前作「SIX DEGREES~」も、非常に難しい内容であった。でも本当の意味において、その難しさの質に気がついている人は少なかったはずである。それは、2枚組という特殊性や「METROPOLIS PT.2~」との単純比較から、誰もそこまで頭が回らなかったのである。実は「SIX DEGREES~」が、何故あのような内容になったのかの答えが、この新作「TRAIN OF THOUGHT」によって初めて明確になったのである。やはり、バンド側は「METROPOLIS PT.2~」で、一つの歴史に終止符を打ったのではないか?ファンやバンド、誰しもが理想としていた終着点が「METROPOLIS PT.2~」だったのである....。新作「TRAIN OF THOUGHT」は、新たな道を探すべく、暗中模索の最中に出来た作品だから、一曲一曲が非常に長い。そして、作品と作品のインターバルの短さは、早く新たな道を探したいという彼らのやる気の現れではないだろうか...?深い...........。僕は、彼らを甘く見ていたのかも知れない.....。恐らく、次作も作風は変わらないであろう。そして、「SIX~」「TRAIN~」と続いた、3部作の完結編となる作品が誕生されるであろう。それが、きっと彼らの見つけた新たな道のような気がする....。深い。深すぎる......。メタリカ...アイアン・メイデン....そしてドリーム・シアター......大物バンドは、やはり全てにおいて格が違う.....。この深さに、気がついて欲しい!
確信犯で新たな自分達に路線変更を図った前作以上に、問題作である。前作「START FROM THE DARK」の楽曲は、実はそんなに悪くはなかった。ただ問題なのは、時代性を考え妙なバランス感覚によって作風だけをモダンにしたことだけであった。一体何がしたいのか、正直理解できなかった。 この新作が、こういう作風になることは大方予想できた。だから、僕は前作を否定していたのである。モダンな要素を取り入れる事は悪いことではないが、そのやり方や方法論には慎重さが必要である。過去があり、その過去が素晴らしいバンドであれば、あるほど・・・・・・・・。 前作を絶賛していたファンは、この新作も絶賛するのであろうか.......。別にファンの意見に耳を傾ける必要はないが、このサウンドの何処に感動すればいいのだろう・・・・・・。 過去のどの作品よりも、僕は嫌いである。再結成して、以前よりもいい作品を作ったアーティストは、皆無である..........。
本当に「WAR OF WORDS」を聞いてると、胸が苦しくなる。当時のロブがどんな思いで、この作品を創っていったのかを考えただけでも、今でも胸が苦しくなる。僕にとってはジューダス・プリーストの新作こそが、2004年の最大の楽しみである。それにしても、前半の展開は圧巻である。ある意味「ペインキラー」よりも、はるかにヘヴィな作品である。何故ロブはジューダス・プリーストを脱退しなければならなかったのか?この作品は、怒りと悲しみに満ち溢れている。その度合いが、半端でない。