04年発表の3rd。 この手のバンドの作品を聴く時どうしても昨年の傑作、PRIDEの“SIGNS OF PURITY"と比較してしまうのだけれど、結論から言うと出来は一歩劣るけど、これもなかなかの好盤。 ハードポップのセンス溢れる“The Best Is Yet To Come"、哀愁漂う“Heaven Or Hell"、軽快でおしゃれな“Forever And For Always"あたりは聴いていて非常に心地が良い。 ヨーロピアンテイストが好きな僕には決め手に欠けて今ひとつだけど、BOSTONのようなアメリカン産業ロック系が好きな人には十分満足のいく作品だと思います。 しっかし、音楽とルックスがえらくかけ離れている、まるでクリストファークロスのようだ(笑)
Voのバーニーショウがこの2ndをリリースする前に脱退し、急遽アイルランドの新人ロビンマッコリーを迎えての作品。ほとんどの曲はバーニーのVoに合うタイプの曲だけにロビンにはツライものになっている。確かリリース直前にVoを差し替えた曲ばかりだったと記憶している。「keep on believing」はいい曲なのだが、voスタイルが合ってないのが如実に出ているのが残念。結局彼らは3枚の作品を残すが、これが一番中途半端な作品なのはある意味仕方ない事かも知れない・・・・
03年リリースの11作目。 インパクトだけで行くと前作の方があったような気がするが、これもなかなかの力作だと思う。 全編で聴かれるマンニのGが今回も相変わらず素晴らしい!リフメイカーとしては世界最高水準だと思うね。曲もいかにも剛直なジャーマンメタルの典型を貫き通している。 個人的には“Maidens Of War"と“Twilight Of The Gods"がお気に入りだが、後者の曲はBLACKMORE'S NIGHTの“Shadow Of The Moon"とサビが全く同じだぞ。ワーグナーの曲にひょっとしたらモチーフがあるのかな? 最後に禁句だけど、試しにインストの作品出したら、誰もが褒めるかも知れないね(笑) んで、ついでに思うけど、この人達ってなんで自分達の曲よりカバーの方が上手く演奏できるのか不思議でたまらないのである。無理して個性出そうとしてるのでは?っと勘ぐりたくなる(笑)
これは嬉しい再発ですねぇ♪ 1~3rdはレコードで買ってたので、これでやっとCD化できる。LAメタル隆盛期にデビューした彼らがどんどん自分達らしくなっていく過程をまだ知らないファンには楽しんでもらいたいけど、まずは3rdからがお勧めです。 GREAT WHITEは本当にいいバンドなんで是非この機会に聴いてみてね!
≪HEAVEN MADE YOU FOR ME≫ 今回の新譜はジャックのいろいろな変化に気付かされる事が多い。 まずわかり易いのが彼のメンバーショット。それまでのロックスター然としたモノではなく、生身の彼を強く感じさせられるショットが使用されている。今の人間、ジャック・ラッセルを象徴しているかのように僕には見える。今までのモノよりも僕はこのショットの方が断然好きだ。 次に新譜で聴こえてくる彼の声。今まで以上にクリーンで艶がある。今の彼が肉体的に随分いい状態である事が証明されていると思う。そして何より歌詞の中で綴られている彼の内面に大きな変化を感じるのだ。 ネガティブな歌詞からはやはりあの事故を想起させるものが多く、今でも彼が重い十字架を背負い続けていることにファンとしては心が痛む。そんなに自分を責めなくてもいいのに、っていう感じだ。ただひたすらそれだけなら救いは見出せないのだが、例えば“Danger Zone"では 「ここは知っている場所だから大丈夫さ、ちょっとの間さ迷ったけどジャックは戻ってきたぞ!」と再びライブ活動を続ける勇気が彼に沸いてきた事にファンとしては希望が持てるし、“My Sanctuary"では 「孤独に感じる時君がいつも居た、君は重荷を共に背負ってくれた」とYOU(家族・仲間・ファン)に対する感謝が綴られ、最後に “Heaven Made You For Me"と率直な心情を吐露する。 ジャックがYOUに感謝するようにYOUと総称されている人達もきっと彼に敬意を感じていると思う。今回の作品のタイトルは“RISING"。いろんな意味合いがこの単語には含められていると思うが、僕はジャック自身が“RISING"だと感じている。そしてジャックが“Heaven Made You For Me"と表現した気持ちをそのまま彼に返したい気持ちでいっぱいだ。 ありがとう、ジャック・・・・・
07年発表の復活作。 音楽的には大人のブルージーなアメリカンハードロックで、今回は非常に落ち着いたムードが全編を支配している。既発の“Back To The Rhythm"、“Play On"などは懐かしい感じすらするし、JACKのソロの延長線上の“I'm Alive"は爽やかだ。ただ彼らの歴史を知るファンとしては“How Far Is Heaven ?"や“Just Yesterday"などを聴くと胸が締め付けられる思いがする・・・・ 全く彼らのことを知らないファンや速さや熱さを求めるファンにはちと退屈かもしれないが、もし彼らのことを追いかけられるなら、いつか人として彼らの心情を理解できる日が来る、と信じたい。苦渋を乗り越え新作を発表してくれた彼らに心から敬意と感謝を表したい。
記念すべき彼らのデビュー作品。 全く彼らのサウンドを知らない若いファンにはむしろこれの方がピンっと来るかも知れない。当時のLAメタルの隆盛に歩調を合わせた作品で、彼らが発表した中では異常にダークでラウドな仕上りになっているからだ。オープニングとラストの“Out of The Night"、“Dead End"などはLAメタルと言うよりNWOBHM系のスピードナンバーだし、“Stick It"、“Down Your Knees"は叩きつけるようなヘヴィなナンバーだ。その後の彼らの主流になるような渋めのロックや切ないバラードなどは収録されていないので、個人的には個性があまり感じられないのが残念だけど、レベルの高い作品ですよ、これ。
87年発表のデビュー作品。 この頃はアメリカのチャートではHR/HM勢が快進撃をしていて、彼らもイメージ的にはヘアーメタルバンド(特にPV)の最後の大物のような雰囲気で登場した。とは言えチープなロケンロールが多かったヘアーメタル勢よりはタテノリの古典的なアメリカンハードを基調としていただけに本物感はほかのバンドよりは格段にあったように思う。 聴き始め当初はやっぱりタテノリの“Welcome to the Jungle”や“Paradise City”ばかり聴いていたが、今となっては圧倒的に“Sweet Child O Mine”が好きだ。 もっと順調にコンスタントにアルバムを制作していてくれたら、この作品を軽く超えるようなモノを出せたんじゃないかなぁ~、っとちょっと残念な気もしますね。
僕は長年にわたり野球を続けているので、彼らをこう評してみたいと思います。 今回はじめて彼(Harem Scarem)と捕手としてバッテリーを組みました。彼は過去実績がある事、一度投球フォームを変え自分のピッチングができなくなってしまった事など他人からは聞いていました。ただ僕としてはそういった噂などどうでもよく、今の彼の実力が試合で通用するのかが一番知りたかったのです。ブルペンではじめて彼が投じた一球目(Weight of the world)を受けた時感じたのは、ちゃんと生きた球を放れる投手だと実感しました。ちゃんと魂の入った心地よい一球でした。 過去から彼を追っているファンにとって満足のいく球威なのかは僕には計りかねますが、十分通用する球威が戻っているのではないかと思います。 投手(バンド)をやっている限り投球フォームに悩むのは仕方ない事だと思うし、一度横から変なフォームで投げたから本人を疑う気持ちは理解できますが、今はキチッとしたフォームで生きた球を投げているのだから評価してあげてもいいと思います。 監督コーチに「いけそうか?」と聞かれれば、「大丈夫です、いい球来てます」と答えるでしょう。彼のマウンドでの勇姿を見守って上げてください、そして応援してあげてください。彼を支えるのはファンの応援なのですから・・・
一曲目が始まった段階で一発OK!まだいたんですね、こういった音を出してくれるバンドが。 アルバムタイトルからしてツエッペリンを思い出すが、中身もやはりルーツはそこですよ、って言っているかの内容。3の「THE BEST OF TIMES」は古き良きハードロックの香りがプンプンしてて卒倒するかと思いましたね。飛びぬけていい曲でもあればいいんだけど、名曲と呼べるまでの曲はないのが残念。でもまあ最高!といっておきましょう。
05年発表の9th。 前作に引き続き非常に安定した高い実力に感嘆する一枚。イントロがPRIDEっぽい“City Of Lights"、この作品の中ではベストトラック“Too Sad To Cry"、中盤の名曲“Where Do We Go From Here"、ラストを飾る“Remember Me ?"とさすがの構成力で、B誌での90点評価は伊達ではない。 玄人受けするだけではあまりにももったいないバンドなんだけど、スリルやスピード、激しさを求める若いファンにはちと退屈なのかも知れない・・・、ただずっと持っていれば10年後にいいなぁこれ!って思わせるだけの力はこの作品にはあるよ。