2007年の8曲入り1stアルバム。 このバンドはTymah (Tuman)のShadow氏の新バンドで、自らの音楽性をTrue Carpathian Black Metalと称しているみたいです。 このShadow氏は他にもDuskやDiecoldでも活躍してるみたいで、Duskはちょっと試聴した程度なので詳しくは知りませんが、DiecoldはOld School Black Metalの保全を目的としているらしく、実際スラッシュテイストの強いブラックでした。 で、今回の666ですが、Tymah (Tuman)に近い感じですね。 スラッシュテイストの強い初期ブラックよりも、もう少しブラックメタルというジャンルが完成されて黎明期に入った頃の90年代半ば頃のブラックって感じです。 リフがやたらに格好いいミドル~アップテンポの曲中心です。MayhemやDarkthroneなどのノルウェジアンブラックが好きな人にオススメなのはもちろんのこと、音質はそんなに極悪って感じではありませんし、割とメロディックなのでプリミティブブラックはあんまり…という人でも聴きやすいのではないかと思います。
このアルバムってもともと2001年に製作されたもので 発売時期を逃して今年まで延び延びになっていたものらしいです。 そんなわけで2001年の「Black Metal Ist Krieg」と作風が近いのかも知れません。 個人的に「Black Metal Ist Krieg」はそんなにお気に入りではないので、 このアルバムも然りですね…。 「Rasluka PartⅡ」や「Geliebte des Regens」で聴けるような胸を締め付けられる 悲しいトレモロをもっと聴かせて欲しいというのが本音です。
これジャケットが好きになれなくてずっと買わずにいたんですが、シリアルナンバー33/666という割と綺麗な数字のが売ってたので買ってみました。 で、内容なんですが…これは驚きました。 フレンチっぽいブラックメタルに日本のヴィジュアル系を合わせた感じなのです。 Serpentがヴィジュアル系メロデス(実際もともとはヴィジュアルバンドとして結成されて一回解散してメロデスバンドとして再結成されたはず)なら、これはヴィジュアル系ブラックです。 ヴィジュアル系といってもいろいろありますが、La:Sadie'sが解散してDir en greyが誕生した97年から、Dir en greyに人気が出てMatinaやSoleil、Key Partyなどのレーベルから残酷絵巻を歌い上げるフォロアーがいっぱい出てきた2000年ぐらいまでのヴィジュアル系です。 現在のヴィジュアル系シーンは、cali≠gariやムックの成功による歌謡系・密室系バンドフォロワー、バロックの成功によるオサレ系バンドフォロワー、MerryGoRoundやKeinなどの名古屋系バンドフォロワー、Dir en greyの音楽性変化によるnuメタル系バンドフォロワーによって、そういった往年のダーク系ヴィジュアルバンドは逆に少数派になってしまったので、このCDはすごく懐かしい気分に浸れました。 プリブラ好きよりむしろ昔のヴィジュアルファンにオススメです。
今月出たミニアルバム。 Balkan Renaissanceは18曲で73分でしたが、今回は3曲で21分というわけでアンビエント路線を押し進めた感じです。 前作の儀式的な感じよりフォーク要素が強めです。 ヒーリングミュージックとか好きな人なら結構楽しめるかと思いますが…そういうの聴いてる人はこんなどマイナーなCD買わないでしょうね(苦笑)。