08年発表の4th。 初めて彼らのCDを衝動買いした。何の先入観もない立場でこのCDを聴くと80年代スラッシュメタルに現代風のエキストリームなサウンドを組み込んでいるように聴こえる。僕が知ってる中ではTRIVIUMに近い印象だ。だから懐かしくもあり新しくもある、って印象。 1曲目のイントロが始まった時には何だか昔よく通っていた輸入盤屋のスピーカーから流れていた曲調に似てるなぁ~、と思ったし、何故かレコードの西ドイツ盤のあの独特な臭いを思い出してしまった(笑) 元々この手のサウンドは好きなので、全編通して楽しめたし“Forever In Your Hands"なんかはかなり個人的にはツボにハマッた。ただ残念なのはあまりにもコンパクトに全体がまとまり過ぎて、突破力・爆発力を感じない事。もっと破天荒でもいいと思う。 ただ衝動買いした割には上出来で結構満足はしています♪
03年発表の2nd。 前作は勢いだけで突っ走っていたが、多少いろんな面も見せ始めたのが本作。 これぞアンドリューな“Long Live The Party"、AC/DCっぽい“Tear It Up"、前作にも入っていて「そんなにSEXが好きか!」っと飯島愛のパパな気分にさせてくれる“Make Sex"、そして新境地“Totally Stupid"、“Really In Love"となかなかの内容である。 前作は似た曲が多かったが、まとまっていて聴き易かった、が本作はいろんな可能性にベクトルを放出するため散漫な印象も正直ある。しかしこれは成長の中でどうしても通り抜けなければいけない過程なのだ。 アンドリュー、サナギになる・・・次作で大飛躍するか!?
先日、オリビアニュートンジョンのコンサートに行ってきましたが、その時に観たギタリストが気になって彼女のHPで確認したらアンディでした。 “Twist Of Fate"におけるリフとギターソロ、“If Not For You"でのスライドギター奏法を聴いて、絶対にHR/HM畑の人だと思ったけど、やっぱりそうだったんですね。 そして何よりも彼は非常にステージ映えのする佇まいで、コンサート終了後もギタリストがカッコよかった、との感想が帰る人達からチラホラ聞こえていました。やはりHR/HM系のギタリストはカッコイイよ! 道理で僕のHR/HMの血が時々騒いでた訳だ(笑)
04年発表の5th。 感想については珍しくB誌の広瀬編集長と同じで、これ作る前にメロスピの頂点のような作品を出した後こっちに行って欲しかったかなってとこ。方向性としては前作の音楽性をさらに拡散させたもので、なかなか聴き応えはある。いつもの“Spread Your Fire"はサビが心地よいし、続くRUSHっぽい“Angels And Demons"もいいアクセントになっている。その後も強弱をつけながらいい雰囲気でラストまで通して聴ける。 でもラストの2曲は正直いつも聴いていない、必要ないと思う。 最後にVoの歌い回しがブルース・ディキンソンのようになって来ていて、普遍的はHMを極めようとするとこうなるんだろうな、って感想。 次作はもっとハードで熱いANGRAが聴いてみたい。
85年発表の記念すべきデビュー作品。 音質が薄っぺらいことに少々不満が残るが、楽曲そのものはデビューとしては上々の内容であると思う。まさに彼らそのものの“Wild Anthem"、ミディアムテンポが気持ちいい“Lay Down"、もろACCEPTな“Warning Action"、妙にハマる“Rock 'n Roll Stars"ラストはこれまた高速ナンバー“Steeleer"で締めてくれる。 正にこの時代に「硬派」と思われていたサウンド炸裂なのである。いい音で再現して欲しい作品ですね。
00年に発表されたANTHEMの代表曲をグラハムボネットが熱唱するという企画モノの作品。 元々グラハムとは相性のよさそうな曲を作ってきた彼らだけになかなかいい仕上がりで、個人的には“Evil Touch"、“Show must go on!"はグラハムヴァージョンの方が好き。ただ全曲そうかというと、“Hunting Time"、“The Juggler"なんかは原曲の日本語の方がいいと思う。どちらのファンかで評価は違ってくるとは思うが、聴き比べる意味も込めて買って損なしのいい作品だと思います。
86年発表の2nd。 前作はデビュー作品なだけにまだまだ青臭い雰囲気が漂っていたが、2作目にしてグッと整合感が出て来て、着実な成長が伺える好盤。畳み掛けるような“Victim In Your Eyes"、メロディアスな“Night After Night"、スピーディな“Driving Wire"等結構佳曲が揃っている。 ただ上記にもあるように、前作同様イマイチ音質は良くない。って言うかひとつひとつの楽器の音が聴き取りづらく、まとまってドーン!っと聴こえる感じだ。ちょっとこもり始めたテープのような聴こえ方をするのが残念かな。でもそこら辺は次作で飛躍的に向上するので、あくまでも着実な成長を遂げている過程ということなんでしょうね。結構この作品、気に入ってます♪
87年発表の3rd。 前作で一気に人気が爆発した彼らの脂の乗り切った作品が本作。前作はMAIDEN調の正統派路線のスラッシュ的解釈、といった雰囲気だったが、本作ではいよいよ本領発揮のアメリカンスラッシュかくありき、っといった仕上がりになっている。タイトルトラックが今イチ乗り切らないのがもどかしいが、その後は彼ららしいリフ中心のハードコアな楽曲が気持ちよく並んでいる。 個人的には2ndの方が今となってはよく聴いているけど、これまたスラッシュの名作には違いないと思う。蛇足だけど、僕には“I Am The Law"のサビがどうしても「謝ろう!」っと聴こえて今イチ気合が入らないんですけど(笑)
ANTHRAXの中ではこれに一番ハマリました。輸入盤で買った「HELL COMES TO YOUR HOUSE」というオムニバスに「DEATHRIDER」が入っていてバンド自体にはその頃から興味は持っていた。 このアルバムは発売前から評判が良く、期待していたが、期待以上の素晴らしい出来で大満足でした。Voがジョーイに変わり、ハードな楽曲とメロディアスな楽曲のバランスが上手く取れた好盤。 最近はイヤな事件が起こり、バンドもとんだとばっちりでしたが、バンド名は変えず頑張って行く彼らの姿勢には感動しました。頑張れANTHRAX!
89年発表のデビュー作品。 オジーのバンドで派手なギターを聴かせてくれていたジェイクだが、彼を中心に結成されたこのバンドでは非常にオーソドックスなスタイルのプレーに終始している。 楽曲自体は初期WHITESNAKEのようなブルージーなハードロックで、その代表が“Dreams In The Dark"。ブルージにしてキャッチー、ここを狙ってたんだと思う。 この時期は結構この路線を狙っていたバンドが多く、一種のブームであったように思われるが、今聴いても飽きることなく聴けるあたりに本物の持つ実力を実感することができる。