A RETURN TO THE ISLE OF MENにすっかり惚れ込んでしまい、それ以降の作品に興味津々でしたが、コレは初期のスタイルとは打って変わって、モダンでスタイリッシュな雰囲気が漂います。 ダークな路線は変わらずだが、クリーンに歌う男声、女声のヘヴンリーヴォイスがかなり質が高い。歌というよりも表現という感覚に近い。声量ある緩急豊かな歌いまわしに惚れる。 また、低音をあえて抑えた尖ったギターがかなりイケている。ゆっくりとフェイドインするようなアタックの弱いギター、ディレイで深みを増したアコギ、フィードバックするノイズを駆使したリフなど、かなりの工夫が凝らされている。 音圧で攻めるのではなく、むしろ少なめの音(ギターも単音が多い)で曲構成が成されているところは面白いです。以前のブラックメタルのような質感は薄れ、アヴァンギャルドな独自の音世界に変貌してます。 曲によっては鳥肌モノのドラマチックさが宿っていますね。凄い!!!