84年発表の2nd。 前作から比較すると格段にメタル化し、スケール感が増した良作。ヘヴィな“Gotta Let Go",まるでSABBATHのあの曲そっくりな“Dancin' On The Edge"、どうしてそんな和訳になる“Dressed To Kill"(怒りの喪服)、と旧A面は充実している。若干旧B面は落ちるが、ラストの“Run With The $"と最後のリタの鼻をすする音と笑い声がなんとも可愛い。LAメタルの波に乗り,彼女も大きくステップアップした作品だと思います。
12年発表のリレコーディングされた3曲の新曲を含むベスト盤。 個人的に数年前から彼らの過去の名曲を改めて聴き直したかったので、非常にタイムリーな発表となり、悩まず購入した。当時も感じていたけど、健康的で溌剌としたハードロックナンバーが多く、彼らを入り口にさらに激しいHMへのめりこんでいったファンは案外多かったのではないだろうか。 誰もが知っている“Working For The Weekend”は当時を代表するナンバーだが、今聴いても明るくて爽快な印象は変わらない。“Queen Of The Broken Hearts”は大ヒットはしなかったけど、何故かEPを当時買ったので、個人的には思い入れのある1曲だ。そして新曲の“No Tomorow”もまさに上記の2曲の路線で素晴らしい出来栄えだと思う。 概ね満足なんだけど、“Hot Girls In Love”はもっとシンプルにまとめて欲しかったかな。
83年発表の3rd。 前作がいたく気に入ったのと、当時在籍していたレーベルのオムニバスアルバムの中で“Blood Of My Enemies"だけ先に聴いていたのとで、当時本作を心待ちにしていたんだけど、結局国内盤が発売されず、手にしたのはCD化されてからなので随分後追いになってしまった一枚。 そのためもあるのか音質の悪さと全7曲で曲も彼らにしては短いため聴き手としては消化不良感があり、どうしてもその後に発表された作品群と比較すると評価が下がってしまうのが残念な気がする。 とは言え前述の“Blood Of My Enemies"を始め“Kill With Power"、“Bridge Of Death"等はMANOWARらしさ全開の名曲であるので決して悪い作品ではない。MANOWARのどれかの作品が気に入ったファンなら十分堪能できる一枚だと思います。
84年発表の4th。 当時、日本では3枚目の“HAIL TO ENGLAND"が発売されなかったため、満を持しての発表という形になった。前々作から比較すると、曲自体が非常にコンパクトになり、聴きやすくなった。旧A面よりもむしろ“Sign Of The Hammer"から始まる旧B面の方が内容が充実している。 今のMANOWARの内容に近いのは旧B面の方だろう。 84年と言えば、LAメタル胎動期であり、このタイプの正統派HMには厳しい時代環境となっていったんだけれど、だからこそ今まで彼らが踏ん張りきれたのもこの作品の充実度があったからではないだろうか。
一度この作品については書き込んだ記憶があるんだけど、消えてしまったみたいなんで、もう一回書き込むことにしましょう。 褒めれば典型的なアメリカンスラッシュ、悪く言えば、無個性で誰が演奏してても同じじゃないかと感じるのが本作。元気のないTESTAMENTのような“Beginning Of The End"から始まり、HEATHENの方がいいなと思わせる“The Pack"で終わる。 要するに何の変哲もないラーメンのような印象しかなく、アピールするものがないのだ。ただラーメンが好きな人には安心感があったりする(笑)微妙ですね、非常に微妙な作品です。
88年発表の3rd。 T.T.QUICKと同じく東海岸で頑張っていたスラッシュグループ。ここもルックスが致命的に悪かったが、Voをマイクに代えてからは何とかプロモでもみれるレヴェルになった(笑) 中身も、まるで水戸黄門な“Fake Healer"からラストの“The Powers That Be"まで重厚かつスピーディーなサウンドで◎ ただVoは声質がサウンドの割に軽い感じがするのはマイナスポイント。これを買う前に聴いていた“We Watch The Children Play"の方が迫力があったような印象があります。
05年発表の通算5作目。 今回初めてMETALIUMを聴きましたが、印象としてはトニー・ムーア在籍時のRIOTやVICIOUS RUMORSにMANOWARを混ぜてジャーマン風に仕上げたような感じを受けた。方向性はいいし、各人の実力もあり、それまでのストーリーを知らなくても安心して聴ける。個人的には“Power Of Time"、“Demons Of Insanity"、“Destiny"あたりはお気に入りだ。 ただ、飛び抜けてこれ!っといった楽曲がない事と収録曲が多すぎる事はマイナス。でもまあB誌の77点は辛すぎ、僕なら82点くらいで及第点はクリアしていると思う。 特にこの手にはヘナチョコVoが多いんだけど、ここはその点安心して聴ける分評価できると思う。もう一皮剥けたらメジャー感出てくるような気もします。頑張ってね!
83年発表のデビュー作品。 実はこのアルバム、当時買おうかどうしようか相当悩んでた思い出がある。小型モーターヘッドと評され、SAXONがLAに行った際前座を務めたバンド、非常に触手は動いたが結局敬遠。後に“RIDE THE LIGHTNING"に衝撃を受け後追いで買った・・・・ なので、どうしてもセカンドと比べるとまだまだ青い雰囲気は感じるし、整合性もなく闇雲に突っ走ってるだけ、という感想が僕の中では強い。ただ何だか時が経ってみると今のMETALLICAは“RIDE THE LIGHTNING"よりもむしろこっちの作品のほうが近いような気がするから不思議なものである。 この中だと“Motorbreath"と“Seek & Destroy"がお気に入りです。