「CRUEL TO BE KIND」は非の打ち所の無い完璧なポップソングだ。何かを足すことも引くことも不要。 僕は若い頃この曲を沢山の人に聴かせた。カセットテープにダビングしたものを無理やり押し付けていた。 反応がすこぶる良かったから今でもこの行いは正しかったと思えるが、もし逆の立場で自分が要求してない ものを無理やり押し付けられたら、あまりイイ気分はしないだろうな、多分。若気の至りは恐ろしい。
皆さんおっしゃるとおり曲のクオリティが非常に高い。ジャック・ブレイズという人はベースプレイは全然聴こえないけど 作曲の才能は非凡なものがありますね。転調を上手く使ってメロディに印象を持たせるのがすごく巧みだと思います。 特に「Faces」「Four in the Morning」ではそれが顕著ですね。聴いていて気持ちいい。 確かに少し地味に感じられるナンバーもありますが、トータルで見ると押し並べて佳曲が詰まった聴き応えのある作品です。 いいソングライターがいるバンドはそれだけで、テクニシャンが在籍している事よりもアドバンテージがあるんですよ。
メロハーっていうククリもよく分からんが。 普通にいいアルバムだと思います。 1曲目「LIVIN' MY LIFE FOR YOU」のリフなんかメチャクチャかっこいいし、 ハロウィンに代表される、いわゆる『ジャーマン』の既成概念にとらわれちゃってる人なんかは、この曲が持つエッジィな部分を見落としがちですね。 PCならではのフックも満載。快作です。
ランディ在籍時の数曲をエアチェックして持っていたので、懐かしくなって購入。 なんと、ケヴィンのヴォーカルパートが大幅に差し替えられているじゃありませんか。 オリジナルはもっと線の細い、まだまだ駆け出しの青二才って感じだったのに。 うーむ、世紀のエゴイスト、ケヴィン・ダブロウここにありって事ですな。 未発表のライヴ音源は目からウロコのオジー・ナンバーのプロトタイプ。 特に、後の「YOU LOOKIN AT ME LOOKIN AT YOU」となる曲には、思わず膝をポンと たたいてしまいました。 かわちさんのおっしゃるとおり、ランディを愛してやまない人が買うアルバムね。 もちろん僕もその一人です。
この完成度は目を見張るものがありますね。1st、2ndにあったアメリカ人特有の感覚がこの作品では かなりのパーセンテージで削減されていて、あたかもNWOBHMのバンドのようです。 TYGERS OF PANTANGなんかを連想させるリフもあったりして完全にHMに照準を合わせてますね。 「Swords and Tequila」のエッジとドライヴ感はまさにNWOBHM。文句なしです。
かつての上司、ジェフ・ベック参加。 サウンド的には当時のテクノロジーを前面に押し出した作風なんだけど、ちょっと ピコピコしすぎ。トッド・ラングレンのカヴァー「CAN WE STILL BE FRIENDS」が 意外といい出来です。他にもFREEの「ALL RIGHT NOW」も取り上げているのですが ロッドと似たようなルーツを持つポール・ロジャースの歌いまわしとは違う仕上がりに なってます。アレンジ自体もダンサブルでやはりピコピコしてます。 しかし、ジェフのプレイは凄まじいものがありますね。同時期にリリースされた 彼の「FLASH」より本作でのプレイの方が鬼気迫るものがあります。 この頃にはすでにフィンガー・ピッキングに移行してたと思うのですが、結構な 早弾きなんかも披露してますね。 この作品、かつてのようにアーシーでもR&Rでもないんですが、コンパクトで バランスの取れた作品です。僕は結構好きですね。