SAXONでの40年のキャリアを考えると、これが初のソロアルバムリリースとなるのは少し意外な気もするのだが、遂に2月21日に初のソロアルバム‴SCHOOL OF HARD KNOCKS”が発売される! YOU TUBEでアルバムタイトル曲と”Welcome to the show”が公式に観れるのだが、2曲とも非常にリラックスしたロックナンバーで、眉間にしわを寄せてNWOBHMを奏でているSAXONのアルバムとはずいぶんと趣が違うのが、逆に嬉しい気がする。 もちろん全曲を聴いてみないと評価などできようはずもないが、この2曲を聴く限り、ファンの期待には十分に応えた作品ではないかと思われる。何せ僕なんかは毎朝2曲のPVを観てからご機嫌に一日を過ごせている訳だから、期待しない訳がないのだ(笑) リリースについては公式HPでの発表なのだが、正直日本で発売されるかどうかは今の時点で僕は知らない。いつもなら気長に日本盤を待つのだが、今回は出来もいいので、早くこのソロアルバムを手にしたいと思っている。 2曲を聴いてると”ROCK THE NATION”の頃のSAXONに近いのかな?って気もしているが、何はともあれ早く2月になって欲しいものだ♪
20年発表の初ソロアルバム。初ながらも彼自身のキャリアを総決算したような仕上がりになっていて、誰と曲を作っているかで曲のカラーがはっきり分かれているのも興味深い。 まずは自身の①、②は初期SAXONを彷彿とさせる軽快なロックナンバーでご機嫌にアルバムはスタートする。続くAkessonとの共作の3曲、特に④は今回のハイライトとも言うべきシリアスで聴き応えのある出来栄えだ!サイモンアンドガーファンクルの名曲⑥はちょっと浮いている気もするが、いい気分転換になっていると思う。 後半のCarterとの共作は今のSAXON風味満載で、ウィッシュボーンアッシュのカバー曲と合わせて3曲一気にブリティッシュの世界にいざなってくれる。音楽的にはアメリカンタイプのバラードの⑩は唐突感は否めないが、これも彼のアメリカで頑張っていた頃の財産であろうから無視できない歴史の一ページだ。そしてラストソングの自身の⑪では“This is my life”と主張するところはいかにも彼らしくて、長年のファンとしては微笑ましい気分にさせてくれる。 中身が素晴らしいので、最初はチープに感じていたジャケットにも最近は親しみを感じてきた(笑) 他人はどう感じるか知らないが、個人的には文句のつけようのない傑作である!
隠れた名盤っていうのはこういった一枚を指すと思う程、出来のいい1st。 全体の構成も素晴らしいし、何より楽曲のクオリティが非常に高い。 スピーディーな名曲“I'm The King"キャッチーでその後のスキッドロウにも通じる“Hold On To 18"、“Chains Aroud Heaven"、出来のよいSWEETのカバー“Action"と聴き所満載である。 この内容だから当然RATTやMOTLEYらとLAメタルの中心的役割を果たして欲しかっただけに、ブレイクしなかったのは残念だけど、これは本当に名盤なので聴いてみてください。
一般的にはサザンロックの雄とされている彼らだが、この作品は異常なまでにブリテッシュハードロックの香りが強い名作。もちろんkey加入の背景がそれには色濃く影響しているのだろうけど、とにかく“Send me an angel"は名曲中の名曲!その他の曲も及第点以上の出来で個人的に38SPECIAL風の“Heart's grown cold"パープル風の“We're goin' down"あたりはお気に入り。サザンロックはちょっと苦手、と言う人でもこれなら大丈夫でしょう。
僕がジャーマンメタルに違和感を感じ始めたのがこの作品を聴いてから。あれ?ハロウィンとどう違うの、って最初感じました。その後何回も好きになれるはずだ、と気合いをいれて12年間トライしてるけど、現時点ではまだダメ。 ただ“Goodbye My Friend"のドイツ人まるだしの「ぐっばぁい!」のフレーズは僕の笑いのツボを直撃している。いやな奴との別れ際ではいつも心の中で叫んでいる・・ぐっばぁ~い!! いつか好きになれるはずだよ、ガーディアン。
03年発表の日本でのベスト盤。 っと言うよりも、1stとそれまでの未発表音源集、って言ったほうが適切か!?中心になっている“A TIME OF CHANGES "は85年に発表されたもので、NWOBHMの隆盛からは若干遅れたリリースとなったようで、レベルとしてはまあまあのレベル。印象に残るのは“Inferno"、メタリカもカバーした“Blitzkrieg"、“Armageddon"の3曲で、これはなかなかいい曲だと思う。個人的にこのCDで発見したのはDPの“Highway Star"のカバーを聴いた時、それまでVIRGIN STEELEの影響であのヘナチョコシャウトが流行ったのか、っと思っていたけれど、実はイアンギランの影響だったのね、これ聴くまで20年近く気づかなかった(笑)
89年発表の1st。 まず持って驚かされるのが、ジョンのVoの上手さ。神はこの人には性格以外の全ての才能を与えたんじゃないかと思うくらい、魅力的な声を聴かせてくれる。 楽曲も最後まで全9曲退屈することなく聴かせてくれて、素晴らしい。だけどなぁ、“Valley Of The King"はいかにも当てつけっぽくってヤな感じだ。 「俺様がいなきゃあのアルバムはできなかったのさ!」とでも言いたげなこの曲に性格がでちゃうんだよなぁ、この人の。 好きな人のこんな面はあまり見たくないもんです。
03年発表の自身4枚目のソロアルバム。 MAGNUMは断片的にしか聴いた事なかったので、本格的に一枚通して聴くのはこれが初めてだけど、正にいぶし銀、非常にクオリティの高い英国ハードロックをいとも簡単に表現している事は本当にさすがだ。 オープンイングナンバーらしい重厚な“Children Of The Circle"、BLUE MURDERっぽい“The Prophecy"、ポップな“I'll Be Your Fool"疾走感のある“Someday Utopia"とバラエティに富んだ内容は聴き応え十分! TEN、BLUE MURDER、VOW WOW、PRIDEあたりと同系列の印象で、その手のファンは悩まず買いだ! いや~、いい仕事してますねぇ~(笑)
86年発表の3rd。 前作までは日本での人気が先行していた彼らだったが、本作で一気に本国でも火がつき、今まで続く不動の人気を得た印象がある。“Runaway"一曲で終わるかと思いきや、本作ではその曲に肩を並べるかのような名曲が複数収録されていて、“You Give Love A Bad Name"や“Livin' On A Prayer"がそれに当たる。 その他の曲もキャッチーで大衆に支持されるハードロックのお手本のような作品ではないかと思うし、今のメロハーの理想郷はこの世界にあるような気がする。今聴き直してみても全く古臭さを感じることも無く稀代の名盤と称してもいいのではないだろうか。
83年発表の全米大ヒット作品。 タイトルからしてHMっぽいが、それもそのはずミートローフのプロジューサーとして名高いJIM STEINMANがこの作品をプロジュースしてるんだから。彼の最大の特徴は長くて大仰な曲作り。その個性と彼女のハスキーでヒステリックなシャウトが見事に融合したのがこの作品の最大の売り、だ。タイトルトラックと全米で大ヒットした“Total Eclipse Of The Heart"などは若い今のファンでも十分に感動できるほどのHR然とした魅力に溢れている。 日本では「スクールウォーズ」が大ヒットしたので“Holding Out For A Hero"の方が圧倒的に有名だが、作品としては本作をお勧めしたい。
06年発表の2nd。 僕はメロスピが苦手なので、聴きはじめた頃は少々印象が悪かった。特にVoはパワー不足で聴き取りづらいので、トホホ感を倍増させたが、よくよく聴いてみると結構これはこれで中身の濃いいい出来なのである。雰囲気としてはリトルANGRAで、しっかりとしたテクニックに各楽曲ともなかなかいいメロディラインを持っている。今回の中では勢いのある“Medusa"、EXCITERやHELLIONのような初期パワーメタル風の“Guide Of Dead"がお気に入り。 今後の成長次第ではANGRAのトップクラスのフォロアーになる可能性も秘めてるバンドではないでしょうか?あとはVoを何とかして欲しいかな、やっぱ。
僕もロージーさんと一緒で、雑誌の高評価につられて“INTO THE PANDEMONIUM"を当時買ったが、全く受け付けなかった苦い経験がある。それ以来、「シンフォニック」っと雑誌に書いてあると自然に回避するクセがついてしまった・・・・ で、今回もまた高評価(笑) 「あつものに懲りてナマスを吹く」?、イヤ待てまた返り討ち?悩んでます(笑)