風格溢れる力強い楽曲と手堅い演奏が堪能できる一枚。 楽曲にはブルーズのみならず、ソウルミュージックや60年代サイケムーブメントあたりのエッセンスが垣間見られると感じました。女性コーラスやスラップベースなどが効果的に使われています。 結構個性が強いため正直好き嫌いが分かれるかな~と僕は思うんですが、非常にエモーショナルで深みのある曲が多いので、じっくり聴き込む方は気に入るのでは。 とは言え「READY FOR THE COMMON MAN」「MEDICINE MAN」あたりは王道HRで単純にカッコいいです。 で、やはりバンドの看板たるデイヴ・キングの歌唱が素晴らしい。単なるハイトーンではなく必死さが伝わると言うか、熱い感情の込められた高音を聴かせてくれます。声を張り上げた時の力強さ・芯の強さも出色。 独特の包み込むような音色でメロディ豊かなプレイを披露するマンディ・メイヤーのギターもいい。 この1枚で速攻解散したのが悔やまれます。
問答無用のカッコ良さを誇るアルバム随一のハイパーチューン。 これは広くアメリカンR&Rを見渡しても最高レベルの出来でしょう! 中盤のベース独奏から順にギターが被さっていくあたりなど、ある種使い古されたアレンジながら強烈なスリリングさが漂う。 「NO RING AROUND THE ROSIE」と双璧を成す曲。