2007年にはラウドパークにも参戦し来日を果たした英国が誇るベテランバンド。けして順風満帆とはいえない苦しい時代を味わいながらもコンスタントにアルバムをリリース、偶然今作を聞いたのですが衝撃は凄かった。時代に即した男前のハードなサウンドを披露NWOBHM云々などどうでも良いくらいにカッコいいです。80年代、90年代と商業的な世界の中でもがき、たどり着いた音に何のブレもなくただただ感服あるのみ、伝統とテクノロジーの融合、らしさを失わない骨太な音が耳元を抉ります。円熟味を増したビフ・バイフォードの歌声も素晴らしいしアレンジ演奏と流石である。2枚組みの過去のリメイクも良いがクリムゾンの名曲をカヴァーした本編こそが僕には襟を正して聞くべき名盤である。『Unleashed The Beast』以降のやり過ぎ感もなく非常にバランスの取れた逸品ですね。サクソンは無駄に走らない方がサクソンらしい往年のスタイルを好む方なら尚更の事でしょう。アメリカンだろうがなんだろうがヘヴィなら時代に擦り寄っても良いって事はありえないので