04年発表の6TH。 この作品のコンセプトって幕開けの“Welcome To The Freakshow!"の一言に集約されているように思える。そこから始まる彼らのショーの印象って例えばラスベガスなんかで見られる世界のナイトショーの雰囲気によく似ている。非常にショーマンシップがあり、観衆を楽しませるという点においてプロフェッショナルだっていう点。 彼らが聴かせるのは世界のメタル展という趣向の楽曲で、興味のある大人でも子供でも楽しめるように作られている展に好感を覚える。 またドイツのバンドには珍しく⑧のようなアメリカン丸出しの曲さえ収録できてしまうあたりにこのバンドの奥の深さを感じる。 HAMMERFALLと共に次世代の旗手として貫禄の一枚を叩きつけてくれた名盤と言えるのではないでしょうか。聴き終えた後の満足感はいいショーを観せてもらってありがとう、って感じです。
2010年発表の2nd。 何と言っても80年中期の頃の懐かしいテースト満載の作風が嬉しい。TOKYO BLADE、EXCITER、Y&T、初期MAIDENのようなナンバーが次々と繰り出されてくる当たりは、その手のB級バンドが好きだった僕には心地良く聴けた。 確かにこれといった個性がまだ確立されていないので、これがENFORCERらしさだ!っていう部分が見当たらないのが少々不満が残るが、名画の模倣から技術を学び、その後個性を出し真価を発揮させる事が大成への早道であるならば、今はこれでいいと思う。 個人的は“Midnight Vice”、“Live For The Night”、“Roll The Dice”あたりが微笑ましい♪
エリックマーティンバンドとしての記念すべきデビューアルバム。 収録曲の「JUST ANOTHER PRETTY BOY」がスキーで綺麗に滑降してくるCM(アルペン?)に使われていて、ムチャクチャ気に入り購入した覚えがある。全体的にも元気のある明るいアメリカンロックで、LOVERBOYやJOURNEYの好きな人にはお勧めの一枚。全曲いいんだけど、特に3,4,5,7,9が出色の出来。CDも再発されているので聴いてみて欲しい。
83年発表のデビュー作品。 この当時北欧出身のバンドが稀有だった事もあり、衝撃のデビュー作として日本ではもてはやされた。ラジオでも“In The Future To Come "、“Seven Doors Hotel"等はヘヴィーローテーションしていたように思う。完成度でいくと2nd以降のほうが圧倒的に上だとは思うが、個人的に愛着があって今でも聴くのは本作のほうだ。 今年は暖冬だけど、冬になったら思い出したように引っ張り出して聴いてしまいます。 ところで、当時ライバルと目されていたTRASHはその後どうなったんでしたっけ?これ聴いてると、ついでに思い出しては気になってしまう僕なのでした・・・・
06年発表の2nd。 前作が大ヒットすると、どうしても二番煎じだとか、無理な方向変換をして期待を大きく裏切ることが多いが、これは正真正銘の前作を凌駕する名盤だと思う。とにかく一曲一曲実によく練り込まれているし、最後まで緊張感を落とすことなく高いレベルを維持している点はさすがの一言! 昨年のAFTER FOREVERの“REMAGINE"と同様に今最も気に入っているのが本作、このジャンルのトップランナーとして見事な作品をリリースしてくれて大満足の1枚だ。 お気に入りは“Call Me When You're Sober"、“Weight Of The World"、“All That I'm Living For"。個人的な今年のお気に入りベスト3内には間違いなく入ってくるでしょう!
04年発表の2ndで、日本デビュー作。 さすがヨーロッパのバンドだけあって、RAINBOWやBLUE MURDERのバックボーンにTHUNDERHEADの突進力にちょとBON JOVI風味を混ぜたかのようないかにもなサウンドに仕上がっている。 RAINBOW風の“Moonsign"からスタートしTOBRUKみたいな“Virus In My Veins"と続く辺りは好感持てるし、中間のキャッチーなミドル“When Thunder Hits The Ground"もお気に入りだ。全体を通して聴いても良くまとまったいい作品だと思う。 ただ惜しむらくは爽やかな曲や名バラードがない事。そのためにちょっといいヨーロッパのバンドっていう印象しか受けない。日本ではこのタイプ苦戦必死なのだが、個人的には応援したいんだな。現在版TOBRUKに未来の扉は開くのか!?
83年発表のデビュー作品。 今日ね、近所のボランティア活動で草刈りに参加してさ、草刈に精出してたらさ、思い出す曲はこのアルバムの曲ばかりなのよ。鎌を振る度に“Stand Up And Fight"、“Heavy Metal Maniac"、“Rising Of The Dead"が僕の頭の中でヘヴィローテーション。おかげ様で2時間の作業予定が1時間半で終了。皆さんに作業が早いですね、と誉められた(笑) 単純作業にはEXCITERの単純な突進力がおすすめ、皆さんもお試しあれ(笑) やっぱりEXCITERは1stが一番いいね♪
04年発表の過去の名曲のリメイク集。 何だか長州力のプロレスを観てるような錯覚に陥るのがこの作品のいいところ(笑)。ひたすらリキラリアットがこれでもか!って程飛んでくる、そしてサソリ固め、そのワンパターンの繰り返しが最後まで続く(笑)ファン以外の人が見るとつまんない試合なんだけど、ファンはそれが好きだったりする。だから思い入れによって評価は真っ二つになると思う。 個人的にはスラッシュメタルがハヤる以前からこの手のサウンドを体現していたところに凄さを感じるし、どうしようもなく“Violence And Force"、“Heavy Metal Maniac"、“Blackwitch"が好きだったりするので、今やスーパーヘヴィーローテーションで聴いている。前Voに愛着はあるけど、現Voも時々キングダイヤモンドするものの、中々の実力派でお気に入り。 やっぱりEXCITER全部集めちゃおうかな、ってそんな気にさせてくれるいい作品です!
名曲「VIOLENCE AND FORCE」以来、彼らは追っかけていたが、なかなか日本盤が出なくてじれて結局輸入盤で買ったのがこのアルバム。彼らはスラッシュメタルと言う単語が雑誌に氾濫する以前から、それらしいサウンドで勝負していたバンドで、当時はパワーメタルと呼ばれていたと思う。息苦しそうな金切り声のVoと崩壊気味に突っ走る曲調が滑稽でもあるが心地良くもある。ちょうどソドムやクリエイターの雰囲気によく似ていると思う。 このアルバムの中では1,4,8,9が好き。
92年発表の2nd。 典型的はネアカなアメリカンハードロックのお手本。単純にカッコイイ“Reach for the Sky"、ポップで親しみの沸く“Sleeping with You"、最高のバラード“When I look into your Eyes"これぞラストソング“Hold the Dream"と曲の配置も完璧な名盤に仕上がっている。ジャケットもなかなか雰囲気が良く、お買い得な一枚と言えるだろう。発表されて10年経っても全く色褪せないなんて立派のひと言!
80年中期LAメタルの隆盛を受けて結構勢いを取り戻した当時の産業ロック。keyのグレッグジェフリアを中心としたこのバンドも当時注目を集めた。この作品も力強い“No Escape"から始まり、いかにもコマーシャルな“I must be dreaming"、これぞ彼ららしい“Lethal Lover"、“Dirty Secrets"と曲のちりばめ方もさすが、という感じの好盤に仕上がっている。JOURNEY、NIGHT RANGERあたりが好きな人にはお薦めします。