記念すべき日本デビュー作品。 若干下火になりつつあったLAメタルの最終兵器(よく使うんだこの表現)として登場した彼ら。本来の彼らの音楽性からするとやはりちょっとハード過ぎる感はするが、デビュー盤としては上々の出来を誇る。いかにもLAメタルな“Loud n' Clear"、“Co'mon Rock"よりも個人的には“Reason For The Season"、“You Won't Be Lonely"のようなメロディのきれいな曲の方が当時から好きだった。ベスト盤も今度出るようだが、初期の名曲も是非入れてね。
先月号のB誌を読んでて最も気になったのがこのSTURM UND DRANG。 今、個人的に最も気に入っているECLIPSEから曲の提供を受けてるようだし、フィンランドの高校生バンドのわりにはフィンランドだけでなくドイツでも人気があるという。挙句に去年来日ライブもしている、にもかかわらず未だにこのサイトには登録がなかった、とは摩訶不思議。 という訳で“ROCK `N' ROLL CHILDREN"を早速注文!このバンド凄く気に入りそうな予感♪(まだ一曲も聴いたことがないが・・・)
88年発表の3rd。 前作からグッとHMに接近してきた彼ら勝負作。1曲目の“Trip At The Brain"はANTHRAX系のなかなかかっこいいナンバーなのだが、残念ながらあとが続かない。何かメタルファンとの距離感は上手くつまらなかったような感がある。このミクスチャーは少し早かったのかも知れませんね。逆に今のファンの方が楽しめるように思いますよ。一聴の価値はありってとこかな。
05年発表のベスト盤。 なかなか当時の作品を改めて探すには厳しい70年代のバンドにおいては嬉しい一品である。HMサイドの人間ならよくカバーで聴いたことのある楽曲も多く収録されていて、とっつき易い。 代表的な“Fox On The Run"、“Action"、“Set Me Free"あたりは本当にいろんなバンドにカバーされているので、これを機会に原曲を聴くのも乙なもんでしょう。 たまには温故知新もしなきゃね!
≪STILL AT WAR ≫ B誌を見て、いつものCDショップでこのタイトルの新作を注文すると、 「申し訳ございませんが、このインディーズレーベルの作品はうちでは取り寄せられませんので、他店でお買い求めくださいませんか?」 と。仕方ないのでいろんな店を5件廻ったけど、どこにも置いてない(涙) ちなみに今日行った店では「tank」のコーナーがあったのでオッと思ったら、なんだか変な黒人のニーチャンのジャケットで同名別人じゃないですか。どうやら小文字の「tank」は違うらしいじゃあ~りませんか。正にタイトル通り僕は未だ彼らの新作探しに格闘中。 いつの時代になっても僕の好きなバンドの作品を手にするのには苦労させられるが、待ってろよ「TANK」、絶対に買ってやるぞ!!!
《WAR IS OVER !》 長い長い戦いだった。自分の住んでいる町のCDショップでは取り寄せられなかったのがケチのつきはじめ、その後大阪、京都、金沢、横浜、池袋、ロンドンと出張中に時間を無理に作っては探し求めた“STILL AT WAR"。 遂に今日新宿レコードでゲット!実は昨日新宿レコードに行った時は売り切れで手に入らない状況だった。来週なら取り寄せられますよ、とお店の人に言われたが、明日の最終便で地元に帰るので来週は来れません、と答えると、 「わかりました!じゃあ明日来てください、準備しておきますから!」 とママは力強く答えた。その時僕はこの人なら本気で取り寄せてくれる、と確信したのでこう答えた。 「そうですか、じゃあ他の店で見つけても買わないで絶対明日買いにきます。」 そして今日行ってみると本当に取り寄せられていた!ママはたまたま居なかったので直接お礼を言えなかったのが残念だけど、彼女のおかげで僕の半年に及ぶ戦いは終わりを告げた。さすが日本一のHMママと謳われる人だ、度量がデカイ。 実は昨日の時点で、新宿レコードに行った後の他の店でみつけたんだけど、あの人が折角無理して取り寄せてくれようとしている気持ちを裏切っては男がすたる、と思い、約束を果たすために今日まで待った。たった一枚のCDで大げさな、って自分でも感じる。でも誘惑に負けず、相手の心意気に応える事って達成すると本当に清々しい気持ちになれる。 今僕はメチャクチャごきげんにCDを聴いている。それもこれもママが誠実に対応してくれたおかげだ、本当にありがとうございました。 このCD、一生大切に扱おうっと、WAR IS OVER!!!
ある意味実に彼ららしい出来の名盤。 彼らの場合過去の作品も全曲がいい、という作品は正直なところない。だからこそ数曲恐ろしいほど魅力的なナンバーが収録されているパターンが彼らの不器用で無骨な印象を植え付けるんだと思うし、それがファンにはたまらない個性なのである。 今回もオヤッと思う曲が数曲あるからこそ、“Light The Fire"、“And Then We Heard The Thunder"、“Return of The Filth Hounds"、あたりの曲の輝きが増すという結果をもたらしている。若いファンには少々退屈かも知れないが、これは間違いなく硬派なNWOBHMのサウンドである。 オールドファンの僕の世代の人にとっては最高の和み(なごみ)系のサウンドで居心地いいことこの上ないだろう。是非今後も元気に活動を続けて欲しいバンドのひとつですね。
96年発表の2nd。 この頃ほとんど絶滅状態だったブリティッシュハードをモノの見事に体現して見せたTEN。当然、砂漠の中のオアシスのような状況だったため、日本での人気は爆発した。ゲーリーヒューズのVoは本当に英国の気品高い香りに包まれていて、久々の大物登場という感じだったし、タイトルトラック“The Name Of Rose"にはKOされた。 ただ、上記で多くの方が書き込んでらっしゃるように、全体的に曲が必要以上に長く感じて仕方ないのである。5曲が6分以上になってしまっていて、もっと贅肉を削ぎ落とせないものか?という印象をどうしても残してしまう。好みのタイプなだけにもう少しコンパクトにまとまっていれば、大名盤だったのになぁ~、って感じです。
このバンドの登場でスラッシュ勢の厚みが出た印象を当時受けましたね。 METALLICA直系の圧倒的な疾走感と重みが何とも心地よく、“First Strike Is Deadly"、“Do Or Die"と続くB面はオーって感じで、素晴らしい! Voにはちょっとクセがあるので、ここが好き嫌いの分かれ目になるバンドですが、僕は好きですね。
88年発表の2nd。 一つのムーブメントにあってこうゆう3~5番手あたりにつけているバンドがどんな作品を出せるかで、そのムーブメントの質を測れると思うけど、この作品なんかが正にいい例ではないかと思う。 METALLICAの直系のようなイメージでデビューした彼らだったが、ここではMETALLICAとはちょっと違い非常にコンパクトでスピーディーな楽曲を聴かせてくれている。“Into The Pit"なんかがその最たる例だろう。「切れがいい!」と表現できるこの作品に当時の全体的な隆盛を感じる事ができます。名盤です。
確かにここまで書き込み数が前作、前々作と比べ極端に減ってしまっているのは寂しい限りです。 好みの問題もあるとは思いますが、やはりデスモンドチャイルドが絡んでいかにも昔売れたアメリカンハードロック臭が強くなったために旧来のファンを白けさせてしまっている面があるかも知れませんね。“Livin' In A World Without You"なんていい曲だとは思うけど、なんだか安っぽく借り物的に聴こえてしまう。昔RATTが“REACH FOR THE SKY"を出した時に感じた、いいんだけど「らしさ」があまり感じられないなっていうもどかしさを本作から受けてしまいます。 悪くはないんだけど愛着が沸かない、って言うのが正直な僕の感想です。
05年発表の日本再デビュー2作目。 これを聴くと、前作が全世界で150万枚売れたというのも頷ける内容の充実度があると思う。全曲シングルカットできそうで、すでにベスト盤を聴いているんじゃないかとさえ勘違いしそうだ。哀メロ炸裂の“Shot"から始まり、中盤の“Immortal"、“Sail Away"、“Keep Your Heart Broken"の哀メロ3連発は強烈なインパクトがある!この手のメロハーの中では完成度トップクラスだろう。 是非、今年中に購入をお奨めしたい。 まあ、数少ない疑問としては“Dead Promises"って曲名はアルバムタイトル通りの“Hide From The Sun"でも分かりやすくて良かったんじゃないの?って事とVoの髪型って食べ残しの魚の骨が頭に突き刺さった野良猫のようにしか僕には見えないってしょうもない事ぐらいかな(笑)
89年発表の3rd。 北欧メタルが出し得る最大限のアメリカンテイストとのブレンドがこの作品だと思う。“Intuition"などはPOISON調丸出しの売れ線路線であるにも関わらず、独特の透明感溢れる名曲に仕上がっているあたりはもう驚異的ですらある。若干収録時間が短いかな?っと思う以外は全く不満の無い名盤中の名盤である。 ただバンド自体がこの作品を気に入っていたのかな?っとも正直思う。次作やその後のトニーの作品を聴いていると、むしろこの作品のイメージを払拭しようとしてるのではないかとさえ感じてしまう。ファンとしてはある意味“INTUITION PART 2"を彼に期待しすぎて、それが彼がその後出している作品に対して不満につながっている様な気がしてならない。ファンとトニーとの間にあるギャップはここから来ているんじゃないでしょうか?