88年発表の3rd。 前作からグッとHMに接近してきた彼ら勝負作。1曲目の“Trip At The Brain"はANTHRAX系のなかなかかっこいいナンバーなのだが、残念ながらあとが続かない。何かメタルファンとの距離感は上手くつまらなかったような感がある。このミクスチャーは少し早かったのかも知れませんね。逆に今のファンの方が楽しめるように思いますよ。一聴の価値はありってとこかな。
記念すべき日本デビュー作品。 若干下火になりつつあったLAメタルの最終兵器(よく使うんだこの表現)として登場した彼ら。本来の彼らの音楽性からするとやはりちょっとハード過ぎる感はするが、デビュー盤としては上々の出来を誇る。いかにもLAメタルな“Loud n' Clear"、“Co'mon Rock"よりも個人的には“Reason For The Season"、“You Won't Be Lonely"のようなメロディのきれいな曲の方が当時から好きだった。ベスト盤も今度出るようだが、初期の名曲も是非入れてね。
ある意味実に彼ららしい出来の名盤。 彼らの場合過去の作品も全曲がいい、という作品は正直なところない。だからこそ数曲恐ろしいほど魅力的なナンバーが収録されているパターンが彼らの不器用で無骨な印象を植え付けるんだと思うし、それがファンにはたまらない個性なのである。 今回もオヤッと思う曲が数曲あるからこそ、“Light The Fire"、“And Then We Heard The Thunder"、“Return of The Filth Hounds"、あたりの曲の輝きが増すという結果をもたらしている。若いファンには少々退屈かも知れないが、これは間違いなく硬派なNWOBHMのサウンドである。 オールドファンの僕の世代の人にとっては最高の和み(なごみ)系のサウンドで居心地いいことこの上ないだろう。是非今後も元気に活動を続けて欲しいバンドのひとつですね。
《WAR IS OVER !》 長い長い戦いだった。自分の住んでいる町のCDショップでは取り寄せられなかったのがケチのつきはじめ、その後大阪、京都、金沢、横浜、池袋、ロンドンと出張中に時間を無理に作っては探し求めた“STILL AT WAR"。 遂に今日新宿レコードでゲット!実は昨日新宿レコードに行った時は売り切れで手に入らない状況だった。来週なら取り寄せられますよ、とお店の人に言われたが、明日の最終便で地元に帰るので来週は来れません、と答えると、 「わかりました!じゃあ明日来てください、準備しておきますから!」 とママは力強く答えた。その時僕はこの人なら本気で取り寄せてくれる、と確信したのでこう答えた。 「そうですか、じゃあ他の店で見つけても買わないで絶対明日買いにきます。」 そして今日行ってみると本当に取り寄せられていた!ママはたまたま居なかったので直接お礼を言えなかったのが残念だけど、彼女のおかげで僕の半年に及ぶ戦いは終わりを告げた。さすが日本一のHMママと謳われる人だ、度量がデカイ。 実は昨日の時点で、新宿レコードに行った後の他の店でみつけたんだけど、あの人が折角無理して取り寄せてくれようとしている気持ちを裏切っては男がすたる、と思い、約束を果たすために今日まで待った。たった一枚のCDで大げさな、って自分でも感じる。でも誘惑に負けず、相手の心意気に応える事って達成すると本当に清々しい気持ちになれる。 今僕はメチャクチャごきげんにCDを聴いている。それもこれもママが誠実に対応してくれたおかげだ、本当にありがとうございました。 このCD、一生大切に扱おうっと、WAR IS OVER!!!
81年に発表された文字通りの名曲集がこれ。 僕はこの作品のカセットをクリスマスプレゼントとして母に買ってもらった。“Bohemian Rhapsody"をあのイブの夜に聴いた時、岩崎恭子ばりに「今まで生きてきた中で最高の音楽との出会いです」っと感動したものだった。その他にも“Save Me"、“Don't Stop Me Now"、Teo Torriatte",“We Are The Champions"等が僕のイブの夜を彩った・・・ それ以来僕のイブの夜は山下達郎ではなく、QUEENによって演出されるのである。 明日の朝は多くの子供達が笑顔でクリスマスプレゼントを靴下の中からとりだすんだろうなぁ・・・ いい夢を今頃は見てくれているのだろうかzzzz・・・
呼ばれて飛び出てジャジャジャジャ~ン!(って古いですかね笑)。 SAXONにしては珍しく出来のいい重厚なアートワーク(今では僕のパソコンの壁画)が嬉しい彼らの初期の名曲ばかりをリメイクした作品がこれ。おそらく彼らの場合、“Unleashed The Beast"以降、着実に欧州では彼らに対する興味が復活してきたことを肌に感じ、新しくファンになった10代のキッズ達のために初期の名曲をリメイクしたんだと思います。それは今もなおライブバンドとして精力的にファンと接しているからこそできる芸当なんでしょうね、おそらく。うがった見方をすれば過去のものをリメイクして楽して稼ごうとしてんじゃないの?と外野は思うかも知れませんが、彼らはそんなゲスなバンドではありませんよ。 常にファンの目線と同じ位置に立ち、どうやったらファンに喜んでもらえるのだろうか?っと考えているからこそ、へんなミュージシャンシップに捉われずに、原曲に忠実な再現をしてみせる。そんな彼らだからこそ、こうして僕のように20年以上も飽きもせずついて行くファンを生むのだと思います。 クーカイさんがお察しの通り、今の彼らは再び勢いを取り戻しています。今年僕はイギリス、フランス、ドイツに行きましたが、日本では想像がつかないくらい人気を取り戻していると確信しました。日本で再評価されるためにも是非この日本盤を出して欲しい、と強く希望します! Positive Thought,Audience Enjoyment,and GO FOR IT AT All TIMES! これが僕らファンが愛し続けるSAXONのBAND PHILOSOPHYです。僕はこの考え方が大好きです!
記念すべき彼らのデビュー作品。 全く彼らのサウンドを知らない若いファンにはむしろこれの方がピンっと来るかも知れない。当時のLAメタルの隆盛に歩調を合わせた作品で、彼らが発表した中では異常にダークでラウドな仕上りになっているからだ。オープニングとラストの“Out of The Night"、“Dead End"などはLAメタルと言うよりNWOBHM系のスピードナンバーだし、“Stick It"、“Down Your Knees"は叩きつけるようなヘヴィなナンバーだ。その後の彼らの主流になるような渋めのロックや切ないバラードなどは収録されていないので、個人的には個性があまり感じられないのが残念だけど、レベルの高い作品ですよ、これ。
86年発表の2nd。 デビュー作である程度注目を集めた彼らの勝負作だが、当時はあまり話題にならずに結果的には凡作とする向きが多いが、僕は結構この作品は気に入っている。 スピーディーなオープニングナンバー“Rock The USA"、いかにもアメリカンな明るいナンバー“You wanna be A Star"、そしてポールのソウルフルな歌唱が心を打つ“Night cries out(For You)"と佳曲が揃っている。LAメタルの中にあってポールのようなハートフルなショウトができるシンガーは稀であったと思う。今聴いても結構いけると思うんだけどね、この作品。
実はYESは昔から苦手なバンドだったので、意識的に避けて通っていたのだけれど、ABWHにはハマッってしまい、期待して購入した一枚がこれ。 昔からのストーリーを全く気にしない僕のような外野の音楽ファンには非常に聴きやすく、ABWHには及ばないものの、これも何の抵抗もなく好きになれた。 “I Would Have Waited Forever"のコーラスを聴いた瞬間、やっぱいいねーYESは、とそれまでのことは全て棚にあげて手放しに喜べた。YESのおかげで苦手なものでも良質なバンドならそのうち好きになれるのでは、とそれ以降努力できるようになったので感謝しています。
僕がジャーマンメタルに違和感を感じ始めたのがこの作品を聴いてから。あれ?ハロウィンとどう違うの、って最初感じました。その後何回も好きになれるはずだ、と気合いをいれて12年間トライしてるけど、現時点ではまだダメ。 ただ“Goodbye My Friend"のドイツ人まるだしの「ぐっばぁい!」のフレーズは僕の笑いのツボを直撃している。いやな奴との別れ際ではいつも心の中で叫んでいる・・ぐっばぁ~い!! いつか好きになれるはずだよ、ガーディアン。
MSGの中で初めて買ったLPがこれ。 黙示録の荘厳なMCから幕を開けるこのライブ盤こそ初期MSGの硬派なサウンドはRAINBOWと当時双璧だったことを如実に語ってくれる。これぞハードロックの基本“Armed and Ready"ポールレイモンドのkeyが印象的な“Cry for the Nations"大曲“Lost Horizons"そして“Into the Arena"と聴き所満載!Voについてはかなり修正されたからか全く下手とはこの時は思えなかった。 このアルバムを買った際もらったマイケルのポスターは未だに実家に貼ってある。学生時代目覚めるとそこにはフライングⅤを弾くマイケルシェンカー、リッチーブラックモア、ゲーリームーア、何故か菊池桃子が四方から目に飛び込んでくるのであった(笑)
85ǯȯɽの日本でのデビューアルバム。 LAメタルの全盛期にこれほどまでにヘヴィメタルらしいヘヴィメタルバンドは彼らしか出てこなかった、と言っても過言ではないだろう。オープニングの“Fortuna"“Back to Back"が始まった時はガッツポーズものでしたよ。メロディアスな“Waitin' for the time"はこのバンドの幅広い可能性を感じさせたし、スピードチューンの“Cold Killler"、“Night Danger"は最高に気持ちよかった。 PRETTY MAIDS、大切にしたいヘヴィメタルバンドです。
彼らの3rd。 全体の出来からいくと次作の方が素晴らしいが、何と言ってもこの作品には彼らの代表作である“Curse the Gods"、“Life without Sense"の2曲が収録されているだけで高ポイントである。トリオ編成などとはとても思えない圧倒的なスラッシュサウンドがなんとも心地良い。 再結成してからのサウンドは次作よりもむしろこの作品の方に近く、何もここまで遡らなくても・・っと思えてしまう。12月にはライブ作品をリリースするようだが、上記の2曲は是非入れておいて欲しいですね。
ソロアルバムのラストを飾るにふさわしい彼らしいメロウなバラードナンバー。 歌詞の内容はMSG時代の“When I'm gone"に似ているが、こっちの方がもう少しサラッとした仕上がりになっている。あなたの書いたこの歌詞をそのまま今のあなたに送りたい “Tell me where will You go・・・?"
B誌のレビューにもあった通り、マークのGに関してはこちらの方が魅力的なメロディを奏でている。トニーのVoも相変わらず伸びやかで素晴らしい。アップテンポで明るい曲調の“When I come home"、美しいバラードナンバー“Look to see"、サバスのカバー“Neon knights"等いい出来の楽曲が結構収録されている。がしかし最大の疑問、「このバンドはどういった音楽性を追求したいのか?」の答えが僕にはこの作品から聴こえてこない。TNTでもなく、RIOTでもなくWESTWORLDでなければならない2人が求める音楽性が僕にはわからない。ここを明確にしないとバンドとしての魅力がファンにアピールできないと思います。作品の出来としては2002年に聴いた新作の中では中の中といった印象が強く残るのもそのせいかも知れません。
レコードが実家にあるため確かではないが確か2ndだったと記憶している。 STORMWITCHの欄でも書き込んだが、とにかくここはVoと作曲能力が思いっきり足を引っ張ってくれている。例えるなら押しの弱く音痴なカイハンセン(彼自体も上手くないと思うが・・・)のようで、最後まで聴くとやっと終わったか、と胸を撫で下ろしてしまうほどだ。ただやりたい方向性は非常に魅力的で“Guardians of the flame"、“A Cry in the city"あたりはいい方向に結果がでていて満足できる。でも8割はまるで滝に打たれるかの如く我慢をして聴かないといけない。今はCDで飛ばせるからその辺は楽になりましたね。
最初は素晴らしい作品だったのに2作目は・・・、と落胆させられる事が多い中、むしろさらに内容が良くなっているのが素直に嬉しい。前作からの流れを上手くつなぐ“Goddess of Sunrise"からはじまり名曲、佳曲が目白押し。どこにも文句のつけようもない名作である。まあ唯一難癖つければ、裏ジャケの「髪切りすぎたかなぁ~」とでも言いたげなマイケルの写真くらいである(笑)失礼。
92年発表の2nd。 典型的はネアカなアメリカンハードロックのお手本。単純にカッコイイ“Reach for the Sky"、ポップで親しみの沸く“Sleeping with You"、最高のバラード“When I look into your Eyes"これぞラストソング“Hold the Dream"と曲の配置も完璧な名盤に仕上がっている。ジャケットもなかなか雰囲気が良く、お買い得な一枚と言えるだろう。発表されて10年経っても全く色褪せないなんて立派のひと言!
00年発表の元STRPERのマイケルスウィートのソロ作品。 ソロアルバムの場合はバンドの枠に捉われない分自由な面もあるが、旧バンドのファンからすると散漫な印象に終わる危険もある諸刃の剣といった一面がどうしてもついてまわる。この作品もどちらかというと焦点が絞りきれずにイマイチ煮え切らない、という印象を僕は持っている。妙に今風のダークな雰囲気の曲など彼に似合うはずもなく、こんな曲を収録する必要はなかった、と感じる。むしろ“Lift My Head"、“Stone"のような昔から彼がやっていた曲の方が結局長持ちして、今でもよく聴く結果になってしまっているのはちょっと残念。できれば彼にはもう一度STRPER再結成に向けて欲しいんですけどね、無理なお願いなのでしょうか・・・
この作品が出た時はグラハム+様式美系ギタリストという事で「アルカトラスとどう違うの?」と内心思っていた。メンバーも褒めれば小さなスーパーバンド、悪く言えば寄せ集めの印象が強く、あまり期待していなかった。内容も確かにクリスのGの速弾きは驚いたが、だからって心に響いてくるものでもなく、“Since You've been gone"、“Somewhere over the Rainbow"も原曲より劣っている。どうせ長続きしないなこのバンド、と思っていたが案外頑張っているのでちょっと最近見直しています。
95年に発表された彼女のベスト盤。 キャリアの長い人を後追いするのは大変だけど、HM系ならその作品を一枚づつ聴いていった方がいいと思うが、彼女のようなポップシンガーならヒット曲中心のベストでもいいだろう。選曲自体もデビューから全てのアルバムを追随した僕が満足できるモノだから間違いなし!聴き所としては“Solitaire"、“The Power of love"、“How can I help You say Goodbye"で聴かれる伸びやかな高音と色気のあるしっとりとしたため息のようなヨーロピアンテイストな声。これ以降新作が出ていない(ハズ)彼女だが、秋になるとこの声が恋しくなってしまう・・・ 今頃この人何してるんだろうか、音楽活動してるんだったら新作を届けて欲しいものです。
80年中期LAメタルの隆盛を受けて結構勢いを取り戻した当時の産業ロック。keyのグレッグジェフリアを中心としたこのバンドも当時注目を集めた。この作品も力強い“No Escape"から始まり、いかにもコマーシャルな“I must be dreaming"、これぞ彼ららしい“Lethal Lover"、“Dirty Secrets"と曲のちりばめ方もさすが、という感じの好盤に仕上がっている。JOURNEY、NIGHT RANGERあたりが好きな人にはお薦めします。
この頃は叩かれる作品が多いDチャステインだが、80年代後半はいいPOWERMETAL系の作品をリリースしていた。本作も熱気あふれる力作で、最後まで一気に聴かせてくれるのが嬉しい。POWERMETALの典型のような“Out of control"、“Don't play with fire"、“Praise the loud"“Metal forever"等は素晴らしい出来だと思う。ただこのバンド自体は怪しげで、どっちが本業なわけ?とファンに思わせてしまったのは残念でした。
一般的にはサザンロックの雄とされている彼らだが、この作品は異常なまでにブリテッシュハードロックの香りが強い名作。もちろんkey加入の背景がそれには色濃く影響しているのだろうけど、とにかく“Send me an angel"は名曲中の名曲!その他の曲も及第点以上の出来で個人的に38SPECIAL風の“Heart's grown cold"パープル風の“We're goin' down"あたりはお気に入り。サザンロックはちょっと苦手、と言う人でもこれなら大丈夫でしょう。