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はっちゃんさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 401-500

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はっちゃんさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 401-500
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MOTT THE HOOPLE - Mott ★★ (2009-06-12 23:05:00)

『素敵』という形容詞がぴったりのアルバム。
何が素敵かと申しますと、邦題がとっても素敵なのです。例を挙げると
「野郎どもの讃歌」「暴力」「走れ!女」「俺はキャディラック/苦難の道」
ね、クラクラするでしょう?
でも内容はカッコよくてせつないロケンロー!!
特にザ・イエロー・モンキーも日本語でカヴァーした「Honaloochie Boogie」は
珠玉のメロディが泣けます。このバンドもっと日本でも評価されてもいいと
思うのは僕だけではないはず。


MOTT THE HOOPLE - The Hoople ★★★ (2010-12-01 08:14:47)

前作とはタイトルが繋がっているけど、メンバーチェンジがあったりしてサウンドはビミョーに
変ってます。しかしラルフスのギターが無いと結構な違和感を感じるのは僕だけでしょうか?
が、ハンターがいれば大丈夫。楽曲自体は彼ららしいロックンロールのテンコ盛り。
典型的なグラム風味もあれば、せつなく泣けるナンバーも勿論やってます。

う~む、なぜこんなにかっこいいバンドが日本では評価されてないんでしょうね?
モーガン・フィッシャーは日本在住だというのに、その事実さえ知られていない…
悲しくなってきますよ。


MOTT THE HOOPLE - The Hoople - Roll Away the Stone ★★★ (2010-12-01 08:19:32)

邦題「土曜日の誘惑」
ドラマチックなイントロ、せつないAメロ。完璧です。
しかし、相変わらずの曲作りの上手い人たちだ。


MOUNTAIN - Climbing! ★★ (2009-05-03 03:39:00)

うわぁ!なんという書き込みの少なさ!!
MOUNTAIN名義での1枚目ではあるが、レスリーのソロ名義からカウントすると2ndに
あたるアルバム。
数あるHRバンドの中でも、個人的にはBEST3に入るほど好きなバンドです。
哀愁のあるメロディとチェロのようなベースライン。そしてなんと言っても
巨漢レスリー・ウェストの歌心に溢れたギター!しかも強力に歪んでます。
この時代にこのサウンドを出していたのは驚きです。
かなり影響を受けた俺はレスポールならスタンダードではなく、jrを
好んで弾くようになりました。「For Yasgur's farm」は相当コピーしましたね。
アルバムの内容的には非常にバランスが取れていて、アメリカンらしい
脳天気なR&Rあり、アメリカンとは思えない哀愁チューンあり、ドライなリフで
グイグイ引っ張る曲あり と、最後まで一気に聴かせる魅力があります。


MOUNTAIN - Climbing! - Boys in the Band ★★★ (2013-05-01 23:11:14)

邦題「バンドの少年」。 なんというイマジネーションの欠如。

しかしこの曲、ハンバーガーとホットドッグが主食の人たちが演奏してるわけですよ。
予備知識の無いロックファンが聴くと、100パー欧州のバンドだと勘違いしそうです。


MOUNTAIN - Climbing! - For Yasgur's Farm ★★★ (2013-05-01 22:53:56)

伝説の巨大フェス、ウッドストック・ミュージック・フェスティバルが開催されたのが
このヤスガーさんの農場だったわけですが、当然彼らも出演していました。

この曲にその時のエピソードが反映されているかどうかは分かりませんが、尋常じゃなく
メランコリックなコード進行と恐ろしく太いトーンでメロディを歌い上げるギターソロに
落涙を禁じ得ないのであります。


MOUNTAIN - Climbing! - Mississippi Queen ★★★ (2013-05-01 23:22:21)

歌も演奏も炸裂感がハンパないっス。
このリフ、様々なバンドに引用され尽くしてもはや誰がオリジナルなのかボヤ~ンとしてますが
本家は、このマウンテンですよ!!!


MOUNTAIN - Climbing! - Never in My Life ★★★ (2013-05-01 23:03:17)

この時代のスネアの音ってイイなあ。
トラディショナル・グリップがイカすぜコーキー!

レスリーのシャウトってリトル・リチャードに影響されてるんじゃないかと思うのは
僕だけなのでしょうか?


MOUNTAIN - Climbing! - Sittin' on a Rainbow ★★★ (2013-05-01 23:36:27)

この時代に2バス連打をすでに披露していた事にビックリ!
メイン・リフはレニー・クラヴィッツのアノ曲にソックリ!


MOUNTAIN - Climbing! - Theme for an Imaginary Western ★★★ (2013-05-01 23:30:46)

とにかくレスリーのギターソロが素晴らしい。

なんかね、画が見えるわけですよ。でっかい太陽が荒野の向こうに沈んでいくのが。


MOUNTAIN - Climbing! - To My Friend ★★★ (2013-05-01 23:45:09)

僕の中のマウンテン像には草原や森林などは一切出てこない。
タンブルウィードが転がる荒野がピッタリくる。

そんなアーシーな雰囲気のアコギによるインストだが、意外とテクニカルだよこの曲。


MOUNTAIN - Nantucket Sleighride ★★ (2009-06-03 06:19:00)

繊細なクラシカル・テイストと、豪快なR&Rの絶妙なバランス。
前作と同一の方向性を持った好盤。
自分の浮気性の為にカミさんに撃ち殺されるという、なんともやりきれない
最期を遂げたフェリックス・パパラルディだがアルバムでのベース・プレイは
クラシックの素養のある彼らしく、まるでチェロで裏メロを弾いているよう。
ジャック・ブルースとの類似性は本作でも変わることはない。
後に何度もライヴ盤に収録されることとなるタイトル・チューンの出来は
やはり出色。イントロでのレスリー・ウェストのチョーキングのトーンは
自分が出したい理想のトーンでもある。
マイケル・シェンカーに多大な影響を与えた「Travellin' in the Dark (To E.M.P.) 」
では歌心に溢れたギターを聴かせてくれる。
ちなみに彼らのアルバムカヴァーは、夫を殺した妻であるゲイル・コリンズが
手がけている。


MOUNTAIN - Nantucket Sleighride - Travellin' in the Dark ★★★ (2009-05-03 03:56:07)

某ドイツ人の弟ギタリストにそっくり!
てか、こっちが本家でむこうがパクリなんだけども(笑)。
凄まじく太いギターのトーンは本人の体躯に比例してますが
使用ピックは反比例して極薄のペラペラ(本人談)。
若い人たちにも聞いて欲しいなぁ。


MR. BIG(UK) - Photographic Smile ★★ (2009-06-27 20:19:00)

ツインドラムが魅力的な"英国"のデッカイ男。
1stではわりとストレートなHRを演っていたのですが、この2ndでは幾分ポップな曲が
増えてますね。「ROMEO」なんかは日本の歌謡曲といっても通用しそうな感じですが、
やはりローリー寺西率いるすかんちがパクってます。
バンドには二人のドラマーがいるわけですが、どういうわけか本作ではメンバーでは
なく、ジム・ケルトナー(上手い)とサイモン・フィリップス(さらに上手い)という超一流セッション・ドラマーに叩いてもらってます。
確かに1stでは二人で叩く意味の無い曲も存在したのですが…
ツインドラムだけじゃなく美しいコーラスや、多国籍メロディがこのバンドの
魅力だったわけですが、ご多分に漏れずレコード会社との摩擦のすえに惜しくも
解散の運びとなります。
クイーンが好きな人ならハマるんじゃないかなぁ。メロディアスでいいアルバムです。


NASHVILLE PUSSY - Let Them Eat Pussy ★★ (2009-05-19 02:58:00)

乳まる出しで火を吹く女ベーシスト、コーリー・パークス。
後にアルバム制作費を持ち逃げ。豊胸手術の費用にあてた…バカすぎる。
クンニ・ジャケットに惹かれアルバム購入。(俺もバカすぎる)
内容は予想を裏切らないバカロック。勢いのみの直球ナンバーが潔い。
軟弱なHMに満足できない貴方にお勧めです。


NASHVILLE PUSSY - Say Something Nasty ★★★ (2016-09-09 20:11:14)

夫婦漫才ならぬ、夫婦ロッカー率いるロケンローバンド。

1stは、もろにMOTORHEADリスペクトだったけど3rdになるこのアルバムでは緩急の変化を織り交ぜつつもAC/DCを意識した
グルーヴィなロケンローを披露。基本路線は前作から大きく変わるものではないけどベースに新加入のケイティを迎えた事で
リズムがよりタイトになった。しかもルックスもいい!前任者のコーリーはルックスは100点だったけどベーシストとしては
若干弱いかな。半裸で火を吹くステージパフォーマンスがそれを補ってはいたけど。

ここまで体脂肪率の低いロックは聴いていて本当に気持ちが良いね。相変わらずの馬鹿フィーリングも残ってるし。
カヴァーの選曲も抜群だ。「Rock 'n Roll Hoochie Coo」はこのバンドに文句なしでハマりすぎでしょ。
個人的にはいまだにリピート率が異常に高い超愛聴盤です。


NAZARETH - Expect No Mercy - Expect No Mercy ★★★ (2009-06-03 04:35:36)

疾走しながらも、マニー・チャールトンのギターは
ファンキーな一面を覗かせるカッティング。
なかなかの切れ味です。


NICK LOWE - Labour of Lust ★★★ (2014-08-14 01:02:22)

グッド・ミュージック。

「CRUEL TO BE KIND」は非の打ち所の無い完璧なポップソングだ。何かを足すことも引くことも不要。
僕は若い頃この曲を沢山の人に聴かせた。カセットテープにダビングしたものを無理やり押し付けていた。
反応がすこぶる良かったから今でもこの行いは正しかったと思えるが、もし逆の立場で自分が要求してない
ものを無理やり押し付けられたら、あまりイイ気分はしないだろうな、多分。若気の至りは恐ろしい。

パンク/ニューウェーブ界隈ではプロデューサーとしての認知度と高い評価で知られるニック・ロウ、
本職はミュージシャンだという事を知らない人も多い。まぁ僕自身もDAMNEDのプロデューサーとして
初めてニック・ロウを知ったんだけども。

SSWとしての彼はルーツにトラッドがあり、非常に明快なポップさがブレンドされたR&Rをプレイしても
そこには必ずトラディショナルなルーツが垣間見れる。強いて言うならエルヴィス・コステロに近い。
(実際ニックは、初期のコステロのプロデューサーでもあった)良いメロディを作るという点においても
二人は似ている。だから良いメロディを聴きたい僕はニックもコステロも大好きだ。

このアルバムもシンプルで飾らない曲が満載だ。多少ニューウェーブ感をもあるけど、基本線はいつもの
ニック・ロウなので安心して聴ける。


NIGHT HAWKS - NIGHT HAWKS ★★ (2009-05-25 18:05:00)

日本人離れした体躯と歌唱力の持ち主、青木修一率いるHRバンドの1st。
実は、ギターの岩下千絵さん目当てに購入(笑)。彼女、ホントにかわいい。
いやいや、アルバム評だ。
パープル、レインボー、ホワイトスネイクが好きな人なら間違いなくハマる。
ハード・ドライヴィンなナンバー、せつないバラード、そしてメンバー全員が上手い。
中でもマルチプレイヤーでもあるリーダー青木の存在感はすごい。
例えるなら"カヴァーデイルの歌い方をするボネットがヘイガーばりにシャウトする"
って感じ(あくまで私見です)。
HRシーンに於いて、なんでこの人が浮上してこないのか不思議です。


NIGHT HAWKS - THE WHOOZE 37 KARAT -MEDLEY OF ROCK CLASSICS- ★★ (2009-06-23 21:21:00)

実はTHE WHOOZEというのは彼らの変名バンドのことなのです。
この作品は、彼らが影響を受けたHM/HRバンドのカヴァー・アルバムなのですが、
単なるカヴァーではなくて、全曲メドレーで繋がっているのです。
なので、突然サビが出てきたり、リフだけ演って次の曲に移ったりといろんな仕掛けが
あって楽しませてくれます。(アレンジの都合もあったんでしょうけど)
中でも一番面白かったのは、なんとホワイト・スネイクの「Fool For Your Loving」の
リフにマイケル・ジャクソンの「Billie Jean」を乗っけちゃったのなんかは、
かなり面白い。「Walk This Way」と「Immigrant Song」も違和感なく繋がってるし
軒並み、そのアレンジには感心することしきり。
メドレーっていう発想は、他のトリビュート作品には見られないので
ドライブのお供なんかにもいいんじゃないでしょうか。


NIGHT RANGER - 7 Wishes ★★★ (2017-06-07 21:36:11)

お見事!!素直に拍手を贈ります。

皆さんおっしゃるとおり曲のクオリティが非常に高い。ジャック・ブレイズという人はベースプレイは全然聴こえないけど
作曲の才能は非凡なものがありますね。転調を上手く使ってメロディに印象を持たせるのがすごく巧みだと思います。
特に「Faces」「Four in the Morning」ではそれが顕著ですね。聴いていて気持ちいい。
確かに少し地味に感じられるナンバーもありますが、トータルで見ると押し並べて佳曲が詰まった聴き応えのある作品です。
いいソングライターがいるバンドはそれだけで、テクニシャンが在籍している事よりもアドバンテージがあるんですよ。

先行シングルにもなった「Sentimental Street」。この曲におけるギターソロは非の打ちどころのないパーフェクトな
プレイですよ。ブラッド・ギルスはフロイド・ローズを駆使したトリッキーなテクニシャンだと思われがちなんだけど
この人の場合、アームプレイはチョーキングやビブラートと同義。自身のエモーションが頂点に達しアーム・アップ!!
そこにはギミックもトリックもありません。ケリーが歌う♪~to you♪にクロスフェイドで入ってくる部分は鳥肌もの。

1st、2ndはHRを楽しめますが、本作は質の高いメロディアスなロックを堪能できる良作となっております。
産業ロックと侮るなかれ!(個人的には産業ロックとは思わないんだけど)先鋭的なHMに疲れたらこんなのもありますよ。

余談ですが、本作で速弾きが控えめのジェフ・ワトソン。インタビューでそれを指摘されると
「いやー、次のアルバムはイングヴェイもビビッてウンコ漏らすほどの速弾きを披露するよ」と豪語してました。
(↑本当にこう書いてあった)


NIGHT RANGER - Dawn Patrol ★★ (2009-05-28 14:21:00)

ノスタルジーで語らせていただきます。
産業ロックと仰る諸兄もおられるようですが、本作がリリースされた当時は
どのメディアも彼らの事を産業ロックとは認識していませんでした。
むしろ、活きのいいHRバンドとして捉えられていたと思います。
"産業ロック"という呼称はメタル・マニアにしてみたら蔑称のようなもので、
「売れ線に走りやがって!」的なニュアンスを多分に含んだ物と理解します。
彼らがそのように形容されるのは、たまたまヒット曲がありそれがバラードだった事が
連続してしまったが故。レコード会社は商売であるから、売れそうな曲を
シングルカットするのは当然だし、また、楽曲のポテンシャルが高かったから売れた
とも考えることができます。
後に彼らは、バラードを強要するレコード会社との軋轢と彼らを見る世間のイメージの
ギャップに耐えられず破綻してしまいますが、この1stは、後々こんな評価に泣かされる
とは思いもしなかったであろう清々しくも痛快なHRアルバムです。
二人のギターのハードな面をもっともっとプッシュしていれば、高性能のHRバンド
として評価されていたかも知れません。
ナイト・レンジャーに過剰な思い入れはありませんが、オン・タイムで聴いていたのとブラッド、ジェフ共に好きなギタリストなので長々と書かせて頂きました。


NIRVANA - Nevermind ★★ (2009-06-17 12:00:00)

病んでるロック(褒め言葉です)。
確かに肥大化して贅肉だらけのミュージックシーンに爆弾を投下したことでは
ロンドンパンクと重なる部分はあるけれど、音楽的にはパンクというより、
60年代後半のUSガレージに通じるものがあると個人的には思うんだけど。
このアルバムが評価されていなかったら、後にメジャーからリリースされる1stも
知る人ぞ知る的な扱いだったかもしれない。
この1stこそが彼らの本性だと思っている僕は、このアルバムに感謝です。


OCEAN COLOUR SCENE - Moseley Shoals - The Riverboat Song ★★★ (2009-07-01 08:44:00)

3拍子だけど、すごいグルーヴ。
このバンド只者じゃないな。かっこいいです。
スティーヴ・クラドックのギターがイカシてる。
この曲、ポルノグラフィティもパクってた。


OLIVIA NEWTON JOHN - Come On Over - Jolene ★★ (2009-07-20 09:57:31)

JOJO第六部 空条徐倫 はこの曲からいただいてます。


ORCHID ★★★ (2012-07-25 12:46:20)

米国はサンフランシスコ出身のドゥーミーなハード・ロックバンド。

一言で表すならば、強烈な時代錯誤。
このテのサウンドのマニアが世界中に存在していることは理解していますが、まさか彼らが
昨年デビューしたばかりの新人だとはにわかには理解できませんでしたよ。
それほどまでに、60年代末期から70年代初頭にかけてのプレ・ハード・ロック期のサウンド。
怪しさと衝動が満載です。

当時を知り尚且つ現役のヴェテラン・リスナーの方々にとっては垂涎のロックだと思います。
モチロン10代、20代の若いリスナーもドゥーム、ストーナー、サイケとして楽しめる。
僕のようなその中間にいるような人間でもおおいに魅了されました。

しばらくは、このバンドのチェックに精を出すことになりそうです。


ORCHID - Capricorn ★★★ (2012-07-25 12:21:23)

見事なサバスっぷり!!

しかも徹底した’70sHRへのオマージュは、彼らの素性を知らないで聴くと間違いなく当時の
バンドと勘違いするはず。洗練とは程遠い下品で汚いHRは、厳密に言うと68~73年あたりの
まだまだルール無用がまかり通っていた時代のHRを思い起こさせます。
この天然の粗暴な感じはFIRE BIRDやSPIRITUAL BEGGARSなんかの猛者でも敵わないのでは?
ドゥームやストーナーとして分類される事もあるようですが、コレ間違いなくハード・ロック。
拒んでもじわじわと鼓膜に侵入してくるかのような不穏で陰鬱なサウンドは強引に例えるならば
勿論BLACK SABBATH。そして無軌道さはATOMIC ROOSTERとかBUFFALO、BUDGIEなんかの雰囲気に
近いような感じがしますね。

薄くトレモロをかけたギターサウンド、トリル多用のプレイは確実にアイオミ・マニアでしょう。
ドラムのツイン・ペダルはちょっと現代的ですが銅鑼がボンゾを想起させます。
ヴォーカルのダブル処理はオジーを意識してますね、絶対。違うとは言わせませんよ。
この人たち若いのに、こんなにニッチな方向へひた走ってしまって将来が心配になります。

しかし、アメリカからこんなバンドが出てくるとは!


OVERKILL - Taking Over ★★★ (2010-12-12 03:07:33)

過渡期なんでしょうかね。

ゴリゴリのスラッシュではなく、正統派の匂いがするパワーメタルって感じかな。
本作以降、だんだんとスラッシュになっていくんだけど、個人的にはこの路線が好きです。
若干パンクの名残があるのがまたいいんですよね。
大手メジャーレーベルからのリリースってことで、サウンドの質感、整合感は圧倒的に1stより上。

それにしてもブリッツのキレっぷりはスゴい。この時期はまだまだメロディを歌っていたんだけど
随所で聴かせるシャウトは尋常じゃないです。

今の彼らしか知らない人にも是非聴いてほしいですね。


OZZY OSBOURNE - Bark at the Moon ★★★ (2009-06-22 03:16:00)

何かで読んだんだけど、このアルバム、スケジュールの都合によりラフ・ミックスの
ままリリースされてしまったそうな。
確かにマックス・ノーマンにしては締りのない音像に、当時から不満を持っていたので
妙に納得。
表題曲で聴けるジェイクのプレイはインパクトのあるものでした。
と同時にサウンドの方も、なんとも不思議なトーンが出ている瞬間があって
いまだにナゾだったりします。が、ソロ部分ではモジュレーションが掛かっていて
ちょっとイライラします。これもラフ・ミックス故なのか。
リマスター盤ではどんな風になってんだろ?


OZZY OSBOURNE - Bark at the Moon - Bark at the Moon ★★★ (2010-01-13 10:21:23)

このリフ、メタルではあんまり使わないコードで構成されているんだけど、ランディの遺産を引き継ぎながらもジェイクらしさに
溢れていて素晴らしいですね。そしてオジーの歌メロ!!
かっこ良すぎです。
でも12inchシングルのライヴテイクの方が、スタジオ盤より
アグレッシヴで好きかな。


OZZY OSBOURNE - Blizzard of Ozz ★★★ (2009-01-22 18:09:00)

世紀の超名盤!
MR. CROWLEYを聴いたとき、生まれて初めてギターサウンドだけで泣いてしまった
あの日の俺、16歳。
それ以来、アコギをレスポールに替えてコピーに邁進した運命のアルバム。
クオリティについては皆様のおっしゃるとおり。説明不要。


OZZY OSBOURNE - Blizzard of Ozz (2012-07-13 23:17:56)

オリジナル盤は書き込み済みなので、リマスターの方を。

僕も↑の夢想家・I さん同様、差し替えには納得できませんね。楽曲自体は素晴らしいけど
この騒動の背景にあるものを考えるとなんだか悲しくなります。
そして、もっと納得できないのがリマスターというふれこみにも拘らず明らかにリミックスが
施された「MR. CROWLEY」には愕然としました。ランディのソロ・パートにどう考えても
やりすぎのリヴァーブがかかっていて、素晴らしいランディのプレイが台無し!!

さらに腹立たしいのがボーナス・トラックとして「YOU LOOKIN' AT ME LOOKIN' AT YOU」を
収録したこと。なんで佳曲を小出しにするかなぁ。「THE OTHER SIDE OF OZZ」をCD化すれば
ランディ在籍時の未発表曲がほぼ全て聴けるのに。

しかし、最初からこのリマスター盤の方を聴いたリスナーにはピンとこない話かもしれませんね。
でも僕はやっぱりオリジナル盤に愛着があるので、モチロン聴くのはオリジナルです。


OZZY OSBOURNE - Blizzard of Ozz - Dee ★★★ (2010-01-12 11:26:55)

親父が演歌を弾くために家にあったクラシック・ギターで
コピーしました。凡百のメタル・ギタリストとは一線を画す
発想と豊かなコードの知識… コピーして理解しました。
やはりランディは別格です。


OZZY OSBOURNE - Blizzard of Ozz - Revelation (Mother Earth) ★★★ (2010-01-13 10:43:44)

もう 参りました。この曲のドラマの前にはひれ伏すしか
ありません。
すべてのセクションにおいてこれ以上手の入れようが無いし、
ギター・ソロもランディのベストバウトでしょう。


OZZY OSBOURNE - Diary of a Madman ★★★ (2009-06-22 04:24:00)

イントロのバタバタしたドラムのかっこよさったら!!
もちろん「OVER THE MOUNTAIN」の素晴らしさはそれだけじゃありません。
ノコギリのようなリフは、もはやオジーの定番である低音弦刻み。
ランディのインタビューでは、このアルバムではツアーのスケジュールの都合上、
ギターソロは本チャンじゃなくて、ガイド・ソロがそのまま使われているそうな。
うーむ。言われてみると「BELIEVER」のソロは確かにランディらしくないな。
しかし本作の最大の目玉「DIARY OF A MADMAN」が、そんな些細な事をすべて
帳消しにしてくれます。見事なまでにオジーの世界観を増幅させた稀代の名曲です。
聴き手を不安にさせる怪しいアルペジオにはじまり、狂いながらも壮大な男声コーラス
で終わるこの曲はランディの作曲能力の高さ、アレンジの巧みさをそれまで以上に
見せ付けたHM/HR史上に輝く名曲です。
本当に早すぎる死が惜しまれます。


OZZY OSBOURNE - Diary of a Madman - Diary of a Madman ★★★ (2010-01-13 11:20:38)

オジーの歴代ギタリストの中でも、ランディは楽曲の構成力、
アレンジ能力そして発想が抜きん出てますね。
この曲もそんな彼のポテンシャルが見事に集約された名曲です。
イントロのクリシェを多用したアルペジオに始まり、カウントの
難しい変拍子セクションを経て3拍子のサビ。そしてストリングスとクワイアが気も狂わんばかりに盛り上げる大団円。
歌詞の内容もルナティックで、映像が浮かんできます。
問答無用の名曲ですね。


OZZY OSBOURNE - Diary of a Madman - Flying High Again ★★★ (2010-01-12 11:06:09)

ジョージ・リンチ曰く…「俺のリックをランディにパクられた」
延々と続くタッピングのパートの事ですが、確かにドッケンの
「TOOTH AND NAIL」を聴くと納得させられますね。
当時のLAのクラブ・シーンではこんな事は日常茶飯事だったの
でしょう。
バッキングはどことなくストーンズみたいに空間を活かした
味わいのある感じ。こういうの、好きです。


OZZY OSBOURNE - Diary of a Madman - Over the Mountain ★★★ (2010-01-13 10:31:55)

ドラムはトミー・アルドリッジではなく1stでも叩いていた
リー・カースレイクです。このバタバタした感じは他の
ドラマーじゃ出せません。思うにオジーには彼のプレイがマッチ
してると思うのですが。
まるでノコギリで切られているようなリフがドエライ格好良さ。
ランディ本人も気に入っているというソロも聴きどころです。


OZZY OSBOURNE - Diary of a Madman - S.A.T.O. ★★★ (2010-01-12 11:16:54)

リフに絡めたオブリがひとクセふたクセあってシビレます。
しかも単純なパワー・コードだけじゃないところが流石。
ソロパートは転調するのですがメジャーペンタ、マイナーペンタ
巧みに使い分け、スケールアウトしていくような不安定さを
盛り込むのもランディの得意技ですね。
三連のリズムもオジーにしては珍しい。カッコいいです。


OZZY OSBOURNE - Live & Loud ★★★ (2009-07-04 21:34:00)

のっけから「Paranoid」だなんて、ただのキャッチボールのはずが全力で消える魔球を投げ込まれたような破壊力だぞ。
しかもカッティング・レベルが高いから音が割れるギリギリだ。相乗効果で非常に
熱い内容になってます。実際ライヴの質も熱いです。
ザックのギターは、ライヴでもスタジオでも変わらないシグネイチャー・トーンで、
サバス・ナンバーでは、水を得た魚のように重厚なサウンドを聴かせてくれます。
まさか「CHANGES」を演るとは!多分ザックのリクエストだな。
他もランディ時代、ジェイク時代、ザック時代と、オジーの定番チューンが網羅されて
いて、選曲的には文句のつけようがありませんね。
唯一の文句は、初回盤の金網ケースで隣に並ぶCDのケースが傷ついちゃうって事かな。


OZZY OSBOURNE - No Rest for the Wicked ★★★ (2009-06-07 00:33:00)

ザックと俺は同い年。干支はヒツジなのだ。
前作の派手で華麗なLA路線から一転してへヴィな世界へ先祖帰りした快作。
それまでフラッシーなギタリストを起用してきたオジーが、今度はどんなすごい
ギタリストを発掘したのか?期待は膨らむ一方。
聴いて驚いた。へヴィなリフとそのサウンドは、それまでのジェイクやランディが
持ち得ないものだった。後の暴挙王としての片鱗が垣間見える。
ソロよりもバッキングが光るアルバム。
オジーの、凄腕ギタリスト・デヴェロッパーとしての嗅覚に脱帽。


OZZY OSBOURNE - One Up The B-Sides ★★★ (2009-06-22 03:34:00)

これは良い企画盤でしたね。
片面はランディ、もう片面はジェイクと両者のプレイが比較できるという
ナイスなアイディア。
「BARK AT THE MOON」のライヴテイクは、スタジオ盤よりスピードアップしていて
おまけにエンディング・ソロも長くなっているからノケ反るかっこよさ。
「Mr.Crowly」のライヴテイクは、個人的にはランディ存命時の唯一の映像で聴ける
テイクに軍配かなぁ。ここでのプレイも悪くないけど。
あとジェイクがプレイする「PARANOID」も、彼らしいキレのあるソロが聴けるのが
嬉しいですね。
各々の曲は12inchシングル等で既発音源だったと記憶していますが、それぞれを個別で
購入するよりも、一まとめにした本作は非常に便利でもあります。
みなさんのおっしゃるとおり、CDにて再発を望みます。


OZZY OSBOURNE - The Ultimate Sin ★★★ (2010-12-12 11:22:45)

オジーの作品群の中でも鬼っ子的な扱いを受けている本作。

↑上のほうでもポップだという意見が多数散見出来ますが、オジーはTHE BEATLESに影響を
受けている人だもの当然といえば当然なのです。それはサバス時代から発揮されているのです。
バックがヘヴィなので気がつきにくいんだけども。

で、このアルバムなんだけどプロデュースはMSGファンにはA級戦犯として忌み嫌われている
ロン・ネヴィソンの仕事。ゴージャスでラジオ・フレンドリーなプロダクションが得意な人で、
この時期は様々なアーティストから引っ張りだこ状態の人気者。
メディアの寵児MTVの恩恵に肖ろうと皆必死でビジネスに走った時代でした。
(これがLAメタルの犯した最大の功罪)

一連の楽曲群はジェイクのパーソナリティが色濃く反映された華麗でモダンな印象です。
前作と比較するとバッキングが格段に派手になってますね。トリックをトリックに終わらせないのが
ジェイクのすごいところ。この人のセンスはズバ抜けてますね。

決して駄作とか失敗作の類ではないとは思うのですが、オジー作品の中でもプライオリティが
低くなってしまうのもなんとなく分かります。が、意外と上位にランクされていて驚きました。


OZZY OSBOURNE - Tribute ★★★ (2009-05-25 20:38:00)

Spleenさん、ランディが足が不自由だったというのはガセネタ説もあるのです。
彼のお母さんのインタビューでは「足は不自由だったか?」という質問に対して
キッパリと否定してらっしゃいました。
しかし出所は不明ながら小児麻痺の後遺症という具体的な話もあり、ランディが
この世にいない今、真実は闇の中…
このアルバム、出るぞ出るぞと言われてかなりの年月が経ってからのリリース。
ランディのプレイはスタジオ盤とは違う、荒々しさが気持ちいい。
エディ・ヴァンへイレン同様、この人も独特のタイム感を持つギタリスト。
インプロを織り交ぜたソロはやはりスタジオ盤とは違って新鮮に響きますね。
サバスタイムに突入してからのプレイは圧巻です。
昨年発売されたマーシャル社のランディ・ローズ・シグネイチャーアンプ
これをGETすればランディのトーンが出せるのだろうか? と、
無理な事は承知の上で考えてみたりする。


PANTERA - Cowboys From Hell ★★★ (2010-12-23 11:07:34)

化けた!!見事な大化けだ!!

80年代の彼らしか知らなかったから、このアルバムでのサウンドがどうしても結びつかなかった。
時流に乗ったLAメタルのようなサウンドからは光年の隔たりのあるこのスタイル、如何なる理由で
こうなったのかは知らないが、HMの進むべき方向のひとつを示したことに間違いは無いだろう。

本作では、まだまだ真っ当な、正統派と呼んでも差し支えないHMの名残が聴く事が出来る。
次作からはそういった要素は薄まっていくのだが、個人的にはこのアルバムでのバランスが
丁度よいように思う。

ギター・サウンド、ドラム・サウンドともに、そのセットアップは模倣の対象となったが、
異常なまでの歯切れよさは、プレイによる部分も多分にあるが故に、ただの模倣に終わるバンドも
多く現れた。猿真似が跋扈するという事はそれだけ魅力的な音作りと言える。
確かにディストーション成分の粒子は粗く、聴いていて心地よい。ドラムに至っては、かなり微細な
ところまで作り込まないと恐らくあの音にはならない。これらのサウンド・メイクは画期的だった。

HM史には、どうしても語らなくてはいけない重要な作品がある。本作もその中のひとつだと思う。


PANTERA - Vulgar Display of Power ★★★ (2012-07-14 10:45:17)

そっかぁ、20年かぁ。

”HEAVY METAL” 重くて金属感のある音楽。文字通りの曲を提示したのが90年代のパンテラだ。
前作でのスタイルを推し進め、あらゆる部分でロー・レンジに力点を置いた、まさにHEAVY METAL。
個人的にスピードよりグルーヴを求めてしまうので、コレはかなり聴いた。
前作と共にHMが進むべき一つの方向を指し示した作品ではあるが、まさかトレンドとなってしまう程
フォロワーが増殖するとは、主犯である当の本人たちも思っていなかったのではないだろうか。

キャリアがあるだけに、オーセンティックな部分もチラチラと顔を覗かせるのだが、それが適度な
キャッチーさとなりへヴィネス一辺倒ではない懐の深さを見せ付ける。
思うに、こういうグルーヴ重視のバンドはイギリスおよびヨーロッパからは現れなかったと思う。
HMの、どの部分に焦点を絞り特化するのか。それを真剣に煮詰めたバンドだと感じる。

グルーヴと同時にメロディも重要視する僕にとっては、↑の 帰ってきたクーカイさんと同じく
前作と本作を全力で推す。

そっかぁ、20年かぁ… 当時生まれた赤ん坊が成人式を迎えるんだもんなぁ。


PAT BOONE - In a Metal Mood: No More Mr. Nice Guy ★★ (2009-06-07 03:40:00)

そう!!クオリティの低いメタルバンドのトリビュートアルバムを聴くぐらいなら
こっちを聴きますね。個人的には凄く楽しめました。
ビッグ・バンドを率いてのスウィング・アレンジは、おそらく原曲を知らなくても
バッチリ楽しめます。
メタルしか聴かない人にはお勧めしませんが、洒落のわかる人もしくは
雑多に音楽を聴いている人には問題ないと思います。
Vol.2、Vol.3も是非実現してもらいたいなぁ。


PAT BOONE - In a Metal Mood: No More Mr. Nice Guy - Enter Sandman ★★★ (2016-08-28 21:05:15)

例の印象的なアルペジオからの導入部はオリジナルどおり。
歌メロからのスイング・ビートを聴いたらとてもMETALICAがオリジナルだとは思わんでしょう。
ラーズには叩けそうもないフレーズやフィルインなんかも容赦なく飛び出してくる。
やっぱジャズの人は怖いわ。


PAT BOONE - In a Metal Mood: No More Mr. Nice Guy - Holy Diver ★★★ (2016-08-28 20:56:23)

このアレンジはなかなか面白い。ビッグバンドが憎いほどはまっていてパット・ブーンを盛り立てる。
これは物凄く考えられてるアレンジだ。もちろんロニーのお約束もクオリティアップに一役買っている。


PAT BOONE - In a Metal Mood: No More Mr. Nice Guy - Smoke on the Water ★★ (2016-08-28 20:48:02)

ゴージャスなSANTANAみたいだ。
で、ブラックモア大権現も参加しているらしいんだけど、この「らしくない」ギターソロは
そうなのかなぁ?自分より先輩の作品に参加してるって事でナーバスになってんのかなぁ。
まさか、そんなタマじゃないよね。


PAT TRAVERS - Putting It Straight ★★ (2009-06-13 00:02:00)

ロニー・モントローズと並んで、凄腕なのに性格が災いして評価されないギタリストの
上位にランクされる不憫な人、パット・トラヴァース。
この3rdはゲストも面白いです。まずはシン・リジィのスコット・ゴーハム。
「Speakeasy」でのパットとの掛け合いバトルは聴き所のひとつ。
そしてインスト曲の「Off Beat Ride」では元レインボーのトニー・カレイが参加。
取り立てて語るほどでもないソロを聴かせてくれます。
おまけにバンドメンバーにメイデンのニコ・マクブレインとなれば
聴いてみたくなるでしょ?
本作の一番の聴き所は大作「Dedication」。テンポを落としたクールなシャッフル
セクションと、朗々と歌い上げるギターが聴けるバラードセクションの2部構成となる
力作です。実は、中学生のころこの曲をエア・チェックしていてかなり
気に入っていたのです。で、ずーっと探していたんで中古盤を見つけたときは
嬉しかったですね。
CD化されてるんなら買い直そうかなぁ。


PATTI SMITH ★★★ (2012-07-14 04:38:29)

オリジナル・パンクの一人に数えられる彼女。

デビュー前はN.Yアンダーグラウンド・シーンでポエトリー・リーディングを行っていたという。
平行してドローイングもパフォーマンスとして表現していたというから、このヒト相当に
アーティスティックな側面を持ち合わせている。

N.Yパンクにはロンドン・パンクのように「アナーキー&デストロイ」なスローガンこそ無いが、
ヴェルヴェッツから続くアートを含んだカウンター・カルチャーとしての存在が先鋭的な人たちの
間で面白がられてたんだと思う。

今の彼女はN.Yパンクという枠の中で語られる事は稀になったが、考える女性、行動する女性として
フェミニストにとってはグウの音も出ない存在になっているのが痛快だ。


PATTI SMITH - Easter ★★★ (2012-07-14 04:07:14)

女王、三たび降臨。

3rdである本作の目玉は何と言っても、ブルース・スプリングスティーンとの共作ナンバー
「because the night」。物悲しいピアノの旋律でスタートするこの曲、一変してどんどん
力強くドラマティックに盛り上がってゆくのだけど、胸を抉り取らんばかりの哀切は、決して
N.Yパンクのカテゴリーに収まりきるものではない。
スプリングスティーン自身もライヴで取り上げているが、正直言って歌声から伝わってくる情念、
そして力強さでは圧倒的にパティに軍配。

”ゴッド・マザー・オブ・パンク”の面目躍如たる「Rock 'N' Roll Nigger」での激唱は
スノビズム漂うアート志向のバンドが多い一連のN.Yパンクの中でもとりわけ凄まじい。
そりゃ「ナチュラル・ボーン・キラー」のサントラに、いの一番で指名されるのも無理は無い。

個人的に、サウンドを含めこれほど伝わって来る作品は滅多に無い。メッセージ、文学性、人間性、
もはや僕の中では音楽という娯楽を超越したところに位置する作品だ。


PAUL GILBERT - King of Clubs ★★★ (2010-12-11 02:07:50)

彼がトッド・ラングレン好きだとは以外でした。
しかもトッドの「Nearly Human」ってアルバムにコーラスとしてその他大勢的に関わっているって
さっそく手持ちのアルバムのクレジットを見てみたけど表記は見当たらず。

このアルバム、トッドというよりはビートルズもしくはチープ・トリックなんかのテイストが強い
ように感じますね。彼がプロデュースしたズーターズも近いモノがあります。
サウンドはともかくメロディだけを聴くとメロコアみたいなバブルガム・テイストですが、そこは
やはりメタル畑のポール。凡百のメロコアとは違いプレイは正確無比。溢れんばかりのギター愛。

この時期、局地的にパワー・ポップが盛り上がったんだけど、やはり勢いのあるメロコア群に
飲み込まれてしまったようです。


PAUL MAURIAT - 薔薇色のメヌエット - エーゲ海の真珠 ★★★ (2010-12-02 23:36:30)

これもまた誰もが一度は耳にした事があるであろう非常に有名な曲。
電波媒体では非常に使いやすい曲でもあります。

曲の主題となるメロディはホントに切ないし、サビで再び主題が登場するんだけど、
オーケストラとリズム・セクション、女声スキャットがコレでもかッてほど盛り上げて大団円。
聴き終えた後のカタルシスたるやメタルと同質のものがありますね。

時期によってアレンジ違いのヴァージョンが存在するので聴き比べてみるのも面白いかも。


PAUL MAURIAT - 薔薇色のメヌエット - オリーブの首飾り ★★★ (2010-12-02 23:26:18)

プリンセス・テンコーの師匠、引田天功がマジックを披露している特のBGMとして有名。
いまや手品のBGMといえばコレの事を指すといっても過言ではないでしょう。

作者はモーリア本人ではないのですが、凝ったオーケストラのアレンジは流石です。


PAUL MAURIAT - 薔薇色のメヌエット - 恋はみずいろ ★★★ (2010-12-02 23:41:24)

これも大変に有名な曲ですね。
ポール・モーリアが取り上げる曲の特徴は、胸が締め付けられるような切ないメロディを持った
ドラマティックなものが多いのですが、この曲もそのひとつ。


PAUL MCCARTNEY(WINGS) - Run Devil Run ★★ (2009-05-31 00:33:00)

タイトル曲の「RUN DEVIL RUN」が死ぬほどシビレる。
ギターはギルモアと、忘れちゃいけないパイレーツのミック・グリーン。
この人が居なければ、この曲の疾走感は半減していたでしょう。
ペイスのドラムも水を得た魚のよう。
いいなぁ、こういうアルバム。


PAUL MCCARTNEY(WINGS) - Wingspan - No More Lonely Night ★★★ (2009-07-20 10:02:48)

やはりギルモアのギター・ソロとオブリですね。
これがないと曲が成立しません。
それにしてもイイ音だ。


PAUL RODGERS - Electric ★★ (2009-05-19 02:12:00)

ポール・ロジャースここに在り!白人ながらここまで黒いとは!!
今時のJ・POPのインチキ「あーらんびー」の偽者ディーヴァ達に聴かせてやりたいよ。
ジェフ・ホワイトホーンのギターが少々メタリックなのが気になるけど
作品自体は素晴らしい。基本路線は変わってないけど余裕みたいなものが
感じられます。彼のソウルにブレはありません。


PAVLOV'S DOG - Pampered Menial ★★ (2009-06-19 19:30:00)

ジャケ買いしたので、自分もゲディ・リーだと思ってました。
米国バンドのくせになかなかの哀愁度です。
後で調べると、どうやらプログレ・ハード(このジャンル定着しませんでしたね)
なんだそうですが、ストリングスがメンバー中に在籍している事から、カンサス
なんかと比べると面白いかも。


PHANTOM - Cyberchrist ★★★ (2012-05-27 12:45:18)

予備知識ゼロ。しばらく治まっていたジャケ買い欲を発動。

ある日、中古盤屋で偶然このアルバムを発見。
時代が時代だとしても、このジャケットはナイだろ~。ロボコップみたいな邪悪っぽいケダモノが
コブシを固めてポージング。おまけにそのコブシにはPHANTOMの頭文字「P」が刻印されている!
ゴリライモのTシャツに「ゴ」って書いてあるのと同じ発想にたまらず吹き出す。
しかもタイトルが「CYBERCHRIST」だ。サイバーなキリストだ。
あからさまにC級メタル臭がプンプンだ。こりゃ買うしかねぇッ!そしておおいに笑ってやろう。

帰宅後、さっそくディスクをトレイにセット。さあ、聴かせてくれ その珍なるメタルを!

1曲目から、どうも予想していた音とは違いなかなかカッコイイ。2曲目3曲目と聴き進めるうちに
「あ、え?ちょ、なにコレ?すンげーカッコよくね?」ヤバい。トリハダ止まらん。

↑上の皆様のおっしゃるとおり。パワーメタルを主軸に据えた本格的な正統派HMバンドです。
ニューヨークのバンドなので、欧州のメロスピのような過剰な情緒感やパターン化された展開、
先が見えてしまうメロディといった要素は皆無。しかしクールなメロディラインは硬派の魅力満載。
しかも、楽曲のリズムも疾走に頼らず3連やドッシリと腰を据えたミドルテンポなど多彩。
おおむね疾走というよりは「爆走」といったナンバーがなんといっても素晴らしい。

ギタープレイもネオクラ系、メロスピ系に顕著なスウィープ・ピッキングなんて負け犬プレイは
せずにオルタネイト・ピッキングでかなりの高速ラインをブリブリと弾き倒す潔さ。漢です。
ヴォーカルも迫力あるミドル・レンジ、突き刺さるようなハイトーンで聴かせてくれます。
しかも先細りしないしっかりとした芯を持ち合わせているよう。

ホントに予想を裏切られた。こんなカッコイイやつらだったとは…
僕はジャケ買いという究極のギャンブルに勝った。勝ったのですッ!!


PHANTOM BLUE - Built to Perform ★★ (2009-05-26 00:05:00)

前作よりさらに硬派になった彼女達の2nd。やはりここでもVoのギギのヤクザ・ボイス
が凄まじいです。楽曲も贅肉を削ぎ落としたソリッドな作りになっていて
若干、時代のエッセンスを振りかけた感じです。
ギターはジョン・ノーラムのカミさんのミシェル・メルドラム。
彼女、昨年脳内出血で亡くなったってのを最近知ってショックを受けました。
GIRL SCHOOLのケリー・ジョンソンといい、カッコいい女性ロッカーがこの世に
いなくなるのは本当に寂しいことです。
故人のご冥福を祈ります。


PINK CLOUD - Index - Drive Me Nuts ★★★ (2009-05-28 20:00:20)

跳ねるリズムに、うねるギター!
このリフはシンプルだけどエラク恰好イイ。開放弦を絡ませた
リフって弾いてて気持ちいいんだよね。
ワールドクラスのロックだな。ストラトのトーンが絶品です。


PINK CREAM 69 - One Size Fits All ★★ (2009-06-19 18:44:00)

メロハーっていうククリもよく分からんが。
普通にいいアルバムだと思います。
1曲目「LIVIN' MY LIFE FOR YOU」のリフなんかメチャクチャかっこいいし、
ハロウィンに代表される、いわゆる『ジャーマン』の既成概念にとらわれちゃってる人なんかは、この曲が持つエッジィな部分を見落としがちですね。
PCならではのフックも満載。快作です。


PRETTY MAIDS - Offside - Please Don't Leave Me ★★★ (2009-06-28 03:34:48)

アコースティックアレンジされた、言わずと知れた名曲。
昔、アコギを背負って路上でこのヴァージョンを演ったら、
けっこうな人たちが聴いてくれて嬉しかったな。


QUEEN ★★★ (2012-09-29 19:08:25)

実は僕が一番音源を所有しているバンド。

オリジナル・アルバムはアナログ、デジタルともに「A KIND OF MAGIC」まで所有。
ついでに米ハリウッド盤は「HOT SPACE」まで所有。
「GREATEST HITS」に至ってはアナログで国内盤、デジタルで英・米盤、Mテープでカナダ盤と
なぜかどんどん購入してしまう。

好きなバンドだというのは間違い無いのだけど、コレクションしているつもりは全く無いので
自分でも不思議。


QUEEN - A Day at the Races ★★ (2009-05-19 00:59:00)

一般的な評価は低いんだけど、個人的には最もベスト。
各曲のコーラスが今までと違って、さらに密度が濃くなっている感じ。
「GOOD OLD-FASHIONED LOVER BOY」なんかのアレンジは、
なんでこんな事思いつくんだろう?って聴くたびに思う。
必殺のハード・ブギー「TIE YOUR MOTHER DOWN」は思わず体が動き出すよ!
♪う~うぇい う~~~うぇい♪


QUEEN - A Night at the Opera ★★ (2009-05-19 00:39:00)

QUEENに於ける「SGT.PEPPER'S LONELY HEARTS CLUB BAND」のような作品。
彼らのパブリックイメージはこのアルバムを念頭に語られる事が多いですね。
個人的には「うつろな日曜日」がベスト・チューン。
何度聴いても ~good idea~♪ の所で何故か笑ってしまう。
ブライアンのギター・オーケストレーションが素敵すぎます。
恐ろしい程の完成度を誇る、音楽史上に輝き続ける作品です。


QUEEN - Greatest Hits ★★ (2009-06-27 15:13:00)

かつてグラハム"やっさん"ボネットは言った。
「気分が落ち込んでる時にはどんな音楽も聴きたくない。だがビートルズは別だ」と。
僕にとってこのアルバムは、気分が落ち込んでる時に聴くと、たちまち落ち込んだ
気分など何処かへ吹き飛んでしまう、ヒーリングに近い存在なのだ。
あまた存在するロックのグレイテスト・ヒッツの中でも、この盤こそ真の
グレイテスト・ヒット・オブ・グレイテスト・ヒッツ。
クイーンというバンドの偉大さが、イヤというほどわかる問答無用の超強力盤だ。
その昔イギリスを旅行したとき、現地のタクシーの運ちゃんがおもむろに
カーステレオにブチ込んだのがこのアルバムで、「ああ、英国に来たのだ」と
感慨に耽ったという思い出がある。
イタリアに行った時も、今度はバスの運ちゃんが大勢の客を乗せているにも関わらず
大音量でこのアルバムを流したのだ。おまけに一緒になって歌いだす始末。
「クイーンってすげェな」 まさにワールド・ワイドな彼らの人気にニンマリだ。
ポップだと侮るなかれ、メタラー諸君よ。
本作を聴いてその偉大さを噛みしめてほしい。


QUEEN - Jazz ★★ (2009-07-15 03:36:00)

うーむ、意外と低いランクだなぁ。
やっぱりロイ・トーマス・ベイカーにプロデュースを依頼すると、彼らの魅力が
引き立つような気がする。
またしてもフレディの変態性が炸裂する、前代未聞のアラビアンHRの「Mustapha」。
こんなこと考え付くなんて尋常じゃないです。シャンシャンと鳴る鈴の音に合わせて
踊りたくなりますよ。
「Bicycle Race」の構成なんかは、ロックしか聴かないミュージシャンには絶対に
作れないシロモノ。自転車のベルの音が笑えます。(女王様の直訳も大爆笑でしたね)
かと思えばベン・フォールズのはるか先を行く「Don't Stop Me Now」のような
普遍的な曲もあったりして、ほんとにフレディの頭の中はどうなっているのか?
「A Night~」や「QUEEN II」にスポットが当たるのは勿論だけど、このアルバムも
負けないぐらいハイ・クォリティなんだけどなぁ。


QUEEN - Queen II ★★★ (2009-05-13 16:49:00)

予想通りの結果にニンマリ。
リアルタイムで初めて買ったのはホット・スペースだったから
順に遡ってこのアルバムを聴いてド肝を抜かれました。
BLACK SIDEはもう、狂気と甘美と美しさをグチャグチャにして
炸裂させたかのよう。
故フレディの創作力には誰も追いつけません。


QUEEN - Queen II - Nevermore ★★★ (2018-08-11 00:37:08)

こちらは2分にも満たない。
しかしこの美しさはなんと表現すればよいのか。儚いカゲロウのような曲。
この曲はこの位置でなければならない。だからこそ意味がある。


QUEEN - Queen II - Ogre Battle ★★★ (2018-08-11 00:06:53)

黒面はこの曲からスタート。
驚いたことに、この印象的なギターリフ、フレディが考えてブライアンに聴かせたそう。マジか!
漂う緊張感、ほとばしる狂気、みなぎる殺気、そして華麗なメロディに茫然自失となるのみ。
この曲、単体で聴いてもいいけど、やっぱりブラックサイド(レコードでいうB面)通して
聴くのがいい。彼らのポップな面しか知らない人たちに是非聴いてほしい。


QUEEN - Queen II - The Fairy Feller’s Master-Stroke ★★★ (2018-08-11 00:21:24)

3分にも満たないコンパクトな曲なんだけど、侮ってはいけない。
その密度たるや尋常ではない。一気に駆け抜ける構成のなかに含まれる情報量の多さに
脳ミソが追い付かない。気持ちわるい。初めて聴いた時は何が起こっているのか
わからなかった。大げさじゃなく、今こんな曲を書ける人はいない。異形の名曲。


QUEEN - Queen II - The March of the Black Queen ★★★ (2018-08-11 01:15:47)

すべてはこの曲のための序曲とさえ思える。
スぺクタキュラーな展開につぐ展開、邪悪な世界観に「これがRADIO GAGAをやってる人達の曲か!?」と
瞬時には理解できない。この曲も含めてアルバム「QUEENⅡ」は凄いことになっている。

学生の時先輩にこう言われた。「QUEENⅡって疲れるのよね」
当時、まだこの作品を未聴だった僕は「へー。そうですか」ぐらいの感じだったのだが、後年この作品を
聴いてみて先輩の言った言葉の意味がわかった。とにかく気が抜けないのだ。それまで培ってきた自分の
音楽耳、音楽脳を全力で駆使しないと飲み込まれてしまうのだ。故にあの先輩の言葉となる。


QUEEN - Return of the Champions ★★★ (2010-12-24 00:53:47)

「先入観」は素晴らしい作品を聴くには邪魔になるだけ。

QUEENとポール・ロジャース、両者のビッグ・ファンである僕にとっては嬉しいニュースでした。
確かに一部で言われている様な「間違っている」「冒涜である」といった意見も理解は出来ますが
そんなことでこの作品を聴かずに終わるというのはあまりに寂しい。
期間限定とはいえ前を向いているQUEEN。それに賛同したポール。認めましょうよ。

本作の一番の懸念であり聴きどころでもあるポールの歌唱。率直に言うと「素晴らしい」の一言。
あらためてポール・ロジャースというシンガーの実力をまざまざと見せ付けられた思いです。
齢を重ねる度に凄みを増してゆく、化け物かこの人は。

正直、FREE、BAD COMPANYの曲は蛇足にさえ感じます。オーディエンスのレスポンスもQUEENの
曲に比べると差があるように聴こえます。ここは全曲QUEENナンバーでもよかったんじゃないかな。
個人的にポールの声で聴いてみたい曲もあったし。

総じて言うなら「先入観は捨てるべし。作品は聴いてみないと解からない」という事です。


QUEEN - The Works ★★ (2010-07-31 11:01:00)

ブライアンの「無敵艦隊スターフリート」と一緒に購入。
この頃になると禁じ手であったはずのシンセをガンガン使ってQUEENワールドを構築。
その分、ブライアンのギター・オーケストレーションは激減。
かといって、彼ららしさは無くなった訳ではなくシッカリ4人の個性が主張してます。
が、かつての良い意味でのアクが抜けた分サラッと聞き流してしまう可能性も…
やっぱりHot Spaceがターニング・ポイントだったんだなあ、今思うと。
あと、サウンド・プロデューサーはやっぱり初期の数々の名作を手掛けていた名人
ロイ・トーマス・ベイカーがいい。80年代は生々しい音が足りないような気がする。


QUEEN ADREENA - The Butcher and the Butterfly ★★ (2009-06-09 17:35:00)

個人的にはDAISY CHAINSAW時代よりキレっぷりが大好き。
ケイティの表現って、一体どこから来たんだろう?
本作では抑えて歌うケースの方が多かったりするんだけど、時折聴かせる絶叫は
やっぱりかっこいい。
2ndに比べて余裕みたいなものが感じられるね。


QUEENADREENA - The Butcher and the Butterfly ★★ (2009-06-09 17:35:00)

個人的にはDAISY CHAINSAW時代よりキレっぷりが大好き。
ケイティの表現って、一体どこから来たんだろう?
本作では抑えて歌うケースの方が多かったりするんだけど、時折聴かせる絶叫は
やっぱりかっこいい。
2ndに比べて余裕みたいなものが感じられるね。


QUEENS OF THE STONE AGE - Songs for the Deaf ★★ (2009-07-05 02:27:00)

うん、僕もストーナーうんぬんは関係ないと思いますよ。
メディアが便宜的にでっち上げたストーナーってククリも泡沫的だと思うし。
ゲンコツで殴ってくるようなロックです。
このアルバムがリリースされた時期って、ロックシーンはある意味飽和状態の末期で
HMは細分化、多様化されてますます閉塞感を強めていくし、個人的にはロック離れを
起こしかけていたんだけど、QOTSAが救ってくれました。
プリミティヴな楽曲は、暴力的ながら鬱なギターと相まってすこぶる刺激的です。
静と動の対比も見事。久々にロックに震えましたね。


QUIET RIOT - Condition Critical ★★ (2010-07-31 09:04:00)

ポップで解りやすいってのがこのバンドのキャラクター。
そして暴君の存在が、日本人に敬遠されがちなバンド。
ケヴィンのルディに対する露骨で執拗なイジメには吐き気がする。
ま、提供してくれる楽曲が素晴らしければバンド内部の問題はどうでもいいんだけど
本作はその楽曲も「?」な感じ。前作の驚異的なセールスから続くアーティスト
パワーでそこそこ売れたけど、ものすごくビジネス臭を感じる。
が、もはや鬼籍の人となったケヴィン。はたして天国でのランディとのセッションは
実現できたのか?


QUIET RIOT - The Randy Rhoads Years ★★ (2009-05-25 23:26:00)

ランディ在籍時の数曲をエアチェックして持っていたので、懐かしくなって購入。
なんと、ケヴィンのヴォーカルパートが大幅に差し替えられているじゃありませんか。
オリジナルはもっと線の細い、まだまだ駆け出しの青二才って感じだったのに。
うーむ、世紀のエゴイスト、ケヴィン・ダブロウここにありって事ですな。
未発表のライヴ音源は目からウロコのオジー・ナンバーのプロトタイプ。
特に、後の「YOU LOOKIN AT ME LOOKIN AT YOU」となる曲には、思わず膝をポンと
たたいてしまいました。
かわちさんのおっしゃるとおり、ランディを愛してやまない人が買うアルバムね。
もちろん僕もその一人です。


RAINBOW - Bent Out of Shape ★★ (2009-05-10 02:53:00)

レインボーが好きな人達って、割と保守的な人が多いと思う。
特にブラックモア信者はその傾向が強い。某BU○RN!誌に影響されている人もそう。
別に保守的がいけないってことじゃなく、このアルバムへの皆様の評価が
個人的に興味深かったので。
確かにリリース当初は音楽誌のレビューでもファンサイドでも酷評されてました。
曰く「リフが無い」「早弾きのソロが無い」「ポップになった」
ファンがブラックモアに何を求めているのかが如実に解る出来事でしたね。
しかし数年後、某BU○RN!誌がこのアルバムを持ち上げ始めて、その評価が逆転!
一転してRISINGと並び最高傑作の栄誉に輝いてしまいました。
不当な評価に甘んじている作品を擁護したくなる気持ちはよく解ります。
そこで、ロックを聴き始めて25年。過去ブラックモア関連の音源を自分の金で
購入したのはBlackmore's Nightのみ。というアンチ・ブラックモアの僕が持論を…
ブラックモアは非常に優秀なコンポーザーだと思います。
そして、ギター至上主義者ではなく楽曲優先主義者です。レインボー後期では
その傾向がますます強まります。しかし悲しいかなアレンジの能力はそれ程でもない。
それは自身のレコーディング嫌いや、バンドメンバー全員が顔をつき合わせて
曲を練ることをしない為だと思われます。
このアルバムではキーボーディストのデイヴ・ローゼンタールがアレンジ、プレイ共に
大活躍!!「Can't Let You Go」では素晴らしいプレイを披露しています。
ギターが控えめに聴こえるのもこの為かもしれません。彼のギタープレイが
大好きな人からの評価が低いのはこの辺に原因があるのかも。
誤解を恐れずにぶっちゃけると、このアルバムでのブラックモアのプレイは
一口で言うと「ショボイ」。昔から多くても3和音以上のコードを鳴らさない人なので、
バッキングは非常に薄い。ペラペラに薄い。なので必然キーボーディストが
必要となる。
楽曲の方向性を大衆へとシフトさせた為か、リフも影をひそめてしまう。
一般的には"リフ・メイカー"だと認知されていたブラックモアだが、
ジミー・ペイジやAC/DCと違ってリフが楽曲をグイグイ引っ張る感じではない。
イントロ・リフが突出して印象的だがAメロ、Bメロになると途端にペラペラバッキングに戻る。彼は"イントロ・リフ・メイカー"である。
と、思いっきり主観で述べさせてもらいましたが、このBENT OUT OF SHAPE、
僕は別にポップだとは全然思ってなくて、ロックアルバムとして非常に高品質な
作品だと思います。楽曲の出来がそれを物語っていると思うのですが、
三頭政治時代に思い入れのあるマニアには受け入れられないんでしょうね、やはり。


RAMMSTEIN - Herzeleid ★★★ (2012-07-24 22:26:53)

この1stの時点でバンドのパーソナリティが確立されているっていうのは凄い。

さほどインダストリアルな感じはないけど、飛び道具のサンプリングサウンドはガンガンきてます。
90年代半ばにオーケストラ・ヒットを使うことはある意味恥ずかしい音になってしまうのですが、
彼らの場合、逆に新鮮に響きますね。やはりヘヴィなバックがあってこそのウワモノ効果。
しかも強烈にグルーヴィ。気持ちいいですよ。コレは。

後にどんどん濃くなる重厚で大仰な要素もここではまだ聴くことはできませんが、ある意味
スッキリとして聴きやすいのがこのアルバム。ドイツ語の耳慣れない響きがかなり面白くて
NHK教育のドイツ語講座を毎週見てしまいました。


RAMMSTEIN - Mutter ★★★ (2012-07-14 12:31:23)

ドイツのロックは世界一ィィィィィィィィ!!!

以外にも彼ら、世界進出にあたってドイツ語で歌う事に疑問を感じ、英語で表現しようかという
案が浮上してきたらしいのです。それを踏み止まらせたのはナント同郷の大先輩にしてジャーマン
ロックの開拓者、スコーピオンズのルドルフ・シェンカー!!

彼曰く「君たちはこのままでいい。ドイツ語で歌うんだ」

自分たち蠍団は母国語ではなく英語で歌っているというのにも関わらず、なんという無責任(笑
しかし、それでフッきれたのかドイツ語でワールド・ワイドデビューした彼らの以降の活躍ぶりは
皆様ご存知のとおり。すごいぞルドルフ!

このバンドのデジタル・コアな部分が好きな僕にとって、本作はメタル寄りになっていて驚いた。
こっちの方向性も嫌いじゃありません。やっぱり大仰な重厚感というのはゲルマン民族共通の
国民性なのでしょうか。アルバム全編を貫く気持ちいいほどの重厚感は、悲しくドラマチックな
タイトル・トラックを聴くとそれを顕著に感じます。しかしデジタル感、インダストリアル感が
まったく無くなった訳ではなく、各々の楽曲の随所でいい塩梅に主張してたりします。
しかし、執拗に絡まってくるストリングスとジャンクなノイズとの意外な相性の良さに新たなる
彼らの方向性が見えた気がしましたね。

パイロを豪快に駆使して火炎てんこ盛りのライヴは一度見てみたいバンドのひとつです。
ドイツの科学…いや火薬は世界一ィィィィィィィィ!!!


RATT - Out of the Cellar ★★ (2009-06-22 07:35:00)

ミッドテンポの曲が彼ららしいんだと思う。
ミニ・アルバムは勢いがあってHMらしいが、本来の彼らの良さは独自のグルーヴが
心地よいミッドテンポにあると思う。
それとツイン・ギターの絡み方も独特で、バッキングの振り分け方は画期的だった。
最大のセールス・ポイントはこのツイン・ギターの絡み方だ。
「ROUND AND ROUND」はそのバッキングが顕著に現れた好サンプル。
しかし「LAメタル」というと、ブリティッシュHMとは対極のどこか健康的で爽やかな
スポーティーなイメージが付きまとうのは、彼らの楽曲やパフォーマンスから来る所が
あったのではなかろうか。エンターテインメントの国、アメリカらしいといえば
らしいけど、個人的にはちょっと引いてしまう。(好みの問題です)


RED HOT CHILI PEPPERS - Mother's Milk ★★ (2009-06-17 14:46:00)

メタラーにはヒットするんじゃないでしょうか。このアルバム。
ジョン・フルシアンテのギターが一番メタリックで派手だったのもこの作品です。
以降、内省的もしくは哲学的になってしまう彼のギタープレイですが、びっくり
するほどテクニカル。早弾き云々のレベルじゃなくてグルーヴ・マスターとしての
恐ろしいほどの技の冴えは、とんでもない技術に裏打ちされたものでしょう。
本作から日本でも知名度がアップするのですが、それでもまだまだマニアック感は
漂っていて、「スキモノが聴くバンド」っていうイメージ。
もちろん僕もそのスキモノだったわけですが。
ヘンドリックスといいスティーヴィー・ワンダーといい、このバンドの当時の嗜好を
端的に理解できるカヴァーが気持ちいいですね。
(FIREではジョンは弾いてないけど)


REVEREND HORTON HEAT - Space Heater ★★★ (2014-08-13 23:52:46)

これもまた純然としたアメリカン・ミュージック。

サイコビリーというとライヴで繰り広げられるサイコス達の強烈なレッキング(誰彼構わず殴りあう)が
印象的だけど、このREVEREND HORTON HEATはそんなバイオレンスとは無縁に思えるほどユーモラスな
イメージがある。アルバム一連を見渡しても皮肉を交えたユーモアが必ずそこにある。
このアルバムもまず、タイトルとアートワークが素敵だ。宇宙から大編隊で飛来するファンヒーターが
温風でうら若き乙女を襲う。怖いぞSPASE HEATER!!

アルバム自体は、サイコビリーにしては大人しいほうだがロカビリー・マナーを踏まえつつさまざまな
音楽ジャンルをさりげなく取り込んでいるのは何度聴いても面白い。GUANA BATZなんかに比べると
ネオロカ成分は若干多いかも。プレイ面でも、ギャロッピングを多用したトゥワングからHMそこのけの
パワーコードを駆使するギターがカッコいい。

ジャンルの項目にロカビリーおよびそのサブジャンルが無いからココに登録したけど
はたして後に続く人は現れるのでしょうか!?


RICHIE KOTZEN - Wave Of Emotion ★★ (2009-06-28 03:53:00)

これはイイ。
ジョン・サイクスがその歌声を披露した時と同様の衝撃を受けましたね。
ヴォーカリスト単体でも十分やっていけそうな卓越した歌唱力です。
やはり、ブラック・フィーリングたっぷりのソウルフルな歌いっぷりは、R&Bを
ルーツに持った者の共通の意識なんでしょうね。
タイトルトラックのかっこよさは悶絶モノのクールネス。
やっぱりこの人はファンキーなカッティングが抜群に上手いなぁ。
フュージョン・テイストを織り交ぜたソロも、このうえなくスリリング。
こんなかっこいいミュージシャンを見落としてたなんて、ずいぶん損してたよ。
うーむ、偏見とは恐ろしいことだ。


RIOT V - Fire Down Under ★★★ (2014-08-13 19:34:41)

オホーツク海沿岸にはアザラシがしこたま泳いでいる。

元祖ゆるキャラ、ゴマちゃんを前面にフィーチャーしたアートワークが目をひく彼らの3枚目。
小僧のころから聴きたくて聴きたくてしょうがなかったんだけど、僕がRIOTに興味を持った時期って
ちょうど彼らのドン底時代で、どこのレコード屋にいっても本作はおろか全くと言っていいほどRIOTの
作品にお目にかかる事はできなかった。リイシューされた時はホントにうれしかったなぁ。

この完成度は目を見張るものがありますね。1st、2ndにあったアメリカ人特有の感覚がこの作品では
かなりのパーセンテージで削減されていて、あたかもNWOBHMのバンドのようです。
TYGERS OF PANTANGなんかを連想させるリフもあったりして完全にHMに照準を合わせてますね。
「Swords and Tequila」のエッジとドライヴ感はまさにNWOBHM。文句なしです。

ようやくHM街道まっしぐらかと思いきや、RIOTを取り巻く状況はどんどん悪化して前述の「どん底」
時代に突入していくんですが、もし彼らのマネージメントが大手もしくはマトモなところだったなら
もっと多くの名作を残していたんじゃないかなぁ。


RIOT V - Inishmore ★★ (2010-01-15 20:54:00)

この作品のサウンド・プロダクションについて、賛否あるようですが
確かにお世辞にも良い音とは言えないと個人的には思います。が、曲によっては
空間系の処理を施していないデッドな音像の方がマッチするようにも思います。
序盤の「Liberty」「Angel Eyes」「Kings Are Falling」は問題無いんですが、
「Inishmore」はどうにかしてほしかったなぁ。
あくまで個人的にですが、ランニング・オーダーにメリハリが足りないと思います。
曲のテンポについても熟考したほうがいい。じゃないとトータルで見たときに
平坦になってしまうから。
しかし、自己プロデュース能力が低いところや、ファンの思いとは逆の作品を
作ってしまうところなんかも彼らの魅力のひとつなんでしょうね。
作曲能力は高いので今後の作品は頼みますよ リアリ先生!!


RIOT V - The Privilege of Power ★★ (2009-07-10 03:05:00)

SEに関しては無い方がいいですね。ホーンセクションは以外にハマっている曲も
あって一概にダメとは言い切れないです。
ケレン味たっぷりのこの作風、確かに賛否あるのは理解できますが、ライオットという
バンドはマーク・リアリの勘違いの意欲が魅力でもあるのです。
なぜかファンの求めるものとは逆ベクトルの作品を作ってしまう。
SEは置いといて、各々の曲は前作同様に疾走チューン、へヴィ・チューンと
かなりのクォリティだと思います。とりわけジョー・リン・ターナー参加の「KILLER」
は、トニー・ムーアの平坦な歌い回しなんか軽く凌駕する凄まじさ。
パワー・バラードの「RUNAWAY」は歌詞の内容に涙。泣けます。
ライオット・ヴァージンには、このアルバムより前作から入る方がいいんでしょうね。


RIOT V - Thundersteel ★★ (2009-06-25 20:22:00)

徹頭徹尾パワーメタル。凄いエネルギーがアルバム全体に漲っている。
この突然変異は如何なる理由があったのだろう。
とにかく以前とは違うベクトルを放射する強力な楽曲群は、聴いていて爽快だ。
マーク・リアリのプレイも、"こんなに上手かったの?"と驚くことしきり。
タイトルチューンだけのために本作を購入しても確実に納得するはず。
「へヴィメタルとは何か?」と問われたなら、僕は迷わずこの曲を聴かせる。


ROBERT PLANT - Now and Zen - Tall Cool One ★★ (2010-12-06 09:29:20)

なぜか輸入盤のCDシングル(そう!今は亡きちっちゃいヤツ)で入手。
「TRAIN KEPT A ROLLIN’」みたいなリフがペイジ先生のソロを誘ってます。


ROD STEWART - Camouflage ★★ (2010-01-13 13:54:00)

かつての上司、ジェフ・ベック参加。
サウンド的には当時のテクノロジーを前面に押し出した作風なんだけど、ちょっと
ピコピコしすぎ。トッド・ラングレンのカヴァー「CAN WE STILL BE FRIENDS」が
意外といい出来です。他にもFREEの「ALL RIGHT NOW」も取り上げているのですが
ロッドと似たようなルーツを持つポール・ロジャースの歌いまわしとは違う仕上がりに
なってます。アレンジ自体もダンサブルでやはりピコピコしてます。
しかし、ジェフのプレイは凄まじいものがありますね。同時期にリリースされた
彼の「FLASH」より本作でのプレイの方が鬼気迫るものがあります。
この頃にはすでにフィンガー・ピッキングに移行してたと思うのですが、結構な
早弾きなんかも披露してますね。
この作品、かつてのようにアーシーでもR&Rでもないんですが、コンパクトで
バランスの取れた作品です。僕は結構好きですね。


ROLLINS BAND - Get Some Go Again ★★ (2009-05-23 02:06:00)

このアルバムはメタラーには是非とも聴いてもらいたいなぁ。
ヘンリー・ロリンズはUSハードコアのBLACK FLAG出身。だからといって
及び腰にならずに聴いてほしいです。とにかく凄いテンションです。
`70sロックのおいしい部分と疾走感が無条件で頭を振りたくなります。
強引に例えるとモーターヘッド+ブラックサバスって感じかな。
バンド自体もハードコアに分類されることが多いんだけど、所謂ハードコアとは
一線を画す音楽性で、かなりサバス的な曲も多々あります。
このアルバムではシン・リジィの「Are You Ready? 」もカヴァーしてます。
"血沸き肉踊る"とはこのアルバムの為の形容詞でしょう。
本気でおすすめです。


RUSH - A Show of Hands ★★ (2009-07-10 03:27:00)

ライヴでもスタジオ作品とのギャップがほとんど無い、完璧にコントロールされた
演奏には、ただただ驚くのみ。
「ライヴはラフさが魅力」という意見には賛成だけど、ここまで凄い演奏をされたら
もう畏敬の念を抱くしかないでしょう。
内容的にはテクノロジー路線の80年代を総括した、楽曲が並ぶライトな作風です。
アクセントにもなっている二ール・パートのパーカッション的ドラムソロが
いいですね。ゲディ・リーのマルチ・プレイヤーっぷりは人間業じゃないし。
アレックスがおとなしいのは残念だけど、この時期のラッシュはシンセ主体だったから
しょうがないと言えばしょうがないんだけども。
過去2作のライヴ盤とは違って、洗練されてスマートなラッシュのライヴを聴くなら
何はさておき、この作品でしょう。


RUSH - Hold Your Fire ★★ (2009-05-23 05:59:00)

大作志向の初期も好きだけど、POPでコンパクトなこの頃も大好き。
当時、貸しレコード屋でレンタルしたんだけど(懐かしい)一発で気に入りましたよ。
「Time Stand Still」はコピーしたほど好きですが、他にもいい曲が目白押しです。
アレックス・ライフソンのギターはかなりトレブリーで、トリオというバンド形態を
考えてか、アルペジオの頻度が高いです。
難解なイメージを持たれる事の多い彼らですが、このアルバムはシンプル。
RUSH体験がまだの人は、このアルバムから入ることをおすすめします。


RUSH - Presto ★★★ (2010-12-20 01:30:08)

シンプルです。

「SIGNALS」辺りから始まった、テクノロジーを駆使しシンセサイザーをサウンドの中軸に据えた
一連のシリーズの中にあるものの、その印象は比較的地味。
ライヴ盤をはさんで前作、次作と比べると聴き劣りするとは言わないけど、何かが足りないような
気がします。楽曲各々は間違いなくRUSH節なんですが、ちょっとおとなしいかなぁ。

が、何度もじっくり聴いていると初期の頃にあったオーガニックな質感が随所に発見できて
なかなか味わい深い作品であることに気づきました。
彼らの現在までのディスコグラフィを振り返ると、ニュートラルな位置にある作品なんですね。
ニュートラルだからこそ感じる微妙な違和感。これが地味と言われる事の正体じゃないでしょうか。