・ロックというニッチなカテゴリーを娯楽に持っていった功績は
もっと評価されていいと思う。


WHITESNAKE - Ready an' Willing ★★ (2009-05-28 16:18:00)

カヴァデイルをポール・ロジャースのエピゴーネンだと本気で思っていた。
が、この職人たちを従えるのであれば、カヴァデイルの声質の方がフィットする。
ロジャースでは軽いのだ。適度な重さを持ったカヴァデイルの声と歌唱が
「FOOL FOR YOUR LOVING」を生んだ。
メリスマは未だロジャース的ではあるのだけれど。
後追い組の若きリスナーたちがホワイト・スネイクに出会い、掘り下げてブルースや
R&Bを愛聴してくれるのを願う。
しかしマーティン・バーチのプロデュースには相変わらず疑問が残る。


WHITESNAKE - Whitesnake ★★ (2010-01-15 21:33:00)

ズバリ曲作りのおかげです。
サイクスの高い作曲能力を満天下に轟かせた80年代屈指の名盤でしょう。
万人が良いと思った曲が収録されているから売れた…簡単な図式です。
しかしMTVの恩恵があったことを忘れてはいけません。ラジオのオン・エアだけでは
ここまで売れなかったかもしれませんね。HMに追い風が吹いていた時代というのも
勿論あったのですが。
ブリティッシュ・ロックにブラック・ミュージックのフレーバーをまぶした音楽性が
後のブルー・マーダーの雛型になったのは間違いなさそうです。
売れっ子プロデューサー、キース・オルセンとマイク・ストーンの起用も当たった
とは思いますが、ちょっとリバーブ過多。気持ちナマっぽくてもよかった気が。
この作品に関しては賛辞するしかないでしょうね。あえて文句をつけるならば
このメンツをキープできなかったデヴィッド・カヴァーデイルにでしょう。


WHITESNAKE - Whitesnake - Still of the Night (2009-06-09 15:28:25)

最初の歌い出しの部分は本気で和田アキ子に歌わせたい。
絶対かっこいいと思うんだけどなぁ。
想像してみてよ。麻婆春雨たべてる場合じゃないよ。
全部じゃなくていい。冒頭部分だけアッコにおまかせ!!


WISHBONE ASH - Argus ★★ (2009-05-03 04:08:00)

アートワークといい、曲のタイトル(邦題含む)といい、歌詞の内容といい
あらゆるイマジネーションを喚起させるアルバム。
ツインリードが美しいのは言わずもがな。大英帝国の歴史、誇り、美学が
見事に昇華された、彼らにしか創り得ない世界がここにある。


WISHBONE ASH - Argus - Leaf and Stream ★★★ (2013-05-03 10:48:00)

これほどに一曲を通してビジュアルイメージが浮かぶバンドも珍しい。
この曲もイントロを聴いただけで簡単に画が見える。
昔、バイクを運転しながらウォークマンでこの曲を聴いていたら(よいこはマネしないでね)
涙腺が崩壊して前方が見えなくなり、やむなく路肩でしばらくメソメソした思い出がある。


WISHBONE ASH - Argus - Sometime World ★★★ (2013-05-03 09:55:40)

幽玄な前半から一変してエンディングに向かってイッキに駆け抜ける構成が素晴らしい。
そしてなんといってもアンディ・パウエルのギターソロ。独自のタイム感を伴って弾きまくる
メロディ・ラインは、確実にシェンカー家の次男に影響を与えていることが如実に解かる。


WISHBONE ASH - Argus - The King Will Come ★★★ (2013-05-03 10:17:40)

イントロからグイグイ引き込まれる。
マーティンとアンディのハーモニー・ヴォーカルも格調高く楽曲にさらなる荘厳さを与えている。
テッドのクライベイビーをかましたソロも聴き所。


WISHBONE ASH - Argus - Throw Down the Sword ★★★ (2013-05-03 09:42:06)

この世に素晴らしく魅力的なギターソロ数あれど、この曲のエンディングのツインソロと比肩しうる
ギターソロにはなかなかお目にかかれない。
楽曲そのものの力、歌詞の素晴らしさ、そしてこのリード・パートが三位一体となって
とてつもない感動を呼ぶ。


WISHBONE ASH - Argus - Warrior ★★★ (2013-05-03 10:34:08)

力強いイントロが終わり、どこか仄暗いところで佇んでいる鎧を身に纏った中世の戦士の
映像が容易に浮かんでくる。シンフォニック・メタルに登場する戦士とは明らかに違う。
ドラゴンと戦ったり、伝説の剣を探す旅をする戦士とは一線を画す、なにか抗うことの出来ない
悲壮な宿命を背負った戦士。
歌詞の世界観、圧倒的にドラマティックな曲構成ゆえ、こんな想いに駆られるのかもしれない。


WISHBONE ASH - Pilgrimage - Valediction ★★★ (2016-02-13 03:03:18)

自分が知る限り、世界一美しくて世界一悲しい曲。

ここまで来るともはや哀愁を通り越して悲愴です。SADです。終盤に多少悲壮感は薄れますが
それでも何故か心にポッカリ穴が開いたような気持ちになってしまいます。


Y & T - Black Tiger ★★ (2009-05-30 21:52:00)

とてもアメリカンとは思えない湿度の高いHRバンド。
後年アメリカン丸出しになるのですが、この時期のアルバムは憂いを持った
シャッフルチューン「FOREVER」に代表されるように、泣きメロ満載です。
G/Voのデイヴ・メニケッティの熱いプレイも聴き所。
若者には少々物足りないサウンドかもしれませんが、聴いてみてください。


YARDBIRDS - For Your Love - Good Morning Little Schoolgirl ★★ (2009-06-06 23:59:56)

初のYARDBIRDS体験はこの曲。ラジオからエア・チェック。
軽快なノリのR&R。クラプトンのソロが若いねー。


YARDBIRDS - Having a Rave Up - Heart Full of Soul ★★★ (2009-06-13 01:58:35)

イントロがベックの歪みギターVerとインド人奏者のシタールが
聴けるVerとがありますが、どちらもかっこいい。
キースの二人分ボーカルも素敵です。


YARDBIRDS - The Yardbirds ★★ (2009-06-13 01:40:00)

アルバムタイトルは通称「Roger The Engineer」の方がしっくり来るなぁ。
今までのシングル寄せ集めとかライヴじゃなくて、オリジナル・スタジオ・アルバム。
彼らにHM/HRの原点を見出す人もいるんだろうけど、本作ではそんな要素は微塵も
感じることはできません。
まあ、ブルースがHRのベースになったという事実だけを見れば、それも分からないでも
ないけど、このアルバムはきわめてブルース臭が薄いのです。
ここで聴けるのはブリティッシュ・ビート・ポップです。それをジェフ・ベックという
料理人が、少々ストレンジな味付けをしているといったふう。
それをバンドの頭脳であるベースのポール・サミュエル・スミスが、お客様に出せる様
仕上げた感じがします。
個人的には、このベック時代がヤードバーズのイメージを決定したと言ってもいいと
思いますね。一般的にもそういう見方をされてるのも同意です。
でもシングル曲は、当時の慣例に倣い非常にポップでキャッチーなモノです。
実はそっちの方が好きだったりしますね。
歴史を求めるような聴き方をするリスナーや、ベック・フリークたちにとっては
避けて通れないアルバムです。


YES - 90125 ★★ (2009-07-14 03:48:00)

「Owner Of A Lonley Heart」
この曲で初めてオーケストラ・ヒットを聴いてドギモを抜かれたのを思い出しました。
その後オケ・ヒットは日本の歌謡曲でも頻繁に聴けるようになるのですが、当時は
そうとう驚きました。(中森明菜の楽曲サザン・ウインドではストリングスが一生懸命
オケ・ヒットを人力で再現しているのが可笑しい)
二人のトレヴァーがこのアルバムの支配者です。トレヴァー・ラヴィンはソロ時代には
ストレートなHRを演ってたりするんですが、それは次作で聴けますね。
トレヴァー・ホーンは言わずと知れた"ラジオ・スターの悲劇"の人。
適度なポップさと斬新なサウンド・メイクで、それまで難解だったイエスを大衆が
受け入れた意義は大きいと思います。