04年発表の通算6枚目。 前作を聴いた時も感じたのだが、ひょっとしてこのバンド、DIOを狙っているんじゃないかと思う。ジャケットなんかは何となくDIOの“THE LAST IN LINE"の雰囲気に近いし、収録曲には“Egyptica"なんて“Egypt(The Chains Are On)"を想起させる曲まである。 で、結果どうよ?って事になる訳だが、前作よりは確実に成長し「いい作品」に仕上がっている。曲単位で聴くと“Avalon"、“Awakening"、The Flame Will Never Die"辺りがいい出来だ! このバンドの良いところはやはりVoの上手さと印象的なメロディの曲を作れる事。今回グッと正統派様式美サウンドにさらに近づき嬉しい限りである。あとは似たような曲調と曲の長さが全体を通して聴いた時、欠点として浮かび上がってくるので、もっと全体的にアクセントをつけていければ、とんでもない名盤を生み出す可能性がある。 04年の必聴作品になって欲しい、って感じです。
05年発表の作品。 ギタリストのプロジェクトとなると割と曲よりも弾きまくりに注目が集まる事が多いが、これは全くそんな面はなく、むしろ楽曲中心で自分の好みの音楽を気楽にプレーしているような印象だ。基本的には産業ロックそのものなんだけど、やはり北欧の人らしく透明感があり非常に耳障りの良い仕上がりになっている。 今回はこの手では有名なVoが多数参加していて、一聴するとオムニバスのような印象も受けるが、自分好みのVoを探すには「おいしい」作品なような気もする。気に入ったVoのバンドも聴いてみたくなるはずだ。 個人的には“While There Still Time"、何となくHEARTを想起させる2曲“High Above The Sky"、“Wherever You Go"が気に入りました。 刺激やスリルはないけど「和める」作品だと思います。熱い夏にはいいですね、これ・・・・
今週、オリビアのコンサート行ってきましたけど、いろいろと感慨深かったですね。 会場はほぼ満員で、客層は40~50代が中心の非常に落ち着いた和やかな雰囲気。オープニングの“Have You Never Been Mellow"のイントロが聴こえてきただけで早くも涙腺大決壊(笑)多少動きにギコチなさは最初あったものの、“Xanadu"、“Jolene"での録音通りのスーパーハイトーンを生で聴けて、座席で一人イナバウワー状態。カントリーありロックありでコンサート終了時は会場中がスタンディングオベーション!(ハイソだね~) 確かに年はとったものの、歌姫としての実力は如何なく発揮されたいいコンサートでした。 ただ、僕自身がHM/HRファンにドップリ浸っているため、消化不良だったかなあ。いつも警備員と小競り合いで、最初から立ってヘドバン喰らわしている人間になってしまった自分が恨めしかった。だから“Twist Of Fate"の時やオリビアが革ジャン着た時にゃ~、フィストバンギングしたがる右手を止めるのに大変でしたよ(笑) 彼女は変わらないけど、僕は変わり過ぎたな(涙)
3年ぶりに81年に発表されたのが本作。 凄まじいばかりに期待をして買っただけに、それまでの音楽性からかなり変化しており、正直当時戸惑った作品。 幕開けの“Landslide"はアップテンポでラストはまるでメタル系のようなシャウトで、なんだこれ?な一曲。シングルヒットした“Physical"、“Make A Move On Me"も違和感漂うナンバーで小首を傾げた。それまでの路線を周到しているのは“Carried Away"、“Love Make Me Strong"だけど、小粒だ。 大ヒットした作品だけど、ファンだからこそ、本当にこれで良かったのだろうか?っと述懐させられますね。思い入れのない人の意見も聞いてみたい作品です。
05年発表の作品で日本では来日記念盤として06年に発表となった作品。 今回はそのタイトルに全てが表されていると思う。彼女が乳がんを克服した人間としての強さ、愛情、優しさが全編にわたって貫かれている。楽曲としてはスローテンポのバラード調のものが多く、サラっと聴きやすいが、歌詞を含めその内実は非常に深い。 以前ハンセン病の方とお話をさせて頂いた際、自分だけが特別だとは思わない、世の中にはいろんな病気で苦しんでいる方々がいる、私達もその中の一人というだけのことだ、っと聞かされ深く感動をしたことを思い出した。生きていく以上、誰もがその人なりの困難を抱えることになる。それぞれ形は違うけれど、その壁を乗り越えていく強さが必要なのだと改めて思わされました。 お奨めは“Stronger Than Before"、“Under The Skin"、“Can I Trust Your Arms"、“Serenity"です。是非聴いて見てください、癒されますよ♪
03年に発表されたベスト盤。 自慢じゃないが、小学生の時に彼女のファンクラブに入っていたので、今回の来日には感慨深いものがある。来日に併せて発表された本作も彼女の70年代中盤から80年代中盤までの10年間を中心にした名曲ばかりで初心者には大推薦の一枚だ。 日本ではおそらく一番人気の“Have You Never Been Mellow"から幕を明け、4までは感涙モノの選曲が続き、ご機嫌極まりない(^-^) その後も彼女を代表する曲がバランスよく並んでおり、文句なし。ま贅沢を言えばHMファンにはなじみのある“Greensleeves"、初期の名曲“Let Me Be There"、“Water Under The Bridge"あたりも入っていたら卒倒してたかな(笑) オリビア万歳!\(^O^)/
この作品が出るまでの話題と言えば、やはり日系Gのジェイクはランディーローズと同等の実力を果たして持っているのだろうか?といった興味が先行していたように記憶している。 しかしその心配は“Bark At The Moon"が始まった途端に吹き飛んでいった。そう、ジェイクはジェイクであってランディーローズのクローンである必要などなかったのである。 もちろんジェイクがその後立ち上げたBADLANDSを聴くと、それでもかなりランディー的なプレーを意識しているなぁ、と感じるが、素直にその当時は別の良さを僕は受け止めていた。 “Center Of Eternity"なんかもいかにもOZZYらしいオカルトっぽい一曲で結構気に入っている。 ただ、時が経って聴き比べてみると、僕はやはりランディ時代の方がいい曲が多く感じる。 ちなみにジェイクはB誌の創刊号を確か飾っていたような記憶があるんで、それだけ注目されていたって事だろうな、やっぱり。
有名曲という点では前作に劣るかも知れないが、これもHMファンなら必聴の名盤! “Over The Mountain"のザクザクしたリフを聴いた瞬間にこれだ!っとガッツポーズできるはずだ。続く“Flying High Again"、有名曲“S.A.T.O"、オカルトムード満点の“Diary Of A Madman"等、バランス良く配置されていて、一気に最後まで聴けると思う。 現在ヨーロッパで活躍している多くのバンドにこの頃のオジー作品からの強い影響が感じられるので、例えばNIGHTWISHあたりのファンなら十分興味を持って聴けると思う。 僕はギターは弾けないけど、このランディローズの桁違いの才能には本当に驚かされた。1stと共に若いファンには温故知新として、是非聴いて欲しい一枚ですね。
《気になるぞPARAGON》 ①日本では2枚も今年になってからリリースされているにも関わらず、今日のこの日までバンド追加されない程、このサイトではまるで無視状態なのが気になる! ②今月号のB誌に載っている高音を「ビフでやれ」とか低音は「GRAVE DIGGERをやれ!」とかおおよそ日本では音痴としか受け取られないアンチテーゼな歌い方が気になる! ③マーティンの好みが同世代のためか100%近く被っているのが気になる! ④何度も“LAW OF THE BLADE"を見かけたのになんとなく見過ごしていた自分はいつもの後悔するパターンにハマッってしまっている所が気になる! てな訳で、遅まきながら追跡決定!今月、来月は京都、大阪、東京、札幌と大都市圏に出張が重なりまくっているのが大チャンス。どの街で捕獲できるかな?楽しみがひとつ増えた(笑)
05年発表の日本では3作目、通算8作目となるのが本作。 毎回、誰かの歌真似を強要されているアンドレアス、今回はいきなりGRAVE DIGGERからスタートし、あちゃ~、っと声が出そうになる。わざわざそれはないだろう、って感じだ。 その後もRAGE,ACCEPT等の同郷の先輩の影響がモロわかりの曲が続く。熱心なジャーマンメタルのファンならいいが、そうでないならいい加減食傷気味になる。 EDGUYのようにもう少し柔軟性が作品に欲しいところだ。ただ、このバンドはカバーは結構聴けて、MANOWARの“The Gods Made Heavy Metal"は耳を引く。って事は演奏能力はあるって事だから、もっとオリジナルで魅力的なコンパクトでメロディアスなナンバー作りに励んで欲しいところだ。 結局日本盤3枚買ったけど、日本広しと言えども3枚持っている人って少ないんだろうなぁ。でもまあ将来的にはお宝に・・・なりそうな気がしないんですけど(笑)
“LAW OF THE BLADE"に続き03年国内2枚目となったのがこの作品。 ジャケットも含めてこのアートワークはMAIDENのエディのあのストーリーを思い出すなぁ~、と思ったら案の定思い切りMAIDENなイントロから始まり、ダルマさんのように転げそうになった(笑) 分かり易い奴らだ。ただ全体的にはACCEPT色が強く、今度は「ウドのように歌え!」って言われてるんだろうなぁ、これまた分かり易い。 前回は魅力的な疾走ナンバーがあったが、今回は一本調子でイマイチ。逆にミドルテンポの“Breaking Glass"、“Eye Of The Storm"辺りはいい出来である。 じゃあ年内2枚出た中でどっちがいいの?って聴かれたら、僕は“LAW OF THE BLADE"の方が好きかな。あっちの方がSAXON,JUDAS路線だもんね。こっちはMAIDEN,ACCEPT路線が好きな人が気に入る作風だと思うよ。た・だ・しどっちもB級だよん(笑)