マーク・マンゴールドさんやテリー・ブロックさんが関わった作品ということで、彼らの曲作りが好きな人には、MYSTIC HEALERやDRIVE SHE SAIDあたりが好きな人には、もしかしたらお勧めできるかも。甘すぎない味付けで、そこそこキャッチーなメロディー、ハードロックの範疇に拘ったサウンド。雑誌でもいい評価でしたし、気に入る方は多いかもしれません。 僕には本作のメロディーに、TOUCHに通じるパンチや叙情を見出せず、そこそこを飛びぬけた魅力を感じることが出来ませんでした。MYSTIC HEALERやDRIVE SHE SAIDが楽しめなかった僕には、本作もあまり楽しめなかった、んです。
どうもこんにちは。 彼らはこのあとに、'Eye of the Storm'を、Music For Nationsからリリースしています。僕はこのThe Stormを未聴ですが、Eye Of the StormもJOURNEYの世界全開(といっても、Separate Ways収録曲にあるような、ハードに迫る曲は無いけど) ラインナップも、Kevin Chalfant、Ross Valory、Gregg Rolieと行った具合に、JOURNEY卒業生が要所を押さえてるようです。アルバムの評価は、B!で90点Overと、かなり高かったのを覚えています。 Eye of The Stormも確か日本でリリースされていたと思います。個人的には1曲毎に取り出してみたときは印象が良くても、アルバム全体で見たときには、ゆったりした明るい同じ曲調でほぼ統一されていて、メリハリに欠ける気がしました。ただし、曲単位で楽しむ分には、十分お勧めできます。輸入盤では、もしかしたらまだ有るかも知れません
Crossroadに続く彼等の3rdアルバム。本作、かなりB!のチャートアクションが良い様です。リリースはBlack Lodgeレーベル(www.blacklodge.se)。 彼等の1stはGAMMA RAY、HELLOWEEN、BLIND GUARDIAN達からそっくりそのまま「移植」に近い部分が見えていたのに対して、本作は移植ではなくて「影響」に留めて、自分たちなりの良いメロディーを作り上げようとした感があります。超一流とまでは行かないまでも、初期BLIND GUARDIAN(1st~4thあたり)を標榜した、カッコイイ音です。また、昔取った杵柄、アコースティックバンドだった頃の?牧歌的で暖かい曲も収録されてます。 聴き所はConviction、の様な疾走曲と、甘くないアコースティック曲When All Hope Has Faded、躍動感のあるTales Of Bloodかな。超名曲は無いけど、それなりに纏まった良いアルバムと思います。
彼等の卒業を待ってました。Timo学校を卒業したと思います、それも優秀な成績で、かつ、場合によっては師を越えるところも散見されます。素晴らしいアルバムで帰ってきてくれた、と思います。 彼らが疾走感に頼らなくても、心に訴えかけるサウンドを創造できるぞ、というのは、1曲目を聴けばわかります。他にも、Mirror Never Lies、Evil Within、Spireといった、メロディーを磨いた曲がリスナーを迎えます。もちろん、必殺の疾走Tuneも健在、特にBreak The Emotion、嬉しい爽快感に浸ることが出来ます。また、バラードもいいアクセントになってます。 ボーナストラックもこれまた嬉しい発見があって充実。彼らは、15~20年前の音がルーツだったみたいなのかな、METALLICAの名曲を彼らならではの切れ味・センス・重量感で聴かせてくれます。 惜しむらく、テクや展開にある意味派手さがない分、知名度的にもやや同系統他グループに劣る感はあります。が、この一枚はみんなに聴いて貰って、彼らの事をも振り返って貰わなくちゃ、そう思ってしまいます^^。
表現方法としてはGothicでしょうが、僕も「絶望感」と言うよりは、琴線をくすぐるメランコリックなメロディーにかなり気を使った作品だと思います。Keyの音色は、ちらほらと「ピコピコ」してるなと感じますけど、さほど絶望感を強調する必要もない歌詞だし(失恋の曲、かな)、これはこれでOK。keyは荘厳さやネオクラとは無縁で、メロディーをサポートしている感じです。Voは泣きそうな声とDeath声を、場面毎で使い分けて、そこそこいい味と思いました。 ちょっとアップテンポのオープニング、タイトル曲、おそらくカバーと思われる(I Just)Died In Your Arms、全体的にメロディーが練られているものの、前半にインパクトのある曲が並んでいる気はしました。あまり歌詞には関係なく、メランコリックなメロディーが好きな人にはお奨めできそうです。
某Shopで特売になっていたのと、某所で評判になっていまして、気になって掴みました。 柴が2匹さんの仰るとおり、素晴しいメロディーとコーラス、Voをはじめ逞しさの中にも泣きを内包した、とっても叙情的なサウンドです。Voはバーニ・ショウ(ex GRAND PRIX~STRATUS)で、泣きの部分はコリン・ピール(ex PRAYING MANTIS)を髣髴させてくれ、そのためか、UK産という先入観も手伝って、LIONHEARTやPRAYING MANTISに近い感触を感じます。所々に入るアコースティックサウンドも、厚いコーラスとの相乗効果で叙情性を盛り上げるのに効果的と感じます。 バンドは大大大ベテランですけど、90年代終盤に、過去のバンドとして扱うにはあまりに惜しい、素晴しい一枚を届けてくれています。Between Two Worldsで躍動感と高揚感に胸躍らせて、Questionで涙してください。本作を薦めてくれた友人には、感謝したいです。
彼らの最終作にして、Group分解の伏線になった1作。Guiter Heroを求めていない僕にとって、実は彼らの作品の中では一番気に入っています。バートの歌と、それを重ねた分厚く美しいコーラスをアルバムの中心に据えた、ハードロックアルバムとなっています。エイドリアンのGuiterはかなり抑え気味ながら、彼ならではの1音を大事に紡ぐような印象的なソロは、歌を中心にしたアルバムの中でもぎらり輝いています。 All The Way、Alibi、と言ったHeavyながらコンパクトに纏まった曲、Once In A LifetimeやHow Longと言ったバラード、疾走感を持ちながらコーラスが印象的なDressed To Kill、Voodoo、必殺のソロPlelude Mortale、他聞き所が多いです。 惜しむらく、全体的に中域に押し込めた、切れの無い音づくりになってしまってるのが唯一残念です。
聞き込めば聞き込むほどに、本作の魅力に取り憑かれていきました。彼らならではの、明るく爽やかで、叙情性もあるメロディーセンスは、デビュー作にして既に八部咲き(で、次作で満開)。エイドリアンの溢れんばかりのポテンシャルが、耳をヒットしていきます。 名曲Burning Heartは、メロディー派の方には是非押さえて欲しいところ。LPの旧B面はとにかくこれマイナーキーのアップテンポの曲で占められて、圧巻。Lost In The Cityの疾走する叙情が堪らなく好きでした。ちょっと気怠いYour Love Is In Vainを、なぜオープニングに持ってきたのかは?だけど、これはなんだか、テキサスでスマッシュヒットしたんだそうですね。USチャートをちょっと見据えたアルバムでもあったんでしょうか。
2000年にリリースされていた、メロディック・プログレッシブグループのCD。変調、リズムチェンジは殆ど無い物の、ちょっと捻りの利いた曲調なので、プログレッシブ・グループになると思います。MAGNUMやPENDRAGONとTHRESHOLDを足して2で割って、ちょっとテンポを良くした感じがします。聞き易いですね。 オーストラリア出身で、音的にはUSよりも大陸系の感触がします。捨て曲は殆ど無く、'Surreal' 'Never Walk Away' 'Two Hearts In One Soul'など、聞き所満載。 欧州をSONATA達と回っているみたいです(2001 秋)。欧州で是非ブレイクして欲しいGroupです。オーストラリアって、偶に「あっ!!」と驚くGroupが出ますね。
Voが案外、David Lee Rothを意識したのかな、という気がしました。垢抜け切れなくて(明るくなりきれない、と言った方がいいのかな)、でも歌とは関係の無い部分で、ゴージャスな方面への強い憧憬を感じさせます。VANDENBERGに続いて欲しいなあとも、思ったものです。 アメリカン的には垢抜け切れない曲調、だけどメジャーキーできらっと光るメロディーがここかしこに鏤められています。メジャーキーにこそ、彼等の持ち味が出ていた気がします。Engines、Take Me To The Limit、で僕の大好きなRock n' Roll Shower、やっぱり僕はこのアルバムが大好きです。
メロディアスで、良い曲が一杯詰まってます。アメリカン的な曲展開でも、必要以上に埃っぽくなってないし、欧州的な湿り気もあって、どの曲も決めが格好いいです。Rock 'n Roll Kids Forever、Backsesat Rider、Hell And Back...等々、特にマイナー調の曲、疾走感のある曲はお薦めです。 GOTTHARDとか、MAD SLICKとか、PC69とか、欧州出身のメロディック・ハードロックが好きな人にはきっと気に入って貰えると思います。 それにしても、このCDは1990年制作だから、もう10年の前の作品なんですね。国内盤有るんでしょうか?「古くささ」は感じないですね。中古でいいの掴んだです(2000.5) Tommy Newton、Herman Frankがいるバンドでドイツ出身。やはり、「表現方法」を知ってる人(Tommy Newton)が居るバンドは、やはり強い。
インギー張りのネオクラシカルサウンド満載、メロディーの質はかなり高くて、当時は中毒になりそうなくらい、一杯聴いていました。 中曽根さんの意見に同意、結構同じようなリズムパターンと展開を持つ曲が多くて、この曲聴いたような・・・という感覚に囚われることが有りました。とてもいいアルバムなんですけどね。このアルバムの持ち味を、しかもVoを乗せたバンドの中でお求めの方には、VICIOUS RUMORESのSoldiers Of The Nightをどうぞ<(_ _)>
鳴り物入りでリリースされた1stに失望していた折、某友人に薦められて聴きましたが、驚きました!LABYRINTHの2nd、CYDONIAに続く、オラフの手による好盤だと思います。 オラフはソロイストというよりは名リフメーカーと言って良いかなと思います。疾走曲では、オラフならではの捻った印象的なリフが耳を捉えます。そして疾走曲はともかく、スピードを殺したColours Of My Mind、The Fallen Fatherでも、印象的で盛り上がりが素晴らしいメロディーがたくさん楽しめます。そしてVo、いやあ伸びのある透明感のあるたくましい声、よく見つけましたね、VISION DIVINEの新たな素晴らしい武器になると思います。
彼等の2ndアルバム。キャッチーでメロディアスな曲の上で、結構骨太でハスキーなVoが映えています。メロディアスとは言え、必要以上に甘いわけではなく、聴かせどころを抑えた、ホンの少し埃っぽさも感じる、逞しさを感じるサウンドと思います。あのMAGNUMのコンパクトな佳曲'Just Like An Arrow'が、彼等の手に掛かった結果を聴けば、判ると思います。 個人的には音質に不満がありますが(高域が歪んでハイハットの音が変、中域が篭り気味)、彼等の持ち味は音質を超えて訴えかけるものが多く、かなり楽しめます。
引き裂くような迫力のあるマイケル・ファーロングのVo、圧倒的な存在感と曲を盛り上げるのが素晴らしいディーン・カストロノヴォのDs、磨きを掛けた曲作り、テクニカルなg、全編分厚い音圧で疾走、漲る緊迫感、甘さを全く感じないながらも印象的なメロディー...。「パワーメタル」を凝縮した音が、この1枚に詰まっていた、と思います。ディーンにとってはまさしく「出世作」。 オープニングのMetal Fuel(in The Blood)で先制パンチ炸裂!!その後もMan Against Machine、Psychoradio、Spellshock、Reign of Terror、ドラマティックでHeavyなWe Rule The Night...立て続けに押し寄せる強烈Tuneの数々。RIOTの名作'Thundersteel'に先んじてリリースされ(本作は1987年リリース)、負けずとも劣らない、納得の1枚なんだけどね、僕には(^^)。 個人的には殿堂入りしている1枚。機会が有れば聴いてみてね。
1984年秋にB!で紹介された、デンマーク出身の正統派ドラマティック・メタル・バンド。邦題「新世紀への挑戦」、でもなぜかジャケットは、梟かモモンガの巨大化した化け物と戦うローマ時代風の戦士が、姫をかばって立ち向かってるという、とてもとてもジャケ買いするにはとんでもなく勇気の要った一枚でした。(とはいえ、一応当時欧州で力のあったRordrunnerのリリースだったかな) 一曲目の日本語のSE「もしもし?わたしよ。よかったら日本に来ない??」に倒れそうになりながら、続いて始まるNightflight To Tokyoに思わず握りこぶしが硬くなる!これは行けそうだ・・・の感触は間違いなくて、旧B面の始まりFight The Fire、そして名曲と言って良いかな、Light Of A Torch、そしてラストまで、一気に聴き切れる、緊張感の途切れない(あのSE以外は)好盤だと思います。 ちなみに、Voの英語が訛ってるとか、音がこもってるとか、音圧レベルが低すぎるとか、言ってはいけません。CDで復刻してくれたことだけでも、感謝感激です。B級のチャンピオン、あげちゃいます。ある意味、B級の醍醐味かも。