この曲を聴け!
火薬バカ一代さんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 5801-5900

MyPage

火薬バカ一代さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順
0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 | 32 | 33 | 34 | 35 | 36 | 37 | 38 | 39 | 40 | 41 | 42 | 43 | 44 | 45 | 46 | 47 | 48 | 49 | 50 | 51 | 52 | 53 | 54 | 55 | 56 | 57 | 58 | 59 | 60 | 61 | 62 | 63 | 64 | 65 | 66 | 67 | 68
モバイル向きページ 
火薬バカ一代さんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 5801-5900

0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 | 32 | 33 | 34 | 35 | 36 | 37 | 38 | 39 | 40 | 41 | 42 | 43 | 44 | 45 | 46 | 47 | 48 | 49 | 50 | 51 | 52 | 53 | 54 | 55 | 56 | 57 | 58 | 59 | 60 | 61 | 62 | 63 | 64 | 65 | 66 | 67 | 68


HELLEN - Talon of King - Lonely Heart ★★ (2008-05-10 01:09:17)

ポップな曲調と、爽やかなサビメロが印象的な、
哀愁のハード・ポップ・ナンバー。
肩の力が良い感じに抜けていて、実はアルバムで
一番好きな曲だったりする。


HELLEN - Talon of King - Liar ★★ (2008-05-10 01:05:16)

クサいぐらいに泣きまくるメロディといい、
コブシの効いたVoといい、
まさにジャパニーズ様式美HMのバラード、斯くあるべし!
な1曲。歌謡曲的なノリがダメな人は全くダメだろうが、
個人的にはまさにツボ。
流麗且つドラマティックなGソロも○。


HELLEN - Talon of King - Talon of King ★★ (2008-05-10 01:01:18)

GとKeyがそれぞれ見せ場を作り、
ドラマティックに疾走する、これぞ様式美HM!との
魅力に溢れた、アルバムのOPナンバー。


NEW ENGLAND - 1978 - Even When I'm Away ★★★ (2008-05-10 00:46:48)

ソフトで抒情的な曲調、繊細な哀メロを紡ぎ出すG、
泣きを発散する感傷的なVo、
プログレ風味を増幅するメロトロンの音色・・・と、
1stアルバム未収録なのが、もったいないくらいの名バラード。


HELLEN - Talon of King ★★ (2008-05-08 23:38:00)

今越能人(Vo)、鈴木順一(Ds)、高梨康治(Key)らが中心となって、埼玉県で結成された5人組様式美HMバンドHELLEN。
MANDRAKE ROOT RECORDS所属の第1弾アーティストとして、彼らが'86年に発表したデビュー・ミニ・アルバムが、
ボーナス・トラックに、当時のソノシート音源⑦を追加収録して、待望の復刻。
バンド名と、「日本におけるネオ・クラシカル系様式美バンドの先駆け」との評判は知っていても、
今まで音の方を聴いた事はなかったのだが、実際に聴いてみると、これが思っていた以上に良い。
暗く湿った、歌謡曲テイストも感じさせるメロディ・ライン、ドラマティックな曲展開、そして、ハイテク・ギタリスト
清水保光のネオクラシカルな速弾きと、(現在では作曲家として大忙しの)高梨康司のKeyが、ガップリと四つに組んで
火花を散らす楽曲の数々は、「これぞジャパニーズ様式美HM!」と、思わずサムズアップしたくなる
カッコ良さに満ちていて、中でも、後にSHOW-YAもカヴァーした疾走チューン①や、憂い満ちた劇的なバラード④は、
様式美HMファンなら一聴が価値ある、本編のハイライト・ナンバー。
また、⑤のように結構キャッチーな味付けのなされたポップ・チューンも収録されていたりして、音の悪さを差し引いても
(何せマスター・テープの劣化が酷くて、今迄CD化できなかったぐらいなのだから、その音質は推して知るべし)、
十分、魅力的な内容を誇る1枚。初期 聖飢魔Ⅱとかが好きな人なら、結構楽しめるのではないだろうか?
尚、バンドは近年再結成、EPを1枚発表しているのだが、アナログ盤リリースのみというのは納得いかんぞ。


NEW ENGLAND - 1978 ★★ (2008-05-07 22:47:00)

NEW ENGLANDがINFINITY RECORDSとの契約を得るきっかけとなった、デビュー前に制作したデモテープに、
更に未発表曲3曲を加えてCD化した、初期のレア音源集。
1st収録曲6曲と、2nd収録曲1曲のデモ・バージョンが収められていて、アルバム・バージョンに比べると、
よりプログレッシブ・ロックからの影響が色濃く滲み、これを聴くと、感傷的な泣きメロの洪水や、
シンフォニックなアレンジとドラマティックな曲展開、BEATLES、QUEENばりに華麗なボーカル・ハーモニーetc・・・
と、彼らがデビュー前の時点で、既に、自身の音楽性をきっちりと確立していたことが良く分かる。
そして何と言っても、本作最大のセールス・ポイントである、未発表曲3曲。これがなかなかに素晴しく、
この3曲を聴くためだけにCD代金を払っても惜しくはないと断言できる出来栄え。ビートルズ風のピアノのイントロと、
華麗に交錯するボーカル・ハーモニー、そして胸キュン物の哀メロといった、NEW ENGLANDならでは魅力が詰め込まれた
③④もなかなかだが、中でも、感傷的な歌メロと、繊細に泣くG、そして重厚なメロトロンの音色をフィーチュアした
センチメンタルなバラード⑦は頭1つ抜きん出たクオリティを誇り、なぜこれをデビュー作に収録しなかったの?と、不思議に思うほど。
元がデモ音源ゆえ、音質は良好とは言い難いものの、ファンならチェックする価値のある1枚ではないだろうか。


SACRIFICE (CANADA) - Torment in Fire - Beyond Death ★★ (2008-05-06 20:13:05)

本編を激烈に締め括るラスト・ナンバーで、
初期SACRIFICEには珍しく、5分を越えるエピック・ソング。
メロディの「メ」の字も見当たらない仕上がりなれど、
中間部で炸裂する、ジョー・リコのタイト且つダイナミックな
ドラミングが、しっかりと劇的さを演出している。


SACRIFICE (CANADA) - Torment in Fire - Infernal Visions ★★ (2008-05-06 20:08:25)

メンバーが影響を告白するとおり、
SALYERの名曲“RAINING BLOOD"を彷彿とさせる
クールで殺傷力抜群のGリフをフィーチュアした、
ダーティでスピーディな高速スラッシュ・ナンバー。


SACRIFICE (CANADA) - Torment in Fire ★★ (2008-05-06 20:03:00)

ロブ・ウルビネッティ(Vo、G)と、ジョー・リコ(G)が中心となって、カナダはトロントにおいて'83年に結成。
活動初期はDsの座が流動的だったが、敏腕ドラマーのガス・ピン加入以降はラインナップも安定し、VOIVOD、RAZORといった
同郷の先輩バンド群と共演しながら腕を磨き、'85年に制作した8曲入りデモテープ『THE EXORCISM』が認められ、
地元のインディ・レーベルDIABOLIC FORCEと契約。同レーベルの社長ブライアン・タイラーをプロデューサに迎えて制作し、
翌'86年にリリースされた1stアルバム。(アメリカはMETAL BLADEが、ヨーロッパはROADRUNNERが配給を担当)
劣悪なサウンド・プロダクションに、刻み目の粗いヤスリ状のささくれ立ったGリフ、しっかりリズム・チェンジを
組み込んでダイナミズムを演出しつつも、基本は取り憑かれたような疾走感にある曲調、ギュルギュルとドリルの如く
脳天に突き刺さってくるハイテンションなGソロ、それにメロディのメの字もなくヒステリックにわめき倒すVo・・・と、
まさに↑×3の方が書いておられる「シュミーアが歌うSLAYER」という表現が、言いえて妙の内容の本作。
特に“RAINIG BLOOD"を彷彿とさせるクールなリフをフィーチュアした、
高速スラッシュ・ナンバーの⑥は、初期SACRIFICEを代表する名曲の1つかと。
メンバーがIRON MAIDENからの影響を告白する②や、ガス・ピンのタイト且つ劇的なドラミングを活かした、
エピック・ソング⑫といったタイプの楽曲も収録されてはいるものの、それらも含めて、やはり本作において最も印象に
残るのは、メロディよりも、時にブラック・メタル的なアグレッションも発散する、破れかぶれの疾走感に尽きる。
個人的には、SACRIFICEの最高傑作と言えば3rd『SOLDIERS OF MISFORTUNE』で決まりだが、筋金入りのスラッシャーの間では
このアルバムをバンドの最高傑作に推す者も多いと聞く。確かに、その気持ちも分からないではない1枚。


PARADOX ★★ (2008-05-05 01:27:00)

BLACKFOOTの名曲“GOOD MORNING"のカヴァーが
大変に素晴しい仕上がりだったので、
輸入盤を買わずに、じりじりと我慢した甲斐がありましたよ!(笑)
ただ、個人的に「キングから国内盤リリース」→「THRASH DOMINATION 08で来日」
という未来予想図を勝手に思い描いていたので、マーキーからの発売には少々アテが外れた感あり。
せっかくチャーリーが「日本でライブ演って、それをレコーディングしたい」
と(社交辞令もあるとはいえ)言ってくれてるんだから、何とか来日公演の実現を!


NEW ENGLAND - Walking Wild - Get It Up ★★★ (2008-05-05 01:18:44)

全体的にポップでコマーシャルな作風に仕上がった
3rdアルバムの中にあって、一際、プログレ・ハード色が
強く打ち出された、本編のハイライト・チューン。
1stや2ndに収録されていてもおかしくない、
切なさの滲み出す叙情メロディが胸に沁みます。


PARADOX - Electrify ★★ (2008-05-05 01:06:00)

数々の困難を乗り越えて、ジャーマン・スラッシュ・メタルの雄PARADOXが、前作から実に8年振りに発表した、待望の4thアルバム。
家族との度重なる死別や、自身も大病を患って病床に伏せるなど、バンドのリーダー、チャーリー・シュタインハウアーを
襲った不幸の連鎖を思えば、「長いこと待たせやがって」なんて台詞は間違っても出てこないが、
しかし本作が、長いこと待たされた甲斐のある、優れた内容に仕上がっているのも、また事実。
ザクザクと荒々しくシュレッドされる勇猛なGリフ、怒涛の突進力、憂いに満ちたメロディを歌う雄々しいVo、
そしてドラマティックなツイン・リードG・・・と、PARADOXというバンドの魅力の粋を結集したかのような名曲①だけでも
完璧に心を鷲掴みにされてしまうが、それ以降も、“HIGHPERSPEED "のタイトルに偽りなしの高速疾走曲⑤や、これまた本編ラストを
激烈に締め括る、パワー/スピード/メロディの三拍子揃ったアルバム表題曲⑩といった楽曲に代表されるように、80年代の彼らの
美点をしっかりと受け継ぎ、尚且つ現代的にアップデートされた劇的なパワー/スラッシュ・メタル・チューンが目白押し。
ただ今回は、チャーリー・スタインハウアーの溜まりに溜まったフラストレーションが一気に噴出したのか、
その作風はかなりアグレッシブ。例えば、前3作で見られた、アコギを用いて「静」の美しさを演出するようなパートは
殆ど見当たらず、頭からケツまでひたすらスピーディ且つヘヴィに押しまくる。
まぁそうは言っても、NWOBHMを思わせる、暗く湿ったメロディの魅力に鈍りがない事は、正統派へヴィ・メタリックな⑥や、
PARADOXなりのバラードと言えそうな、ヘヴィでメロウな⑨を聴けば明らかなのだが。
楽曲のクオリティといい、曲間を切り詰め、全編を流麗に展開させていくドラマティックな構成といい、
まさに期待に違わぬ力作に仕上がった本作。あとは来日公演あるのみ!


NEW ENGLAND - Walking Wild ★★ (2008-05-04 01:13:00)

図らずもNEW ENGLANDのラスト作となってしまった、'81年発表の3rdアルバム。
投票数の少なさからも察しの付く通り、一般的に余り評判の芳しくない作品であり、プロデューサーの
トッド・ラングレンのセンスが反映された、モダンで小洒落たサウンド・メイキングや、プログレ色が後退し
産業ロック度がいや増したアレンジの数々、シンプル且つコンパクトにまとめられ、ドラマ性が薄れた曲展開など、
不人気の理由は色々と思い付くが、やはり最大の原因は、メロディから叙情味が薄れてしまったことだろう。
捨て曲なしのクオリティの高さを誇った前2作に比べると、楽曲の出来・不出来にかなりの差が見られるのもマイナスで、
特に、序盤に並ぶ楽曲のフックの弱さは、従来の感傷的な泣きメロを満載した、ノスタルジックで
ドラマティックなプログレ・ハード・サウンドに涙したファンには、正直、かなり物足りない。
とは言え、それでも収録曲のクオリティの高さは、相変わらず凡百のバンド群を寄せ付けぬレベルを維持しており、
「掴み」にこそ失敗してはいるものの、60'Sロック風の軽快さが心地良い⑤を皮切りに、アルバム後半には、
ポジティブなエネルギーを発散するアップテンポの⑦、珍しくVoがパワフルな歌声を披露する⑧など、聴き応え十分の
楽曲が数多く並ぶ。特に、前作に収録されていてもおかしくない、叙情的で、シンフォニック且つドラマティックな⑥は、
間違いなく本編のハイライトにして、NEW ENGLAND屈指の名曲の1つでしょう。
結局、聴き終えてみれば「うーん、やっぱりこのバンドは最高!」となっているのだから、流石は叙情派ロックの帝王。
尚、本作が再発された時のインタビューで、再結成アルバムを製作中と応えていた彼らだが、その後全く音沙汰なし。新作はまだですか?


NEW ENGLAND - Explorer Suite - Hope ★★★ (2008-05-03 09:48:27)

イントロの繊細なアコギの音色だけでもう泣ける、
NEW ENGLAND屈指の名バラード。
GとKeyが生み出す強烈な泣きメロの洪水の前に、
メロディ愛好派は溺死必至。
「さあ泣け」とばかりに畳み掛けてくる、エンディング部分の
エモーショナルな盛り上がりっぷりには言葉を失くします。


NEW ENGLAND - Explorer Suite - Seal It with a Kiss ★★★ (2008-05-03 09:42:29)

1stに比べて、格段にハードロック的なエネルギーを増した
2ndアルバムの作風を、判り易く伝える劇的な疾走ナンバー。
それでいて、メロディの繊細さには微塵の鈍りもなしときたもんだ。
尻切れトンボなエンディングは頂けないものの、
それを差し引いても、星三つに十分値する超名曲。


NEW ENGLAND - Explorer Suite - Explorer Suite ★★★ (2008-05-03 09:37:49)

「果てしなき冒険」というポジティブな響きの邦題に反して、
父と子の別れについて歌ったリリカルな歌詞といい、
胸を締め付ける感傷的な泣きメロの洪水っぷりといい、
スペーシーでドラマティックな曲展開といい、
まさにアメリカン・プログレ・ハード史に残る名曲中の名曲。
特に素晴しいのが、全編を華麗に舞い、泣き、スケール感と
いった要素を楽曲に演出する、Keyの縦横無尽の活躍ぶりか。


NEW ENGLAND - Explorer Suite ★★ (2008-05-03 01:58:00)

アメリカン・プログレ・ハード史に燦然と輝く、名曲中の名曲“EXPLORER SUITE"と“HOPE"を収録した、
ファンの間でもNEW ENGLANDの最高傑作と評価の高い、'80年発表の2ndアルバム。
伊藤政則氏をして「叙情派ロックの帝王」と言わしめ、こと叙情メロディのクオリティにかけては、凡百のバンド群の
追随を許さない彼らだが、そのメロディの質は、どちらかと言えば「甘さ」「切なさ」「爽やかさ」といった要素が濃厚な、
いわゆる胸キュン系で、北欧的な暗さやクサメロ度は控えめ。そのため、ブリティッシュ・ポップ風味も漂う1st『NEW ENGLAND』に、
期待ハズレとの思いを抱いた人も結構いるようだが、この2ndアルバムでは、そこに更に「悲哀」の色合いが加わった事で、
劇的なドラマ性が大幅アップ。また、Gサウンドがグッと前に押し出され、曲展開も、よりハードに、よりダイナミックにと、
全編にハードロック的なエネルギーが漲る、非常にドラマティックで日本人好みの内容に仕上がっている。
その最たる例なのが、冒頭で述べた必殺の名曲⑤と⑨。猛烈な泣きメロの洪水の前に溺死は必至の名バラード⑨の素晴しさも
然る事ながら、それ以上の威力を備えているのが⑤。華麗にしてドラマティックな曲展開といい、優しく、そして切ないメロディといい、
宇宙へと旅立ったまま帰ってこない父親と、その帰りを待ち続ける息子の別れを綴った、胸締め付けるリリカルな歌詞といい、
あらゆる要素が極上の感動を演出する、全HR/HMファン必聴の名曲。メロディ愛好派は、この曲を知らずに死ぬことなかれ。
勿論、これ以外にも、NEW ENGLAND節全開なポップでキャッチーな③や、劇的に疾走するハード・ナンバー⑥を筆頭に、全編これ捨て曲なし。
名曲2曲の絶大なインパクトの前に、他の楽曲の存在感が掻き消されてしまっている感がなきにしも非ずなれど、
ともあれ、疑う余地の全くない名盤なので、未聴の方はNEW ENGLAND入門編としてどうぞ。


加瀬竜哉 - Sister Leesa - Sister Leesa ★★ (2008-04-29 22:58:08)

加瀬竜哉がオール・インスト・アルバムを作っても、
必ずや傑作をモノにするであろう事を証明する、
本編ラストを締め括るハーフ・インストゥルメンタル・チューン。
坂本英三のVoがなくとも、加瀬のよく歌うGプレイが
しっかりとその不在を補っていて、全く物足りなさを覚えることはない。


加瀬竜哉 - Sister Leesa - Rock the Planet ★★★ (2008-04-29 22:53:35)

個人的に、“THE SINNER OF LOVE"と並んで
アルバムのハイライト・チューンだと思っている
ミドル・テンポのHMナンバー。
流麗な加瀬のGプレイの素晴しさも然る事ながら、
やはりこの曲最大の聴き所は、憂いに満ちたメロディを
力強く歌い上げる、坂本英三の胸を焦がすかのような熱唱っぷり。
楽曲自体、ちょっとANTHMっぽい仕上がりのような?


加瀬竜哉 - Sister Leesa - Magic ★★ (2008-04-29 22:43:25)

軽快に弾む曲調と、哀愁のメロディが見事にマッチした、
キャッチーなハード・ポップ・ナンバー。
リラックスした歌声を聴かせる坂本英三のVoと、
加瀬竜哉の曲作りの才能、両者の能力の幅広さを
きっちりと証明する名曲。


加瀬竜哉 - Sister Leesa - The Sinner of Love ★★★ (2008-04-29 22:38:12)

アルバムのOPを飾るに相応しい、スピーディなHMナンバー。
スリリングなG、疾走するリズム、そして何より
雄々しい歌メロを堂々と歌いこなす、坂本英三の
灼熱のVoが素晴しいったらありゃしない。
やはり、この手の曲を歌わせたら、この人の右に出る者なし。
華麗にしてドラマティックなサビメロのカッコ良さも特筆モノで、
まさに、この曲のためだけにアルバムを買う価値がある名曲でしょう。


NEW ENGLAND - New England - Nothing to Fear ★★★ (2008-04-29 21:56:53)

聴いているだけで心が浮き立つ、
ポジティブなエネルギーに満ちた
キャッチーで爽やかな、絶品のポップ・チューン。
メロトロンの音色も非常に効果的に使われている。


NEW ENGLAND - New England - Shall I Run Away ★★★ (2008-04-29 21:54:24)

メロメロに泣きまくる、感傷的なバラード。
泣きといっても、暗さやクサさよりも、
甘さや切なさといった要素が濃厚なのが、
このバンドならではの味わい。
線の細いハイトーンVoが、曲の叙情性を
良い感じに増幅させています。


NEW ENGLAND - New England - Encore ★★★ (2008-04-29 21:42:23)

キビキビとしたアップテンポな曲調が心地良い、
1stアルバムのラストを締め括る
絶品の哀メロ・チューン。
個人的には、バラード“SHALL I RUN AWAY"と並ぶ
1stアルバムのハイライト・ナンバー。


NEW ENGLAND - New England - Hello, Hello, Hello ★★★ (2008-04-29 21:32:43)

BEATLESばりにポップでキャッチー、
且つ美しいボーカル・ハーモニーだけで
ガッチリと掴まれてしまう、1stアルバムのOPナンバー。
避暑地の草原を吹き抜けて行く、一陣の微風の如き爽やかさに、
思わずウットリ。


NEW ENGLAND - New England ★★ (2008-04-29 21:21:00)

メイン・ソングライターの役割を果たすジョン・ファノン(Vo、G)、バンド結成の音頭を取ったハーシュ・ガードナー(Ds、Vo)、
後にALCATRAZZに参加する事となるゲイリー・シェア(B)、ジミー・ウォルドー(Key、Vo)という編成からなる、
ボストン出身の4人組プログレ・ハード・バンドNEW ENGLANDが、KISSのポール・スタンレーと、QUEENとの仕事で知られる
マイク・ストーンをプロデューサーの座に迎えて制作、'79年にリリースした1stアルバム。
バンドの最高傑作と名高い2nd『EXPLORER SUITE』に比べると、ハードロック的なダイナミズムやドラマティシズムは
控えめで、繊細なメロディを紡ぎ出すG、透明感に溢れたKey、感傷的な歌声が楽曲の叙情性をグッとUPさせるVo・・・と、
よりソフトでメロディアスな、ブリティッシュ・ポップ的な味わいが濃厚な本作。“EXPLORER SUITE"、“HOPE"級の
名曲こそ収められてはいないものの、収録曲の平均クオリティは『EXPLORER~』にも匹敵する高さで、
美しいボーカル・ハーモニーにウットリさせられる、キャッチーなOPナンバー①に始まり、全米チャート40位に
食い込むヒット曲となった②、聴いているだけで心が浮き立つポップ・チューン⑥、キビキビと展開してラストを締める、
絶品の哀メロ・ナンバー⑩まで、アルバム全編がBEATLESやQUEEN、TOUCHといったバンドを思い起こさせる、スウィートで繊細な
泣きメロと、優しく包み込むようなリリシズムに彩られ、実は、個人的には2ndよりも好きなアルバムだったりする。
特に、メロメロに泣きまくる胸キュンもののソフトなバラード④の美しさは、本作の白眉。
メロディアスHRマニアなら避けては通る事の出来ない、必聴の名盤の1つではないかと。


加瀬竜哉 - Sister Leesa ★★ (2008-04-27 14:13:00)

マルチ・ミュージシャン 加瀬竜哉が、'92年に発表したソロ・アルバム。「インヴォルグのお店」繋がりか、
現ANTHEMの坂本英三が、ゲストVoとして全面参加しているの事が本作の「売り」の1つで、ANIMETAL始動前のこの時期、
タクシーの運ちゃんや、メガネドラック店員の職を転々とする等、セミ・リタイア状態(?)にあった彼の
灼熱の歌声が聴ける作品として、発表当時、個人的にかなり重宝した1枚でもある。
ANTHEM程へヴィ・メタリックな音楽性ではないものの、加瀬が作り出す楽曲の数々は、爽やかなポップ・チューン④、
哀愁を帯びたミディアム・テンポのHRナンバー⑤、ブルージーな⑥、柔和なバラード⑦、よく歌うGをフィーチュアした
ハーフ・インスト・ナンバー⑪・・・と、曲調はバラエティに富み、しかも強力なフックと哀メロ満載で聴き応え十分。
流石に、プロデューサーとしてもキャリアを積んでいる人物だけあって、Gのみが出しゃばり過ぎることなく、
全体のバランスと楽曲最優先の姿勢が貫かれた内容に、自己満足的な色合いは皆無。
坂本も作品のカラーに合わせてか、心持ちリラックスした感じの歌唱を披露していて、一方で、アルバムの幕開けを飾る
バリバリのHMチューン①においては、アグレッシブで雄々しいVoを披露する等、そのメリハリの効いた歌いっぷりは、
間違いなく、彼のキャリアのベスト・ワークの1つと言えるのでは。
ジャパメタ臭の希薄な、洗練された正統派HMアルバムに仕上がっているので、洋楽志向のリスナーにもお薦めできる1枚。
なお初回盤は、Tシャツと、ボーナス音源“CECILIA"を収録したカセット・テープが封入されたBOXセット仕様だった。


FORTBRAGG ★★ (2008-04-27 11:11:00)

リマスター化、デモ音源をボーナストラックとして追加収録、
更に小野正利に全曲歌い直して貰って再発。

・・・してくれたら万歳三唱ものなんだけど。無理か。


FORTBRAGG - FORTBRAGG - NOW ★★ (2008-04-27 11:06:27)

ジャパニーズ様式美HMの王道を行く疾走ナンバー。
小野のVoがやや不安定だが、楽曲のカッコ良さは、それを補って余りある。
この曲に関しては、主役はVoよりも
豊かな美旋律を紡ぎ出すGでしょうか。


FORTBRAGG - FORTBRAGG - SHOUT(IN THE NIGHT) ★★ (2008-04-27 11:01:19)

序曲“トロールの森"から繋がる、EPのOPナンバー。
スリリング且つドラマティック、起承転結を備えた曲展開は、
様式美HMファンなら必ずや気に入る筈の魅力を備えている。
若さいっぱい!といった感じの小野のVoが微笑ましい。


BLUE OYSTER CULT - Fire of Unknown Origin - Veteran of the Psychic Wars ★★★ (2008-04-27 01:40:00)

重々しく、ミステリアスに、ドラマティックに展開する
ヘヴィ・ナンバー。歌詞はSF作家のマイケル・ムアコックが提供。
重苦しいだけでなく、ストリングスの音色と
スペーシーなKeyサウンドが、楽曲に壮大なスケール感と
叙情性を演出。メロディアスで聴き応え十分な仕上がり。


BLUE OYSTER CULT - Fire of Unknown Origin - Joan Crawford ★★★ (2008-04-27 01:27:45)

8thアルバムは、アラン・レニアーの美しきピアノ・プレイが
余り聴けないことが大きな不満点なのだが、
その分、この曲のイントロ部分のクラシカルな
ピアノ・サウンドは際立って聴こえます。
不気味さ、キャッチーさ、そしてドラマティシズムといった要素が、
バランスよく配合された、間違いなく本編のハイライト足る名曲。


BLUE OYSTER CULT - Fire of Unknown Origin - Burnin' for You ★★★ (2008-04-27 01:11:36)

メロディ重視の姿勢が押し進められた、
後期BOCを代表する名曲の1つ。
ポップでキャッチー、そして仄かな哀愁の漂うメロディが
心地良いったらありゃしない。
“JOAN CRAWFORD"と双璧を為す、
8thアルバムのハイライト・チューン。


BLUE OYSTER CULT - Fire of Unknown Origin ★★ (2008-04-27 01:07:00)

初期の傑作『SECRET TREATIES』と双璧を為す、後期BOCの代表作としてファンから高い評価を得る'81年発表の8th。(邦題『呪われた炎』)
怪奇趣味が濃厚に漂うジャケット・アートワークもインパクト十分な本作だが、内容の方は、その不気味さに反して、
結構ポップ。前作『CULTOSAURUS ERECTUS』で聴かれたような、疾走感や大作主義、ドラマティックな曲展開といった要素は薄れ、
ミディアム・テンポを中心に、美しいメロディ、泣きのG、華麗なボーカル・ハーモニーが前面に押し出された楽曲は、
何れもコンパクトに練り込まれ、取り分け「キャッチーさ」にかけては、BOC史上最高といっても過言ではない。
しかも、単にポップで美しいだけでなく、アラン・レニアーによるシンセを多用したKeyプレイが、アルバム全編に
仄暗い叙情性とミステリアスな雰囲気を付与していて、美しさの向こう側に「恐怖」や「狂気」がうっすらと
透けて見えるという、BOCならではの個性もしっかりと保持。問題作『MIRRORS』の失敗(個人的には失敗だとは思っていないのですが)を繰り返すことなく、
メロディ重視の姿勢を一層押し進めることに成功している。
特に、ヘヴィ且つ怪しげな①、ポップ&キャッチーな②、重く、神秘的な③(歌詞はSF作家のマイケル・ムアコックが担当)
というアルバム冒頭3曲の強力な畳み掛け、そしてクラシカルなピアノによる荘厳なイントロで幕を開ける、
本編のハイライト足るドラマティックな名曲⑧といった楽曲は、後期BOCの中でも指折りの完成度の高さを誇る。
正直なところ、前記した数曲を除くと、個人的には然程思い入れのない作品だったりもするのだが
(最高傑作は『SPECTERS』派なので)、それと本作の完成度の高さは無関係。間違いなく名盤です。


FORTBRAGG - FORTBRAGG ★★ (2008-04-24 20:04:00)

月9ドラマの主題歌“YOU'RE MY ONLY"をスマッシュ・ヒットさせ、レコ大新人賞を獲得したソロ・シンガー 小野正利や、
後にCONCERTO MOONに参加する長井一郎が嘗て在籍していた事で知られる、東京出身の4人組HMバンドFORTBRAGGが、
'90年にリリースしたセルフ・タイトルのデビューEP。(同タイトルで内容の異なるデモもあるようだが、そちらは未聴)
OPとEDにインスト曲を配置した構成といい、北欧メタルばりの美旋律と、ドラマティックな曲展開を聴かせる楽曲といい、
イングヴェイから多大な影響を受けたと思しき、クラシカルな速弾きを炸裂させるGといい、そのサウンドは、まさに王道様式美HM路線。
さすがに5曲では物足りなさを感じずにはいられないが(歌入りは3曲のみだし)、とりあえず、収録曲の平均クオリティは高めで、
特に、序曲①から展開していく起承転結を備えたドラマティックな②や、美しいアルペジオと、派手に弾きまくる
ネオクラGをフィーチュアして突っ走る④は、様式美HMマニアなら一聴の価値があるナンバーじゃないかと。
で、本作最大の目玉というべき小野正利(この当時はSHOと名乗っていた)のVoだが、トニー・マーティン時代の
BLACK SABBATHの名曲をも易々と歌いこなす近年の彼に比べると、やはりまだまだ青い印象は否めないものの、
逆に、声を歪ませたそのメタル・シンガー然とした歌声は、今聴くと新鮮に響くかもしれない・・・か?
発売元だったレコード会社の消滅に伴い、現在では廃盤のため入手は困難と予想されるが、柴田直人のソロ・アルバムや、
HARD ROCK SAMMIT、トリビュート盤などでの小野のVoに痺れた人や様式美HMファンなら、探し出してチェックする価値は大いにある1枚。


ZOETROPE - Amnesty + Demos - Amnesty ★★ (2008-04-23 22:37:33)

前のめりに突っ走る高速スラッシュ・ナンバー。
それでいて、スリリングなGソロは正統派HMテイストを
色濃く漂わせていて、なかなかにドラマティック。
ZOETROPEというバンドの魅力が、判り易く示された名曲です。


BLUE OYSTER CULT - Cultösaurus Erectus - Deadline ★★ (2008-04-23 21:41:43)

ソフト&メロウな曲調が、『SPECTERS』の頃を思わせる名曲。
クイクイと胸に沁みる、哀愁を帯びたGフレーズが
心地良いったらありゃしない。


BLUE OYSTER CULT - Cultösaurus Erectus - Unknown Tongue ★★★ (2008-04-23 21:39:21)

ハードロッキンな勢いを取り戻した内容に仕上がった
7thアルバムの中では、さほど活躍の場を与えられていない
アラン・レアニーのKeyだが、この曲は別。
ドラマティックなピアノ・プレイでもって、
アルバムのラストを華麗に締め括ってくれます。


BLUE OYSTER CULT - Cultösaurus Erectus - Monsters ★★★ (2008-04-23 21:35:12)

重いリズムが跳ね回る前半に始まり、
その合間にジャジーなパートを挟みつつ、
後半は劇的且つ華麗な疾走へと転じる、
7thアルバムのハイライト・チューン。
ヘヴィネス、メロディへの拘り、実験精神と、
BOCというバンドの備えた美点が
余すところなく表現された名曲。


BLUE OYSTER CULT - Cultösaurus Erectus ★★ (2008-04-23 21:28:00)

NYにて、ビクター・ヴァン・パールマン教授によって発見された、幻の大恐竜カルトザウルス・エレクタスの
復元図をジャケット・アートワークに用いた、'80年発表の7thアルバム。
明るく、ポップでコマーシャルな作風が、「血迷った」とファンからエラく不評を買った6th『MIRRORS』
(個人的には愛して止まないアルバムなんだが)の出来を反省したのか、名手マーティン・バーチをプロデューサーに起用、
前作から一転して、へヴィ・メタル然とした疾走感や重さを取り戻した内容に仕上がっている本作。
「エターナル・チャンピオン」シリーズ等で知られる、SF作家のマイケル・ムアコックが歌詞を提供した
(というかエリック・ブルームの話だと、一緒に食事した時に「歌詞を書いたんだけど、使ってくんない?」と
いきなり渡されたらしい)、重厚でスケールの大きなOPナンバー①からして、その傾向はハッキリと表れていて、
他にも、ダイナミックな曲展開が魅力な(↑の方同様、例のフレーズにはちょっと笑った)⑤や、軽やかに疾走する⑥などを
聴くにつけ、このアルバムが、折からのNWOBHMムーブメントに沸くイギリスで高く評価され、ヒットを記録したという話も
大いに納得が行くというもの。ジャケットのユーモア・センスも、何となくイギリス人の好みっぽいし。
また、その一方で、アコギを用いたソフト&メロウな④、ドラマティックなピアノの調べが印象的なラスト・ナンバー⑨を筆頭に、
『SPECTERS』『MIRRORS』の頃を思わせる、メロディへの拘りも随所で確認でき、決して、へヴィ一辺倒の大味な作品に
なっていない辺りがニクイ。特に、サックスをフィーチュアしたジャズ風味の前半を経て、後半は劇的且つ華麗な疾走へと
転じる②は、BOCというバンドの美点が余すところなく表現された、彼ら屈指の名曲の1つではなかろうかな、と。
BOCのアルバムの中ではイマイチ影の薄い作品ながら、聴き応えは十分。


ZOETROPE - Amnesty + Demos ★★ (2008-04-22 21:43:00)

Ds兼Voのバリー・スターンが中心となって、イリノイ州はシカゴにて結成された、ツインG編成の4人組スラッシャー、
ZOETROPE(イートロープと読む)が、'86年に発表した1stアルバム。
個人的に、お気に入りのスラッシュ・メタルの好盤、'87年発表の2nd『A LIFE OF CRIME』は、曲によっては
IRON MAIDENばりのリフ・ワークやツインGハーモニーが炸裂する、かなりメタル色の強く打ち出された作風だったが、
このデビュー作は、それよりもずっとシンプルで直線的、ハードコア/パンクからの影響が色濃く漂う、前のめりな仕上がり。
当時、「シカゴ最速」との異名を取っていたらしいが、それも納得の爆発的な疾走感は
かなり気持ち良く、それでいて、デビュー以前に、既に10年のキャリアを積んでいるベテラン・バンドだけに、
アグレッシブな楽曲の中に、ブギーのリズムを取り入れてみたりと、曲作りも一本調子にならぬよう工夫が凝らされていて、
特に、スリリング且つ正統派ヘヴィ・メタリックなGソロが耳を惹く④や、派手なツインGハーモニーを
聴く事が出来る⑥といった、高速スラッシュ・ナンバーのカッコ良さは格別。
まぁ好みで言えば、よりタイトに、へヴィ・メタリックにまとまっている次作の方が上だし、インディーズ制作ゆえ、
サウンド・プロダクションの貧弱さも如何ともし難いが、そうした荒々しさがまた、バンドの標榜する
「ストリート・メタル」なるジャンルの構築に、大きく貢献していると言えなくもない。


BLUE OYSTER CULT - Agents of Fortune - Sinful Love ★★ (2008-04-20 22:12:24)

BOCには珍しく、歌謡曲チックなベタな泣きメロが炸裂する、
哀愁のポップ・チューン。特にGソロ部分の
演歌的とも取れるメロディには、ちょっと笑ってしまった。
いや、十分魅力的な曲なんですが。


BLUE OYSTER CULT - Agents of Fortune - Tattoo Vampire ★★ (2008-04-20 22:09:27)

初期のへヴィ・ロック路線の名残りを感じさせる、
本編随一のアップテンポのハード・ナンバー。
それでいて、大味になることなく、インスト・パートでは
キッチリと、ダークな劇的さを演出している辺りがニクイね、この。


BLUE OYSTER CULT - Agents of Fortune - Morning Final ★★★ (2008-04-20 22:06:23)

泣きを含んだGが奏でる美しいメロディ、
透き通ったピアノの音色で叙情性を増幅するKey、
憂いを帯びた歌メロを気だるげに歌うVo、
そして漂う一抹のダークさ・・・と、
次作『SPECTERS』の作風の布石とも取れる要素を
多分に感じさせる名曲。個人的には、“死神"と並んで
4thアルバムのハイライト・チューン。


BLUE OYSTER CULT - Agents of Fortune - (Don't Fear) The Reaper ★★★ (2008-04-20 21:59:51)

シンプルだが、それゆえスッと胸へと入り込んでくる、
ロマンティックで美しいメロディが非常に印象的な
全米チャート100位内に連続20週ランクイン、最高位第12位と、
息の長いヒット曲となったのも納得の名曲。
ドラマティックな展開を聴かせるインスト・パートでは、
狂気や不気味さもキッチリ表現するなど、
新たな魅力と、従来の「らしさ」が
巧みに組み合わされていますね。


BLUE OYSTER CULT - Agents of Fortune ★★ (2008-04-20 21:39:00)

ビルボードのシングル・チャート12位にランクインする等、BLUE OYSTER CULT史上最大のヒットとなった
バンドの代表曲“(DON'T FEAR)THE REAPER"を収録した、'76年発表の4thアルバム。(邦題は『タロットの呪い』)
前年リリースのライブ盤『地獄の咆哮』で、初期の「文系ヘヴィ・ロック路線」に区切りを付け、もっと大衆性を意識した、
メロディ重視の方向へと足を踏み入れ始めた本作。その最大の成果が、これまでになかったポップでロマンティックな曲調と、
その中から滲み出す「歪み」や「恐怖」までをキッチリと表現した、新たな魅力と従来の「らしさ」を併せ持った名曲③。
ただ問題なのは、この名曲のインパクトが余りにも強烈過ぎるため、他の収録曲の存在が完全に霞んでしまっている点で、
そのせいか、アルバム単位での存在感は(俺の中では)イマイチ希薄。パティ・スミスが歌詞を提供し、バックVoとしても
参加している⑤や、歌謡曲チックな哀愁を漂わせた⑥、ヘヴィ・メタリックなアグレッションを誇る⑦、淡い叙情性と美しいメロディ、
そして一抹の不気味さに彩られた⑧など、名曲と呼んで差し支えないレベルの楽曲は、ちゃんと収録されているのだけど・・・。
ビルボード誌のアルバム・チャートに、連続35週ランクイン(最高位は32位)と、BOCのアルバムの中では、
最も高いセールスを記録した作品なれど、音楽的には過渡期的な印象を残す1枚。まぁ、そこが魅力なわけだが。


BLUE OYSTER CULT - Club Ninja - Shadow Warrior ★★ (2008-04-20 01:05:13)

タイトルからも察しの付く通り、
アルバム『CULB NINJA』のアイデアの発端となった、
緩急の効いたドラマティックな曲展開が光る名曲。
きっちりと疾走パートも組み込まれていて、
本編中、最もメタリックな内容に仕上がっている。


BLUE OYSTER CULT - Club Ninja - Madness to the Method ★★★ (2008-04-20 01:01:48)

『CLUB NINJA』のラストを締め括る、ドラマティックな名曲。
全体的にポップ・ロック風味を強めた同作の中にあって、
一際プログレ色が強く打ち出されている大作ナンバーで、
特に、アラン・レニアーの抜けた穴を埋めるかの如き、
華麗にして流麗なピアノ・ソロを炸裂させるKey奏者が、
非常に良い仕事をしてくれています。


BLUE OYSTER CULT - Club Ninja - White Flags ★★ (2008-04-20 00:49:42)

ビート感を強調した仕上がりの、メランコリックな
メロディが駆け抜けるアルバムのOPナンバー。
外部ライターに作曲を依頼しているため、
BOCらしさは希薄ながらも、シンセを巧みに用いた曲展開は
なかなかにドラマティック。
現BURRRN!!編集長が、「感動したい時に聴く曲」として、
そのタイトルを挙げる気持ちも分からなくはない名曲。


BLUE OYSTER CULT - Club Ninja ★★ (2008-04-20 00:31:00)

作曲面で多大な貢献を果たしていたアルバート・ブーチャード(Ds)と、BOCサウンドの妖しい美しさの要、
アラン・レニアー(Key)が相次いで脱退。バンドは崩壊の瀬戸際にあり、メンバーも認める通り、クリエイティヴな意味において
ドン底だった時期に制作され、一般的な評価も余り芳しくない、'83年発表の10thアルバム。しかもタイトルが
『倶楽部NINJA』と来たもんだ。真面目なメタル・ファンは、このアルバム・タイトルだけで聴く気半減といったところか?
エッジに乏しい音作り(手掛けたのはサンディ・パールマン)や、ダイナミズムに欠けるリズム・セクション等、
大人しくまとまってしまった作風にも若干の物足りなさは残るが、相変わらず楽曲のクオリティ、
分けても叙情メロディの美しさには鈍りがないため、これはこれで、個人的には十分魅力的なアルバムと高く評価している次第。
現BURRN!!編集長(元BOCファンクラブ会員)が、「感動したい時に聴く名曲」としてそのタイトルを挙げている①に始まり、
キャッチーなメロディと、泣きメロの対比が効いている②、Voの技量の向上が際立つ哀メロ・チューン③、
感傷的なメロディを紡ぎ出すGが主役を張ったメロウな④・・・といった、優れた楽曲が連打される前半の充実感は流石だし、
中盤にはやや印象の弱い曲も幾つかあるものの、本作のアイデアの大元となったという、ドラマティックな曲展開を備えた⑧、
アラン・レニアーの抜けた穴を埋めるべく、新加入のKey奏者が華麗なるピアノ・ソロを炸裂させるラスト・ナンバー⑨
といった名曲でアルバム終盤が締め括られるため、聴後感は極めて良好。BOCらしさは希薄と言わざるを得ない
ポップ・ロック風味の強い内容ながらも、ベテランらしい曲作りの上手さが光る、非常に高品質な1枚。


FOREIGNER - Mr. Moonlight - Hand on My Heart ★★★ (2008-04-19 00:05:47)

憂いに満ちたメロディを、エモーショナルに歌い上げる
ルー・グラムのVoを聴いていると、あまりの艶やかさに
腰が砕けそうになりますね。
特に、胸をグイグイと締め付ける終盤の熱唱っぷりにゃ
思わず涙がちょちょ切れます。


FOREIGNER - Mr. Moonlight - Running the Risk ★★★ (2008-04-18 23:56:45)

個人的には8thアルバムのハイライト・チューン、
ミック・ジョーンズの曲作りの上手さと、
ルー・グラムのエモーショナルな歌声が、
心行くまで堪能できる劇的な名曲。
気品を演出するKeyが、中期~後期MAGNUMを思わせる場面も。


FOREIGNER - Mr. Moonlight - White Lie ★★★ (2008-04-18 23:53:26)

美しいGのイントロに導かれてスタートする、
まさにOPナンバーに相応しい、爽やかさとキャッチーさを
兼ね備えた名曲。
この曲を聴いた瞬間、アルバムの出来の良さを確信しましたよ。


FOREIGNER - Mr. Moonlight ★★★ (2008-04-18 23:49:00)

6th『INSIDE INFORMATION』を最後に袂を分かっていた、ルー・グラム(Vo)とミック・ジョーンズ(G)がヨリを戻し、FOREIGNER復活を賭けて'94年に発表した8thアルバム。
結果を先に述べてしまうなら、本作はビルボードの100位以内に入ることすら叶わぬままフェードアウト(最高位は123位)。グランジ旋風吹き荒れるミュージック・シーンの逆風をもろに食らって、期待されたようなビッグ・セールスを記録できなかった。そのため評論家筋からは「失敗作」の烙印を押される事の多い1枚だが、いやいや、なかなかどうして。ことクオリティに関しては、全盛期の名盤群と比較したって、決して引けを取らない見事な内容を誇る。(・・・ように思う)
繊細且つ、叙情的なメロディに彩られた収録曲の数々は、これぞFOREIGNER!との魅力に満ち溢れた仕上がりで、特に、ドラマティックな盛り上がりっぷりが堪らない⑤をハイライトに、美しいGのイントロからスタートする爽やかでキャッチーな①、ルー・グラムの艶やかなVoが映える②、ハートフルなバラード③、ポップで心地良い④、雄大なスケールを感じさせる⑥と、次々にハイクオリティな楽曲が繰り出される、アルバム前半の素晴しさと来たら、メロディ愛好派には涙モノ。
それ以降も、ラストをハードに締め括る日本盤のみのボーナス・トラック⑫まで、捨て曲らしきものは見当たらず(⑦のみ、ちょっと地味かな)、また、これらの楽曲を更なる高みへと引き上げているのが、ソウルフルでセクシーなルー・グラムの絶品のVo。中期~後期MAGNUMに通じる気品と劇的さを兼ね備えた⑤や、エモーショナル極まりない熱唱が胸を締め付ける⑪なんて辛抱堪らんものありますよ。
本作以降、ルー・グラムが脳腫瘍を患ってしまったり、再度バンドから離脱したりと色々あって、新作を発表していないFOREIGNERだけど、懐メロ・バンドに落ち着く前に、もう1枚ぐらいニュー・アルバムを作ってくれないものかなぁ。


BLUE OYSTER CULT ★★ (2008-04-18 21:07:00)

見ました(笑)。ご指摘ありがとうございます。
「BOCは複数のメンバーがリードVoをとるバンド」と、知識として知ってはいても、
全然、声の聴き分けが出来ない、我が身の不明を恥じ入るばかりです。
例えば“ASTRONOMY"については、『IMAGINOS』の国内盤ライナーを読んで
オリジナルをエリックが、リメイクver.をドナルドが歌っていると
理解できても、それ以外の曲となると㌧と区別が付かないんですよね・・・。
挙げて頂いた楽曲を参考に、聴き分けにチャレンジしてみたいと思います(笑)。


BLUE OYSTER CULT - Mirrors - I Am the Storm ★★★ (2008-04-16 21:41:49)

アラン・レニアーのピアノが華麗に活躍するBOCの楽曲に
ハズレはない、というのが個人的な持論だが、これもその1つ。
BOCならではのヘヴィネスと、優れたポップ・センスが
巧みに組み合わされた、メロディアス且つ劇的な名曲。


BLUE OYSTER CULT - Mirrors - The Vigil ★★★ (2008-04-16 21:38:16)

前作『SPECTERS』の路線を受け継ぐ叙情HRナンバー。
哀愁を帯びたイントロで掴みはOK。
ヘヴィな前半の気だるげな雰囲気を一変させる、
美しい泣きのGソロが胸に沁みるったらありゃしない。


BLUE OYSTER CULT - Mirrors - Moon Crazy ★★★ (2008-04-16 21:31:55)

軽快に弾む前半を経て、
メロディアスなGに先導される形でテンポアップ、
哀愁を帯びて疾走する後半の展開が小気味良い名曲。


BLUE OYSTER CULT - Mirrors - In Thee ★★★ (2008-04-16 21:27:57)

BOCのポップ・サイドを代表する名バラード。
ブリティッシュHR的な暗さや重さが一掃された、
スウィートで爽やかな曲調に、初期BOCを愛するファンは
愕然となること請け合いだが、洗練されたメロディの
美しさには捨て難い魅力があるのも確か。


BLUE OYSTER CULT - Mirrors ★★ (2008-04-16 06:12:00)

ウェスト/コースト・ロック風のソフト&メロウなサウンドが、ファンの間で賛否両論を巻き起こした、5th『SPECTERS』の
路線が更に押し進められた、間違いなくBLUE OYSTER CULTの作品史上、最大の問題作と言うべき'79年発表の6thアルバム。
プロデューサーに、CHIEP TRICKとの仕事で知られるトム・ワーマンを起用、ブリティッシュHR的な暗さや重さを
排除したサウンド・プロダクションの下、如何にもアメリカのバンドらしい、抜けるような青空を想起させる、
乾いた雰囲気がアルバム全編を包み込む作風は、従来の屈折した叙情性や劇的さが大幅に薄れ、
ポップでコマーシャル、且つアコースティカルな方向へと大きく足を踏み入れた仕上がり。
その口当たりの甘さゆえ、初めて聴いた時は余り好きになれなかったのだが、どっこい、今ではBOCのアルバムの中でも
五指に入る程お気に入りの1枚である本作。その最大の理由は、やはり強力なフックを備えたメロディの魅力であり、
特に、スウィートで爽やかなバラード③は、このバンドのポップ・サイドの魅力を余す所なく伝える名曲。
また、小粋で洗練された曲展開が魅力の⑤以降、哀メロとへヴィネス、そしてドラマ性のバランスが絶妙な⑥⑦、
LED ZEPPELINを彷彿とさせる(女性コーラスのフィーチュアも効果的な)⑨・・・と、このバンドならではの個性と、
優れたポップ・センスが巧みに組み合わされた楽曲が並ぶ、アルバム後半の聴き応えは半端じゃない。
手っ取り早いヒットを目論むレコード会社の横槍で、ポップでコマーシャルな作風に仕上がってしまったと言われる本作だが、
この楽曲の充実振りを聴くにつけ、メンバーもかなりノリノリで作曲作業に勤しんだんじゃないのかなぁ、と思わざるを得ないわけで。
BOCの作品としては、間違っても最初に聴くべき作品ではないが、かと言って「問題作である」という事を理由に無視するのは、
余りに勿体無さ過ぎる、優れた内容を誇る1枚。


BLUE OYSTER CULT - Heaven Forbid - Live for Me ★★★ (2008-04-13 11:48:56)

エリック・ブルームのVoは、決して上手いわけではなく、
どちらかと言えば「ヘタウマ」に属するように思うが、
ただ、浮遊感を漂わせた歌声は分厚いコーラス・ハーモニーと
よく馴染み、この手のメロウなナンバーを歌わせると、
曲の持つ叙情性を一層引き立たせてくれます。


BLUE OYSTER CULT - Heaven Forbid - Harvest Moon ★★★ (2008-04-13 11:42:29)

エリック・ブルームのいなたいVoによって歌われる
ポップな響きを感じさせる哀メロと、
疾走パートも組み込まれたダイナミックな曲展開の
取り合わせが秀逸な、アルバムのハイライト・ナンバー。


BLUE OYSTER CULT - Heaven Forbid ★★ (2008-04-13 03:20:00)

傑作『IMAGINOS』を作り上げながらも、その後、再分裂してしまったBLUE OYSTER CULT。後に残ったエリック・ブルーム、
ドナルド・ローザー、アラン・レアニーのオリジナル・メンバー3人が、元RAINBOWのチャック・バーキや
ボビー・ロンディネリらの協力を仰ぎつつ制作、前作から10年ぶりとなる'98年に発表した12thアルバムがこれ。
『IMAGINOS』で炸裂しまくっていた、荘厳さや劇的さはすっかり影を潜め、荒々しい疾走チューン①による幕開けに
思わずギョッとさせられる、BOCの全カタログの中でもトップクラスのへヴィな作風を誇る本作。
個人的には、BOCサウンドの肝である(と勝手に信じていた)アラン・レアニーのドラマティックなKeyプレイ、
中でも流麗なピアノの音色が大幅減となってしまった事が残念でならないのだが、その代わりに、今回は
リフにメロディにとGチームが踏ん張りが光っていて、派手な装飾が取り払われてシンプルな仕上がりとなった分、
元々の楽曲のクオリティの高さをアピールする事に成功している。
そういう意味では、70年代初期の作風に立ち返った作品と言えなくもなく、特に、劇的な曲展開とメランコリックな
メロディの組み合わせが光る②、力強いリズムの上を華麗なコーラス・ハーモニーが舞う③、仄かな哀愁を漂わせたポップな④、
浮遊するエリック・ブルームの歌声が映える、本編随一の哀メロ・ナンバー⑨といった楽曲は、聴き応え十分。
また、ボーナス・トラックとして収録されている、名バラード“IN THEE"のアコースティック(ライブ)バージョンも美味しい。
圧巻の完成度を誇った前作と比べてしまうと、やはり聴き劣り感は否めないものの、単品で評価するならば、
十分、BOCの名の下に発表されるだけのクオリティを備えていると断言できる1枚。


BLUE OYSTER CULT - Imaginos - Blue Öyster Cult ★★★ (2008-04-09 21:30:33)

浮遊感を漂わせたVoといい、流麗なピアノの旋律といい、
華麗なコーラス・ハーモニーといい、
非常にドラマティックなのに、どこか淡々とした仕上がりなのが、
クールな都市型へヴィ・メタル・バンドの面目躍如。
バンド名を付けるに相応しいクオリティを備えた名曲です。


BLUE OYSTER CULT - Imaginos - The Siege and Investiture of Baron von Frankenstein's Castle at Weisseria ★★★ (2008-04-09 21:25:58)

ロニー・J・ディオを彷彿とさせるVoの熱唱と重厚感溢れるリズムが、
RAINBOWの超名曲“STARGAZER"を思わせる、恐ろしいほどに
ドラマティックな、11thアルバムのハイライト・チューン。
但し、流麗にして凛と美しく、終盤の涙モノの盛り上がりを
演出する、アラン・レニアーが奏でるピアノの調べといい、
透き通った美旋律を紡ぐツインG、そして華麗なコーラス・ハーモニーといい、
全体としては間違いなくBOC印が刻印されている。


BLUE OYSTER CULT - Imaginos - Astronomy ★★★ (2008-04-08 23:34:35)

名曲はどんなアレンジを施されても名曲である、
という事実を見事に証明してみせた仕上がり。
ドラマティックな「オカルト宣言」バージョンに比べると、
こちらは、より軽やかな味わいだが、それが
一層原曲の持つ哀メロの素晴しさを引き立たせている。


BLUE OYSTER CULT - Imaginos ★★ (2008-04-08 23:08:00)

個人的に、初めて聴いたBLUE OYSTER CULTのアルバムであり、同時に、BOCというバンドに
ハマる切っ掛けともなった、'88年発表の傑作11thアルバム。
そもそもは、8th『FIRE OF UNKNOWN ORIGIN』を最後にバンドから脱退した才人ドラマー、アルバート・ブーチャードの
ソロ・アルバムとして制作された作品が、彼のバンドへの復帰に伴い、結局、BOC名義でリリースされる事となったわけだが、
そうした紆余曲折にも関わらず、これまでBOC史に残る、数多くの名曲の誕生に関与して来たアルバートのアイデアが
叩き台になっているだけあって、その内容は流石のクオリティ。『オカルト宣言』のドラマ性、『SPECTERS』の美しさ、
そして『呪われた炎』のキャッチーさを併せ持った作風は、70年代の名盤群と比較しても、全く引けを取らない
素晴しい出来栄えを誇る。特に、美しい③辺りからいよいよエンジンが掛かり始め、本編のハイライトと言うべき
ドラマティック極まりない名曲⑤以降の展開は、グウの音も出ない程に完璧。また、これらの楽曲に共通するのが、
アルバート・ブーチャードと共にバンドへと復帰を果たした天才キーボーディスト、アラン・レニアーが奏でるピアノの調べが、
大々的にフィーチュアされている点で、彼が奏でる、流麗且つ、指の隙間から零れ落ちていくような繊細なピアノ・サウンドが
もう好きで好きで堪らない・・・という個人的な贔屓目を抜きにしても、そのKeyプレイはただ美しいだけでなく、
美しさの裏に潜む狂気や禍々しさをも描き出し、BOC独特の捩れた美意識の演出に、大きく貢献しているように思う。
クトゥルー神話を元ネタに、無限の力を持った邪悪な使者「イマジノス」が、歴史の裏で暗躍する様を描いた
コンセプト・アルバム・・・という、何やら難解そうなストーリーは脇に置いても、単純に名曲が数多く揃った、
恐ろしくドラマティックな作品として楽しむ事が出来る逸品。BOC入門編としてどうぞ。


MAGNUM - Princess Alice and the Broken Arrow - You'll Never Sleep ★★★ (2008-04-06 17:04:52)

SLADEのジム・リーがゲスト参加して、気品漂う
ヴァイオリン・プレイを聴かせてくれる、
13thアルバムのラスト・ナンバー。
同作のOPナンバー“WHEN WE WERE YOUNGER"にも匹敵する、
華麗にして劇的な哀メロが炸裂する名曲。


MAGNUM - Princess Alice and the Broken Arrow - When We Were Younger ★★★ (2008-04-06 16:59:51)

13thアルバムのOPナンバーにして、
再結成MAGNUMが生み出した最高傑作と言うべき、必殺の名曲。
リリカルなピアノの調べに始まり、
力強く勇壮な曲調、ドラマティックな曲展開、
堂々たるVo、華麗さと叙情性を強化するKey、
絶品のアコギ・ソロを披露するGと、
MAGNUMの三本柱が揃って高いレベルで機能している、
初期MAGNUMっぽさも漂う名曲中の名曲。


MAGNUM - Princess Alice and the Broken Arrow ★★★ (2008-04-06 16:53:00)

再結成後のMAGNUMが生み出した最高傑作と言うべき、必殺の名曲“WHEN WE WERE YOUNGER"で幕を開ける、'07年発表の13thアルバム。
5th『ON A STORYTERRER'S NIGHT』以来、実に久し振りに名匠ロドニー・マシューズの手による、ファンタジック且つ美しい
「本当は残酷なお伽話」風味のイラストを、ジャケット・アートワークに採用した事でも話題となった本作だが、
実際、その内容の方も、決してジャケット負けしていないクオリティの高さを誇る。
前作『BRAND NEW MORNIG』の路線を更に磨き上げ、HR的なエッジと重厚感、そしてブリティッシュ然とした、
憂いを帯びた叙情メロディが見事に同居する楽曲の数々は、ロドニー先生の絵の魅力に引っ張られたのか、
再結成後の作品としては最高値と言えそうな、高いドラマ指数を叩き出す仕上がり。
その最たる例と言えるのが、前述したOPナンバーの①。マーク・スタンウェイのリリカルなピアノの調べに導かれて
スタートする、力強く勇壮な曲調といい、堂々たるボブ・カトレイの歌声といい、そして中盤で炸裂するアコギ・ソロが、
劇的な効果を上げているトニー・クラーキンのGといい、MAGNUM三本柱の素晴しい仕事っぷりが光り輝く、
初期MAGNUMテイストをも醸し出すドラマティックな名曲。その①を手始めに、優れた名/佳曲が連打される
アルバム前半の充実度は特に半端なく、全盛期の作品群と比較しても、何ら遜色はないんじゃなかろうか。
そして後半には、優美なヴァイオリンの調べ(SLADEのジム・リーがゲスト参加)が気品と劇的さ演出する、①にも匹敵する
アルバムのハイライト・チューン⑪が控えていて、最後までテンションが下がることなく、一気に聴き通すことが出来る。
結成から30年も経とうと言うベテラン・バンドに、ここまで優れた作品が作り出せるとは・・・いやはやMAGNUM畏るべし、な1枚。


MAGNUM - Brand New Morning - The Last Goodbye ★★★ (2008-04-05 23:39:32)

マーク・スタンウェイ(Key)によるピアノのイントロに
導かれてスタートする、メランコリック且つ劇的なミドル・チューン。
ボブ・カトレイが力強く歌う、強力なフックと哀愁を備えた
サビメロは、何度聴いても涙腺を刺激するものがあります。
個人的には、12thアルバムのハイライト・チューンの1つ。


MAGNUM - Brand New Morning - I'd Breathe for You ★★ (2008-04-05 23:34:14)

オーソドックスなヘヴィ・チューンと思わせておいて、
ピアノの音色と共に、猛烈な勢いで哀メロ度を高める
サビの展開には、思わず眉毛が八の字に歪んでしまうというもの。


MAGNUM - Brand New Morning - The Blue and the Grey ★★★ (2008-04-05 23:30:43)

MAGNUMには珍しく、ブルージーなフィーリング漂う
渋めの名バラード。じんわりと泣くトニー・クラーキンのG、
この手のエモーショナルな楽曲を歌わせたら右に出る者なし!
なボブ・カトレイの、円やかで深みを感じさせる歌声が
素晴しいったらありゃしない。


MAGNUM - Brand New Morning - It's Time to Come Together ★★★ (2008-04-05 23:22:47)

マーク・スタンウェイの華やかなKeyプレイ
(特にピアノの音色が素晴しい)に心が浮き立つ、
爽やかでポジティブなエネルギーに満ち溢れた名曲。


MAGNUM - Brand New Morning ★★★ (2008-04-05 23:18:00)

結局、ミッキー・バーカー(Ds)の復帰が叶わなかった為、前作『BREATH OF LIFE』発表に伴う復活ツアーに引き続いて、
THUNDER(当時は解散状態にあった)のハリー・ジェイムズのヘルプを仰いで制作、'02年にリリースされた再結成第2弾アルバム。
個人的にも↑のお二方の意見に完全同意で、HR的なエッジをグッと強調した音作りといい、曇天模様のイギリスを
彷彿とさせる湿ったメロディや、漂う重厚感といい、より日本人好みの作風に仕上がっていると言える本作。
尤も、初期MAGNUMのスタイルに立ち返っているわけではないし、ソフティケイトされた叙情HR路線は
相変わらずなわけなのだけど、そも、ここまで徹底されれば、今更彼らに初期の音楽性を求めるファンもおらんでしょう。
ややメロディに弱さの目立った(特に序盤の楽曲)前作に比べると、今回は、OPナンバーに相応しい重々しさと
劇的さを備えた①からして、掴みはOK。それ以降も、マーク・スタンウェイによる、華やかなピアノ・プレイに
心踊らされる②、欧州民俗音楽的な風情を漂わせた、寂しげなメロディ・ラインが胸に沁みる③、味わい深い
ボブ・カトレイのVoが映えるブルージーなバラード④、サビメロで発散される「憂い」が強烈な⑤、ドラマティック且つ
メランコリックなアルバムのハイライト・チューン⑥・・・と、次々に繰り出されるハイクオリティな楽曲の数々に
圧倒されまくり。もちろん後半も、ラストをムーディに締める泣きのバラード⑩(国内盤のみ収録)まで、一切捨て曲なし。
まぁ、その割りに強力なキメ曲に欠ける辺りは前作と同様だが、これだけ完成度の高い作品なら、それも弱点となってはいない。


MAGNUM - Breath of Life - After the Rain ★★★ (2008-04-03 23:04:13)

トニー・クラーキンの歌うGプレイ(勿論、曲作りの上手さも)や、
情感豊かなボブ・カトレイの歌声の素晴しさも然る事ながら、
この曲の肝は、ポップでキャッチーな曲調の楽曲に、
潤いと気品を与えているマーク・スタンウェイのKeyプレイ。
特に、インスト・パートのピアノ・ソロには胸躍ります。


MAGNUM - Breath of Life - Still ★★★ (2008-04-03 22:58:55)

高揚感を演出する力強いリズムと、
華麗に舞うキャッチーなメロディの組み合わせが秀逸な名曲。
間違いなく、再結成第1弾アルバムのハイライト・ナンバー。


MAGNUM - Breath of Life ★★ (2008-04-03 22:48:00)

周囲の期待に背中を押される形で、6年振りに再結成を果たしたMAGNUM。一部メンバーは既にミュージシャン稼業から
足を洗ってしまっていたため、オリジナル・メンバーや、黄金時代の編成での復活こそ叶わなかったものの、
バンドの三本柱であるトニー・クラーキン(G)、ボブ・カトレイ(Vo)、マーク・スタンウェイ(Key)は
しっかりと顔を揃えているのだから、それについてとやかく言うファンもいまいて。
本作は、再結成第1弾作品として'02年に発表された、通算12枚目となるオリジナル・アルバムで、その作風は
後期MAGNUMやHARD RAINに近い、産業ロック・テイストを漂わせた親しみ易い叙情HR路線。まぁ、日本ではともかく
イギリスを始めとする欧州圏でMAGNUMの人気が爆発したのは、よりポップでコマーシャルな方向へと舵を切った
6th『VIGILANTE』以降なのだから、彼らがそうした内容の再結成アルバムを作るのも、当然の成り行きと言える。
ただ、その点を考慮したとしても、Keyによる劇的なイントロに反して、味気ないグルーヴィなノリに肩透かしを食う
OPナンバー①を筆頭に、アルバム序盤に並ぶ楽曲のフックの弱さが気になるところ。尤も、高揚感を生み出すリズムと、
キャッチーなメロディの組み合わせが秀逸な④以降は、情感豊かなボブ・カトレイの歌声がハートを揺さぶるバラード⑤⑨、
マーク・スタンウェイの華麗なるピアノ・プレイに胸躍る⑦、トニー・クラーキンのGが泣きまくるラスト・ナンバー⑪・・・
と、楽曲の完成度が一気に上向き、聴き終えてみれば「やっぱMAGNUMは最高!」となっているのだから流石だ。
(序盤の楽曲にしても、掴みは弱くとも聴き進めれば、必ず何処かでハッと心を捉えるメロディが用意されている)
総合的には、復活作として十分合格点が付けられている内容に仕上がっているんじゃないかな、と。


BLUE OYSTER CULT - Secret Treaties - Astronomy ★★★ (2008-04-02 23:06:11)

BOCが誇る、HR/HM史に残る名曲中の名曲。
そりゃMETALLICAだってカヴァーしますわ。
個人的にも、BOCの曲ではこれが一番のお気に入り。
ドラマティック極まりない曲展開と、胸を詰まらせる程の
強力な泣きメロが最大の魅力なれど、それでいて
決して大仰にも臭くもならない、都会的なクールさが
このバンドならでは味か。


BLUE OYSTER CULT - Secret Treaties - Flaming Telepaths ★★★ (2008-04-02 23:00:09)

美しくも凛としたピアノ・サウンドが本曲の肝。
泣きを含んだ切ないVo、哀愁を帯びたメロディを紡ぎ出すGを
フィーチュアして、息苦しい程に盛り上がる後半の曲展開が涙を誘う名曲。


BLUE OYSTER CULT - Secret Treaties ★★ (2008-04-02 22:35:00)

著名な音楽評論家、サンディ・パールマンとリチャード・メルツァーのバックアップのもとデビューを果たし、
アメリカ版BLACK SABBATHとも言われた破壊的なサウンドと、それとは好対照なラインを描く、知的で文学的な歌詞の数々、
そして前面に掲げられたオカルト趣味が受け、「元祖へヴィ・メタル・バンド」の称号を頂戴するに至った
BOCの初期集大成、最高傑作としてファンから高い評価を得るのが、'74年発表のこの3rdアルバム。
破壊的なサウンドはそのままに、いよいよメロディへの拘りが顔を覗かせ始めていて、ハードさと叙情性が絶妙なバランスを
聴かせる本作。特に、G/Key/Voが紡ぎ出すミステリアスな旋律が、シンプルながらもクセになる①、浮遊するVoが歌う
メランコリックなメロディが心地良い②、シャープでアグレッシブ、且つダイナミックに盛り上がる③、ライブには
欠かせない豪快なロックンロール④といった楽曲が、曲間を挟まずに畳み掛けてくる、アルバム前半(A面)の展開は圧巻。
だが何と言っても本編の白眉は、曲の持つ叙情性を増幅する、凛としたピアノの音色が素晴しい⑦と、そこから組曲形式で
綴られる、後にMETALLICAもカヴァーした(バンド自身も『IMAGINOS』でリメイクを試みている事からも、この曲の重要性が分かる)
ドラマティック極まりないBOC屈指の超名曲⑧の存在。どれほどハードに、劇的に盛り上がろうとも、常に都会的で
クールな雰囲気を失わない、まさに「NYの冷めた狂気」と評された彼らの個性が見事に発揮された大名盤にして、
BOC入門編にも最適の1枚。これを聴いて気に入ったら、サブカル方面で高い人気を誇る初期作品に遡るも良し、
よりキャッチーなメロディ重視の姿勢を打ち出す後期の作品へと進んでいくもよし。


MAGNUM - Wings of Heaven - Wild Swan ★★★ (2008-04-01 23:08:31)

後期MAGNUMは産業ロック色を一気に強めたが、
この曲は『ON A STORYTELLER'S NIGHT』の頃を思わせる、
陰影に富んだ劇的な曲展開を聴かせてくれる名曲。
まさに「熱唱」と表現するに相応しい歌声を響かせる
ボブ・カトレイのVoが胸を締め付けます。


MAGNUM - Wings of Heaven - Don't Wake the Lion (Too Old to Die Young) ★★★ (2008-04-01 23:04:57)

英国の曇天を思わせる、湿度高めのメロディと重厚感が
全編を彩る、7thアルバムのラスト・チューンにしてハイライト・チューン。
初期のようなプログレ色は然程強いわけではないが、
起伏に富んだ曲展開と、凝ったアレンジ、そして哀メロの魅力で、
10分以上に及ぶ長尺を、ダレることなく一気に聴かせきる名曲。


MAGNUM - Wings of Heaven ★★★ (2008-04-01 22:54:00)

6th『VIGILANTE』に伴うツアーが、全公演ソールドアウトという大成功を収め、アンコール・ツアーまで実現させて
勢いに乗るMAGNUMが、プロデュースにアルベルト・ブックフルトを迎えて制作、'88年に発表すると、
全英チャート4位に輝く等、MAGNUM史上最大のヒット作となった7thアルバム。
いきなり、爽やかなメロディアスHRチューン①で本編の幕が開く事からも察しの付く通り、本作は『VIGILANTE』の作風を
順当に継承した産業ロック路線を取りつつも、(QUEENやBON JOVIのライブでお馴染みの)ウェンブリー・アリーナで
ライブを行える程の国民的人気を得たバンドの自信が、覿面に作品のクオリティに反映されていて、メンバーのパフォーマンスと
楽曲の説得力は、前作から桁違いにUP。初期の音楽性に拘るファンの不満をも粉砕するその貫禄は、まさに横綱級。
また、前作のポップ方向に振れ過ぎた仕上がりを反省してか、今回はHR的な重厚感とドラマ性がやや回復傾向にあり、
その好例と言えそうなのが、名作『ON A STORYTELLER'S NIGHT』の頃を思わせる、陰影に富んだドラマティックな曲展開を
備えた②と、本編のハイライトとも言える、ラストを荘厳に締め括る10分以上に及ぶ大作⑧。それ以外にも、
ゴスペル・コーラスをフィーチュアした叙情バラード(⑤)あり、キャッチーなポップ・チューン(③)ありと、
強力なフックと哀愁のメロディに彩られた収録曲は、何れも粒揃い。まさにMAGNUMの絶頂期を飾るに相応しい名盤と言える。


BLUE OYSTER CULT - Spectres - Nosferatu ★★★ (2008-03-30 22:16:06)

不死の存在である男と、彼に魅入られた女の、恐ろしくも
悲しい愛の顛末を描いた歌詞世界をそのまま表現したかのような、
冷ややか且つ流麗なピアノの音色と、揺らめくように浮遊するVoが歌う、
美しくも、どこか歪んだ不気味さを感じさせるメロディが絶品。
“ASTRONOMY"と双璧を為す、BOC屈指の超名曲。


BLUE OYSTER CULT - Spectres - I Love the Night ★★★ (2008-03-30 22:09:27)

BOCが誇る泣きのバラード。
透明感溢れるGサウンドと、感傷的な雰囲気を漂わすVoが紡ぎ出す
甘い泣きメロが、とにかくもう絶品。
詩情豊かな歌詞も、楽曲の持つ叙情性を大幅に増幅している。
タイトル通り、まさに「夜」に聴くべき超名曲。


BLUE OYSTER CULT - Spectres - Fireworks ★★ (2008-03-30 22:04:12)

浮遊感を感じさせるVoによって歌われる、
メロメロに感傷的な歌メロが胸に沁みるったら。
サビのポップな展開、透明な音色でしみじみと泣くGも良い。


BLUE OYSTER CULT - Spectres - Death Valley Nights ★★ (2008-03-30 22:00:41)

邦題は「死の谷の夜」。
気だるげなVoと、瀟洒なピアノの音色が
アダルトな雰囲気を漂わせる、
メロウなセミ・バラード。


BLUE OYSTER CULT - Spectres - Golden Age of Leather ★★★ (2008-03-30 21:56:00)

アルバート・ブーチャードがQUEENからの影響を認める、
HR的な重量感と、ドラマティックな曲展開、
そして繊細なメロディが融合を果たした、
海外を始め、評論家や関係者からも5thアルバムのハイライトと
太鼓判を押される名曲。


MAGNUM - Vigilante - Midnight (You Won't Be Sleeping) ★★ (2008-03-30 21:50:13)

初期の面影は殆ど感じられない
洗練されたハード・ポップ・ナンバーなれど、
相変わらず、哀愁を帯びたメロディのフックは強力。
効果的にフィーチュアされたサックスも○。


MAGNUM - Vigilante - Back Street Kid ★★★ (2008-03-30 21:47:21)

アルバムのラストをダイナミックに締め括る、
壮大なハード・ロック・チューン。
ライブ映えしそうなノリの良さと、
湿り気を帯びたメロディの相性が抜群で、
インスト・パートの華麗さも印象に残る。


MAGNUM - Vigilante - Vigilante ★★ (2008-03-30 21:41:46)

比較的ポップな曲が揃った6thアルバムの中では、
異彩を放つ(というと大袈裟か)
力強く劇的なアルバムのタイトル・トラック。


MAGNUM - Vigilante ★★ (2008-03-30 21:31:00)

前作『ON A STORYTELLER'S NIGHT』の成功を受け、メジャー・レーベルのPOLYDORとの契約を手に入れたMAGNUMが、
QUEENのロジャー・テイラー(数曲でバッキングVoも担当)をプロデューサーに迎えて制作、'86年に発表した6thアルバム。
ほんのりと漂うプログレ・テイストと、如何にもブリティッシュHR然とした陰影やドラマ性が大幅に後退した代わりに、
洗練の度合いをググッと上げて、ポップでキャッチーな産業ロック路線へと足を踏み入れたサウンドが、初期MAGNUMの
音楽スタイルを愛するファンの間で賛否両論を巻き起こした本作。だがしかし。高い大衆性と、強力なフック、
そして、哀愁のメロディに彩られた楽曲の数々は相変わらず強力極まりなく、コクが薄れアッサリ風味になったとは言え、
これはこれで非常に魅力的。このアルバムに伴うツアーがソールド・アウトの連続で大成功を収めたというのも、
大いに納得の行くクオリティを誇っているんじゃないかな、と。
特に、リズミックに弾むキャッチーな③、サックスをフィーチュアした哀愁のハード・ポップ④、優しく包み込むような
バラード⑦、力強く劇的なアルバム・タイトル・トラック⑧、ライブでの大盛り上がりが容易に想像できる、壮大で
ダイナミックな⑨といった、MAGNUMの新たな魅力を開拓した楽曲の平均レベルは総じて高く、初期の名曲群と比べても何ら遜色はない。
当時としてはモダンだったのだろうが、今となってはやや古臭い印象の否めないサウンド・プロダクションが惜しまれるし、
個人的には、この路線がボブ・カトレイのVoの魅力を十二分に引き出しているとも思わないが、ともあれ、質の高い作品である事は確か。


BLUE OYSTER CULT - Spectres ★★ (2008-03-29 22:23:00)

「ニューヨークの冷めた狂気」ことBLUE OYSTER CULTと言えば、やはり、前面に押し出されたオカルト趣味と、
文学的な歌詞が評論家筋から絶賛された、1st~3rdといった初期作品こそが必聴盤なのだろうが、
個人的に、それ以上に愛して止まないのが、この'77年発表の5thアルバム。
バンド内における、自身の影響力の低下を感じ取っていたであろうサンディ・パールマンは、このアルバムを
「前作『AGENTS OF FORTUNE』の成功を受け、その型に固執するあまり売れ線に走ってしまった作品」と批判しているが、
どっこい、定まった「型」の中で徹底的に磨き上げられた、洗練された楽曲の数々は、何れも非常にハイクオリティ。
バンドの代表曲として知られる、日本語の名ナレーションが炸裂する(笑)“GODZILLA"や、ノリの良い“R U READY TO ROCK"
等のライブの定番ソングも良いが、やはり本作の肝は、セピア色に染め上げられた、幻想的なアルバム・ジャケットの
世界がそのまま再現されたかのような、透明感溢れるGサウンドと、浮遊するVo、そして淡く揺らめく叙情性といった要素に
彩られた、ソフト&メロウな楽曲の数々。特に、アダルトで瀟洒な③、ポップ且つ感傷的なメロディが胸に沁みる⑤、
甘やかでリリカルなバラード⑨、本編ラストを締める、冷たく流麗なピアノ・サウンドが絶品な、アルバムの
ハイライト・ナンバー⑩といった楽曲は、ただ美しいだけでなく、常に付きまとう一抹の不安感や奇妙に捩くれた感覚が、
他のバンドにはないBOCならではの個性を主張している名曲。また、ハードロック・バンドならではの重量感と
ドラマティックな曲展開、繊細な哀メロが見事に融合を果たした、荘厳な雰囲気漂う②の素晴しさも特筆モノだ。
一般的な評価は余り高くない作品なれど(というか、そもそもBOC自体が過小評価されているバンドなわけだけど)、
メロディ愛好派のリスナーなら、一度は聴いておいて頂きたい名作。


MAGNUM - On a Storyteller's Night - The Last Dance ★★★ (2008-03-29 14:37:56)

ラストを感動的に締め括る名バラード。
5thアルバムでは、シンセをメインにしたモダンなKeyプレイに
終始するマーク・スタンウェイが、
ここで遂に炸裂させるピアノ・サウンドが
楽曲の一層の盛り上がりを演出しています。


MAGNUM - On a Storyteller's Night - Les Morts Dansants ★★★ (2008-03-29 14:34:40)

憂いに満ちた静かな導入部から、
タメを効かせながら、じっくりと盛り上がっていく
スロー・ナンバー。ある種、神々しさすら備えた曲自体の
完成度の高さも然る事ながら、この曲を更に一段上のレベルへと
高めているのは、間違いなくボブ・カトレイのVoパフォーマンス。
エモーショナルとはこういう事だ!という彼の歌唱は
涙がチョチョ切れそうになるほど感動的。


MAGNUM - On a Storyteller's Night - On a Storyteller's Night ★★★ (2008-03-29 14:28:44)

5thアルバムのタイトル・トラックにして、
アルバムのハイライト・ナンバー。
初期のプログレッシブ・ロック・テイストをホンノリと残した、
雄大且つドラマティックな曲展開と、
胸に染み入る、温かみを帯びた叙情メロディが絶品。
この手の曲を歌わせると、希代のストーリーテラー、
ボブ・カトレイの右に出る者なし!


MAGNUM - On a Storyteller's Night - Just Like an Arrow ★★★ (2008-03-29 14:24:35)

シングル・カットもされた、MAGNUMの代表曲の1つ。
憂いを帯びた、キャッチーなメロディが印象的な
洗練されたポップ・ナンバーで、
後の音楽性を変化を予感させる名曲。


MAGNUM - On a Storyteller's Night - How Far Jerusalem ★★★ (2008-03-29 14:22:33)

静かな冒頭から、ボブ・カトレイの熱唱に引っ張られる形で
力強く盛り上がっていく、5thアルバムのOPナンバー。
絶妙な節回し、抜群のリズム感など、
単に音程が正確というだけでは歌いこなすことの出来ない、
この手の楽曲を説得力十分に歌いきる彼のVoを聴いていると、
やはり凄いシンガーだなぁ、と、しみじみと感心。


MAGNUM - On a Storyteller's Night ★★★ (2008-03-29 10:14:00)

所属レーベルの倒産等、数々の不運が重なり、活動休止(というか事実上の解散)へと追い込まれたMAGNUMが、'84年の
レディング・フェスティバルへの参加を機に復活を果たし、新たにFM RECORDSと契約を結び、'85年に発表した5thアルバム。
全英チャート24位にランクインしたのを筆頭に、欧州全土で好セールスを記録し、MAGNUM起死回生の一撃となった本作は、
ロドニー・マシューズの手による、幻想的なジャケット・アートワークが端的に物語る通り、如何にも英国然とした
湿り気をタップリと含んだ、ファンタジックでドラマティックなHRサウンドが、最初から最後までギッシリと詰め込まれ、
多くのファンが、このアルバムをMAGNUMの最高傑作に推すのも納得のハイクオリティを誇る。
ハード且つソリッドな作風が印象的だった前作から一転、暖かく包み込むようなサウンド・プロダクションの下、
派手さを抑え、大衆性を高めたアレンジの施された収録曲は、ミドル・テンポを中心に、じっくりとメロディを聴かせる姿勢が
徹底されていて、全体的に、プログレ・ハード路線への接近を感じさせる。特に、洗練された爽快なポップ・チューン②や、
リズミックでキャッチーな⑦、ますます円熟味を増したボブ・カトレイの極上の歌声が感動を呼ぶバラード⑩は、
産業ロック的な味わいが強く打ち出されたナンバーで、非常に魅力的。またその一方で、ドラマティカルなOPナンバー①、
表題曲にしてアルバム・ハイライトの③、陰影に富んだスロー・チューン⑤等、仄かにプロウグレッシブ・ロック・風味が薫る、
従来の路線を踏襲した楽曲も収録されていて(フック満載で心地良く弾む④、高揚感に満ちた⑧も素晴しい)、
まさに、MAGNUM黄金時代の幕開けを飾るに相応しい、全方位に渡って隙のない内容に仕上がった1枚。必聴。