スペーシーな雰囲気漂うイントロを聴いていると RAINBOWの名曲“EYE OF THE WORLD"を思い出したりも。 勿論、発表はこちらの楽曲の方が先なわけだが。 全体的にロックンロール風味が強い8thアルバムの中にあって 数少ない初期テイストの感じられる楽曲の一つ。 鮮やかなシャウトを繰り出すデヴィッド・バイロンの 歌いっぷりが素晴しいったら。
スウェーデンはヴェステロースにて80年代末に誕生。作曲を始め、プロデュースからアートワークの コンセプトまで手掛ける才人Gコンビを中心に活動を展開。デモテープ1本を制作した後、セルフ・プロデュースで 1st『SILENCE』をレコーディング、'91年にBLACK MARK RECORDSから発表してレコード・デビューを飾る。 秘密結社「薔薇十字団」からバンド名のアイデアを頂くだけあって、流麗且つ劇的なネオ・クラシカルGを フィーチュア、北欧的な荒涼感を撒き散らしつつ疾走するミステリアスなスラッシュ・メタル・サウンドが その持ち味で、Vo(元MEZZROW)とDsを変えて、'94年には更なる充実作『NO CAUSE FOR CEREBRATION』を 発表するも、残念ながらバンドはそこで活動を停止。 Voを除くメンバーはそのままヘヴィ・ロック・バンドSLAPDASH結成へと動く事となる。 その後、Gコンビは確かAXENSTARやCARNAL FORGEにも参加していた筈。