結果は、まあ予想通りで見事なまでにトッド・ラングレンの音。1曲目からあからさまなトッド節で笑っちゃうなぁ。 たとえ作曲者がリックやロビンだとしてもクセのあるコードやクセのあるコーラスを指示することでCHEAP TRICKのカラーは どんどん薄くなっていく。がCHEAP TRICKも濃ゆいパーソナリティの集団だからして体裁的には均衡を保っているんだけど 過去の作品と比べると異質なのは明らか。「Don't Make Our Love a Crime」に至ってはトッドの曲だし(笑
楽曲そのものは一般層にも簡単に受け入れられそうなほど超キャッチーです。メタルのエッジがほどよく 効いているので甘ったるさはありません。サビでタイトルをリフレインするのは常套手段ですが、 メロディラインがキャッチーなのでもの凄く印象に残るんですね。タイトル曲「We Are the Others」 「Generation Me」なんかはそれがよく分かると思います。
おおおっ!!このサイトでジュリアーノ・ジェンマの名前が出てくるとは!! 確かにイタリア西部劇の雰囲気がプンプンですね。同時にやさぐれたチンピラ感も。 アメリカ産のバッド・ボーイズとは雰囲気を異にしたカッコいいバンドです。 僕がよく通っていた札幌のタワー・レコードの店内で1日中「SLEEPING MY DAY AWAY」が かかっていて、アルバム購入のきっかけになりました。 今だからこういうバンドが多く現れてほしいものです。
個人的に、彼のアルバムの中でも上位にランクされる好盤です。 「End Of The World」でのジャック・ブルースの参加も話題になりましたね。 アルバム前編にわたって聴ける、ノーマルのストラトの音が素晴らしい。 MCA、JET時代のガナリヴォーカルと違って余裕みたいなものを感じます。 バラードではせつなく渋く歌い上げてますね。中でも「Falling In Love With You」は 涙腺刺激モノです。 私見ですが、この人のフィンガー・ヴィブラートはB.Bキングから影響されたのでは? 親指でネックを握り込まず人差し指の付け根を支点にして掛ける、波形の短い ヴィブラートはB.Bにそっくり。僕のヴィブラートもB.Bから頂きました(笑)。
81年に録音されていたにもかかわらず、レーベルであるJETとの契約問題で 闇に葬られた不遇のアルバム。 しかし、「Corridors of Power」「Victims of the Future」の日本での好セールスに 引っ張られて84年に日本だけのリリースとなりました。すかさず手に入れましたよ。 内容は鋼鉄ゲイリーです。彼のアルバム中、もっともメタリックな作品。 特にギターは暴れまくりで、ブリブリにマシンガン・ピッキングを決めております。 とはいえ、しっかりとしたメロディもあるし、一時期、彼の代名詞となった 反戦ナンバーも収録されていて、ゲイリーのアグレッシヴ・サイドが好きな人には 迷わずおすすめします。
当時「Hold on to love」は実際に全英チャートにもランクインしてましたよ。 皆様があまり好まない「Teenage Idol」が個人的には好き(笑)。 しかしアナログとCDでは、ランニング・オーダーが異なるため、まったく違った印象を 受けるなぁ。 「Law Of The Jungle」は当初オジーが参加する予定だったはずがキャンセル。 ゲイリー本人の歌唱はどことなくオジーっぽく聞こえるのが可笑しい。 (後にLed Clonesで共演が実現) 個人的には前作のストラトの太いトーンがお気に入りだったんだけど、 この楽曲群ではやっぱりハムバッキングが合ってますね。
このアルバム以前は投げやりなコーラスワークがカッコよかったんだけど、今回は整然としたアレンジに よるキレイなコーラス。意外と悪くない。てか、やれば出来る子だったのね。 ツーバスによるドコドコの疾走曲は無くなってしまったけど、「20th Century Boy」のカヴァーで グレイト・ブリテンらしいブギー感はしっかりと継承。そしてアルバムの白眉はなんと、あのSLADEの ノディ・ホルダーとジム・リーが提供した「Burning in the Heat」と「Running for Cover」! GIRL SCHOOLらしくはないけどドエラいカッコよさ。これらを軸としてアルバムを聴いてみると これはこれでなかなか楽しめる。悪くはないよ、悪くはないけど…