輸入盤の感想になります。11曲入りで40分、コンパクトな曲が並んでいます。 前作'Truth & A Little'は、飛び切りの一曲'The Truth'以外はまあまあかな、でした。が、本作では全体に渡ってメロディーを練りこんで、おおむね全編、どの曲もはっとする強いインパクトの強い盛り上がりを演出してあって、まさにお買い得感のある、いいアルバムになっていると思います。 北欧の空気をちょっと織り交ぜた、メジャーでひねりもある素晴らしい楽曲が並びます。個人的には、彼等の持ち味全開のAll I Do、Second To None、Nothing Between Usの充実が嬉しいです。ギターでの展開がまぶしいBetter Worldもいい。B!で褒められていた5曲目'I'll Ask For You'(出足は、あれ、MetallicaのSanatoriumかな??と思っちゃった)、まあ、これはちょっと彼らからすればGothicっぽいアプローチで異色だけど、それでも深みに挑戦した感じは、今後の布石になるかも。
3枚のアルバムの中では、僕は本作が一番気に入っています。彼等の中では、一番「ふつうのハードロック」に近くて、声の骨太な感触とは裏腹に、キャッチーで明るい、それもラジオ受けしそうな、完成度の非常に高い楽曲が目白押しでした。 クリップになったPretendingをはじめ、Salt In Our Wounds、You Are The One、Don't Close Your Heartなどなど、地域性を全く感じさせない、メジャーで爽快なハードロックサウンドがお勧め。
ああー素晴らしいなあ、トビアス、ここまで遂に上り詰めたなあと思います。このサビのマイナーな転調、ぞくぞくっ!!としますね。ずっとこの曲を聴き続けたいですね。 うん?Ds?良いに決まってるやん。Theater of Salvationから彼はすごかったよ。だからあそこまでキレのある音が、あの作品から出てきたんだよ。Savage Poetryでも切れまくっていたし。もうちょっと早く気づくべきだったね(^^)
国内盤はともかく、輸入盤はCDで生きていたと思います。 本作は、作った本人たちも後ほど、認めたがらなかった、彼らが「自分たちらしくない」と感じる、ある意味問題作とは思います。前作'Stay Hard'の延長上で作られてしまった、同一路線上で、かつその路線に磨きをかけてしまったのが、これです。 Rock Dogとか、All I Wantとか、キャッチーな中にもエッジを忘れないのは流石ですし、そんじょそこいらの自称メタルバンドよりよっぽど素晴らしい作品だと思います。僕も大好きな一枚です。ただ、RAVENマニアな人には、やはり問題作なんだろうな。「RAVENじゃなきゃいいのに」と言う声も聞こえそうでは在ります。
輸入盤の感想です。イタリア出身、メロディックスピードメタルバンド、2作目。ラプソのようなエピック風味満載ではなくて、もっとパワフルなアプローチですね。1stはHELLOWEENみたいだなと思ったけど、本作は影響がそれほど大きいとは思いません。 勢いのある曲がちらほらあって、曲のバリエーションは他のグループよりも多そうです。ただそれが心に突き刺さるかというとそうでも無かったりして。まだいろんなことがやりたくて、焦点が絞れてないのかな、とも。いわゆるメロスピ・パワメタ風アプローチの曲はそれなりにこなれてる感があるのと、はっとするきれいなメロディー展開が疾走する感は爽快です。サビには、どの曲もなかなか印象的で盛り上がるメロディーを配してあります。 現時点ではまだ荒いなあ。Voののどの強さは認めるけど、ここでハイトーン要るのかな?とか思わせちゃダメだよぉ。ちらほら弱い曲も有って、良くも悪くもB級という感想です。が、見守ってると、いい事ありそうです。1曲目(Fire Set Us Free)、3曲目(The End Of The World)、7曲目(The Axe Is Coming)は彼らお得意ですね。4曲目、9曲目の味を深めていけば、良いバンドになりそうですけどね。
1984年秋にB!で紹介された、デンマーク出身の正統派ドラマティック・メタル・バンド。邦題「新世紀への挑戦」、でもなぜかジャケットは、梟かモモンガの巨大化した化け物と戦うローマ時代風の戦士が、姫をかばって立ち向かってるという、とてもとてもジャケ買いするにはとんでもなく勇気の要った一枚でした。(とはいえ、一応当時欧州で力のあったRordrunnerのリリースだったかな) 一曲目の日本語のSE「もしもし?わたしよ。よかったら日本に来ない??」に倒れそうになりながら、続いて始まるNightflight To Tokyoに思わず握りこぶしが硬くなる!これは行けそうだ・・・の感触は間違いなくて、旧B面の始まりFight The Fire、そして名曲と言って良いかな、Light Of A Torch、そしてラストまで、一気に聴き切れる、緊張感の途切れない(あのSE以外は)好盤だと思います。 ちなみに、Voの英語が訛ってるとか、音がこもってるとか、音圧レベルが低すぎるとか、言ってはいけません。CDで復刻してくれたことだけでも、感謝感激です。B級のチャンピオン、あげちゃいます。ある意味、B級の醍醐味かも。
僕が思うに、本作はMANOWARでは実は「異色作」といってしまって良いのかもと思ってしまいます(Louder Than Hell等々、本作以外のMANOWARの作品が、僕には何故か楽しめない・・・まあZ級の作品まで好きな僕には、彼等の音は高尚過ぎて付いていけないのかも:滝汗)。確かにGuyanaとか仰々しい音は一杯入ってるけど、旧AB両面の出足が意外にコンパクトに纏まっていて、彼ららしからぬ行儀良さが目に付きます。英国メジャーレーベルで製作した影響かも・・・なとど、勘ぐってしまいます。 ワイルドだけど行儀の良い音、Sign Of The Hammer、All Men Pray On 10、Animal、これらの曲が特に大好きです。彼らの王道から、ほんのちょっとそれた魅力があると思います。
スウェーデン出身の5人組パワーメタルグループ。スピードにはあまり拘っていなくて、HAMMERFALLよりもややスピードと重さが宿ってる気がします。 本作の売りは、いわゆるメロスピほど走らない速度、結構練ったサビ、メロディーと厚めのコーラス、そして重さ。中高域を力んで歌うVoは、迫力があります。あまり突っ走る曲は多くなくて、それなりに躍動感や高揚感があります。 お勧めは、サンプルで試聴できる'Holy Man'、'Dark Sun'、緩急とドラマティックな展開がミソの'Return Of The King'、タイトル曲'Brake Out'は聴き応えあります。メタメタしい、重くて力のある音です。お試しあれ。 ちなみに、Voは、同郷のパワーメタル、FRETERNIAの人みたいです。このバンドも頑張ってると思います。
待ちに待った一枚でした。スピードに頼らなくても、メロディーの完成度が凄まじく高い、メロディアスで爽快・痛快な一枚と言えます。昨年に出ていたんですね。 サウンドはRHAPSODYと言うより(声質が似てる)、LABYRINTHに近くて、全体的に疾走感を纏った曲が多く、メロディーの完成度が高いので、即効性もあるのに、飽きが来にくい気がします。フランスやイタリアの、繊細で突っ走る感触とはちょっと違って、ずっしりした重さ、HELLOWEENを代表とする、ジャーマンメタル的な馬力が特徴です。 イタリア産メロスピもびっくりな'Dragon's Revenge'で幕を開け、ピアノの間奏が印象的な'Ancient Times'が出迎えるが、アルバムを聴き進めるにしたがって、アルバムタイトル曲、'Eye To Eye'、最後の'The Last Stand'まで、ストロングなアプローチが強くなっていきます。 尾崎さんが言うとおり、突出した技術と言うよりは、曲のバランスを取った、メロディーを大事にした楽曲がずらり並んでます。アコースティック楽器の入れ方は、まだ改善の余地が残されていて、新人にしては、まだまだ大きな可能性を感じます。良いバンド、良いアルバムで、かなり楽しめますよ。ずっと見守って行きたいですね!
Crossroadに続く彼等の3rdアルバム。本作、かなりB!のチャートアクションが良い様です。リリースはBlack Lodgeレーベル(www.blacklodge.se)。 彼等の1stはGAMMA RAY、HELLOWEEN、BLIND GUARDIAN達からそっくりそのまま「移植」に近い部分が見えていたのに対して、本作は移植ではなくて「影響」に留めて、自分たちなりの良いメロディーを作り上げようとした感があります。超一流とまでは行かないまでも、初期BLIND GUARDIAN(1st~4thあたり)を標榜した、カッコイイ音です。また、昔取った杵柄、アコースティックバンドだった頃の?牧歌的で暖かい曲も収録されてます。 聴き所はConviction、の様な疾走曲と、甘くないアコースティック曲When All Hope Has Faded、躍動感のあるTales Of Bloodかな。超名曲は無いけど、それなりに纏まった良いアルバムと思います。
彼等の卒業を待ってました。Timo学校を卒業したと思います、それも優秀な成績で、かつ、場合によっては師を越えるところも散見されます。素晴らしいアルバムで帰ってきてくれた、と思います。 彼らが疾走感に頼らなくても、心に訴えかけるサウンドを創造できるぞ、というのは、1曲目を聴けばわかります。他にも、Mirror Never Lies、Evil Within、Spireといった、メロディーを磨いた曲がリスナーを迎えます。もちろん、必殺の疾走Tuneも健在、特にBreak The Emotion、嬉しい爽快感に浸ることが出来ます。また、バラードもいいアクセントになってます。 ボーナストラックもこれまた嬉しい発見があって充実。彼らは、15~20年前の音がルーツだったみたいなのかな、METALLICAの名曲を彼らならではの切れ味・センス・重量感で聴かせてくれます。 惜しむらく、テクや展開にある意味派手さがない分、知名度的にもやや同系統他グループに劣る感はあります。が、この一枚はみんなに聴いて貰って、彼らの事をも振り返って貰わなくちゃ、そう思ってしまいます^^。
ドイツの雑誌やらshopは、「一押し」のところ有りますもんね。とりあえずThe Metal Marchantっていう、レーベルをバックに持った(Massacre Records)shopは、大プッシュ・・・あ、MAJESTYってMassacreから出ていたんだった・・・。試聴したけど、僕はパス!っす。いや、彼等のせいではなくって、僕が単に楽しめなかっただけなので、誤解の無きよう(^^)/~~~
US的土着風フレーバーと、キャッチーな味を持った曲が、交互にでてきますね。このアルバム、KEELのアルバムよりも、随分聞き込んだ気がします。マークの曲作りの才能、そうですね、僕もここで開花したのでは、と思います。 僕は疾走感のあるFour On The Floor、アップテンポでエッジが心地よいTake This Heart Of Mineは、なかなかの曲と思います。コーラスが美しくて、叙情を感じることが出来ます。 これ一枚だけで、彼らが消滅してしまったのは、本当に残念でした。
聞き込めば聞き込むほどに、本作の魅力に取り憑かれていきました。彼らならではの、明るく爽やかで、叙情性もあるメロディーセンスは、デビュー作にして既に八部咲き(で、次作で満開)。エイドリアンの溢れんばかりのポテンシャルが、耳をヒットしていきます。 名曲Burning Heartは、メロディー派の方には是非押さえて欲しいところ。LPの旧B面はとにかくこれマイナーキーのアップテンポの曲で占められて、圧巻。Lost In The Cityの疾走する叙情が堪らなく好きでした。ちょっと気怠いYour Love Is In Vainを、なぜオープニングに持ってきたのかは?だけど、これはなんだか、テキサスでスマッシュヒットしたんだそうですね。USチャートをちょっと見据えたアルバムでもあったんでしょうか。
若々しくって、粗くって、キャッチーな味もあって、湿り気もエッジもある。聴いていて気持ちのいい音の条件が、この一枚にぎゅっと詰まってます。恐るべきポテンシャルを秘めた一枚だったんですね。彼らはこの爽やかさのある音を、鉛色の空の下で作り上げたんです。アメリカナイズ?なんて、彼らの元々の持ち味を、安っぽい言葉で括ってくれるな。 >ばかぼちゃさん 変わり者、かもね。でも、僕もそうさ(^^)。因みに、僕が本作の次に好きなのがHigh 'n Dryだもんね。
リフのカッコよさは、カートがAGENT STEEL時代から培ってきたモノを、そのまま持ち込んだ感があります。またほぼ全編疾走感や躍動感に拘った、スラッシュ/パワーメタルの醍醐味も兼ね備えています。疾走する曲、Black Plague、Blood of The Saints、Mortal Fearなんかは、叩けば埃のでるサウンドだけど、よく聴きました。 ただ・・・2人のギターソロバトルの所、なんか、音程が「変」?勢いは感じるんだけど、首を傾げたくなる音の運びで、折角格好良く盛り上がるはずなのに、考えさせられてしまって素直に楽しめない部分があります。AGENT STEEL関連の音を集めているマニアな方、お金に余裕のある人には、お奨めします。