YOSIさんの文章、非常に興味深いです。まさにおっしゃる通りだと思います。 ボクはリアルタイムで聴いたJPの最初のアルバムは「RAM IT DOWN」でした。当時立派なスラッシャーだったボクにとっては物足りない内容に感じたんですとね。その後の「PAINKILLER」で受けた衝撃は前作での印象とのあまりの違いに驚愕した、って感じでした。そこから過去のアルバムさかのぼって聴きましたが、その時の印象は、「時代時代で全く違う音楽性をやっているんだなー」でした。初期の作品なんてホントRockn'Rollですよね。やはり個人的には「PAINKILLER」「SCREAMING FOR THE VENGENCE」「DEFENDERS OF THE FAITH」あたりのHM的要素が濃いアルバムが好きですが、それぞれの時代の曲にそれぞれそれに見合ったいい曲を提示してきたバンドだと思います。だから新しく出るアルバムが前作と違うことは当然だと思うし、逆にそうでないと新しいアルバムを買う楽しみが減ると思うんですよね。あまりに同じ音楽性が続くと、内容が予想出来すぎて購買意欲が減退しますから。そういう意味ではJPは「次の(アルバム)展開が読めない」バンドであり、そこが魅力のひとつだと思います。 当然「JUGULATOR」はこれまでのJP史上最大の変化(Voのチェンジ)があったアルバムなので当然色々なファン層を持つこのバンドにとっては、確かに賛否両論ある作品だと思います。音像があまりにヘビーな方向に行きましたよね。ボクはJPがヘビーな方向に進んでいくことには否定的ではありません。いつまでも第2のPAINKILLERを求めてていても仕方ないとも思っています。あれだってもう10年以上前の作品ですからね。でも個人的には復活後の2作はやはり正直言ってあまり入り込めないです。これまでのJPの名曲には必ず「ドラマ性」があったと思うんです。そのドラマの表現方法はそれぞれの時代にあったもので、「PAINKILLER」のようにヘビーでアグレッシブな表現だったり、「SAD WINGS OF DESTINY」のように情緒的な表現だったりしました。つまり「その時代にあったいい曲を提示する」ことが「JPの名曲」だったと思うんですよね。近2作では、方向性は時代にあったものなんだけど、「これだ!」っていう名曲が見当たらないところがもったいないと思います。新しい要素を取り入れることに執着し過ぎていて、それが曲の良さにまで昇華し切れていないんです。この方向性で進むのであれば、この方向性で、「変化に否定的な人たち」を圧倒するような名曲で驚かせて欲しいです。リッパー・オーウェンズの実力は折り紙付きなのですから、「ライブでリッパーが歌う昔の曲は良かった」っていう声が聞こえてくるようではダメなんじゃないでしょうか。 理屈のいらない圧倒的な名曲を今の方向性でもいいのでだしてくれれば最近の否定的な意見なんて吹っ飛ぶと思います。次作に期待!
うおおおおおおおーーーーーっっっっっ!!!!! って叫びたくなるバンドです。なんて男クサイんだぁぁぁ!! 実はMANOWARって、そのHMに対するアプローチは好きだし、曲によってはすごい感情依移入が出来るんだけど、アルバム単位で聴くと体力消耗して疲れちゃうのでちょっと苦手でした。このLOST HORIZONはそのMANOWARの精神をボクの理想通りに再現してくれたバンドです。特に③“Sword In The Metal World"はまさにMANOWARのいいエッセンスを取り入れて、そこに絶妙なメロディとエリック・アダムスより幅広い歌唱(だと思う)を乗せた名曲だと思います。 他の曲もライヴ映えしそうな曲ばかり。一緒に叫びたくなるサビ多いもんなぁ。祈・来日!今、ライヴ見てみたいバンドNo.1です!
ほ~ら、やっちゃった。イングウェイばりにメンバーを一新してのセカンド。イングウェイさえいれば基本的な路線は変化しないのと同じく、このバンドはリチャード・アンダーソンさえいれば普遍なのだ!逆に考えるとハイレベルなネオクラ曲を様々なVoやGで楽しめるプロジェクト(失笑)ってことで…。事実、楽曲の質はまるで落ちてないし、そのパクリ具合もまるで後退する気配無し!けなしてるんではなくて、個人的にはフレーズの拝借等には寛大なので、良いものは良いとして非常に楽しめます。さすがに①“Entering The Arena"のあまりに露骨な“Rising Force"ぶりはちょっと閉口しますが。 新Voも上手いけど、前任のヨナス・ブルームのハスキー声は好きだったので(というかこのバンドの個性の一つだったのに…)、ちょっと残念。まあ脱退組みのREPTILIANがいるからいいか。
北欧の代名詞的なイメージのあるバンドです。TNTに近い音楽性で、ポップな曲からハードな曲までバラエティに富んだ楽曲が並びます。⑤“Ride With The Wind"なんてTNTの“Tonight I'm Falling"にあまりに雰囲気似てますが、(本家と比べるとサビのメロディが若干弱いのが惜しい!)コーラスワークがその他のバンドと比べると上手くて、聴きどころの多い1枚です。 このバンドのアルバムはこの1枚しか聴いたこと無いんですが、確か方向性変えてヘビー方向に走ったんですよね。今のご時世だからこそこの頃の音楽性でアルバム出してくれないかな。
demise of Megadeth is sad“MEGADETHの消滅は悲しいが…"というくだりがあるので、ムスティンが解散(=脱退?)について明確に言及している点は否めません。 正直言って最近のMEGADETHの音楽性にはあまり賛同できないんだけど、これまでの作品には敬意を表します。それに最新ライブ作の「RUDE AWAKENING」は視聴したかぎり、相当クオリティの高いライブアルバムだと思ったので、残念な限りです。 でも彼の文章を読む限り、前向きな印象をもったので、復活してくれることを信じて待ちましょう!
音質はさすがに悪いが、とにかく荒々しく、スピード感にあふれ、そして若さにあふれている作品。“Whiplash"はボクの中でスラッシュメタルの代名詞的な曲です。あんな単純なコードだけでここまで心というか血に響く曲が作れるっていうのが凄いです。 ビデオ「CLIFF'EM ALL」に収録されてるライヴ映像の中でジェイムズが、「最初はこのアルバムのタイトルは『METAL UP YOUR ASS』(お前のケツをメタル攻め)だったんだぁぁ~~~!!」と叫んでるのがちょー笑えました。うん、そのタイトルの方がインパクトあって好き(笑)。
METALLICAで最も速く最も激しい曲ではないでしょうか。ボクにとっての“スラッシュメタル"とは、「ANGEL OF DEATH」、「WHIPLASH」とこの曲です。本当の意味でMETALLICAがスラッシュしてたのはこの曲が最後ではないでしょうか?(MASTER OF PUPPETSの最後の曲ということで)
元々美しいメロディを絶妙のアレンジとトッド・プラントの上手いVo、テクニカルでメロディックなラルフ・サントーラのGで彩った極上のHRだったのに、Voがヨルン・ランデに変わってさらにバンドのメジャー感が増した気がします。前任のトッドも相当歌が上手い人だったのでどちらが気に入るかは好みの問題ですね。キレイよく伸びるにハイトーンが武器だったトッドと、どんな音域でも力強く歌い上げることの出来るヨルン…甲乙つけがたし。 ①“The Power To Love"は爽快でパワフルなドライブ感に溢れた名曲。④“No More Miracles"は物悲しいメロディをポジティブに歌った名バラード。その他の曲も捨て曲は無しってところですかね。 ヨルン・ランデのVoに触れるなら本作からっていうのがヘンな先入観を持たずにいいんじゃないでしょうか。
近作ではDREAM THEATERに影響されたかのようなテクニカルなHMをやっていますが、この頃はまだ疾走ピロピロHMをやってました。それにしてはGがかなりテクニカルだなーと思ってました。そうですね、初期ELEGYに雰囲気似てたかも。特徴的なVoの唄い方・声質からか、B級クサさが拭いきれず、っていう印象強いです。そんな中でも⑤“Fire In The Sky"なんて当時はガッツポーズものの疾走曲でしたが。今聴くとやっぱり少し足りないかな…。でもELEGYやLABYRINTHあたりが好きな人にはオススメです。中古CDショップで安く売ってたら試しに聴いてみてください。
どうせなら1stのこちらもオススメしておきます。 超名曲“See Them Fall"級の一撃必殺のキラーチューンはありませんが、北欧独特の透明感にあふれた質の高い楽曲が多いです。HM的な要素は2nd「WITHOUT REMORSE」に比べるとややおとなしめですが、その分こちらの方が泣きの要素が多いです。⑤“Way Of Love"はVoラインの美しさは悶絶ものですよ。
次作「IN SEARCH OF SANITY」でVoにスティーブ・グリメットが参加したことで注目されたこのバンドですが、実はこちらもなかなかの内容でした。Voはサイ・キーラーですが、この吐き捨て型のVoがスラッシュ然としていていい 発表された86年といえば、「MASTER OF PUPPETS」と同じ年であり、まさにスラッシュの王道のようなサウンドが聴けます。さすがに今聴くと音質は厳しいものがありますが、ザクザクゴリゴリしたリフは、スラッシュ好きにはかなり響くと思います。当時としては珍しく、英国のスラッシュバンドというのが一つの売りだったと思います。ま、ブリティッシュの薫りは全くありませんが(笑)
オジーの思い出はなんと言ってもザック在籍時の武道館公演。これで現役引退、っていう触れ込みだったので、金のない学生の時に相当無理して2日間見に行ってすげー感動したのにあっさり復活しやがってーって感じです(笑) 高校生時代に「BEST OF OZZ」っていうランディ時代とジェイク時代の曲が交互に入ったアルバムを聴いて一気にはまりました。そしてその当時の最新作だった「NO REST FOR THE WICKED」で完全にザックのGの魅力にはまりました。どうしてこうも次々とすばらしいギタリストが彼のもとに集まるのでしょうか。それぞれのスタイルは全く異なるのに、やはりあのオジーの稀有な声が唄うと馴染んでしまうところがスゴイ。 ランディ時代の美しい曲も華のあったジェイクの曲も好きですが、個人的には「NO MORE TEARS」が好きですね。ザック特有の引きずるようなリフでなく、あえてメロディをきれいに聴かせてくれるようなGワークがツボにはまりました。 当てつけってわけじゃないですが、これ以降の作品は聴いてません。ジョー・ホームズって評判そんなに良くなかったし。(っていうか唯一カリスマ性を持ち合わせてなかったGでしたね)まあ、オジーの場合は現役でやっててくれること自体が奇跡みたいなもんだから、もしまたザック連れて来日するんなら見に行きたいなぁ。ザックの低いポジションで股おっぴろげてギター弾く姿はカッコよくて今でも鮮明に残ってます。