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KUZUさんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 601-700

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KUZUさんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 601-700

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CRYONIC TEMPLE - Chapter I ★★ (2002-10-14 02:21:00)

全編、ツインリードgを主体にした、疾走感のある楽曲(といっても、IRON MAIDEN 'Aces High'~HELLOWEEN 'Twilights Of The Gods'位の速さ)が詰まってます。メロディックで小気味良い、正統派/パワーメタルの音です。テーマは中世の勇者関係のみにあらず、バイキング関連(9曲目)、現代のテーマも有り(5曲目)、そこそこ填ってる。
バラードは無い代わりに、曲中の緩急を付けることで、ともすると平坦になりがちなアルバムに、上手く起伏を与えている。本作ではKey/Synthは飽くまで隠し味で、それらが大々的にフィーチュアされたイタリアン・クサメタルに慣れた耳には、ひょっとしたら派手さに欠ける印象を与えるかも知れない。即効性にはやや欠けるかも知れないけど、聴き込むにつれて僕は味が出てきた感がします。
正統派をお捜しの人にはお勧めできそうです。今後も楽しみなGroupではあります。


CRYONIC TEMPLE ★★ (2002-10-14 01:56:00)

イタリアのUnderground Symphonyからのリリース、騎士・剣・DragonなDigipackジャケット、音的にはメロディー重視、疾走感重視...。
「ああ、またイタリアからのクサメタルね!?」残念でした!彼らのバイオには国名が無いけど、メンバーの名前やLive主戦場から推察するに、Finland人とSweden人の混合編成なんでしょう。
彼らのバイオの中に、'7th Son Of...'の頃のIRON MAIDEN、マリリオンの文字が。リフ展開はかなりIRON MAIDENからの影響が強い感がします。1996年から活動開始、と言えば、RHAPSODYのデビュー前後。バックグラウンドに、イタリアンのSymphonc系達と共通した根っこが有ると思われます。あと、LOST HORIZONのアプローチに近いかも知れませんね。
IRON MAIDEN直系のツインリードのリフの切れ味とメロディー、北欧的な勇壮さと透明感が同居した、ドラマティックな楽曲をずらり並べてきていますね。Keyの音色が殆ど隠し味に撤しているので、イタリア出身のSymphonic系とは一線を画してます。似たGroupと言えばイタリア出身のMESMERIZEになるけど、メジャー感や楽曲の完成度はCRYONIC TEMPLEの方が上。また、LOST HORIZONほどPowerとスピードで押し切るタイプでは無くて、彼らより整合感とメロディーを重視した感じがします。
クサ系リスナーは勿論、正統派ツインリードが恋しい貴兄にも、お奨め出来そうです。日本盤、出るかな?


VIXEN - Vixen - Cryin' ★★ (2002-10-10 01:20:02)

全体にHeavynessを抑え気味に、彼女たちのメロディーセンスを生かしたアルバムの中で、一際強くて明るくてちょっと切ないメロディーが印象的。さほどメタメタしく無いけど、適度にエッジのあるサウンドが、良いメロディーを生かしてる感じがします。


VIXEN - Vixen - Edge of a Broken Heart (2002-10-10 01:16:15)

オープニングを飾る、ちょっとHeavyで、元気な1曲。ポップセンス全開、とまでは行かない物の、アルバム中盤の、彼女たちの非凡なポップセンスを臭わせる、いいオープニングと思います。


AGENT STEEL - Unstoppable Force - Unstoppable Force ★★ (2002-10-08 00:40:08)

曲のテンポが単純な8ビートではなく、実験的な部分もちょっと見える、必殺疾走曲。曲の中の緩急の付け方が絶妙。プロダクションは1stから格段に向上し、クリアで、その分リフの切れ味が鋭さを増しています。ジョン・サイリース氏のタイトルの絶叫から、ざくざくしたバッキングに乗せた、スリリングなソロになだれ込むところは圧巻。地味なアルバムの中にあって、一際光る曲と思います。


HOLY TERROR - Mind Wars ★★ (2002-10-08 00:31:00)

確かに、良いバイブを持った、スラッシーな中に、明確でドラマティックなメロディーを持ち合わせていたGroupと思います。プロダクションは向上してはいますが、僕はやはり、それでもどうも膨らみすぎた中域が、気になってしまったのですが...。
このGroupのカギは、AGENT STEELを抜け出した職人リフメイカー、カート・キルフェルト氏と思います。音質はともかく、とにかく速くて切れ味があって、格好いいリフが立て続けに、耳をHitするのが爽快。また、AGENT STEELが未来へテーマを求めたのとは対照的に、彼はキリスト教のテーマ(宗教観ではなくて、史実や、聖書の物語)を上手く曲に取り入れて、ドラマティスズムを詩とメロディーで発展させていると思います。1stではソロが曲の雰囲気とマッチしていないところが散見されたけども、本作では皆無。ローランさんと同様、余裕のある、スラッシーな正統派が聴きたい人には、お奨めしたく思います。


WILD DOGS - Reign of Terror - SpellShock ★★★ (2002-10-05 00:16:04)

強烈疾走曲が多い中で、GリフとDs.が違ったリズムを刻む、一際異彩を放つ1曲。特に繰り返し1番の裏で繰り広げられる、ディーンの「これでもかっ」という技のオンパレードが絶妙。それでいて、Ds.がこんなに目立ってるのに、でも曲の中心は飽くまでVo。Vo.もバトルに参加して、なおかつ負けていない。
格好いいリフ、ソロではギラリ、テクニックに裏打ちされた速くて美しいメロディー。Gもまた負けていない。ドラマティックに疾走する曲を、堅実なリフで支えている。隠れた強烈な1曲。


SQUEALER - UNDER THE CROSS - DOWN AND OUT (2002-10-04 23:53:04)

心地よい疾走感とブルータルなVoのマッチングが最高。マイク・テラーナ(Ds.)氏、疾走感の中に、シンプルでも絶妙なおかずがピリッと効いている気がします。彼らの最も得意とするパターン、疾走曲と思います。ただ、以前までの彼らの雰囲気をなぞった感じがするのと、曲が短くて「食い足りない」気になったので、スコアはこれだけ。


SQUEALER - UNDER THE CROSS - RULES OF LIFE (2002-10-04 23:48:47)

彼らのバラードではベストでは、とにかく強く泣きを発散しているコーラスが印象的。含蓄のある歌詞と、ゆったりとしながらも、強く問いかけるような曲。


SQUEALER - UNDER THE CROSS ★★ (2002-10-04 23:19:00)

2002年初頭リリース。前半はかなり信仰に対して、重いテーマを取り扱っている関係か、メロディックな部分よりも、Heavinessを強調した感じ。彼らのメロディーセンスが発揮されているのは、3曲目以降。ゆったりした曲にも、以前にもまして強くてでも優しいメロディー。そして、彼ら得意の疾走感を持たせた曲は、Vo.ブルタリティーと、整然と疾走するリズム隊が爽快。
アルバム全体を見ると、決して飛び抜けた感じは無い物の、粒が揃った良い曲が多い印象を受けた。1~2曲目の「取っつきにくさ」は何とも残念だけど、正統派然とした、甘くなりすぎないメロディーとパワーを味わいたい方には、3曲目以降をお奨めできそうです。


HELLOISE - Fata Morgana ★★ (2002-09-30 01:23:00)

海外では必ずしも良い評価ばかりではなかったので、ちょっと心配しながら手を伸ばしてみました。僕もHIGASHIさんの仰るように、このGroupの持ち味はミディアムテンポのキャッチーでコンパクトな曲にあると思っていました。このアルバムでは、はっ!、とするメロディー、強烈なインパクトのある曲、は有るんです。が、マイナー調でHeavyな音がメインな本作から、何か「迷い」見たいなものを感じてしまいました。
THE FUGITIVEという曲、格好いい、けど、これはラナ・レーン(というより、エリック・ノーランダー氏)の影響が入ってるのかな。他の曲も、かなりテクニカルな面や複雑な展開を前面に出してる曲が有ったり、驚きました。彼らならではの部分も残っているとはいえ、新境地の開拓の為に、かなりの部分を失ってしまった気がします。ただし彼らの試みは、前向きに評価したいと思います。


MERCYFUL FATE - Melissa - Evil ★★ (2002-09-30 00:44:46)

彼らのフルレンスでは1枚目、その冒頭を飾る、おどろおどろしさとドラマティシズムが同居した曲。リズムが凝っていて、まずそこに耳が引かれる。そして、King師のあの声。その裏声がまさに曲タイトルEvilを、完璧に演じきっているよう。死体、墓、叫び、でもそれを乗せるメロディーは何故か明るい、そしてドラマティック。1曲8分もあるのに、あっという間に終わってしまう。聴き手を墓場に引きずり出す、何ともシアトリカルな1曲と思います。


MERCYFUL FATE - Don't Break the Oath ★★ (2002-09-30 00:33:00)

B!の紹介と、炎に包まれたGoatの格好いいジャケットに惹かれて、輸入盤を買いました。クーカイさんの仰るとおり、MERCYFUL FATEの声、彼の声こそまさにMAECYFUL FATEを孤高にしてきた、強烈なアイデンティティを発散しています。骸骨で出来た逆十字のマイクを手に、絶唱するキング師、まさしくカリスマ。
そして、2人の個性の違ったギタリストの味が、曲作りや展開に滲み出ています。一歩間違えればドロドロ、鬱々してしまいがちなテーマなのに、曲展開は至って正統派、若干捻りも入って、メジャー感は無い物の、アンダーグラウンドだけどさほど暗くない、独特のサウンドを擁していると思います。説得力はピカイチ。強烈な曲もちらほら。高校時代の、日本未発売輸入盤Get第一号でした。良い1枚、良い想い出です。


SILVER SERAPH - Silver Seraph ★★ (2002-09-30 00:03:00)

音的な印象は、29さんやかわちさんの仰る、まさにその通りの音ですね。全編に渡って、凄くメロディーを大切にした、現代的な疾走感や躍動感を盛り込んだ70年代の音でしたね。やはり、名だたる人達が作り上げてきただけのことはあり、安心して聴けます。「バンドの音」をしてますし、かわちさんとは逆に「余裕有りすぎて冗長」な部分も全くないので、適度な緊張感で良く纏まった1枚と思います。僕は本作については、結構気に入りましたし、メロスピをよく聴く耳には、そこそこ新鮮さも感じることが出来ました。
ただ、別にオールドfanでもない僕は、名だたる人達が作ったにしては、あまりにも手堅い作品(というか、皆さんのルーツに忠実過ぎる)という印象を持ってしまって、「次」が見えないような気がします。いや、見る必要は無いんですけど...。


IRON MAIDEN - Killers - Killers ★★★ (2002-09-25 01:18:08)

音の固まり、緊迫感と疾走感、ポールの鬼気迫るVo、後追いで聴きましたけど、今ではIRON MAIDENの曲の中でお気に入り5指に入る強烈tuneです。僕はブルース・ディッキンソン時代の音も好きだけど、ポールの頃の狭い音域に、目一杯ドラマティシズムを演出しようとしていた音の方が、もっと好きなのです。
まあポールでは、スティーブがやりたいことの60%位しか、表現できなかったのかも知れないけどね。でも逆に、これをブルースがやっちゃうと、変に行儀良くなってしまいそうな気がします。


ONSLAUGHT - In Search of Sanity ★★ (2002-09-23 00:22:00)

確かここのリーダーが(確かgの人と思います)、GRIM REAPERに居たスティーブ氏に目を付けていたのと、スティーブ氏のオーディションの時に、サイと歌の質を競わせたというエピソードがあったと思います。野太いハイトーン、なかなか爽快な、リフの切れ味有るパワーメタルに、ちょこっとかつての、つんのめり気味のgが入ってるところがご愛敬。聞き応えのある一枚だったと思います。


ONSLAUGHT - The Force ★★ (2002-09-23 00:15:00)

うわ、なつかしーこのアルバム!! このCDがリリースされてた頃と言えば、丁度このころ、ハードコア・パンクからメタルのアプローチを取り始めたGroupがUSやUKから、ぼちぼち出てきていた頃だったかなと思います(ENGLISH DOGSや、そういえばSUICIDAL TENDENCIESやらもかな)。吐き捨て型Voを乗せた、つんのめり気味に疾走する曲調が、迫力満点。オープニングのLet There Be Deathが、脳天を直撃したのを覚えてます。ちなみに、ここのgも実は独特の味を持ってて、好きだったんです。


JOHN NORUM - Total Control - Love Is Meant to Last Forever ★★ (2002-09-22 23:58:33)

この曲は良いっすね。僕はEUROPEよりも、VoのせいでしょうがMADISONを彷彿しました。Johnの格好いいGも良いけど、やっぱしヨラン・エドマン、あんた上手いよほんと。今何してるんだろうね??


IRON SAVIOR - Condition Red ★★ (2002-09-22 00:48:00)

結構良かったッスね!!買って良かったです。
前作が元気なかったので、最初は「模様眺め」でした。でもC3さん達、なんとあのこ~いちさんまでが気に入ったのと、Titans Of Our Time を試聴して一発で気に入ったので、これはひょっとして...と思って買いました。
やっと、IRON SAVIORがピートのバンドになったなあ、と思いました。Kaiの作る曲も悪くはなかったんだけど、全部ピートの声の方が迫力があって格好いいと思ったので。最後まで途切れない緊張感、爽快な疾走感。あと、安心感。IRON SAVIORと言えば、この音、と言う感じ、特に間奏やイントロの音階を駆け上がるギターワーク。良いっすね~。


WILD DOGS - Reign of Terror ★★ (2002-09-20 02:50:00)

引き裂くような迫力のあるマイケル・ファーロングのVo、圧倒的な存在感と曲を盛り上げるのが素晴らしいディーン・カストロノヴォのDs、磨きを掛けた曲作り、テクニカルなg、全編分厚い音圧で疾走、漲る緊迫感、甘さを全く感じないながらも印象的なメロディー...。「パワーメタル」を凝縮した音が、この1枚に詰まっていた、と思います。ディーンにとってはまさしく「出世作」。
オープニングのMetal Fuel(in The Blood)で先制パンチ炸裂!!その後もMan Against Machine、Psychoradio、Spellshock、Reign of Terror、ドラマティックでHeavyなWe Rule The Night...立て続けに押し寄せる強烈Tuneの数々。RIOTの名作'Thundersteel'に先んじてリリースされ(本作は1987年リリース)、負けずとも劣らない、納得の1枚なんだけどね、僕には(^^)。
個人的には殿堂入りしている1枚。機会が有れば聴いてみてね。


VICIOUS MARY - Vicious Mary ★★ (2002-09-19 02:01:00)

シンプルで解りやすい歌詞、サビのとても盛り上がるメロディーとコーラス、中域をダーティーに元気良く歌う格好いいVo。全編元気のいい、所々ちょっとメランコリックな、キャッチーなハードロック。でもgとkeyの手数が、彼らならではの味を存分に発揮している。VoとKeyがイタリアン・プログレッシブ/パワーmetal ELDRICHの現メンバー。アレンジが、もしかするとプログレッシブなELDRITCHの影響を受けているのかも。
助っ人B(正式メンバーにリズム隊が居ない)の味もかなりgood。キャッチーな音のGroupには珍しく、ウィンダム・ヒル(!!)の様なインストもあり。テクニカルでキャッチー。でも結構爽快。


DOMINE - Dragonlord (Tales of the Noble Steel) ★★ (2002-09-16 01:15:00)

導入~出足のPower Metal必殺Tune 'Thunderstorm'が出てきたときは、もう双手をあげて幸せな気分に浸っていました。バリバリざくざくなクランチーでメロディックなリフ、出しゃばりすぎず後ろで雰囲気を盛り上げているKEY、ちょっと下品っぽい(?)けど迫力十分なハイトーンVo.と、僕が大好きな要素が一杯詰まった、「オープニング」です。ある人も仰ってましたが、サビが「チャンダッストーム!」と聞こえる(^^)
え、他の曲?うーん...まあ、オープニングは、良いよ!! 僕も、この一曲だけのために、今日まで抱えてる見たいなもんか。この次のアルバムも、まあまあみたいだね。今後もこのGroupは、「とびきりの1曲」を擁したCDを、今後もリリースしていくのかなあ...


ARCTURUS - The Sham Mirrors - Kinetic ★★ (2002-09-11 22:51:00)

かなり凝った展開、そしてプログレッシブながらも、彼らの音の根底にシンフォニック・ブラックの影響が色濃いことを印象づけられます。人間の声に音程を加工してあるところから、サビに移るところはインパクトを感じました。メロディーはマイナーに拘って、美しく解りやすい。オープニングに、「彼らの音」を見せつけるには打ってつけの1曲と思います。


ARCTURUS - The Sham Mirrors - Radical Cut ★★ (2002-09-11 22:41:28)

声を除くと殆ど当地名物、疾走シンフォニック・ブラック曲。エンペラーらの持ち味である、吹き付けるブリザードのような強烈疾走感と、ブラストまでは行かないまでも手数の多いDs.、音が渾然一体となって溢れてくるのは圧巻。アルバム全体の起承転結の中の「転」にあたるインパクトを与えているのは間違いなさそう。


CYDONIA - Cydonia ★★ (2002-09-08 00:15:00)

全編かなり格好いいですよね。緊張感が最期まで途切れないし。流石ラビリンス繋がりと言うことは有るね。それにしても、次のアルバムの話が、とんと聞こえてこないのは、ちょっと心配。誰か知ってる??


ARCTURUS - The Sham Mirrors ★★ (2002-09-07 12:39:00)

本作は非常に意欲的に、当地(NORGE)シンフォ・ブラックGroup達のプログレッシブ的な手法を積極的に取り入れて、解りやすく美しいメロディーを配した、インパクトの強いアルバムと思います。プログレッシブ・ロックの手法を、ブラックメタル側から取り入れて昇華したと感じます。
デジタル的なアプローチが耳を引く1曲目から、テクニカルでかなりひねくれた、それでいて説得力のあるメロディーが立て続けに出て来ます。個人的には、1曲目(Kinetic)、4曲目(Collapse Generation)、7曲目(For to End Again)が気に入りました。7曲目の生ピアノの音色、ガラスのように透明でちょっと触れると壊れそうな、タペストリを思わせます。
懐の深さを感じさせる気がします。唯我独尊だった作品を出すと思われる(アルバムLa Masquerade Infernalを聴いてそう思いました)彼らにとっては、ひょっとしたら一番聴き手に近づいた1枚かも。2002年の僕的ベスト盤候補です。


DRAGONLAND - Holy War - A Thousand Points of Light (2002-08-30 02:06:53)

Holy Warアルバムの9曲目、緩急や展開の多かった前の曲から、流れてくるようにこの曲が始まる。彼らの迸るエネルギーを、最後に一気に発散させるかのような、曲間の激烈なG&Keyソロ。ややサビが弱い気もしますが、彼らならではの強いメロディーは健在。ここ!という所のスピードアップが爽快。8曲目との合わせ技で★★☆あげたいところ。


MANTICORA ★★ (2002-08-25 01:13:00)

彼らの新譜からのサンプルが聴けました。これは、おそらく次作のオープニングなのでしょう。メロディーのドラマティシズムは、ひょっとしたらWhen Forever Endsを越えているかもね。この秋から冬にかけて、楽しみが一つ増えたね。
http://www.intromental.com/


KAYAK - Close to the Fire - Here Today ★★★ (2002-08-24 02:16:27)

海のように煌めきながら、深く優しく包み込むような、愛に満ちた曲。メジャーコードの曲なのに、一番大事な人に捧げる、無上の愛に溢れた詩と共に、胸に熱くこみ上げる物を感じる。優しいリフレインの後の、熱さと感情が宿った音数の少ないギターソロは、一音一音がまさしく絶品。KAYAKの過去の素晴らしい楽曲群にも、全くひけを取らないばかりか、過去の名曲を過去へ封印してしまうかのよう。


DRAGONLAND - Holy War ★★ (2002-08-22 00:09:00)

ああ、信じて待ってて良かった!の、感動の1枚になりそうです。前作で見られた曲展開の「強引さ」、それは本作では見事に、実に「効果的」で、聴き手に混乱を与えるどころか、場面展開をスムーズにし、曲のインパクトを強めるのに効いていると思います。展開力は、ちゃんと彼らの個性になっていると感じられます。
他Groupの影響(SONATA ARCTICA、なんとイタリアのELVENKING)も見えますが、この2枚目の時点でも尚、未だに彼らの音にポテンシャルを感じることが出来る気がします(特に8曲目)。ストレートな2曲目、感動の4・5曲目、実験色とメロディーの強い2・8曲目、他の曲も聴き応え有り。51分強の1枚、あっという間です。僕のこの夏は、この1枚で決まり♪


DRAGONLAND - Holy War - Holy War ★★ (2002-08-21 23:56:42)

本作のハイライトに当たる曲。前作で言えば3曲目'Ride For Glory'に当たる位置に、g & keyのバトルを配したこの曲を持ってきている。
前作に比べ、とにかく必要最小限のスピードで、練り込んだ煌びやかなメロディーを強調した感じ。Ride...に見られた、感情の迸りを感じさせる激烈さはやや弱まって、その分インパクトもやや落ちた気もしましたが、フィンさんの仰るように、一気に聴かせ切る強さは健在と思います。そう、良い曲ですが、まだ彼らにしては通過点ですね、多分。


DRAGONLAND - Holy War - Majesty of the Mithrill Mountains (2002-08-21 23:40:02)

オープニング曲。ははは、まさにSONATA ARCTICAの「あの曲」になってしまっている!良くも悪くも、彼らはSONATAの方法論を取り入れたんです。でも、なかなか、良いメロディーに良い疾走感じゃないですか!Voのやや不安そうな高音もそのまんま(^^)。彼ら得意の「強引すぎる展開力」はこの曲に関しては抑えて、まずとっかかりには、取っつきやすいこの曲を持ってきたのかな。まあ、前作を掴んだ人の心を鷲掴みにすること間違いなし、と思います。


RHAPSODY - Rain of a Thousand Flames - Tears of a Dying Angel ★★ (2002-08-19 02:04:36)

彼らにはまだまだ、新たな物に挑戦していく姿勢とアイデアが溢れていることを、この曲から感じるような気がしてきました。HMの枠に囚われない、曲展開と声の乗せ方が眩しい。彼ら案外、サウンドトラック方面へ進歩発展していくのも、面白いかも知れないよ。


ANGEL DUST - Of Human Bondage ★★ (2002-08-12 01:48:00)

前作Enlighten The Darknessから、約1年後に発表された、彼らの通算6作目。作風的には、前作のGothicにも通じる耽美的で美しいメロディーは残ってはいるが、前作に比べるとポイントをかなり絞り込んで、パートが少なくなっている。その代わり、前々作Bleedの元気良さが入り込んでいる。サビとAメロの対比は、強くなっている気がする。前作に比べると、メタリックな印象が強い。
サビのインパクトは相変わらず強い。良い曲も有る。僕はこれで結構気に入った!ただ、「ANGEL DUSTだったら、何から聴けばいい?」と訊かれたら、「Enlighten...がメロディアスでお奨め」と答えるつもり。


ANGEL DUST - Enlighten the Darkness - The One You Are ★★★ (2002-08-12 01:34:53)

ミドルテンポで、彼らのHeavynessとメロディーの展開力が光る1曲。メロディーは甘すぎず、しかし要所では絶妙な転調を使った展開から、可憐な美しさを発散させている。ミドルテンポながら、リフに鋭い切れ味を感じる。カリスマに封印された人間性を取り戻すという、含蓄を感じさせる歌詞との相乗効果も強烈。個人的に、深い味わいを感じた。


MANTICORA - Darkness With Tales to Tell - The Chance of Dying in a Dream (2002-08-12 01:15:06)

オープニングでリスナーの心を引きつけるのには十分。Bメロの使い方が面白いと思いました(後の方だけ詩を乗せている)。ちょっと細いVoは本当に惜しいけど、良いメロディー、良いパワーを持った曲と思います。


MANIGANCE - Ange ou démon - Dernier Hommage (2002-08-12 01:09:39)

うん、確かに。メロディーが、今まで出てきたGroupとは、かなり違った感触。殆ど僕は耳にはしないんだけど、ひょっとしたらフレンチポップスのエッセンスが入ってるのかな。耳に引っかかる、良いメロディーと思います。


ONWARD - Reawaken ★★ (2002-08-10 23:24:00)

今時珍しいくらい、正統に拘った音作りが印象的。強いて言えば、IRON MAIDENの影響下と言って良いかな?先人が作り上げた正統派の普遍的な旨みを、旨くすくい取った感じがします。目新しいことは、実は殆ど見えないですが、自分たちなりの音を創ろうとする「工夫」が、アルバムの随所に見られて、それが彼らの音の格好良さに繋がってる気がします。
スピードに頼らない、タイトでキレのある格好いいリフ。中低域を中心に朗々と歌うVo。多少Voの音程が?な所はあるけど、これくらいなら大丈夫。Voは元LEGEND MAKER。スピードに拘らない人にはお奨めできます。


WITCHERY - Dead, Hot and Ready - I WANNA BE SOMEBODY (2002-07-28 23:13:40)

WASPのあの曲のカバー。なははは、いい味だしてるじゃないですか!特にサビなんか、原曲には無い、何だか墓場から幽霊達が声を合わせてるような(??)、言い様のない不気味さがGood♪ バッキングは遊びとはほど遠く、かなり真面目にがっちりリフを刻んで居るみたい。不気味さと几帳面さが同居したおもろいカバー。あ、記念すべき僕の100曲目の感想文が、これだ...(^^)。


CATAMENIA - Eskhata - Storm (2002-07-23 00:25:18)

出足のゆったりした、雪原を思わせる静かな立ち上がりから、メロディックに雪崩打つような疾走パートへ。Guiterの使い方がIRON MAIDENからの影響を感じさせるような気がします。ブラスト気味でも、正統派に近い整合感を感じます。引き裂くVo、ひねり出すVoを使い分けて、うまく曲を盛り上げてると思います。


THUNDERSTONE - Thunderstone - Let the Demons Free (2002-07-23 00:05:14)

オープニングTuneで、良いメロディーとサビでかなり頑張っているVoが印象的。そう言えば、やはりSTORATOの疾走Tuneに近い感じがしますね、インギーほどクラシカルさを前面に押し出してるわけでもなくて、北欧方面独特の、マイナー調でもどこか躁なメロディー、良い曲と思います。


THUNDERSTONE - Thunderstone ★★ (2002-07-21 19:23:00)

メロディックで疾走感があって馬力のあるリフ。もう、疾走ジャーマンメタルを絵に描いたようなGroupですね。STORATOVAROUSのフォロワーと言うより、ティモ学校の生徒さんって言って良い?(^^) 確かに、曲のアイデアはともかく(!!)、全曲メロディーには全く手抜きを感じさせないところ、最後まで聴かせ切るところ、スピードの無い曲でもインパクトがあるところ、アルバムに緩急を持たせるところも、全く先生の指導の賜物。Voは、中高域にZENOの人のような雰囲気を感じてしまった。上手くて、この音にぴったりだね。
先輩の遺産を受け継いだ、と言えば、先輩違いだがFREEDOM CALLやHEAVENLY。彼らを暖かく見守れる人にはお勧めです。本作は、僕はこれでok、つうか大好き♪ 1stでここまで出来たら本当に偉い。ティモの手を放れて独り立ちするであろう、次作が勝負か。でも、特に美しいメロディーとサビのインパクトに、彼らは良いポテンシャル持ってるね、ほんとうに楽しみなGroupが出てきたと思います。良い?「次」も頼むぜ!


CHILDREN OF BODOM - Hatebreeder - Warheart ★★ (2002-07-16 00:49:35)

クラシカルで煌びやかなキーボードと、美麗さと暴虐さを兼ね備えたギター。引き裂くようなVoと楽器群が織りなす破壊力とブルタリティーは、扇情力抜群のメロディーの上で縦横無尽に暴れまくる。彼らのオリジナリティーが、ここに結実した感があります。


DIMENSION ZERO - Silent Night Fever - Not Even Dead ★★ (2002-07-14 21:48:45)

緩急を押さえた絶妙な展開と美しいメロディーライン、そして特筆すべきは、ちょっと濁声ながらきれいなメロディーをなぞっているサビ。そうそう、頭から離れないですね。疾走パートは迫力十分、扇情力はサビの効果で倍増。これは...!!


DIMENSION ZERO - Silent Night Fever ★★ (2002-07-14 21:43:00)

そうだったんです、Guiter soloが無いんですよ。有る意味Metalでは「おきまり」の展開を捨てた型破りな1枚なんですね。っていうか、それに何故か気づかなかったんです。確かに間奏は有るんです。緩急をそこで持たせている曲もあります。でも全体を覆う、Voを含めた切迫感溢れる迫力と、ブルータルでもマイナーで美しいメロディーを大切にしたリフはかなり格好いいです。


CATAMENIA - Eskhata ★★ (2002-06-29 23:45:00)

フィンランド出身のGroup、4枚目のアルバム。出で立ちはBLACKを意識してると思いますが、Thrash/正当派の影響の強い、かなりメロディーや展開に気を遣った1枚と思います。ブラストパートはありますが、全体的に見ればその割合は少なく、DIMMUほど大げさなオーケストレーションは導入されておらず、チルボドほどキラキラぴろぴろと弾き捲り絡み捲る部分も有りません。IRON MAIDEN他の正当派の曲展開やガッツィーでメロディアスなリフと、BLACK風ブラストパートを組み合わせた曲が印象に残ります。
特筆すべきは、何とも美しくて解りやすいメロディー。1曲の中にいろんなリズム展開を導入して、メロディックなリフで味付けしてあります。どの曲もかなり良いメロディーを持っているので、飛ばし聴きは出来ません。疾走感を持つ曲は良いメロディーとの相乗効果もあって、かなり爽快。どの曲も良いですが、導入のStorm、Flames、タイトル曲Eskhataは特にお奨めできます。


SHAKRA - Power Ride ★★ (2002-06-29 23:23:00)

スイス出身の、メロディックでHeavyなGroup。Keyはあまり前面にでず、分厚いGuiterを押し出した音が印象的。MOTOLEYの'Kickstart...'辺りに通じる格好いい曲が、このアルバムのハイライト。
楽曲はコンパクトに纏まった、聞き所を押さえた佳曲が並ぶ。Hard drivin'な曲、ミドルテンポでしっかりした曲、もの悲しく美しいバラード、全体の緩急をうまく考えた構成も見事。Voは高音が良く伸びて、ちょっとハスキー。Heavyな音作りには負けておらず、曲の説得力を増している気がする。
僕が特に気に入ったのは、Why Don't You Call Me、ドライブ感有るThe Sun Will Shine、MSGの曲のような印象的なサビを持つTell Me、バラードTake My Hand。他の曲もなかなか。かなりお奨めです。


STORMLORD - At the Gates of Utopia ★★ (2002-06-27 23:56:00)

ようやくGet出来ました。気にはなっていたんですが、なかなか「届かなくて」。
Keyを大胆にフィーチュアしたサウンドは、大括りではCHILDREN OF BODOMと同じ方向性ながら、リードKeyのパートも有る物の、音色や手数は彼らほど「キラキラ」して無く、曲の荘厳な雰囲気を強める印象です。BAL SAGOTHのKeyの使い方に近いかも。GもKeyも、テクや手数を競うよりは、メロディーや雰囲気を大事にしている気がします。
緩急を持たせたり、また普通声・Opera声・切り裂くBlack風叫び声・Death声と声を使い分けたりして、1曲にいくつもの展開を持ち込み、、ドラマティックに仕上げています。曲作りのベースは既存のDeath Metalよりも、ICED EARTHやジャーマン系のHeavyでMelodicなリフの切れ味を全面に押し出して居る気がします。同郷のRHAPSODYやLABYLINTHが標榜するEpicという言葉を横目で見ながら、それをDeath/Black側から解釈した、ドラマティックな音と思います。


IN FLAMES - Subterranean - Stand Ablaze (2002-06-23 21:41:46)

確かに良い。でも、皆さんが仰るほど「この曲を聴かずして...」とは思わないです。IN FLAMESだけを聴いている訳ではないので、余計にそう感じられます。僕も、STAND ABLAZE 2002が、もし有るなら聴いてみたく思います。


NEW ENGLAND - Explorer Suite - Seal It with a Kiss ★★★ (2002-06-23 16:03:48)

メロディックに泣きながら疾走...と言えば、僕がこれまでジャーマン系の音に対して形容してきた表現だけど、US出身の産業ロックのこのGroupのこの曲は、まさにそれ。とにかく煌びやかで悲しいメロディーが迸る。


TEN - Far Beyond the World ★★ (2002-06-23 14:58:00)

やっと聴けました。買うぞ~宣言をC3さんにしてから、はや半年(^^ゞ 本当に素晴らしい1枚にようやく巡り会えました。
僕は、もうどうせTENもそろそろ手詰まりなのかな?とこのアルバムがリリースされるのを見ても、心が全く躍らなかったです。が、これまで彼らが一生懸命盛り上げようとしていたドラマティシズムを抑えて、リフレインのVoメロディーとコーラスに注力して、収録曲全部の中に明確に「聴かせ所」を持たせることで、アルバム全体が纏まって居る気がします。元々抑え気味で激しく歌うタイプではないVoの持ち味を上手く引き出せる方法が、分厚くメロディアスでもの悲しいサビに凝縮されていると思います。そのメロディーを、そのメロディーワークとHeavyなリフで上手く引き立てている、ヴィニー氏の手腕は、まさに見事。それにしても、彼は本当にMichael Schenkerが好きなんだなあ。
USやSwe出身のGroupの様な爆発的な派手さが無いのに、かの地の雨のように、優しく、でもしっかり、心に沁み込んで行くメロディーと思います。11曲聞き終えても、また聴きたくなりますね。でも、Voを中心にしたアルバムをリリースしてからGuiterist脱退、という、VANDENBERGに似た展開、非常に気になります...


TEN - Far Beyond the World - Black Shadows (2002-06-23 14:37:10)

メロディアスで躍動感があって、素直に格好いいと思います。どうですか、このサビの分厚くて説得力抜群で、なぜかどこか煮えきらなさを漂わせていて。いいね!


TEN - Far Beyond the World - High Tide (2002-06-23 14:00:43)

相当遅れたコメントになっちゃうけど...パクリと言えば、出足のHeavyなリフは、ちょっとだけWHITESNAKEの「あの曲」からアイデアを貰ったんでしょう。
でも僕が「!」と思ったのは、サビの裏で弾いているギターメロ。これは実は、ASIA 'Astra'アルバム Goという曲でマンディー・メイヤー氏が出していた味に果てしなく近い。ソロ後半ではマイケル・シェンカー氏お得意のフレーズも飛び出してくるし。でもまあ、時効かな。
ASIAとWHITESNAKEとMSGと言った英国超一流の味をブレンドした1曲、これは微笑ましい曲と思います(^^)


TEN - Far Beyond the World - Strange Land ★★ (2002-06-23 09:42:37)

曲のメロディーが、ああ、確かに80~90年代の日本の歌謡曲っぽい(と言っても、彼らがそれを取り入れたとは思えないけど)、かなり凝った、悲しくもキャッチーなリフレインが、鳥肌もの!! もし、「英国特有の湿り気や煮えきら無さって、どんな感じ?」って訊かれたら、僕は当分「TENのこの曲を聴いて!」って言うよ。


VANDEN PLAS ★★ (2002-06-16 03:06:00)

もう時間が経ちすぎているかも知れません。
輸入盤で宜しければ...
Colour TempleはINSIDE OUTレーベル(ドイツ盤)からSpecial Editionとして、Bonus CD付きで現在再リリースされています。


DISMEMBER - Hate Campaign ★★ (2002-06-02 18:09:00)

Brutal Death Metal寄りの、Melodic Death Metal。IN FLAMES程甘くなりすぎず、CANNIVAL CORPSEほど或る意味「無愛想」でもない。ただ、人によっては「中途半端」と感じる人もいるかも。複数の雑誌でも、賛否があった様に見受けられた。僕はこの音も結構好き。僕はもちろん「賛」。
33分間はとにかくあっという間に過ぎる。曲間が無く、次々に曲が飛び出してきて、そのどれもが程良いメロディーと、Brutal Deathに通じるリフとリズムの切れ味を持ち合わせている。


NIGHTWISH - Oceanborn ★★ (2002-06-02 18:01:00)

NIGHTWISHのこのアルバムが出るまで、Gothic系と言えば、走らないDeath Metalか、ひたすら鬱とHeavyさを強調したMy Dying Bride系か、NIGHTWISHの1st同様女性を前面に押し出したパターンに大きく別れていたように思う。Angel Falls Firstを聴いたときは、「ああ、このパターンね」と、或る型に収まるだろうと多寡を括っていた。
ところが、この1枚を聴いてびっくり、彼らは上に挙げたどのパターンにも当てはまらない、自分たちの音をOceanbornで作り上げてきた。ターヤ嬢の圧倒的な歌唱力は、なんとPower Metalの切れ味に負けず、KeyやGの絶妙なアレンジも相俟って、彼ら独自のオペラティック且つシンフォニックなPower Metalを創造するのに成功したと思う。
彼らは貴重なオリジネイターと言っていい。この1枚は、実はかなり革命的な1枚と思う。次作Wishmasterはこの路線を押し進めた1作。そろそろ、このOceanbornのフォロワーも現れてきた。さて、まもなく出る次作は...。


NIGHTWISH - Over the Hills and Far Away - Over the Hills and Far Away ★★ (2002-06-02 17:48:11)

'Wild Frontier'収録曲、GARY MOOREのリメイクで、NIGHTWISHの同名の企画盤(というかMCD)の先頭を飾る1曲。ターヤ嬢の歌い出しからBメロまで、かなり抑えて(キーが合わないのか、低い声)いたので、最初聴いたときは「サビはどうなるんだろう...」と心配した。が、ターヤ嬢のオペラティックないつもの爆発力有る歌声が聞こえてきた途端、カッツポーズ!!
原曲より、NIGHTWISH特有の北欧の寒々とした雰囲気や(Keyの使い方によると思う)、ケルト臭が強調されている。また、ターヤ嬢の歌でGaryには無かった大きな抑揚が、曲の哀愁感を更に全面に出しているような気がする。


TANK - Honour & Blood ★★ (2002-05-31 02:31:00)

てか、この日までこのGroupが登録されていなかったことの方が驚きっす。
完全に抜けちゃってたんですね...
迫力十分、でもツインリードで何故か哀愁度アップ。格好いいっすね!


CRYHAVOC - Pitch-Black Blues ★★ (2002-05-29 23:47:00)

GROUPの2作目。本国ではSPINEFARMから1999年秋リリース。サウンドはDownの頃のSENTENCEDのアップテンポの曲を集めた感じで、疾走感はないものの、躍動感を感じることは出来る。Voに特徴があって、Death声一歩手前の吠えるような叩きつける声で、しかしメロディーにはかなり忠実に歌ってる。強烈なノド。詩の世界観はGothicに通じる、死を直視したものが多そう。
メロディーはかなり練られている印象がある。難しいことは何もなく、シンプルな格好いい曲を揃えた感はする。マイナー調に統一された曲、バッキングはメロディックでとことんHeavy。重い詩と暗くもメロディックなバッキング、男臭い印象が強く残る。B!では叩かれちゃったけど、良いGroupと思うよ。


HIGHLORD - When the Aurora Falls... - Perpetual Fury (2002-05-29 23:35:15)

そう、良い曲なんだけど、バロック的な間奏以外「当たり障り」が無いね良くも悪くも。意外と耳に残りにくかったんだなあ。もっとDon't Kill Me AgainやFrozen Heavenには有る、独特の癖と爆発力が有っても良かった。


MAGNUM - On a Storyteller's Night ★★ (2002-05-27 23:52:00)

ジャケットからは、おとぎ話を子供に読み聴かせるような、落ち着いた暖かさが漂っている。それはまさに、この暖かくも胸を熱くするアルバムの全体を現している。時に語りかけるような、時に激しく訴えかけるような、ボブ・カトレイ氏の情感溢れる歌と、それを優しい音と詩で上手く支えているトニー・クラーキン氏。そして聞き所が一杯なこのアルバム、どこを切っても、ボブとトニーの暖かい音世界があふれ出てくる。
コンパクトでキャッチーでちょっとエッジのあるJust Like An Arrow、Two Hearts、ドラマティックなHow Far Jerusalem、タイトルTune On A Storyteller's Night、ドラマティックで胸を打つバラードLes Morts Dansant、The Last Dance。とにかく内容は素晴らしく濃い1枚と思います。


MITHOTYN - Gathered Around the Oaken Table ★★ (2002-05-26 22:44:00)

Swedish Viking Metalの3作目にして最終作。そして、僕は3作の中で一番気に入っています。3作とも良いメロディーを持っているんですが、本作は音圧感、スピード感、そしてメロディーの扇情力、これらが一番バランスが取れている気がします。
どの曲も迫力有るdeath声と、それに負けない分厚くもの悲しいバッキングの調和が見事。In The Crash Of Armsや、Chariots Of Powerという曲は、まさに彼らの持ち味の真骨頂と思います。最後に普通声で朗々と歌う曲がありますが、この曲こそ後にステファン氏がFALCONERでやりたいことを痛感させた曲じゃないかと思うんです。
今となっては、MITHOTYNを例えるなら、Death声のFALCONERです。FALCONERに参加した以外のメンバーも、確か激烈メロデスGroupを結成していた筈です。


MOB RULES ★★ (2002-05-24 20:15:00)

ジャーマンから連想する疾走感だけを期待すると、肩すかしと思います。路線としては、伸びるVo、ミドルテンポのメロディーの良い曲、疾走感の有る曲、良いバラード、というと、小型KAMELOTと呼んでも良いかも。ミドルテンポでも、メロディーがしっかり叙情性を主張していますね。
KAMELOT程の爆発力は無いですが、やはり良いメロディーに惹かれるものはあります。また、keyの実力はかなりのものがあって、テクニカルに弾き捲っている曲もあります。今後も楽しみではあります。


DEF LEPPARD - On Through the Night - Rock Brigade ★★ (2002-05-23 22:37:58)

彼らの記念すべき1曲目。rock brigade~と言うサビは、この後彼らが磨きに磨いた分厚いコーラスの片鱗が伺える。そして、とにかく若さに溢れた、歯切れのいいアップテンポでガッツィーな曲調。NWOBHMのちょっと籠もった音も愛嬌、コンパクトで格好いい曲をどうぞ。この曲がWastedやLady Strangeに繋がって行くんだな。


DEF LEPPARD - On Through the Night - Wasted ★★ (2002-05-23 22:23:12)

初期のLEPSは、こんなにエッジの切り立った、ハードにドライビングする、疾走感すら感じる、素直に「格好いい!!」若さに溢れたハードロックをやっていたんですね。久々に思い出しました。LPで言うと、B面の1曲目の立ち上がり、結構「がつん!!」ときます。


LIONHEART ★★ (2002-05-23 22:09:00)

先に結論から言うと、作品トータルではプロダクションやVoの良いHot Tonightが断然。でも音質を気にせずメロディー・エッジ・コーラスを聴く向きには、Hot TonightとUnearthed...初期音源はそれぞれ違う魅力があり、メロディー派はUnearthed...を掴んでも損は無いと思います。初期の音は意外とHot Tonightと無縁な人の方が、楽しむチャンスは有るかも知れませんね。もちろん、Hot Tonightの次作に当たる音源もキャッチーで綺麗で、初期派もHot Tonight派も十分楽しめます。
HIGASHIさん、こちらこそよろしくです!実は、Unearthed...を一番最初に聴いたとき、ヘッドホンをHitした初期の名曲と言われるLionheartに、一瞬我が耳を疑ったのです。あまりのHot Tonightとのギャップにビックリした、のです。ここでもし、僕が頑なにLIONHEART=Hot Tonightと思いこんでいたとしたら、HIGASHIさんと全く同じ感想になったと思います。
ですが、その後は結局殆ど全部堪能できたのです。Hot Tonightを頭から外して聴いてみました。すると、彼らの初期の持ち味は、Hot Tonightとは全く違う所にあったのです。バンドロゴからも判るとおり、Hot Tonightの頃とUnearthed...初期では、完全に別Groupと見た方が良いかも知れません。
僕はUnearthed...を聴く前に、LIONHEARTファミリーツリーにも有ったWILDFIRE 'Brute Force And Ignorance'を気に入ってました。後期NWOBHM、湿り気があって、エッジも効いていて、keyは無し、コンパクトなコーラスを重視、WILDFIREと雰囲気がかなり似ている気がします。有名所だと、DEF LEPPARDのOn Through The Nightと、曲そのものは全然違いますが、アプローチはかなり似ていると思われました。やはり惜しむらく、DEMO音源なので、作品として作り込んだWILDFIREやDEF LEPPARDのアルバムには、差が有ります。でもメロディーの煌めきとリズムの切れ味は、実は僕がBLUE BLUDやTERRAPLANEの中に見た「煮え切らないもの」とは無縁の潔さを感じて、WILDFIREやLEPS同様楽しめたわけです。
初期NWOBHMのメロディー派、WILDFIRE、DEF LEPPARDのように、ちょっと湿っぽくて、明るくてエッジのある音が好きな人には、おすすめしても良いと思います。飽くまでもプロダクションの甘さを度外視すれば、メロディーの質は、最近の新人ともひけをとらないと思います。


LIONHEART - Unearthed - Raiders of the Lost Archives ★★ (2002-05-21 02:06:00)

ほぼ全編楽しめた僕からも言わせて♪
確かにHot Tonightとの差は有るね。みんなにお勧めとはいかない。音は悪いし、曲の詰めが甘い部分もあるから。
でも、実はそこいらの「Popになりたい人達」に負けない、良いコンパクトなメロディーとコーラスラインは有るんだなっ!初期の初期、実はDisc1の11曲目までだと、Time For Love、Ace In The Hole、It Matter To Meは良いよ。Hot Tonight路線だと、Prisoner、Sweet Surrender、Heartbeat Radio(←この曲はみんな聴いて欲しいな!)、Don't Make A Fool Of Me、Angel of Love...良い曲有るよ。初期の曲は、WILDFIREの雰囲気に似てるかな。
商品価値に音楽的価値、うーん玉石混淆としてしまった2枚組一括、というのが、多少拙かったかな?余裕のある人向け。SANTERS(カナダの3人組Group)の再発見たく(1st~4thまでばら売りも可能)、欲しいところ、美味しいところを選べるように、区切って売れば良かったと思うね。決して音楽的価値がゼロだとは思わないよ(^^)


MANIGANCE - Ange ou démon ★★ (2002-05-16 02:02:00)

数少ないフランス出身のプログレッシブ・パワーメタルグループの1st。さすがに有る程度キャリアのある人たちが創っただけの事はある(と言っても名前が知れているのはKILLER位か)、隙のないテクニック、新人離れした完成度と、耳に残る強烈なメロディー。曲の展開をリズムチェンジではなく、主に転調で行っている。
歌詞は全編フランス語。僕は気にならなかった。優しいイメージのあるフランス語って、こんなにMetalに合う言語だったなんて、と驚いた。ジョン・ウェストを彷彿させるVoが、熱く激しく、しかし丁寧に歌っているせいだろうか。エレガントなARTENSIONな趣。
とにかく4曲目~5曲目はアルバム最大のクライマックス。その他にもメロディックな佳曲が目白押し。だめ押しの同じフランス出身の先輩バンド:ソルティレージュの激烈カバー、まさに強烈。圧倒的に疾走するメロディーの洪水に、身を委ねてみては??


MANIGANCE - Ange ou démon - Ange ou démon ★★ (2002-05-16 01:52:11)

アルバムタイトル曲にして、必殺Killer Tune。突拍子のないリズムチェンジはないが、曲中に何度も転調を用いて、リフレインではやはり転調で爆発力を高めている。カラフルでメロディックなシンフォニック疾走曲。
疾走感満載で分厚いリフの嵐、でも北欧やジャーマンの馬力と言うよりは、イタリア勢シンフォニック系によく見られるようなエレガントさが耳に残る。お約束の高速G&Keyのユニゾンも有る。でも、それをありきたりの物にしていないのは、お国柄か彼らの持ち味、疾走するエレガンス。ブラボー!


RIOT V - Nightbreaker - Magic Maker (2002-05-15 23:47:21)

初めてこの曲を聴いたとき、アウトロを聴いて、「ニヤ♪」としてしまった。彼らはもう一つの、これまた埋もれていた曲を、思い出して欲しかったのかな(^^)


RIOT V - Restless Breed - When I Was Young (2002-05-15 23:33:03)

(2002年6月記入)
原曲はRAMONES 'Acid Eaters'収録の、When I Was Youngでした。原曲には、RIOT収録バージョンのような切れ味や疾走感はなくて、ゆったりしている分哀愁が強すぎて、なんて言うのかな「どろっ」とした感じ。(まあそうは言っても、RAMONESは結構ポップでコンパクトなもち味のある曲は多いけど)
そんな曲を、手数が多くて切れ味爽快なバッキングと、醒めたRhettのVoとで、原曲にはない躍動感とメタリックな格好良さを与えて、元々この曲が持ち合わせていたであろう魅力をぐっと引き立てていると思います。
(2002年10月:元曲の出典について修正)
元曲は、Eric Burdon and The ANIMALS による、1967年リリースのアルバムWinds of Change収録、'When I Was Young'でした。出足の捻るようなツインリードのハーモニーはそのままに、本カバーは当時のRIOT独自の切れ味を付加した印象があります。ここで調べました。クレジットからして、間違いないと思います。http://theanimals.cjb.net/
ご指摘いただいたShowdownさんには感謝させていただくと共に、今後は原典の調査を確実にしてから、記入します。大変失礼しました。


MANIGANCE - Ange ou démon - MESSENGER ★★ (2002-05-14 01:56:11)

アルバムの最後に収録された、激烈プログレッシブ疾走メロディックTune。元曲は、同じFRANCE出身のソルティレージュ'HEROES TEARS'収録曲。元曲はIRON MAIDENを想起させるまずまずの正当派疾走曲だった。ところがMANIGANCEの手に掛かると、劇的度と迫力が元曲の数十倍に膨れ上がっている!! なんてこった、元曲を薦められない!凄まじく疾走するメロディーとパワーに酔いしれて下さい。


MANIGANCE ★★ (2002-05-14 01:47:00)

彼らのサイトは此処↓今日は聴き始めなので、とりあえず彼らの紹介をば。
http://www.manigance.net
バイオをちょっとかいつまんで紹介します。フランスのGroupです。
母体は1995年に、(すんません、読めないのでそのまま書いちゃいます)François Merle (元Killers(F)のg), Daniel Pouylau (元Crazy Hammerのds)、Didier Delsaux (元Blind PantherのVo.)が集まって出来ました。キャリアのある人たちが集まったと言うことですね。DREAM THEATER、PRETTY MAIDS、VAN HALEN等のカバーをしながら、初期VANDEN PLASの方向性を目指しながらオリジナル曲を作り、地元でサーキットしながら6曲のDEMOを録音したそうです。その後B、keyが加入して、バンドの体制が整ったと言うことです。
ソルティレージュ(フランスのIRON MAIDEN風Group)の全盛期を想起させる...と有りますが、テク・曲の質共に、軽~くソルティレージュは越えてます。ただ彼らはソルティレージュに敬意を表しているんでしょうね、激烈なカバーを収録してます。歌詞は全編これフランス語と思われます、でも全然違和感が無いですね。良く伸びるVo.、メロディアスでテクニカルなG&Key、実験的でありながら、聴きやすい。
疾走するテクニック・疾走する劇メロ。曲の展開はかなりひねられていますが、建設的とでも言うのかな、発想の源泉の底は全く見えない、恐るべしMANIGANCE。


RIOT V - Fire Down Under - Swords and Tequila ★★ (2002-05-14 01:15:52)

FIRE DOWN UNDERリリース後は、彼らのライブには結構顔を出すナンバーだったと思います。FIRE DOWN UNDERのオープニングナンバー。ライブのオープニングにはもってこい、いかにも「どっからでも掛かって来い!」と言う感じの、パワーに溢れた元気な1曲。格好いいよ!


RIOT V - Restless Breed ★★ (2002-05-14 00:32:00)

前任Vo.が脱退した後に加入した故Rhett Forrester氏が、前作で得た切れ味とパワーはそのままに、欧州的な湿り気を持ったRIOTサウンドに、ブルージーな風味を加味した1枚。オリジナルは1982年リリース。1999年にMetal BladeからCDで再発されてます。長らく埋もれていたアルバムで、再発までちらほら海賊版で出回っていたのを見かけたことがあります。
アルバム1枚通して見ると、僕は前作同様これも結構良く纏まった、コンパクトで解りやすいメロディアスで格好いい曲が満載と思います。LP盤のA面に当たる1~5曲目はもう圧巻!緩急、バランス、一気に聴ききってしまう感がします。バラードはやはりRhett氏加入により、表現の幅が広がってそれまでのRIOTにない魅力を発散していると思います。
僕のお薦めはHard Lovin' Man、C.I.A、Restless Breed、When I Was Young、Loanshark、Showdown、Violent Crimesです。いずれも「超」は付かないものの、良く纏まった佳曲と思います。やはり余裕のある人に、機会が有ればお勧めしたいです。


TO/DIE/FOR - All Eternity - Together Complete ★★ (2002-05-14 00:05:14)

実は、今日(というより「夕べ」H14年5月13日)、29さんから貰ったコンピCD-Rの中に入ってました。いや、全くその通り。心に一直線に入ってきたって感じ。


EDGUY - Theater of Salvation ★★ (2002-05-10 23:58:00)

B!ではあまり点数が伸びませんでしたが、僕はかなり気に入りました。
VAIN GLORY OPERAに続く彼らの4作目。前作の彼らならではの、劇的Operaテイストは若干陰をひそめてはいます。でも有る意味トビアスの「やっつけ仕事」によって、力を抜いて良いメロディーに集中できた分、「メロディーとパワー」に焦点を絞る事が出来、盛りだくさんだった前作に比べ、シンプルかつシャープな仕上がりになったと思います。前作の万華鏡のような音を期待すると、ややがっかりするかも知れないですね。
カルベロスさんの仰るとおり、良い曲は入っていますね!メロディーは綺麗だし、スピードに頼らなくても説得力は有ると思うので、一般メタルリスナーにもアピールする可能性は有ると思います。他にも、Arrows Fly、The Headless Game、美しいバラードLand of The Miracle他、全編美しいメロディーに溢れています。またこのシャープな方向性は決してフロックではなく、確実に後のAVANTASIAにも、前作の万華鏡Operaサウンドを加味した形で反映されていると思います。


VOICE ★★ (2002-05-09 22:56:00)

僕は1st、2nd聴いたけど、IRON MAIDENの影響の濃いGroupと思います。1stは特に、IRON MAIDENのアウトレットにKeyをまぶしたような感じだったなあ。
彼らは2nd 'Trapped in Anguish'で大化けしてました。とにかくメロディーの練り込みが素晴らしかったですね。疾走感のある曲でもメロディーがしっかりしてるおかげで、全く疾走感に頼ってる感じがしなかったです。


HEAVENLY - Sign of the Winner - The Sandman (2002-05-09 22:28:29)

うん、そうだね!!


THUNDERSTONE ★★ (2002-05-05 22:16:00)

FINLANDが放つ、メロディックメタルの刺客と言っても良いかな。グループは2000年に母体が出来たという、若いGroupのようです。楽曲はかなりインギーの影響が強い印象を受けますが、それをベースに疾走感を重視した音作り、そして印象的でメロディアスでキャッチーなサビを持ってます。SONATAと同じ方向性かな、SONATAよりも更に、いわゆるジャーマン寄り、で、サビはキャッチーっすね。
とりあえず、2002年5月13日にシングルが、6月24日にフルレンスが、いずれもNUCLEAR BLAST RECORDS(今のところ海外)で発表されます。いまはまだ、先輩の影響が強いけど、今後伸びていって欲しいGroupと僕は思います。シングルはサンプルで試聴できるので、メロディックで疾走感の有る音に興味がある方は、彼らの音に触れてみては如何ですか(^^)


THUNDERSTONE - Virus - Me, My Enemy (2002-05-05 22:06:50)

一聴した感じは、「インギー?にしては、曲が適度にポップで、コーラスが分厚くて、疾走してる...」。曲としては、かなり良く纏まっている印象を受けます。テクニカルでクラシカルな楽曲は、インギーやMAJESTICのそれを受け継いだ印象。でも彼らとの大きな違いは、サビの分厚いメロディアスなコーラス、それもマイナー調にも関わらず何故か「キャッチー」。
(2002年5月では)彼らのサイトに行けば、試聴できるよ。いまはまだ、先輩Groupの影響が強すぎるけど、見守っていくと、良いことがあるかもね♪


DREAMTALE ★★ (2002-05-05 21:53:00)

そうそう、スピードに頼らない曲で説得力を増せば、かなり良い線に来るのではないかな、と僕も思いました。mameさん良いGroup見つけましたね!僕は、やはり彼らはHELLOWEENのフォロワーで、HEAVENLYの北欧版と言う感じでした(ただ、HEAVENLY程、ピート・ジールク氏の影響を受けてない気はしました)。


ANDROMEDA - Extension of the Wish ★★ (2002-05-03 14:47:00)

SWEDISH Progressive Power Metal Groupの1st。DREAM THEATERの影響下にあるサウンドと思います。アルバム全体を貫くコンセプトは特にありません。楽曲はコンパクトに纏まっていて、耳を引く強い、でもどこか冷たい(と言うか醒めた)メロディーが印象的。伊藤師も仰ってますが、北欧の空気が育んだと思われる、独特の透明感がアルバム全体を支配していると思います。
僕がお薦めしたいのは、1、2、5、6(タイトルTume)、7です。特に5曲目(Ster Shooter Supreme)と7曲目(Archangel)が僕は気に入ってます。他の曲も粒ぞろい。


ZONATA - Reality - Illusion of Madness (2002-05-03 13:57:10)

他の海千山千のSymphonic系の中から、頭ひとつ抜け出せるきっかけになりそうな1曲。この曲の最大の特徴は、何と言っても華麗美麗な、疾走する生Pianoの音色。そして泣きの強いメロディックな曲調。アルバム全体に生pianoの音色を強調しているけれど、この曲は特にそれが強い。
ZONATAの、現時点(2002年5月)でのおそらく代表曲と思われます。


RHAPSODY OF FIRE - Power of the Dragonflame ★★ (2002-04-13 02:05:00)

わかった!!!


MAGNITUDE 9 - Reality in Focus ★★ (2002-04-06 23:02:00)

前作 'Chaos To Control'は良くも悪くも、彼らの迸るテクニックやフレーズセンスを上手く曲やメロディーの中に封じ込みきれなくて、「いいパーツは多いんだけど...」どこか消化不良を起こしているアルバム全体を皮肉にも良く現してしまっていた。
ところが本作は、引くべき所は引き、押す場所は全面に一気に押し出すところ、彼らの有る意味驚くべき成長の跡が、完全に整理し切った状態でアルバムに封じ込められている。特に、前作では無制御に近かったテクニックは、きちんとメロディーを引き立たせて、それを際立たせることに徹しているように感じる。プログレッシブ、且つテクニカル、そしてメロディアスで、心にまっすぐ届き易く、有る意味かなり解りやすい1枚。
これでも、彼らのポテンシャルを実はまだ完全に顕わしきっているとは言えないかも知れない。あまりにも曲のメロディーを重視していて、押さえ気味に感じられたから。ピッチャーに例えるなら、前作は力任せでボール先行、本作はストライクを狙って球速を押さえた感じか。そうは言っても僕は本作はかなり好きだが(気に入り度は4.5pts/out of 5)、次作に向けて何かを予感させてくれる、いい1枚と思う。


DREAMTIDE - Here Comes the Flood ★★ (2002-04-02 22:10:00)

僕がFAIR WARNINGの1st以来探し続けていた、ずっと待ち続けていた、2nd以降の彼らにはなぜか感じられなかった、もの悲しくも甘美な旋律が、ここには一杯詰まっていました。メロディーはどの曲でも驚異的な完成度、密度、扇情力、耳をくすぐって、そのまま心をとらえて離さない強さが宿っていますね。スカイギターもここぞとばかり歌いに歌っていますね、FAIR WARNING時代よりもかごから放たれた鳥のように、自由自在にメロディーが天空へ駆け上がって、華麗にに宙を舞うイメージが沸き上がってきます。
心が洗われます。個人的にはZENOの1stに近い優しさに溢れた感じを受けました。ヘルゲ、やっと見つけた、ありがとう、と言いたいです。


TIME MACHINE - Evil ★★ (2002-03-29 00:24:00)

ベテランのイタリアン・プログレッシブGroup2001年発表作品。全編、複雑すぎず解りやすい曲調と、パワーメタル並の馬力のあるリフ、華麗で悲しさを湛えた美しいメロディーラインが特徴。とりあえず、現代のWebから忍び寄る悪と、それに立ち向かう善との戦いを描いた、コンセプトアルバムのようだけど、それを勘案しなくても十分楽しめてしまう。
お勧め曲も一杯。特に2、4、8、9、曲目は絶品。もの悲しいメロディーと、透明感があって良く伸びるVoの相性は最高かも。メロディーに拘る人には、お勧めしちゃいます。


SILVER MOUNTAIN - Shakin' Brains - Necrosexual Killer (2002-03-24 16:50:41)

疾走感と独特の北欧フレイヴァーが堪らない!! イェンスのKeyはいろんな音色、いろんな表現方法を採っていて楽しい。手数と技の多いDsも、さりげなく曲を躍動感と緊迫感をアップさせている。元々定評のあるGと、Keyとのバトルとユニゾンは完璧!!
でも、曲そのもの、歌詞、Vo(下手ではないんだけど、声質が、ね)、音質はB級そのもの。興味のある方はどうぞ。


SILVER MOUNTAIN - Shakin' Brains - Always (2002-03-24 16:39:48)

曲としては、平凡、まあまあ、かな。★ひとつあげられるかどうかの、ちょっと疑問。また、イェンスの聞き所としても、確かに彼のkeyが曲の中心に据えられてるけど、曲が彼の持ち味を引き出し切れてはいない気がします。ちなみに、Vikingsは良いね。


KILLER DWARFS - Dirty Weapons - Nothin' Gets Nothin' (2002-03-17 10:30:51)

アルバムの2曲目、悲しいメロディアスな旋律と、心地よい疾走感。特に深い意味のない歌詞(^^)。キャッチーさともの悲しさが同居した、良い曲だと思います。Voが元気のある、中性的な雰囲気と透明感を醸し出していて、HIGASHIさんがおっしゃったDEF LEPPARD的な印象はこのせいなのかな、と思います。


THE STORM - The Storm ★★ (2002-03-17 10:15:00)

どうもこんにちは。
彼らはこのあとに、'Eye of the Storm'を、Music For Nationsからリリースしています。僕はこのThe Stormを未聴ですが、Eye Of the StormもJOURNEYの世界全開(といっても、Separate Ways収録曲にあるような、ハードに迫る曲は無いけど)
ラインナップも、Kevin Chalfant、Ross Valory、Gregg Rolieと行った具合に、JOURNEY卒業生が要所を押さえてるようです。アルバムの評価は、B!で90点Overと、かなり高かったのを覚えています。
Eye of The Stormも確か日本でリリースされていたと思います。個人的には1曲毎に取り出してみたときは印象が良くても、アルバム全体で見たときには、ゆったりした明るい同じ曲調でほぼ統一されていて、メリハリに欠ける気がしました。ただし、曲単位で楽しむ分には、十分お勧めできます。輸入盤では、もしかしたらまだ有るかも知れません


FIFTH ANGEL - Time Will Tell - Midnight Love (2002-02-28 23:06:13)

出足がWHITESNAKE 「サーペンス・アルバス」収録の疾走曲(Children Of The Night等)を彷彿させる、バリバリした感触から、メロディックでスリリングなギターで既にガッツポーズもん。欧州的な雰囲気、どこか湿っぽい曲調、マイナー調で彩られた疾走感、HELLOISEのVoに似た(!)声質。機会が有ればどうぞ!


HELLOISE - Polarity ★★ (2002-02-28 22:59:00)

僕も、1stを聴いた後にこの2ndを、胸を期待に膨らませて買ったのに、結構がっかりした記憶があります。まあ、1stに有るほどの佳曲は無いモノの、いい感じな曲は有りました。En La Linea De FuegoとDestinationかな。


DGM - Dreamland - Eternity ★★ (2002-02-23 01:42:57)

強烈でもの悲しいメロディーが、分厚いギターリフとクラシカルなギターソロ、かなりメロディックなKeyで彩られている。Voの絶唱が、今日の人間世界の悲哀を歌った詩を突きつけてくる。必ずしも単調ではないリズムパターンは、でも複雑過ぎることはなく、聴き手を突き放すどころか、変調子は聴き手の注意を曲に引きつけるのに有効に利いている。
ドラマティックな展開を持った、良いメロディーを擁した良い曲と思います。確かにDTやインギーの良いとこ取りの部分が見えたり、4分44秒から32秒出てくるkeyソロは実はUFO 'Love To Love'のイントロをリズムだけ変えてそのまま使ってたりするけど、僕は「彼らなりの解釈」「素材の使い方」は十分美味しくて、素材の持ち味をうまく生かしていて、大好きです。'Love To Love'は、まあ殆ど「時効」でも良いかな。良い曲っすよ。ちょっと「原典」がはっきり見えすぎるので、★★★には出来なかったね。惜しい!!


METAL CHURCH - The Dark - Method to Your Madness ★★ (2002-02-23 00:22:53)

カート・ヴァンダーフーフ氏の緩急を得た、Coolな甘くなりすぎずでもメロディアスなリフワーク。そしてその上に乗る、全盛期と言っていいディビッド・ウェイン氏の切り裂くシャウト。切り裂きっぱなしではなく、語りかけるような箇所の静けさと美しいメロディーが、心地よい疾走感を持つ曲の中の強いアクセントになっている。当アルバムのハイライトチューン、初期METAL CHURCHの代表曲と言っていいと思います。


MANTICORA - Roots of Eternity ★★ (2002-02-18 22:27:00)

DANISH Speed/Power Metal Groupの1st。リリース当時は5人組でしたが、これをリリース後にkeyを含む6人編成に。
本作は、彼らが実は標榜していたProgressiveなサウンドとはちょっと趣が異なり、BLIND GUARDIAN直系のSpeed/Power Metalサウンドを聴かせる。メロディラインやVoの言葉の乗せ方がBLIND GUARDIAN的に聞こえる気がします。本家ほど複雑で豪奢なアレンジは有りませんが、畳みかけるメロディーとパワーは完全に2nd~3rdの本家譲り。Gはかなりの腕前のようで、多彩な技がクリーンに効果的に決まっている印象を受けます。ソロのメロディーは、悲しみのトーンを激しく美しく奏でています。
代表曲When Forever Endsは、怒濤のパワーと悲しすぎるメロディーが迸る、Power Metal者の方には是非聴いて欲しい1曲。Pale Faces、Private Hellは、パワフル且つコンパクトに纏まった佳曲。捨て曲も有りますが、Power metal者、次代のHeroを探し求めている方にはお勧めできます。


MANTICORA - Darkness With Tales to Tell ★★ (2002-02-18 22:12:00)

うわ...29さんチャレンジャーだ。僕は持ってはいたんだけど、「買え!」と強くお勧め出来るかなあ、と、ちょっと躊躇してました。サウンドは29さんの言う通り。
6人組のDANISH Speedmetal Group。個人的には、IRON FIREよりも気に入ってたりするんです。このGroupの弱点は、メインソングライターがVoを取っていて、それがか細くかなり弱いこと。このGroup、29さんもKeyの実力を高く買っておられますね、でも実はGも結構いい味だしているんですよ! 実はジョージ・リンチの影響下に有るのではないかな、なんて思ってます。僕はやはり、オープニングのThe Chance of Dying In A Dreamはいいですよ、お勧めします。
1stにあった強いインパクトを持った曲が、このアルバムには有りませんが、メロディーラインは悪くないので、僕も次作にはかなり期待してます。 また、Keyとgの相乗効果が次作で発揮されると、かなりのクオリティーが期待できそうです。


CANDLEMASS - Nightfall ★★ (2002-02-03 00:05:00)

単なるBLACK SABBATHフォロワーに留まらず、宗教色をも感じさせる、とことんHeavyなアルバム。北欧暗黒様式系の、旗手とも言える。アップテンポの部分を含む曲が、アルバムを通じてたった2曲。旧B面1曲目、葬送行進曲は、とても夜1人で聴けないほどの威圧感に満ちている。とにかく、これ引きずるようなリフに支配された1枚。メロディアスだが、ポップな甘さからは正反対の、宗教音楽のような厳めしさ・暗さの洪水。Heavy過ぎる。