2回目のリフレインから、GとKeyのバトルやユニゾンの辺りは、彼らの受けた影響がモロに出てる気がして(初期METALLICA、'Ride The Lightnig'のエンディングを彷彿しました)、それでもとにかく若さと激情が迸ってる感じがします。 このアルバムの中では、一番好きな曲。この荒削りな所こそ、このアルバムの売り。
こういうタイプの曲も、Master of The Ringsから綿々と続けられてくると、これももはやアンディでは無くてHELLOWENの味にしても良いかと思います。メロディアスで、前向きな感じなのに、とてもHeavy。僕は、It's a lie! It's a lie!の所がたまらなく好きです。もしかして、このアルバムで僕が一番好きな曲かも。
ああーpv、僕も良く覚えてるよ。シンプルなドラムキットと、バスドラにバンドのロゴが入ってて、キックの度に、光ってたなあ(^^) シンプルで良い曲でした。See you in hell, my friend!の連呼は、一発で頭に入りましたから。あ、このバンド、チェックだ!と思いました。それにしても、このバンドが良く、この曲でビルボードのチャートアクションで健闘したなあ、と思います。ずば抜けた名曲とは言えない気がしますが、記憶に残る曲、と言う気がします。
名作 'Gutter Ballet'の伏線になったアルバム。全体にダークさと、この後に色を強めて行くであろうドラマティシズム、Prelude To Madnessの「ちょっと借りちゃいました!」的なクラッシック曲のアレンジが耳を引きます。タイトルトラック、ちょっとキャッチーなStrange Wings(レイ・ギラン氏:故人 が参加)、Beyond The Doors Of The Dark、疾走するWhite Witch等々、ダークでメロディアスな曲がぎっしり。クリスも、ここぞとばかり、メロディアスに弾き捲ってます。 後に出るアルバムほど、メロディーの爆発力は感じませんが、僕は当時気にいっていました。それにしても、その後の「大変身」を、ここでは到底想像できませんでした・・・。
この曲はやはり、FAIR WARNINGの'One Step Closer'直系の曲と思います。ちょっとハスキーなVoも印象的。「トミーが歌ってくれたら」とは思わなかったです。FAIR WARNINGの1stから僕が探していたものを、この曲はそっと、でもハッキリ見せてくれた気がしました。 前奏から静かなひたむきさが伝わってくる。'Come with me ・・・to catch the rainbow'のドラマティックなサビは聴き所。2番目のサビのあと、come!の分厚いコーラスの連呼、間奏、激しくも悲しい旋律は琴線を揺さぶってくれます。ラストのスカイギターも泣いてます。でも、何故か凄く爽やかな後味なんです。Keyとコーラスのアレンジがそう感じさせてくれるんでしょうね。
このリズムパターンでは、彼らの最高傑作にはいると思われます(1st収録のIn The Future To ComeやChildren Of This Timeと同系列の曲)。淡々と走る曲に、メランコリックなメロディーが乗る、北欧フレーバー満載の、コンパクトな一曲。1st収録の曲のプロダクションを大幅に改善して、音のキレが美しいメロディーを引き立ててると思います。名作と名高いアルバムの中で、僕はこの曲が一番好きでした。
オランダのGothicグループの1st。メンバーの音の嗜好が相当多岐にわたってるのと、Voが本格的に声楽を学んでいる事から、既存の音とはちょっと違う感触を感じます。強いて似たタイプを探すとすれば、スイスのLACRIMOSA辺りに近いかも。また、メンバーでアルイエン・ルカッセン関連の音を気に入ってる人がいるので、同郷ですし、何らかの影響はあるカモです。 弦楽器と打楽器によるオーケストレーション、大仰なクワイアの導入、そしてこれまたドラマティックな女声Vo、ブラック風わめき声とDeath声の掛け合い、それらが大きな展開を持ち、クラッシックに相当インスパイアされたと思われる劇的なメロディーの上でシステマティックに絡み合っている様です。6曲目(Tacade Of Reality)のような激しく走る曲も、重厚さを湛えています。何か座り仕事の時にBGMで流すのもよし、集中して一音を大事に聴くのも良し、良いサウンドと思います。 気になるとすれば、歌詞のメロディーへの乗せ方かな。ただ文章を音符に「乗せているだけ」という感じがしなくもないです。英語圏で違和感無く売れれば、この心配も僕だけの杞憂に終わりそうですが、はたして・・・?
遂に買いました。うわーーこれ全編、怒濤の分厚いパーティーロック一色!!超ハイテンションの、熱い熱い35分間、これでもかという「躁」のフルコースが待っていました。どの曲もずいぶんと分かり易い、一気のみで思わず鼻血が吹き出そうな、脳への吸収の良さは、今まで経験がないくらいですね。 単品で見た曲は、どれもシングルカットに堪えそうなくらいのメロディアスかつキャッチーで耳を掴んで離さない人なつっこいAnderwサウンドが出迎えてくれます。なんだか音階が、沖縄民謡に通じるような気がしたのは僕だけ?? Party Hard、It's Time To Party、She Is Beautifulは特に吸収が良かったです、気に入っちゃいました(^^) ただ、これは贅沢かも知れないけど、通しでガンガン聴くと、結構あっという間にお腹が膨れちゃう。メインディッシュがどかどか続くフルコースと言う趣、35分は「丁度良い」と思えてしまう。次作ってどうなってるんだろう??
USからのプログレッシブ・パワーメタル・プロジェクト。2000年から2002年にかけて、じっくり制作されたのでしょうか。その手の実力派の面々が揃っている感があります。参加メンバーは以下の通り(オフィシャルサイトから引用)。 Rick Mythiasin (Steel Prophet) - vocals Jason Rullo (Symphony X) - drums Nick van Dyk - lead and rhythm guitars, bass, keyboards Bernie Versailles (Engine/Order Of The Illuminati) - lead guitar ゲストはこんな感じ: Ray Alder (Fates Warning/Engine) - lead vocals on one track, backing vocals on three others Mark Zonder (Fates Warning/Warlord) - drums on one track Chris Roy and Joel Decatur of Reading Zero are also helping out on backing vocals Michael Romeo (Symphony X) fantastic orchestral synth programming・・・ 凝った展開の中にも、マイナー調に拘ったスリリングでパワフルなサウンドが特徴。独特な音の展開の中に、はっ!とする可憐なメロディー、パワフルに切れ込んでくるパワーメタルサウンド。DREAM THEATERよりも、もう少しパワーメタル寄りで、メロディーが明確で分かり易いです。 Officialサイトはこちら: http://www.ivorygate.com/redemption/
良いバンドだったと思います。初期の作品は僕は未聴でしたが、本作は友人にカセットで聞かせて貰ったあと、結局輸入盤でLPを買い、さらにCD(中古で国内盤、Back To The Weaponsとのカップリング)を買った、いつも側に置いておきたい音なのです。 的確なテクに裏打ちされた、疾走感とクールなリフの嵐。二人の個性の際立つ絶妙なギターソロ、切り裂くようなトトのシャウト、全部このGroupの唯一無二の個性足り得たと思います。とにかく疾走、疾走、格好いいリフに埋め尽くされた好盤と思います。
バカテクバンド、と思います。もの凄いテクニックを内包した、凄まじいソロは痛快でした。アトミック・シュタイフの的確且つ激しいドラムに、トトの甲高い印象的なシャウトが乗ってます。また、相対的な彼らの技術力の高さは、あのお遊びアルバム 'X'mas Project'で実証されています。 メロディーと言っても、リフの格好良さを追求したスタイルは、HELLOWEENやBLIND GUARDIANの路線とは大きく異なり、またSODOM・DESTRUCTION・KREATORらの所謂スラッシュGroupともひと味違っていました。或るいみ、Back To The Waapons~Protected From Realityは彼らを孤高にしたサウンドだった気がします。 Protected・・・の路線を更に突き進めば、彼らはきっと今なお誰も到達し得なかった場所にたどり着けたかも、と思ってしまいます。Worlds Neurosesは、ちょっとがっかりしてしまいました。良いバンドだったんですが・・・。
僕個人としては、おそらく彼らの作品では最高傑作であると思います。彼らの2nd、本格的にUSAを視野に入れた曲調、そしてマネージメントも某超大物に移籍、一気に勝負を掛けたであろう、作品と思います。 オープニングAppataizerからつかみは十分。そしてRaise A Little Hellで彼らのパーティーサウンドがあふれ出てくる。歌詞は実はかなりヤバイんでしょう、Put Your Money Where Your Mouth Is、What's That Smell? 、そしてしっとりとしてドラマティックなバラード。明るいメロディーと、とにかく歯切れのいいサウンド、元気一杯で楽しい、バランスも取れた、知る人ぞしる好盤と思います。ジャケットも秀逸。 しかし・・・結局彼らは、この1枚でUSAの成功を手に入れられず、マネージメントからも切られ、次作リリース後、消えてしまいます。また、高品質と言っても良いこのCDは、何故か日本未発売。もし気になる人が居たら、中古屋さんに転がってるかも。パーティーハードロックの、掘り出し物の、お奨めです。
彼らの1stと思います。ややモタリ気味のDsに、若々しく弾けるハイトーンが特徴の、スラッシュバンドです。確かUS出身。ギターリフはとことんソリッド、で早くて、格好いい。 LPのB面一曲目、必殺の疾走Thrash Tune 'Kiss of Death'、これはお奨めです。Pay The Priceとか、歯切れのいいリフを擁した曲のオンパレード。圧巻。
1stよりもエッジを強調した感のあるアルバム。メロディーは1stと同様、埃っぽさを抑えて湿っぽさを湛えて、叙情を前面に出してます。一曲目のWhat's The Gameからして、本作はとっかかりが良い。ドラマティックなDark Cloud On The Horizon、転調から涙腺を刺激してくれます。
HARLAN CAGEのKeyの人のプロジェクト的作品、といっても、メロディーには相当パワーと力を注いだであろう、聞き応えのある一枚。 USA出身なから、もっと大陸の湿っぽさを感じる。あまりUSの埃っぽさを感じない、いや皆無ではないけど、随分少ない。また、全体的に落ち着いた、ゆったりして、叙情的な部分が多い様に思います。Voも頑張って歌ってる部分は、力と感情がこもって好感。 1~2曲目はアメリカンだけど、聴き所は3曲目あたりから。ハイライトはNowhere To Run、Your Razor Is Sharpあたり。メロディー派で落ち着いた大人の音が好きな人には、きっと気に入って貰えるはずです。
アルバムのオープニング。本作LORD OF THE SKYアルバムの全て(良いところも悪いところも・・・)を凝縮した一曲。ドラマティシズムは、アルバムで1~2を争うかな、それに強烈で分厚いコーラス。僕はこの曲を試聴して、このアルバムを買いました。Voに拘らなければ、本作はポテンシャルの宝庫だったんです、僕にはね(^^ゞ
彼らとは、AXEのボビー・バースが親交があったと思いました。AXEは、CAUGHT IN THE ACT(CITA)にとって見れば、同郷の大先輩。しかも、CITAの1stに先んじて、先輩の意地を見せる名作をリリースしていました。 気怠くひたすら重い音が幅を利かせていた90年代、AXEを師と仰いだCITAは、砂漠の中のオアシス宜しく、美しいメロディーと叙情を兼ね備えた、貴重なGroupだったと思います。 GUILD OF AGESになってからの最初のアルバムは凄く気に入ったんですが。その後は・・・僕には、ちょっとCITAの頃の叙情性や泣きが減退してしまった気がします。どれも、平均を軽く上回る、良いアルバムなんですが・・・。
今晩は。結局「彼ら」は、別々の道に進んで来た結果を踏まえて、今後は「一緒」にやるのがBestでは無いにしても、「Better」である、と思ったのでは。そして、JP側にそう決断せざるを得ない最大の要因は、リッパー在籍時に、過去の名作群を凌駕する作品を生み出せなかったからでは無いかと推察します。今回の合流劇は、実は驚くべき事ではないと思います。 ここで「凌駕」としたのは、過去2作リッパー在籍時の作品の質が悪いと言っている訳ではなく、飽くまでも、不特定多数を結果的に味方に付けられたか?という事です。あと、合流に関する賛否は、今の僕は持ち合わせていません。2~3年くらいあとに、振り返ってみて、「結果論」として、ようやく判ってくる気がします。 「一緒にやる以上」云々という言葉が今後は踊るのでしょう。今迄にないプレッシャーの中で、彼らは創作活動に励まなくてならないと思います。とりあえず、作品とパフォーマンスを待ちたいですね。僕は決して筋金入りJP-Fanではないですが、彼らのアルバムを1枚(Defenders Of The Faith)、凄く気に入ったことがある、いちMetal-Fanとして、今後の流れを見守りたく思います。
本作は、METALLICA'Master Of Puppets'と一緒に買ってきて、同じくらいヘヴィーローテーションした記憶があります。 つんのめり気味のパンク譲りの切れ味抜群でスラッシーなリフ、独特の暗さと重さと湿り気、Voの耳障りな(良い意味で)ハスキーでざらっとした感触。プロダクションはドンマイでした。でも、彼らがThrashサウンドに載せた衝動は、確実に伝わってきました。
確か彼らの2nd。最初のイントロは、メロディーとシンフォニックな「予感」を感じさせるモノだったが、次に飛び出すのは、はち切れんばかりのエネルギーを内包した、荒々しいThrash/Power Metal Tune!! Voはかなり粗い、オープニングのサビの所なんて、コーラスが「崩壊」寸前だし、他にもあるけど。 疾走感のある曲は、その殆ど「無制御」に近いパワーが、なかなか格好いいメロディーの上で迸る。Voの粗さは、かろうじて疾走感に救われて聴けます。一流を求めるコレクタにはお勧めできませんが、Powerとメロディーは一級品、Voはマアマアでも良いか、という心の広いThrasherにはお奨めできそうです。
かなり力の入ったアルバムと思いました。確かにヨルンは流石ですが、良い意味で高次元でバランスの取れたサウンドだと思います。 上の方々が仰るように、ミドルテンポの曲で明らかにHELLOWEENと異なる方向性が見えたと思います。オープニングのSpirit Never Die、Crystal Night、あと僕はCrawling From Hellは結構気に入りました。元HELLOWEEN組のジャーマンな音、と思ってしまうと、期待はずれになりそうです。疾走感以外にも魅力のあるアルバムですが、決して音像が拡散して焦点がぼける印象は無く、或る意味「正統派」の枠内でパワーとメロディーと迫力を追求してきたのかな、と思いました。 作品を重ねていく毎に、MASTERPLAN風の味を徐々に確立していくと、本作ミドルテンポ曲の「独自の味」では終わらない、予感を感じる気がします。 僕は外盤を購入したのですが、曲順が全然違ってたようです。国内盤の曲順でも、聴いてみたい気がします。
2003年リリース、Gothic色の強い正統派の音像、29さんが紹介されていた作品と、同一線上の作品と思われます。本作のアートワークはセピア色がメインで、宗教色の中に怒り(子供の表情)を前面に据えた写真は、音像同様、深さとインパクトがあります。 本作も全体に漂う、人間の内面の怒りをテーマにした歌詞を、その怒りをハスキーで太いVoが訴えかけるように、時にラウドに荒々しく、或いは語りかけるように、熱く歌い上げています。メロディーを形作っているのは、Gだけではなく、Keyもかなり大きな比重を占めています。そのKeyはイェンス系のピロピロ弾き捲りではなく、音とメロディーで荘厳さと冷たさを、Voの裏でもソロでも、歌詞の重さに忠実に、又堅実に表現しようとしています。 どの曲も冷たさと熱さが同居しており、彩る美しいメロディーが印象的。全曲気が抜けないのですが、オープニング(The Great Deceiver)、テーマ曲(Recreation Day)、7曲目(Blinded)、BT(Trilogy of the Damned)は特に気に入りました。もしかすると、特徴有るVoが好き嫌いを分けそうですが、メロディー強いGothicな音が好きな人には、お奨めできると思います。