彼等の2nd。涙腺を突き破るバラード'Shine'はまさしく名曲。全体的に落ち着いた雰囲気。Look In Your Eyesもまずまずカッコいい。 でも、実際には僕は1stのインパクトを本作に求めてしまって、かなり悲しい思いをしました。疾走感に拘っても欲しかったのと、泣き泣きの水晶のようなツインリードユニゾンをもっとフィーチュアして欲しかったです。1stに有った魅力の大半は、ここでは見られませんでした。悪くは無いと思いますが、僕はあまり楽しめませんでした。
彼等の、水晶のようなメロディーが一杯に詰まった名盤だと思います。僕はLovers To The Grave、Children Of The Earthが耳に突き刺さりました。Voはともかく、メロディーがここまで完成されて居た状態では、たしかに復刻までは「幻」という冠詞が付いていたのも頷けます。 コリン・ピールさん(Cry For The New WorldのときのVo)に全曲歌って貰って、セルフリメイクして欲しかった。
彼等の4thフルレンスアルバム(一番最初にリリースしたMANTICORE名義のMiniCDを入れると通算5枚目)。彼らがこれまで培ってきたものを、順調に育て上げ、完成度を高めてきたアルバムだと思います。 従来から持ってきたパワー感をそのままに、アルバム全体のメリハリをしっかり考えて、ただ突っ走るだけではなく、じっくり聞かせる所、場面を展開するところ、サビでメロディーを一気に耳に溶け込ませるところ、今まで彼等のアルバムでもうひとつ訴えかける力にやや弱さを感じていた部分は、大幅にインパクトを増していると思います。 歌詞のストーリーは、聴き手の考えを縛るのではなく、聴き手自身に置き換えてイメージをいろいろ膨らませることが出来る自由度があるように思います。それゆえ、リリカルな歌詞とシリアスな曲調がよく合っているのでは。 ハイライトは何と言ってもHelp Me Like No One Canです。が、疾走曲Playing God、ドラマティクなKing Of The Absurd、It Feels Like The End、まだメロディーの弱さが惜しいながらも、全編気合の入った曲が楽しめます。よくここまで頑張ったなあと思いながらも、今後の成長もまだまだとても楽しみでは有ります。
遅ればせながら、このアルバムに手が伸びました。いやあ、Mandlakeの後、またTheater Of Salvationに戻っちゃうのかな、と思ったところが、これはとても練りこまれた、正統派と呼ばれてもいい領域の、凄まじいアルバムでしたね。詳しいことは既に皆さんに語りつくされていますね。とりあえず、彼らに付きまとっていたHELLOWEENの亡霊は、完全に居なくなったと思います。 本作も、今年のベスト盤候補になってしまいました。トビアスが、AVANTASIAではなくて、EDGUYで素晴らしいアルバムを作り上げたのが、とても嬉しく思います。
欧州のレビューでは賛否有ったアルバムだけど、サウンドプロダクション以外は、かなりいい線行っていると思います。 NEW ENGLANDの狂おしいまでの叙情性の片鱗を、このアルバムは見せてくれています。DRIVE SHE SAIDで僕が失望した後、このアルバムに出会えて、本当によかったと思います。この叙情性、ずっと忘れないで居て欲しいです。
彼等の2ndアルバム。キャッチーでメロディアスな曲の上で、結構骨太でハスキーなVoが映えています。メロディアスとは言え、必要以上に甘いわけではなく、聴かせどころを抑えた、ホンの少し埃っぽさも感じる、逞しさを感じるサウンドと思います。あのMAGNUMのコンパクトな佳曲'Just Like An Arrow'が、彼等の手に掛かった結果を聴けば、判ると思います。 個人的には音質に不満がありますが(高域が歪んでハイハットの音が変、中域が篭り気味)、彼等の持ち味は音質を超えて訴えかけるものが多く、かなり楽しめます。
鳴り物入りでリリースされた1stに失望していた折、某友人に薦められて聴きましたが、驚きました!LABYRINTHの2nd、CYDONIAに続く、オラフの手による好盤だと思います。 オラフはソロイストというよりは名リフメーカーと言って良いかなと思います。疾走曲では、オラフならではの捻った印象的なリフが耳を捉えます。そして疾走曲はともかく、スピードを殺したColours Of My Mind、The Fallen Fatherでも、印象的で盛り上がりが素晴らしいメロディーがたくさん楽しめます。そしてVo、いやあ伸びのある透明感のあるたくましい声、よく見つけましたね、VISION DIVINEの新たな素晴らしい武器になると思います。
彼等の1st、1989年のリリース。Voの声質と歌い方がDonさんを髣髴させてくれました。 楽曲はUnder Lock And Keyの頃のややソフトめなDOKKENをちょっとだけハードにした感じ。LAメタル勃興時から少し経った、成熟したメロディアスなハードロックです。どの曲もなかなか明確な親しみやすいサビを持っていて、超名曲は見当たらないものの、耳にすっと馴染む感じがします。いいアルバムだと思います。 僕はオープニングのMaggy、しっとりしたバラードSouvenirs、Tied Up、ハードなNice Day To Dieが聴き所だと思います。機会があれば、ぜひ手を伸ばしてみてくださいね。
CDの再発をずっとずっと待って、やっと手に入れた、思い出のアルバムです。ガイ時代の集大成的一枚だと思います。このあと彼等の持ち味となるリズムパターンが、Don't Hold Backという形で収録されています。 楽曲はコンパクトでパワフル、そしてガイの良く伸びる明るい声。ここに収められている曲は、名曲Naritaのような1stや2ndの突然変異的マイナー調の曲が無く、捨て曲っぽいのも散見されるもののほぼ全曲アルバムとしてよく纏まった、でもフラットな印象も無く、いいアルバムだと思います。 けんしょーさんがお勧めの曲こそ、まさにこのアルバムの顔と思います。今から見ると古臭いと思われるでしょうが、機会があればぜひ聴いて欲しく思います。
お金に余裕のあるコレクタの人用、です。SQUEQALERといえば、EDGUYと並んでドイツAFMレーベルの古参なので、人の融通も出来たんでしょうね(別レーベルのCONCEPTIONとKAMELOTみたく)。 最近めっきり少なくなったスラッシュ風味もあるパワーメタルサウンドが収録されていて、往時を懐かしむ人には貴重な一枚と思います。 アルバムの要所を疾走感のある曲で固めてあり、シンプルなメロディー構成が安っぽく感じられず、楽しめました。ディペッシュ・モードのカバーEnjoy The SilenceもちゃんとSQUEALER風に爆発させてくれて嬉しいです。Death声手前のだみ声がメロディーをなぞっていて、好き嫌いが分かれるかもしれませんが、豪快なまでの声の爆発力は特筆ものです。僕はもう大好きなんです、このアルバム。
僕が彼等の音を聞いたとき、「北欧様式美の人が、メタリカをやりたくなった音かなあ」と思いました。特に、Ride For Gloryの血管が千切れそうなギターリフとソロに、それを強く感じました。 若さに任せた暴走気味の疾走感が最高のご馳走だと思います。Storming Across Heavenで、僕はじめメロスピ信奉者はガッツポーズだったと思います。エコーの掛かってもクリアな音が、持ち前のマイナー北欧系メロディーと合わさって、独特の透明感があると思います。ポテンシャルを強く感じ、見守っていこうと決心させてくれる一枚でした。
僕が洋楽に入った直後、MUSIC LIFE誌で、熱唱する彼女のイメージを使ったLPの宣伝が目に飛び込んできました。ずっと気になっていたアルバム、20年越しの恋が実った感があります(^○^) エッジのあるカッコいいハードロックtuneが鏤められてます。やはりHeartbrakerが秀逸かなあ、でも他のMy Clone Sleeps Alone、We Live For Loveなんかもカッコいいし、しっとり聞かせる曲もいい。クリアーに歌い上げる部分、ダーティーだけどかっこよく歌ってる部分、表情もそこそこあって、とても楽しめました。なかなか、いい買い物しました♪
彼等の1stフルアルバム。HIGASHIさんの仰るように、IRON MAIDEN型の正統派メタルを演奏しています。当時としては音質もよく纏まっているほうだと思われ、彼等の標榜する、シアトリカルでソリッドな音が、しっかり主張しています。いいアルバムだったと思います。 僕はシャッフルが印象的なRED RUMという曲が一番好きでした。オープニングCOUNCIL FOR THE CALDRONもとてもかっこよかったです。
彼らの1st。いわくつきのジャケットの話題が先行しますが、内容は結構いいアルバムと思います。 エコーを掛けたメロディ-の欠片も無いだみ声が、緩急のある曲調と解りやすいメロディーの上で蠢いています。全体的にダークでも、さほど重さは無く、疾走する曲も殆ど無く、ドラマティシズムに集中した感はあります。バッキングは案外CANDLEMASSに通じるものも有ったのかも(結局ドッキングしてしまうけど)。 彼らが復活前に発表したアルバムの中ではもっともわかりやすいメロディーが詰まってると思います。僕はIncubus、As Darkness Falls、躍動感のあるThe Dead Are Restlessあたりは聞き込みました。
29さんが頑張ってご説明されているのは、気持ちがとても良くわかります^^彼らがリリースした3作の中では、僕も本作がベストなのではないかなと思います。 1stの凝った展開もちょっと残して、薄味のRHAPSODYよろしく、仰々しすぎない程度のドラマ性を持たせた、劇的なサウンドと思います。聴き所は、アルバム出足2~4曲目、個人的にはドラマティックに適度に疾走する2曲目は是非お勧めしたいと思います。中間に「ひけらかす」曲も見受けられますが、それでも曲(リズムパターン)のバラエティーを与えてくれていて、全編何度も聞きとおせます。締めくくりのNot Too Farの管楽器(クラリネット?)も、これまたいい味を出しているでは有りませんか。ファビオは、雇われっぽい位置づけながら、いい仕事していると思います。 あまり話題になりませんが、時間と共に埋もれ行く好盤だと思います。
Me ~ I'm doin' my way!の出足のコーラスからカッコいい、爽快ドライビングナンバー。彼らの非凡なメロディーセンスが一気に聴き手の耳を捕らえる感があります。 曲中盤のツインリードが印象的でとても美しく、何故か僕はSATAN(80年代初頭のUKのバンド、中盤に復活)のそれを思い出していました。この曲から始める立て続けの3曲、彼らの独特なメロディーセンスが炸裂する、このアルバムのハイライトになっていると思います。