06年発表の4th。 若いバンドにはよくあるけれど、一気に成長を遂げ、頭角を現してきた感のする良盤に仕上がっている。 前作はややもすれば単調な印象も全体的には受けたが、本作は全体を通して懐の深くなった楽曲が最後まで続く。作曲面はもちろんの事、ニクラスのVo面の成長著しい事が大きく影響しているように思う。特に“At The Graveyard"、“The Bite"、“Seize The Night"、“Children Of The Black Flame"が聴いていて心地良い。 今回も化けたが、次回さらにNWOBHMの新世代解釈の回答が聴けそうで楽しみに待ちたいところだ!
実はYESは昔から苦手なバンドだったので、意識的に避けて通っていたのだけれど、ABWHにはハマッってしまい、期待して購入した一枚がこれ。 昔からのストーリーを全く気にしない僕のような外野の音楽ファンには非常に聴きやすく、ABWHには及ばないものの、これも何の抵抗もなく好きになれた。 “I Would Have Waited Forever"のコーラスを聴いた瞬間、やっぱいいねーYESは、とそれまでのことは全て棚にあげて手放しに喜べた。YESのおかげで苦手なものでも良質なバンドならそのうち好きになれるのでは、とそれ以降努力できるようになったので感謝しています。
97年発表の9th。 全体的には散漫な印象は拭えないが、いい曲も結構入っている好盤。個人的には“Another Time"、“Alone In Paradise"、“Only The Strong"あたりが聴きやすくていいと思う。 Voも歴代メンバーと比較しても全く聴き劣りしないし、とやかく言うレベルではないと思う。 ただこの頃から感じ始めた楽曲の閉塞感はこれ以降どんどん増し、彼の作品群ではこの作品を最後にあまり魅力を感じなくなってしまったのも事実。 最後にやはりコージーの姿をグループショットで見ると、ちょっと感傷的になってしまいます・・・
88年発表の4th。 彼ららしいかどうかは別にして、一枚のアルバムとして聴く分には非常に良質なハードロック作品だと思う。この手のサウンドとは相性のいいジョーのメロディセンスが抜群で、“Heaven Tonight"、“Dreaming"、“Crystal Ball"、“Now Is The Time"等パッとサビメロが浮かぶあたりはさすがだと思う。それまでの作品からすると多少ポップなのかな?って気もするけど、一般的には聴きやすくてこれが入門編としては最適だと思う。 MSGでいうと“ASSAULT ATTACK"みたいな位置づけではないでしょうか。
94年発表の5th。 今となっては一番よく聴き返して聴くのがこの作品。シングルヒットした3曲はもちろんいいけど、結構気に入っているのが“I Still Remember"と“来年の夏も"等の情感こもった楽曲群。全体のバランスも他作と比べても非常に優れていると思う。 20代の頃は何の気なしに聴いていたが、30代になって聴くと彼女の歌詞って結構粘着質でゾクっとする恐さを内包している。いくら部下に美人OLがいてもこんな思いをさせてはいけないぞ!っと自戒・自重してしまう僕なのでした。
最初は素晴らしい作品だったのに2作目は・・・、と落胆させられる事が多い中、むしろさらに内容が良くなっているのが素直に嬉しい。前作からの流れを上手くつなぐ“Goddess of Sunrise"からはじまり名曲、佳曲が目白押し。どこにも文句のつけようもない名作である。まあ唯一難癖つければ、裏ジャケの「髪切りすぎたかなぁ~」とでも言いたげなマイケルの写真くらいである(笑)失礼。