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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 4301-4400

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ALCATRAZZ - Disturbing the Peace ★★★ (2016-09-17 14:44:11)

グラハムと競演を果たした伏竜鳳雛と呼ぶべきか、後にギターキッズから天才ギタリスト崇められるスティーブ・ヴァイの名が広く知れ渡った事でも知られる一枚。メタルをルーツに持たないグラハムにとって曲を書ける、パートナーや正しい方向へ導くプロデューサーが必要なのですが、前作で魅せたレインボー路線のクラシカルHM/HRサウンドの革新的な響きに魅了されたファンにとっては随分とアダルトな雰囲気に包まれた今作のリアクションは悪く(メタル=スピーディーという図式を求める人達にとってはこの上なくつまらないと烙印を押される)、信じられないだろうが来日公演では演奏中にインギーコールが巻き起こったというのだから、当時、このようなサイトや書き込みがあったら事件になっていたでしょうね。
アメリカンプログレバンド『NEW ENGLAND』のメンバーと変化自在のヴァイとの多彩なプレイと楽曲の組み合わせは楽しげでもありスリリングでもある、ニコニコ笑いながら凄い事を難なくこなす、そんなミュージシャンとしての力量がメタルという狭義の中でも最大限の解釈で想像されており、聞き手の資質すらも問うような実に爽快な一枚です。
控えめだがキレのある④、ドラマ性の高い⑤など魅力的な楽曲が中盤に並び、グラハム絶品の歌声が物凄くフィットしている、その魅力が炸裂する⑨⑩の普遍的な響きたるや、ポップでキャッチーなサビをパワフルに歌い上げる⑨Another Victory♪♪だし、一曲の中に多様性がある⑩なんてインギーじゃ絶対に出てこないアイデアであり、両者の特性がぶつかり合うことなく融合を果たしている様のカッコよさには文句なしに太鼓判を押したくなりますね。
でもリアルタイムで聴いていたファンの方やインギー路線に衝撃を受けた方の戸惑いは想像以上だったでしょう。書き込まれるわぁとスッゴイ思います。時代が時代だったら悪意に埋葬されてるでしょう。
メタルをルーツに持たないグラハムがエゴを出しことも無く、またインギーを影を追わせない事で新境地を開けた革新的2nd。バラエティに富んだ楽曲の中でも①は今もって色あせる事のないジャンルを超越したロックナンバーだと個人的には思っています。


GRAHAM BONNET - Underground ★★ (2016-09-17 14:04:04)

当時の時局を鑑みて結成されたBlackthoneはファンが求めていたモノとは違うという事で日本でもリアクションが悪く、アメリカでも売れないという事で失敗に終わり、しばらく名前を聴く事が無かったのですが1997年に韓国のレーベルからリリースされたソロアルバム。参加メンバーにあのダニー・ジョンソンの名前をありマニアなら腰を上げずにはいられないでしょう。グラハム名義のソロなのにロック色も前面に出し、思いのほかハードな仕上がりとなっており、ある意味Alcatrazzの4枚目的なニュアンスすら感じさせ、血管ぶち切れグラハムシャウトがあちこちで炸裂しております。とは言えゴリゴリのHM/HRを求める方には少々薄味でダイエット食みたいなもんかもしれませんが、グレン・ヒューズ同様、自身のルーツにメタルがないだけに、着地点としてはこのくらいのハードさが限界だろうと推察される内容ですね。グラハムなりに歩み寄った後も見受けられますよ。


GRAHAM BONNET - Here Comes the Night ★★ (2016-09-17 13:47:56)

久しぶりのソロアルバム。グラハムのソロにメタル色を求めるのは意味がなく、そもそもリッチーが資金難で困り果て急場凌ぎのシンガーがとんでもない逸材だったみたいな経緯もあり、本人自身がメタルは好きじゃ内的なコメントを残しているので(しかしHM/HRを歌う為の生まれたようなパワフルヴォイスの持ち主である)、今作はお得意のスタンダードナンバーのカヴァー集(こすり過ぎだぞOnly One Woman)。いい意味で力の抜けたグラハムの伸びやかな歌声はやはり上手いし圧が凄い。その迫力とスタンダードなポップソングとのかみ合わせが面白いのですが、ハードなモノやスピード感及びスリルを求める方にはこの上なく退屈なアルバムとなるでしょう。グラハム名義としては順当な仕上がりですね。


GRAHAM BONNET - Line-Up - S.O.S. ★★★ (2016-09-16 15:17:55)

ラス・バラード作のハードポップナンバー
軽めのタッチですが耳に残りますよね


GRAHAM BONNET - Line-Up - Night Games ★★★ (2016-09-16 15:14:18)

孤独のナイトゲームズという邦題で知られるアルバムのハイライトナンバー
コージードラムがエグい
この手の曲を歌うグラハムは絶品だなぁ


GRAHAM BONNET - Line-Up - Set Me Free ★★★ (2016-09-16 15:11:35)

オリジナルを聴いた事がないので比較できませんが
アルバムの流れ的にもグラハム的にもピッタリとハマっていますね


GRAHAM BONNET - Line-Up ★★★ (2016-09-16 15:10:26)

Rainbow失意の脱退劇後にリリースされた3枚目のソロ(自身のポリシーたるグラサン、スーツ姿の短髪スタイルは崩せないキャラを貫いたスーパーニヒリズムは健在でクビかね)。今作もカヴァーが多いのですが②⑥などラス・バラード作の曲があったりと(ALL NIGHT、Since路線の佳曲です)グラハムRainbow路線と重なる面もあり、ヒット曲①や哀愁のメロディが映える③など、のっけからグラハムのスーパーニヒリズムぶりが発揮されており、歌が上手いなぁと聴き惚れますね。この歌モノ路線の中で一際異彩を放つというか個性全開なのが、しなやかな鋼鉄の鞭を打つかの如くヘヴィなドラムプレイを披露するコージーの存在感。この辺りがハードな調べを好むものにとっての生命線と言えるでしょう(ミッキー・ムーディも抑え気味のプレイですが、曲を提供したりと支えております)。後半に進むにつれハード色は薄れますが、グラハムの歌の巧さを堪能するのには最適の一枚ですね。


GRAHAM BONNET - No Bad Habits ★★ (2016-09-16 14:50:53)

『孤独の叫び』という邦題がついた2nd。前作同様カヴァーを中心とした作風でポップやオールディーズ風のナンバーまでと、多様な楽曲を歌っていますが、前作とは打って変わってグラハム節というのか、パワフルな喉を披露。たしかにリッチーとコージーが、シンガー探しに苦戦し、シンガー当てという遊びの中で群然見つけ、とんでもないパンチの効いた奴がいるなぁと思ったという話が嘘ではないと思う、あの声が聴けます、温かみのある中音域から高温に抜けるも、全く衰えないパワフルヴォイスがポップスを歌うという、なんだかチグハグな印象を受けますが、肩の力を抜き得意なトーンで好きな歌を歌うグラハムの楽しげな表情も浮かぶパフォーマンスで占められており、後の片鱗を色濃く感じさせる面が見れます。
余談ですが1981年にリリースした3rdがある程度の成功を収め気を良くした日本のレコード会社から、1981年にシングルレコードがあるらしく(現物を見た事がありません)、その邦題が何故か?『孤独の叫び』英語では『Bad Days Are Gone』なんですが、この曲調が哀愁のあるストレートなハードナンバーで、あの『Night Games』を思わせる仕上がり(コージーのドラムもきまっている)今作に収めるには浮いてしまう曲調で、ややこしい事この上ないのですが、ハード路線のグラハムが好きな方はこの曲も聴いた方がよいですね(Line Upのリミックスエディション、ヴァージョンに収録)


GRAHAM BONNET - Graham Bonnet ★★ (2016-09-16 14:27:41)

ポップス・デュオMarblesでミュージシャン人生をスタートしたグラハム、その後、喉のトラブルなどの問題を抱えミュージシャン稼業とは距離を置くも、その声を封印するのもったいないよとの周囲の説得もあり1968年のデビューから9年後にリリースされたソロアルバム第一弾。ジェームス・ディーンよろしくなジャケと邦題の『スーパーニヒリズム』も眩しい、カヴァーが中心のアルバム。ボブ・デュランに始まり、LIVEでも定番の②は沢山のアーティストがカヴァーしてるし、③はアル・グリーンと有名な曲が中心で、そっち方面に詳しい人にとっては美味しい選曲なのかもしれません。ロック色はほぼ皆無、終始リラックスしたグラハムの歌が聴け、まだ若い声で、この風貌と声で、後のガナリ立てる歌い回しは本人の意図した所じゃないのかなぁと思いますが、グラハムの魅力はストロングなパワフルヴォイスのみにあらず、ハードな曲の中でも喜怒哀楽のある表現豊かな歌唱スタイルにあるので、そのルーツを知る意味では聴いておきたい作品ではあります。ワタクシもおじさんになったんで、なんとなく聴けますが、尖りまくっていた時代には耳がついていきませんでした。


Leather Heart - Comeback ★★★ (2016-09-14 15:59:07)

情熱の国スペインはマドリッド出身のツインギター編成による5人組は2015年にリリースした1st。スピード・パワー・メロディの三拍子がそろい踏み、3割、30本、30盗塁のトリプルスリー達成と言いたい、バランス感覚のとれた質の高い音楽性を披露。所謂NWOTHMと分類される音楽性なのですが⑤曲目にサバスの『Danger Zone』をカヴァー(グレンというよりはレイ・ギラン風)したようなセンス通りのスタイルだしメロディックでドラマ性もあり、なおかつ熱を帯びた普遍のメタルサウンドが大好物な方にはおススメの一品でしょう。類型的なスタイル故に先人達の比較もあるでしょうが、そんじょそこらのノスタルジーをくすぐるだけのバンドとは違う作品としての精度の高さとアレンジセンスは先人達にも比肩するほどのクオリティを携えており、ダイナミックなハードサウンドの中でも、馴染みやすいメロディを放り込む辺りの巧さは、このバンドの真骨頂でしょう。起承転結のある作り込み過ぎない展開の美味しさ、媚を売りすぎないキャッチネス、ヘヴィメタルの根幹を支えるハードな躍動感、これぞ正統派HM/HRと呼ぶに相応しいでしょう。


W.A.S.P. - Helldorado - Helldorado ★★★ (2016-09-14 15:36:09)

スカッとかっ飛ばしていますね
アルバムの幕開けに相応しい一曲


W.A.S.P. - Helldorado - Dirty Balls ★★ (2016-09-14 15:34:52)

ノリノリです
LIVE映えする一曲でしょう


W.A.S.P. - Helldorado - Cocaine Cowboys ★★★ (2016-09-14 15:33:54)

W.A.S.P.だなぁ
W.A.S.P.の曲だよ
個人的には彼らを一番イメージさせる展開と音ですね


W.A.S.P. - Helldorado - High on the Flames ★★★ (2016-09-14 15:31:57)

押せ押せの中では落ち着いた印象の曲で耳に残りますね
ダイアーストレイツとかストーンズとか
こういうリフもある意味で新鮮でした


W.A.S.P. - Helldorado ★★★ (2016-09-14 15:28:35)

あの盟友クリス・ホムルスが復帰しての第二弾。前作のようなデジタル風サウンドと早速決別。非常にノリのよいアッパーなロックンロールタイプの楽曲で占められたアルバム。ブラッキーの作りキャッチーな歌メロと曲調の相性も良く、コンセプト作なのか合間にSEが挟まり、彼ららしいショックロック路線が貫かれていて原点回帰を裏付けるような筋の通った作風は聴いていて心地が良い。ただ似たような曲調と和音リフに少々飽きてくるので、もう少しミドルナンバーやバラードを放り込み幅を広げてくれると視聴感も違うのですが、そこは嗜好の問題でしょう。華やかなL.Aの風を送り込みつつ粗暴で猥雑なロックサウンドにキャッチネスさを盛り込んだブラッキー節が堪能できるのでファンなら押さえておいて損はしないでしょう。終始攻めの姿勢を魅せいてるのが何よりも嬉しい限りですね。


SANTERS - Racing Time - Road to Morocco ★★★ (2016-09-14 15:12:23)

今アルバムのハイライトナンバー
リックの哀愁味たっぷりの歌声がグッと迫ってきます
派手な仕掛けも大芝居もありませんが泣けます
年を重ねる度にエエもん聴いたわと思いますね


SANTERS - Guitar Alley ★★★ (2016-09-14 15:07:47)

リック、マークのサンダース兄弟にベースのリック・ラザロフの3人からなるカナダ産の正統派HM/HRバンドが1984年にリリースした3rd(プロデューサーにあのトライアンフのリック・エメリットが参戦)。哀愁のあるメロディを歌い込むリック・サンダースの熱を帯びつつクールな歌唱スタイルを軸に、ボーカルオリエンテッドな作風にはなっていますが、芯は太いが歌を邪魔しないドラムが根幹を支え、無駄を省いたギターがエモーショナルな響きを奏でる洗練されているが、ロックな衝動を失わない楽曲が目白押し、個人的にはY&Tのカナダ版だし、よりハードに迫ったApril Wine思っているので、その手の音楽性に共感される方には強くお勧めしますね。装飾を省いているし今の感覚では全般的に地味に聞こえるでしょう。でもFREEのカヴァーがどハマりするようにバンドの本質が何処にあるのかを見抜けたら楽しめますよ。哀愁のある歌とメロディ、その魅力を前面に押し出した①は名曲中の名曲と思っています。


Triarchy - Save the Khan - Save the Khan ★★★ (2016-09-13 13:58:39)

期待感を煽るシンセに導かれ始まるNWOBHM印満載の一曲
湿度の高いメロディと気だるい歌い回しが醸し出す哀愁が目にしみます
NWOBHMマニアが口を揃え幻の名曲と言わしめるだけのクオリティを携えていますね
シンセが効いているんだねぇ


Warrior - Resurrected ★★★ (2016-09-13 13:50:19)

『Dead When It Comes to Love』という1982年にリリースしたEPがチョイとした話題になったニューキャッスル出身のNWOBHMバンドの2016年リリースの全22曲入りのコンピ作。2014年から再結成しており、その影響でこのような古いマテリアルをまとめたアルバムがリリースされたのですが、湿り気を帯びた哀愁のメロディ、NWOBHM由来のシャープなリフワーク、直線的なビートとまさにあの時代のあの音をパッケージされており、この手の復刻モノを精力的に世に送り出していますが、High Roller Recordsの丁寧な仕事ぶりには頭が下がりますね。NWOBHM好きなら押さえておいて損はしないでしょう。ブーム事態は短かったのですがマニアックで良質なバンドを多数輩出していた事を改めて知らされましたね。恐るべしNWOBHM。

曲を登録するのがめんどいので下記にコピペでいきます

1. Prisoner
2. Suicide
3. Kansas City
4. Warrior
5. Flying High
6. Addiction
7. Dead When It Comes To Love
8. Rock'n'Roll Rockstar
9. Stab In The Back
10. Breakout
11. Dragon Slayer
12. Take Your Chance
13. Stab In The Back
14. Kansas City
15. Prisoner
16. Suicide
17. Addiction
18. Dead When It Comes To Love
19. Rock'n'Roll Rockstar
20. The Troops
21. Flying High
22. Warrior

1-4 taken from 1983 EP "For Europe Only"
5-9 taken from Tape Session
10-12 taken from 1984 Single "Breakout"
13-22 taken from 1983 Live Album "Live in a Dive!"


CAULDRON - Burning Fortune ★★★ (2016-09-13 13:28:19)

結成は2006年、カナダ出身のトリオバンドが2011年にリリースした2nd。ド頭からNWOBHM直系の疾走ナンバーで幕が開ける構成にマニアならずとも体にボッと火をつけられる衝動を覚えるでしょう。そして扇情的なメロディとカナダらしいコーラスワークが映えるメロディックな②へと流れる展開にはモロの往年の空気を纏う仕様で、そのなんとも言えないモヤの掛ったサウンドはANGEL WITCH辺りを想起させるもの、これも昨今流行りのNWOTHMなんでしょうが、それらとはチョイと毛色の違うニュアンスが漂っているのが個人的にはツボですね。ポップさも加味された湿度の高い③以降もHM/HRの様式を堅守、硬軟入り混じった楽曲をバランスよく配置、捨て曲などないと思える仕上がりにマニアなら手を出さずにはいられないでしょう。上手いとは言わないが味のある歌声も癖になるし、個人的には⑤のカヴァーが憎い、US産カルトメタルバンドHalloweenのカヴァーだもんね。


ASSASSIN - Combat Cathedral ★★ (2016-09-11 15:47:06)

昔『BAKA』という曲を2ndに収録(日本語訳の意味はそのまんま)その曲名と、男どアホウ一直線な突貫スラッシュサウンドと相まってバカメタルバンドと呼ばれてしまったドイツ産スラッシャーによる2016年リリースのアルバム。シンガー交代がもたらしたのか、閉塞感のある重厚な作りにはデスメタル的なニュアンスもあり今の時代にもアジャストしつつ音楽性は概ね変わる事無く、その愛着のあるバカッぷりを披露。ワシにはわからんアホじゃけぇと、言わんばかりの獰猛なスラッシュサウンドを高らかと奏で、ブレーキーの壊れたダンプカーが坂道を暴走するようなハチャメチャ感に手に汗握るスリルもあり、非常にテンションが高い。少々似通ったテンポと楽曲やアレンジが目につき、アルバムを通して聴くとダレる面が残念ですが、スピードに特化した作りはバンドの肝だし、この徹底した拘りとバカッぷりは愛すべきメタルスピリットに溢れており、共感せざるをおえませんね。しかしこのキレっぷりは恐ろしいですね、コワいです。剥き出しの刃が恐怖感を煽る、製鉄所を見学した気分です。そんな機械わしゃ使いこなせんわいです。


Jet Jaguar - Zero Hour ★★ (2016-09-11 15:15:50)

メキシコ産のNWOTHMバンドが2016年にリリースしたEP。スピーディーで快活な雰囲気が漂う若さ溢れるサウンドを披露、メキシカンな情熱が湿ったムードを吹き飛ばしていますが、メロディの質は北欧風のような甘さとクラシカルテイストもあり、その爽快感に粗い歌唱スタイルが微妙にぶつかりあってたり、全般的に漂う荒削りさとデジャブ感がハンパない彼らですが、気を許すと相当なパンチを喰らうので油断できない魅力のあるバンドサウンドを聴かせてくれます。新たなるムーブメントを開拓する音楽性ではありませんが、80年代型のヘヴィメタルが好きな人にとっての需要は高いでしょう。インストを含む5曲ですがメリハリのあるスピードナンバーも多く、歌メロも工夫されているので単純にノレるでしょう。リフワークなんかも拘っているし、演奏もソツなくまとめていますからね。


BLIZZEN - Genesis Reversed ★★ (2016-09-11 14:56:17)

マニアご用達のHigh Roller Recordsから2016年にリリースした1st。ドイツのバンドと言う事で生真面目さが前面に出たNWOTHMサウンドを披露。ドイツのバンドですが、疾走ナンバーでのハロウィーン臭が少なく、どちらかと言うとメイデン路線だしNWOBHM路線のニュアンスが強く、サビで重ねられるコーラスワークなどの青臭さが逆に微笑ましくもあり、オッサン臭い若手バンドですね。その少々青臭いボーカルパフォーマンスが気になるのですが、メロディもハーモニーの付け方も十分に耳を惹きつける要素も強く、基本を押さえた演奏とのかみ合わせも上々で地に足を着けたパフォーマンスは少々型にハマりすぎですが、その筋の王道路線が好物な方には楽しんでもらえるでしょう。ヘヴィメタルのもつカタルシスの開放ってのがありますからね。


Crimson Fire - Fireborn ★★★ (2016-09-11 14:37:01)

ギリシャ出身の4人組が2016年にリリースした2nd。所謂NWOTHM型の音楽性、適度な疾走感とエッジのたったメタルギター、重さのあるグルーブとフックのあるメロディ、その余白の少ない実直過ぎるスタイル故に興奮の沸点は低いのですが、これからHM/HRに触れたいと思う方や、流行りものじゃない基本を押さえたいと思う方には重宝する作風であり、スピーディーな楽曲は勿論ですが、リズミカルなリズムを生かしたキャッチーな楽曲も用意と小奇麗にまとめたサンドメイクも手伝い、聴きやすい王道路線を突き進んでいます。ギターリフの持って生き方や哀愁風味満点のメロディと攻撃性の高い楽曲にはNWOBHMの匂いもするので、その筋のマニアにも十分楽しんでもらえる要素も大、またオーセンティックな黄金期のメタルバンドの匂いもプンプン漂うので、ワタクシのようなオッサンには良心として寄り掛かりたくなる音楽性でもありますね。全てが総じて懐かしく、斬新さは少ないのですが一聴して口ずさめるフレーズの多さなどもあり取っ付きやすいバンドだなぁと、そこはかとない哀愁を感じさせるメロセンスと共に愛着を持って楽しんでおります。


JORN - Heavy Rock Radio - Running Up That Hill ★★ (2016-09-10 19:29:28)

骨太な曲に変貌しましたね
オリジナルはケイト・ブッシュ


JORN - Heavy Rock Radio - Live to Win ★★★ (2016-09-10 19:26:40)

ポール・スタンレーのカヴァー
この曲に限らずポップな曲ではヨルンのアクの強さが出過ぎです
でも歌は上手い


JORN - Heavy Rock Radio - Rainbow in the Dark ★★★ (2016-09-10 19:22:50)

ディオ好きなぁ
愛に溢れていますね


JORN - Heavy Rock Radio - The Final Frontier ★★ (2016-09-10 19:21:16)

ヨルンの器用さが表れていますね
流石です


JORN - Heavy Rock Radio - Stormbringer ★★ (2016-09-10 19:19:34)

カヴァーディルよりも声が出ていますね
グレンのパートがないとこの曲は物足りないのですが
ヨルンの鬼気迫るパフィーマンスに圧倒されます


JORN - Heavy Rock Radio - Hotel California ★★ (2016-09-10 19:17:32)

イーグルスの名曲のメタルヴァージョン
オリジナルにあった情緒がスポイルされているのが残念
ヨルンは歌は上手い


GRAHAM BONNET BAND - My Kingdom Come - My Kingdom Come ★★★ (2016-09-10 19:11:51)

グラハム完全復活の狼煙を上げる一曲でしょう
ヴァースからサビの流れが耳を惹きますね
グラハムらしい艶やかでパワフルな歌声も映えます
シングル2曲とも地味目ですが確かな手応えがありますね
ハードでオーソドックスなサウンドで真っ向勝負してくれそうです
フルアルバムに期待大


GRAHAM BONNET BAND - My Kingdom Come - The Mirror Lies ★★★ (2016-09-10 19:07:38)

キャッチーなメロディをグラハムがノビノビと歌っていますね
オーソドックスな響きがエエですね
ベースの女性が現在のグラハムのパートナー
だからバンド組んで張り切ってるんですね(笑)


GRAHAM BONNET BAND - My Kingdom Come ★★★ (2016-09-10 19:04:56)

ついにグラハム・ボネットがパーマネントなバンドを立ち上げたようで、今作は2015年の6月に発表されたダウンロード限定ですが、グラハムの艶のあるパワフルヴォイスを生かしたメロディックでロマンシズム溢れる様式美タイプの曲を披露。ファンが求める一つの形を具現化しているのが嬉しい限りですね。2曲のみですから全貌は見えませんが、2016年11月リリース予定のフルアルバムが待ち遠しいですね(RAINBOW、MSG、ALCATRAZZ曲も収録されるらしい)


Q5 - Q5 ★★ (2016-09-10 18:41:21)

紆余曲折を経て2014年に再々結成を果たした老舗のアメリカンHM/HRバンドが2016年にリリースした3rd。フロイド・ローズは参加してませんが、ジョナサン、リック、エヴァンの3人の名前がある事が重要ですかね。ジョナサンの歌声が随分とビフ・バイフォードになっていて『The Right Way』みたいなタテノリナンバーを聴いていると昔のSAXONに聞こえるくらいの激似ぶりに驚きますが、音楽性も1st、2ndともまた違った豪快なロックサウンドを披露、思想の強い一部のマニアから完全に嫌われているSAXONの『Power & the Glory』『Crusader』あたりのアメリカンマーケットを意識した親しみやすさと、小気味よいノリが気持ちよくなり響いております。押しの強いギターサウンドも随分と古い暖簾を掲げているが、Frontiers Recordsの手によって復帰したのがなんとも感慨深いですね。


NIGHTSHADE - Dead of Night ★★★ (2016-09-09 14:54:30)

ポップ路線へと変更を計ったQ5に嫌気がさした(おまけに売れなかった)ボーカルのジョナサンKとギターのリック・ピアースらが中心となり結成されたバンドが1991年にリリースした1st。フロイド・ローズの影に隠れがちだったリックのギターを前面に出した活きのいいダイナミックな正攻法で攻めるバンドサウンドを披露、まさにQ5は本来進むべき道はこれだったんだと言わせるような使用で、あのNWOBHMに根ざしたアメリカンロックは懐かしさと共に親しみやすさもあり、その王道路線には思わず笑みがこぼれるほどの実直さを感じさせ、型にはめられる事無く自分たちの手腕を遺憾なく発揮しております。AC/DC風のタテノリナンバーなんかを聴くとジョナサンのポール・ショティーノ+ビフ・バイフォード÷2な歌声もノビノビしており、ズバッと切れ込んでくる独創性は無いかも知れませんが、安定したリズムセクションと堅実なギター、今まで以上に迫力の増した歌と持ち味と可能性を広げた作風に期待値も上がりましたね。時代は1991年、この時代に懐かしきアングラL.Aメタルが受けるわけもなく活動が暗礁に乗り上げたのが残念ですが、苦戦を強いられたシーンの中でエネルギッシュ音楽性はアメリカの良心を感じさせてくれるモノでした。


Q5 - When the Mirror Cracks ★★★ (2016-09-09 14:34:21)

トレモロ・アームユニットの考案者フロイド・ローズ率いるバンドが1986年にリリースした2nd。1stで聴けた活きのいいメロディックな攻撃的音楽性が大幅に減退、メジャー志向の甘口な歌モノ路線へと変貌を遂げるのですが、正直初見の驚きたるや、①の頭からシンセギター&シンセの音に驚愕、そのままフォリナー風と言えばいいのかエイジア風と言えばいいのか、メロディックでソフトなスタイルへと舵を切っており、①を最後まで聴く事無く一旦トレイから取り出しラックの底に一直線と若気の至りを恥じるのですが、大人になってから聴くとこれが実に味のある音楽性を追求しており、フロイド・ローズのギターは前作のような攻めの姿勢は魅せていませんが、ゲイリー・ムーアのバラード集を聴いているような音で勝負できるギターを弾いており、聴きようによっては実に美味しい作風へと昇華しております。とは言えメタルバンドとしての魅力は半減、唯一のスピードナンバーもタイトルトラックの⑤くらいなもんで逆に浮きまくっており収録しないほうがよかったんじゃないかと言いたくなる始末、⑩なんかもBONJOVI風の曲もあったりしますが、実はその問題ありと感じた①なんてフックに富んだ哀愁のメロディがギラリと光りを放つ素晴らしい仕上がりの曲であり、②以降もポップな曲も用意しつつジックリと耳を傾けたくなる良質な大人のハードサウンドを思いっきり奏でており、良く計算された作風に圧倒されます。僕も尖っていた10代、20代前半にこんな軟弱なもんをメタルなどと呼ぶ事は断じて許さん、血気盛んに息巻いておりましたが、おっさんになると許容範囲も広がり、むしろ大いに楽しめるから不思議なモノです。売れる事へのプレッシャー、目まぐるしく変わるシーンの流れ、時代は1986年、多くのバンドが成功と引き換えに大切なモノを差し出していた時代です、そう考えると路線変更と解散に至った経緯に疑問の余地はありませんね。メタル度は減ったが良質な楽曲を生みだしたセンスと才能は認めたいですね。


Blaakyum - Line of Fear ★★★ (2016-09-07 14:20:47)

レバノン産のパワー/スラッシュメタル系バンドが2016年にリリースした2nd。ヘヴィさやアグレッションを増量しているがキャッチーなリフワークは前作を凌ぐ冴えを魅せ、激烈でジャリジャリとしたギターから繰り出されるブルタリティ溢れる魅力的なフレーズやヘヴィでグルーヴィーなリズムの強靭さ、さらには時折流れる中近東風メロディにバンドを個性を感じさせ、その表現力の深さを生かした多彩な曲調とアレンジセンスに唸らされます。野太い歌声が咆哮する様の色艶もこの音楽性を牽引、どこか荒涼とした暴虐性が、彼らの魅力として感じられる所がありますが、激しく打ち込まれるビートの上をギラギラとしたギターが野蛮さを伴いグルングルンと転がっている様の無機質さと有機的な生々しいサウンドメイクも面白く(民族楽器やパーカッションのリズムなど)、無頼な破壊力とメイデン、プリースト辺りのバンドから引き継いだ欧州由来のダイナミックなドラマ性、それらを纏め上げた獰猛で野蛮な音楽性へと変換したのはレバノン産パワー/スラッシュメタルとしての個性を十分に確立、勿論、スラッシュ群からの影響もありますが、同様なバンドをルーツとするような節が見受けられるのが魅力だと思っています。


Mark Edwards - Code of Honor - Code of Honor ★★★ (2016-09-06 14:55:19)

歌が無くとも十分に楽しめるインストナンバー
スリルのある各人の熱の籠ったプレイに魅了
良いメロディは歌モノ以上に歌い上げ魅力的だ
マークも派手に叩いておりコージー風でもある


Mark Edwards - Code of Honor - Snakebite ★★★ (2016-09-06 14:53:09)

各自の見せ場を設けていますね
こういった攻撃的な曲でもティム・ボカードはらしさをそこなわい
クロード・シュネルのキーボードもスリルを演出する事に貢献
ギターは変化自在のテクニックで魅了
全員が主役と言える熱演


Mark Edwards - Code of Honor - Dance with the Devil ★★★ (2016-09-06 14:49:08)

本家ほどのド迫力さはありませんが
実直にコージードラミングに取り込んでいます
これはやりたくてソロを作ったのかなぁと思うような愛を感じますね


Mark Edwards - Code of Honor ★★★ (2016-09-06 14:45:21)

Steeler、Lion、Riotのドラマーとして日本でも人気のあった(インギーがプロデュースした3rd Stage Alertでも叩いていました)マーク・エドワーズが1985年にリリースした4曲入りのインストEP。参加メンバーに大御所のティム・ボカードやギターにはXEROやソロ活動で知られる敏腕ギタリストのビリー・リースギャングを迎え制作されており、ドラマー主役のインストものなんてつまらんと思われがちですが、これが4曲っての手伝って実に聴きやすく、また充実したお手前を披露。良く歌うギターを生かしつつもドラマーが主役だと言わんばかりのミックスが耳を惹きます(ミキシングはLOUDNESSでお馴染みのビル・フーリッシュ)。物凄くテクニカルなドラマーと言われるマークではありませんが、邪魔をしない的確なドラミングで魅了、敬愛するコージーのカヴァーも行い、バランス良く楽曲を配列と逆にもうチョイ叩いたらと声を掛けたくなるような使用で、ある意味ギターインストものかいなぁと聞こえるのがバランスの取れている証拠、各自の見せ場を設けるパートも用意したりと、ドラマーじゃなくとも大いに楽しめますね。軽快に走るオープニングのKamikaze、タイトルトラックなんてMSGを彷彿とさせる仕上がりにニヤニヤさせられるし、各自の見せ場を作ったノリのよいSnakebite、そしてコージーのカヴァーを真っ向から取り組みマークのバランス感覚の優れたドラミングを堪能しました。今作単体のCD化はありませんが、LIONの『Power of Love』とのカップリングで製品化されているのでパッケージに拘る方はそちらが手に入りやすいでしょうね。


LIQUID STEEL - Midnight Chaser ★★★ (2016-09-06 14:04:13)

オーストリア出身のツインギター編成5人組が2016年にリリースした2nd。所謂メイデン、プリースト直系のNWOTHMバンド、歌は弱いものの、勇壮なメロディとパワー漲るアグレッシブなサウンドが心地よく駆け抜ける様にはメタルバンドならではのカタルシスを開放、先人達の作り上げた様式を真っ向から引き継ぎ、現代に再アレンジした楽曲はどれも馴染みやすいモノがあり、下手すると単なるフォロワーで終わるのですが、ギリギリのところで踏みとどまっています。キャッチーなリフワーク、扇情的なフレーズを奏でるツインリードの調べ、欧州産ならではの湿り気のあるメロディ、中世ヨーロッパをイメージさせる王道スタイル故に飽きのサイクルも早そうですが、地に足を着け押さえるべき所を押さえるアレンジはHM/HR系の入門編に持ってこいではないでしょうか。


DOMINOE - Keep in Touch - No More Lies ★★★ (2016-09-05 14:35:28)

甘口のハードポップサウンドの中ではピリリとスパイスを利かせたアップテンポな一曲
この曲がもう少しアルバムにあった方がメリハリがあると思うのですが
ラストまで出てきません
甘美なメロディと絶妙なポップフィーリングが華麗にステップを刻むハードポップナンバー


DOMINOE - Keep in Touch - Touch ★★ (2016-09-05 14:31:54)

ストリングスをフューチャーしたバラード
お約束感満載です


DOMINOE - Keep in Touch - Miracle ★★★ (2016-09-05 14:30:32)

この辺りから通して聴いているとダレてきます
曲単位では素晴らしいポピュリズム溢れるハードポップサウンドを奏でており
AOR系のサウンドが好きな方ならグッとくるでしょう
この型にハマりすぎなのもドイツ産ならでは


DOMINOE - Keep in Touch - Let's Talk About Life ★★★ (2016-09-05 14:28:07)

少しギターが前に出ていますね
ハスキーで艶やかな歌声が哀愁のあるメロディを力強く感傷的に歌い上げるのが好き


DOMINOE - Keep in Touch - Here I Am ★★★ (2016-09-05 14:26:45)

メロディが優しいですね
ほっこりとさせてくれます
ほんのりの哀愁がたまらんね


DOMINOE - Keep in Touch - The Dice ★★★ (2016-09-05 14:25:20)

ポップフィーリングが弾けていますね
嫌みにならないキラキラ感が好きです


DOMINOE - Keep in Touch - I Don't Know ★★★ (2016-09-05 14:23:20)

ピアノの美しい音色に導かれる王道バラード
キラキラとした北欧の風を吹かしていますね
ドイツ産らしい生真面目さも型にハマっていて面白い


DOMINOE - Keep in Touch - Gettin' Hot ★★★ (2016-09-05 14:21:22)

ある意味お約束な曲ですね
産業ロックと呼ぶに相応しい洗練された一曲
大人の魅力満載です


DOMINOE - Keep in Touch - Family Man ★★★ (2016-09-05 14:19:27)

哀愁のある雄大なメロディが優しく包み込みます
アルバムのオープニングにぴったりの曲ですね


ATTICK DEMONS - Let's Raise Hell ★★★ (2016-09-03 15:32:45)

1stはRubicon Musicからリリースしたポルトガル出身の6人組による2016年リリースの2nd。あのブルース・ディッキンソンを彷彿とさせるパワフルな歌唱スタイルを存分に生かしたメイデン、プリーストタイプの王道正統派メタルを下地に、情熱的なポルトガルスタイルが上手く溶け合い、実にドラマ性の高いヒロイズム溢れる王道HM/HRサウンドを披露。
アタッキーなベースはスティーブハリス丸出し、荘厳な格式高いドラマ性は昨今のメイデンに通ずる魅力を内包しており、その切迫感溢れる構成力の高さ、でも難解に聴かせないアレンジセンスは単なるフォロワーで片付ける事のできない説得力の高さを持ち合わせており、憂いのあるメロディと情熱が迸るポルトガルスタイルが高次元でぶつかり合い火花を散らす姿はまさにメタルバンドの持ち合わせる魅力を、この上なく体現させてくれます。
ダイナミックなリズムプレイの柔軟さは、メイデン方式の構築美溢れる楽曲の根幹をなし、そして鋭いエッジを伴いつつも、キャッチーさを併せ持つギタープレイの数々は本家に肉薄する勢いだし、歌い手のなりきりぶりのクオリティも高くテンションを下げさせない最大の要因、メイデンタイプの音楽性が好きな方にはたまらんものがるでしょう。
それにしても軽快フットワークから打ち鳴らされる強靭なリズムとメイデンメロディが流れる瞬間のカッコよさは模倣を通り越し認めないといけない質の高さを持ってますね。マニアならずとも要チェックでしょう。


SKELATOR - King of Fear - Necromancer ★★★ (2016-09-03 14:50:37)

ネクロマンサーってタイトルも好きな人には期待を煽りますよね
単純に走るだけではない展開にマニアならグッとくるでょう
全曲濃厚なファンタジックメタルが詰まったアルバムだけに
耐性がないと胸やけMAXになるのですが
ヒロイズム溢れる勇壮なメロディと鉄壁のリフワーク&リズムプレイに悶絶ですね
このアングラ臭がたまらんぜ


SKELATOR - King of Fear - Honor Is Life ★★ (2016-09-03 14:46:56)

エピカルですね
芝居がかった歌い回しもハマっています
ツインリードも駆け抜けますよ
濃いわ


SKELATOR - King of Fear - Curse of the Black Hand ★★★ (2016-09-03 14:43:45)

パワフルさに引けを取らないキャッチーなリフワークも耳を惹きますね
豪快です


SKELATOR - King of Fear - Raging Demon ★★★ (2016-09-03 14:40:39)

ジャーマンメタルにも通ずる男臭さが興味深いですね
エピカルな響きを奏でるツインリード
王道だし真新しさはないのですが
ココまで実直にやられると逆に新鮮ですね


SKELATOR - King of Fear - Sword of the Dawn ★★★ (2016-09-03 14:36:29)

剛毅でファンタジックな一曲
ストロングなバンドサウンドに力が入ります


SKELATOR - King of Fear ★★★ (2016-09-03 14:35:24)

カリフォルニア出身のツインギター編成の5人組が2014年にリリースした3rd。NWOBHMにも通ずる剛毅なリフワークと欧州の香りが漂う湿り気のあるメロディ、ツインギターが紡ぎだす扇情的なフレーズの数々と、言われなければUS産とは思えないメロディックな王道パワーメタルサウンドを披露、メイデン、プリーストといった大御所の影響をそのままにパッケージ、そこにエピカルな響きを導入しつつも、バタバタとした、けたたましい豪快なリズムワークなどはUS産パワーメタルならではの持ち味を発揮、US産なのに、この音はVIRGIN STEELE辺りをイメージさせるし、OMENなどのパワーメタル群を想起させる、ある意味王道だが独創性も感じられ、今の時代には珍しいスタイルでもある。少々感に触るハイトーンシンガーの歌い回しや、アングラ臭漂うカルトメタルバンドですが、ヒロイズム溢れる勇壮なメロディが嫌みなく導入される様のカッコ良さには、スケールの大きいバンド像を抱かせ、大化けする高い可能性を秘めていますね。シンフォニックに疾走する世界観とは違う、元祖ヒロイックメタルの雄、我らがMANOWAR辺りが好きに人にもイケる口でしょう。


SKELATOR - King of Fear - Stronger Than Steel ★★★ (2016-09-03 14:23:12)

ベタですね
そこがいいのです
メロディが飛翔するベタベタなパワーメタル


DEMOLITION TRAIN - Unleash the Hordes - Unleash the Hordes ★★★ (2016-09-02 17:53:59)

キレっキレです
バンドの真骨頂とも言える荒くれスピードメタルナンバー
たまらんぜ


DEMOLITION TRAIN - Unleash the Hordes - Metal Mayhem ★★★ (2016-09-02 17:50:05)

濃いわ
濃厚だわ
コッテリです
この密度の濃さがたまらん


DEMOLITION TRAIN - Unleash the Hordes ★★★ (2016-09-02 17:47:39)

マニアご用達の『No Remorse Records』から2015年にリリースした1st(国内盤は我らがSPIRITUAL BEAST)。モーターヘッド、タンク、メタリカと言ったバンド群の影響下にNWOBHMよろしくな荒くれスピードメタルを披露。爆裂感滲み出るパンキッシュで破天荒な響き、そしてツインギターが奏でるは哀愁たっぷりの男臭い勇壮なメロディ、その旨みとストレートな疾走感が噛み合った時のカッコよさは相当な破壊力を秘めていますね。このバンドの核となるスピードとパワー、それらを解き放つ構成力を存分に生かした魅力的なメロディと熱きリフワークが勢いよく駆け抜けてく様には、聴く者の体に火をくべるでしょう。問答無用の漢メタルにマニアならずとも悶絶ですよ


RAIN - House of Dreams ★★ (2016-09-02 17:26:03)

マイケル・ボーマンが若手4人を引き連れて結成されたバンドが2002年リリースしたアルバム。ボーマン節とも言えるメロディックな歌唱スタイルを軸に適度に乾いた、あの音楽性を嫌みなく披露。随所に瑞々しい欧州産ならではの湿度のあるフックに富んだメロディに、ボンジョヴィよろしくな乾いたポップフィーリングを持ち込む手法は今作でも貫かれており、バックのスウェーデン人ミュージシャンとの相性もよろしく派手過ぎず地味過ぎない洗練された歌モノHM/HRサウンドを自身のカラーを存分に投影し丁寧に作り上げています。水準は高いが無味無臭感が、ともすれば心に残らずサラリと流れてしまいガチなのが玉に傷ですが、ハードさとライトな質感が絶妙で、良く出来た作品である事に疑いは無く、歌モノロックが好きな人には安心して聴く事が出来るでょう、乾いたアメリカンロック風の作品故に、ボーマンのボンジョヴィ似の歌声が一層、そのように聞こえるのも面白いですね。


PRETTY BOY FLOYD - Tonight Belong to the Young - Hold on to Your Dreams ★★★ (2016-08-31 14:20:16)

バンドをメインストリームに押し上げるような華やかな一曲
メロウさのさじ加減もエエですね


PRETTY BOY FLOYD - Tonight Belong to the Young - Five Long Days ★★★ (2016-08-31 14:13:54)

明るくノリのよいらしい一曲
微炭酸な爽快感が優しい刺激を与えてくれます


PRETTY BOY FLOYD - Tonight Belong to the Young - Till the Real Thing Comes Along ★★★ (2016-08-31 14:12:04)

若さが弾けるポップソング
丁寧に作り上げていますね
幅広いファンに訴える事が出来るでしょう


PRETTY BOY FLOYD - Tonight Belong to the Young - Far Away ★★★ (2016-08-31 14:07:40)

キャッチーで感傷的なメロディが胸を締め付けるバラード
王道だしお約束ですがセンチな気分になりますよ
この安っぽさがエエ


PRETTY BOY FLOYD - Tonight Belong to the Young - Hands off the Radio ★★★ (2016-08-31 14:01:45)

大らかで爽快なメロディが印象的ですね
ポップでキャッチーでも嫌みがない
成長の跡も伺える一曲です


PRETTY BOY FLOYD - Tonight Belong to the Young - Tonight Belong to the Young ★★★ (2016-08-31 13:59:25)

爽快さもあるアメリカンロック
ブリッジからサビに掛けての流れもシンプルだが耳を惹きますね
ジェフの歌声がバンドのカラーに染め上げていますよ


PRETTY BOY FLOYD - Tonight Belong to the Young - Stray Bullet ★★★ (2016-08-31 13:55:32)

おセンチなバラード
お約束感満載ですが彼れらしい魅力に溢れてます


PRETTY BOY FLOYD - Tonight Belong to the Young - Restless ★★★ (2016-08-31 13:51:21)

甘いね
爽やかだね
淡いね
ポップでキャッチーだね
Porn Starsにも収録されていますね


PRETTY BOY FLOYD - Pretty Boy Floyd - American Dream ★★★ (2016-08-31 13:46:38)

キャッチーでグラマラスなイメージを残しつつ
キレと重さを加えたらしい一曲


PRETTY BOY FLOYD - Pretty Boy Floyd - Ace of Spades (Motorhead Cover) ★★★ (2016-08-31 13:42:50)

いろんなバンドのカヴァーを行う彼らですが
猥雑さがいい感じで混ざっていいですね
昔より上手くなりましたよ


PRETTY BOY FLOYD - Tonight Belong to the Young ★★★ (2016-08-31 13:36:23)

もとは1991年に録音されていたデモ音源の製品化。まさに1stで聴けた毒々しいスリージーなバットボーイズロックというのを、そのまんま引き継いでおり、スティーブ・サマーズのニッキー・シックス譲りの喉をこするように歌うセクシーヴォイスにKISS並みのコマーシャル性の高い楽曲の相性は、モロにあの時代のバブリーなバンド群を想起させられるモノで、バンドが醸し出す青春時代に巻き起こる刹那な危うさと、おセンチで甘口なメロディが醸し出す、チープで胡散臭いが中毒性の高い楽曲が目白押し、嫌いに人にとっては3安い青春映画をみせられたようなガッカリ感はハンパないでしょうが(まさにベストキッド3)、派手なルックスがイメージさせる通りのシンプルでキャッチーな楽曲は、モトリーとか聴いてきた世代として避けては通れません。演奏も緩いし、個性不足にイメージ先行と、ダメな個所をあげつらうのは簡単なんですが、華やかでバラエティに富んだ楽曲はどれも魅力的に映り、なぜリリースする事無く解散したのか気になる程、彼ららしいクオリティを携えており、お蔵入りになったのが悔やまれる一品ですね。大人になりそれなりの収入を得ても、やはりレトルトカレーが食べたくなるし、あえてカップ麺の焼きそばを喰いたい衝動に駆られます、添加物に科学の力が入り過ぎたものですが、忘れないなんですよね。体に悪いと分かっていてもね、そんな中毒性が今作には脈々と流れております。


TNT - TNT ★★ (2016-08-30 13:38:28)

初代Voダグ・インゲブリットセンのソングライティング力が強く反映されている事で知られる記念すべき1st。 Harley Davidson、U.S.A.というタイトルからイメージする通りの、ポップでノリの良いアメリカンロックを披露、後にドラマーのデイーゼル・ダウルが結成するTINDRUMの(後にダグも参加)原型とも言えるスタイルをこの時点で築き上げており、彼らの代表作と呼ばれる『INTUITION』のような北欧特有の透明感は希薄ですが、明朗快活なサウンドは総じて高いコマーシャル性を押し出しおり、売れる気満々である。ダグの悪声がどうにも噛み合わせが悪く、ポップフィーリングを生かし切れていないが彼らが曲を書いているというのがゲイリー・バーテン的な哀愁を誘い、シンプルな構成の楽曲に時折舞い降りる哀愁とエッジの立ったギターが絡み合う姿に後の方向性と重ね合わせ楽しんで聴いていますね。
今作から②と⑤が2ndにリメイクされますで聴き比べるのもお楽しみの一つですかね。RAINBOWチックな⑤なんてダグが曲の良さを殺してますからね。この後、シンガーをアメリカ人のトニー・ハーネルに交代するのですが、ライトでアメリカンな音楽性を持ち込んだのは全て彼の仕業と思っていたのですが、実は最初からアメリカンなバンドだった事に今作を聴いて一番驚きました、それにこの音楽性だからホンマもんのアメリカ人を加入させたのかぁと思っています。
結局、ノルウェーやスウェーデンといった北欧では成功を収める3rd、4th、我が国日本でも名盤と崇められたのですが、アメリカでは売れる事無く活動は尻すぼみ、ラウドネスとストライパーの3組で東海岸ツアーを行うも客入りが悪くツアーをキャンセルせざる負えなかった80年代後半、メタルバブルも弾け、1992年に当時のアメリカ市場を開拓する音楽性で勝負に出るが惨敗と、最後までヒットに恵まれなかった彼ら、その音楽性の第一歩を飾る今作ですが、平凡で退屈極まりないと言われるとそれまでですが、飾りっ気なしのシンプルな音楽性と楽しみたく3年に1回は通して聴いておりますね。なんだかんだ言っても憎めない愛着が個人的にはありますので、ただ聴き進むにつれての尻すぼみ感はハンパないですけど


PROPHET - Prophet - Listen to Ya' ★★★ (2016-08-29 16:45:11)

アルバムを〆る雄大なプログレハードナンバー
やはりアメリカのバンドですね
地味目な曲ですが大陸的なスケールの大きいグルーブが心地よいです


PROPHET - Prophet - It's Real ★★ (2016-08-29 16:39:47)

柔らかい音ですがキレがありますね
このバンドとしては進みたい方向性の楽曲でしょう


PROPHET - Prophet - Everything You Are (2016-08-29 16:36:52)

少々狙いすぎた方向性が評価の分かれ目でしょう
ベタベタのロッカバラード
好きモノにはたまらんでしょう


PROPHET - Prophet - Power Play ★★★ (2016-08-29 16:34:19)

愛着のあるメロディを導入する流れはカンサスやボストンにも通ずる面がありますね
バンドの魅力が端的に表れていますよ


PROPHET - Prophet - Slow down ★★★ (2016-08-29 16:31:48)

洗練された哀愁のメロディが耳を惹きますね
アメリカのバンドらしくベタベタとしてないのが良い


PROPHET - Prophet - Away from You ★★★ (2016-08-29 16:29:17)

プログレ風味のボンジョヴィサウンド
哀愁のメロディがエエじゃないの
次のアルバムを考えるとこの方向性の方に愛着がありますね


PROPHET - Prophet - Heart of the Night ★★ (2016-08-29 16:25:16)

オープニングナンバーと次の曲もプログレ風ですから埋もれがちですが
このバンドのもう一つの顔が出ていますね
ストレートな雰囲気も悪くないです


PROPHET - Prophet - Street Secrets ★★★ (2016-08-29 16:22:23)

アメリカンなプログレハードナンバー
3連で刻まれるユニゾンが気持ちいい


MESSAGE - Lessons ★★ (2016-08-29 16:10:33)

ディーン・ファザーノ率いるバンドが1982年にリリースした6曲入りのEP。のちにBON JOVIに加入するリッチー・サンボラとアレックス・ジョン・サッチが在籍していた事でも有名なバンドで、デビュー前のジョンとも交流があったらしく、BON JOVI結成時にアレック、リッチーと順に参加する流れになった事でも知られていますね。ディーン・ファザーノのクリアーなハイトーンを生かした爽快なメロディを歌いあげるアメリカンロックを披露、適度なハードさと大衆性を飲み込んだ音楽性の質は高く、ファザーノの声質もあってForeignerあたりの音楽性が好きに人には共感できる要素も強いかと思います。後にLong Island Recordsから『MESSAGE』 という作品をリリースするのですが、そちらに今作が丸まる収められ、さらに4曲の新曲をプラスしたものがあり、国内盤では『Lessons』名義の作品をだし、そちらはさらに4曲多いものが出ております(今作の6曲+新曲8=14曲入り)、さらに2000年にはEscape Musicからは国内盤にデモ音源を追加した16曲入りのものがあり、気をつけないとかぶり倒した作品を掴まされるので注意が必要ですね。


PROPHET - Cycle of the Moon - Red Line Rider ★★★ (2016-08-28 14:14:18)

爽快な疾走ナンバー
適度なハードさの中で弾けるポップフィーリングが微笑ましいです
プログレバンドらしい緊張感も漂い聴きこむほどに深みを感じますね


PROPHET - Cycle of the Moon - Hyperspace ★★★ (2016-08-28 14:12:10)

バンドの意地を垣間見ました
ポップなAOR調のアルバムの中でテクニカルな面を詰め込んでいますね
スケールの大きいアメリカンプログレです


PROPHET - Cycle of the Moon - Hands of Time ★★★ (2016-08-28 14:10:15)

どっかで聴いた事のあるデジャブ感はありますが
ハードでポップな躍動感がたまりません
奇をてらわない優等生な作りもテクニックを抑え気味のプレイも良いです


PROPHET - Cycle of the Moon - Frontline ★★ (2016-08-28 14:06:46)

リズミカルなビートとエモーショナルな歌声
このバンドの可能性を広げていますね


PROPHET - Cycle of the Moon - Tomorrow Never Comes ★★★ (2016-08-28 14:04:27)

切ないですね
深い哀愁美に彩られた一曲
曲作りの巧さを堪能しました
アルカラの歌声もバッチリとハマっています
この曲に限らずですが
アレンジセンスの妙技を味わえる今アルバムを1stと比較して凡作と呼ぶのは抵抗がありますね


PROPHET - Cycle of the Moon - Asylum ★★★ (2016-08-28 14:01:46)

難解さとは違う拘りのアレンジが効いています
バンドの心意気も伝わりますね


PROPHET - Cycle of the Moon - Sound of a Breaking Heart ★★ (2016-08-28 13:59:51)

お約束感満載ですね
シングル向けの一曲


PROPHET - Cycle of the Moon - On the Run ★★★ (2016-08-28 13:58:38)

後期カンサス風のプログレハード
やはりメロディがエエ


PROPHET - Cycle of the Moon - Can't Hide Love ★★★ (2016-08-28 13:56:44)

メロディ派必聴の一曲
キラキラとした売れ線とはチョイと違うんだよね
アルカラ節炸裂
哀愁のハードポップナンバー


PROPHET - Recycled ★★ (2016-08-28 13:54:19)

前作で聴けた80年代中期のKansas風サウンドを封印、T.T.QUICKのデイブ・ディピエトロを新たに加え6人編成で挑んだ意欲作。2ndアルバムではコマーシャル性を高めた作風で打って出たが見事に玉砕、討ち死に果たす結果に、メガフォースとの契約も失い、ドン底の中で新たなる作風でシーンに殴り込みをかけるのですが、今作も結局話題にならずに活動休止、その後Nuclear Assaultのメンバーになるなど露ほどにも思わなかったのですが、スコット・メタクサスのしくじりぶりに、世知辛さを味わいます。ストレートなアメリカンHM/HR路線に舵を切った事は自身のアイデンティティを損なう結果となるも、彼らの強みは演奏力、その手腕を全開で発揮する場面は少なくとも、随所に拘りのアレンジを施し安定感のある演奏力で楽しませてくれるので、能天気でライトなアメリカンロックが苦手な人などにはピッタリの音楽性でしょうね。器用貧乏さを感じ無難過ぎる楽曲の熱量は低いが、エッジを効かせすぎないギターサウンドと嫌みにならないコーラスワークは肩肘張らずに楽しめるサウンドとなっております。


PROPHET - Cycle of the Moon ★★★ (2016-08-28 13:25:47)

US産メロディアスHM/HRバンドが1988年にリリースした2nd。シンガーがラッセル・アルカラに変更、彼の叙情的で温かみのある歌声が優しく響き渡る歌モノ路線をひいているが随所に拘りの演出を施しており、一聴した耳馴染みの良さと共にスコット・メタクサスを中心に演者の拘りが強く滲み出た意欲作。時代は1988年、メタルバブル全盛の中でのメジャーデビュー故に、このようなライトな作風に舵をきったも頷けるのですが、ちょっとでもコマーシャルな事をすると叩く、狭義で生きている人を相手にするよりも遥かに重要な高い次元のパフォーマンスとクオリティを保持しており、メロディックなアメリカンロックが好きな人にはたまらんでしょうね。アルカラのハスキーヴォイスが切なげなメロディを歌い上げる②の出来栄えたるや、メロディ派ならグッとくること請け合い、質感こそライトになったが演奏は相変わらず上手い、その流れは前作にも通ずる③⑤、哀愁のアメリカンロック④、アコギを生かしたセンシティブなバラード⑥など前半からバラエティに富んだ充実した楽曲を放り込み、⑦以降もテンションを下げる事無く最後まで進んでいきます(⑨はインストナンバーでフラストレーションを吐き出すが如く場面展開の多いプログレサウンドを敢行しております、PROPHET死なずですね)。良いメロディと質の高い楽曲、そしてテンションを下げさせない堅実なパフォーマンスは職人級のお手前、時代性を飲み込みつつ制約の多い中で、自分たちの流儀を貫いた意欲作、その心意気に呼応するように充実した一流のメロディックロックにのめり込みますね。質の高いメロディってのは時が過ぎても色褪せませんね。ドラムの音の作りとか上手いんだよなぁ。


VIPER - Evolution - Pictures of Hate ★★★ (2016-08-27 15:39:20)

ノリノリですね
拳銃が弾かれるようなノリがたまらんです
キャッチーで耳馴染みのよいメロも印象的
ワイルドな痛快ロックです


VIPER - Evolution ★★★ (2016-08-27 15:22:20)

アンドレが持ち込んだクラシカルテイストと典型的なクサクサのハロウィーン臭が抜けた意欲作。あの声と親しみやすいメロディが消えた事によるファン離れは恐ろしく、一見さんにも優しかった前作とは違うパワー漲るガッツィな音楽性を披露。個性不足と揶揄されそうですが、こちらの方が典型的なスタイルである分、バンドとしての方向性と逆に個性を感じさせる事となり個人的にはメンバーチェンジの余波を感じる事も無く、また線の細さと河村隆一よろしくな声量不足で裏返る声よりも、ピットの声域は狭いがワイルドな歌唱も、この音楽性には馴染んでおり大衆演劇のようなベタベタなドラマを見せられるより大いに楽しみましたね。キャッチーでありながらもワイルドなノリを損なわないアレンジは大いに買えるし時代性を取り込み、全曲シングルカットされても違和感が無いコマーシャル性の高いワールドワイドな作風で挑んだ今作は実に痛快だ。強靭なグルーブを生みだすリズム隊の安定感、さらにはギターサウンドもより前に出ておりストレートな作風ではありますが、今まで以上に自己主張を果たし○○風を封印する事に成功、でも前作でファンになった人には受け入れられない要素が強いでしょうね。そしてせっかくアコギが美しいエモーショナルは響きが感動的なバラードで〆たのに、クィーンのカヴァーでお茶を濁したのも印象が悪いですね。総じてクオリティは高いがメンバーチェンジがもたらした、前作のイメージとは掛け離れすぎたが為に、あのスタイルを支持する人には当然受け入れられなかった事も頷ける一枚ですが、ワイルドでキャッチーなHM/HRが好きな人なら十分に楽しめるでしょう。


VIPER - Soldiers of Sunrise ★★★ (2016-08-27 14:55:01)

彼らの代表作と言えば次に出た『THEATER OF FATE』となるのでしょうが、今作はあからさまなハロウィーン流儀のスピード・メタルとは違う、ブラジル産のメロディックなパワーメタルサウンドを披露。まだまだ青臭さの残る荒削りなスタイルではありますが、先人達の足跡を影響下にプリースト、メイデン、NWOBHM群といったスタイルの音楽性を巧みに取り込みまとめ上げた手腕は粗さの中にもギラリと光る瞬間が多く(表題曲などはアングラのCARRY ONの原型とも言える)、大味な面はあれどツインギターの疾走パートなどパワフルな演奏は稚拙な面に目を瞑れるほど痛快だ。レコーディング時のメンバーは10代の若者、そんな彼らがわき見をそらさずに典型的なスタイルを極め披露した姿勢は共感できる要素も強く、オリジナルティを研磨したのは2ndで、その集大成がアングラとなるので、個人的には若気の至りにまみれた、何かを突き破ろうとする今作の方が好きですね。ヘヴィメタルのカッコよさの一つには、究極のダサさにあると思っていますので、イケてないのが逆にイケるのです。


RANDY PIPER'S ANIMAL - Virus ★★★ (2016-08-27 14:24:29)

W.A.S.Pのオリジナルメンバーとして知られるランディ・パイパーがアニマルという名前まで拝借して活動する、自身が率いるバンドの3rd。プチW.A.S.Pブームが個人的に舞い降りた時期に、この作品に出合ったのですが、これが想像以上のクオリティを保持しており、往年のW.A.S.Pを彷彿とさせるポップフィーリングを携えたパワフルなアメリカンHM/HRを披露、そこに欧州テイストのあるメロディをねじ込む、あの手法を実践しており、まさにW.A.S.Pの分家としては申し分ないサウンドを聴かせてくれました(歌い手もブラッキー似)。完全に往年のスタイルを現代に呼び戻した音楽性故に、飽きのサイクルも早そうですが、昨今流行りの80年代型のメタルを模倣としたリバイバル若手バンドとは、フレージングやタイム感一つとっても年季が違い、やはりホンマもんは違うなぁと感じさせるのが最大の魅力でしょう。W.A.S.P全盛期に早々とバンドを抜けてしまい、その後、音沙汰の無かった彼が、ワイルドだがキャッチーなあの音で蘇っていたとは感慨深いものがありますね。タイトにシェイプしたグルーブを叩き出すリズム隊はTherion組ってのが、本格派志向のバンドとして向き合ってる証拠、良いメロディとハードな躍動感、親しみやすいロックサウンドが放つ普遍の魅力に酔いしれました。W.A.S.Pファンは勿論ですが、コマーシャル性の高いワイルドなHM/HRを好みの方なら聴いて損はしないでしょう。ちなみに⑧はThe Cranberriesのカヴァーです、この辺りの選曲もW.A.S.Pぽいね。


MASS - Fighter ★★★ (2016-08-26 16:04:13)

幻の1stとして1982年にあのトム・アロマの手によってプロデュースされた作品が2010年にようやく日の目を浴びた一品。今聴くと古臭いマテリアルだし、ここから4曲が1985年リリースの『New Birth』とかぶってたりするのですが、ミキシングやプレイの違いを堪能できるので希少価値のある作品ではあります。そして音楽性的にも土着的なアメリカンロックのノリと抒情的なメロディを押し込めたスタイルは既に確立しており、哀愁を帯びつつも大衆を惹きつける親しみやすいメロディとハードさを損なわないアレンジは、乾いた声だが憂いを帯びたメロディラインを歌い上げるハイトーンとの相性も抜群で、深みに欠ける音質ではありますが、フックのある曲との組み合わせは絶妙なバランス感覚を伴っています。出ずっぱりではないがギターオリエンテッドな作風のメロディックHM/HRが好きな人には一聴の価値があるでしょう。もっと耳触りのよいポップな作風のバンドは沢山いますが、これくらい攻撃的な方がメタルを愛する方にとっても馴染みやすいでしょう、ストライパー、ドッケン、シャイあたりが好きな方には共感できる要素も強いかと思いますね。