「ルイ14世」「エデンの秘密」(あえて邦題)といったHELLOWEEN系のいわゆるジャーマン路線の1st、2ndの存在を無視するがごとく出された3rd。それまで“HELLOWEENフォロアーの1バンド"としての評価に甘んじてきたこのバンドはこの3rdで起死回生の方向転換を試み、そして歴史の狭間へと消えていく…。 当時は「METALLICA」アルバムの影響もあり、あまたのバンドが“速さより重さ"へ拘った作風へ転換して次々に魅力を失っていったが、このバンドもそのうちの一つと言えるかもしれない。 確かにこのアルバム、それまでの2枚と違って、やたらミディアムテンポの曲が多く、全体的にメリハリが足りない。でも聴き込むと、速さと重さが絶妙のバランスで融合した首都高系疾走曲“Skyline Of The World"、リフが特徴的な“The Snake"など聴き所があり、CHROMING ROSEとしての先入観無しに聴けばそんなに悪いアルバムじゃない。 中古屋で叩き売られてたら、試しに手にとってみて下さい。案外掘り出しモンですよ。
発売当時、前作までの個性有りまくりのスラッシュ路線からのあまりの逸脱に、「軟弱化した!」と決め付けてました。が、後に名曲が多いアルバムと再評価するに至りましたー。 確かに一聴して耳に残るのは“Phenix Rising"“Sounds Good To Me"といったソフト路線の曲ですが、“No Zone"のような正統派の曲や最後にかましてくれた狂気の1曲“Brain Dande"といった佳曲もあり、聴き応えのある1枚。
楽曲の充実度、メロディとパワーのバランス等、次作の名盤『WELCOME TO THE BALL』と何ら遜色の無い内容ながら、この得票差は確かにおかしい! “Don't Wait For Me"“Hellraiser"などはホント名曲です。 前作と比較してもパワーも増しているし、何よりもカール・アルバートの歌唱が強力! 個人的には4th『WELCOME TO THE BALL』を発売時にレンタルで借りたら中が間違ってこの3rd『VICIOUS RUMORS』が入っていて、「何じゃこりゃ、前作とほぼ一緒ジャン!」と憤慨したことが記憶に残ってマス。(もちろん文句を言ってちゃんと4thを借りました)
最近になってやっと中古で買い直しました。テープでしか持ってなかったんで…。 とにかく陰鬱で物悲しく、荒涼としたところにポツンと取り残されたかのような雰囲気に支配されます。そこに流れ込んでくるKARIの歌声のなんと美しいことよ…。 この当時はまだ女声を取り入れたゴシックメタルどころかゴシックというジャンル自体がまだ確立され始めた頃で、この音楽性はかなり衝撃的でした。 ↑ロージーさん このバンド登録したの自分なんですが、この1stと次作(ミニアルバム)のアルバムの表記を見る限り、バンド名は「The 3rd and the Mortal」ですよ。
上の連さんと同じく、「GUTTER BALLET」「STREETS A ROCK OPERA」「EDGE OF THORNS」の3枚が好きです。「HANDFUL OF RAIN」以降の作品も悪くはないんだけど、決定的な魅力に欠けるのは否定できないなぁ…。 クリス・オリヴァはギタリストとしてもメロディメイカーとしても傑出した才能を持っていたと思います。それが最も魅力を発していたのがこの3枚じゃないかな。 全編を通して、クリスの素晴らしいGプレイが散りばめられてます。これほど感情の込められた音色は他には知らないです。個人的には世界一好きなギタリストですね。 現在はジョン・オリヴァがKey、Vocalsとして復帰してます。スタジオ最近作では彼が歌ってますが現在のVoはDamond Jiniyaという人みたいです。 個人的にはJUDASを脱退したティム・オーウェンズが加入したら面白いかな、と思ってました。
確か昔のB!誌のQUEENSRYCHE特集で取り上げられてましたね。 やたらテクニカルというかひねくれたメロディ展開をしていく、一筋縄にいかないバンドです。 QUEENSRYCHE特集で取り上げられてはいたけど、特に共通性は感じられません。曲調は複雑で、激しいリズムチェンジを繰り返しながら不思議な音空間を作っていきます。Voもハイトーンというかなんというか…微妙な声ですね。浮遊感のある捉えどころのない声で、線が細いと思わせたり、かと思うと堂々としたハリのある声を披露したり、表情が曲によって微妙に異なります。近いのは、PAVROV'S DOGのデヴィッド・サーカンプかRUSHのゲディ・リーかといったところでしょうか。 そしてもう一つの特徴がこれまた捉えどころのない不思議な歌メロ。これは最近ではMANIGANCEが近いものがありますね。MANIGANCEは聴き手の予想を裏切る展開をするけど、このSECRECYは予想というか、理解不能なメロディ展開をしていきます。ここまで不可思議な要素に満ち溢れながら、それらが合わさると、何とも言えない不思議なカッコよさになってるんですよねぇ~。あくまでもHMであるし。ある意味、DREAM THEATERの「WHEN DREAM AND DAY UNITE」に近い音楽性かもしれません。
D.C.クーパーは稀有の個性を持つボーカリストだと思う。その彼がROYAL HUNTを脱退(クビ?)して参加したこのSILENT FORCEではいかにそれまでのイメージから脱却できるかが勝負だと思ってましたが、彼は見事にそれを成し遂げたと思います。 1stは実はリリースされたことを知らずに聴き逃していました(いまだに未聴)。SILENT FORCEとしては2ndにあたる本作ですが、いい意味で期待を裏切ってくれたと感じましたね。 まずD.C.の歌唱が、明らかにROYAL HUNT時とは違う!ロブ・ハルフォードを彷彿させる金属スクリームを交えたかなり硬質な歌唱法になっています。しかも元々持っている声の艶はそのままに!その説得力のある歌唱と相まって、哀愁を伴った高品質なメロディックな楽曲がヘビーメタリックに展開していく、かなり聴き応えのある1枚です。特に④“Promised Land"⑥“We Must Use The Power"という2曲のキラーチューンの存在が際立っています。元SINNERのG、アレックス・バイロットはSINNER時代はマット・シナーの影に隠れがちでしたが、本作では魅力的なフレーズをこれでもかとばかりに炸裂させていて良い感じです。 購入後1年を経て、何故か今ごろヘビーローテーションに…。おまけでMPEGでライブ映像も見れます。是非実際にライブが見たいぞ!祈・来日!
ん?この曲が抜けてるとは!? 静かな始まりから徐々に盛り上がっていく様はかなりドラマティックで、個人的にはこのアルバム中、というよりI.MAIDENの全曲の中でもかなり好きな曲です。この曲はI.MAIDENにとっての“Achilles Last Stand"だと思うんだけどな~。 特にサビはかなり印象的で忘れられません。ま、ちょっと曲が長くて全くダレないとは言えないけど…。
CRADLE OF FILTH、DIMMU BORGIR、MEYHEM(いずれも当時)というブラックメタルの大御所バンドの面々による、ある意味スーパーなバンド(プロジェクト?)による1枚。 音楽的には、DIMMU BORGIRのナガッシュ(Vo)の吐き捨てるデスVoこそあれ、シンフォニックで荘厳なアレンジが施された楽曲はブラックメタルというよりはより正統HMに近いものです。当時ブラックメタルと言ってもCRADLE OF FILTHの「DUSK AND HER EMBRACE」しか聴いてなかったので、この2枚でいきなり「間違ったブラックメタル像」を植えつけられました。北欧の寒々しさやドロドロした悪魔的な雰囲気は残っているものの、クオリティの低さやアンダーグラウンドぽさは全く無く、非常に整合性のある音楽だと思います。 要所で使われる女性コーラスも効果的だし各パートの演奏技術の高さも特筆するものがあります。(DrはHELLHAMMER!)ジャケットの雰囲気も手伝ってかなりクオリティの高いHMアルバムに仕上がってます。 その後の活動状況はよく知りませんが(確かKOVENANTって改名してたような…)シンフォ・ブラックの走りだったこのバンド、後進に与えた影響は以外に大きい気がします。
隠れた名盤、2ndの「FOR THE SAKE OF MANKIND」と比較するとまだ荒削りな点が見受けられますが、彼らの魅力である“疾走しなくてもパワフルでドラマティック"という点では遜色無い出来栄えだと思います。 楽曲の粒が揃っていることもそうですが、このバンドの魅力は何と言ってもエリック・ホークの正にHM然としたVoでしょう!声量、表現力とも群を抜いた実力の持ち主だと思います。系統としてはブルース・ディッキンソン、ロニー・J・ディオ、カール・アルバートあたりと肩を並べるボーカリストだと個人的には思ってます。 10数年前の作品なのですが、昨年Metal Bladeから93年のLiveCDとの2枚組で再発されました(2ndも一緒に)。それと再結成して昨年のWacken Open Airにも出演したはずなのに、とんと噂を聞きません。新作でないのかなぁ…。
次作「IN SEARCH OF SANITY」でVoにスティーブ・グリメットが参加したことで注目されたこのバンドですが、実はこちらもなかなかの内容でした。Voはサイ・キーラーですが、この吐き捨て型のVoがスラッシュ然としていていい 発表された86年といえば、「MASTER OF PUPPETS」と同じ年であり、まさにスラッシュの王道のようなサウンドが聴けます。さすがに今聴くと音質は厳しいものがありますが、ザクザクゴリゴリしたリフは、スラッシュ好きにはかなり響くと思います。当時としては珍しく、英国のスラッシュバンドというのが一つの売りだったと思います。ま、ブリティッシュの薫りは全くありませんが(笑)
Oh! So They Claim~♪ジャーンラジャラジャララ~ って続きますよね。 基本的に私はアルバム単位でオススメをしています。アルバムを購入すれば聴いてもらえると思うので。 そんなことはさておき、初期ANTHRAXのアンセムともいえるこの1曲。オススメじゃないわけがありません! この切れ味鋭いリフを存分に味わってください!