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ORCHID - Capricorn ★★★ (2014-08-25 12:59:31)

アメリカはサンフランシスコ出身のドゥーム系のバンドが2011年にリリースした1st。まずは完全に狙った音質にニヤニヤさせらました。モロに70年代風のレイトバックした音像を貫く気合いの入りように惹きつけられますね。初期サバスの世界観だしアメリカならブルーチアーあたりを引き合いに出すとよいのでしょう、沈み込むような重苦しいリフワーク、ベント奏法や、アイオミ風のトリル奏法と好きものにはたまらんプレイを駆使しており、70年代を今風に切り取ったスタイルにお手軽感があり、イマイチ深みに欠ける面もありますが、ブルースを基調とした純度の濃い、あの音は見事に再現されており、泥臭いアンサンブルが醸し出す奥行きの深いリズムプレイは、この手のスタイルとして申し分ない。メロディーラインの分かりやすさも好みだし、だれる事無く聴かせてくれるアレンジ面も良く、キーボードの使い方も実に効果的で楽曲に多彩な効果を生み出しています。速いの分かりやすいの、キャッチーのと見た目も派手に装わない、生っぽい音楽ですが、歳をとるほどに好きになりますね。


黑豹 - 黑豹 ★★ (2014-08-24 13:02:28)

1991年に本国でリリースされた1st。ロック後進国と言うよりも検閲や情報統制の国ですからね、海賊盤等で流通するようなジャンルであるHM/HRを本国から出てくるとは民主主義の波は少なからず訪れているのかな?なんて思ったりもします。当時の中国にこの手の音楽をサポートする環境も厳しく、それがこのレトロなサウンドに反映されているのですが、逆にそこが何ものにも媚びないピュアな精神性が宿っているように感じられロックしているなと思わずにはいられません。平坦で迫力のない音質だろうし北京語の語感も気になるかもしれませんが、情念のある⑤のような曲まで聴き進めれば昔の日本もこんな感じだったんだよなと妙なレトロ感を想起させられるから不思議です。ある意味、望郷ですよ。欧米諸国では味わえないアジアな世界観が溢れていますよ。バラードタイプの曲が多く、やや乗り切れないのは球に傷ですがテクニック云々だけではない精神性にロックを感じる方ならイケるんじゃないかと思います。


黑豹 (2014-08-24 12:43:29)

黒豹楽隊と書いてHei Baoと北京語で読みます。Hei Bao で登録しようと思ったら黒豹が選択できたのでそのまま登録しました。日本でも2nd,3rdはビクターからアジアンブームに乗りCDもリリースされており国内外においても知られた存在でしょう。何かと制約の多いお国柄中国において長髪のロックバンドがいる事に驚いたし、正規な形でこのような音楽が流通しても大丈夫な雰囲気がある事に興味を持たされたものです。


Rat Attack - Rat Attack ★★ (2014-08-24 12:34:35)

ハワイはホノルル出身のバンドです。ギタリストは後にMarty Friedman率いるハワイに参加する
Tom Azevedoさんが籍を置いている事でも知られていますね。陽気な観光地のイメージとはかけ離れた湿度も高めのUS産パワーメタルサウンドを披露、デモ音源の板起しにLIVE音源6曲をボーナスに加え2007年にCD化、当然音質など期待できませんが、貴重なコレクターアイテムの商品化にニヤニヤと笑いもこぼれたものです。色気はなくとも鋼鉄愛に満ち満ちた剛毅な一枚、冷静になると可もなく不可もない類型的な楽曲のオンパレードに何を聴くねんとなるのですが、ある意味NWOBHMに対するアメリカ的な解釈が加えられドタバタとしたリズムも懐かしいメタルバブル前の1983年に世に出た作品だけに、商売っ気も少ない剛毅なスタイルを貫く姿に目頭も熱くなり、一年に一回は聴きたくなる一品ですね。


DOZER - Through the Eyes of Heathens ★★★ (2014-08-23 12:56:05)

1995年から活動している北欧はスウェーデン出身のストーナー系のバンドが2005年にリリースした4th。初期サバス直系のローファイを効かした酔いどれドラミングの心地よさに、こちらも酩酊しそうになりますが、サバスほどスローではなくリフワークも含めメタリックな要素が強く埃っぽい70年代のブルースロックなどの影響も強く感じさせ、重量感のある生々しいグルーブが勢いよく襲いかかってきます。うねりを上げるベースもカッコいいわ。ファズの掛かったギターとボーカルの処理の仕方などレイトバックしたサウンドが苦手な人には厳しいかも知れませんが、どこか北欧らしいメロディも聴こえてきたりと取っつき易さも彼らの魅力の一つ、普段はあまり聴かないジャンルでも、これくらい攻撃的なスタイルだと飽もこず何度もリピートしたくなりますね。


Daemonia - Dario Argento Tribute ★★★ (2014-08-22 13:57:47)

ゴブリンのキーボード奏者のクラウディオ・シモネッティが、自分を拾い上げミュージシャンとして生計を立てさせてくれた立役者である映画監督“ダリオ・アルジェント”氏に捧げた一枚。アルジェントと関わりの深い映画や彼が手がけた映画からの、リメイク&セルフリメイク作が中心なので原曲の味を損なわない入魂のアレンジが炸裂、贅沢にフルオーケストラを持ち込みそんじょそこらのアーティストでは再現できないような細部への拘りを活かし映画同様色彩豊かな世界が無限に広がっています。このような高尚な音楽を前に自分のような教養もないオッサンがコメントするのは憚れますし、そもそも表現出来る手法を持ち合わせていないので素通りしたいのですが、いつ聴いても手だれたメンバーが放つ熟練のプレイを前に興奮冷めやらず、視聴後の満足感、気軽に聴く事を許さない魅了感を味わうと誰かに言わずにはいられない衝動に駆られます。プログレなインストものも苦にならない方には是非とも聴いて欲しいと思わずにはいられませんね。一部の映画ファンやマニアだけにしか知られないシモネッティさんですが、認知度は低くとも稀有な才能を遺憾なく発揮し映画ファンのみならず音楽マニアも取り込む求心力の高い一枚、世の中に溢れる安易なクラシカルサウンドなんて木っ端微塵に吹き飛ばされますよ。


HAWAII - The Natives Are Restless ★★★ (2014-08-22 13:20:27)

バンド名ハワイに即した小技で幕が開ける2nd。そこから一気にパワフルなリフワークも健在なスピードメタルで幕が開けメタル魂に蹴りを入れてくれます。ベースは無骨なUS産のスピード/パワーメタルサウンドなんですが9曲入りと言う事で曲調もバラエティに富んでおり多彩な楽曲の中でも縦横無尽に駆け巡り印象的なフレーズとテクニカルなプレイで聴き手を魅了するマーティさんのギターは輝きを放ちますね。⑧はOmichan No Utaとクレジットされていますが日本民謡「さくらさくら」のインストヴァージョンでして、なぜおみちゃんの歌になったのかは分かりませんがスコーピオンズの「荒城の月」にインスパイアされて日本的なメロディに目覚めたと言っていた事を鮮烈に思い出させてくれる入魂のギタープレイが堪能出来ます。兎にも角にもハワイという陽気な土壌をイメージさせる音は出だしの数秒くらいで、あとは力の入ったサウンドが堪能出来ますので興味がある方は一聴の価値ありですね。ジャケットも複数ありますので気を付けてください。


HAWAII - Loud, Wild and Heavy ★★ (2014-08-22 12:57:49)

なんとも気の抜けたバンド名のように感じますが、メディアの登場も多く一般的にな認知も高い日本通で知られるマーティー・フリードマン氏が率いていたバンドのミニアルバム。力の入ったダーティーな歌い方に余裕は感じられませんが、主役であるマーティーさんのギタープレイは、やはり光るものがあり、アメリカのそれとは少々違う感性を垣間見る事ができ、攻撃的なリフワーク、ワビサビのあるメロディアスなフレーズと、そこが最大の聴きどころとなり、無骨なスピード/パワーメタルサウンドの中で異彩を放っていますね。


Daemonia - Dario Argento Tribute - Tenebre ★★★ (2014-08-21 05:07:11)

オリジナルがわかりません。
イントロのナレーションからゾクゾクと期待感を煽られます。
印象的なリフレインを盛り込み、ラストに向けて半音づつ上がっていく様が聴きどころなんでしょうね。
難しい事をサラッとやっているセンスと才能に唸らされます。


Daemonia - Dario Argento Tribute - Phenomena ★★★ (2014-08-21 04:59:09)

ダリオ・アルジェント監督の名作「フェノメナ」のテーマ。
虫と交信出来る不思議な美少女が危険一杯、蛆一杯のプールに飛び込む、
辻褄の合わない事もありますが中々の恐怖映画でしたね。ヒロインのジェニファー・コネリーの可愛らしさに、ロリコン男性にはたまらん魅力もあるでしょうし(ファッションも丁度いいよなぁ)、女性にも受けそうな中世的な魅力の女の子でしたが、原曲のハラハラとするリフレインもそのままにソプラノヴォイスもぶち込み盛り上げます。ドラムがエエ仕事するのですが、やはりギターソロでしょう途中でホーンセクション入れてブレイクしてから盛りがる構成に唸りますね。そしてソプラノヴォイスとあのリフレインだもん。殺されたわ。


Daemonia - Dario Argento Tribute - Opera ★★★ (2014-08-21 04:44:29)

邦題「オペラ座/血の喝采」ダリオ・アルジェント監督がフェノミナの次に制作した映画ですね。
原曲を知らないのですがタイトル通りな世界観が見事に描かれており、中盤で聴けるエレキギターのソロも泣かせるし、ソプラノヴォイスの美しさ、バックで奏でるピアノ、そして圧巻の管楽器導入パートの凄まじさ。安易にクラシカルとかドラマティックって言っちゃいけないなと思わせられるアレンジに唸る一曲ですね。お腹一杯もう一杯です。


Daemonia - Dario Argento Tribute - Mater Tenebrarum ★★★ (2014-08-21 04:37:49)

INFERNOのから続きます。
混声コーラスを従え管楽器とハモンドオルガンが華麗な歌劇を繰り広げます。
この世界を表現する術を持たない自分が嘆かわしいのですが、とにかく凄いの一言です。
本当にスゲェわぁ


Daemonia - Dario Argento Tribute - Inferno ★★★ (2014-08-21 04:33:22)

キース・エマーソン作曲サスぺリアの続編にあたる「インフェルノ」のテーマソング。
次の「Mater Tenebrarum」と組曲見たいな構成でして1分40秒ちょっとで終わります。
恐ろしいほど美しいピアノの音色と言い原曲と遜色のない忠実さが耳を惹きますね。
徐々に盛り上がり次で爆発しますよ。


Daemonia - Dario Argento Tribute - Profondo Rosso ★★★ (2014-08-21 04:27:10)

邦題「サスぺリア2」なんですが魔女3部作と言われるダリオ・アルジェンとの作品とは違います。
ようするに「サスぺリア」がヒットしたんで次に日本で公開されるアルジェンとの映画に「2」を
付けてしまった事が紛らわしい原題は「PROFONDO ROSSO」と言うミステリーホラー映画。
ちなみにサスぺリアよりも前にイタリアでは公開されていますので、二番煎じ過ぎる邦題ですね。
オリジナルの持つ焦燥感が聴き手を煽る、あのフレーズが印象的に盛り込まれています。
幾重にも折り重なる弦楽器が織りなす壮大なオーケストレーションが劇的な一曲。
隙のないアレンジと壮麗な一代叙情詩にため息が漏れます。


Daemonia - Dario Argento Tribute - Suspiria ★★★ (2014-08-21 04:15:52)

このイントロのフレーズを聴いた事ある人も多いでしょうね。
ダリオアルジェンとの代表作「サスぺリア」のテーマソング。
ギターソロからの盛り上がり方は圧巻の一言、このアレンジ力にのみ込まれます。


Daemonia - Dario Argento Tribute - Demon ★★★ (2014-08-21 04:07:19)

イタリアンホラーの名作「デモンズ」のテーマソング
オリジナルの質感を残しつつも大胆にビートを効かせています。
オルガンも大活躍なゴシック調の一曲。


Daemonia - Dario Argento Tribute - L'Alba Dei Morti Viventi (from "zombie/dawn of the Dead") ★★★ (2014-08-21 04:03:22)

ゾンビ映画の金字塔、不朽の名作のテーマソング。
オリジナルの神秘的でオカルトな世界観をそのままに
ミッドテンポのベースが恐ろしく響きます。
インパクトのあるヘヴィなギターも導入されオリジナルの良さを損なっていません。
アルバムのオープニングにピッタリの怖さを煽る一曲。


V.A. (VARIOUS ARTISTS) / OMNIBUS - Metal Massacre Ⅶ ★★ (2014-08-19 19:05:18)

シリーズ第7弾なんですが、今作のオープニングはマイク・ハウがいたことで知られるUS産のパワーメタルバンドHERETIC、次にだみ声女性シンガーのスラッシュメタルSENTINEL BEAST勢いよく来て、③はFLOTSOM & JETSOMとスラッシュ勢が続きます。KRANKもそうなんですがMetal Blade Recordsからのリリース組が多く実は曲も被っており、レーベルとしての方向性も決まり、軽めのサンプル的な要素が強まっております。DETENTEは後にアン・ボイレンお姉さまも籍を置いた女性シンガーをフロントに置くスピード/パワーメタル系のバンド、後にRAINBOWの「Kill the King」も自身のアルバムで披露する正統派のCOMMANDER、JUGGERNAULTはあの、ボビー・ジャーゾンベクさんが居た事でも知られていますね。バンドの知名度の割には実力者も多く、決め手に欠けているのですがクオリティは初期の頃より上がってきてます。その分、突き抜ける破天荒さが薄まり、個人的には何となく寂しくありますね。これ以降のシリーズは流石に手を出すのは止めましたが2000年に入りシリーズを13弾まで出しているとは、息の長さと、空気で読める空白期間の長さが、このシリーズのあり方を示していますね。しかしここまでくると、マニア向けと言うよりもコレクター向けの要素もあり普通に手は出しづらいかなと思います。当時1600円で国内盤買えたからイケたようなもんだもんね。


V.A. (VARIOUS ARTISTS) / OMNIBUS - Metal Massacre Ⅵ ★★ (2014-08-19 18:28:42)

気合いの入ったPossessedで幕が開けますね、1985年ですからスラッシュ勢も多くMAYHEM、HIRAXH、HALLOW'S EVEにあのDARK ANGELときてますからね。アメリカでもアンダーグラウンドな世界ではドゥーム系も弱くなくThe Obsessedも参加とマニアなバンドが多く収録され当時のUSシーンを垣間見る事が出来、懐かしさも去来、出している音も纏まりが出てきてクオリティにおける歴然とした差が縮まってきています。特にある程度の作品を出し続けているバンドは輝かしい才を感じさせ、オッと思わせる展開もあり、結構なお得感があります。このシリーズに飽きがきていて、もう購入するの止めようかなと思っていいた矢先に、スラッシュ勢のソコソコの原石を見せられたら食指も動きますかね。


V.A. (VARIOUS ARTISTS) / OMNIBUS - Metal Massacre Ⅳ ★★ (2014-08-19 18:04:46)

シリーズ第4弾、参加メンバーも徐々に小粒感が増し、個人的にも知らない名前も増えてきましたが、US産ドゥームとしてマニアから支持を受けている③のTROUBLEやAGENT STEELの前身SCEPTRE時代の音源④、ダークなドゥーム色の強いパワーメタルなWAR CRYの⑥、US産のスピード/パワーメタルABBATOIRの⑦、気合いの入ったスピードメタルが聴けるZOETROPEの⑤、さらにはリジーさんのヴァージョン違いも聴けたりと中身は、それなりの充実ぶりです。細かい事が気になる人には受け付けられない事も多いシリーズなんですが、4作目でも、それなりの新人と粗挽きなクオリティで出してくる事に、もう少し商売っ気を出した方が良いのではとコチラが心配になりますがブライアン・スラゲルの心意気に頭が下がりますね。


V.A. (VARIOUS ARTISTS) / OMNIBUS - Metal Massacre Ⅴ ★★ (2014-08-19 17:43:57)

シリーズ第5弾。OMEN、VOIVOD、ATTACKER、METAL CHURCH、US産のパワーメタルが揃う、このラインナップにまずは興味がそそられます。HELLHAMMERはあのCELTIC FROSTの前身バンドだし、これぞ新人発掘コンピものの楽しみ方でしょうね、ダイヤの原石が研磨されていない素材をそのまま出される荒技に、もう少しなんとかならんのかい等の突っ込みを入れつつ楽しむのが一番でしょう、苦笑いもそこそこに、洗練され売れる事の大切さと難しさ、そしてこういう作風だからこそ感じさせる初期衝動をくすぐる荒々しいサウンドはメタル愛そのもの、成功し認められたいが売れる事とは違うベクトルが感じられ清々しい気持ちになります。一発屋にもなれないバンド達が参加する作品に価値がどれだけあるのかと言われると、ある意味まったくないのですが、何ものにも代えがたい尊いものが息づいていると思わずにはいられません。手を変え品を変え小手先の目くらましが多い世の中です、うわべの話題性に乗っかり雑誌片手に、あたかも自分が見たかのようなウンチクを語るような事がないようにしていきたいものですね。今作のようなアルバムを聴くと改めて大切なものを思い出し、地に足を付けてブレる事なく生きたいと思いますよ。


V.A. (VARIOUS ARTISTS) / OMNIBUS - Metal Massacre Ⅲ (2014-08-17 18:46:01)

スレイヤーが初めて世に出た曲がオープニングに収録されている第3弾。期待しているような過激さを当時はまだ出していませんが資料的な価値としてはマニア心をくすぐるスレイヤーが入っている事が最大の関心なように思います。②のBITCH、③のTYRANTと中々拘ったサウンドが続きますが、それ以降、大きな山場を迎える事無く終わるような気がして物足りなさを覚え、スレイヤーのために1600円も払うんかいという葛藤を覚えますが、それもマニアな楽しみというものでしょう。ちなみに当時メタルブレイドの再発カタログは1600円で新譜が買え、オーメンやリジー・ボーデン等を買い揃えた事を懐かしみますね。


V.A. (VARIOUS ARTISTS) / OMNIBUS - Metal Massacre Ⅱ ★★★ (2014-08-17 18:20:58)

METAL MASSACREシリーズの中で一番興味を惹かれるラインナップが収録されているのが第二弾。有名になりかけたバンドが多く、知名度的には劣るのかも知れませんが、アーマードセイントで幕が開け、ピロピロギターも懐かしいサードステージアラート、ジェフ・マーティンが歌うパワフルなUS産メタルのサージカル・スティール。コネチカットの雄、我らがマイク・ヴェセーラのオブセッションに日章旗バンダナも眩しいベースがいるプリーストスタイルの正統派サヴェジ・グレイス。クリフ・バートンがトラウマで唯一残したと言われるヴァージョンも聴けたり、ハワイの前はアロハだったんかいと、突っ込まずにはいられないDEMO音源しか残していない女性ボーカルを擁するマーティ・フリードマンの前身バンドのプレイが聴けたりと、個人的には麗しのラインナップです。全タイトルを聴いたわけではないのですが、今作は全体的に出来不出来の差も激しくなく通して聴いても苦にならない魅力なんかもあり、後のシーンの動向や方向性を考えると興味がそそられるメンツが揃っていてシリーズの中では一番手にする機会の多い一枚です。小粒感は否めませんがこれも時代を反映したNWOBHMに対する猛烈な答えなんでしょうね。


V.A. (VARIOUS ARTISTS) / OMNIBUS - Metal Massacre ★★ (2014-08-17 17:47:48)

NWOBHMに負けるなと言わんばかりにブライアン・スラゲルが立ち上げたMETAL BLADEよりリリースされたコンピレーションの第一弾。この作品にはファースト・プレスとセカンドプレスで収録曲が違い、ファーストプレスにはRATTにインギーのいたSTEELER、そしてメタリカのムスティンヴァージョンが収録されており、希少価値は高いのですがCD化はさらにRATTをカットしたサードプレスが1994年に国内でリリースされましたね。オープニングのBLACK&BLUEが思っていたよりメタリックだった事に驚いたし、艶めかしい光沢のあるメタルナンバーが異彩を放つ②のBITCH嬢や硬派なMALICE、線は細い歌も欧州風味たっぷりな雰囲気のあるCIRITH UNGOLといったところも興味をそそります。厳しい音質ですが、やはりこの荒々しい初期衝動はこの手の作品ならではの味わいでしょうね。NWOBHMに対するアメリカからの回答ともとれるマニアな一枚、お試しあれです。


MANTAS - Winds of Change ★★★ (2014-08-16 19:52:18)

ギターのMANTASさんがVENOM脱退後の1988年にリリースした1st。バックで高らかに鳴らすキーボードが活躍するメロディックな英国HM/HRサウンドにまずは驚き、そのクオリティの高さに再度驚かされます。VENOM時代のサウンドを期待すると完全に肩透かしを喰らいますが湿り気のある純度の高い正統派HM/HRサウンドの質の高さは聴き応え十分、④⑦⑨のインストナンバーで聴ける華麗なギターワークと軽快なメロディの数々に心踊らされ、それ以外の歌モノもテンポアップされた曲が多くリピート率も高まり、やや平坦な音質ではありますが捨て曲なしの名盤と言いきれるほどのクオリティを誇っていると思います。張りのある歌声のシンガーもこの手の楽曲を歌うには申し分ない逸材で英国的メロディアスHM/HRを嫌みなく表現してくれているのも好印象。キャッチーでメジャー感もあるしスピードと哀愁のメロディが高次元でメタルな世界観の中で昇華されている今作は正統派マニアにおススメの一枚です。


UFO - Mechanix ★★ (2014-08-16 18:53:06)

ちょっと覇気がないジャケットなんですが中身は気合いの入ったメタリックな一枚。マイケルのいないUFOなんてと、どうも影が薄いポール・チャップマン氏なのですが、このアルバムの貢献度を考えれば十分なほど新生UFOサウンドに貢献しているし鮮烈なプレイを聴かせています。②なんてノリノリだもん、1982年のアルバムなんで今聴けば地味でしょうが、英国の伝統を受け継ぎ叙情的なメロディとダイナミックな芯の太いロックサウンドの輝きが失せる事はありません。


ACE FREHLEY - Ace Frehley ★★ (2014-08-16 18:36:27)

1978年リリースの1st。当時各メンバーがソロを出すという企画的な一枚だったとか?今作は借金のカタに沢山のCDを手放さなければいけなくなった友人が段ボール数箱譲ってくれた中にあった一枚。時代ですからねシンプルなアメリカンロックが基本なんですが、イメージとは違いかなりハードなアプローチのギターアルバムで、あまり得意ではないアメリカンな作風も適度な重さとコジャレた雰囲気がKISSのベスト選曲しかしらないような僕には新鮮に響き、こういう熱い季節に聴きたくなる一枚です。優等生が夏休み中に背伸びして悪ぶった感じと言えば良いのでしょうか、そんな嫌みのないハードさが、分かりやすくロックしていて、ちょっとファッファ楽しい気持ちになるんですね。普段、まず手に出さないジャンルなんですが老いが許容範囲を広げ、楽しむ事が出るようになるんだから不思議なものです。若い頃は頭でっかちで排他的だったからなぁ、そもそも音楽なんて個人の哲学でジャンルが決まるようなもんです。目くじら立てず確固たる信念の上、楽しめれば一番、そう思いますね。


ANVIL - Hope in Hell ★★ (2014-08-16 18:11:05)

老いて益々血気盛んな彼らが2013年にリリースした頑固一徹なメタルアルバム。アルバム毎に多少の変化はあれど基本は何も変わらない年季の入り方が一味も二味も違う音を今作でも知らしめてくれます。時代性はトレンドとは無縁の音楽性は清々しいまでの心意気を感じさせ、前作よりも大人しく無難な作品を前に興奮を覚える趣も少なめでしたが、近年にない歌メロの充実が耳を惹き、何をやってもANVILなんだなぁと感心させられました。オリジナルアルバムをせっせと輸入盤で購入しベストやLIVE作以外はコンプリートしていますが、今作こそ「BACK TO BASICS」な匂いを漂わせ、往年の雰囲気に近づいていますね。


HEAVENS GATE - Livin' in Hysteria ★★★ (2014-08-15 15:22:35)

シンプルでキャッチーな曲から、巧みなアレンジとドラマ性を配した楽曲と、キレのあるツインギターを活かしたスピードとメロディを揃える事により、表現力が増し全体的に躍動感と洗練度が見違えるほど進歩した1991年リリースの2nd。前作以上に緻密に積み上げた展開とフックに富んだ美旋律の数々、まさにHM/HRの醍醐味を如実に伝えており、感触的にもメジャー感のある正統性を兼ね備えており新たなる魅力を提示しております。親しみやすいメロディも聴こえてくるしツインギターの魅力も更なる磨きを掛け完成度の高い楽曲と演奏は、十分すぎるほどのつ訴追力を持ち聴き手を魅了するでしょう。アクセプトのような様式美溢れるダイナミズムも感じられ今作の持つ求心力はパワフルなHM/HRが好きな方にはたまらないでしょうね。1stの路線を推し進めつつも曲作りにおいて新たなる展開も見られる彼らの代表作、コミカルな明るさも感じさせないので、その辺が苦手な人にもすんなり聴く事が出来るでしょうね。


HEAVENS GATE - In Control ★★ (2014-08-15 15:10:19)

1989年リリースの1st.洗練度やトータルで見たコンセプトとしては2ndに譲りますが、負けん気と言うか隠せないジャーマン度とパワフルさでは、こちらも負けていませんよ。雄々しいパワフルさと哀愁を誘うツインリードも印象的だし荒削りだが美旋律を散りばめた楽曲は激しさの中に優美な魅力を内包していて奥の深い楽曲も並んでいます。洗練はされていませんが、愚直なまでに突き進む熱きメタル魂みたいなものを強く突き動かされる衝動に駆られる、なんとも言えない一枚。通して聴けば肩もコリ飽きも来るのですが、外せない精神性みたいなものを感じ、今でもたまに聴きますね。巧みなアレンジと完成度が増した次作には劣るかもしれませんが、熱い精神性が宿るHM/HRの醍醐味を伝える一枚ですね。


HEAVENS GATE - In Control - Shadows ★★ (2014-08-15 14:59:12)

アカペラで始まり
メランコリックなフレーズが切り込んできます
パワフルな歌声が慟哭となり聴こえてくる
パワーバラード風なミドルナンバー


HEAVENS GATE - In Control - Path of Glory ★★★ (2014-08-15 14:56:09)

気の抜けない一曲です
パワフルで雄々しいメロディと哀愁が鳴り響きます
地味ですが好きですよ


HEAVENS GATE - In Control - Tyrants ★★★ (2014-08-15 14:54:08)

ジャーマンメタルだなぁ
王道を行く展開も美しい
ソロの入り方も流れも好きです


HEAVENS GATE - In Control - Hot Fever ★★★ (2014-08-15 14:52:47)

ヘヴィでワイルドなミドルナンバー
シンプルなノリも好きです


HEAVENS GATE - In Control - Surrender ★★★ (2014-08-15 14:50:46)

2ndにも通ずるスケールの大きなメロディックナンバー
洗練されていないぶん
余計に熱いものが伝わります


HEAVENS GATE - In Control - Turn It Down ★★★ (2014-08-15 14:47:18)

パワフルなミドルナンバーですね
こっちまで力が入ってきます


HEAVENS GATE - In Control - In Control ★★★ (2014-08-15 14:44:21)

パワフルですね
気合いが漲っています
これぞメロデイックなジャーマンスタイル


HEAVENS GATE - Livin' in Hysteria - Gate of Heaven ★★★ (2014-08-15 14:40:23)

好戦的なメロディが疾走します
王道的なパターンもツボにはっていますね


HEAVENS GATE - Livin' in Hysteria - We Want It All ★★★ (2014-08-15 14:37:25)

欧州風味の跳ねるリズムも印象的
キャッチーな一曲
エエですよ


HEAVENS GATE - Livin' in Hysteria - Best Days of My Life ★★★ (2014-08-15 14:36:02)

エエ曲です
ピアノも泣かせてくれます


HEAVENS GATE - Livin' in Hysteria - Flashes ★★ (2014-08-15 14:34:05)

パワフルな疾走ナンバー
速い曲をオーダーされたような感じがします


HEAVENS GATE - Livin' in Hysteria - Fredless ★★★ (2014-08-15 14:32:34)

好戦的なインストナンバー
この緊張感がたまりません


HEAVENS GATE - Livin' in Hysteria - Empty Way to Nowhere ★★★ (2014-08-15 14:31:30)

パワフルな三連が印象的ですよね
サビメロのファンタジー感がギリギリで好きです
ツボを押さえていますね


HEAVENS GATE - Livin' in Hysteria - The Never-Ending Fire ★★★ (2014-08-15 14:29:54)

リリシズム溢れる雄々しい一曲
貫禄すら漂わせますね
欧州産ならではの憂いがたまらん
ソロへの流れもいいね
パンチの効いたリズムも耳を惹きます


HEAVENS GATE - Livin' in Hysteria - Livin' in Hysteria ★★★ (2014-08-15 14:25:01)

クドい展開も盛り上げますね
一瞬崩れかけるコミカルな雰囲気も
踏みとどまるから聴けますね


Tyga Myra - Deliverance ★★★ (2014-08-14 17:55:33)

マニアならご存知の音質の悪さが目につく悪名高きEbony Recordsから期待通りの音で1986年にリリースされた1st。懐かしいタイプのハイトーンシンガーと英国的な湿り気とシャープさが耳を惹く王道メタルサウンドが、やはり懐かしい空気を運び、猛烈なノスタルジーを味わいさせられます。エッジが削がれた音質だが安定した演奏はまずまずの迫力だしパワー・スピードとこの手のバンドとしての魅力は備わっているしベタな構成だが単純に走るだけではない工夫を凝らした面もみられるし勢いのある、類型的な王道スタイルにノスタルジーをくすぐられたい方ならたまらんでしょうね。個人的にも何度も聴く事はないのですが、。このパワー漲るメタル然とした楽曲はやっぱりいいですね


TURBO - Strażnik Światła - Szept sumienia ★★★ (2014-08-13 12:35:53)

前任者に負けないパワフルな歌声が印象的です
歌メロが良いです
中盤の盛り上がりも見事だし
総じてパワフルな一曲


TURBO - Strażnik Światła - Na progu życia ★★★ (2014-08-13 12:33:36)

美しいイントロに導かれ弾き出される
ヒロイックな王道メロディアスHM/HRナンバー
洗練されていますが往年の空気を醸し出しますね
年季が違うわ


TURBO - Piąty żywioł - Rozpalić noc ★★★ (2014-08-13 12:25:05)

不穏なTURBOサウンドとモダンなキャッチネスさが
共存する新機軸を巧みに打ち出した一曲
王道な雰囲気を感じさせますね


TURBO - Piąty żywioł - This War Machine ★★★ (2014-08-13 12:23:32)

モダンで古典な一曲
リズムもパンチ効いてますね


TURBO - Piąty żywioł - Może tylko płynie czas ★★★ (2014-08-13 12:19:34)

8弱の大作ナンバー
静と動のコントラストを際立たせた展開もきまってます
洗練された出で立ちに感慨深いものを感じましたね


TURBO - Piąty żywioł - Amalgamat ★★★ (2014-08-13 12:14:51)

リフワークも冴えますね
パワフルなビートも印象的
中盤の広がりのある展開も含め
往年の空気を感じさせるインストナンバー


TURBO - Piąty żywioł - Niezłomny ★★★ (2014-08-13 12:12:54)

エモーショナルなギターも泣かせます
哀愁のパワーバラード


TURBO - Piąty żywioł - Garść piasku ★★★ (2014-08-13 12:11:11)

メロディックなミドルナンバー
今の彼ららしい展開が魅力です


TURBO - Piąty żywioł - Przebij mur ★★★ (2014-08-13 12:09:35)

チリチリと焦燥感を煽るメロディが耳を惹きます
原点回帰な面を魅せる王道な一曲
マイナー臭さがなくなってますね


TURBO - Piąty żywioł - Serce na stos ★★★ (2014-08-13 12:04:20)

キレがありますね
キャッチーでもあります
王道をいく一曲ですが今風でもあります


TURBO - Piąty żywioł - Cień wieczności ★★★ (2014-08-13 12:02:44)

躍動するリズムが瑞々しいです
新生TURBOらしい一曲


TURBO - Piąty żywioł - Myśl i walcz ★★★ (2014-08-13 12:01:32)

勢いよく弾き出される一曲
今までにないタイプの曲ですね
シンプルでカッコいいわ


TURBO - Piąty żywioł - Piąty żywioł ★★★ (2014-08-13 11:59:32)

静から出だしから力強くリズムチェンジ
メロディとパワーが一つとなって突き進みます
アルバムタイトルに相応しい一曲ですね


LIZZY BORDEN - Master of Disguise - Love Is a Crime ★★★ (2014-08-12 13:36:44)

サビメロがイイですね
大胆なホーンセクションの導入
ジャジーさも嫌味になりません


LIZZY BORDEN - Master of Disguise - Sins of the Flesh ★★★ (2014-08-12 13:35:47)

メロディアスですね
大衆性も加味されつつもハードな感触を残しています


LIZZY BORDEN - Master of Disguise ★★ (2014-08-12 13:33:25)

メンバーがチリジリになりゲストに支えられ、リジーさんのソロのようなアルバムです。元々リジーさんのソロバンドのような形態だっただけにあまり気にならないが、前作の流れを推し進めるメジャー感溢れる一枚。大胆にSEなどで曲をつなぎ、意欲的にホーンセクションやストリングスを導入、拘りのシアトリカルなショーを再現する音作りに取り組んでいますね。初期のあのカルト的な暗黒面は影を潜め、どこか不穏な空気が漂う姿は薄まりましたがバラエティ豊かな芝居ががった楽曲を流石の仕事ぶりです。個人的にはリジーさんのシャープなハイトーンを生かすのは初期の路線と思っているので、ここではその声による線の細さも気になったりと、逆に個性を消していると思ってしまうのですが、ないものねだりの贅沢な話だと思っているので気にならず最後まで聴き通せました。何を聴きたいかで評価も分かれるのでしょうが前作を気に入っている方ならすんなり楽しめるでしょうね。


LIZZY BORDEN - Visual Lies - Me Against the World (2014-08-12 13:13:52)

アルバムのオープニング
静かな出だしからそのまま展開
何かを期待すると完全に肩透かしを食らいますが
逆にそこが今アルバムを象徴しているのでしょう
それまでの個性溢れるオカルティックなリジースタイルから脱却している
色んな意味でMTVを意識しているメジャー感満載のミドルナンバー


LIZZY BORDEN - Visual Lies - Voyeur (I'm Watching You) ★★ (2014-08-12 13:09:40)

ホラータッチが全然ないリジー風メジャーポップナンバー
その噛み合わせが評価の分かれ目でしょう
このアルバムを象徴していますね


LIZZY BORDEN - Visual Lies - Den of Thieves ★★ (2014-08-12 13:07:45)

走る曲が少ないアルバムなので目立ちますね
典型的な疾走ナンバー


LIZZY BORDEN - Visual Lies - Shock ★★★ (2014-08-12 13:06:35)

明るく成りきれないのも魅力ですよ
ダークなんですが爽快です
不思議な一曲
アルバムの2曲目ってのが絶妙ですね


LIZZY BORDEN - Visual Lies - Visions ★★★ (2014-08-12 13:02:33)

アルバムを閉めるメロディアスな一曲
メジャーな感触はありますが
この湿り気がリジーならではの魅力
好きなタイプの曲ですね
どこか不穏な雰囲気が漂うのも◎
個性は大事ですよ


LIZZY BORDEN - Visual Lies - Eyes of a Stranger ★★★ (2014-08-12 13:00:08)

キャッチーですね
メロディも良いです
個性は薄れていますが良い曲です


LIZZY BORDEN - Visual Lies - Visual Lies ★★★ (2014-08-12 12:56:45)

初期の名残を感じさせます
シアトリカルなショーも想起させる
キャッチーなサビを用意したアルバムのタイトルトラック
新旧の魅力を凝縮していますね


LIZZY BORDEN - Visual Lies - Outcast ★★★ (2014-08-12 12:54:53)

キャッチーなんですが
不穏なリジーサウンドにまとめ上げています
流石な一曲です


LIZZY BORDEN - Visual Lies - Lord of the Flies ★★ (2014-08-12 12:53:08)

妖しげなリジー節の雰囲気を残していますね
個性的なハイトーンと洗練された楽曲との相性も悪くないです


LIZZY BORDEN - Visual Lies ★★★ (2014-08-12 12:49:47)

プロデューサーにマックス・ノーマンを迎えまずはマイナー臭さを排除していますね。それまでの奇怪なイメージを覆すメジャー級のサウンド、1987年と言う時代背景も見えてくる洗練されたスタイルに舵を切り大衆性は大幅にUP、より多くの人に受け入れられるサウンドで勝負を掛けてきます。しかしところかしこに自らが示したショックロック路線の冷ややかな感触も残しキャッチーなメジャー級サウンドと折り合いをつけています。この手のカルト的なバンドはやはりマイナー臭が似合うのは方向性故のジレンマでしょうが、能天気なL.Aメタル群とは違う知性を感じさせるバンドだっただけに、あそこまで開き直れなかったのも頷けますね。どこか冷めた暴力性とオカルトな質感が音に溢れていただけにR18作品がR12くらいの刺激に薄まったが、クオリティは上がっている、そんな感覚を肌で感じさせる作品です。メロディは相変わらず良いしサビで聴ける厚めのコーラスワークも冴えわたり、ほんの少しのオカルトテイストを散りばめたリジーの存在感にバンドとしての拘りを感じますね。ちなみにオリジナル制作には参加出来ませんでしたが、ギターは後にオジーオズボーンの参加するジョー・ホムルズが弾いているにもマニアならチェックする価値ありでしょう。


Q5 - Steel the Light ★★★ (2014-08-10 19:16:02)

ノッケからカッコいいですね。メロディックだしハードにドライヴィングする①にまずは悶絶、地味なメンバーショットからは想像もつかないカッコよさに軽く脱帽、頭③曲の出来の良さに完全に白旗です。中盤から後半に掛けて中だるみ感もありますが、聴き進めればメンバーのテクニックの高さに驚かされるし、もう一度メンバーショットの地味さに二度見しますが、出ている音は本当に素晴らしいです。正統派アメリカンメタルの良心としてメロディ愛好家なら是非とも聴いて欲しいおススメの一枚ですね。


DANGER ZONE - Victim of Time - Land of the Ancient Bones ★★★ (2014-08-10 18:53:06)

アルバムのラストナンバー
こちらも走っていますね
キャッチーなメロディを散りばめた正統派な一曲


DANGER ZONE - Victim of Time - Dragon's Lair ★★★ (2014-08-10 18:51:23)

湿り気すぎないメロディが適度な重量感を併せ持ちながら走ります
マイナー臭たっぷりですが僕は好きですよ


DANGER ZONE - Victim of Time - I'm Waiting for You ★★★ (2014-08-10 18:47:55)

ラフで明るめの一曲
時代的にL.A風なイメージを取り込んだのでしょう
そこを割って出てくるらしいツインリードも興味深いですね


DANGER ZONE - Victim of Time - Wolfox ★★★ (2014-08-10 18:46:36)

中盤でアコギを盛り込み気だるい感じになります
パワフルに突き進む一曲


DANGER ZONE - Victim of Time - Doctor Freak ★★★ (2014-08-10 18:43:38)

ツインリードに焦がれます
欧州産の泣きのメロディが走る一曲


DANGER ZONE - Victim of Time - Victim of Time ★★★ (2014-08-10 18:41:31)

キャッチーで硬派な一曲
彼らの魅力を端的に伝えますね
アルバムの幕開けにピッタリです


DANGER ZONE - Victim of Time ★★★ (2014-08-10 18:36:50)

魅惑のツインリードが聴き手の感情を激しく揺さぶるイタリア産の正統派HM/HRバンドが1984年にリリースしたEP。CD化されていますが、僕が所持しているのはリプロ盤ですね。不気味なタッチの絵がなんとも気色悪いアルバムジャケットとは裏腹に、壮麗なツインリードも眩しい、叙情的なメロディを奏で、親しみやすいキャッチネスさも兼ね備えた名盤です。6曲入り21分と言う事でテンポの良い楽曲で進められる構成も聴きやすいしNWOBHMを通過した甘辛なハードテイストが絶妙なコントラストを描き刺激的に弾き出されるサウンドはマニアだけが知っているではもったいないクオリティを誇っています。時代とインディーズ故の輪郭の甘い音質は仕方ないが、そこを間引いても魅力的な音を聴かせてくれ、コンパクトだがドラマ性を配した楽曲は聴き応え十分、要所を締める印象的なツインリードの嵐はバンドの生命線として光り輝き魅了し続けるでしょう。甘い声質のシンガーとパワーメタル路線の相性も良く、逆にバンドの個性となり、やはり光り輝きます。隠れた名盤は数あれど今作はその中でも最高峰に位置していると言いたくなりますね。正統派メタルを愛する方なら胸に迫るものがあると思います。


CINDERELLA - Heartbreak Station ★★ (2014-08-09 18:11:28)

時代的にも70年代の音楽がリバイバルしていた時期だけに英国からはクワイヤボーイズにドックスダムールとモロなブルースサウンドを基調としたバンドも出てきましたからね。彼らはあざとくなく自らのルーツを披露し嫌みなく反映させている。レイトバックしたアメリカンメタルを当たり前に演奏すると言う事は、その分、個性不足は否めないわけですが、普遍のアメリカンロックを前にそんな戯言は無用、個人的にはおおらかでゆったりとしたリズムに身を任せ、夕陽をバックにドライブのお供として、季節限定で楽しむ音楽性ですね。ガチンコのメタルサウンドが嗜好の方にはおススメしませんが、メタル以前のロックサウンドを味わうには丁度よいような気がします。


CINDERELLA - Long Cold Winter ★★★ (2014-08-09 17:52:11)

いきなりブルースな渋い曲からスタート、おそらくドラムはコージーですかね。ノリの良い曲でも彼らは軽めのL.A風とはチョイと違う本格的な音が聞こえてきて、コージー・パウエル参加も、まったく引っ張られる事無く、渋いブルース路線一直線、重めの音を期待する人には、大人しく感じるでしょうが雰囲気と言い感触といい、相当な拘りとなり切りぶりに驚きます。若いのにオッサン臭い事をするバンドと映るでしょう。お得意のバラード③の色気や、温かみのある⑧なんかを聴くとほっこりとさせられ、この路線が醸し出す渋みに、歳も喰えば引き寄せられると言うものです。時代を見据えたブルース路線、彼らは無理なく、むしろこちらが本流なんですから説得力はハンパなく高いですよ。この時代に生々しい音を出していた彼らの先見の目を高さも見事な一枚ですね。


CINDERELLA - Night Songs ★★ (2014-08-09 17:35:43)

全編に漲るハードな男臭さと渋み、そこに絶妙なキャッチネス感をまぶした1986年リリースの1st。ボン・ジョヴィに見出されデビューというような事だったと思いますが、こちらの方が断然に硬派でワイルドだし、アメリカンなブルージーさも滲み出ておりAC/DCのような重量感のあるタテノリも心地よく響き新人らしからぬ堂々としたサウンドを聴かせてくれます。CINDERELLAと言う女々しいイメージを抱かせるバンド名とは裏腹な小細工無用、力と力で勝負を掛けるメジャーリーグのような豪快さと爽快感にアメリカンな雰囲気を存分に味わいながら、なんも考えずに身を投げ出すのが一番のような音でしたね。


Kouichi Ogawa's Kingdom Saga - Kingdom Saga - Wuthering Heights ★★★ (2014-08-08 15:41:36)

叙情的なメロディが華麗に舞う
パワフルなミドルナンバー
ベタですが好きですよ
福岡里見さんはエエ仕事をしますよ


Kouichi Ogawa's Kingdom Saga - Kingdom Saga - Remember ★★★ (2014-08-08 15:34:53)

エモーショナルな泣きのインストナンバー
叙情的なフレーズの応酬に焦がれます


Kouichi Ogawa's Kingdom Saga - Kingdom Saga - From the Bottom of My Heart ★★★ (2014-08-08 15:31:51)

泣かせるわ
猛烈な泣きを発散するバラード
MIKOTO嬢も負けじと張り合ってますね
金谷幸久もゲスト参加し泣きメロ合戦を繰り広げています
このフィーリングがたまらん


Kouichi Ogawa's Kingdom Saga - Kingdom Saga - Sleepless Night ★★ (2014-08-08 15:28:39)

泣いてますね
ここも歌がキレていません
正統派は歌が命
でも甘美なメロディが耳を惹きますよ


Kouichi Ogawa's Kingdom Saga - Kingdom Saga - Shoot out ★★★ (2014-08-08 15:24:14)

甘美なメロディがしなやかに舞う
哀愁の様式美HM/HRナンバー
扇情的なソロは圧巻です
ゲストシンガー扱いの男性Vo、Andy Reisertさんはパワー不足ですね


Kouichi Ogawa's Kingdom Saga - Kingdom Saga - Blood Or Tears ★★★ (2014-08-08 15:19:51)

RAINBOW風のミステリアスなコテコテの様式美ナンバー
MIKOTO嬢の歌声も負けていませんよ
ツボを押さえ冴えまくったギタープレイにニンマリさせられます


ASTONISHMENT - Astonishment ★★ (2014-08-08 14:53:10)

数多くのセッションワークやアークストームの北欧系速弾きギタリストで知られる大田カツが率いていたバンドのミニアルバム。シンガーはアークストームの1stで歌っていた今西洋明、ドラマーはプレシャス等にもいた金光健司等が参加、元の音源がデモのCD化だけに音質は厳しいのですが今西のパワフルに歪んだストロングヴォイスも雄々しいガッツィーなパワーメタルにソロは北欧風と言う大田カツの魅力と今西の特性を上手く合わせた音を具現化しており、1994年の音源と考えると合点がいくと言うものです。ヘヴィなリズムが生み出すウネリと煌びやかなソロが切れ込んでくる様にマニアならグッとくるものがあるでしょう。単純明快に走りだす曲がないのは時代が求めていなかったから、改めてそんな事を思い返し足枷をはめられた正統派サウンドに思いを馳せます。


LEATHERWOLF - Endangered Species ★★ (2014-08-07 18:08:22)

1984年リリースの1st。国内もCBSソニーから出ました。CD化はSteamhammerですね。LA出身のバンドなんですが幾度そのイメージを抱かせない欧州風味たっぷりな正統派サウンドを披露、美しいコーラスハーモニーや厚みのあるギターサウンドど後の片鱗を感じさせるプレイを随所に見せており扇情的なメロディックサウンドは、抜きに出た曲もない代わりに押し並べてクオリティは低くない。彼らのなんたるかを知るには1986年にリリースされた同じアルバムタイトルの方が格段に上なんですが、その成長ぶりを知る上でも今作は聴いておいた方が良かと思います。LAのクラブシーンにおいて、このような正統派スタイルが根付き、どのようにして変貌を遂げたかを知る事も出来ますからね。④みたいなドラマティックな曲は大好物ですから


TRAUMA - Scratch and Scream ★★★ (2014-08-07 17:44:19)

クリフ・バートンも在籍していたことで知られるUS産のパワー/スピードメタルバンドが1984年にリリースした幻の1st。ちなみにクリフのプレイはトラウマ名義だとMETAL MASSACRE2で聴けたと思いますのでマニアはそちらもチェックして見てください。シュラプネル系だけに速弾きは勿論、二本のギターが大胆にフューチャーされており、メタリックな質感とUS産の香りがあまりしない欧州風味でまとめた音が特徴となりパワフルな楽曲が並んでいます。ある意味80年代らしい華やかさと活きの良さが滲み出ており懐かしい雰囲気に浸れますね。画一的な歌い回しではありますがテンションの高いハイトーンヴォイスもバンドの後押しとなりガッツンガッツンと叩きつけてくるコンクリートサウンドの中でバンドの色を出そうと貢献していますかね。この時代だから味わえるUS産の無機質なサウンドに興味のあるかたは聴いてみてはいかがでしょうか、テクニカルなソロや扇情的で艶やかなメロディと光る部分は沢山ありますよ


LOUDNESS - THE SUN WILL RISE AGAIN - Not Alone ★★★ (2014-08-07 17:04:34)

二井原実先輩節を堪能出来ますね
ソウルフルだしブルージーで色気のある歌声に魅入られます
柔軟な今の彼ららしい一曲


LOUDNESS - THE SUN WILL RISE AGAIN - Shout ★★★ (2014-08-07 17:02:20)

二井原実先輩の歌い回しのエエ感じですね
メロディアスなパワーバラード
昔ほどベタベタじゃないのが今なんでしょうね


LOUDNESS - THE SUN WILL RISE AGAIN - Greatest Ever Heavy Metal ★★ (2014-08-07 16:59:47)

こちらも複雑な展開を生かしていますね
拘りの構築に往年の雰囲気を感じますが
今の彼ら風にまとめています
新旧ラウドネスが上手く融合しています


LOUDNESS - THE SUN WILL RISE AGAIN - Rock You Wild ★★ (2014-08-07 16:57:48)

鈴木アンパン政行氏の激しいツーバスも決まっています
80年代的な明るめのアプローチを取っていますね
キャッチーな一曲ですがソロは凄いですね


LOUDNESS - THE SUN WILL RISE AGAIN - The Sun Will Rise Again (2014-08-07 16:55:58)

昔のイメージを具現化してますね
LOUDNESS節も全開かな?
RED LIGHT SHOOTERな曲です


LOUDNESS - THE SUN WILL RISE AGAIN - The Best ★★ (2014-08-07 16:53:19)

2000年以降のファンには馴染みも深い一曲
モダンさもあざとくないし二井原実先輩も
この手の曲でも自分の味を出しています
中途半端な原点回帰でお茶を濁すなら
今の高崎スタイルを投影した曲の方がシックリ聴こえてくる


LOUDNESS - THE SUN WILL RISE AGAIN - Mortality ★★★ (2014-08-07 16:49:57)

王道の高崎リフが聴けます
王道のHM/HRナンバー
分厚いファットな音も勿論ですがSEなんかも盛り込み
古臭くないように仕上げていますね


LOUDNESS - THE SUN WILL RISE AGAIN - The Metal Man ★★★ (2014-08-07 16:46:29)

シンプルなリフに驚きます
8ビートもシンプルだしとても驚きます
ソロも面白い
過去を振り返ってもシンプルなんですが
逆に印象に残りました
好きですね