バーミンガムの場末感がすごく伝わってきますね。パブで毎晩酔っ払いを相手に演奏していた彼らはレコード・デビューの話を持ちかけられ大喜びで今までの手持ちのレパートリーを録音したのでしょうが、全体的に曲が起伏に乏しく演奏も特筆すべきところはありません。 ただGリフの幾つかは耳を惹くものがありますしロブのVoは感情移入が激しく見事にオクターブを使い分けアルバム中最大の聴き所となっています。さすがにもうライヴでは演奏されることは無いでしょうが、「RUN OF THE MILL」「DYING TO MEET YOU」はアンプラグド等アレンジ次第ではモノになりそうな感じです。 夜も更けた頃独りでウイスキーの水割りでも傾けながら聴けば英国情緒に浸れるかもしれません。
ティム"リッパー"オーウェンズはライヴでDiamond and Rustのスローバージョンを演っていたが、どうせならこの曲を演って欲しかった。ライヴで常に最高のパフォーマンスを見せる彼なら、きっと素晴らしい出来になっただろうと思う。彼等が来日する度ひそかに期待していたのだが・・・ いまのロブでは多分この曲は唱えないでしょう。