これは3rdアルバム「FRONTAL ASSAULT」に収録されている "Rendezvous With The Blade" を改題してリ・レコーディングした曲だそうでオリジナルは未聴ですがリフがとてもカッコ良い、ヘロヘロのヴォーカルで♪ギロチィ~ンと歌うサビも面白いしツインリードもイイと思います。 ヤバい、3rd聴きたくなってきた再発希望!
イントロが仰々しい感じで始まるのは多分アナログのB面一曲目を意識していると思われます、ギャロップするリズムに乗るケヴィン・ヘイボーンの歌う独特な節回しの妖しいメロディがいかにもという感じで変な例えを承知で言うとIRON MAIDENの "The Trooper" が日の当たらない部屋の隅っこで三角座りしているようなイメージの曲です(笑)、でもカッコ良い!
'75年発表の3rdアルバムです。 前2作よりもHR然とした作風になりましたが、やはり一筋縄ではいかない個性的なサウンドを打ち出しています。 本作のハイライトであるマカロニ・ウェスタン映画「荒野の用心棒」テーマ曲のカヴァー "A Fistful Of Dollars" のインパクトが大き過ぎるせいもあってオリジナル曲の存在がかすみがちな点は若干気になるものの個々の楽曲の完成度は高く、またジャニタのVoもハードな楽曲に合わせてジャニス・ジョップリン半分、ロバート・プラント半分といった感じの強力なシャウト・スタイルに変化しています。
'72年発表の1stアルバムです。 ロジャー・ディーンによる、宇宙服だか潜水服だかに身を包んだ人物がバットを振りかぶっているSF的なアート・ワークが目を惹く本作は、アラン・シャックロック(G)の幅広い音楽性の引き出しの多さが活かされたバラエティあふれる楽曲と、それを豪快にも繊細にも歌いこなすジャニタ(ジェニー)・ハーン(Vo)の存在が際立っています。 一般的にはマカロニ・ウェスタンのテーマ曲を挿入した "The Mexican" が有名みたいですが、個人的ハイライトは2曲目のバラード "The Runaways" でした、まさにこの時代の英国でしか得られない気品に満ちたサウンドは絶品!
KING CRIMSONの「宮殿」を想起させる幻想的なプログレ・バラード、 優雅なオーボエの音色をバックに丁寧に歌い上げるジャニタの歌唱が素晴らしい。 そして物憂げなメロディーが反復される後半のパートの、徐々にヴォリュームを増していく壮大なオーケストレーションが洪水のように静寂を呑みこんでいく様は圧巻の一言!