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CHURCH OF MISERY - And Then There Were None - Make Them Die Slowly (John George Haigh) ★★★ (2016-07-26 14:02:30)

今回のアートワークにも選ばれたジョン・ジョージ・ヘイグは死体をドラム缶に入れ溶解し完全犯罪を目論んだシリアルキラー。警察に逮捕された際も、6人殺したが死体=証拠がなければ逮捕できないでしょうと、開き直り&余裕を見せたバカもの。警察の執念の捜査により、わずかな人骨を見つけ有罪に持ち込み、慌てた本人は精神異常を装うも当然死刑です。

MAKE THEM DIE SLOWLYって個人的には人食い族の原題なんで興奮しました
70年代的な乾いたサウンドとドゥーミーなリフワーク
荒れ狂うグルーブか心地よいですね
噛みつくような獰猛な歌も好きです


CHURCH OF MISERY - And Then There Were None - The Hell Benders (The Bender Family) ★★★ (2016-07-26 13:53:19)

アメリカ初のシリアルキラー一家などと言われるベンダーファミリー、西部劇なんかでみる簡素な一軒宿。そこに宿泊した客を殺し金品を奪う。いかがわしい霊媒を生業とする娘、知恵遅れの息子、そして両親の4人からなる悪行の数々、想像しただけでもゾッとしますね。行方不明になった弟を探しに来た陸軍のヨーク大佐、彼の詰問に怯え、夜逃げその後の行方が知れないというミステリアスさがより恐怖を煽るのですが、なぜこの家族が大量殺人に至ったかは真偽は不明。金品を売りにきた事実と、夜逃げした宿から大量の死体が出た事による状況証拠の積み重ね、そもそも捕まっていないからね。

血なまぐさい陰惨なドゥームロックに酔わされます
メンバー間のケミストリーも見逃せませんね
貫禄のオープニングナンバー


OMEN - Hammer Damage ★★★ (2016-07-25 14:41:07)

前作『Eternal Black Dawn』から13年ぶりにリリースされた2016年5月発売のオリジナルアルバム。メンバーは前作のメンツにドラムもスティーブ・ウイティッヒが復帰したりと懐かしい顔ぶれも揃い、あのけたたましいOMENサウンドが復活。やや地味で生彩を欠いた作風の前作よりも、よりソリッドでパワフルなパワーメタルサウンドを披露。高揚感を煽る勇壮なメロディ、メタリックで滑らかなギターサウンドはケニー・パウエルならではの細やかな仕事ぶりを発揮、特段これといった押しの強さはないが、屈強なスクラムを組んだアンサンブルは彼らの真骨頂、この独特の響きこそダークなOMENサウンドの根幹を支えるものと思っているので、今作はその辺りが初期の頃を思わせる懐かしさがありますね。歌い手も時折JDキンボールを思わせる面もあったりと、往年のファンにも十分訴える面はあるかと思います。もう少しキャッチーで愛想のいいスピードナンバーを放り込んだ方が、ライトリスナーにはウケもいいのになぁと思うのですが、この重厚で硬派なスタイルこそメタルの魅力と思ってるし、彼らが繰り広げるヨーロピアンテイスト満載のドラマティックな楽曲を聴き体中に熱を帯びる感覚を今作でも十分に感じますね。なんとか商業ベースにのり、コンスタントに作品がリリースできる環境が訪れる事を切に願いますね。


HALLOWEEN - No One Gets Out! ★★★ (2016-07-25 14:10:17)

お得意のシアトリカルなパフォーマンスも目に浮かぶ芝居掛ったハイトーンヴォイスと時代性を加味したパワー漲るヘヴィメタルサウンドを披露した1991年にリリースされた2nd。ほぼ自主制作であろう環境がもたらす音質のヌルさはなんともしがたいがリジーボーデンとサヴァタージを掛け合わせたようなスリルとアグレッションにホラータッチを織り交ぜた楽曲の質は高く、ドイツのアチラとスペルがAとEの違いだけでロゴにも思いっきりカボチャだったりと(冷静に考えるとスペルの違いは大きいのですがアホのワタクシの脳みそでは間違えますよん)US産正統派HM/HRシーンに名を刻むバンド故に、その類似性が認知度の足を引っ張っているのなら残念です(バッタもんじゃないよ)。
当時のアメリカのミュージックシーンにおいて、彼らもメインストリームの波の中で自らのアイデンティティを確立しようと試行錯誤、更には音源リリースへ向けて行動を起こすもマネージメントに恵まれず、幻の2ndデモ『Victims of the Night』抱え活動は停滞、その中で新たに録音した今作を6年ぶりにリリース、そして『Victims of the Night』1997年まで待たされるとは運も実力のうちとは良く言ったものです。重々しいヘヴィなグルーブ、光沢のある鉛色の輝きがギラリと光るエッジの立ったギターリフとシアトリカルなパフォーマンスが導く刺激的なホラーショウサウンド、1980年代の頭から今日まで、途切れることなく活動を続けているバンドの底力と、これしか出来ないんだという意地を感じますね。ちなみにワタクシが所持するのは2013年にPure Steel Recordsから再発された、こちらに登録されている12番目まで収録されたヴァージョンですので、17曲入りのはマニア心をくすぐりますね。


Heavy Bones - Heavy Bones ★★★ (2016-07-23 14:35:26)

大橋隆志率いるキャッツインブーツのシンガーだったジョエル・エリス(キャッツインブーツはアメリカのキャピトル・レコードとアルバム8枚・契約金100万ドルという大型契約を果たし当時は話題になったがアルバム1枚で解散している)とL.A界隈では腕利きのドラマーとして知られるフランキー・バネリらが中心となり結成されたバンドが1992年にリリースした1st。ジョエルのワイルドで歪んだセクシーヴォイスを中心にシリアスなヘヴィロックを披露、軽快な『The Hand That Feeds』で幕が開け乗り良く突き抜けると思ったら、わりとミドル&バラード系の楽曲が中心で聴かせる楽曲が多い、その分メロディにも気を配り、大味なアメリカンロックとは一味違うメロウな味わいがあり、⑤⑥の流れなど顕著に感じさせてくれるでしょう。アルバム全体のクオリティは低くないが、やや流れが単調になりがちでシンプルにスッキリとノラしてくれたらもっと魅力も伝わるのになぁと歯がゆい気持ちを味わい、中盤にオープニングナンバーみたいな曲を放り込んでくれたらと楔になるのですが、まぁ無い物ねだりと言う事で、この安定感のある演奏と歌を楽しむのが一番でしょう。今作で魅力的なフレーズで自己主張をきっちりと果たしているギタリストは、ジェイク・E・リーの後任としてザック・ワイルドらと最終選考まで残ったと言われる、ゲイリー・ホーイが参加しているのが最大のポイントかも知れませんね。バンドは短命に終わり、ゲイリーは、ドラムのフランキーとベースのレックス・テニスンらとソロ作を作成、その後、彼のルーツの一つとなるジェフ・ベックよろしくなギターインストもので大成功を収めますね。ゲイリー・ホーイが真正面からメタル系の作品に参加する一品として彼のファンなら押さえておいても損はしないし、普通にワイルドなアメリカンロックが好きな人にも十分訴求するものはあるでしょう。一頃大流行りのガンズ印のワイルド系バッドボーイロックとは一味も二味も工夫を凝らした楽曲が詰まっているので。


KEEL - Keel VI: Back in Action ★★★ (2016-07-22 16:00:33)

1998年にリリースされた企画モノの一枚、往年のメンバーを集め、未発表の音源を中心に製品化。とは言えクオリティの下がるモノではなく十分新作として扱われてもそん色のない一枚、むしろ1998年にここまで80年代の匂いがするサウンドを休眠していたロン・キールが飛ぶ鳥を落としていた80年代時代のキール色を全開で出してくるとは驚いたものです。豪快なリフとリズムが生みだす大陸的なうねり、これまた剛毅な歌声、アメリカンでライトな作風もありますが、男っぽい質実剛健としたサウンドは寄せ集め集では終わらないクオリティを保持していますね。なんといっても今作で一番の話題は、時代を作り上げたパンテラが、まだ普通のメタルバンドだった3枚目にマーク・フェラーリが提供した⑦のキールヴァージョンが聴けるのがマニア心をくすぐるでょうね。剛毅なアメリカンロックが聴きたい方にはおススメの一品。無難な作り故に飽きのサイクルも早そうですが、青空の下、大音量で聴きたくなりますね。上手いんだか下手なんだかわからん、ロン・キールの歌がワシしゃ好きじゃ。


DIAMOND HEAD - Diamond Head ★★★ (2016-07-22 15:42:00)

メタリカに影響を与えたバンド、NWOBHMムーブメントにノリ、アグレッシブなリフワークを生かした1stで時代に名を刻んだレジェンダリーなバンドの最新作。メジャーデビューを果たした2nd、3rdでは第二のレッドツェッぺリンみたいな売りだし方をされ、ファンからの支持を失い解散。90年代に入りメタリカのカヴァー集やLIVEでの共演などで話題をさらい再結成するも、想像していたのと違うという事でまた解散。そして2002年にひっそりと復活、たび重なるメンバーチェンジを繰り返し活動を継続してきた彼らが満を持してタイトルにバンド名を冠した一枚を今年の4月にリリース(7月には国内盤もリリース)。ここにはメタリカに影響を与えたと言われる疾走感も荒々しさもパワーも存在しないが、円熟味を帯びた演奏から鳴らされるエモーショナルな響き、古典的な手法に乗っ取り組み立てられてはいるが、今の時代性を巧みに取り込む丁寧な作業は、実に焦点が絞りこまれ抜群の安定感を誇っています。バンド名とイメージがそぐわないとダメ、こんなの○○じゃないと思う方にとっては、聴く価値のない音楽性ですが、誇りぽい70年代的な音づくりの中で鋭利で硬質な感触を残した音楽性は、彼らのルーツを凝縮したような作風となり、シンガーのラスムス・ブーム・アンデルセンの爽快な歌唱と共に新たなる魅力を発散していますね。オーケストレーションを持ち込んだ妖しげなメロディが舞うラストソングなど今作ならではの味わいでしょう。そりゃ国内盤も出るわね。


VICTORIUS - Dreamchaser ★★ (2016-07-22 15:12:14)

国内盤はアヴァロンレーベルからリリースされているドイツ産正統派HM/HRバンドの3rd。派手に打ち鳴らされえるブラストビート、欧州産の湿り気と一聴して耳に飛び込んでくる感触の柔らかいキャッチーなメロディ、申し分ないスピード感と堅実極まりない無難な作りはメタル系の入門盤にはもってこいな仕上がり、同郷のハロウィンやブラインドガーディアン、派手な展開はドラゴンフォース辺りからの影響を感じさせ、その辺りの音楽性に共感出来る方には安心して楽しめるクオリティを保持していますね。個人的には先の見える展開&王道スタイル、更には聴いていこっぱずかしい感覚に囚われ全く手を出さないジャンルなのですが(タダでもらいました)ドイツ産ならではの生真面目さと、暑苦しさを緩和させる伸びやかな歌声のシンガーとの相性も絶妙で、ドイツからもこんな爽快なバンドが出てくるんだなぁと思いましたね。時にはヒロイズムさえ感じさせる高揚感のあるメロディと展開、けっして手綱を緩めないスピード感とキャッチネスさは、どこまでも親しみやすいが、ソリッドな質感の音は自分たちの本分を忘れる事のない証、BABYMETALブームで湧き上がる昨今、この手のバンドを進めると裾野も広がる可能性もあるのかなぁと思いますね。なにはともあれ、メタル系サウンドのカタルシスを開放する実直な作りは馴染みやすさNo.1でしょう。


LIZZIES - End of Time - End of Time ★★★ (2016-07-20 17:57:57)

不気味な出だし
ジャケットと歌詞の世界観がリンクしてますね
この懐かしきメタリックな響きがエエ
5曲入りのEPという流れを損なわず最後まで失速しなかったのも良かったね


LIZZIES - End of Time - Heavy Metal Warriors ★★★ (2016-07-20 17:55:12)

ストレートな一曲です
スペイン出身だし女版IRON CURTAINってトコロですかね


LIZZIES - End of Time - Speed on the Road ★★★ (2016-07-20 17:52:59)

キャッチーなリフワークが耳を惹きますね
シンプルな構成とストレートな展開
王道HM/HRナンバー
スペインの血も騒いでいますね


LIZZIES - End of Time - Blindslave ★★★ (2016-07-20 17:51:30)

醒めた情熱がクールな印象を与えますね
懐かしい時代を想起させる一曲
でも古臭くはない
魅力的なメロディラインを歌いますね


LIZZIES - End of Time - Sacrifice ★★★ (2016-07-20 17:48:31)

妖しげなメロディラインが耳を惹きます
メタリックな彼女たちらしいナンバー


SHAH - Terror Collection ★★★ (2016-07-20 17:28:49)

ロシアンスラッシャーが1992年にリリースした2ndという事ですがマテリアルは1985年から1991年までの音源を寄せ集めた代物?らしくロシアと言う事で確かな情報もつかめずリリースの経緯は分からないと、なんだか微妙な作品ですが出している音はキレのあるスラッシャーご用達の一品。音質は良くないが過激でノイジーな楽曲は殺傷力のあるリフワークを従えスピーディーに迫る姿は荒々しくもありカッコいい。光沢のある質感と欧州ならではの湿り気、そこに切れ込んでくるアグレッション、走るだけではない凝った演出の楽曲も用意、なんとも言えないアングラ臭は漂っているが、メタリカチックな楽曲群は十分な完成度を誇り前作の作風を推し進めた要素もあったりと、過激さと進化の過程を今作一枚で辿る事が出来るのがなんとも面白い。


XYZ - XYZ - Tied Up ★★★ (2016-07-19 21:42:39)

ドッケン譲りのメロウなHM/HRナンバー
地味な曲ですがエエですね


XYZ - XYZ - Inside Out ★★★ (2016-07-19 21:40:43)

雄大な大陸的ノリが心地よい
いかにもアメリカンな一曲


KISSIN' DYNAMITE - Megalomania ★★★ (2016-07-19 21:35:01)

ドイツ出身のNWOTHMバンドが2014年にリリースした4th。前作で魅せたバブリーなアメリカンロック色を強化、新たなるメタルアンセムなオープニングから良く出来た仕上がりを魅せ、良くも悪くもNWOTHMの旗手としての貫禄を魅せる事になるとは、2ndあたりのアクセプト的剛毅なスタイルが好きな方には少々鼻につく面はあるでしょうが、良く計算され再興された音楽性は盤石の完成度を誇り、バンドの方向性を見事に指し示す結果となりました。その流れは2曲目以降もしっかりと受け継ぎビックコーラスとグラマラスさを生かしつつも、ギターオリエンテッドな作風を貫く姿の頼もしさはバンドの肝、コンパクトな楽曲の中でも存分に爪痕を残すバランス感覚は見事だ。バブリー臭と売れ線志向な楽曲、ジャーマンメタルの魂を継承する勢いはあるが、10回くらい聴いたら飽きるんじゃないの?的なお気軽感も無きにしも非ずです、でもフックに富んだメロディと快活さを際立たせたノリのよい楽曲はHM/HRの入門編としては申し分ないクオリティを誇り、親しみやすさは過去最高でしょう。


Steele - Tricks up My Sleeve ★★★ (2016-07-19 21:19:27)

オリジナルは1996年に国内のみでリリースしたUS産のメロディアスHM/HRバンドの1st。話題になったのは今作でドラムを叩くのが鳴り物入りで全米デビューを果たすEZOのドラマー、アンセムやラウドネス、浜田麻里などたぎにわたって活動した本間 大嗣が参加している事で知られる一枚。作風はUS産らしい爽快なメロディと歌を中心とした作りだが時代が時代だけにダークな面もしっかりフォロー、ギターもヘヴィにチューニングされており、コマーシャル性の高い分厚いコーラスを重ねた歌とバックの重さを残した演奏は、微妙なかみ合わせかもしれませんが、多彩なポップセンスとカラフルさが程良く弾け、ポピュリズム溢れる音楽性となり昇華されております。思いのほかギターオリエンテッドな作風にもなっているし、デカイ会場が似合うサウンドは聴いていて心地よい。即効性の高いキラーチューンのオープニングナンバー『Tricks Up My Sleeve』なんてメリハリのある良く出来た曲ですよ。オリジナルのタイトルはバンド名そのままだったのですが、2011年に再発際にデモ4曲をプラスしタイトルも『Tricks Up My Sleeve』に改名、勢いもあるがメロディ重視の楽曲は、類型的で新鮮味に欠ける面もあれど耳を傾ける価値はあるかと思いますよ。メロディ派にはおススメに一品だし本間ファンは押さえたいでしょう。相変わらず美味しいオカズは叩き出しませんが堅実でした(笑)


ALCATRAZZ - Dangerous Games ★★★ (2016-07-18 13:55:26)

ALCATRAZZ=インギー路線という先入観から抜け出せなかった10代だった当時、初見のリアクションの悪さは相当でしたね。どこを聴いたらエエねんとラックの底一直線…お恥ずかしい限りです。
ALCATRAZZはグラハム・ボネットが中心となり結成されたバンド、あまりにも鮮烈なデビューを果たし革新的とも取れる音楽性は彗星の如くシーンを駆け抜けたと言っても過言ではなかったのですが、グラハムのポップセンスをいかようにして楽曲に反映するのかが鍵、インギーはクラシカルなギターを軸にした様式美スタイル、2枚目は枠にとらわれないヴァイの作曲センスを遺憾なく取り込み、プレイ以外の面でも支えたと斬新な作品ときて、ギタープレイを執拗に押さえこみグラハムの歌を中心としたストレートな作風の今作は、ハッキリと言って地味です、狙った地味さです。荒々しいとかスピーディーとか、短絡的な魅力に触れたい人には進めませんが、グラハムファンは勿論、ロックを感じさせる上手い歌が聴きたいと思う方には強く勧めたい一品。まぁ地味ですけどね。

火花散るインギー、ヴァイの変則的な楽曲構成の旨み、グラハム万歳な今作、どの時代も魅力的ですよ。
おっさんになるにつれ、一番聴く回数が増えたのが今作でポップセンスと洗練された大人の渋みを感じさせる歌メロに惚れました。
グラハムの歌は本当に上手い

今作リリース後、大胆な方向転換によるアルカトラスファンからの失望、バンド活動は停滞、そのまま解散となり、あれほど嫌っていた音楽性、ネオクラ様式美路線のインペリテリで歌う事になるとは世知辛いっすね


ALCATRAZZ - Dangerous Games - Night Of The Shooting Star ★★★ (2016-07-18 13:30:37)

アルバムのラストはアカペラで
お休みなさいと言われているような感覚にとらわれます
アルバムを閉めるのに相応しいムードがある
今作で終わったのが惜しまれますね


ALCATRAZZ - Dangerous Games - The Witchwood ★★★ (2016-07-18 13:26:45)

官能的な歌唱と楽曲
アーバンな魅力に溢れていますね
走らないとダメという人は今作すべてがダメでしょうから
グラハムの歌の巧さを堪能できるアルバムの中でも1,2を争う名曲ですね


ALCATRAZZ - Dangerous Games - Only One Woman ★★★ (2016-07-18 13:24:15)

グラハムの18番
ポピュリズム溢れた一曲


ALCATRAZZ - Dangerous Games - Blue Boar ★★★ (2016-07-18 13:22:09)

哀愁度の高いAメロ~Bメロの組み立て方も好き
サビではやはり明るめのメジャーキーを放り込む
グラハムのマイルドな歌声が映えますね
邪魔をしないダニーのギターも好きです
LIVEでは終わり方も引っ張りドラマティックになるんだろうなぁと想像できますね
隠れた名曲だと思います


ALCATRAZZ - Dangerous Games - Ohayo Tokyo ★★★ (2016-07-18 13:15:55)

エンディングに向けてOHAYO TOKYOが連発されますね
哀愁のある歌メロ
サビでパッと開けるポップセンスとメジャー感は素晴らしい


ALCATRAZZ - Dangerous Games - No Imagination ★★★ (2016-07-18 13:13:42)

軽快さとハードなビートが効いています
リラックスしてもハンパない声量が聞き手を圧倒するでしょうね
グラハムの歌声に魅了されますね
上手いし凄い
ダニーにもう少し弾かせてあげて


ALCATRAZZ - Dangerous Games - That Ain't Nothin' ★★★ (2016-07-18 13:10:57)

グラハムの歌の巧さを堪能しましょう
パワー漲る熱唱
それでいながらマイルドな感触がエエ
渋い一曲
好きですよ


ALCATRAZZ - Dangerous Games - Undercover ★★★ (2016-07-18 13:09:02)

アーバンでニヒルなサビが印象的
個人的には他の歌メロが好きですけどね
洒落た一曲ですね
ダニー・ジョンソンだからこれでよいのか
インギーやヴァイでは物足りないよね


ALCATRAZZ - Dangerous Games - It's My Life ★★★ (2016-07-18 13:06:28)

The Animalsのカヴァー
LOUDNESSがBoots WalkerのGeraldineをやったのと同じ感覚で聴いてます(ショーケンも歌っていたよ)
グラハムのパワフルヴォイスが似合いますなぁ


ERIKA - Lady Luck ★★★ (2016-07-15 15:54:42)

北欧ハードポップシーンの歌姫、我らがエリカ様が1993年にリリースした3rd。路線的には前作をさらに軽めのポップ路線を推し進めた作風となり、相変わらずの哀メロは健在もハードな好みモノとしては、やや食い足りない印象を受け曲単位の出来は素晴らしいが、個人的には通して聴くと少々だれるのが難点(④みたいなギターを前に出した曲が多い方が個人的には良い)、とは言え作風のクオリティのバラつきもなく総じて高いポテンシャルを秘めた楽曲を用意、なんだかんだ言っても飽きることなく最後まで聴かせる手腕は流石の一言でしょう。北欧ならではの透明感と糖度も高い哀愁のメロディ、その手のスタイルが大好物かたは勿論ですが歌モノやAOR系のハードナンバーが好きな方なら安心して聴けるのでしょう。


ERIKA - Lady Luck - Spread My Wings ★★★ (2016-07-15 15:47:19)

美しいピアノの音色に導かれるソフト路線を支持する一曲
今作を象徴するようですね
エリカ様の優しい語り口に癒されます
美しいメロにウットリ


ERIKA - Lady Luck - Bring Me the Laughter ★★ (2016-07-15 15:44:56)

エンヤ風の一曲
なんとも言えない幻想的な響きがエエですね
アルバムを閉めるのに相応しい


ERIKA - Lady Luck - Keep My Dreams Alive ★★ (2016-07-15 15:43:13)

甘く切ない北欧風のポップセンスが弾けています
嫌みに感じさせないのがエエ


ERIKA - Lady Luck - Letting It Out ★★ (2016-07-15 15:41:13)

似たような曲が続くので通して聴くと個人的には少々ダレますが
エリカ様のセンシティブな歌声を生かしたパワーバラード風の一曲


ERIKA - Lady Luck - No Heart at All ★★ (2016-07-15 15:39:16)

エリカ様のソフト路線を強調するような弾けるAOR風の歌モノ
今作ならではの響きがありますね


ERIKA - Lady Luck - Lost in Paradise ★★★ (2016-07-15 15:35:33)

デュエットですね
ソウルフルな男性シンガーとの絡みも官能的な響きがあります
甘く切ない北欧ハードポップナンバー


ERIKA - Lady Luck - Little White Lies ★★★ (2016-07-15 15:31:36)

エリカ様の言葉が感動を紡いでいます
優しい風を体中で感じる事の出来るバラード


ERIKA - Lady Luck - Come Back for Love ★★★ (2016-07-15 15:29:26)

今作の中ではギターもハード目ですね
1st、2nd路線を支持する方ならこの曲は耳に残るでしょう
エリカ様らしい一曲です


ERIKA - Lady Luck - Love Can't Live ★★★ (2016-07-15 15:24:26)

甘い
切ない
キュート
エリカ様の魅力がギュッと詰まっていますね
3分半の曲ですがストーリー性の高さも見逃せない
珠玉のハードポップナンバー


ERIKA - Lady Luck - It's Up to You ★★★ (2016-07-15 15:20:42)

胸キュンハードポップナンバー
この爽快だがしっとりとしてるのが北欧的で好きです
エエわ


ERIKA - Lady Luck - Merry - Go - Round ★★★ (2016-07-15 15:16:42)

遊園地みたいな①の意味が分かりますね
タイトルに相応しい曲調
弾けるポップセンスに聴いていて笑みがこぼれます
エエ曲ですね


ERIKA - In the Arms of a Stranger ★★★ (2016-07-13 12:35:24)

インギーの最初の奥様だったかな?北欧出身の女性シンガーERIKAが1991年にリリースした2nd。丁度この作品リリース時に結婚したような記憶があり、芸能界的な売り方をするなぁと思いました。そんな話題に頼らなくとも十分に訴えかける良質なメロディ満載のハードポップアルバムとしての充実度を誇り、北欧ならではの涼しげなメロディ、その爽快感と洗練度は相当なもので哀メロマニアなら手を出して損はしないでしょう。叙情的で透明度の高い甘美なサウンドは夜空に満点の星空&そして虹色に輝くオーロラを映し出すようで、北欧ならではのロマンシズム溢れる快活なポップソングの数々に身も心も清らかに洗い流してくれるでしょう。アルバムトータルのバランスという点では今作を押しますが、1stのオープングから次の曲の流れやCold Winter Nightのインパクトが強烈すぎてぬぐい去れない面はあれど、軽やかな歌モノロックはいつでも癒しを運んでくれますね。エエわ。ポップなもんが聴きたくなったら直ぐに手に取るもんね。今でも良く聴きますよ。


HEXX - Under the Spell ★★★ (2016-07-13 12:05:48)

今年の頭に今作発売30周年を記念してCD2枚とDVDをカップリングした3枚組でMetal Blade Recordsからリリースされた一品。オリジナルを聴いておらず、少々不安はありましたが、内容と価格が良かった(3000円以下)DISC1は今作丸丸+新曲2+今作のデモを収録の22曲入り。DISC2は1stフル収録+ラジオ音源+前身のParadox時代のデモ+2013年再結成時のデモ(1stのシンガー復帰)+2015年時のLIVEのお得感満載の内容にDVDでは更に4時間分の映像があり、最近のHeadbangers Open Air出演時の模様から1986年から1990年までの映像ありと、とりあえずパワーメタル系サウンドが好きな方は買ったらエエんじゃないの?と言いたくなるお得な一品として復活してました。というかバンド時代が再結成していたなんて万感交到るものがありましたね。

1stから2年後のリリースと言う事もあり格段に進歩を遂げるバンドサウンドを披露、若干ツメの甘さはあれど、そんな事をモノともしない異様なほどスリルと緊張感を誘発した演奏で聞き手を魅了、自らが進むべき道を追求&固まりグイグイと押し込んでいますね。この時代はならではのドタバタとしたけたたましいリズムはUS産ならでは、コンクリートサウンドを呼ばれるに相応しい荒々しくも金属的な響き、そこにダーティーな埃っぽさもあり、癖が強いサウンドは若いわりにはキャリアがあるだけに演奏もタイトでダレる事もなく聴かせ、流麗なツインギター、良く動き回るベース、ボトムを押し上げるドラムと、多彩なアレンジを施した楽曲を見事にコントロール、この手のバンドにありがちなアイデアに技術が追い付いていないという欠点はないのでパワー/スラッシュ系のサウンドが好みの方なら安心して身を任せる事が出来るでしょう。ハイテンションにスクリームする新シンガーの彼氏ですが、どこかで聴いたことあるなぁと思ったら、長身で甘いマスク、ギターを弾く姿が実に絵になる男、元ハリースキュアリー、アンセムの中間英明率いる『Hell 'n' Back』で歌うダン・ブライアンとさんだったんですね。相変わらずのクドさでした。

一曲目から最後までアドレナリンが出まくったUS産パワー/スラッシュメタルの名盤と呼ばれる一品。いやぁ興奮したなぁ。これだから歴史探訪はやめられん。そして1stも再評価しましたよ。あっちもキレていたなぁ。悪態ついた過去を謝罪しますよ


Marcello-vestry - Marcello-vestry ★★★ (2016-07-12 13:02:19)

1989年に華々しいデビューを飾ったマルチェロも同期のガンズの成功に打ち砕かれ死亡(当時シュラプネル系列に代表されるテクニック自慢のギタリストが嫌われる傾向があった)。知らんうちにDANGER DANGERのギタリストに落ち着いていたらしい。2000年以降のメタルに疎いワタクシは驚いていたのですが、これまた知らんうちにソロ的なアルバムをリリース。相方がフランク・ヴェストリーというシンガーで、マルチェロが奏でる爽快で優美なメロディと大衆性のある音楽性に、ザックリとエッジを立てており、優れた演奏と適切なアレンジの産業ロックの中に男を立てています。このバランス感覚が秀逸で甘くならずにビター過ぎない取っ付きやすさは聞き手にとって絶大なる安心感を与えています。主役の張る二人の共演は素晴らしい相乗効果を生み、マルチェロのテクニックに裏打ちされたギターは、強烈なインパクトを残さずとも、コンパクトだが随所に猛烈な自己主張を果たし自らの存在を誇示しています。これからの熱い夏を乗り切るのに重宝する爽快でライトな作風、そこに涼しげな風を吹かせるのが最大に聴きどころでょう。このエモーショナルだが冷ややかで美しいメロディの数々に魅了されますね。ブルーノ・ラヴェルが影の立役者なのかな?


KIRKA - R.O.C.K. ★★★ (2016-07-11 14:13:27)

フィンランドの音楽シーンでは知らない人はいないと言われる国民的なシンガーKiril ”KIRKA” Babitzinが、今作と次作の『THE SPELL』の2枚はハードなロックサウンドを展開しており、後発のアルバムが後期RAINBOWの哀メロスタイルなら、今作は再結成パープル風とも言えなくもない溌剌としたロックナンバーを収録(④ではアリス・クーパーに⑥もステッペン・ウルフのカヴァーも収録)主役たるKIRKA氏もイアン・ギランを彷彿とさせる芯のある骨太な歌声を披露、そのハードな魅力は①⑩で堪能できるしポップシンガーとしての持ち味はバラード③⑧で堪能できるしと、彼の特性を堪能できる一品としてハードな調べを好む方にも強くおススメできる一枚でしょう。無難な曲作りと、どこか畑違いを感じなくもないですが、キャッチーで哀愁を帯びたメロディを朗々と歌い上げる様の説得力、そしてギラン風の歌唱スタイルを取り込んだパフォーマンスも安定感があり安心して聴いていられるのが最大のポイント。1986年というメタルバブルの余波がこのような形で表れているのが実に興味深いですね。ハードテイストの強い歌モノAOR風ロックサウンドがイケる方なら十分に楽しんでいただけるでしょう。無難だけど演奏もしっかりしているのがエエですわ


KIRKA - R.O.C.K. - I'll Be Yours ★★★ (2016-07-11 13:57:42)

アルバムのラストにガッツィな曲を放り込んできました
男らしく迫ってきます
ハードなAOR系のロックが好きな人にはグッとくるでょう


KIRKA - R.O.C.K. - Set Me Free ★★★ (2016-07-11 13:56:01)

ノリがエエですね
ポップでキャッチーだがハードに迫ってきます


KIRKA - R.O.C.K. - You ★★★ (2016-07-11 13:54:45)

泣かせますね
情熱的な歌声で迫ってきます


KIRKA - R.O.C.K. - In My Dreams ★★★ (2016-07-11 13:51:55)

哀愁のロッカバラード
ジンワリと迫ってきますね


KIRKA - R.O.C.K. - Strangers in the Night ★★★ (2016-07-11 13:50:36)

ノリの良いシャッフルナンバー
ハードに迫っていますね


KIRKA - R.O.C.K. - R.O.C.K.-Rock ★★★ (2016-07-10 20:59:29)

パープル風の疾走ナンバー
歌声もハードに迫りイアン・ギラン風でもある
それまでの路線変更を訴える意味もあるのかな?
タイトル通りロッキンポな一曲です


KIRKA - The Spell - I'm Sailing Away ★★★ (2016-07-10 20:55:33)

哀愁のメロディが映えるミドルナンバー
アルバムを閉めるのに相応しい一曲ですね
叙情派ロックここにあり


KIRKA - The Spell - Don't Steal My Heart ★★★ (2016-07-10 20:53:45)

アルバムを代表するハードな一曲
起承転結のハッキリとした展開など叙情派HM/HRマニアにはたまらんものがあるでしょう
熱いです
北欧らしい透明感も感じさせる様式美ナンバー


KIRKA - The Spell - No Return ★★★ (2016-07-10 20:49:12)

フックに富んだ哀愁のあるメロディ
程良くポップだがエモーショナルが歌声がそんな簡単に聴かせません
コテコテですが好きですね
北欧モノには泣かされるわ


KIRKA - The Spell - Fly Away ★★★ (2016-07-10 20:45:25)

曲に合わせ多彩な表情を魅せる歌声が印象的です
湿り気のあるメロディと憂いのある骨太な歌声
やや緩めの白Tを着こなしているジャケからは想像もできない音楽性ですね


KIRKA - The Spell - Under the Pressure of Your Love ★★★ (2016-07-10 20:38:56)

哀愁たっぷり
①と同系統の一曲
爽快感とコッテリ感が丁度よい
ベテランの味ですね


KIRKA - The Spell - Oneday ★★★ (2016-07-10 20:35:38)

疾走感がありますね
あふれ出る哀愁もたまりません
ハードに迫った一曲


KIRKA - The Spell - I Don't Wanna Fight ★★★ (2016-07-10 20:33:54)

泣けるね
ギターもエエです
歌も上手い
スケールの大きいバラード


KIRKA - The Spell - You Put the Spell on Me ★★★ (2016-07-10 20:31:54)

ドラマティックですね
甘美なメロディとエモーショナルな歌
雰囲気もバッチリです


KIRKA - The Spell ★★★ (2016-07-10 20:26:32)

ファイランドを代表する国民的シンガーのKilil"Kirka”Babitsinが1987年にリリースしたロック色が濃厚な一枚。オープニングの①からジョー・リン・ターナーの歌声が聞こえてきそうな後期RAINBOWタイプの曲が飛び出し、叙情派HM/HRマニアならニヤニヤとさせられるでしょうね。感傷的なメロディが涙を誘うバラード②哀愁のメロディが駆け抜ける③甘いAOR調の歌モノ、哀愁のメロディが耳を惹く④、深い味わいを感じさせる叙情的なハードナンバー⑤、切ないメロディが力強いステップを刻む⑥、リッチー風のギターも飛び出すアルバム屈指のハードな一曲、叙情派HM/HRマニアにはたまらんものがあるハイライト的な立ち位置の⑦、アルバムを閉めるは叙情的なメロディと骨太なロック色を取り込んだ今アルバムを象徴するようなミドルテンポの⑧で終了するのですが、正直メタル系のミュージシャンとは違う職人肌のメンバーがきっちりとサポートする様は少々無難なアレンジで面白みに欠ける面もあるし、また主役のKirkaさんも、この手の音楽に対する思い入れもどんなものなのかな?と気になる事も多々あるのですが、熟練の技と芯の強い歌声は、十分な説得力を持ち合わせており安心して聴いていられる一品。北欧ならではの叙情性と甘口なメロディ、ポップでキャッチーだが、ライトな方向に傾かぬよう工夫も見られ視聴後の爽快感は上々です。総じて軽めのミックスにも物足りなさがありのかなぁ、なんて感じたりもするんですが、良いメロディとツボを押さえた楽曲は後期RAINBOW的なニュアンスのバンドが好きな人なら大いに楽しんでもらえるでょう。


VOODOO HILL - Waterfall ★★★ (2016-07-06 13:42:41)

イタリアの様式美系ギタリスト、ダリオ・モロとグレン・ヒューズよるプロジェクトバンドの3枚目。トニー・マーティンとは『The Cage』をグレンとはこのバンドと、一時代を築いたシンガーと共演する事の多いダリオ・モロですが、正直楽曲はいつも無難で、これと言って突き抜けたモノがなく、コンポーザーのみならずプロデューサとしての手腕にはいささか疑問符のつく男だったのですが、ソウルを歌わないグレンって魔性の魅力を引き出す事に成功、グルーブ感を残しつつもストレートな楽曲を聴かせ両者の特性を存分に生かしたアレンジが冴えわたっております。その魅力はオープニングから余すことなく発揮されてはいます全編飽きることなく最後まで聴かせる寝業師ぶりは流石の一言。グレンにオーソドックスな佳曲をひたすら歌わせる手腕って凄いよね。そしてダリオのエモーショナルなギターに魅了され気がつけばリピートを繰り返し、今まで悪態をついてごめんなさいと評価を改める始末。買ったのがつい最近だったんですが、去年のうちに購入していたら2015年のベストに入れていました。地味とか無難とかいってゴメンナサイとシャッポを脱いで心を入れ替える一枚ですね。オーソドックスかつダイナミックな楽曲の中で芳醇なメロディが紡ぐ深みのある世界観はこのプロジェクトならではの味わいでしょう。滋味深いね。


GLENN HUGHES - Songs in the Key of Rock ★★★ (2016-07-05 15:26:39)

VOICE OF ROCK、その名を欲しいままに天賦の才を持ち合わせつつも、音楽的嗜好とパーソナルな問題を抱え多くの時代を無駄に過ごした男、90年代に入り再起の兆しを見つけ、精力的な活動を遂げるわけですが、ソロ作で言うならロック色が強く、それなりにメタルな耳で楽しめるのが『FROM NOW ON』や『ADDICTION 』くらいで、二枚目の『FEEL』はソウル過ぎた(しかし歌は凄かった)。わりと期待を持たせつつ外した作品が多いといわれるグレン、本人の中にあるわだかまりが中途半端な作品を作る結果となり続けたのでしょうが、今作はかなり焦点を絞った作風へと舵を切り、往年のクラシックロックに精通する筋の通った音楽性を披露。その前に行ったジョー・リン・ターナーとの黄金のプロジェクトチームH.T.P.での活動に触発された面もあるのか、魅力的なメロディを朗々と歌う姿はまさにVOICE OF ROCK降臨と思える圧巻のパフォーマンスに驚嘆あるのみ、ロック色の強い楽曲の中でも、自身の持ち味を生かしたアレンジと楽曲を用意し支えたスタッフ一同に感謝しますね。全編にわたり水準以上の楽曲がある中で、②のイントロなんてレインボーのあの曲にソックリだし⑥に漂うミステリーデッドな雰囲気にも驚かされました。こういうモノとは縁のない男と思っていたのでいやはや驚きでしたね。紆余曲折を経て辿りついたソウルフルなハードサウンド、それらは安易な70年代スタイルの模倣とは違うが、グレンの趣味全開でもない、そのいい意味でも折衷具合は、ある意味バラつきあるソロ作の中では今作が一番の出来栄えでしょう。何はともあれ、絶品の歌声に魅了されるのが一番ですかね。⑦みたいな曲をやるとは思わなかったわい。嬉しい誤算でしたよ。


Wizz - Crazy Games ★★★ (2016-07-04 13:56:55)

北欧はスウェーデン出身の5人組が1984年にリリースした1st。時代が時代だけにNWOBHM由来のエッジのたった攻撃性と北欧ブランドが生みだす甘美なメロディとハモンドオルガンが鳴り響く王道スタイルは、本日はお日柄もよくと紋付スタイルの挨拶張りのパープル直系のあの音、今ではすっかりと聴かれなくなった音楽性故に懐かしさとランニングタイムの短さからついつい手に取りたくなる一品。正直、不安定な演奏や歌、聴いた事があるような楽曲と、その筋のマニアご用達のバンドかも知れませんが、シルヴァーマウンテンあたりが好きな人にはたらまないモノがあるでしょう。80年代中期に訪れたメタルバブルは世界中を席巻、多くのバンドがリニューアルされていく中で、この手の音楽性はこの時代ならではの味わい。英国的様式美HM/HRとクラシカルな音楽性の融合、攻撃性と共に扇情的で甘美なメロディが包み込む、北欧スタイルの血脈は今作にも流れ受け継がれていましたね。


GLENN HUGHES - Burning Japan Live - Stormbringer ★★★ (2016-07-01 15:39:20)

グレン一人でもオリジナルの味を損なわないのが凄い
説得力溢れる圧巻のパフォーマンスに酔いしれます
個人的にはもっとも敬愛するシンガーでしたね


GLENN HUGHES - Burning Japan Live - I Got Your Number ★★★ (2016-07-01 15:35:55)

衰えを知らないグレンのパフォーマンスにタダ驚嘆あるのみ
ポップでキャッチーな曲ですが自身の味を損なわない曲調が素晴らしい
LIVEで聴くまで知らなかったので興奮しましたね
ダンサンブルでカッコいい


GLENN HUGHES - Burning Japan Live - Lady Double Dealer ★★★ (2016-07-01 15:32:28)

第3期パープルを代表するアップテンポな一曲
そこにファンキーなテイストを盛り込んだグレン加入の相乗効果を生みだした曲
本家が一人で歌うヴァージョンなんですが悪いわけがないですよね


GLENN HUGHES - Burning Japan Live - You Keep on Moving ★★★ (2016-07-01 15:30:38)

LIVEとなるとカヴァーデイル不在が気になるのですが
このヴァージョンはこれで大有りです
流石ですよ


GLENN HUGHES - Burning Japan Live - Gettin' Tighter ★★★ (2016-07-01 15:28:45)

在りし日のトミーボーリンの姿が目に浮かびます
第4期パープルの曲を活き活きと歌い上げてますね


GLENN HUGHES - Burning Japan Live - This Time Around ★★★ (2016-07-01 15:27:18)

曲人的にも泣かせますね
グレンの神かかったパフォーマンスに胸打たれました
濃すぎる一歩手前で踏みとどまったのがエエ


GLENN HUGHES - Burning Japan Live - Coast to Coast ★★★ (2016-07-01 15:25:25)

ソウルフルなグレンの歌声が耳を惹きます
爽快なメロディもエエですね


GLENN HUGHES - Burning Japan Live - Muscle and Blood ★★★ (2016-07-01 15:22:20)

ヘヴィなブルースロック
グレンの魅力を端的に伝えています
黒っぽさ程良く押さえてますね


GLENN HUGHES - Burning Japan Live - The Liar ★★★ (2016-07-01 15:20:12)

スタジオ盤より逞しさをましたグルーブがカッコいい
たまらんわ


GLENN HUGHES - Burning Japan Live - Burn ★★★ (2016-07-01 15:17:45)

VOICE OF ROCKグレン・ヒューズがLIVEのオープニングにこの曲を歌うとは
感慨深いものがありますね
ソウルフィーリングをパープルに持ち込んだ男
リッチー脱退のA級戦犯
生でみたんですけど会場の熱狂もグレンのパフォーマンスも凄かった
グレンを生かしきれなかったバンドが悪いと思わせる存在感に脱帽です


GLENN HUGHES - From Now On... - You Keep on Moving ★★★ (2016-07-01 15:10:23)

好みでしょうが
カヴァーデイルなしでも全然違和感なしなのはグレンがいかに存在感があったかを知らしめますね
ワタクシは完全にパープルなら第3期でグレン派なので
この曲でアルバムを閉めた国内盤は素晴らしい
魂を震わすグレンの圧巻のパフォーマンスに惚れ惚れしますね


GLENN HUGHES - From Now On... - Burn ★★★ (2016-07-01 15:06:11)

数あるカヴァーの中でも今テイクにおけるグレンのパフォーマンスには叶わないでしょう
グレン・ヒューズ圧巻のシャウトに脱糞です
ドッケンのソロでボーカルアドバイザーを務め
バラードを歌い上げバックコーラスに採用されるも
驚愕のパフォーマンスはドンを完全に喰ってしまい物凄くボリュームを下げられた過去
低迷するグレンに声を掛けホワイトスネイクのアルバムに参加するも
やはりカヴァーデイルを喰ってしまいボリュームオフ

このオッサンはタダもんじゃないよ
重度の薬物中毒に陥り80年代を棒に振った男が復活の狼煙を上げた日本盤のボートラ


GLENN HUGHES - From Now On... - From Now On... ★★★ (2016-07-01 15:00:02)

淡々と押さえ気味な歌声で渋く迫ります
メロウな曲調との相性もグー
らしさは薄いがアルバムで1.2を争う名曲


GLENN HUGHES - From Now On... - Homeland (2016-07-01 14:58:34)

明るくキャッチーな一曲
なんでも歌いこなしますね
アルバムの流れとしては浮いていますよ


GLENN HUGHES - From Now On... - Devil in You ★★★ (2016-07-01 14:56:57)

ファンキーさがエエですね
グレンも気持ちよさそうに歌っています
こっちが好きなんですよね


GLENN HUGHES - From Now On... - If You Don't Want Me To ★★★ (2016-07-01 14:55:51)

浮遊感のあるメロディが耳を惹きますね
押さえ目の歌唱も良かった


GLENN HUGHES - From Now On... - You Were Always There ★★★ (2016-07-01 14:53:43)

HUGHES/THRALLのデモをリメイク
リラックスしたグレンの歌声には癒しを与えられますね


GLENN HUGHES - From Now On... - Into the Void ★★★ (2016-07-01 14:52:18)

ドラマ性の高い一曲
グレンのパフォーマンスも鬼気迫るものがありますね
個人的にはアルバムの中で一番好きな曲です


GLENN HUGHES - From Now On... - The Liar ★★★ (2016-07-01 14:50:47)

グレンの卓越した表現力が映えます
ガッツ溢れるヘヴィなミドルナンバー


GLENN HUGHES - From Now On... - Walkin' On Water ★★★ (2016-07-01 14:49:41)

アーシーな魅力にあふれていますね
この乾いた大地にグレンの歌声が潤いを与える
そんなニュアンスが好きですね


GLENN HUGHES - From Now On... - Why Don't You Stay ★★★ (2016-07-01 14:43:15)

ゴスペル調のバラード
グレンの歌声が感動を運んできます


GLENN HUGHES - From Now On... - The Only One ★★★ (2016-07-01 14:39:34)

グレンの黒っぽさがエエ感じで押さえています
メロディアスな一曲
キャッチーだけどしっとりとしてますね


GLENN HUGHES - From Now On... - Lay My Body Down ★★★ (2016-07-01 14:37:56)

ソウルフルかつブルージーな一曲
グレンのパフォーマンスは凄いね
得意分野だもんね


GLENN HUGHES - From Now On... - Pickin' Up the Pieces ★★★ (2016-07-01 14:36:45)

歌うまいなぁ
グレン・ヒューズここにありです
リリース時によう聴いた一曲です
地味な演奏だがグレンのパフォーマンスがグイグイと引っ張っていますね


Ghandi - Grateful Message ★★★ (2016-07-01 14:18:28)

前作はかなりジャーマン臭を前に出した作風だったのですが、今作は広い意味で捉えられる正統派スタイルの音楽性へと舵を切り、時にはブルージーさもあり、明るめのロック色を打つ出したりと多様性を披露、安定感のある演奏と無難なアレンジは一定の評価を受けるに値するクオリティを保持、優勝は難しいが予選突破は出来るぞ的な無難な戦術をとるサッカー代表をみるような面白みのなさはありますが、好きモノにはたまらない個性的なスタンスをある意味、感じる事が出来るのが今作の強み。前作のようなストレートに走る曲やハロウィーンぽさのあるキャッチネスさが減った分、分かりやすさや即効性は削がれているものの、音楽的な成熟度は今作の方が上でしょう。地味だけどね。ちなみに4曲目の『Baby It's You』は1stのリメイクでシングルカットもされた一曲です。


Ghandi - Destruction Forever ★★★ (2016-07-01 14:00:11)

バンド名ガンジー、ジャケは禿げたオッサンが雷に打たれる。うーん、良識のある人が見たら怒られんじゃないかと心配になる(更なる悲劇はメンバーショットにもありますよ)ジャーマンメタルバンドが1988年にリリースした1st。キャッチーでありながらも勇壮なメロディが映えるスピードメタルや雄々しいコーラスなど、同郷の先人達の影響を下地にパワー溢れるヘヴィメタルサウンドを披露。これが思いのほか、ツボを押さえておりハロウィーン程、コミカルな要素はなく、アクセプトほどメタリックに舵を切っておらず、その中間を絶妙な感覚で走り抜けてく音楽性を披露、耳馴染みの良さと逞しいジャーマンスピリットが程良く溶けない、コンパクトな楽曲と相まって非常に聴きやすく仕上げており、あの脱力させるメンバーショットじゃなければ、レーベルも本腰をいれるんじゃないかなと思わせるクオリティの高さを維持、雰囲気でお茶を濁さない枠組みにのしっかりとした演奏がオフザケ感を一切誘発させないのだから悩ましいところですね。今作での一定の評価を受け、1990年リリースの2ndはVictor Entertainmentから国内盤も出たという事で古き良き時代のジャーマンHM/HRが好きな方なら聴いて損はしないでしょう。男っぽい歌もいいけど、勇壮さを醸し出すツインギターは随所に盛り上げるし、直線的なビートを叩くリズムも職人気質なドイツ色が強くて懐かしい風を運んできますね


BLACKSMITH - Gipsy Queen ★★★ (2016-06-29 13:21:05)

1999年に突如Victor Entertainmentから1stがリリースされるまで記憶の彼方に吹き飛ばされていた北欧産HM/HRバンドが1985年にリリースしたデビューEP。あか抜けない面はあるが北欧産ならではの透明感溢れる哀愁のメロディ、これぞ北欧メタルといいたくなるような美点が詰まった力作で不安定な要素がないとは言い難いが、キラキラと煌びやかな輝きを放つ様式美HM/HRはパープル路線を踏襲する一連の流れに系譜するスタイルそのもの、北欧らしい甘さも織り交ぜつつメタリックな要素も損なわないアレンジは、この時代ならではでしょう。その魅力はオープニングを飾る『Gipsy Queen』に要約されているので、この曲だけでも聴いてほしいですね。凍てついたブリザードメタルのカッコよさに魅了されるでしょうとは言いつつもシンガーのパー・イングランド氏のパフォーマンスの不安定さには、猛吹雪で視界不良となり心も遭難しかけるのですが、満点の星空にキラ星が舞い踊るTHE北欧メタルな疾走ナンバーは、マニアならずとも引き寄せる魅力もあるかと思いますよ。1999年リリースのアルバムも良いのですが、混じりっ気なし純度100%の北欧サウンドを味わうなら今作が一番です


BLACKSMITH - Tomorrow's Mystery - The King Has Lost His Crown ★★★ (2016-06-29 12:59:35)

凍てついた寒々しいメロディ
あか抜けないマイナー臭もまたエエです
ベタだけどね


BLACKSMITH - Tomorrow's Mystery - Tomorrow's Mystery ★★★ (2016-06-29 12:54:10)

シングルと言う事で甘いです
彼らのポップサイドを強調してますね
キラキラと陽の光を浴びながら澄んだ空気を舞うダイアモンドダストな一曲
北欧やなぁ
北欧ですねぇ


BLACKSMITH - Gipsy Queen - Lying Eyes ★★★ (2016-06-29 12:50:13)

イントロギターもエエですね
北欧産ならではの哀愁のメロディが耳を惹きますね
重量感も損なわないアレンジも良い
哀愁を帯びた透明感のあるメロディ
あか抜けない面はあれど
これが懐かしき北欧ブランドを思い出させてくれます


BLACKSMITH - Gipsy Queen - I Don't Know ★★★ (2016-06-29 12:42:37)

凍てついた夜空に満点の星空が浮かびます
ロマンティックなムードとは違いますが
厳しい大自然と共に育まれた北欧サウンドが煌めいていますね
北欧ならではのメタル度と哀愁を帯びた糖度も高めのメロディ
胃もたれさせずに聴かせてくれますね


BLACKSMITH - Gipsy Queen - Take Me Home ★★★ (2016-06-29 12:38:36)

硬質感と北欧らしい甘美なメロディが耳を惹きますね
パープル直系純度100%の北欧産サウンドに泣かされます
今ではすっかり聴けなくなったサウンドだな
北欧らしい煌びやかさがツボ
そしてメタルな攻撃性も兼ね備えた名曲です


BLACKSMITH - Gipsy Queen - Gipsy Queen ★★★ (2016-06-29 12:34:30)

北欧メタル万歳な疾走ナンバー
鳴り響くハモンドオルガンの荘厳な音色
ダークで寒々しいブリザードロックは北欧ならではの味わい
哀愁のあるメロディが天高く舞い上がるフライングアロウなギターに咽び泣き間違いなし
調子っぱずれの歌い手に目をつむれる猛者限定にするには惜しい名曲です


PICTURE - Heavy Metal Ears ★★★ (2016-06-28 13:04:27)

屈強なリフを重ね作り上げられた楽曲は熱を帯びてますね。アッツアツの剛毅なHM/HRサウンドを轟かすオランダ産の老舗HM/HRバンドが1981年にリリースした2nd。NWOBHMの風は確実に英国はおろかヨーロッパ大陸にも旋風を巻き起こしているのが如実に伝わる、あのスタンスの音楽性が見事に鳴り響いております。なんとも言えない男臭さと気骨のあるサウンド、シンプルな構成だがエネルギッシュなプレイの数々、それらを反映させたダイナミックな楽曲とオランダ産ならではのメロディセンスも見逃せないパワフルな内容を誇る一枚。80年初頭らしい活きの良さ、情熱が迸るダイナミックなサウンドは渋みもあるし、シンプルにカッコいいという言葉で飾るのが一番な音楽性だと思いますね。荒削りな面を飲み込ませる、この熱いエナジーに何度聴いての焦がれますね。


POSSESSED - Seven Churches ★★ (2016-06-28 12:42:57)

サタニカルな禍々しい音楽性と勢いに満ち溢れたスピード感が押し迫る破壊力が魅力のバンド。ある意味スレイヤーのフォロワーだが、今作リリース時はメンバーが高校生だったという事実に驚かされる完成度の高さを誇る1st。過激なギターリフがこれでもかと言わんばかりにグイグイと息もつかせぬ早業で投げる手裏剣ストライクと、過激さとスピードを追求する姿は圧倒的な勢いだけではない工夫も見られ安定感の悪いリズムとは対照的な程、キレのあるツインギターが楔となり楽曲に大いなるドラマを生みだしている。終始ハイテンションな演奏と息の合わないタックコンビによる雪崩式ブレンバスターなリズムには少々、閉口させられる若さも散見しますが、徹底したスピード命な作風はモノマネの域を超えた魅力があると思いますよ。今では何も言われないでしょうが、当時はだみ声吐き捨てボーカルも非難の的でしたね。


WARLORD - The Holy Empire ★★★ (2016-06-27 14:34:24)

US産カルトメタルヒーローが二度目の復活を経て2013年にリリースした3rd。ウィリアム・ツァミス&マーク・ゾンダーの二人が迎え入れたのはスティーブ・ヴァイなどのお仕事で知られるバークリー音大出身のベーシスト、フィリップ・バイノとシンガーにはダミアンキング3世ことリック・アンダーソンの復活と、聴く前から否応なしに期待値も高まりますが、あの濃厚な世界観は健在、ミステリアスかつダークなファンタジック路線は今まで以上に神秘的な音色を奏で、よりシリアスな作風へと赴いています。とにかく時代を超越した音楽性の崇高さには驚嘆あるのみ、もう少し時代背景を考えても良いのではと思いますが、タイムスリップした感覚を覚えるレジェンダリーな作風は圧巻の一言。ストーリー性の高い世界観を演出する演奏と、フックに富んだメロディの数々は好む好まざるを得ずとも認めざるを得ない高い技量に支えられており、派手な装飾を飾らずとも、飽きさせる事のない色彩豊かな音楽性の高さは彼らの醍醐味として高らかに鳴り響いているでしょう。ド派手な仕掛けやキャッチネスさとは無用の音楽性故に好き嫌いもハッキリと別れるでしょう、そもそも速く曲がないのは苦手という方には全くもって進められませんが、神々しいまでに輝かしいエピカルな一代抒情詩を前に、これ以上の駄文は必要なしですね。エピックメタルマニアは勿論ですが、これからこのジャンルに挑戦したいと思う方には強くお勧めしたいですね。


STRIKER - City of Gold ★★ (2016-06-26 14:36:40)

NWOTHMと呼ばれる80年代型のHM/HRサウンドを自分たちの解釈で新たなる形で再提示してくれるバンドが2000年以降、その勢いはとどまる事無く出現していますが、彼らもその一群を担うバンドの一つ。ともすれば先人達のアイデア分解再構築しただけのスタイルもある中で借り物、拝借具合のやりすぎ感も少なく、非常に勉強しているなと納得させられる部分も多く、小手先のテクニックやテクノロジーで逃げない、ダイナミックな演奏と快活な楽曲は大いに聞き手を鼓舞し続けるでしょう。歌い込めるストロングなフロントマンがいるというのも最大の武器なのかもしれませんが、80年代型のやり方でも十分に今の時代に通用するというアイデアを持ち合わせているのが最大の魅力でしょう。アグレッシブなスピードナンバーからヒロイズム溢れるパワーメタル、そしてメロウな歌メロを配したミドルナンバーまで多種多様な楽曲を用意し、飽きさせる事無く聴かせる技量とセンスは流石ですね。個人的には小奇麗過ぎるので幾度興奮を覚えませんが、メタルを聴き始めの若い人には、このジャンルの側面を的確に伝える一枚としておススメの一品となるのではないでしょうか?泣きメロ成分とアグレッションさに拍車が掛ったのはプロデューサーにフレデリック&ヘンリックによるスタジオ、フレッドマンの仕業だな。


STRIKER - Stand in the Fire ★★★ (2016-06-25 14:42:18)

2016年リリースの4th。レーベルを離れ自主制作扱いの今作。そうはなっても当然楽曲のクオリティが下がる事はなく『Out for Blood』ではサックスの音色が聞こえたりと工夫も凝らしています。扇情的なメロディ、硬質なギターと派手にドライブするリズム、そこに折り重なるビックコーラスと非常に耳馴染みの良いサウンドを披露、嫌みにならないようメタリックな要素も残しつつレジェンダリーな先人達からの影響を飲み込みつつ、安易な焼き回しで終わらない王道スタイルをしっかりと踏襲、親しみやすさやと華やかさを際立たせつつ、深みのあるメロディとメタリックな要素を両立させたサウンドは見事。どの曲にもフックのあるパートを盛り込みパワフルだが、どこか日本人の心をくすぐる郷愁さもあり、今まで以上にメジャー感も増し確実にスケールUPしていますね。攻撃的なリフとリズム、その中からキャッチーでありつつ扇情的なメロディが嫌みなく飛び出してくるんだからたまりませんよ。それにギターオリエンテッドなスタイルってのもいい。印象的なフレーズで切れ込むツインギターのエネルギッシュなプレイには清々しい気分を味わえますね。11曲入りで43分ってのもいい。それにわりとテンポの速いノリがエエ曲も多いからライトリスナーに取っ付きやすい面もあるかと思いますよ。いい意味で大衆性を纏いつつ、攻めの姿勢を崩さないバンドの心意気に胸打たれました。