前作の正統派HMとスラッシュのいいトコを凝縮したような作風から一転、ハードコア色をぐっと強めていわゆるクロスオーバー的な要素でスラッシュの進む新たな方向性を示した1枚だと思います。メロディの質が前作が良く練られたものだとすると、今作に収められているのは非常にぶっきらぼうです。その突き放したような雰囲気を上手く消化して自らの個性としているのがスゴイ!スラッシュメタルの四天王と呼ばれたり、スラッシュメタルの一つのオリジネイターたる存在になるきっかけになった1枚です。とにかく音のボトムが個性ありすぎ。ここまでザクザク歯切れのいいリフを連発するバンドはそうはいなかったはずです。 “Caught In The Mosh"“Indians"は名曲でしょう!個人的には“N.F.L."も思い入れがありますが…。
「TIME BOMB」を最後にU.D.O.とは離れてました。再結成ACCEPTもイマイチだったなーということで、ウドが再びU.D.O.を始動させていたこともなんとなく知ってはいたけど特にチェックしてなかったんですが…。 現時点での最新作のこのアルバムはいいですよ!もうかなりのオッサンのはずなのに、ウドの超ガナリHMヴォイスは不滅です!そして楽曲もこれでもかとばかりに正統派な、飾り気のないストレートなHMです。ステファン・カウフマンによる音作りはボトムがしっかりして各パートの分離が良いので、全体の印象が非常に高品質です。彼はDrが叩けなくなってGとして参加してますが、そのGパートが充実してます。(もしかしたらもう一人のGかもしれないけど)各所で聴けるソロパートのメロディの美しさはかなりなもんです。⑤“Dancing With An Angel"ではドロ・ペッシュとウドの美しいデュエットも聴けます。 JUDAS PRIESTにおけるロブ・ハルフォード、IRON MAIDENにおけるブルース・ディッキンソンと同列で語られて然るべきミスターHMのウドを応援していこうと思います!
3rdにしてついに日本盤見送られたか?のATHENA。 毎回Voが違うので単純な比較は出来ませんが、前作はファビオ・リオーネが歌っていたため完成度は相当高かったけど、Voの線が細くなりちょっと質が下がった感はあります。それよりもプログレメタル風の作風から一転、疾走クサメタルバンドへと変貌を遂げてることの方が驚き。音質が悪くなったため、必ずしもステップアップした感じはしないけど、これはこれでアリかな。 特に①“TWILIGHT OF DAYS"はメロディもかなりなクサクサな疾走曲で、とても以前と同じバンドとは思えません。
同じくこのブート持ってます。 何よりも選曲が素晴らしいの一言に尽きます。この際、音質なんて多少のことは目をつぶります。客席録音ってことで、臨場感はやっぱりスゴいですね。 Liveでの“Halloween"、“Keeper Of The Seven Keys"を聴けるだけでかなりの価値があると思います。現ラインナップでは絶対にヤラないでしょうからね。 Liveでもアルバムと同じ歌唱が出来るキスクはホントにいいVoですね。 やはりHELLOWEENはこの頃が最高だったなーという懐古趣味に走ってしまう1枚。(2枚組だけど)
ツボにはまりました。どうやら私は女性Vo&メロディ愛好家のようです(笑) この可憐で美しい女性Voはかなりいいですね。HMとは距離のある作品だと思いますが、BLACKMORE'S NIGHT、3RD AND THE MOTAL、WITHIN TEMPTATIONなんかと近い音楽性だと思いますが、左記のバンドよりも個人的には琴線にふれる部分が多かったです。
ほ~ら、やっちゃった。イングウェイばりにメンバーを一新してのセカンド。イングウェイさえいれば基本的な路線は変化しないのと同じく、このバンドはリチャード・アンダーソンさえいれば普遍なのだ!逆に考えるとハイレベルなネオクラ曲を様々なVoやGで楽しめるプロジェクト(失笑)ってことで…。事実、楽曲の質はまるで落ちてないし、そのパクリ具合もまるで後退する気配無し!けなしてるんではなくて、個人的にはフレーズの拝借等には寛大なので、良いものは良いとして非常に楽しめます。さすがに①“Entering The Arena"のあまりに露骨な“Rising Force"ぶりはちょっと閉口しますが。 新Voも上手いけど、前任のヨナス・ブルームのハスキー声は好きだったので(というかこのバンドの個性の一つだったのに…)、ちょっと残念。まあ脱退組みのREPTILIANがいるからいいか。
こりゃスゴい!何がスゴいってゲストがスゴい!!! ゲストVoにNIGHTWISHのターヤ、EDENBRIDGEのサビーネ、NLACKMORE'S NIGHTのキャンディス・ナイト、そしてRHAPSODYのファビオ・リオーネ!!さらにゲストDrにSTRATOVARIUSのヨルグ・マイケル!!ここに並んだ名前をみただけで失禁モノ!! それぞれのゲストが、自らの所属するバンドのテイストを持ち寄ってアルバム作ったらこうなりました、的な作風ではあります。HMとしてのアグレッションにはやや欠けるきらいがあるけど、適度なシンフォアレンジと、個性豊かなゲストがそれぞれに持ち込んだ要素が見事に溶け合って、朴訥とした印象はあるものの全体としては統一感のある作りです。中盤のいかにもBLACKMORE'S NIGHT的なキャンディスの歌唱が実はこの世界観に一番あっている気もする…。ファビオはここでは元バンドのような大仰な歌唱はなりを潜め、やや控えめながらいい仕事してマス。 圧巻は3人の歌姫が共演した⑪“Promises Under The Rain"。非常に牧歌的な曲ですが、めっちゃなごみますね。さとう珠緒、井川遥、優香が共演したのと同じくらいの癒し具合(笑)で。 唯一の疑問は、このベト・ヴァスケスさん、あまり存在感を見出せない…(苦笑)
第一印象では結構好印象でした。個人的には4th「SOMEWHERE FAR BEYOND」に近い印象でした。でも聴き込んでいくにつれ、なんかやはりここ数作に通ずるもどかしさが気になり出しました。そしてやっとそれが何だかわかりました。 ハンズィのVoパートのほとんどがクワイヤになってるから、聴いてて暑苦しい!!!! ってことなんですよ。本来BGの魅力の一つであったはずの勇壮なクワイヤは各所で効果的に使われてきました。ハンズィのVoは決して上手くはないけど、この音楽性には味として非常に合っていると思います。そこにゲストVoでカイ・ハンセンが絡んできたり、クワイヤを導入して効果的な演出をしてきていたのに、その演出効果に本家のVoが乗っ取られたイメージです。いや、決して悪くはないんですよ。ただメリハリがなくなってクワイヤ・コーラスの垂れ流しに聴こえてしまうんです。それがこれまた過剰なプロデュースの楽曲との相乗効果で、本来豪華で荘厳な楽曲の数々が、アルバム1枚を通して聴き終わるころにはクドく感じてしまうんですよ。その結果、個々の楽曲の輪郭がボヤけて、1曲1曲が際立ってきません。これが最近のBGに対する不満の原因だったと思うと複雑な思いです。だって彼らのそこが魅力だったのに…。 と否定的に書いてしまいましたが、決して楽曲の質は悪くないですよ。勇壮なメロディが分厚いコーラスを伴って展開していく様は「A NIGHT AT THE OPERA」の名に恥じない出来です。それだけにもどかしい…もどかしい!!!
2/21渋谷ON AIR EASTのライブに行ってきました。このライブ、DVD用にビデオ収録していたので、いずれ商品化するのかも。 Gがトニー・マカパインと知らずに行ったので思いがけない収穫でした。あの滑らかな運指を目前で見れたのは良かった!ヴィタリのKeyというかピアノもやはり素晴らしかった。でもちょっと太り過ぎじゃないか!?思いっきり二重アゴになってたゾ。あとBのフィル・バイノがめちゃカッコ良かった!躍動的であり、音のボトムもすごいしっかりしてたし。Drのバージル・ドナティも堅実でトリッキーなプレイを披露してくれたけど、ドラムソロはちょっと冗長だったかも。そしてマーク・ボールズのVo!!凄過ぎ!!1曲目からあの超絶ハイトーンが炸裂で、最後まで衰えないのが凄かった!フェイクするどころかアルバムより高い声で歌ってるトコもあったし…。生で聴くとやっぱり違うなぁ。 曲は近2作から満遍なく選曲されていて、観客の反応もなかなかでした。でもやはり盛り上がったのはアンコールでの“You Don't Remember、I Never Forget"~“Magic Mirror"のイングウェイ・メドレーだったけど。その前にはMAESTRO ALEX GREGORY時代の“Fairytale Won't Tell"のピアノアレンジver.も聴けて貴重だったかも。 そしてマークの実力をかいま見たのがオペラ歌唱。ヴィタリのKeyソロの後に一人で舞台に登場して見事に歌い上げてくれたんだけど、オペラの知識ないので何ていう曲だったのかわかりません…(泣)どなたかご存知な方いたら教えて下さい。