我々メタルリスナーにはお馴染みのロン・ネヴィソンのプロデュースということで、いや~、期待を裏切りませんね。CHICAGO19もロンのプロデュースでしたが、ここまでは突き抜けてませんでしたね。特に頭2曲の爽快感っていったらもうコレ、産業ハードとかそんなチャチなもんじゃなく、文句なく名曲、素晴らしすぎ!3曲目のパワーバラードもいい。が、頭3曲があまりにいいため、その後の曲が凡庸に聞こえてしまうという罠。いや、決して凡庸なんかではない、平均は軽くクリアしてるのだが、頭3曲が良すぎるんだよね。特に2曲目「If It Were You」これ、究極の名曲でしょ。一般的なシカゴのファンには賛否あるアルバムみたいだけど、そんなの関係ないよ。いいモノはいい!
これは素晴らしいですね~。ここからの曲が多く収録されてるALIVE IN STUDIO Aを聴いてみると、何かが足りない、ムードがちょっと違うのが感じられると思う。 ALIVE~は後のSKUNKWORKSに発展するメンバーで録音されてたのに較べ、こちらはROY Z率いるTRIBE OF GYPSIESの面々が全面参加してるからね。曲は勿論良いしとても味わい深い楽曲が揃ってると思う。これはもしかしてROY ZのHM/HRフィールドにおけるベストワークかもね。後のケミカル・ウェディングも素晴らしいけど、コレはそれの遥かに上を行ってるよ。捨て曲など1曲も無い。素晴らしい!
ジョン・レビンってヨーロッパのベース弾いてた人?かと一瞬思ったけど勿論違うよな。(笑)しかし、この音色、フレーズ、まんまジョージ・リンチじゃん。あのカミソリギターはジョージにしか出せないと思ってたけど、かなり肉薄してるね、大健闘でしょう、これは。前作ではこんなギターは弾いてなかったんで、おそらく意図的に、っていうか、意図、研究しないとこんなギターは弾けないわな。ジョン・レビン君の健闘にまずは90点あげる。曲も黄金期のドッケンサウンドを意識した物で、さすがにBACK FOR THE ATTACKレベルのクオリティとまでは言わんが、再結成してまずはこういうアルバムを作ってれば今の彼らの評価もまた違ってたんじゃないかと。かなり気合の入ったいい出来のアルバムなんで、もうDOKKENは過去のバンドだと見切りをつけた人も、騙されたと思って聴いてみてほしいな。
THE CULTのELECTRICってアルバムあったでしょ、アレのROCK'N ROLL版って感じ。 以前のこのグループは良くも悪くもFACESのコピーみたいなイメージ(そもそもが FACES自体あんまり曲も面白くないけどね)だったけど、なんかここでは吹っ切れてるっつーか ほんとTHIS IS ROCK'N ROLL! エッジが立っててよりHR寄りの音になってるしお薦めですよ。
長らく廃盤状態だったLIVE at The Apolloがやっと再発、しかもデジタルリマスター化 されてます。ファンの皆さん、お待たせしました。1985年、R&B、ソウルの殿堂、 アポロシアターの新装こけら落としでの、テンプテーションのメンバーをゲストに 迎えての傑作ライヴアルバムです。1曲目のアポロメドレーから、走る走る。 熱いね、ほんと。おまえら、ちょっと落ち着け、ってぐらい、もの凄い気合の入った歌唱を聴かせてくれます。 当時のお気に入り盤だったけど、今聴いても全然色褪せてないね。嬉しい再発だ。
コレはいいよね、カッコよすぎでしょ。1966年!まだ私生まれてません、 古典だけど、ちっとも古臭くない白人ブルーズの名盤。この後、クラプトンは Cream結成に走るわけですが、個人的にはこっちのほうが断然好きだな。 From the cradle、Me&mr.johnson、sessions for robert jなんかの、近年の クラプトンのブルーズ作品がちょっととっつきにくい、つまんない、って感じた 人は騙されたと思って聴いてみて。ハマるよ。
2005年、ドイツでの最新ライヴです。メンバーはフィル、ピート、レイモンド、ヴィニー、ボーナム、ほんと凄いメンツですよね。ボーナムはちょっと雰囲気変わったな。なんかワイルドになってるし。フィルモグはだいぶ老けてすっかりおじいちゃん、って感じ。で、やっぱ期待するのはヴィニームーアのパフォーマンスなんだけど、FOR THE BANDのプレイに徹しててなるべく過去の曲のイメージを壊さないように大事に弾いますね。圧巻なのはDisc2の弦楽四重奏を従えてのスタジオライヴ。ここでのヴィニーはトーン、プレイ含め完璧、これ観るためだけでも買う価値あります。インタビュー、オフショット、ツアードキュメンタリーなんかにも結構時間割いてあるんで、字幕が無いとちょっとキツいかな。購入予定の方は日本盤待ったほうがいいかも。
確かに、このCDはオマケが非常に充実してますよね。意外なところではHall Of The Mountain Kingなんかも 演ってるし。コレはRainbowのバージョンを聴いたことのある方は多いと思いますが、 このWHOバージョンもこの時代の録音にしてはなかなかハードに聴かせてくれます。 勿論、アルバム本編もPOP性のある佳曲が目白押しで文句なく楽しい作品です。
テラノバ完全復活!と堂々と宣言出来る素晴らしい作品だと思う。Make My Dayで妙な POP志向に走ったんで、どうかな、とは思ったけど、1st、2ndの頃のあの音、あのクォリティが甦ってる。どの曲にも程良い叙情性とバランスのいいPOP性が備わってるんで、 最後まで全く飽きさせることなく聴ける。ところで「Yesterday」はフォリナーの 「That was Yesterday」のテンポを落としたバージョン?
ハッキリ言って、近年のエアロの作品より全然いいじゃん。 (私的にはNINE LIVESもJUST PUSH PLAYも駄作だと思ってる) ジョーのVoもけっして上手くはないけど、ヘタウマ的な味があってGOOD。 GET A GRIPでのWalk On Downとかも大好きだし。 しかしほんと、こういうストレートなギミック無しのロックン・ロール演らせるとうまいね、この人は。
バックの音をデジタルシンセで打ち込み、その上にJoeのギターが乗るという、かなり実験的な意欲作。 同時期にJeff BeckのYou Had It Comingが出たが、それと同じような方法論を感じる。 様々なアイデアに富んだフレーズが聴け、内容はとてつもなく濃い。このデジタル感は評価の分かれるところだと思うが 自分は好きだ。聴きこむほどに色々な発見がある。ちょっとマニア向けだけどね。
前作はちょっと中途半端な感じがしたけど、ここまで徹底して打ち込み系のBeat感覚を取り入れられると、かなり聴いてて気持ちいいですね。 Jeff BeckがYou Had It Comingで見せた、あのへんの突き抜け方に近いものを感じる。 ハードロックでは無いが、ハードなエッジが有る良質なロックアルバムではある、と思う。 昨年出た最新作では、またブルーズ路線に戻ったけど、こっちのエレクトリック路線にまた戻ってもいいよ。
自分もDeep Purple with Joe Satrianiは観に行きましたねー。 っていうか会場着くまでリッチーが脱退してたなんて知らなかった。 まだネットとか未発達の時期でしたからね。 昨日のG3日本公演ではSmoke On The Water演りましたが、Joeがどんな味付けで 弾くのか興味津々で観てました。DPの時はリッチーのフレーズを崩さないように 忠実に弾いてましたからね。
THUNDERってさ、深い味わいのコクのある曲と、あっさり目の曲との落差があまりに激しくって アルバムトータルで見ると、なんだかイマイチってのが多いような気がするんだよ。 前作Shooting At The Sunも、1曲目のLoserみたいな曲で全曲統一してくれればいいんだけどさ、 いきなり2曲目におちゃらけたナンバーが入ってたりして、ほんと、惜しいバンドだよなぁって 思ってた。で、この新作はどうなのか?というとアルバムの7割方は濃厚な味わいの曲でとてもいい感じ、 でもやっぱ、薄味のつまんない曲も入ってたりするんだよな。まぁ、今までのアルバムの中では 一番曲の粒が揃ってはいるけどね。
自分の車には10連奏CDチェンジャーが付いているのだが、先日、CDが切り替わり、「アレ?これって何のCDだっけ?」 と悩むこと5分余り。「DOKKENの新譜だっけかなぁ、でもちょっと違う気もするし、新人バンドにしては 老練な感じもするし・・・」車に積んであるCD全部チェックし直してから、ようやくEUROPEの新譜だと気が付きました。(汗 それほどに、「らしくない」アルバムなんですよね。勿論、今更EUROPEに北欧様式美なんてモノは求めたりしてませんが、 OUT OF THIS WORLDみたいなハードポップ路線のほうが、まだ受け入れられたんじゃないかなぁ。 これを言うのは反則ですが、彼らだと思わなければそれなりに良いアルバムじゃないか、と。