初期レインボーとは対極のこの作品。 全体的にかなりメロディアスで、HR色は影を隠している。 その代表がCan't Let You Go、Desperate Heart、Street Of Dreamsの三曲。 その中にStranded、Fire Dance、Drinkin' With The Devil、Make Your Moveが新鮮さを引き立てる。 後期レインボーといったらこれ。
ロニー・ジェイムス・ディオ脱退後のレインボーのオリジナル4th。 All Night Longが有名だろうけれど、 Eyes Of The Worldも実によく練られた作品だし、 No Time To Loseなんかは第三期ディープ・パープルを彷彿させる。 最後のLost In Hollywoodなんかは隠れた名曲。 特にLost In Hollywoodを聴かなければレインボーを知った事にはならない。 それ程作品全体の完成度は高く、ポップとハードを取り入れた名盤だと思う。
アルバム全体のコンセプト性、作曲力、想像力、重要性なら間違いなく前作RISINGだが、 狂気性、ロックに革命をもたらしたサウンドならこれだろう。 曲のクオリティーは実に高い。 間違いなくこの作品のハイライトのLong Live Rock N' Roll、 Gates Of Babylon、Kill The Kingは説明不要の必聴曲。 Lady Of The Lakeも隠れた名曲ぶりを十分発揮している。 最後を締めるRainbow Eyesはロニー・ジェイムス・ディオの優しい歌声が特徴。 リッチー・ブラックモアは無駄をなるべく削る人なので、地味に聴こえるかもしれないが、 個人的にはレッド・ツェッペリンのStairway To Heavenと互角に渡り合える名曲だと思う。 ロック・ファンなら必聴の作品。
第二期、第三期のディープ・パープルを混ぜた感じの作品。 ライヴでも定番のMan On The Silver Mountain、Catch The Rainbow、Sixteenth Greensleevesを始め、 ヤードバーズのカヴァーのStill I'm Sadも聴き所。 曲自体は素晴らしいが、どこかバンドとしてうまく噛み合ってないような気がする。 まぁ、そこらへんのロックよりかははるかにレベルが違い過ぎるし、 レインボーの作品の中で感じたことだから、全然聴ける内容。
TEN YEARS AFTERの中では駄作とか言われている作品らしい。 しかし古き良きブルース・ロックを基としたロックンロールはいつ聴いても渋くてかっこいい。 ジャケはサイケっぽくなってるけど、内容は全然違うし、ヒットしたタイトル曲を含め、 全体的に聴き易いと思うし、何がいいかってギターの音がいい。 バンドとしてのグルーヴ感は無いに等しいけど。
デュアン亡きオールマンズの最高傑作と言っても過言ではないと思います。 生前にはIn Memory Of Elizabeth Reedといった超名曲を残しているディッキーですが、 このJessicaも劣るに勝らない出来に仕上がっています。 曲中間部でのやりとりはディッキーの引き出しの豊富さが伺えます。 オールマンズを語るには決して外せない超名曲です。