日本ではDEEPPURPLEの陰に隠れてしまったのか、あまり話題に上らない彼ら、実は僕も彼らについては相当後追いなんですけど、一番好きなのがこの作品。 オープニングの“Look at Yourself"のHENSLEYのプレイを聴いただけでもその凄さがわかる。確かに後追い世代の僕にとっては古めかしく聴こえる音ではあるんだけれど、それを差し引いてもこの時代にこれだけレヴェルの高いHRがあった事を知っただけでも儲けものなのである。 現在は元GRANDPRIXの2人が加入し、僕的には親近感が湧くバンドになっているので、今後も応援していきたいですね。
03年発表のデビュー作品。 はっきり言って、初めて全部聴き終わった時、80年代中期の頃のジャーマンメタルの典型だと感じた。 “Wall of Jericho"の頃のHELLOWEEN、“Into The Darkpast"の頃のANGELDUSTにそっくりなのだ。その頃に両バンドに感じた感想と全く同じで、もっといいVo入れたら聴きやすくなるかな、って事だ。逆にこの手のサウンドを標榜するには超絶Voが絶対必要なのだ。 “Chains of Slavery"なんかはエリックアダムスが歌ったら凄まじいヴァージョンに化けそうだ。 ただ、あの頃ならこれくらいのバンドは掃いて捨てる程いたのも事実だし、そのうちいくつのバンドが今も活躍しているだろうか? 今のままでは同じ運命を辿ると思われるので、次作からはもっと緩急をつけて、作品に奥行きをつけていけば、あと3作くらい後にはもっとメジャー感のあるものが作れるかも知れない。 今の段階ではLOSTHORIZONには全然叶わない印象ですね。ガンバってね。
彼らの3rdで、ここからブルースが加入するわけだけど、正直言ってやられた、っと思ったね。 ポールは確かに魅力的なVoで結構好きだけど、どこかパンクっぽいノリがあり、MAIDENがイマイチメジャー感がでなかったのも彼のVoスタイルのせいではないかと思う。が、ブルースには万人受けする正統派なメタルVoで、これはMAIDEN一皮むけたなぁ、っと当時感心した一枚。 出来の良さなら、もしかしてこれが一番良いんじゃないかとさえ思っている。 でもまぁ、“The Number Of The Beast"のPVをPureRockで観たときには、笑い死ぬかと思うくらい笑わせて頂きました(^o^)
89年発表の彼らの4th。 良い曲が多い割に代表曲がない、っと酷評されることがある彼らだが、この作品などは名曲が目白押しの名盤である。元ACCEPTのハーマンらしい重厚な“Don't Tell No Lies"、“Never Satisfied"、哀愁もあり、キャッチーな“On The Loose"、軽快なHRナンバー“Power Strikes The Earth"っとバリエーションもあるし、内容も濃い!どんなにアメリカ風味に仕上げようとしてもハーマンのズッシリしたギターがドイツのバンドであることを強烈にアピールしているところに好感が持てる。一口にジャーマンメタルっといってもいろんなタイプのバンドが存在していたんだな、っと改めて思い知らされる作品です。
VOWWOWの中で最も気に入っているのがこの作品。 “Go Insane"から“Shot In The Dark"への流れで一気にテンションがあがり、広がりのある“Running Wild"でいい落ち着に流れを持ってくる。中盤のメロディアスな名曲“Nightless City"をいいアクセントにしてラストのこれぞ人見元基の真骨頂“Pains Of Love"で感動のフィナーレを迎える。 この作品も出来ればCDを買い直したいんですけど、みなさんが嘆いているようになかなか見つかりませんね。 僕も再発を強く希望します!
03年に発表されたベスト盤。 自慢じゃないが、小学生の時に彼女のファンクラブに入っていたので、今回の来日には感慨深いものがある。来日に併せて発表された本作も彼女の70年代中盤から80年代中盤までの10年間を中心にした名曲ばかりで初心者には大推薦の一枚だ。 日本ではおそらく一番人気の“Have You Never Been Mellow"から幕を明け、4までは感涙モノの選曲が続き、ご機嫌極まりない(^-^) その後も彼女を代表する曲がバランスよく並んでおり、文句なし。ま贅沢を言えばHMファンにはなじみのある“Greensleeves"、初期の名曲“Let Me Be There"、“Water Under The Bridge"あたりも入っていたら卒倒してたかな(笑) オリビア万歳!\(^O^)/
87年発表の5枚目のスタジオ作品。 彼女の人気のピークはおそらく3枚目の“SELF CONTROL"頃で、健康的で溌剌としたポップなナンバーが全米でも支持されていた。しかしこの作品が出た頃はマドンナやプリンス、シンディーローパー等の妖艶なポップスが主流になり、この作品はあまり支持されなかったが、彼女がリリースした全作品の中で最もクオリティが高いのはこの作品だ。 “Over Love"、“shadow of Love"と大人のムード満点の出だしから彼女の女性としての成熟度を感じられるし、多くの女性シンガーがカバーしている“Power of Love"もひいきなしで彼女のヴァージョンが一番曲を表現出来ていると思う。 この頃から彼女のハスキーがかったVoは円熟味を増し、素晴らしい女性シンガーたり得たのとは正反対に全米チャートからは次第に姿を消していった。決して作品の内容とセールスがリンクしていないという好例がこの作品ではないだろうか・・・
03年発表の3rd。 どのバンドにとっても3枚目は非常に重要な勝負どころとなる事が多いので、ここは一発決めて欲しかったんだけど、結論からいうと競馬でいう「追って届かず」といった印象だ。 スタートはポンっと初期RAINBOW風のナンバー“The Undiscovered Land"で好スタートを切り、オッと思わせるが、2、3でボーっと物見をしてオイオイって感じでズルズルと後退。向こう正面の5、これは何処かで聴いた事があるけど名曲6の“As Far As Eyes Can See"でいい足をみせ、いいポジションに再びつけるが、今度はいき足がつきすぎて何だか妙にパタパタと途中から突っ走りはじめる曲が続き、勘弁してくれよ、と思う。ラストもD.C.Cooperの力を借り、伸びるには伸びているんだけど、気持ちよく先頭に立って終わる、というよりもう2、3頭前にいる感じだ。 非常にいい素質があるだけに観ててもどかしい感じがするGⅡ馬のようだ。ただし困ったことにこのタイプのGⅡ馬は個人的に好きなので、ついつい追いかけちゃうのよね、性懲りもなく(笑) 次は根アカなブライトなポップな曲と涙がでるようなバラードでも身につけていけたら、GⅠも制覇できる!・・・・・かな?
88年発表の3rd。 T.T.QUICKと同じく東海岸で頑張っていたスラッシュグループ。ここもルックスが致命的に悪かったが、Voをマイクに代えてからは何とかプロモでもみれるレヴェルになった(笑) 中身も、まるで水戸黄門な“Fake Healer"からラストの“The Powers That Be"まで重厚かつスピーディーなサウンドで◎ ただVoは声質がサウンドの割に軽い感じがするのはマイナスポイント。これを買う前に聴いていた“We Watch The Children Play"の方が迫力があったような印象があります。
ある夏の日、友人Fが自転車で我が家に来るなり 「おい、殺人機械買ったんだ、一緒に聴こう!」 と僕の許可なく勝手に部屋に入るわレコードはかけるわ、絶好調にマイペースに振る舞った。しかも勝手にテープにダビングして一言 「おい、喜べ、お前の分も残すことを俺が許す!(こらこらここは僕の部屋だし、そのテープは僕のじゃないかよ)」 で、翌日学校に行くと昨日のうちに同様の被害者が3人いた。そしてみんなFにこう言った。 「おめーがKILLING MACHINEそのものじゃねーかよ(笑)」 その後出会ったJUDASのファンは何故かこのFタイプの奴が多い(笑) あ、サウンド?その当時はわからなかったけど、今では結構気に入って聴いてますよ。 月並みだけど“Hell Bent For Leather"、“Before The Dawn"が好きですね。 次回、友人Tの“Defenders Of The Faith"編、近日公開!
日本でブレイクして本国アメリカでも後から火がつく、というパターンではBON JOVIがあまりにも有名だが、彼らより一足早くそれを体現したバンドがこのNIGHT RANGER。 当時は元オジーオズボーンバンドのブラッド率いる新星バンドということで、かなり注目されていたし、その期待通りの素晴らしいデビュー作品に仕上がっている。代表曲の“Don't Tell Me You Love Me"が当時アイドルで大人気だったシブガキ隊の「ゾッコンLove」にパくられているんじゃないか、という疑惑も結果的にはこの作品を後押しするいい結果をもたらしたのは、ラッキーだったと思う。おかげでかなりバンド名は浸透したわけだから・・・ 同じ売れ方をしたBON JOVIの最新作のジャケットを見ていると、なんとなくこの作品のジャケットを思い出してしまうあたりは因果応報ってとこでしょうかね。