2015年の「WACKEN OPEN AIR」でのヘッドライナーを務めた鋼鉄神の貫禄のパフォーマンスが収められたライヴ・アルバムです。 ↑の方々がおっしゃっているように、たしかにロブのハイト-ンは全盛期に及ばないし、グレンも速いピッキングはしんどそうです。「ANGEL OF RETRIBUTION」の頃から、ライヴでは演奏のテンポを落とすのが定例となっています。しかし!その音から発せられる圧倒的な存在感の重みは、キャリアを積み重ねたベテラン・バンドならではの凄味を放っています。それを存分に体感出来るのはやはり、何と言っても初期の名曲 "Victim Of Changes" でしょう。まさに圧巻といえる迫力とドラマ性は、全く衰えを感じさせないどころか、驚く事に「IN THE EAST」のヴァージョンをはるかに凌駕しています。スピードを捨ててヘヴィネスに徹すれば、まだこれ程のパフォーマンスが出来るのです!
国内盤ボーナス・トラックその1 モロに '80年代のサウンドで、なんだか古臭い感じだなと思ったらそれもそのはず、これはポール・エンゲマンという人が '83年にリリースした楽曲のカヴァー。オリジナルと聴き比べると、メロディー・ラインやテンポは忠実ながら、音的にはスッキリと洗練されています。 でもイマイチぱっとしない曲だ…。もし次に何かカヴァー曲を演るなら、ノーラのハスキーな声質を生かしてボニー・タイラーの "Holding Out for a Hero" あたりをやってくれませんかねぇ。