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はっちゃんさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 301-400

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はっちゃんさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 301-400
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JUDAS PRIEST - Stained Class ★★★ (2009-07-10 02:26:00)

ジューダス節が確立されつつありますね。
これをHMと呼ぶかHRと呼ぶかは世代の問題も絡んできそうですが、個人的に本作は
間違いなくHMだと思います。「EXCITER」を聴くと「FREEWHEEL BURNING」の雛形に
なっていることは明白だし、「PAINKILLER」へと続く楽曲の展開例が、この時点で
カタチになってますね。
初期の彼らの作品は総じてプロダクションが貧弱なんですが、アナログ盤ではそんなに
気にならなかった音質が、CDだと確かにペラペラですね。時代を味わうと考えると
これはこれでアリなんじゃないでしょうか。
作品的には多少散漫な印象もありますが、後の彼らを形作ったアルバムとして
重要な作品であることは間違いないでしょう。


JUDAS PRIEST - Stained Class - Exciter ★★★ (2012-06-08 15:52:13)

ヤバいヤバい!
極めつけのギターのハモりソロで昇天しそうです。


JUDAS PRIEST - Turbo ★★★ (2010-12-11 03:20:11)

悪くないですよ、この作品。

ZZTOPがシーケンサーをバリバリ駆使したハード・ブギーで大ヒットをカマしていたので、彼らも
デジタルを導入してみたくなったんでしょうね。ただしこちらはギター・シンセだけども。

同時期にメイデンもギター・シンセ導入なんてこともあって、シーンのトップ・ランナー2組が
こんな事になって大丈夫なのか?ってファンは結構心配してましたね。
しかし、楽曲の構造自体はプリースト印がしっかり刻まれてます。ただ、当時はLAメタルがまだまだ
勢いのあった時期なので、どこかそれに倣った感は否めません。

「Turbo lover」なんかは従来の彼らの持ち味とチャレンジがブレンドされた素晴らしい曲だと
思いますよ。だけど作品トータルで見るとやはり名盤と言い切るには躊躇しちゃうんだけども。

個人的には衣装がスタイリッシュ(ププッ)になった事の方がショックでしたけど。


KAJA GOO GOO - WHITE FEATHERS - TOO SHY ★★ (2012-07-25 14:05:19)

当時、東京の高校へ進学した友達が夏休みに帰省してきた。「WHITE FEATHERS」を携えて。
これが都会のヤングが聴く音楽なのかと感心しつつも、軟派なニュー・ロマンティクスには
軽く反発していた。

僕は女子の関心を引くためだけに「TOO SHY」だけをダビングした。

………情けない。


KATE BUSH - The Dreaming ★★ (2009-06-09 17:18:00)

常軌を逸した作品。これこそ「狂気」でしょう。
セレブな小悪魔から、モノホンの魔女へとメタモルフォーゼしたヤバイ芸術。
ねじれたピュアネスは、ミュージシャンとしては珍しい、資産家の令嬢という
生い立ちが育んだものなのかも。


KATE BUSH - The Kick Inside - Wuthering Heights ★★★ (2009-06-07 06:01:02)

恋のから騒ぎ?
実はとんでもなくトリハダもんの曲。
畏敬の念を覚えずにいられない彼女の才能に震えるのみ。


KING CRIMSON - In the Court of the Crimson King ★★★ (2013-08-13 14:14:03)

この作品を聴くと条件反射的にイヤ~な汗をかく。

20年以上前、ぺーぺーの社会人だった僕の職場で頻繁に「21st Century~」が流れていた。
僕の仕事は、期限というか時間にものすごくシビアで〆切りを守れないと関係各位、各方面に
甚大なる迷惑をかけることになる。場合によってはギャランティのカットというペナルティを
科せられる事もある。デッド・ラインから逆算してタイムスケジュールを立ててはいるが
社長を含めスタッフ全員がいつもギリギリの仕事をしていた。明らかに各人のキャパを超えた
複数の案件を抱えていたのが主な原因なのだが…

〆切り当日、社長が朝イチから「21st Century~」をパワー・プレイし始めた。
「みんな、この緊張感で仕事のスピードがあがるぞ!頑張って〆切りを乗り切ろう!!」
と言って社長は僕らを鼓舞したが、社員全員が「ああ、この人バカなんだ」と納得。
無事に〆切りに間に合ったのだが、以降〆切り前のヤバイ時間帯に必ず「21st Century~」が
流れ出すというハタから見ると異常な会社となった。

上記の理由で僕はこの作品を聴くと心拍数が上がりイヤ~な汗をかくようになった。
僕の話はともかく「21st Century~」のスリリングな展開と常軌を逸したテンションは恐ろしい。

その後もしばらくはクリムゾンの音楽に依存して〆切りを乗り切っていたのだが、先輩たちが
過労のために破竹の勢いでブッ倒れていく。
さすがに猛省した社長はスケジュールに余裕をもたせるようにした。そして〆切り前に流す曲も
いつもの「21st Century~」から「8時だヨ全員集合!のコントと歌の場面転換にかかる曲」に
変更された。社員全員が「ああ、この人バカなんだ」と再確認。

僕はこのハートウォーミングな社長が大好きだったんだけどね。


KISS - Destroyer ★★ (2009-06-06 23:26:00)

小学3年生のとき、突如として学校中にキッスフィーバーが吹き荒れた。
小学校どころか商店街の洋服屋さえもKISSのロゴとメンバーをあしらった違法商品を
堂々と陳列するありさま。
マーチャンダイズ等の著作権にはうるさい彼らが見たら卒倒するような品揃えに
半ズボン達は瞳を輝かせたものだ。
これちょうど「ALIVE」で火がつき「DESTROYER」が話題になっていた頃の話。
小学生だから当然LP盤なんか買えない訳で、中高生の兄、姉のいる友達に頼んで
聴かせてもらったっけ。次の日の朝には友達みんなで「GOD OF THUNDER」のリフを
合唱しながら登校した。今思うと不気味このうえない。
「地獄の軍団」。この邦タイトルをそっと口に出してみてほしい。
当時を知る者は、何かがこみ上げてくるはずだ。


KISS - Dressed to Kill ★★ (2009-06-17 14:00:00)

当時小学生だった僕らは、おどろおどろしいメイクにドレッシーなスーツという
いでたちのLPジャケットに脳みそを揺さぶられたものだ。
子供にとってキッスは、怪獣や特撮ヒーローの延長線にあるものでロックだからという
意識はまったく無かった。
が、ロックが解るようになってからこのアルバムを聴くと、なんと潔いロックを
やっていることか。個人的にはキッスの本質はすべてこのアルバムに凝縮されていると
思っている。ハードロックというよりロックンロールバンドなんだ。キッスは。
「C'MON AND LOVE ME」のキーがマイナーなのに明るい歌メロが乗ってしまうという
アメリカンな感じが、居心地が悪いけど気持ちいい。


KISS - Dynasty ★★ (2009-06-17 13:37:00)

小学校の家庭科の時間、突然友人のM君が♪る~る~る~る る~るる~る~る~♪と
鼻歌を鼻ずさんだ。
キャッチーなメロディラインに興味津々の僕はM君に訊ねた。「それ誰の曲?」と。
M君は小声で「キッスの新曲でラヴィン・ユー・ベイビーだよ」と、その印象的な
メロディのタイトルを自慢げに教えてくれた。
調理実習で作った目玉焼きを飲み込みながらM君の腕を掴み、是非聴かせてくれと
頼み込んだ。その日の放課後にM君の家で彼のお姉さんが所有するドーナツ盤を
こっそり聴かせてもらう。これが「I WAS MADE FOR LOVIN' YOU」との出会い。
僕の通う小学校では、キッスをめぐり万引きなど様々な問題が表面化していて
恐ろしいことにキッス禁止令が発布されていたのだ。
禁忌を冒すことのスリルと快感を味あわせてくれた「I WAS MADE FOR LOVIN' YOU」を
聴くと、いまだにちょっとだけコゲた目玉焼きの味が口に広がるのであった。


KISS - Killers ★★ (2009-05-19 03:47:00)

I'M A LEGEND TONIGHT とNOWHERE TO RUNが収録されているので。
能天気なR&RばかりじゃないんですよKISSは。
とはいえベスト盤としての魅力は低い、不憫なアルバムです。
エースのファンとしては、新曲に彼が参加していないのが悲しい。


KISS - Killers - I’m a Legend Tonight ★★★ (2011-02-08 23:34:58)

この曲をきく為に、数あるKISSのベスト盤の中から本作をチョイスするリスナーは
相当なKISS ARMYかビギナーかのどちらかでしょうね。
メロディもさることながら、2本のギターの絡みが恐ろしいほどカッコいい。
特にギターソロに絡めたリフの応酬はトリハダです。

せーらさんのおっしゃるとおり、隠れた名曲です。


KISS - Killers - Nowhere to Run ★★★ (2011-02-08 23:42:27)

これも隠れた名曲のひとつ。

彼らにしては珍しく、じっくり聴かせるマイナー・キーのミディアムナンバー。
確かにベスト盤じゃなくオリジナルアルバムに収録されていたなら人気と評価は
違っていたでしょうね。


KISS - Kiss ★★★ (2012-09-29 18:24:38)

小学生の時、3つ下の妹が教科書をなくした。

僕の教科書がまだ保管してあったので進呈することにした。いつもケンカばかりしていたが、
たまには兄らしい事をしてやろうと「コレ使っていいからな」と優しく差し出す。
「ありがとう、大事に使うね」と言った妹の目はこころなしか潤んでいた。

数分後…

妹「お兄ちゃんの教科書、顔の写真のところに全部、★とかヒゲとかいたずら描きしてあるッッ
こんなの恥ずかしくて使えないッ!全部キレイに消して(怒)!!」

僕「なん…だと」

いつものようにケンカが始まったとさ。

といった具合に、僕はヒマさえあれば教科書にKISSのメンバーの落書きをしていた。
小学生の時点では、まだまだKISSをロックバンドとしてではなく、特撮ヒーローの延長として
楽しんでいた。

本当にHRとしての彼らを楽しめたのは中学に上がってからだと思う。この1stを改めて聴くと
ブリティッシュHRに影響を受けながらも、彼等にしか創り得ない個性的な楽曲ばかりだ。
典型的なアメリカンHRではない、少しヒネクレた感じはKISSならではのオリジナリティー。
「COLD GIN」におけるポールとエースのリフの絡みはゾクゾクする。

小学生時代も歳をとった今も「BLACK DIAMOND」を聴くとそのカッコよさに身震いする。


KISS - Love Gun ★★★ (2017-06-09 19:48:07)

初めて聴いたのは小学生のとき。

冒頭の「I Stole Your Love」が凄まじくカッコいい。オープニング・ナンバーとしては100点です。この曲はポールの作なんですが
よくこんなリフ考え付くなぁ。もうロックのカッコよさがあふれ返ってます。で、タイトル曲の「Love Gun」に至ってはHRを代表する
名作のひとつとして色んなバンドがカヴァーしてるグレート・チューン。破壊力はハンパじゃありません。
前々作「DESTROYER」は緻密にプロデュースされた完成度の高い作品だったけど、本作のようなサウンドの方がこの時代のKISSには
合っているような気がします。息苦しくないと言うか肩が凝らないと言うか。

何年か前に初めて対バンするバンドと挨拶もかねてジャムセッションしたんですが、休憩中に誰かが何気なく弾きだした「Love Gun」の
イントロに反応して、休憩してた全員が乗っかってきたときはビックリしたなぁ。しかもみんな本来の自分の担当楽器じゃない楽器を
弾いてるじゃないか! 聞くと、皆一様に擦り切れるほどレコード(!)を聴きまくっていたから、やれると思ったとのこと。
なんだ。僕と一緒じゃないですか!この時、両バンドのメンバー、ニッコニコの超笑顔。ロックっていう共通言語を持つことは、
こんなにも楽しい事なんだと再認識した、印象深い出来事でしたね。


KORPIKLAANI - Spirit of the Forest ★★★ (2010-12-19 09:44:07)

これはもう「WOODEN PINTS」に全てが集約されてるんでしょうね。
皆様のおっしゃるとおり「WOODEN PINTS」のPVは脱力感と高揚感を同時に味わえる稀有な楽曲。

最初に有線放送のHR/HMチャンネルでこの曲を知りました。その時はカッコいいと思ったのですが
PVを観て戦慄が走りましたよ。(色んな意味で凄すぎる)
パーカッションの人、何もあんなに渾身の力を込めて謎の太鼓を叩かなくてもよかろうに。
そして極めつけ。ヴァイオリンの人。あの人、監督のキューが出るまであのちっちゃい小屋に
入れられてたんだ と思うと可笑しくてたまりません。小屋からの登場という演出意図も意味不明。
ひさびさに涙流して笑いました。

彼らのバンドコンセプトは非常に解かりやすいです。ブレが無い。だから理屈抜きに楽しめます。
それとアコースティック楽器と電気楽器の絶妙なバランスのミックスにも好感が持てますね。
各々の楽曲の構造も、アコースティック楽器を取っ払うと北欧らしく雄々しいHMだということに
気がつきます。根底にあるのはやはりHMなんですね。

んー、これはクセになる。中毒性のあるバンドですね。


LED ZEPPELIN ★★★ (2009-01-09 04:06:00)

ZEPはハードロックではありません。断じて。
そんな偏狭な枠には到底おさまる訳はありません。


LED ZEPPELIN - Bbc Sessions ★★★ (2009-07-15 02:53:00)

僕も狂ったように彼らのブートを追いかけていたけど、これは決定版。
初期ZEPの凄さがイヤというほど分かる超強力盤。
NHKのFMで一部はすでに聴いていたんだけどオフィシャルでリリースされるとは
ファンは狂喜したんだろうな。なんせブートと違って音がケタ違いにイイ。
とにかく、ペイジ先生が上手い。後年いろいろとケチをつけられる彼のプレイだけど
ここでは滅茶苦茶カッコいい。これだけでご飯3杯はいける。
ZEPの重要なファクターであるプラントのハイ・トーンも恐ろしいほどに出てる。
こんな素晴らしい音源を残してくれて英国国営放送よ、ありがとう。


LED ZEPPELIN - Coda ★★★ (2009-06-30 19:08:00)

「Walter's Walk」「Wearing And Tearing」のドライヴ・チューンは
「IN THROUGH THE OUT DOOR」録音時のアウト・テイク。
なるほど、確かにあのアルバムをトータル的に考えると、これらの曲はボツだろう。
しかし、あきれるほどの破壊力を含んだ楽曲に迷わずダメ出しをするペイジの
プロデューサーとしての視点には拍手だろう。
過去のオリジナル・スタジオ・アルバムと比べても、なんら聴き劣りのしない
仕上がりは、編集盤という事実さえ忘れさせる。
チョッパーさんの意見にも大きく頷いてしまった。


LED ZEPPELIN - Coda - Darlene ★★★ (2012-06-10 01:48:20)

歌の直前に入るジョーンジーのピアノがクール。
それにしてもペイジ先生のリフはカッコ良すぎでしょう。
後半突然ブギーになるアレンジも素晴らしい


LED ZEPPELIN - Coda - Ozone Baby ★★★ (2012-06-10 01:29:17)

この曲に対する書き込みがこんなに少ないって事は
みんな「CODA」聴いてないんだな。

「In through ~」のアウトテイクだというのに
この曲は1stもしくは2ndに収録されていても
おかしくないと思われるんだが。


LED ZEPPELIN - Coda - Poor Tom ★★★ (2012-06-10 01:38:25)

イントロがボンゾのへヴィなドラムだから
当然へヴィなリフが登場するかと思いきや
先生お得意のアコギのアルペジオが終始
鳴り止まない不思議なナンバー。


LED ZEPPELIN - Coda - Walter's Walk ★★★ (2012-06-10 01:34:11)

ハイエナジーR&R。
ペイジ先生のリフも破壊力抜群。
それにしても超人的なリズム隊だなぁ。


LED ZEPPELIN - Coda - We're Gonna Groove ★★★ (2012-06-10 01:43:34)

ジミヘンご愛用のEのヴードゥー・コードが
最高にハマッてます。こりゃ強力だ。


LED ZEPPELIN - Coda - Wearing and Tearing ★★★ (2012-06-10 01:54:51)

ボンゾの暴れ太鼓が炸裂するスピードチューン。
ガコンガコンとギアチェンジを繰り返して突っ走る。
尋常じゃないカタルシス。

ボンゾの足技は神の領域。


LED ZEPPELIN - Houses of the Holy ★★★ (2011-07-13 00:12:50)

ZEPにハードロックを求める人にはなかなか厳しい作品でしょうね。
「IV」以降の彼らの作品を聴けないファンが多数存在するのもなんとなく分かります。

自分たちがやりたいように自由に作ったら、結果こうなった的な感じ。
しかし、ここには彼らにしか造り得ない荘厳な音世界が繰り広げられているのです。
本当の意味でのプログレッシヴとはこのような作品のことを言うのではないでしょうか。
過去の4作品でもチョコチョコと小出しにしていたファクターが一気に表出したような
印象を受けました。

HR/HMファンではないロックのリスナーは「ZEP」というと本作に収録された楽曲の
イメージの方が強いんじゃないかな? なのでクラブ系の音楽が好きな人たちの間で
評価が高かったりします。

ちなみに「D'YER MAK'ER」の国内盤の表記では『ディジャ・メイク・ハー』に
なってますが本当は『ジャメイカー』つまりレゲエのお国許ジャマイカの事らしいです。
エリック・クラプトンがカヴァーしたボブ・マーリィの「I Shot The Sheriff」を
発表した74年以降、一躍レゲエ・ミュージックは認知されていくんですが、本作が
リリースされたのは1年早い73年!!ペイジ先生の先見の明にはびっくりですね。


LED ZEPPELIN - Led Zeppelin ★★★ (2009-07-15 02:29:00)

当時これがリリースされた時って、ロック・ファンは度肝を抜かれたんじゃないかな。
「GOOD TIMES BAD TIMES」のイントロはまさに新次元のロックの扉をノックして
いるかのように響く。
ブルースのパクリと揶揄されることも多い作品だけど、ここまでオリジナリティを
前面に出されるともう、ひれ伏すしかないだろう。
何度でも言うが、ZEPはハードロックの始祖ではあるがハードロック・バンドではない。
ハードロックのフォーミュラを生み出したのは彼らではあるが、それをいとも簡単に
壊したのも彼らなのだ。ZEPのジャンルはZEPというしかない。
このテンションは尋常じゃない。もはや使い古された「ケミストリー」という表現が
相応しいのではないか。4人の出会いは奇跡的ともいえる。
スリルと緊張感では彼らの作品中、随一のアルバム。


LED ZEPPELIN - Led Zeppelin Ⅱ ★★★ (2009-05-13 20:06:00)

初めて聴いたのは中坊の時。その時は全然理解できませんでした。
月日が流れ高校生になった時、「Whole Lotta Love」が偶然ラジオがら流れていて
耳を奪われました。中間部のカオティックな部分で、ホントにトランス状態になって
続いてのギターソロ! 倒れそうになりました。
音楽って受け取るタイミングがあるんだなぁって、その時思いましたよ。
以降、ZEPにドップリ浸かっていくんですが 自分の中で一番の衝撃をもたらした
このアルバムに1票です。
ちなみに、ACID JAZZレーベルのGOLD BAGってバンドの「Whole Lotta Love」も
かなりヘヴィでカッコいいので皆様も是非聴いてみて。


LED ZEPPELIN - Led Zeppelin Ⅲ ★★★ (2009-06-03 02:18:00)

高校1年の頃田舎町のレコード屋さんでこのレコードを買ったとき、
ジャケットの面白さと付録で同封されてたクラフト紙のZEPポスターが嬉しかった。
聴き終えての感想は「なんだかサイモン&ガーファンクルみたいだなぁ」。
彼らの代表曲のひとつであるSCARBOROUGH FAIRを連想したのだ。
後に自分の感覚が間違ってなかった事に驚くことになる。
SCARBOROUGH FAIRはもともと17世紀頃からイギリスの謡曲として伝わってきた
トラディショナル・ソング。
本作での音楽的根幹となっているのもブリティッシュ・トラッド。
両者に英国特有のどうしようもない「陰」を嗅ぎ取った僕は、その後
英国ロックを愛聴することになる。


LED ZEPPELIN - Led Zeppelin Ⅳ ★★★ (2009-07-24 02:49:00)

この作品はリトマス試験紙です。
アナログでいうA面は誰でも問題なく聴けると思います。分かりやすいカッコよさが
楽曲にあるから。しかも「Stairway To Heaven」という名曲を擁しているから、その
インパクトは小さなものではありません。
B面こそが、次なる彼らのアルバムに進んで行けるかどうかの分水嶺です。
このB面を聴かないで「Stairway To Heaven」で終わってしまう人のなんと多いことか。
何度も何度もチャレンジしてみてください。豪快なだけが彼らの魅力ではありません。
そうやって幾度もアルバムを噛みしめる事がZEPを楽しむことのひとつなのです。


LED ZEPPELIN - Led Zeppelin Ⅱ - Heartbreaker ★★★ (2016-09-14 00:39:07)

こういうリフって、作ろうと思ってもなかなか難しい。
オーバーダブされたもう1本のギターが素晴らしい。


LED ZEPPELIN - Led Zeppelin Ⅱ - Living Loving Maid (She's Just a Woman) ★★★ (2016-09-14 00:44:40)

リフはウェス・モンゴメリーでお馴染みのオクターヴ奏法。
「りび(ターン!)らび(ターン!)」の部分がすこぶる気持ちいい。


LED ZEPPELIN - Led Zeppelin Ⅳ - Stairway to Heaven ★★★ (2017-08-13 02:31:37)

この曲を前にして、何を語れというのか。美辞麗句を羅列しても「本物の名曲」の前では陳腐なフレーズに成り下がる。

高校生のころ、昼休みに放送部に頼み込んでこの曲をかけてもらったことがある。モチロン自前のLPレコード持参でだ。
校内に響き渡る「Stairway to Heaven」。仲の良いグループで談笑しながらお弁当を食べる女子、ギャーギャーとバカ騒ぎする男子。
ザワザワした教室が徐々に静かになりだしたのは、あのイントロからロバートの歌に入る前あたりからだった。
その時教室にいた生徒全員とは言わないが明らかに耳を傾けているのは明白で、ギターソロから大団円に向かい進行するに至っては誰も
言葉を発していない。楽曲の持つパワーに圧倒されているのだ。

曲が終わりみんなが茫然自失となっていると、吹奏楽部のK子が目をキラッキラに輝かせて「はっちゃん、今の誰の何ていう曲??」と
ものすごいイキオイで訊いてきた。K子はブラスバンドでは飽き足らず、町内のオーケストラにも参加し尚且つ園児のころからピアノを
習い続けている音楽女子だ。僕とは割と仲が良かったがK子がクラシックは聴いてもロックを聴くなんて話は聞いたことがない。
その彼女がZEPに興味深々になっているのだ。放送室から戻ってきたレコードをK子に貸したのは言うまでもない。

時代は80年代半ば。当時の高校生が聴く音楽といえば男子はおニャン子クラブや聖子、明菜で、女子はチェッカーズや吉川晃司なんかが
クラスの主流を占めていた。ロックを聴く人間は段々増えつつあったがHM/HRを聴く奴は完全にマイノリティーだった。
ましてや70年代の音楽を聴いている者は完全に変態扱いされたものだ。

だが「Stairway to Heaven」は響いた。マスコミがデッチあげた”新人類”世代の高校生に突き刺さったのだ。
この印象深いエピソードで『音楽には得体のしれない力が宿っている』という事を確信した。


LED ZEPPELIN - Led Zeppelin Ⅱ - Thank You ★★★ (2016-09-14 00:30:49)

荘厳なムードの中、パーシーのエモーションが炸裂する名曲。
ペイジ先生はエレキの時よりアコギの時の方が丁寧で繊細なプレイをする。
「綺麗」とかそんな形容詞では到底表現しきれないナンバー。


LED ZEPPELIN - Led Zeppelin Ⅱ - The Lemon Song ★★★ (2016-09-14 00:21:02)

ジョンジーとボンゾの超人リズム隊が素晴らしい。
加えてペイジ先生のトーンとオブリも素晴らしい。
パーシーのキレっぷりももちろん素晴らしい。
総じてすべてが素晴らしい。


LED ZEPPELIN - Led Zeppelin Ⅱ - What Is and What Should Never Be ★★★ (2016-09-14 00:13:38)

すごいオリジナリティー。シンプルに聴こえるけど、情報量は多い。
生半可なバンドじゃ真似はできない。
ボンゾの銅鑼をよくぞあそこにはめ込んだなぁ。


LED ZEPPELIN - Led Zeppelin Ⅱ - Whole Lotta Love ★★★ (2016-09-14 00:06:29)

突出した魔性。ZEPPを聴く時いつも感じるのは、この『魔性』。
フツーに考えたらこのタイプの曲が売れる事は無い。
が、ヒットした。恐ろしい事だ。中毒性のある曲。


LED ZEPPELIN - Led Zeppelin - Communication Breakdown ★★★ (2016-07-30 02:46:14)

リフの破壊力が尋常じゃない。これだけでもう勝ちは決定。
4人が4人とも凄まじいパフォーマンスをしてる。コレ、もはやパンク。


LED ZEPPELIN - Led Zeppelin - Good Times Bad Times ★★★ (2016-07-30 02:59:14)

リズム隊がヤバすぎ。

かのベートーヴェンは「運命」の冒頭のジャジャジャジャーンは「運命の扉を叩く音」と言った。
この曲の冒頭のダンダンッ!!は「ハードロックの誕生を高らかに宣言した音」である。


LED ZEPPELIN - Presence ★★★ (2009-05-19 03:36:00)

リズム隊を聴いていると、ニューオーリンズ・ファンクが頭をよぎる。
久々の大仕掛け無しのストレートなギターロック と思いきや、
このアルバムの醍醐味は、やはりリズム。
分からない人は「ミーターズ」をどうぞ。


LENNY KRAVITZ - Are You Gonna Go My Way ★★ (2009-06-12 19:33:00)

↑その通り!外せないっス!!
今でもテレビ、ラジオで頻繁に聴くことのできるタイトル曲のイントロは
ドえらい破壊力です。ZEPやジョン・レノンが引き合いに出されることの多い
レニーですが、この曲は明らかに僕の大好きなマウンテンからの影響がチラリ。
彼のバンドってとんでもなくグルーヴィで大好きです。
60~70年代のヴィンテージ機材を使ってレコーディングしたのか、当時のような
サウンド・ディテイルにニヤリですね。


LENNY KRAVITZ - Circus ★★ (2009-06-12 20:14:00)

このアルバムも外せないと思われるんだけど…
ZEPばりのファンキーな「Rock And Roll Is Dead」でまず納得…って辛辣な曲だなぁ。
プリンスの曲に「Rock & Roll Is Alive」ってのがあるけど、レニー本人の意図は
果たして…
アルバム全体になんとなくドンヨリとした空気が漂ってます。
なので前作に比べるとセールスはイマイチだったんですよね。
余談ですが、当時付き合っていた娘とこの時の札幌公演を見に行ったんですが、
レニーさん、勢い余って衣装のズボンが裂けてしまうというハプニングが!!
公演後、あまりにもそのネタを笑う僕に、熱狂的レニー信者の彼女が大激怒!!
あわれ破局に追い込まれたとさ。


LITTLE RICHARD (2010-12-06 21:20:48)

言わずと知れたR&Rのオリジネイターの一人に数えられるLITTLE RICHARD。

↑こうじさんが仰っている「ロカビリーミュージシャン」とは大きく異なります。
LITTLE RICHARDは「ロックンロールミュージシャン」です。
ロカビリーの”ビリー”というのは白人音楽のHILLBILLY(より土着的カントリー・ミュージック)
に由来するもので、黒人である彼がロカビリーに属していることは断じて無いのです。
失礼ながら指摘させていただきました。

ということで、ヒルビリーではなくゴスペル出身の彼、ロックのみならずソウル、R&B、ブルース等
各種ブラック・ミュージックはもとより、このサイトでも馴染みの深いミュージシャンたちにも
どエライ影響を与えているのです。やはりゴスペル出身だけあって、同時代のロックンローラーの中
でもシンガーとしての歌の巧さはずば抜けてますね。そして彼の最大の武器と言えば泣く子も黙る
必殺のシャウト! HM/HRの世界ではシャウトなんか珍しくもないのですが、ロックにシャウトを
導入したのは、このリチャードが初ではないかと思われます。以降は彼に影響を受けたと思しき
シャウター達がぞくぞく登場してくる訳ですが。

この人のアルバムは様々なスタイルの編集盤、ベスト盤が異常に多く、しかもそれらのどの盤を
買っても間違いはない、というクォリティ。彼の存在、彼の音楽を知らない人でも絶対に1度は
耳にしたことがあると思います。いまだにTVなんかでも頻繁に使われてるもの。
時代を超えたそのR&Rの魅力にやられちゃってください。

しかし、これ別項目に移動した方がいいんじゃないかな?


LIVING LOUD - Living Loud ★★★ (2016-09-11 18:56:57)

実は根に持つ人たちだったのね。

ギャランティ未払いとかなんとかでシャロン・オズボーンの逆鱗に触れてしまい、オジー作品の
リマスター盤のリリースに際してオリジナルメンバーとして参加しているにも関わらず、
居なかった事にされてしまった可哀想なリズム隊の2人ボブ・デイズリーとリー・カースレイク。
自分たちのプレイを何の縁も無い別人のテイクに差し替えられた事が相当悔しかったんでしょうね。
バンドのメンツも同じ釜の飯を食った盟友ドン・エイリーが参戦。そしてVoに遅れてきた実力派
ジミー・バーンズ!この人マジで上手い。で、ギターはなんとスティーヴ・モーズを召喚!!
なんでも弾けるテクニシャンとして現在DEEP PURPLEで活躍中。

作品中の半分はオジーのカヴァー。しかしながらそのアレンジが意外性満載で「成る程そうきたか」
と感心してしまう様な出来。オリジナルをなぞるだけなら只のコピーだし、滅茶苦茶に壊されても
ガッカリするだけなんでここで聴けるアレンジのセンスには高いスキルと意地みたいなものを感じます。
バンドのオリジナル曲も派手ではないけどブルージーで良質なHRあり、オリエンタル風で若干へヴィな
ナンバーあり、アダルトなバラードありと総じて高品質なハードロックを聴かせてくれます。
そんなに期待していなかっただけに、良い買い物をしましたよマジで。


LOU REED - Transformer - Perfect Day ★★★ (2009-06-07 05:27:50)

なぜか朝焼けをイメージしてしまう。
初めて聴いたときのシチュエーションが刷り込まれているのか。
TRANSFORMERの中では一番わかりやすいと思う。


LOUDNESS - THUNDER IN THE EAST ★★ (2009-07-14 05:30:00)

へぇ、意外。てっきりこのアルバムがトップに来るもんだと思ってたよ。
ビルボード・チャートにランクインしたこのアルバム、例えるなら
それまで哀愁と暗さが売りだったスコーピオンズが、マティアスを迎えてドライに
なったような感じ。
ラウドネスも、それまでの湿度をかなりの数値で除湿に成功。こりゃアメリカ人に
受けるわ。でも曲調の湿度は減っても音像はリヴァーヴとコンプレスで適度な湿気を
感じます。(当時の流行だね、この音像は。)
「CRAZY NIGHT」は、思わず体が揺れだすグルーヴィなナンバー。強力です。
(途中のM・Z・Aの意味は何なのでしょうか?)
ジャパニーズHMの金字塔です。未聴の方は是非。


LOVE PSYCHEDELICO - The Greatest Hits ★★ (2009-06-07 05:50:00)

60~70年代のロックに並々ならぬ愛を宣言する人たち。
シェリル・クロウのパクリと揶揄する諸兄も、この英語と日本語のクロスブリードには
驚くだろう。最初に聴いた時は完全に洋楽だと信じて疑わなかったから。
一時期TVCMでも頻繁に彼らの曲が使用されていたが、物珍しさが先行していたと思う。
本来彼らのやっているような音楽は、日本人にはとっつきにくい。
しかし、デビュー作にしてこのタイトルとは、いいセンスだ。
これ以降も彼らは良質なグッド・ミュージックを創り続けている。


LOVE/HATE - Wasted in America ★★ (2009-05-25 23:40:00)

単なるアメリカン・ハードロックではない何かを感じます。
言ってみればXTCなんかに近いひねくれ感を感じるのは俺だけかなぁ。
歌詞のテーマも社会的な事を言ってたり、能天気なLAメタルとは一線を画するものが
あります。誰か一人のメンバーが突出してすごいわけじゃなく、
バンド・グルーヴで聴かせるバンドです。


LULLACRY - Crucify My Heart ★★★ (2012-08-13 19:49:36)

うひゃー!久々のホームランだ!!

何でも、昨今は「嬢メタル」ブームに乗って女性フロントマンを売りにしたバンドがぞくぞくと
登場しているみたいだけど、その多くはゴスかシンフォかってところに偏っているような気が
しないでもない。

しかし、このLULLACRYの音楽性は超メロディアスHR。これでもかっ!てくらいメロディアス。
北欧らしく時には荒涼感や透明感を感じさせてくれるのも非常にヨイ。
どの曲もメランコリックなメロディが素晴らしく、サビに至るまでに何度も泣き笑いだ。
ちょっとジャンルは違うが同じフィンランド出身の大先輩であるHANOI ROCKSの方法論に
近いものを感じてしまった。メランコリックなメロディに同質のテイストがあると思うなぁ。
HRだからといって決して軽くソフトなサウンドではなく、時代に呼応したロー・レンジはヘヴィ。
ギター・サウンドもディストーション成分はザックリ粗くてカッコいい。

そして何といってもVoのTanja嬢!声楽を基礎から学んだ美しいオペラ・ヴォイスでもなく
死人でもそうそうは出せないであろうデス・ヴォイスでもない。
彼女の声は地声。キュートな女性らしい声だ。今のHM/HRシーンの中では逆に際立つ個性と
なっている。僕はこの可愛らしい声が滅法好きだ。

まだこのアルバムしか聴いてないけど、コンプリートする気満々だ。


LULLACRY - Crucify My Heart - Alright Tonight ★★★ (2012-10-18 23:00:41)

リーダートラックらしく、イキオイとメランコリーが同居する素晴らしい曲。
ターニャのヴォーカルも言葉を大事にしているような感じ。
公用語は英語じゃないのに、すごくキレイで聴きとりやすい発音だなぁ。


LULLACRY - Crucify My Heart - Don't Touch the Flame ★★★ (2012-10-18 22:54:38)

アルバムのハイライトとなるナンバー。
メタルファン以外にも受ける要素があって普通のロック、ポップスを聴く人にも
違和感なく受け入れられそう。
キャッチーな哀愁が溢れ出すメロディが素晴らしい。


LULLACRY - Crucify My Heart - Pitch Black Emotions ★★★ (2012-10-18 22:49:14)

無愛想なAメロとは真逆の、キャッチーなサビの破壊力は凄まじい。
曲を印象づけるブレイクの配置も見事。
アルバム中でも3指に入る佳作。


LULLACRY - Vol. 4 ★★★ (2012-09-26 22:32:02)

タイトルのとおり4枚目。

前作、今作と聴いてみてなんとなく思ったんだけどこのLULLACRY、アルバムを製作するに当たって
まず、しっかりとした方向性を打ち立ててからコンポージングを開始しているんじゃなかろうか。
前作はキャッチーでメロディアスという基本的な方針に沿って製作されたとするなら、この作品は
ダイレクトでソリッドなロックを目指しているような感じを受けます。
もちろん彼らの最強の個性であるメランコリックなメロディは活かしつつ。
「FIRE WITHIN」「PERFECT TONIGHT」のドライヴ感は悶絶モノのかっこよさです。

楽曲の構造はHRですがサウンド自体はモダンなHMです。しかもアンプのサチュレーションを活かした
歪みではなく、エフェクトによる人工的な歪みも頻繁に登場します。微細な部分を解析する耳で
聴いてみると、ここのギタリスト2人は多種多様な歪みを楽曲、フレーズによって使い分けてますね。
一般的なHMよりも圧倒的に歪みのバリエーションは豊富。うーん、こだわりを感じるなぁ。

バンドの看板ターニャ嬢、表現力が格段に上がってますね。
国内盤ボーナストラック、KISSの名曲「I STOLE YOUR LOVE」のカヴァーがとりわけ凄い!
冒頭の『おぉうらぁいいぃひッ』の凄まじさに一回逝きそうになりました。なんとか正気を保って
いたのですが、ギターソロ直前の『ぎぃったあぁぁぁはンッ』で敢え無く昇天。
もう床をゴロゴロと転げ回らんばかりのイキオイで悩ましい。なんなのコレ?

あとビックリするほどクリアで音圧のあるサウンド・プロダクションも凄いです。バンドの一体感が
ありながらも各パートのセパレーションが良く、なお且つ耳が疲れない。
僕にとっては、すべてにおいて完璧に近い作品です。


LULLACRY - Vol. 4 - Fire Within ★★★ (2012-09-29 20:14:58)

スネアの音が生々しい。

LULLACRYにしては珍しく、ギターソロらしいギターソロが聴けます。
これがコンパクトだけどなかなかカッコいいフレーズで聴かせてくれます。


LULLACRY - Vol. 4 - Perfect Tonight ★★★ (2012-09-29 20:10:57)

リフがかっこいい!!

ターニャのキャット・ヴォイスがなんとも悩ましい、オープニングを飾るにふさわしい
勢いのあるドライヴィング・チューン。


LULLACRY - Vol. 4 - Stranger in You ★★★ (2012-09-29 20:18:55)

この曲でのターニャの歌い方、どことなくテリー・ボジオの元の奥さんの
歌い方に似てるなぁ。向こうの方がエキセントリックだけどね。

地味に男声コーラスが効果を上げてます。


MAD3 - Rock 'N' Roll Kingdom ★★★ (2010-12-07 08:10:13)

圧倒的なロック度の高さにしびれます。

このバンド、ガレージ・インストとでも言ったらいいのかな。元々がインスト・バンドなんだけど
この作品ではEDDYが唄ってます。
↑上でも語られてるようにMOTORHEADの「ACE OF SPAEDS」が異常なテンションで素晴らしい。
パンク、ハード・ロック、ブルースなどなど色んなロックを吸収してきた人間じゃないと
こんな作品は作れないと思うし、実際にそれを作ってしまったことは賞賛に値しますね。


MAGGIE BELL - Suicide Sal ★★★ (2015-04-04 00:45:00)

「英国のジャニス・ジョプリン」ことマギー・ベルの1stソロ。

文句なしに黒いです。これ。ポール・ロジャース同様、とても白人とは思えない卓越した歌唱力と
ダダ漏れのソウル。確かにビターでスモーキーな声質はジャニスと比較されるのも仕方のない事と
思いますが、この人の場合はジャニスより抑制が効いているというか、シンガーとしてのスキルは
間違いなくマギーの方が上。

アルバム冒頭を飾るFREEの名曲「WISHING WELL」ですがゲイリー・ムーアをはじめ、様々な人達が
カヴァーしていますが、本家のFREEの3倍は黒い仕上がり。これがドえらいかっこよさ。
作品自体、ソウル、ブルース、R&Bといったブラックミュージックが根底に息衝く英国ブルースロック
なんですが、アレサ・フランクリンなんかと一緒に聴いてもなんら違和感がないというか。

今現在、米国メインストリームR&Bの人達はこんなリスキーな歌い方なんかしないし、ビヨンセが
シャウトしてるところなんか想像できないけどね。


MAINHORSE - Mainhorse ★★★ (2015-04-04 01:29:40)

暴れだしそうな狂気を懸命に洗練で覆い隠した音楽ですな。

70年代のロックの面白さはなんといってもキチ●イっぽいところ。それもルールやセオリーが確立されて
いない73年ぐらいまでが強烈に面白い。たとえどんなに先鋭的なエクストリーム・メタルでさえ縛りが
存在するというのに、この時代のHRの無法ぶりはたまらなく痛快です。

ということで彼等MAINHORSEも奇天烈なHRを展開しております。さらにこのバンド、キーボードが
後にYESに参加するパトリック・モラーツなのでなおさら一筋縄ではいきません。
しかし同時にメランコリックで美しいメロディを繰り出してくるので本当に油断はできません。
この奇天烈で甘美な音楽性、強引に引き合いに出すならオランダのFOCUSでしょうか。
まあFOCUSほどプログレッシヴでもジャジィでもクラシカルでもないんだけど、他に例えようの無い
オリジナリティなので、スタンスがわりと近いと思われるFOCUSを引っ張り出してみたけど、
こればっかりは聴いて判断してほしいなあ。


MANIC STREET PREACHERS - Forever Delayed - Suicide is Painless ★★★ (2009-06-07 04:21:36)

映画「MASH(全員集合)」のテーマのカヴァー。
憂いを持った前半と激しく疾走する後半の対比が見事な
ナンバー。まだまだ尖がってた時代の代表作。
なんか、泣けてくるんだよね、これ聴くと。


MANIC STREET PREACHERS - Generation Terrorists ★★ (2009-06-07 04:53:00)

奇跡のアルバム。曰く「デビュー作でNo.1を獲って解散」も、あながち大法螺では
なかったような気にさせる。
残念ながら、No.1も獲れなかったし解散もしていないが、無垢な攻撃性と
儚げな美しさがこのデビュー作には詰まっている。
サウンドのディテイルはハードロックの感触もあるが、ソリッドなR&Rである。
(社会批判はパンクの専売特許ではなく、ロックのテーゼなのだ)
しかし例の「4REAL」の事件でも明確なように、彼らは基本スタンスがパンクなのだ。
自虐的という部分ではイギー・ポップに通じるものもある。
もしもリッチーが失踪していなかったなら、ここでの音楽性は現在も継続されて
いたのだろうか。


MANIC STREET PREACHERS - Send Away the Tigers ★★★ (2010-12-01 09:23:53)

マニックスの本質  それはグッド・メロディだ。本人たちがどう思っていようと。
いくら自身のイデオロギーに忠実な主張を叫ぼうが、そこはやはりビートルズのお国許、無意識の
うちにキャッチーなメロディを創ってしまう。

本作は、それを認めたうえでの開き直り的に素晴らしいメロディが満載だ。過去にもアリーナ感を
感じさせる楽曲を多々生み出してきたマニックス。ようやく自覚したか。

パンクなスタンスでキャッチーなナンバーを放つ。こう書くとUSメロコアみたいに誤解されるかも
しれないが、奴らのようなセサミ・ストリート感はマニックスには無い。もっとロックなのだ。

久々にキャッチーでロックなマニックスが帰ってきた。嬉しいことだ。


MANIC STREET PREACHERS - Send Away the Tigers - Autumnsong ★★★ (2009-07-15 04:27:07)

Born to destroy and born to create という歌詞に震える。
初期を思わせるサウンドも良し。


MANITOBA'S WILD KINGDOM - ...And You? ★★★ (2016-02-19 23:15:28)

プチ同窓会みたいなアルバムです。

元MANOWARのロス・ザ・ボスと、このバンドのリーダーである”ハンサム・ディック”・マニトバさんは
N.Y.パンク出身のDICTATORSで同じ釜の飯を食ったという間柄なので、アルバムの出来もなるほど納得。

確かにR&Rではありますが、根底にあるのはガレージです。ラフでルーズでスリーズィといった印象より
性急なビートが炸裂する、あたかもDICTATORS時代に戻ったかのようなガレージ・サウンドがこの
バンドのパーソナリティなんでしょうね。もちろんアメリカのバンドらしい典型的なR&Rナンバーも
演ってるんですが、個人的にどうしても「Fired Up」や「Speedball」のようなガレージナンバーに
注目してしまいます。ロス・ザ・ボスのギターもMANOWARの時とは違いパンク・フィーリングたっぷり。
それでもギターソロではメタリックな部分も顔を覗かせてマニアはニヤリとするはず。
あまりに世界観が違うからMANOWARファンがどういう感想を持つか非常に興味深いところですね。

ちなみに”ハンサム・ディック”・マニトバの”ハンサム・ディック”を訳すと”イケメン・チンコ”という
ことになります。なんというお下劣なステージネーム!!


MARTY FRIEDMAN - True Obsessions ★★ (2010-07-31 09:42:00)

炸裂!演歌ギター!!
ぐりぐりパーマのアメリカ人が哀愁メロディを弾き倒すとは、古賀先生もあの世で
ひっくり返っているだろう。
前作、前々作もなかなか楽しめたけど、本作はざっくりと表現するならば、歌モノが
収録されていることからも解るとおりロック、ポップスのフォーマットに沿って
制作された感じ。より解りやすくなってます。
この人はラモーンズ・フリークなだけあって、けっしてギターテクニックだけを追求
するような事はいたしません。クリエイター気質のギタリストですね。


MARVIN GAYE - Diana & Marvin ★★★ (2014-04-28 23:40:20)

このアルバムとは付き合いが長い。

本作を聴いているときはネガティヴな感情はいっさい出て来ない。それどころか怒りを除くすべての
感情が複雑に現れては消えを繰り返す。ダイアナ・ロスとマーヴィン・ゲイのコラボレートには
言葉で表現出来ないような不思議な力がある。

『SOUL』とはよく言ったものだ。アーティストのソウルはリスナーのソウルも震わせるのだ。


MARVIN GAYE - Diana & Marvin - You Are Everything ★★★ (2014-04-28 23:22:02)

心を鷲掴みされて、淡い感情が込み上げてきて、鼻の奥の方がツーンとして、
何処かへ連れて行かれそうになって…

僕の中の「何か」をかき回す曲。


MARVIN GAYE - What's Going On - Mercy Mercy Me (The Ecology) ★★★ (2014-04-29 00:12:24)

エゴイスティックな主張ではなく、切なる願い。
静かなるメッセージは充分に響く。これは名曲。


MARVIN GAYE - What's Going On - What's Going On ★★★ (2014-04-29 00:05:10)

あふれ出す優しさ。そしてちょっとだけ切ない。ヒューマンなナンバー。

マーヴィンの歌唱はもとより、バッキングトラックにも耳を傾けてほしい。


MAY BLITZ - May Blitz ★★★ (2012-08-13 22:48:57)

ゴリラ女のジャケで有名。

不気味で摩訶不思議、しかもヘヴィ。70年という時代がこのサウンドをもたらしたのでしょう。
HRはHRですが、何者にも似ていないという驚異のオリジナリティです。ホント例えようが無い。
なんだか真綿でじわじわ締めつけられるような、呼吸しづらいような、そんなイメージといえば
伝わるでしょうか。

ジャズをバックボーンにしたトニー・ニューマンのプレイは超絶テクニカルです。多分この人
ジャズ・ドラムの巨人、バディ・リッチに影響されてるんじゃないかなぁ。
尋常じゃない手ワザはJBG在籍時には披露できなかったんでしょうね。

これは僕の見解なんですが、ギターの歪みに関しては歪まないアンプを使用していた可能性が
高いような気がします。当時すでにマーシャルの1959という100Wのスタック・アンプが存在して
いましたが、これはヴォリュームが6~7でようやく歪み出します。しかし当時の現行品では
個体差が激しく上記の限りではありません。
思うに、ここのギタリストはハイワット社のアンプを使っているのではないでしょうか。
ハイワットは100Wでもヴォリューム10にしてようやくクランチ程度。憶測でしかありませんが
このアルバムでのギターサウンドは機材によるもののような気がします。
それを無加工で録音してしまう乱暴さも本作の魅力なんでしょうね。


MCAULEY SCHENKER GROUP - Perfect Timing ★★ (2009-01-22 17:47:00)

アメリカナイズされた という意見が多いようですが、よく聴くと
コード進行や歌メロにどうしようもなく欧州テイストが香ります。
シェンカーのソロパートは以前のようなインプロ重視ではなく、計算され練られた
ソロが多くなってます。楽曲は聴きやすいのですが、アンディ・ジョーンズの
プロデュースはエッジ不足でリバーブ過多。そこが残念。
このメンツでの来日公演を観たけどシェンカーさん、終始ニコニコでした。
(ギターの相方はミッチ・ペリーになってたが…)


MCAULEY SCHENKER GROUP - Save Yourself ★★ (2009-05-25 15:30:00)

以前とは別のバンドとして聴けば、なかなかの佳作だと思います。
楽曲群もソツのない出来ですが、時代はGUNSに代表されるハードR&Rが
メインストリームを席巻していた頃なので「BAD BOYS」のようなナンバーが
収録されています。ロビンのVoもCULTのイアン・アストベリーを模倣してます。
マイケルのギターはここにきてソウルを失ってしまいました。
無駄に手数の多いプレイは当時のギターシーンに感化されたものでしょう。
必要以上に『上手く』なっているのです。
心情を吐き出すようなフレーズ、感情がもろに表れるプレイが
彼の真骨頂だと僕は思っているので、この変化にはいささかがっかりしました。
曲も悪くない、ロビンも頑張っている。ここに足りないのはマイケル本人なのです。


MEGADETH - Countdown to Extinction ★★ (2009-06-22 04:39:00)

聴きやすくなったなぁ。
それ以前の彼らの楽曲はギア・チェンジが多すぎて、ものすごく忙しい印象しか
なかったから、この路線変更は大歓迎です。
でも十分にエッジの立ったサウンドは相変わらずで、非常にきもちいい。
余計な贅肉は皆無のタイトな楽曲群は、ムスティンのコンポーザーとしての
ポテンシャルの高さを見せ付けられました。
僕はこの路線を断固支持します。


METALLICA - Death Magnetic ★★ (2009-09-05 03:10:00)

全盛期とはいかないまでも、かなり戻ってきましたねえ。
ギターのハーモニー・パートが増えているのが個人的には嬉しいです。
普遍的なHMバンドとして、やはりこのような作風のアルバムは作られて然るべき。
1曲が長いとおっしゃる方もおられるようですが、僕はあっという間に聴けて
しまいました。この方向性、嫌いじゃないです。
今更、スラッシュを期待してはいませんが、それを彷彿させるパートが多数あるのが
次作への布石になってくれればと思います。
ただ、メタリカは現在を生きるバンド。過去には執着しすぎないでほしいという思いも
あるんですけどね。


METALLICA - Garage Inc. ★★ (2009-05-30 21:21:00)

面白い。どんな曲を演ろうが彼らのカラーになってしまうという好サンプル。
ハードコアやニューウェイヴにまで食指を動かしていたとは。
なかなかに懐の深いバンドである。
信念が垣間見える選曲ではあるが、もっとメタルとかけ離れたカヴァーも
聴いてみたいものだ。


METALLICA - Ride the Lightning ★★ (2009-06-12 13:12:00)

ギターサウンドは気持ちいいのですが、ラーズのドラムの音に納得できません。
曲もクォリティが高いのに、ドラムだけが引っ込んだ音像は完全にプロデューサーの
失態でしょう。
このミックスにダメ出しできなかったということは、彼らの発言権がまだまだ弱かった
のでしょう。
…と思っていたら、なんとセルフ・プロデュースだった。
何故こんなドラムサウンドにしちゃったんだろう。
ギターソロの時なんか、はるか遠くの方でパタパタしてるのが気に入らないです。
楽曲が良いだけに残念至極。


MICHAEL SCHENKER - Adventures of the Imagination ★★ (2010-12-11 01:22:04)

UFO時代から素晴らしいインストを聴かせてくれていたマイケル。
ファン待望のフル・インスト作品です。しかもMSGではなく本人名義のソロ作品第1弾。

僕はUFO時代の「LIPSTICK TRACES」MSGの「INTO THE ARENA」「CAPTAIN NEMO」なんかが
モノ凄く好きなので、それと同質の音楽を期待していたのですが う~む…期待がデカ過ぎた。
確かにインストではある。しかしそこには「McAuley-Schenker Group」末期から現在の彼に
通じる「淡白」な楽曲のオンパレード。スリリングな展開は多少あるけれどドラマが無いというか
盛り上がらないんです。あまりにもかつてのマイケルをイメージしてたんでしょうね。

またしてもネガティヴ発言を炸裂させてしまいましたが、ファンは我が儘なもんなんで…


MICHAEL SCHENKER GROUP ★★★ (2012-07-04 19:24:32)

ガラスのハートを持つギター・ヒーロー、マイケル・シェンカー。

UFO在籍時、バンドメンバーや自身の問題に耐え切れずに幾度となく現実逃避を繰り返す。
そう、世に名高い失踪という名の「飛翔伝説」の始まりだ。オフィシャルでは3度ほど飛翔していると
いうが、おそらくもっと常習的だったに違いないと僕は踏んでいる。

ライヴに於ける途中退場も彼の得意とするところだ。いい歳をした大人のやることではない、この
職場放棄。これが違った意味でファンをドキドキさせるのだ。来日公演でも様々な理由で早退を
やってのける。そうロック史に残るありえない行動。これが「神話」だ。

弱い人間と言えばそれまでだが、僕はマイケルを頭ごなしに責めることは出来ない。

昔の話になるが、僕はツアーで来日していた彼と札幌市内の街中でバッタリ出会ったことがある。
僕の真正面にドンドン近づいてくる彼を見てフリーズする。口をパクパクさせている僕に気づき
あろうことかマイケルが声をかけてきた!中学生だった僕は何を喋っているのかサッパリだったが
なんとか「地下鉄に乗りたい」ということが判ったので、ちょうど数メートル先にある入り口を
身振り手振りで教えてあげた。日本語で「アリガト」と言った声は未だに忘れられない。
そして僕が拙い英語でファンだということを伝えると、自ら通りにあった電話ボックスの電話帳を
ひっちゃぶいて彼のガールフレンドらしき人からペンを受け取るとサインを書いてくれたのだ。
別れ際、僕の尻をポンと叩いて「keep on rockin'」って言った。確かに言ったのだ。

僕はフツーのマイケルのファンから大ファンへと進化した。

あの時の気さくで優しい印象が鮮明に残っているものだから、どうしても非難する気にはなれない。
実社会に於いては許されざる行為の数々も僕の場合「あぁ壊れちゃったのね」で済む。
ひょっとしたら彼が現役でプレイし続ける限り、「飛翔伝説」と「神話」は繰り返されるのかも
しれないが、それをも納得させてしまうマイケル・シェンカーとは得なキャラクターではある。


MICHAEL SCHENKER GROUP - Assault Attack ★★ (2009-01-27 15:36:00)

プロデュースはディープパープルやアイアンメイデンでおなじみの
マーティン・バーチ。少しグラハムのVoが奥に引っ込んだ感じだけど、シェンカーの
ギターは前作とは違い思いっきり前面に出てきてますね。残念なのはドラムサウンド。
ヴェテラン故に古くさい音になってる。これじゃテッドがかわいそうだよ。
特筆すべきはシェンカーのギターソロ。かなり神経を張り詰めたスリリングな
フレーズ。しかもあきれるぐらいにメロディアス!
前作とはうって変わって異常なまでのテンションでマイナーペンタを巧みに操り
印象的なフレーズが満載。1stと並んでギター度が濃いアルバムだけど
名盤って感じではないんだよなあ。


MICHAEL SCHENKER GROUP - Built to Destroy ★★ (2009-04-30 16:51:00)

全体的にポップですね。聴いたのはオリジナルミックスですが、
否の意見が多いジャック・ダグラスによるリミックスの方が好みです。
ジャック・ダグラスと言う人はエアロの作品等で有名ですが、ギターサウンドを
エッジィに仕上げるのが得意なプロデューサーなので、シェンカーのミディトーンの
美味しいハーモ二クスを存分に味わうことができます。
特にCaptain Nemoはメイン・リフまでピッキングハーモニクスっぽい感じなので
変則的なポジショニングと相まって、リリース後しばらくは正しいフィンガリングが
解析されませんでした。シェンカー本人の解説によりようやく正解の譜面が発表され
ましたが、開けてビックリ、目からウロコのフィンガリング!!
当時コピーを試みたギタリストはみんな「えぇぇぇっ!?」って言ってたのも
懐かしいですね。
曲に関しては佳曲と捨曲がハッキリしている感じがします。
メンバー間やマネージメントとのゴタゴタが影響したのか??


MICHAEL SCHENKER GROUP - MSG ★★ (2009-01-09 03:08:00)

楽曲群は素晴らしいが、コージーが邪魔だなぁ。
まさにHIRO-SKYWALKERさんがおっしゃってるとおりで、シェンカーとの相性は×。
ギターソロも手癖で無難にまとめた感じ。ペンタ一辺倒で、フックのあるフレーズは
1、2曲だけというのも寂しいし、彼の魅力であるホンノリ香るクラシカルフレイバーも
皆無。ソロプレイのみ単体だけで語るとMSGのアルバム中では結構下位ランクですね。
とはいえ各々の曲はとんでもなくハイクオリティです。
そして何よりゲイリーの歌メロが素晴らしい。彼のヴォーカルを上手/下手という
物差しだけで評価しちゃいけないと思うなあ。


MICHAEL SCHENKER GROUP - Rock Will Never Die ★★ (2009-01-09 03:57:00)

当時1万数千円もするビデオソフト、買いましたよ~。しかもベータで(笑)。
購入した理由は同アルバムを聴いて物足りなさを感じたからです。
何人か書かれているように、僕も毎晩このアルバムをターンテーブルに乗せて
マイケルとセッションにしたものです。おかげで25年経った今でもソロ以外は
全曲弾くことができます。


MICHAEL SCHENKER GROUP - Super Rock '84 in Japan ★★★ (2012-07-04 20:21:16)

バンド編成はこの際無かった事にしましょう。

これがDVD化されていないのは、ファンにとっては喜んでいいのか悲しんでいいのか…

数あるMSGのライヴ作品の中でも、マイケルの鬼神のようなプレイが炸裂する本作、圧倒されます。
とにかくヴォーカルが信用ならないんでしょう。いつも以上にギターに寄せるウェイトが大きい。
そしておなじみの曲におけるアドリブ・フレーズのメロディアスなことといったら、ほかのライヴ
作品はおろか、スタジオ盤以上のキレと叙情を誇りますね。

特に入魂のインスト・メドレーはこの作品ならでは。
「LIPSTICK TRACES」と「BIJOU PLEASURETTE」の間に聴いたことがない曲を披露するんですが
クラシカル全開で猛烈な泣きを孕んだ勇壮なこの曲、なんというタイトルなんでしょうか?
全スタジオ作品には未収録なので機会があればレコーディングしてほしいです。

ヴォーカルを除くと、マイケルのキャリアの中でも尋常じゃないギターのクォリティです。
開いた口が塞がらない経験を初めて体験しましたよ。脱帽です。

それにしてもこの時期のマイケル、フレーズの引き出しが4次元ポケット並みです。


MICHAEL SCHENKER GROUP - The Michael Schenker Group ★★★ (2009-06-22 00:32:00)

社会復帰後、第1弾。
よくぞ更生してくれた!!と思わせるに十分すぎる内容に拍手。
皆様のおっしゃるとおりHRの金字塔です。
心も身体もクリーンになったからなのか、マイケルのプレイは鬼神のごとし。
このアルバムでのリフ・ワークは、もはやHRのスタンダードとして、様々な
ミュージシャンのネタ元になってます。
本人が語るところによると、彼の作曲の方法というのは、テレコをずーっと
回しっぱなしにして、リフやフレーズを思いつくまま弾きまくりそれを録音。
そうしてストックされたリフ・テープの中から、良いと思われるものだけを
幾つかパズルのように組み合わせて1曲に仕上げるんだとか。
そうしたリフの資産運用がバッチリとハマった楽曲は、見事というほかありません。
しかし本作以降、マネージメントの介入とか金銭トラブルとかメンバー間の
トラブルとかの諸問題で、のびのびとアルバム製作ができなかったのはホントに
気の毒と言うか…。
このアルバムでのマイケルは、どの作品よりも気持ちよさそうに弾いていて
後の艱難辛苦を考えると、涙で前が見えないッ。


MICHAEL SCHENKER GROUP - The Michael Schenker Group - Into the Arena ★★★ (2015-05-23 20:36:40)

テーマとなるメイン・リフがものすごい緊張感をあおってきますね。この時点でゾクゾクします。
リズム・パートのみの中間部を経て怒涛のメロディ・セクションに突入。この人のギターは、
本当によく歌ってる。そしてみなさんの大好きな超ドラマチックなクライマックス!
例えるなら、真っ黒い雲がとつぜん晴れてその切れ間から無数の光が放たれた様なイメージ。
静と動、緩急の対比という要素はマイケルの得意とするところですが、この曲ほど構成が見事な
インスト・ナンバーは聴いた事がありませんね。
初めて聴いた日から今に至るまで、どんだけの涙を絞り取られたことか。


MICHAEL SCHENKER GROUP - The Michael Schenker Story Live ★★ (2009-07-04 20:49:00)

これは便利。
マイケル・シェンカーの歴史を手っ取り早く知るには、このライヴ盤が一番でしょう。
ライヴならではのテンションというよりは、おなじみの曲を余裕でこなしてますね。
なのでライヴらしい緊張感は、過去のライヴ盤に軍配が上がります。
しかし、それらの作品には収録されていないナンバー、これまで取り上げられなかった
曲がピックアップされていて、そういう意味では買いです。
スコーピオンズの1stからのナンバーなんて、この作品じゃないと聴けないもんね。
UFO、初期MSG、後期MSG、復活MSGの代表曲が網羅されてるのも嬉しいですね。
個人的に一番の聴き所は、ドラムのシェーンもギターで参加した「Bijou Pleasurette」
で、シェーンのギタープレイが驚くほど上手くてびっくり!!
他にも、過去のライヴでは再現できなかった「Assault Attack」は、グラハムの血管
ブチ切れヴォーカルを再現できるのか? と心配になったけど、このライヴの為だけに
雇われたデヴィッド・ヴァン・ランディングは見事に歌いこなしてます。
(彼のヴォーカルには賛否あるとは思いますが…)
まぁ、なんであの曲を演らないんだよ~的な意見もあるとは思いますが、
これだけのヴォリュームなんですから。しかもいい曲ばかりだなんてホントに贅沢な
内容です。


MICK RONSON - Play Don't Worry ★★★ (2010-12-03 01:02:54)

これを聴いて解かった事がひとつ。
スパイダーズの音楽的ディレクターはロンソンだったんだ!!ギタリストでありながら巧みな
アレンジの能力、曲を真俯瞰から客観的に見ることのできる能力は、ボウイの作品でも大いに
発揮されたんだろうな。

この作品は彼にとっての2作目なんだけど、ギタリストのソロ作品といった風情はまったく無い。
美しいメロディとヨーロッパ人のロマンティシズムが詰まったいいアルバムです。
前作よりギター度はかなり低いけど、個人的にはボウイの作品と並ぶほどすばらしいと思ってます。


MIKE OLDFIELD - Crises - Moonlight Shadow ★★★ (2015-02-14 17:54:59)

お月さんを見ながら意味不明の涙を流して聴くのがベストシチュエーション。

KOKIAがカヴァーしたヤツも勿論すてきなんですが、やはりこのオリジナルが素晴らしい。
この曲を知ってから20年以上経つけど、何度聴いても胸が締めつけられるというか、何かが
込み上げてくるというか ものすごく感情に訴えてくる。


MIKE OLDFIELD - Heaven's Open - Heaven's Open ★★★ (2015-02-14 17:44:13)

これぞHeavenly music。

この人にはエクソシストのイメージしか持っていなかったから意外性と衝撃を感じました。
あたかも天国へ誘ってくれそうな優しいメロディと、ガンガン盛り上げるゴスペルクワイアに絡みつく
バグパイプのようなギターがここちよいのです。


MIKE OLDFIELD - Tubular Bells ★★★ (2015-02-14 18:16:57)

みなさんは恐怖のあまり失禁したことがありますか?僕はあります。

幼稚園に通っていた時分、当時公開のエクソシストの宣伝番組をたまたま見てしまい
悪霊にとりつかれた少女リーガンの首が180度ぐりんって回転するシーンで痛恨のおもらし。
この曲を聴くたびに「ちびってしまった俺」があらわれて何ともいえない気持ちになります。

もちろんこの曲が素晴らしいということは充分理解していますが、結果としてトラウマを
反芻するハメになってしまいます。


MINISTRY - Houses of the Molé ★★★ (2013-08-13 19:37:48)

うひー、炸裂しとるなあ。

僕、スラッシュ・バンドは四天王の初期以外はまったく聴かないのですが、このMINISTRYは
大好きなバンドのひとつです。もともとはインダストリアルの部分に惹かれて聴いていたんですが
インダストリアル感の薄まった本作、文句なしにカッコイイ。
ここまで反ブッシュを貫くということはメンタル的にはもうハードコア・パンクだな、こりゃ。
インダストリアル・サウンドとスラッシーな部分のバランスで言えば「詩篇69」が最高峰だと
思うけど、アグレッションではヘタすりゃこっちの方が上かも。
でも「World」のサビにおける意外なキャッチーさなんかも嫌いじゃないですよ。

90年代って真性のメタル・ヘッドにとってはニガニガしい時代だったのかもしれないけど
様々なへヴィ・ミュージックが花開いたと考えるとなかなか良い時代だったのでは。
今ではインダストリアルだからってことで極端に騒がれる事はないけど、ジャンルとしては
定着してるからコアなファン層は確実に広がってる。反面、新鮮さはなくなってるというか
みんな慣れちゃったんだね、あのサウンドに。


MISSING PERSONS - Spring Session M ★★ (2009-06-12 22:25:00)

ボジオの奥さんを主役(表面的には)に据えた、奇天烈バンドMISSING PERSONS。
ザッパ塾で鍛えられたメンバーの腕はハンパじゃないのですが、それをこれ見よがしに
ひけらかす事はしません。ただ曲のキメ部分のおいしいところで、その技を
繰り出すのです。バース部分だけを聴くと普通のポップスに聴こえるのがポイント。
サウンド的にはメタル者はあまり好まないような柔らかい感触で、キーボードが
割と前面にでてます。
楽曲はポップですが、意外な仕掛けのあるアレンジはプレイヤーサイドから見ると
結構面白いのではないでしょうか。
ザッパ・チルドレンをフォローしているマニアからは軽視されがちなアルバムです。


MONTROSE - Montrose ★★ (2009-05-26 01:02:00)

邦題は、つのだ☆ひろもビックリの「ハード★ショック!」。
文句なしに痛快なアメリカンHRアルバム。
明るいというよりはドライなリフでガンガン攻めてくるようなサウンドです。
「Bad Motor Scooter」ではバイクの音を「Space Station No. 5」では宇宙の音を
それぞれボトル・ネックで表現しています(宇宙の音って何だ? 笑)。
全編、情緒を排除したドライヴ・チューンといういさぎよさが満ち満ちています。
若き日のサミー・ヘイガーも豪快です。後にホワイトスネイク入りするドラムの
デニー・カーマッシも全開です。でも主役はやはりリーダーである
ロニー・モントローズでしょう。弾きすぎないで弾きまくる、押し引き、メリハリの
あるギターがうなりをあげてます。
結構、著名なミュージシャンも影響を受けたと語ることの多い名作です。ご一聴を。


MOTLEY CRUE - Shout at the Devil ★★ (2009-05-13 20:44:00)

このアルバムだけが好きです。
他はアメリカン丸出しで好みじゃないので。
PVもメチャクチャかっこよかったし。


MOTLEY CRUE - Shout at the Devil ★★ (2012-07-24 21:54:26)

「LAメタル」を代表する「ブリティッシュメタル」。

ものすごく変な言い回しだけど、このアルバムは明るくポップなイメージである「LAメタル」の
代表格である彼らが作った最高の「ブリティッシュメタル」。
次作では思いっきり能天気なアメリカンになってしまうんだけど、本作はJUDAS PRIESTに影響を
受けたかのようなダークでメタリックな作風。オリジナル盤のジャケットは黒地に逆ペンタグラムを
デザインしたもので、メンバーのルックスも含めてサタニックであることを押し出してました。
(歌詞の内容はそんなに悪魔っぽくはないのですが)

個人的にはLAメタルは苦手な部類なのですが、このアルバムだけはよく聴きますね。


MOTLEY CRUE - Shout at the Devil - Looks That Kill ★★★ (2009-06-30 17:49:32)

無条件で身体が前後に揺れてしまうリフ。


MOTLEY CRUE - Shout at the Devil - Red Hot ★★ (2009-06-30 18:01:33)

彼ららしからぬスピード・チューン。
トミーのドラムが素敵すぎ。


MOTLEY CRUE - Shout at the Devil - Too Young to Fall in Love ★★★ (2009-06-30 17:54:03)

LAらしからぬマイナー・コード進行。
PVが芝居仕立てでかっこよかったですね。


MOTORHEAD - Ace of Spades ★★ (2009-05-19 02:41:00)

極悪ロックンロール。
メンタル面で落ちていても、コイツを聴けば血糖値上昇!! ユン●ルより効くよ。
メタル?パンク?そんなもの超越してMOTORHEADはMOTORHEAD。
圧倒的なテンションで畳み掛ける怒涛のランニングオーダーは圧巻。
ロックを愛するあまねく全ての人に聴いてもらいたいアルバム。


MOTT THE HOOPLE - All the Young Dudes - All the Young Dudes ★★★ (2009-06-12 22:32:04)

MOTTというより、強烈なBOWIE節を感じます。
歌詞の一節にT-REXが出てくるのもいいですね。