03年発表の2nd。 前作は勢いだけで突っ走っていたが、多少いろんな面も見せ始めたのが本作。 これぞアンドリューな“Long Live The Party"、AC/DCっぽい“Tear It Up"、前作にも入っていて「そんなにSEXが好きか!」っと飯島愛のパパな気分にさせてくれる“Make Sex"、そして新境地“Totally Stupid"、“Really In Love"となかなかの内容である。 前作は似た曲が多かったが、まとまっていて聴き易かった、が本作はいろんな可能性にベクトルを放出するため散漫な印象も正直ある。しかしこれは成長の中でどうしても通り抜けなければいけない過程なのだ。 アンドリュー、サナギになる・・・次作で大飛躍するか!?
3年ぶりに81年に発表されたのが本作。 凄まじいばかりに期待をして買っただけに、それまでの音楽性からかなり変化しており、正直当時戸惑った作品。 幕開けの“Landslide"はアップテンポでラストはまるでメタル系のようなシャウトで、なんだこれ?な一曲。シングルヒットした“Physical"、“Make A Move On Me"も違和感漂うナンバーで小首を傾げた。それまでの路線を周到しているのは“Carried Away"、“Love Make Me Strong"だけど、小粒だ。 大ヒットした作品だけど、ファンだからこそ、本当にこれで良かったのだろうか?っと述懐させられますね。思い入れのない人の意見も聞いてみたい作品です。
89年発表の1st。 まず持って驚かされるのが、ジョンのVoの上手さ。神はこの人には性格以外の全ての才能を与えたんじゃないかと思うくらい、魅力的な声を聴かせてくれる。 楽曲も最後まで全9曲退屈することなく聴かせてくれて、素晴らしい。だけどなぁ、“Valley Of The King"はいかにも当てつけっぽくってヤな感じだ。 「俺様がいなきゃあのアルバムはできなかったのさ!」とでも言いたげなこの曲に性格がでちゃうんだよなぁ、この人の。 好きな人のこんな面はあまり見たくないもんです。
03年発表の自身4枚目のソロアルバム。 MAGNUMは断片的にしか聴いた事なかったので、本格的に一枚通して聴くのはこれが初めてだけど、正にいぶし銀、非常にクオリティの高い英国ハードロックをいとも簡単に表現している事は本当にさすがだ。 オープンイングナンバーらしい重厚な“Children Of The Circle"、BLUE MURDERっぽい“The Prophecy"、ポップな“I'll Be Your Fool"疾走感のある“Someday Utopia"とバラエティに富んだ内容は聴き応え十分! TEN、BLUE MURDER、VOW WOW、PRIDEあたりと同系列の印象で、その手のファンは悩まず買いだ! いや~、いい仕事してますねぇ~(笑)
前作がいたく気に入り、絶対次も買おうと決めていたが、ジャケットを見た途端、思いっきり眉間にしわが寄ったのがこの作品。「汚すぎ・・」なんだか臭ってきそうなんでなかなか手に付かず、結局“METAL HEART"の後になってしまった(笑) でも中身は名盤と自信を持って言えるほど、ヘヴィなナンバーが揃っている。代表曲“Balls To The Wall",“London Leatherboys"はもちろんのこと、意外なもの悲しいナンバー“Winterdreams"も耳を引く。 本当にもっと早く買っときゃ良かったと今でも後悔しています、んがあのジャケットじゃねぇ~(笑)
88年発表のデビュー作品。 男性上位のこの世界ではなかなか女性だけのバンドはブレイクしにくい。そんな中、このバンドは期待がかなりできたいいバンドだった。 ルックス、楽曲共ハイクオリティで今聴いても結構聴ける。 代表曲、“Edge Of A Broken Heart"は本当にいい曲だし、メロウな“Cryin'"、爽快な“Cruisin'"などバラエティにも富んでいる。 ただ日本人は元々自分達が童顔なので、端正な美人は日本受けしないんだよなぁ。ロシアの小生意気な少女風のデュオの方が何だかんだ言って受けるんだよなぁ。気後れするのかな(笑)
83年発表のデビュー作品。 時代のせいとは言え、音が少々ショボイのが今となっては残念な気がするが、内容はロニー世界の極みのような楽曲が目白押しの名盤。 NWOBHMの影響を感じる“Stand Up And Shout"、DIOの中でも最高傑作の呼び声高い“Holy Diver"の2曲だけでもKO必死の立ち上がりは非の打ち所なし! もちろん“Don't Talk to Strangers"、“Rainbow In The Dark"と悶絶ものの曲もその後入ってて素晴らしいんだけど、何故か僕は2ndの方が好きなんだよなぁ、理由は・・・・それは言えません!!(中山キンニ君風)
80年発表の2ndで、日本ではこっちが先にリリースされた。 1stはオーソドックスなハードロックだったが、本作はMOTORHEADを想起させるような暴走ナンバーがひしめきあっている。代表曲としては、未だにプレーしている“Motorcycle Man"、“747"、“Wheels of Steel"の3曲が挙げられるが、僕は昔はよくライブテイクが出回っていた“See The Light Shining"、キャッチーな“Suzie Hold On"、また暴走ライブのラストを飾った“Machine Gun"なども負けず劣らず大好きだ。ま、詰まるところ全曲いい(^。^) ジャケットデザインもこれはシンプルだけど秀逸、NWOBHMを代表する1枚であることを僕が保証します。
88年発表の3rd。 PRIDEを聴いていると無性に懐かしくて聴きたくなったKILLERDWARFS。運良く中古屋で一発ツモ(笑)当時PVで観た“We Stand Alone"は今聴いてもキャッチーでいい曲だが、全体的には楽曲の魅力が乏しい。 いかにもカナダのB級LAメタルもどきなんだけど、8の“I'm Alive"はSAXONの“Red Line"によく似てるし、続く“Burn It Down"もこれまたSAXONもどきで、案外NWOBHMの影響も伺える。Voのキャラも相まって何だか憎めないB級作品なのである。 思い入れのない人にはど~って事ない作品と言われても仕方ないかなぁ。
この作品が出るまでの話題と言えば、やはり日系Gのジェイクはランディーローズと同等の実力を果たして持っているのだろうか?といった興味が先行していたように記憶している。 しかしその心配は“Bark At The Moon"が始まった途端に吹き飛んでいった。そう、ジェイクはジェイクであってランディーローズのクローンである必要などなかったのである。 もちろんジェイクがその後立ち上げたBADLANDSを聴くと、それでもかなりランディー的なプレーを意識しているなぁ、と感じるが、素直にその当時は別の良さを僕は受け止めていた。 “Center Of Eternity"なんかもいかにもOZZYらしいオカルトっぽい一曲で結構気に入っている。 ただ、時が経って聴き比べてみると、僕はやはりランディ時代の方がいい曲が多く感じる。 ちなみにジェイクはB誌の創刊号を確か飾っていたような記憶があるんで、それだけ注目されていたって事だろうな、やっぱり。
97年に7年振りにリリースされた本作は、前2作までの自身のメタルバブルがはじけたせいなのか、どちらかと言うとソロ作品に近い作風に仕上がっている。 まるでマイケルボルトンな“Don't Fade Away"でスタートした時は、オーイっとちょっとコケかけたが、全体を通して聴くと、許せるレヴェルの楽曲が並んでいる。前作が駄作だったので、7年かかったとは言え、こっち側に再び舵を取ったのはいい方向性だと評価している。 この中では“Take Me Back Again"がそのタイトル通り原点回帰を一番感じられてお気に入りです。ソウルフルな熱唱がやはりこの人には似合ってますね。
隠れた名盤っていうのはこういった一枚を指すと思う程、出来のいい1st。 全体の構成も素晴らしいし、何より楽曲のクオリティが非常に高い。 スピーディーな名曲“I'm The King"キャッチーでその後のスキッドロウにも通じる“Hold On To 18"、“Chains Aroud Heaven"、出来のよいSWEETのカバー“Action"と聴き所満載である。 この内容だから当然RATTやMOTLEYらとLAメタルの中心的役割を果たして欲しかっただけに、ブレイクしなかったのは残念だけど、これは本当に名盤なので聴いてみてください。
LAメタルの隆盛の幕開けを感じさせた彼らの2枚目。 正直、ベストヒットUSAで“Looks That kill"のPVを観た時は、あまりのおバカさんな雰囲気に頭痛がし、こんな奴らがいるから世間様はヘヴィメタルをバカにするんだろうなぁ、と思った。 ただ友人からもらったテープを聴くと、音的にはその後のモトリーと比較すると、非常にダークでアンダーグランドの雰囲気で結構マシな印象に戻った。 意外とACCEPTの“Restless And Wild"に全体的に似てたりするので、サウンド的には硬派だ。 まあ様式美好きのファンは彼らの登場には本当にブチ切れていたのが今となっては懐かしいですね。
03年リリースの11作目。 インパクトだけで行くと前作の方があったような気がするが、これもなかなかの力作だと思う。 全編で聴かれるマンニのGが今回も相変わらず素晴らしい!リフメイカーとしては世界最高水準だと思うね。曲もいかにも剛直なジャーマンメタルの典型を貫き通している。 個人的には“Maidens Of War"と“Twilight Of The Gods"がお気に入りだが、後者の曲はBLACKMORE'S NIGHTの“Shadow Of The Moon"とサビが全く同じだぞ。ワーグナーの曲にひょっとしたらモチーフがあるのかな? 最後に禁句だけど、試しにインストの作品出したら、誰もが褒めるかも知れないね(笑) んで、ついでに思うけど、この人達ってなんで自分達の曲よりカバーの方が上手く演奏できるのか不思議でたまらないのである。無理して個性出そうとしてるのでは?っと勘ぐりたくなる(笑)