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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 2601-2700

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SABBRABELLS - Sabbrabells Complete Box ★★★ (2018-12-11 15:14:40)

配信盤が出ないので、我慢しきりれずに高価なボックスを買ってしまった。久々の大物買いである。個人的にはせっせと、彼らの作品をコンプリートしたので、大きく購買欲を擽られた商品ではないのだが、デジタルリマスターと大好きな4曲入りEP『Dog Fight』や貴重なシングル盤の『Dog Fight』がCD化された事は喜ばしい事だ。特にEPは名曲がずらりと並ぶライブでも定番の名曲集。
アグレッシブな『Metal Saber』やブルージーで感動的な『Water Night』、ダンサンブルな『Stop the Motion』、メッサーシュミットカミン、空を見ろ『Dog Fight』が高音質で聴けるのが嬉しい。
他にも未発表のライブ音源もあり、やはりマニアにとっては興味を擽られる一品だ。また新規さんには、このセットで彼らの魅力を文字通りコンプリート出来るのも素晴らしい出来事であり、手が出しやすい商品である。

BURRN!の藤木さんも同じ苦情を寄せていたよと、お知り合いに教えてもらったのだが、実はライブDVDに収録されているAll Night Metal Party '84 to '85の映像がイマイチ良くない。何故か音質が劣化しているのだ、映像も粗いしね。マスターテープの問題だろうが、今のテクノロジーなんで、もう少し立体的な音像で再現して欲しかった。

いずれにしろ、新旧のファンを満足される最大限の努力をした貴重な一品。どうせなら高橋喜一が引き連れた、もう一つのサブラベルズの音源&映像も収録して欲しかった。


THUNDERSTICK - Beauty and the Beasts ★★★ (2018-12-11 14:15:31)

檻の中で覆面を被った男がド派手なドラムを叩くパフォーマンスで話題になったサンダースティック。元アイアンメイデンのドラマーであり、脱退後はサムソンのドラマーとして知られている。どこかキワモノ的なイメージが付いたサンダースティックがサムソン脱退後に立ち上げたバンドがコチラ。キャラ設定のあるド派手なメイク姿もキワモノ感を継続、紅一点の女性シンガーもロック的と言うよりはセクシーな節回しで妖艶さもあり、キャラが際立っている。彼女の歌声も生かしたポップロック風味の強いサウンドは、グラマラスでありながらも派手なドラムを中心にバランスよく作り上げようと努力している。
真面目にオフザケしていると言える音楽性、その質は低いわけがないくキャッチーで聴きやすいハードサウンドは、色んな意味でキャラを際立たせた方向性と上手く絡み合っていた。
一発これといったキメ曲があれば、バンドとしての魅力も伝わりやすいのだが、真面目さが勝っていると思われ想像以上にしっかりとしたサウンドだった。
CD化の際にはEP+未発表5曲追加のタイトル『Echoes from the Analogue Asylum』という商品が流通されています。
英国ハードサウンドマニアなら、キャラの濃いサンダースティックさんを見逃すわけにはいきませんよね。ちなみにプロデュースや作曲の大半を手掛けるバリー・グラハムはサンダースティックの本名です。


HAMMERHEAD - The Sin Eater ★★★ (2018-12-11 13:57:58)

幻のNWOBHMバンドによる再結成後の2015年にリリースした2枚目のアルバム。レーベルは我らがHigh Roller Recordsとくれば安心して聴いていられます。英国風味満点の叙情派サウンド。そのどんよりと煮え切らないメロディにマニアならたまりませんが、彼らの音楽性は高いドラマ性も有しており7曲入りで60分をチョイ切るランニングタイムで、その中身の濃さを理解してもらえると思います。シンガーの歌い回しも含めトニー・マーティン時代のサバスを思い出しますが、あそこまで本格的ではありません。
ギターリフ一発に込められた情念、なんてことはないのだが若者には出せない渋みが、このバンドには宿っている。湿り気たっぷりの哀愁味と適度な隙間のあるサウンド、これぞブリティッシュという魅力に溢れている。
キャッチーで走り出す、サビでは大合唱、そんな一見さんにも優しいサウンドが主食の人には、到底すすめられないが、NWOBHMマニアにはたまらんでしょうね。


HELLHOUND - Metal Fire From Hell ★★★ (2018-12-10 15:44:36)

わが国が世界に誇れる地獄のメタル番犬、HELLHOUNDの2nd。デビュー作から世界中にいる流行り廃りに左右されないダイハードなメタルファンから熱烈な支持を受けていた彼ら、今作を引っ提げ海外のフェスにも参戦、ドイツで行われたKeep It True XI Festivalの熱演はライブアルバムとしてパッケージされている。
へヴィメタルのなんたるかを濃厚に抽出したサウンドは、一歩間違えればパロディだ。皆が名前を伏せているから余計に、その要素も強まる、大手メディアも相手にしてくれない。しかし、ここで聴けるサウンドは嘘偽りが一切ないガチンコのメタルであり、徹頭徹尾先人達が作り上げた様式に則り、自分達のスタイルとして提示してくれている。
へヴィメタルという言葉に恋い焦がれ、人生を生み外した猛者なら(アホみたいに作品を買ったりライブに行かなければ家が一軒立つってヤツです)必ずや胸に響くでしょうね。
ノスタルジーでは終わらない言い訳無用のガチンコサウンド、豪快に踏みならされるドラムの激しさ、重厚なラインを刻むベース、切り立ったメタルリフのカッコよさ、そしてハイトーンスクリームする歪んだ歌声、初期衝動を擽りまくるへヴィメタルサウンドに胸が熱くなりますね。
若い人にこそ、普遍的メタルの魅力を体感して欲しい。海外のアーティストではなく日本にもいるのだから。


DANGER - Keep out ★★ (2018-12-10 15:10:21)

北欧はスウェーデンの若手5人組が2004年にリリースした記念すべきデビュー作。ベタなバンド名にアルバムタイトルから、工事現場の立ち入り禁止のイメージしか出てきませんが、彼らが2004年に世に披露したサウンドは隆盛を極めた北欧初のメロデスでもなければ、ポップロックでもないガチンコの正統派HM/HR。ド頭から鋭利なリフワークが急降下するNWOBHM丸出しの疾走ナンバーで幕開け、その後も手綱を緩める事無くゴリゴリの正統派スタイルで勝負をかけます。流石デビュー作と言う事で、露骨な拝借や○○あの曲みたいだなぁと、気になる面はあるのだが、当時の世相を考えると勝負してきたなと応援したくなりますね。
音だけ聴けば北欧産とは思えないオールドスタイル、それはEUROPEの成功前に北欧シーンを映し出しているようで実に興味深い。


REACTION - 未発表demo (2018-12-09 16:44:08)

20090411とCDに刻印されている。斉藤康之追悼ライブで配布された未発表デモ音源

下記に収録曲と参加メンバーを表記します。

Non Title
Etarnal
狂った果実
Fallin'~キミノタメニ

Vo:木村 直樹
G:斎藤 "YASU" 康之
B:反町 "YUKI" 哲之
Ds:梅沢 "HIRO" 康博

再結成を果たしていたREACTION、シンガー以外はメンバーが再結集(加藤純也は引退している)。かつての勢いを取り戻したようなスタイルに進んでいるが、デモはデモである。
良くも悪くもV系色も強く、タイトルのない①などANTEHMの曲をルナシーがカヴァーしているのかと錯覚するほど、手前味噌感が強い。それでもファンなら在りし日の姿を重ね合わせ楽しむのが一番だろう。また硬派なV系サウンドは一定の需要はあるはずだ。


REACTION - TWIST&SHOUT ★★★ (2018-12-09 16:29:45)

アルバムタイトルにジャケットワークを見れば、音楽性の変化に驚きませんが、それまでのへヴィなソリッド感を捨てて、明るくノリの良いロック色を大幅に強めてきました。このアルバムを最後に解散してしまうので、罪作りなアルバムを言われているのだが、加藤純也の声にもっとも似合っているシンプルなロックサウンドは、なんら批判されるものではなく、実は一番バンド的に無理が生じていない。それほどまでに、今までの作風におけるヴォーカルパフォーマンスはライブでの再現力も含め、大きな問題だった。

無理がない分、まとまりは過去最強だが、多くのファンを裏切った形にあるという、痛し痒しな現象に陥ったのは皮肉なものである。冷静になって聴けば、こういうコマーシャル性の高いアルバムと言うのは、どのバンドも一度は通る道であり、次の一手を期待する価値は十分にあったのだが、彼らを取り巻く環境も大きく変わったのが音楽性の変更にも繋がり、加藤純也脱退、そして解散への道へと進む事となったのだろう。当時はBOOWYに代表されるビートロック系がミュージックシーンを塗り替え、鬼やっこ姐さんとRGのモノマネでお馴染みのバービー・ボーイズやブルーハーツなどが出来てたので、REACTIONも今までのようにはいかなかったと推察される。

こうして時を経てじっくり聴けば、メタル色は薄れたものの、彼ららしい疾走感とノリの良さを加味したハードさと、ハッタリ感の強いロック色が絶妙に絡む好盤だと思う。楽曲もサウンドどもメリハリが効いていて、粗が目立たないのも最大の聴きどころだ。個人的には、このバンドは昔は苦手であり熱心に聴かなかったが、今の方が楽しんで聴ける。加藤純也に対する免疫が出来たのも大きい。そういう意味での、音楽性的には初期の方が好きだが、加藤純也のバックの演奏が噛みあっているのは間違いなく今作が一番だ。かつて、音楽性の変更について行けず、見放したファンにも、もう一度聴いて欲しいバラエティに富んだ一枚ですね。


REACTION - REACTION ★★★ (2018-12-09 16:13:31)

バンド名をアルバムタイトルにしただけの事はある充実感の強い一枚。それまでの彼らの集大成を感じさせるラフなパワーを内包した力作だ。梅沢と反町のリズムプレイは相変わらずパワフルでタイト、今まで以上にバンドサウンドのキャスティングボードを握っている印象を与えるほど、グイグイと前に出てきている。斉藤のギターもシンプルだが切れ味鋭いリフワークを武器にカッチリと聴かせている。焦点を絞り込みバンドとしての方向性を明確に示唆したのも成功。勢いで押し切るだけではない技巧が効いている。
ハードにドライヴィングするグルーブはいつ聴いても強烈だ。それだけに加藤純也のジャパニーズロック臭さが評価を分ける最大のポイント。そこを飲みこめるなら大いに楽しめるでしょう。


REACTION - TRUE IMITATION ★★★ (2018-12-09 15:58:36)

過去2作の反省を踏まえたのか随分と練り込んできた楽曲とパフォーマンス力も上がった力作。バンドとして大きく飛躍しているが、彼らの疾走感を求めるファンにとっては厳しい内容となった。確かに①など肩透かしを喰らった感はある、③のラフなロックナンバーも初期の彼らを求めた人には不評だったが、総じてクオリティは高くなっており、求めるモノによって大きく評価を分けるだろう。ある意味、メンバーが加藤純也の声に寄ってきて作り上げたサウンドともいえる。
いい意味で一歩大人になったアルバム。アンサンブルの向上は目を見張るものがある。色んな意味で捻くれたセンスが爆発している。最短で目的地に到達させない、凝ったギターワークも面白い。相変わらず梅沢のパワフルなドラムはテンションが高い。もっと高い評価を受けるべきドラマーだと思う。


REACTION - AGITATOR ★★★ (2018-12-09 15:45:32)

待望のメジャーデビュー第1弾。前作で感じられたL.A風味を強めた作品が多くなったが、斉藤の切れ味鋭いリフワークとトリッキーなフレージングもアクセントとなり、そこにパワフルな梅沢のドラムがバンドサウンドを牽引、反町とのリズムプレイは安定感もあり屈強なスクラムを組んでいる。色んな意味でラフな加藤純也の噛み合わせが全ての評価を左右するような面があり、このバタ臭さも含め苦手な人はトコトンダメだろう。
ロックの持つワルッぽさやハッタリ感が上手く出せているのは加藤純也のキャラによるところも大きく、このラフなサウンドをカラーも握っているのも彼なのが面白い。
大味なロックナンバーよりも、パワフルさとキメの細やかさが際立つ②③の方がバンドの魅力を強く感じる。


REACTION - INSANE ★★★ (2018-12-09 15:32:44)

激しいライブパフォーマンスとノリの良い楽曲が人気だったREACTIONが満を持してリリースしたフルアルバム。あっという間にファーストプレスが完売。累計で1万枚を超える大ヒットとなり、名実ともにインディーズの帝王と呼ばれる事になった。
キレのよい斉藤のギターワーク。パワフルな疾走ナンバーもあるが、ノリの良いキャッチネス差も盛り込んだ楽曲はバラエティ豊かであり、当時台頭してきたL.A勢からの影響もふんだんに伺える。
切れ味鋭い斉藤のギターと楽曲の相性は過去最高の出来栄えを誇る半面、新ヴォーカル加藤純也の消化不良気味のパフォーマンスがポイント。良く言えばラフさを持ち込んでいるが、フェイクまみれのライブパフォーマンスなどを含め、適任と呼ぶにはチョイと厳しい人材になったのは残念だ。梅沢と反町のリズム隊もボトムを支えているが、ミックスの関係で、こちらもパワーダウン感が否めない、その辺りが、バンド本来の魅力を殺いでいるようで残念と、気になる面が多い。
ライブで体感出来るパワフルさをパッケージする難しさを感じますね。それでも今作が当時、多くのロックキッズをノックアウトしたのは疑いようのないサウンドですよ。


REACTION - ALL NIGHT METAL PARTY '84 to '85 ★★★ (2018-12-09 15:13:31)

目黒の鹿鳴館でSabbrabells、Flying Vision、Murbas等と行われた年越しイベントのライブ音源。歌うは3代目シンガーの元Murbusの岸本友彦、にちにEMOTIONやアニメ、ゲーム関連などで歌入れした事でも知られています。

短期間でシンガーがコロコロ変わるのは何故なのか?という疑問はありますが、インディーズ時代からパフォーマンス力に定評のあった岸本の参加は、バンドにマイナスな要素もなく、今までの系統とも合致しているので違和感がない。これの声は平坦で抑揚のない面が強いのだが、ここで聴けるライブ盤は、そんな要素も少なく、岸本が関わってきたスタジオ作のパフォーマンスはなんだったのかと言いたくなる。
タイトでパワフルな演奏、このバンドがチャラチャラとしたヴィジュアル重視の存在で無かったのは知られていると事なのだが、メジャーデビュー後のイメージの方が強いため、今一つ軟弱なバンドと囚われがちだ。特にルックスや音楽性の変遷にも44マグナムから大阪色をとったようなバンドだと揶揄される事も多かったのだが、梅沢のパワフルなドラムに弾き出されるように、ライブならではの活きのいい演奏は、丁度いい加減のラフさも加わり実に生々しい。等身大のバンドの魅力に触れる事が出来る.
メジャーデビュー後のアメリカンスタイルと想像すると驚かされるだろ、情緒のある暗く湿ったサウンドは日本人らしいスタイルと言える。最初はコッチだったんだよ。垢抜けないかもしれないけどね。

A面
LOST MY HEART
DON'T STOP
LUST
B面
JOY RIDE
DARK ILLUSION
LONESOME KNIGHT


REACTION - Joy Ride / Lonesome Knight - Lonesome Knight ★★★ (2018-12-09 14:55:55)

突破力のある重戦車ドラムがエグい
バンドを支えるのは梅沢だろう
オリジナルとのアレンジの違いやシンガーの好みなども含め
コチラのヴァージョンの方が好きです
ただ走るだけではない展開も日本人的なキメの細やかさも好きだなぁ


REACTION - Joy Ride / Lonesome Knight - Joy Ride ★★★ (2018-12-09 14:52:47)

梅沢のドラムが強烈
反町のベースも良く走る
鳴沢も丁寧に歌っている
バンドの勢いがパッケージされた好盤だ
斉藤のギターもテクニック云々ではない魅力がある


REACTION - Joy Ride / Lonesome Knight ★★★ (2018-12-09 14:49:08)

雑誌ロッキンFの付録2曲入りフォノシート。シンガーが2代目の鳴沢浩幸に変更。
彼らの代表曲と言われるJOY RIDEとLONESOME KNIGHTが収録された貴重な一枚。
後にアルバムに入るヴァージョンとの違いを楽しむのが一番ですね。アレンジが異なるのでファンなら必聴です。


REACTION - Reaction - Lust ★★★ (2018-12-09 14:37:25)

スローな出だしからバラードなのかと思ったら一転
激しく走りだす
起承転結のある展開は聴いていて心地よい
青臭さはあれどバンドの持っているポテンシャルを注ぎ込んだ
意味のあるデモ音源
西野の日本人的な歌い回しも懐かしい


REACTION - Reaction - Red Heat ★★★ (2018-12-09 14:34:47)

梅沢のツインバスドラムが最高にカッコいい
パワフルな疾走ナンバー
しっとりとしたメロディを丁寧に歌うのは初代シンガーの西野隆
トリッキーなギターリフも耳を惹く


LOVEBITES - Clockwork Immortality ★★★ (2018-12-08 17:00:54)

今や日の本を代表するHM/HRバンドへとのし上がったガールズメタルの最高峰LOVEBOTESの2nd。すでにNUCLEAR BLASTからのリリースも決まっていたりと、その活動は既に国内を突き破っている。彼女達の海外での快進撃は日本一権威ある雑誌に嫌われているBABYMETALの活躍によるところも大きいのだが(スリップノットやブレットフォーマイヴァレンタインを大絶賛して、これからのメタルはこれなんだとレコード会社にいいなりになり紹介したのに、なぜBABYMETALはダメなんだ?ワタクシは全員ダメなので聴く事もないし褒めないが、でもレビューして酷評はしませんよ。良い悪い関係なく海外の大御所と同じステージに立ちまくるBABYMETALを無視する理由が見当たらない。そしてアルディアスばかりを表紙にする別冊を出す意味を聴いてみたいものだ。バランスが悪くないのかね?気持ちがわるい。スリップノットやブレットフォーマイヴァレンタイン、BABYMETALも同じ括りの新生代サウンドじゃないのかね?)
このバンド最大の売りは確実なテクニックと楽曲の強みにあるところが大きい。海外では容姿を褒めちぎるのはセクハラになるので、そこをフィーチャーする日本的な評価はないのも真っ当な人気を示す指針になる。偏った提灯記事もないので信頼がおける。
そんな脂の乗った勢いを加速させる意欲作。やや狙いに言ったオールドテイストが強かった作風を一新、現代的なエッセンスと普遍的メタルの流儀に則った流麗なメロディと峻烈なる攻撃性を纏ったサウンドは、彼女達のスタイルへと昇華されている。

どうしても、誰かにやらされている感覚は拭えないが、媚を売りまくった女を出さないパフォーマンスは海外のメタルマニアのハートをキャッチしたのは間違いない。地に足をつけたパフォーマンスこそへヴィメタル最大の魅力だからだ。
ポップ性も強調される親しみやすいキャッチーなメロディライン、そのメロディ重視の姿勢と、迫力溢れる重厚なリズムプレイの屈強さ、そしてシュレッドさもキレまくっているアグレッシブなギターチームの魅力。歌い手もカラオケ大会選手権とは違う、確かなパフォーマンス力、英語が堪能は女性なのかは分からないが、少々堅苦しく聴こえるのは難点なのだが、それでも高いところから中音域を駆使して歌い上げる姿は好感が持てるし、やはり海外でも認めれもらえた要因だろう。

バランスの取れた高純度のメロディアスHM/HRサウンドに国籍やジャンルなど不問、2、3年前にデビューした新人とは思えない、完成度の高いサウンドは、これからも大きな話題性を継続するだろう。燃え上がるハードなサウンドのみならず泣きのバラードも収録、劇的な楽曲をバランスよく配置することで視聴感も抜群に良くなっている。

個人的には、ウンコみたいなシッケシケのNWOBHMや汚らしいZ級のバンドを愛す身なので、この手のバンドに熱心になれないのだが、質の高さは疑いようがない。本当に細部に渡り作り込まれた一品だ。これが彼女達だけで作ったと言うのなら、とんでもないソングライティングチームとなるだろう。


TORA TORA - Surprise Attack ★★★ (2018-12-07 17:27:14)

トラトラときたら真珠湾攻撃で有名な暗号『トラトラ、ニイタカヤマノボレ』を真っ先に思い出します。MAXのヒット曲ってもチョイとイメージできますがね(笑)
メンフィスからやってきた若手4人組が聴かせてくれるサウンドは、ノリノリの古典ロックの89年ヴァージョン。歌い手もマーク・ケンドールなどに代表されるZEP風味満点の歌い回しを披露。若いのに熟成されたサウンドとノリの良さを巧みにブレンド。CINDERELLAなどと同路線に位置するバンドだろう。躍動感溢れるロックなリズム、身体が勝手に動き出すシンプルなサウンドは耳馴染みも良く安定感も抜群だった。しかし全般的に、そのまま最後まで流れてしまいガチなのが残念。一曲の完成度は高いのにトータルとなると、チョイと飽きがくるのだが、それは嗜好の問題。この手のアメリカンロックが好きな方なら大いに楽しめるでしょう。何と言っても、こういう古典スタイルの良さは親しみやすさにある、パクっているという意味ではなく、初めて聴いたとは思えない愛着があるからだ。


FLESH & BLOOD - Blues for Daze ★★ (2018-12-07 16:43:41)

あのマーク・マンゴールドがダニー・ヴォーンとタッグを組む、しかもレーベルは英国のNow&Thenとくればメロディアス系に強い、ギターにはアル・ピトレリの名前がある、こうなると俄然興味を湧きますがアルバムタイトル『BLUES FOR DAZE』に、サイケなジャケット…リリースは1997年、うーむ、これはAOR風味のメロディアスなロックじゃないな?と聴く前に飲み込みましたが、予想通り90年代に流行ったBACK TO 70'サウンドでした。
参加メンバーやキャリアを期待すると完全に肩透かしを喰らいますが、Black Crowesあたりの埃っぽいブルースロックをイメージして頂けると想像出来るかと思います。せっかくのスーパーバンドなんだからと思いますが、これも時代の流れと言うモノ、古典的なブルースロックが好きな人なら大いに楽しめるでしょう。


DIRTY TRASHROAD - Dirty Trashroad - Cybernetic Crime ★★★ (2018-12-04 12:39:34)

シングルカットされているだけに他の曲とは毛色が違う
日本でも巻き起こったスーパーバンドの一つ
藤本泰司の粘りっこいギターも魅力的
変化自在のディストーションヴォイスを駆使する竹内光雄も絵になる男だ


LAZY - 宇宙船地球号 - LONELY STAR ★★★ (2018-12-04 12:34:18)

作詩作曲をファニーこと田中宏幸が担当
アルバムを締めくくるのに相応しいドラマティックな一曲
チョイハード目のポップロック風だが
刹那なメロディがグッと耳を惹くプログレ風な構築性が最大の聴きどころ
メンバーのプレイアビリティの高さにも目を見張る


LAZY - 宇宙船地球号 - 美しい予感 ★★ (2018-12-04 12:29:00)

アイドル路線をイメージさせるポップス
リンゴとはちみつがとろける甘さが効いてます
時代性もあり古臭く聴いていてハズいのですが
これもLAZYです
歌はファニーが担当


LAZY - 宇宙船地球号 - 僕らの国でも ★★ (2018-12-04 12:25:49)

アイドル時代のファンを慮ったようなポップロック
曲順的に絶妙な位置に収録


LAZY - 宇宙船地球号 - EARTH ARK (宇宙船地球号) ★★★ (2018-12-04 12:23:48)

起承転結のハッキリとした展開
その高いドラマ性が発揮された名曲
このアルバムのハイライトだろう
ミッシェルもロックシンガーとしての魅力を振りまいています
パワフルなリズムプレイもハードなバッキングもカッコいい


LAZY - 宇宙船地球号 - 遥かなるマザーランド ★★★ (2018-12-04 12:20:57)

高崎晃のソロアルバムでもリメイクされたドラマティックで美しいインストナンバー
こういう曲を作れるセンスに驚かされる
テクニックに埋没しない歌心溢れるプレイに魅了されました


LAZY - 宇宙船地球号 - TIME GAP ★★★ (2018-12-04 12:18:55)

メロウさもある甘口のポップロック
だが芯の強いロックナンバーでもある
音質はあれだがリフもブリティッシュ
ポッキーのキーボードも空間を広げている


LAZY - 宇宙船地球号 - 天使が見たものは ★★★ (2018-12-04 12:16:52)

コンセプト色の強いアルバムだけに意味のある歌詞に興味が惹かれる
シリアスなスローナンバー
アイドルの枠を飛び抜けたバンドだね
歌詞を書いているのは伊達歩これは伊集院静が作詩するときのペンネーム


LAZY - 宇宙船地球号 - DREAMY EXPRESS TRIP ★★★ (2018-12-04 12:12:14)

いきなり2曲目でスージーがヴォーカルを担当
①の流れを引き継ぎ勢いを殺さない展開も良い
随所にハードなプレイをねじ込んだ気合いの入りようもカッコいい
高崎スージー晃大爆発である


SACRIFICE (CANADA) - The Ones I Condemn ★★★ (2018-12-04 12:06:50)

雑誌の評価も低くB級はおろかC級、D級扱いを受けていたカナディアンスラッシャーの再始動一発目のフルアルバム。かつての面影は何処へいったのか、言いたくなるほどソリッドでタイトに生まれ変わっている。SLAYERタイプのスラッシュメタルと知られていたが、激烈に刻まれるリフワーク、重厚なる爆音がウネリ上げるリズムプレイと、明らかにバンドサウンドが向上、マシーンの如き冷徹なるスピード感もひたすらクール、どちからと言えば剛直なるスラッシュメタルだが安易な過去の焼き回しで無いのは好感が持てる。

徹底的にやりきる事で生じる、スラッシュ特有の強面感もグッと顔を出し、その場から逃げだしたくなるような焦燥感にかられるのもポイント。オールドスクールと揶揄されるサウンドかも知れないが、徹頭徹尾やりきる姿には爽快感すら漂いますね。
バンドとしては、過去の集大成的な位置にある復帰作。現時点での代表作と呼べる一品でしょう。


浜田麻里 - Aestetica ★★★ (2018-12-03 14:19:55)

日本の音楽業界と言う特殊な環境の中で活動を余儀なくされた浜田麻里。メタルシンガーとしてデビューしてからの彼女はけして順風満帆とは言えなかったろう。メタルシンガーとして脚光を浴びた彼女、週刊誌などにステージ上のパンチラなど載せられたり(恐らく彼女のためのイメージ戦略、週刊誌側がそんなもん撮るわけがない)、中森明菜と衣装さんが同じとか?どうでもよい情報を流す始末。ライブなどスポットライトを浴びるのは彼女のみで、バックメンバーは暗がりのステージで黙々と演奏していた。ギターソロでもスポットは当たらず、彼女の映像作品など見ていてつまらない。女性と言うモノをこれでもかと売り込まれた。上手い下手は関係ないエロいかエロくないか?そんなアーティストとしての入り口を誇張される環境、おかげでコアなメタルファンからはソッポを向かれ完全なる色モノ扱いだ。
抜群の歌唱力を生かし路線変更。その甲斐あって紅白に出場打診されるまでヒット。その後の躍進ぶりを遠くから眺めていましたね。

今作はメタル系アーティストと海外組を融合、作曲クレジットもバランスを考え硬軟交えた楽曲を用意。ハードだがメロウさを前面に押し出した作風に回帰。それらは遊びを徹底的に排除し、勢いのあるハードナンバーから浮遊感漂う不思議な感覚のロックナンバーまで幅広く収録。主役たる浜田麻里のパフォーマンスは息遣いが伝わるようなリアルさがあり、ポップスしかしらないファンにとってもロックシンガーの魅力を存分に味わえる一枚へと仕上げてきました。

長きにわたって培われた経験と修練の賜物と言える確かな歌唱力。澄み切ったハイトーンの美しさは唯一無二の存在感を放っている。ハードさを保ちつつも押し引きを得た楽曲群を、繊細な歌声で色付けするパフォーマンに魅了されました。
何を聴かせたいか明確に定めたサウンド、それは彼女の中の二面性を巧みに伝えきっている。ハードサウンドも良いが中盤に用意されたメロディアスな歌モノで聴かせる情感の豊かさは見事だ。キャッチーで切ない⑤など彼女の真骨頂だろう。


浜田麻里 - Aestetica - Once Again ★★★ (2018-12-03 13:54:48)

クロージングソングはしっとりとしたバラード
彼女の美声にうっとりと酔いしれます
上手いと言う事は本当に素晴らしい
カラオケ自慢の歌手とは基礎が違うよなぁ


浜田麻里 - Aestetica - Stand Out ★★★ (2018-12-03 13:52:46)

ハード目のメロディアスな一曲
アルバムの流れ的に印象に残らないのが残念
やや狙いにいった感もある
曲単位では悪くない
澄んだ空気が張り詰めた広がりのあるロックナンバーだ


浜田麻里 - Aestetica - St. Radiance ★★ (2018-12-03 13:50:18)

打ち込みのビートが強めの歌モノロック
曲単位では彼女の魅力に溢れているが
ハードなモノを愛するマニアにとっては流れ的に飽きる
スパニッシュ風味のアコギからのソロも悪くないのに残念だ


浜田麻里 - Aestetica - Universe After Rain ★★★ (2018-12-03 13:47:46)

メロディの作り方が上手い
マイナー調なのにポジティブな空気に包まれている
ポップでキャッチーな大人のロック
ハードなアルバムに収録されていても違和感がない
最大公約数のファンを喜ばせるアイデアは悪くない


浜田麻里 - Aestetica - Times ★★★ (2018-12-03 13:45:37)

情感豊かで繊細な歌声が味わえます
サビでパッと開ける展開も美味しい
王道ロッカバラード
彼女のファンなら大いに満足でしょう


HELLHOUND - Tokyo Flying V Massacre ★★★ (2018-12-03 12:15:26)

元はカナダのEXCITERのトリビュートバンドが出発点なんだとか、自らが愛してやまないへヴィメタルサウンドに対して何一つ気負うことなく実直に表現した音楽性。先人達が提示してくれたアイデアを徹底的に金床で打ち付け製錬された音楽に嘘偽りなどなし、それは混じりっ気なしメタルバカサウンドに胸が熱くなります。時代は2006年、彼らには先見の目があった。世界的にごく一般のメタルサウンドが見直された時期に、タイミングよくリリースしたが為に海外で人気を博すことに、ネットの普及もあり瞬く間に世界中のコアなファンに支持されることになるとは驚きですね。
メンバーの名前を見れば分かると思いますが、名のあるミュージシャンによる覆面バンドみたいなもんですからね。想像もしない反響だったと思いますよ。

へヴィメタルをこよなく愛するメタル馬鹿軍団が追求したへヴィメタル博覧会。これが俺たちだと言える音楽性を持っているバンドは強い。流行りものに乗っかるなら乗り続けるしかない。風俗や文化を反映するのは当然だが、それはシーンや音楽業界全体の流れ、バンド自らが宗旨替えしたら終わりでしょうよ。このパワー漲るエキサイトメントこそへヴィメタル最大の旨味だ。


DAVID BYRON - Take No Prisoners ★★★ (2018-12-02 12:48:14)

アナログなら裏面にデカデカと書いているかと思いますが?


SWEET - Give Us a Wink ★★★ (2018-12-02 12:43:05)

これも権利関係がややこしいヤツ。RCA盤と米Capitol盤では収録内容が違う奴。プロデュースなども含め彼らは常にこういった諸問題を抱えていたんだなぁ。
ハードロックスタイルに変更して3枚目。ヒット性を秘めた曲もスタンバイ。インパクトは前2作の方が上かもしれないが、バランスと練り込み具合は過去最高だろう。ブルースベースのハードなギターと激しいドラミング、コーラスワークこそQUEEN風の多重録音を増やしたが、ガリっとした歯ごたえのある演奏は舐められる要素など皆無。この時代の彼らがいかに脂が乗っていたかを味わって欲しい。ロックの持つダイナミズムを鮮烈なる衝動をもって具現化したスタイルの完成。ポップでバラエティに富んだサウンドはSWEETの様式を確立した。


SWEET - Desolation Boulevard ★★★ (2018-12-02 12:18:26)

ハードロック路線に転向後、バンドの環境は変わり権利関係が顔を出す形になった。英国やヨーロッパ盤と米国盤では内容の違うモノがリリース。米盤は前作をリリース出来ない関係で、過去の曲と新曲を混ぜたものが流通している。日本盤も当時はそうだったと聴くが現物を見た事がないので分からない。これに関してはダウンロード盤など存在するが米盤なので注意が必要だ。
前作の流れを踏襲したスタイルだが、ギターのアンディ・スコットは前作以上にイニシアチブを握れたのかハードさが前に出ており聴き応え十分。グラム色よりもロックのもついなたさを大きくする事で独特のグルーブを生み出している。
なまじルックスが良かったが故に、アイドル的な流れでデビューさせられた彼ら、今作を聴けば、そんな先入観はふっ飛ばされるだろう。コマーシャル性とハードロックの融合。このスタイルは多くのバンドに影響を及ぼしている。
映画の影響でQUEENが話題になっているようなので、同時期に活躍したSWEETを売るなら今でしょう。これほどの多彩なサウンドを封じ込めたアルバムが正規の形で世に流通していないのも残念だし、そもそも誰も知らない状態なのが切ない。


SWEET - Sweet Fanny Adams ★★★ (2018-12-02 12:02:37)

60年代後半から70年代前半に巻き起こったグラムロックブーム、その流れにノリデビューを果たしスターダムを駆け上った人気バンドのSWEET。次にハードロックブームが登場した時には、すかさず便乗。今作のオリジナルリリースは1974年巧みに路線変更しています。多くのアーティストがカヴァーする事で知られる①など、DPのSPEED KINGをパワーポップ風味でアレンジしたようなカラフルさもあり自分達のイメージを損なわないやり方も上手い。その流れは②以降にも繋がり、DPのポップロックにQUEEN風の大げさなコーラスを盛り込み新鮮な風を送っている。
コマーシャル性豊かな④なんてベイシティローラーズに通ずるスタイルで、SWEETがいかに後世にバンドに影響を及ぼしているかが分かりますね。それほどまでに多様性のあるサウンドはハードでポップでグラムでブリティシュしています。

これほどの名盤が、なぜ日本でイマイチ知られていないのか?ひとえに権利の関係でCD化が見送られていたからです。国内盤もリリースされているのか?大手通販サイトも2005年のドイツ盤のみ。RCAと米Capitolの間にある問題点が未だにクリアにされていないのかダウンロード盤もない代物。不遇過ぎるぞSWEET。ここは大手ユニバーサルに一肌脱いでもらって世に送り出して欲しいですね。歴史に残る名盤なんだけどなぁ。


FAR CORPORATION - Solitude ★★ (2018-12-01 13:59:54)

TOTOのボビー・キンボールやスティーブ・ルカサー、21GUNS組のスコット・ゴーハム、リーフ・ヨハンセン、さらにはサイモン・フィリップスやロビン・マッコリーなど参加したプロジェクトチームによるAOR風の歌モノロックサウンドを披露。
終始リラックスしたムードの為に緊張感はないが、質の高い歌モノサウンドを味わえる好盤。メロディアスかつポップセンス溢れる楽曲群は屈託のないキャッチネスさを堪能出来ます。近いところではフェノメナプロジェクトからミステリアスさを抜いたようなサウンドでしょうかね


ECHOPARK - Pretty Lies ★★ (2018-12-01 13:35:03)

Eloyのクラウス・ピーター・マッツィオルが立ち上げたシンセプログレバンド。ギターにハーマン・フランク、ヴォーカルはマイケル・フレキシグとドイツ人脈を駆使したラインナップ。おまけの③と⑩でジーノ・ロートがゲスト参加、これはメロディアスなHM/HRサウンドを期待するのですが、残念ながら全くの別方向です。
打ち込みベースの機械的なサウンド、そこに浮遊感のあるメロディが流れ淡々と演奏されると言うスタイルをとっている。この手の音楽に詳しくないので例えようがないが、マイケルが強烈なハイトーンをかます事無く中低音域で歌い上げると言うパフォーマンスに終始しているのが面白い。


JUNKO - So Deep ★★★ (2018-11-30 12:06:33)

今なら流行語大賞間違いなし(笑)『顔は止めなボディにしな』のフレーズで一世を風靡し、コアラの元嫁でお馴染みの現国会議員、三原じゅん子氏がJUNKO名義で活動していた時期にリリースしたハード&へヴィな一枚。
参加メンバーもそうる透や松本孝弘が前面バックアップと本気度の高さを伺えるのですが、その事実をさらに押し上げるのが、楽曲提供したラインナップ③は福田純と橘高文彦のAROUGE、④は西田昌史と石原慎一郎のEARTHSHAKER、⑤の作曲は44マグナムの広瀬さとし、⑦は二井原実と高崎晃のLOUDNESSによる楽曲も収録とオリジナルとの聴き比べも込みで楽しめますよね。特に④⑦を松本孝弘が弾くと言うのも興味がそそられるところ、エッジの立ったフラッシーなプレイを堪能してもらいたいですね。

主役はJUNKO氏ですが、個人的には、秘密警察早川めぐみや射手座のFreaky早瀬ルミナで鍛えられているので、歯応えのあるハード&へヴィな演奏によって欠点もオブラードに包み込み、最後まで楽しませてくれます。チョイハスキーでドスを効かせるも不安定な歌声は、一度気になったら完走は不可能。商業誌でも40点を献上してますからね。ましてはアイドル崩れですからケチョンケチョンの酷評ですが、思いのほかバックの熱演と楽曲の良さに助けられ、意外とイケるんですよね。謎のソングライター、HAWARD KILLY氏は良い曲を書くんだよねぇ。

今作単体でのCD化もダウンロード盤もないのですが(定価3万越えで14枚組のBOXセットに収録)80年代中期に乱発された女性シンガーによるHM/HR作品の中では上位に食い込む一品。雑誌の影響&つっぱりキャラの三原順子、芸能界的な戦略とマイナスなイメージが多すぎたのかも知れませんが、マニアなら大いに楽しめる内容でしょう。松本は、ここぞという場面で弾きまくっていますからね。

①So Deep
作詞:勝田誠 作曲:HAWARD KILLY

②City's Lonely Life
作詞:勝田誠 作曲:HAWARD KILLY

③Wire Rock
作詞:福田純 作曲:福田純・橘高文彦

④SHADOW
作詞:西田昌史 作曲:石原慎一郎

⑤Hurry Over
作詞:鷹塔章 作曲:広瀬さとし


⑥We Want Rock
作詞:鷹塔章 作曲:HAWARD KILLY

⑦Angel Dust
作詞:二井原実 作曲:高崎晃

⑧Wild Cat
作詞:JUNKO 作曲:HAWARD KILLY

⑨I believe So
作詞:鷹塔章 作曲:HAWARD KILLY


RIOT V - The Official Bootleg Box Set Volume 1: 1976-1980 ★★★ (2018-11-29 11:48:06)

イギリスのHear No Evil Recordingsから2017年に突如リリースされた6枚組のレアライブ音源。その生々しいブート音源に権利関係やギャラの問題なの複雑な人間模様が頭を過りますが、何と言っても主要メインバー2名が他界した、今だからこそノスタルジーに浸る意味でもタイムリーな一枚だったと思います。初期ならではのカヴァー曲もあったりとマニアならずとも身を乗り出したくなりますね。小さいクラブハウスのブート音源ばかりと思いきや、ラストは、あのドニトンで開かれたモンスターオブロックの貴重な音源、生々しいサウンドは当時の彼らを知る上では貴重な一枚でしょう。
あくまでもオフィシャルな形でまとめられた希少なライブ音源。すでに市場に出回っているブートもあるが、在りし日の姿に思いを馳せる事が出来る貴重なライブですね。


浜田麻里 - Aestetica - Steps In The Sand ★★★ (2018-11-29 11:37:25)

大槻啓之のペンによる不思議な魅力のある曲
浮遊感のあるメロディと潤いがしっとりとした気分にさせてくれる
レコーディングは外国人組です


浜田麻里 - Aestetica - Crescendo ★★★ (2018-11-29 11:30:16)

甘いなぁ
ええ所を突いてきましたね
曲順的にベストです
乾いた大地に潤いを与える瑞々しさが丁度よい
やりすぎてないのよぉ


浜田麻里 - Aestetica - Stella ★★★ (2018-11-29 11:27:40)

浜田麻里の美声に酔いしれます
ロックを離れた時期のファンも満足させるバラード
確かな歌唱力に支えられたパフォーマンスはジャンルを超越して支持されるべき
上手いと言う事は凄い事なのでね


浜田麻里 - Aestetica - Unconscious Beauty ★★★ (2018-11-29 11:25:20)

リズム隊は寺沢と宮脇組
ギターは盟友と呼んでも良い増崎考司
メロディアスでしなやかなビートが駆け抜けるキャッチーな一曲
キーボードを生かした王道的なナンバーですね
迷いがないから新鮮さに満ちている


浜田麻里 - Aestetica - Somebody’s Calling ★★★ (2018-11-29 11:20:22)

増田隆宣のペンによる神々しいまでに鮮烈なる重厚な疾走ナンバー
日頃の鬱憤を晴らすようにミュージシャンとしての辣腕をふるっています
本間と満園のリズム隊も豪華だなぁ


浜田麻里 - Aestetica - Stay Gold ★★★ (2018-11-29 11:14:40)

シリアスなミドルナンバー
どっしりと構えた姿はアルバムのオープニングにピッタリ
ギターでは高崎晃が客演


THE LOU GRAMM BAND - The Lou Gramm Band ★★★ (2018-11-27 14:38:58)

Foreignerで一時代を築いた名シンガー、ルー・グラム。90年代に大病を患いミュージシャン人生が危ぶまれる事に、復帰困難の事態を撥ね退けシーンにカムバックするのですが、このバンドはソロなどで共演のあるリチャード、ベンのグラム兄弟に声を掛け結成。終始リラックスしたムードも漂い、後遺症なのか?衰えはあるがルー・グラム現在のパフォーマンスを確認。良くも悪くもケレン味のないサウンドなだけに、地味さは拭えないが、良いメロディを歌い上げています。その効果はブルージーさもノリのよりリズムも自然体で鳴らされており、すんなりと身体に入ってくる。ロックってこういうの言うんだよなぁと安心させてくれる一枚ですね。


VINCE NEIL - Tattoos & Tequila ★★★ (2018-11-27 14:17:33)

①と⑤を除いてはカヴァー曲が中心のソロアルバム。モトリークルーに復帰後のソロなので、以前のような挑発的なスタイルの音楽性ではありません。衰えはあれど、一聴して分かる個性的な声を聴けば、どれもがモトリー印が満載。改めて個性的な声の持ち主だと言う事を確認しましたね。その中でもトレイシー・ガンズとニッキー・シックスの名前もクレジットされているメロウなロッカバラード⑤に興味が持っていかれます。今作の為の書き下ろしなのか、それともモトリーの未発表曲なのか?興味も尽きませんね。
カヴァーも参加メンバーは無難ですが、選曲は拘りが感じられ面白味も十分。そんな中でも⑧のスコーピオンズには少々驚きました。いずれにしろロックシンガー、ヴィンスの歌声に惚れたマニアなら満足出来る一枚でしょう。朴訥とした⑨なんて、今までのヴィンスとはまた違った魅力もあり、リラックスして好きですねぇ。


ADX - Non serviam ★★★ (2018-11-26 14:24:11)

フランスのHM/HRシーンを語る上では外す事の出来ないレジャンダリーなバンド。90年代に一度は歴史に終止符を打つも2006年に復活。今作で再始動4枚目となる。豪快打ち鳴らされるアグレッションなリズムとパワーリフ、そして欧州由来の叙情的なメロディがパワフルに疾走する王道パターンを踏襲。コッテコテのへヴィメタルサウンド故に新しい発見など少ないが、かつての姿よりはメロディに気を配しており。破壊的なサウンドではなく構築美に溢れたへヴィメタルな正面攻撃の連発だ。


PAGEANT - 螺鈿幻想 ★★★ (2018-11-23 15:31:45)

NEXUS ROCK LEGEND ARCHIVE COLLECTIONシリーズにて2018年に再びCD化されたページェントの1st。
何とも言えない幻想的だが怪奇というかホラー色すら漂わせるジャケットに見入りますが、このバンドはその期待に応えるような神秘主義の幻想的なサウンドを聴かせてくれる。
ダークな色合いの中で激しい感情の起伏が表現されるアグレッシブと感じるほど、緊張感の高いインタープレイと言える技巧の数々。そこにフルートの音色も盛り込み、叙情的な楽曲の創造性はこちらの予想を遥かに超えており、アイデアと独創性に満ちている。叙情的プログレッシブロックの系譜なのだが、ハードなバッキングや引っ掛かりのあるリフなどを駆使するギター、幻想的な世界へと誘うキーボートと、ストーリーテラーのような存在感を発揮するフルートの音色、それらが幻想的な世界への道案内となり、壮大な世界観を演出、さらにはダイナミックなリズムセクションは多彩なリズムチェンジのみならず、楽曲の楔となりハードな側面を存分にアピール、ギターと絡む事により、いっそうダイナミックなプログレハード色を強めている。
キーボードプレイのみならず、バンドの顔として重要な役割を占めるのがヴォーカルも兼務する永井博子のパフォーマンス。精巧なアレンジとダークメルヘンファンタージーと言える音楽性をより色濃くするのが、美しくも儚い悲哀のメロディに乗せて歌われる怪奇な歌詞。そして楽曲の世界観にリンクする独特の存在感は、聴き手の深層心理に切れ込んできて、こちらの理性を蹂躙。変化自在の歌声と場面展開豊かな演奏が、強烈な自我を放ち、このバンドのカタルシスを解放している。

ドラマティックという言葉が生ぬるい演出力を支える演奏技術、そしてダークメルヘンファンタジーな歌詞を紡ぐ比類なき完成度と緻密な世界、ワタクシの駄文では語る術もないです。
だからこそ、セルロイドの空ではギターの中嶋一晃が歌う必要ななかったと思う。リードシンガーを張れる実力がないので完全に世界観を壊しているが残念である。


BLACK PAGE - Open the Next Page ★★★ (2018-11-23 14:42:44)

昨年の年末から今年の頭にかけ怒涛のリリースを敢行したNEXUS ROCK LEGEND ARCHIVE COLLECTIONの一つとして復活した国産プログレバンドのデビュー作。Key兼Voの小川文明氏を中心としてバンドはスタート、参加メンバーは実弟でG.小川逸史。Bは小嶺恒夫、Dsは手数王でお馴染みの菅沼孝三の4人。そしてアディショナル扱いですが女性Voの久保多美子さんがレコーディングに参加。

出している音は厳つ目のハードなプログレではなく、洗練されたシティポップにも通ずるようなオシャレさと、幻想的で幽玄な世界観は正にファンタジックな精神世界に通ずるプログレスタイルを演出しており、ロックと言う雛型をは一線を画すが、技巧派集団が奏でるテクニカルなサウンドはジャズやフュージョンといった形態をも飲み込み、独特の風合いを出している。
そのプログレの醍醐味とも言える、各パートがぶつかり合う緊張感溢れるプレイ、透明感溢れる幻想的なメロディ、そこに親しみやすさも盛り込み、テクニカルさに洗練された美意識を持ち込んでいる。
ハードなモノを主食とする身としては、いささか喰い足りないのだが、クールで端正なギターも、絶妙なリズムチェンジを繰り返すドラムも、冴えわたるセンスフルなベースも、そして変拍子や不協和音の上で空間を押し広げるキーボードも、その独創性豊かな感性は、新しい可能性と魅力を世に伝えるものとなっているでしょう。

バンド活動は上手くいかず、菅沼は多くのセッションワークに精を出す事に、リーダの小川文明も筋肉少女帯関連やすかんちでのサポート活動が有名だろう。


Scheherazade - Scheherazade (2018-11-23 14:06:03)

お役に立てたなら、これ幸いです。
ワタクシこそ、いつも火薬先輩から刺激を受けております。
比類なき完成度を誇る文章。時にはウィットに富んだ文面、足元にも及びません。
今後も火薬先輩のコメントを楽しみにしております。


VIXEN - Made in Hawaii ★★★ (2018-11-22 13:26:33)

こちらのヴィクセンはマーティー・フリードマンがギターを弾くハワイの方です。タイトルも思いっきりメイドインハワイときてるもんねぇ。サウンドの方は陽気なハワイとは思えないマイナーキー連発の叙情派路線。泣きのメロディも盛り込みドラマ性を際立たせようと苦心している姿は好感が持てますね。とはいいつつもアイデアを具現化出来ていない、たどたどしさもありますが、マーティーは既に泣かせのマインドを持っており、持てる限りのテクニックを駆使している。
そのマイナー調のメロディはアメリカ=大陸的というノリをは完全に一線を画すもので、我々日本人に馴染みやすいワビサビがある。
スピーディーで攻撃的な楽曲の中に独特のエッセンスを散りばめているのが最大の聴きどころ。音質も良くないしヘロヘロな演奏だが、若気の至りでは終わらない、何かを猛烈に感じ取る事が出来るだろう。
ここで歌うのは女性シンガー、キム・ラ・チャンス。正直、頭とケツにあるインストナンバーがバンドの本領発揮と思えるのが、実情だろう。そりゃハワイで泣きのメタルやるなんて人材不足でしょうよ。


PARASITE - Parasite ★★ (2018-11-22 13:06:39)

1984年に5曲入りのEPをリリースして解散してしまったスウェーデンの4人組。当時、国内にも輸入盤が多く入り比較的、手に入りやすい一品だった。その為にマニアには、そこそこ知られる存在で、初期北欧HM/HRメタルらしい、クラシカルフレーバーたっぷりの哀愁路線が楽しめる。とは言っても洗練とは程遠い青臭いサウンドは、ダイナミズムに欠けた平坦なミックスを相まって、耐性のない方にとっては脱力だろう。こういうの聴くとUniverseって凄かったなぁ。
しかし初期北欧路線を語る上では外せない音楽性であり、Madisonあたりが好きな方にはピンとくるものがあるでしょう。このクリアーで寒々としたメロディセンスはお国柄のなせる技、そこに島国日本人の情緒に訴えかけるものがある。
すでにギリシャの名門、世界的な価値あるリイシュー盤を世に送り出す我らがNo Remorseから年末に再発も決定。クサレマニアなら手にとって損はしないでしょう。最近Blacksmithやジェフ・スコット・ソートが歌うPantherを発掘したりと今後も目が離せないレーベルですよ。


BURNING WITCHES - Hexenhammer ★★ (2018-11-22 11:30:20)

あの忌まわしき魔女狩りを正当化する経典とも言える『HEXENHAMMER』をタイトルに持ってきた、バンド名に由来するコンセプト色も大正解だろう。スイスから登場した女性5人組のツインギターバンド。ドスを効かせて歌い込めるガチンコメタルシンガーのセリイナ嬢の肝の据わったパフォーマンスを筆頭に、ザクザクと刻まれるツインギターの剛毅さなど、まさに新時代の正統派HM/HRと呼ぶに相応しい出で立ちだろう。
前作同様スイスメタルの先駆者でありレジェンドとも言えるV.O. PulverとDestructionのシュミューアがプロデュースを担当。それだけにJPやメイデンスタイルのみならずスラッシーな一面ものぞかせるのだが、前作でも気にはなっていた、低音パートの迫力不足、どうにもそこのパワーが弱く楽曲に勢いを与えられていないように感じるのが難点。ステージ映えするメンバーが揃っているだけに、そこの弱さを改善するべきだろう。
女と言う媚を売らない骨太で厳ついガチンコメタル、無愛想に打ち鳴らされるへヴィメタルは大胆不敵な野心が漲っている。


EVIL-LÿN - The Night of Delusions ★★★ (2018-11-20 12:13:56)

北欧はフィンランド出身の正統派HM/HRバンドが2012年にリリースしたデビューEP。ここでシンガーを務めるのは紅一点のヨハンナ・ルッタ。彼女のドスを効かせた歌声は今一つノリきれてはいないが、北欧らしい叙情性と歯ごたえのあるハードサウンドは聴き応え十分。まさにトゥルーメタルとかピュアメタルと呼ばれるNWOTHMの一群に加われる鮮度を誇っている。
新人とは思えない落ち着き払ったパワフルな演奏と浮ついていない佇まい、アイデア豊富な楽曲との相乗効果は計り知れないインパクトがあり、へヴィメタルに対する深い愛情を感じずにはいられません。
やや表現力に難のある歌い手だが、深みのあるパワフルなHM/HRサウンドは、多くのマニアに訴求するだけの魅力がある。


SATAN - Cruel Magic ★★★ (2018-11-20 11:46:33)

JAPANESE ASSAULT FEST 14の雄姿が今だ語り草となるNWOBHMのレジェンドによる最新作。濃厚に絡むツインギターはあくまでも攻撃的な調べを奏でビシャビシャに湿ったフレーズで興奮させる。起承転結のあるダイナミックな展開。NWOBHM当時を再現するような近代的地下室サウンド、そのアングラ感を損なわず今の時代を生き抜く現役感は皆が一体となり独特の空間を演出する事で生み出されている。ハッキリいって今が全盛期、もはや昔のイメージに拘る事もない、どこかダークな設えもバンド名やジャケットからのイメージを反映、NWOBHM由来の荒々しさと相まって妖しさも全開だ。
復権された古典HM/HRの威信。今作はSATANにとって新たなるレガシーとなる一枚だろう。


子供ばんど - Kodomo Band Rock ★★ (2018-11-20 10:59:30)

うじきつよし率いる国産ロッカーのラストアルバム。レコード会社もビクターに移籍。常に海外を視野に活動をしていた彼らだったが、今作は彼らの歴史を網羅したようなバラエティに富んだ内容となっており、北斗の拳に提供したようなデジタル歌謡ロックとは決別、本格的なスタイルへと回帰した。このバンドは常に茨の道を歩いていた。ハードサウンドと言うには明るく軽い乗り出し、日本語歌詞もフォークソングみたいな生活臭が滲み出たモノ過ぎでカッコ悪く、微妙な噛み合わせのものが多い。
それでも和音コード、ロックリフ一発のドライブ感のあるポップロックは青空の下が似合う、爽快さもありスタンダードなロック書くあるべきな姿がある。
また今作には島国日本的な情緒のあるメロディもあり、アメリカのノリでは出せない魅力もある。色んな意味でドメスティック過ぎるが、ロックに対する真摯な姿勢が表れているのだ。
形骸化していたロックと言う言葉。菊池桃子ロック歌手宣言ラ・ムーは一生忘れない出来事だ。日本にとってロックと言う言葉は、想像以上に軽いものであり、うじきつよしのような情熱をもって硬派な活動を目指しても実入りは少ない。
旧知の仲のリック・デリンジャーを頼り海外での活動を模索するも、そこまでの個性はなかった。このアルバムを聴けば、方々に気を配りバランスを考えて作られた苦心の跡が伺えるロックアルバムになっている。

解散後はうじきはタレント活動に精をだす。当時は魂を売った売国奴扱いだったのだが、どうせ金儲けするなら愛すべきロックではない道を選んだように感じるのはワタクシだけでしょうか?
一番好きなものを金儲けだけの手段に変換するのは辛いからね。そういう純粋さがあればこそ、鬼のようなライブの数をこなし、ソニーレコードと方向性の違いで袖を分けたあと、自主レーベルからアルバムを作ったりしないよね。
そんな深読みをさせる一枚だった。リリース時は1988年、当時のワタクシにこのような音楽を許容できるスペースはなく、見向きもしませんでしたが、オジサンになり、イメージや見た目だけの問題で判別するのではない、審美眼を少しは身につけたと思うので、彼らの本質であるロックという部分に触れて楽しむ事が出来ます。

2011年に往年のメンバーが再結集。かつてはRAINBOWの国内ツアーのオープニングを務めたバンドです。和製ロックの真髄を見せて欲しいねぇ。


KILLER - Ladykiller ★★★ (2018-11-19 12:00:12)

こちらはスイスのKILLERです。出している音はロックンロールリフを駆使するストレートなハードサウンド、その激しく揺れるロックサウンドは原始的な響きを持つスタイルで、AC/DC直系とも言える豪快なスタイルを継承。曲によってはかなり、やりに言っているものもあるのですが、懸命にこのスタイルの音楽をかき鳴らす姿に嘘臭さを感じる事はなく、愛するべきものを力いっぱいやってるなぁという姿勢に好感が持てます。大陸的なグルーブとメロディ、無駄をそぎ落としシンプルに研磨しているが、ゴツゴツとした粗めの手触りが、これぞロックと言いたくなるスタイルを貫いており、古典的なヴァイブが息づている。ただバラードなんかもあるのだが、バリエーションの少ないスタイルの上に、歌も演奏もやや一本気なところがあるので、日本ではウケないスタイルの音楽なのかも知れませんね。AC/DCやSTATUS QUO、NAZARETHなどの古典ロックが好きな人なら大いに楽しめるでしょう。
ジャケのイメージと全然音が違うもんなぁ。


KILLER - Immortal ★★★ (2018-11-19 11:31:59)

ベルギーを代表するハイテンションスピードメタルバンドが2000年に再始動後2枚目のアルバム。レーベルは勿論Mausoleum Recordsです。ここで聴ける音はかつてのような暴走スタイル一本勝負ではなく、押し引きを得たバランスの取れた正統派サウンドに重きを置いており、初期のイメージと違うのですが、実直な正統派という枠組みを生かし音楽性を広げてきています。まるで○○みたいな曲もあったりするのですが、自分達の信じる道と突き進む姿は好感が持てます。ラストに泣きのインストなんかも持ってきて工夫を凝らしていますよね。
今時のスタイルとはかけ離れた音故に、若い人にとってはオッサン臭いと煙たがられるかも知れませんが、これぞ正統派HM/HRサウンドと呼ぶに相応しい年季が入っています。硬軟交えたバランス感覚を身に付けたベテランによる復活の一撃。マイナーメタルからの脱却を目指した新生スタイルも悪くはないです。だから塩っ辛い歌声でお馴染みのShortyも気張るだけじゃない柔軟な歌声を披露しているんだね。キーボードも上手く使っているよ。本当に間口が広がっているなぁ。


AXE STEELER - On the Run ★★ (2018-11-19 10:46:19)

南米はコロンビア産の正統派HM/HRバンドは2018年にリリースした1st。出している音は鋭利なリフワークが突っ込んでくるNWOBHM直系のスピードメタルサウンド。その捻りのないストレートな展開はマニア心を擽るのですが、イマイチキレ不足の演奏と、歌いきれないヴォーカルのおかげで、物凄いB級感は発散。このアングラ臭にクラクラと目眩に襲われますが、地下室サウンドが大好物のマニアにはたまりませんよね。走るだけと思いきや、メロウなインストナンバーも挟みアルバムの流れに起伏を作っている。それに耳を澄ませばツインギターコンビは随所に魅力的なフレーズもねじ込もうと努力しており、伝統的英国様式サウンドから受けた影響を微塵も隠さずに取り込み、ドラマ性を高めようと苦心する姿は好感が持てますね。
次回はもう少し丁寧な録音を試み、よりよい環境でミキシング出来れば良いですね。今の時代にチョイと厳しい分離の悪さや、音質の緩さを感じますので、コーラスワークも80年代初期みたいな感じで、無名のNWOBHMバンドの発掘良品状態になっていますからね。でもその辺りにアンテナを張っているマニアならグッとくるでしょう。裏切らないんだよねNWOBHMスタイルのバンドはさぁ。
この素っ頓狂なシャウトをキメるシンガーなんて、2018年では考えられないよ。


MANIPULATED SLAVES - The Legendary Black Jade ★★ (2018-11-18 12:22:44)

関西のメロデス系スラッシュメタルバンドが2002年にリリースした2nd。個人的にはボーカルのスタイルがグロウルか否かの違いでイエテボリ系列に連なるサウンドだと思う。そちら方面には明るくないので詳しい事は分からないが、IN FLAMESのCOLONYやCLAYMANl辺りの音楽性に近いだろう。叙情性と劇的な展開、スラッシュならではのアグレッションとスピード感、デスメタル系の攻撃性と正統派サウンドといっても遜色のない丁寧な作り込、どこに重きを置いて聴くかで評価も一変しそうな多様性があるのも面白みなんでしょう。泣きのクサメロもスピード感も分かりやすいと言うのがメロデスの人気の一つ、その部分を明確に押さえているが強みですね。個性は薄めだが日本人らしい拘りが効いてる。リリース時的にはタイムリーな音楽性だったでしょう。


Syu - CRYING STARS -STAND PROUD!- ★★★ (2018-11-18 11:41:11)

個人的にはガルネリウスにハマらなかった事もあり、毎回楽しみなシリーズだったが中々食指が伸びなかった。何と言ってもガルネリウスでもカヴァーアルバムを出していたし、聴いた事がない曲も3曲あり、さらには小野正利先生が5曲も歌ったりとガルネリウス感がハンパなく、ずっと二の足を踏んでいました。
しかし坂本英三フリークとしては、彼が参加するアルバムを聴かないと言う不義理は出来ませんので迷わず購入。オープニングから坂本英三が魂の籠った不器用な歌声で魅了と、STAND PROUD!シリーズの名に相応しいアルバムに仕上がっています。

主役たるSYUの選曲も無難なもが多く、自身のバンドで行っているカヴァー大会との差別化を図っている。むこうはマニアックな選曲でファンを泣かせていますからね。歌心のあるプレイは勿論だがワウを噛ませた泣きのギターから、ペトルーシのフレーズを重視しつつも流麗に弾き倒す技巧と表現力に肉薄、まさに彼の渾身のプレイを堪能できる一枚ですね。
また若いギタリストともバトルと展開、リードヴォーカルも務めスパイナルコードファン以外にも歌える面もアピールと、SYUの魅力を知ってもらうにはうってつけでしょう。

個人的にはどうしてもガルネリウス感が漂い参加メンバーも偏っているよなぁと思うのだが、逆を言えば彼の同期でガチンコのメタルバンドがいないと言う現実問題の表れで、人材不足を物語っているのかも知れないが、多くのファンにとっては問題は生じないでしょう。若い人たちが楽しめる選曲というのが最大のポイントでしょうね。聴きやすいバラードも入れ優しさに溢れた好カヴァー集でした。


Syu - CRYING STARS -STAND PROUD!- - The Spirit Carries On ★★★ (2018-11-18 11:20:39)

本家を聴き比べても遜色のない完コピ大会
拘りに抜いて渾身のプレイに頭が下がります
今のテクノロジーなら簡単に手直し可能
歌だって機材が勝手にピッチ調整までしてくれる
そんな時代に生身の人間がテクノロジーにあがない
プレイをするなんてね
聴いている側だって判別がつかないのに
そこに対するこだわりが凄い
そういう意味でも感動出来るハイライト的な一曲


Syu - CRYING STARS -STAND PROUD!- - I Remember You ★★★ (2018-11-18 11:16:44)

アメリカンロックバラードを2曲も収録とは驚きです
小野先生は何を歌っても上手い
オリジナルもかなり高いキーを歌っているのでベストな選出でしょう
そしてオリジナルを超えるギタープレイが感動を運んできます
ただオマケ感が漂う選曲だった


Syu - CRYING STARS -STAND PROUD!- - Red Sky ★★★ (2018-11-18 11:14:40)

剛球一直線な坂本英三流の色気とパワーヴォイスがステキだ
魂が籠っている渾身の歌でしょう
トーン一発に拘るマイケルギターもたまらん
拘りの好カヴァーだ
口うるさいマイケルファンを黙らせるだけの魅力に溢れている
リズム隊も堅実だよ


Syu - CRYING STARS -STAND PROUD!- - Against the Wind ★★ (2018-11-18 11:10:39)

小野先生の歌が素晴らしい
本家よりも歌いきれている感じが凄いよね
ガルネリウスチームによるカヴァー
いろいろとねじ込んでいるが無難な選曲だった


Syu - CRYING STARS -STAND PROUD!- - Alone ★★★ (2018-11-18 11:08:24)

ギターアルバムにHEARTのバラードを選曲とは以外です
ソロでは歌心のあるプレイで魅了
絶妙な弾き回しで感動を運んできます
歌入れのAKANE LIVがガイドヴォーカルみたいなのがチョイと残念
歌い慣れていない感じが強い
それでもTV東京カラオケ選手権では味わえない臨場感が素晴らしい
なんだかんだ言って一番好きなカヴァーだったりする


Syu - CRYING STARS -STAND PROUD!- - We’ll Burn the Sky ★★★ (2018-11-18 11:04:22)

イントロのエモーショナルなギター
そして小野先生の歌の入り方
何度聞いてもゾクゾクさせられるねぇ
情念たっぷりの初期スコピ節を完璧にリスペクト
本家に肉薄する渾身の一曲ですね
小野先生もギターも凄いんだよなぁ


Syu - CRYING STARS -STAND PROUD!- - Never Die ★★★ (2018-11-18 11:01:13)

イントロのギターがイイですね
いきなり突っ込んできたら単なるコピー大会になるからね
インギーとSyuの違いを楽しめる一曲
やはり並のギタリストではない
バックを固めるメンツも堅実だ
そして小野正利の歌声もベストでしょう


Syu - CRYING STARS -STAND PROUD!- - The Damnation Game ★★★ (2018-11-18 10:56:50)

凍てついたメロディックメタルに切れ込むNOVのカミソリシャウト
無理無駄のないタイトな演奏は本家を凌ぐ出来栄えだ


Syu - CRYING STARS -STAND PROUD!- - Street Lethal ★★★ (2018-11-18 10:53:39)

オリジナルもドラムの勢いが凄いのだが
ここでも完全に推進力となり牽引している
バカテク軍団によるスリリングなカヴァー
坂本英三は力が入り過ぎた(笑)
その不器用さが坂本英三なんだろう
粒だった上品なギターを弾く男だよ


SABBAT (日本) - Fetishism ★★ (2018-11-17 14:51:45)

日本が世界に誇るカルトメタルの代表格。その名は魔女の宴に相応しい熱狂的な支持層を獲得している。禍々しくも美しい、邪悪なる暗黒様式の則ったデスメタルサウンドは、もし正統なフォローをメディアから受けていたら、日本国内における北欧のバンドによるメロデスブームにのり、猫も杓子もメロデス最高と急激に呼ばれ出す、あのクソダサい事象は起こらなかったでしょう。当時から彼らの存在をフォローするマニアが多くいた事を明確に提示しておきたい。そして彼らの影響を受けたバンドが国内外に多くいることも重ねて提示しておきたいですね。

ローファイな音質から繰り出される邪悪なる鋼鉄の刃が聴き手の理性を切り裂き、瘴気に塗れたノイズサウンドが未知なる世界へと誘います。汚らしいデスヴォイスが唸り上げる闇夜への咆哮、演奏の粗さや音質の悪さを逆に生かした演出力が、殺伐とした空気を生み出し近寄りがたい魔力を発揮している。禍々しいサウンドの中で憂いのあるメロディが、ダークな設えの中で優雅に舞うパートも聴きどころだ。その絶妙な割り振りに、この道を極めんとするバンドの姿勢には貫禄すら漂いますね。


Ария(ARIA) - Проклятье Морей ★★★ (2018-11-17 14:07:48)

ロシアンメタルの皇帝。我らがアーリアが4年の時を経てリリースされたスタジオアルバム。その間にもベストやライブアルバムなどをリリース、世界市場にも打って出ると言う好機を迎え遂にはアメリカでのライブを行ったと言うのだから驚きです。トランプ政権になったんで今は厳しいでしょうけど、自ら開いた門戸を閉じる事無くユーロ圏のみならず西側諸国にも、その名を轟かして欲しいものです。
サウンドの方は変わりません。ロシアンな独特のメロディセンスと、アイアンメイデンに触発された古典的HM/HRサウンドを軸にドラマ性の高いアーリアワールドを披露しています。ここ数作は多少なりとも時代への接近を彼らなりに意識した部分は感じられたが、今作ではそういった要素を排除。自らの信念たるメタルスピリットを完璧に描き上げた構築美学は、過去最強の出来栄えを誇るでしょう。自らとして、そしてロシアンメタルとしても新たなる聖典とも呼ぶべき快作。
静と動のコントラスを生かした劇的な展開、練り込まれた深遠なるドラマ、古典的な様式を硬くなに守る伝統様式、現存する正統派と定義されるバンドの中でも最高峰に位置するバンドに相応しい内容となっています。

広大なロシアの地は勿論ですが、東欧圏のみならずユーロ圏では絶大な知名度を誇るロシアのメタルパイオニア。その存在をありがたがる事無く出している音が、いまだに現役感を損なうどころか、より深く進化しているのが最大のポイントだ。
ツインギターコンビが織りなすドラマティックなアンサンブルの数々、緊張感を高めつつボトムを支えるリズムプレイ、そしてバンドの顔となるシンガーの見事な歌いっぷり。メロディアスで叙情性も高いのに、刺激的な攻撃性が放つ高揚感と豊かなドラマ、東欧のみならず欧州産HM/HRが持つエッセンスを網羅した集大成とも言える一枚だろう。またミキシングにロイZが参加しているも安心材料の一つでしょう。

まだ見ぬ大物、こういうバンドを招聘出来て初めてメタルフェスなんだけどね。アメリカで人気のオシャレメタルに興味を持てない筋金入りのコアなファンに目を向けて欲しいねぇ。


小野正利 - The Voïce -Stand Proud!- - Open Arms ★★★ (2018-11-16 12:32:29)

もはやスタンダードなロッカバラードと言っても差し支えのない
ジャーニーの名曲をしっとりと歌い上げています
以前にも歌入れしているので新鮮味はないがアルバムを閉めるのに相応しい一曲でしたね


小野正利 - The Voïce -Stand Proud!- - Lovedrive ★★★ (2018-11-16 12:29:45)

オリジナルも高いキーを歌っているのですが
小野先生は完璧に歌い上げています
へヴィメタルモノマネ選手権なら優勝する出来栄えだ
クラウス・マイネの憑依ぶりに驚嘆です
これもベストテイクと言えるだろう


小野正利 - The Voïce -Stand Proud!- - I Want Out ★★★ (2018-11-16 12:27:47)

ガルネリウスと親和性の高いハロウィーンをカヴァーしたのは
ファンにとって喜ばしい選曲だろう
聴く前から出来ると分かっていたんですが
自分の持ち歌のように堂に入った歌っぷりは流石


小野正利 - The Voïce -Stand Proud!- - Fool For Your Loving ★★★ (2018-11-16 12:12:14)

小野先生がカヴァーデイルを歌う
色気のある節回しも魅力的だ
演奏はメタル度の高いアレンジに仕上げている
コージー的なドラムも耳を惹くねぇ
ソロは少し弾き過ぎかもですね


小野正利 - The Voïce -Stand Proud!- - Stranded ★★ (2018-11-16 12:08:24)

中盤ポップロックが並ぶので損している
曲単位が悪くないのに残念だ
バックもメタル度が高いかね


小野正利 - The Voïce -Stand Proud!- - Angel Don’t Cry ★★★ (2018-11-16 12:06:27)

TOTOのカヴァー
オリジナルはファーギー・フレデリクセンが歌う
その時代を選んだのが憎い
そして本家にも負けない伸びやかな歌声が聴き手を魅了するでしょう
小野先生にはこの路線のアルバムを作って欲しいと思いましたね


小野正利 - The Voïce -Stand Proud!- - Never Surrender ★★★ (2018-11-16 12:03:26)

小野先生がカル・スワンをカヴァーするとは予想外です
そして予想以上にカル・スワンぽく歌っていました
激ハマりのカヴァーになるとは懐の深いシンガーだよ
これを機会にLIONの存在を若い人にも知って欲しいねぇ
ただガルネリウスとLIONの親和性が高いとは言えないのが気になるけどね


小野正利 - The Voïce -Stand Proud!- - Mighty Wings ★★★ (2018-11-16 11:59:38)

この歌入れは本当に素晴らしい
個人的にはベストテイクと言えるほど
小野先生の声が生き生きとしている
ポップでキャッチーなロックソングなのにパワフル
それもこれも小野先生の歌によるのだが
オリジナルに思い入れの強い人もこのヴァージョンの素晴らしさにふっ飛ばされるでしょう


小野正利 - The Voïce -Stand Proud!- - Rock ’n’ Roll Children ★★★ (2018-11-16 11:55:56)

DIO校長の曲を小野先生がカヴァーするとは
高音域のみならず中音域も力強く魅力がある事を知らしめています
選曲の渋さもアレンジも全てが◎
構築された名曲だなぁ


小野正利 - The Voïce -Stand Proud!- - Tonight I’m Falling ★★★ (2018-11-16 11:52:57)

TNTの曲は小野先生の声で聴きたいですよね
クリアーな美声にうっとりですよ
こうした曲を聴き若い人が元曲に興味を持ってもらえれば幸いです
ベタな選曲やったでぇ


小野正利 - The Voïce -Stand Proud!- - Spotlight Kid ★★★ (2018-11-16 11:51:03)

小野先生が歌う事でイメージも変わってきた
ガルネリウスファンにとっても鮮烈なるインパクトを残す
レジェンダリーなカヴァー曲
バックの熱の籠った演奏にも汗が噴き出します
ヘイって掛け声も再現したんですね(笑)


小野正利 - The Voïce -Stand Proud!- - Lady Of Winter ★★★ (2018-11-16 11:48:09)

知る人ぞ知るエピソード
クリムゾングローリーの前座を務めた小野がライブで歌った曲
それをオープニングに持ってくるとは色んな意味で興味深い選曲だ
透明感のある声は美しくも力強い
小野正利の魅力を端的に伝えている素晴らしい歌入れだ


CRO-MAGS - Best Wishes ★★★ (2018-11-16 11:27:27)

ニューヨーク・ハードコアパンクスの顔とも言われたハーレー・フラナガンのバンドと言われたていたので、鉄下駄履いて走り回るガチャガチャとしたスケーターロック的なものを想像していたら見事に裏切られました。
何物にも属さないクールな感性は都会的、冷めた狂気をはらんではいるが、ここで聴けるサウンドは純然たるへヴィメタルの様式に属したスラッシュサウンドを披露。

METALLICAがNWOBHMなら、俺たちはハードコアからの影響なんだと言わんばかりの厳ついメタルサウンドで勝負、専任シンガーも抜けフラナガンがベースと兼任する形で歌入れしているのだが、そういう要素もマイナスに働く事無く、逆に無感情な冷徹さが加味されている。メタリックなギターと突破力の高いへヴィグルーブの絡み、ハードコアテイストもあるのだが、それ以上に強く感じられるのは丹念に構築された格式高いメタルマナー、徹底的に贅肉をそぎ落としたマッチョでソリッドなサウンドは、力任せに突進するだけではない整合感がある。

それでありながらも精神を不安定な気持ちにさせる混沌としたパワーも内包。なんとも言えない怪しげな世界観、破滅的な面を際立たせるエネルギーも充満、良く聴けば多様な顔を覗かせる楽曲の雑食感が肝だろう。尖りまくったパンキッシュなアジテーションヴォーカルも2ndの顔なんだなぁ。


STRIKER - Play to Win ★★ (2018-11-16 11:11:00)

カナダの若手正統派HM/HRバンドによる5th。華々しい80年代的サウンドを主軸にメタルバンドならではの躍動感溢れるへヴィグルーブを引っ提げ勢いよく駆け抜けていきます。作り込みの上手さも先人達をお手本に今の時代に再提示、けして焼き回しのパロディに陥らないの強みだが、ややメインストリーム寄りに偏り過ぎたきらいはある。その辺りに評価も分かれそうですが、洗練されたメジャー級のサウンドが主食の方なら安心して手を出せる優良物件でしょうね。
堅実なギタープレイもメロディアスだしハードに迫っている。正統派という枠組みの中で自由奔放に振る舞う王道サウンドは、売れるぞと言うギラギラとした野心に満ち溢れている。


KUNI - Rock ★★ (2018-11-15 16:23:46)

マスクを被ったレフティスナイパー、単身渡米、自らの人脈を駆使し有名アーティストをバックに従えアルバムをリリースした男。その快進撃は多くのミュージシャン志望の若者の希望となったし、彼の派手な速弾きとバランスの取れた本格派のサウンドは、国籍無用のワールドワイドな作風だった。
結局、大きな成功を収める事が出来ずに帰国。裏方稼業に回っていたKUNIが2011年に復活のアルバムをリリース。

期待の内容は、デモ音源の製品化と言う期待通りとは言い難い内容だった。特にラフミックスの音源を、そのまま製品化してしまい、権利の関係などあり勝手にマスタリング出来なかったのだろう。それにしても惜しい内容だ。マーク・ボールズが5曲も歌入れしている、艶のある伸びやかな歌声と、メロディアスなサウンドの相性は抜群の相乗効果を生み出し、デモ音源でも、ずば抜けたパフォーマンス力を発揮。改めて素晴らしいシンガーだということを確認出来ます。
全10曲中、インストは2曲。歌入り8曲の内容通りバンド形式のサウンドになっているので、マークの歌声を存分に楽しめます。ラストはKISSのRock 'n Roll All Nightをギルビー・クラークが歌っていますが、このあたりのお遊び感が、アルバムのクオリティを下げており、未発表のデモ集感がエグい。そんな中で④⑤は日本人シンガーが担当。④はSex MachinegunsのAnchangが担当。そして⑤はAsukaという女性シンガーが歌うのですが、彼女は完全に足を引っ張っています。
その為マーク・ボールズの歌を楽しむような作風に落ち着いているが、デモ音源なんで大目に見て欲しいと思いますね。
個人的にはKUNI復活を喚起させるような、惜しい内容に終始したデモ集。本気のTake Off the Masqueをみたいものです。


METALUCIFER - Heavy Metal Hunter ★★★ (2018-11-14 14:40:57)

世界中のカルトマニアから絶大な支持を受ける国産メタルの勇者METALUCIFERが1996年にリリースした6曲入りのEP。今までの何度か再発されてきましたが枚数が少ないために、中々世に出回らない幻の一品だったのですが、今回めでたくSkol Recordsからダウンロード盤が出る事により世界中のマニアを歓喜させたレアアイテム。

1. Heavy Metal Hunter (Part 1)
2. Monster of the Earth
3. Fallen Angel
4. Wolf Man (Japanese version)
5. Bloody Countess (Japanese version)
6. Headbanging (Japanese version)

1stから日本語ヴァージョン3曲とヴァージョン違いを1曲と新曲により全6曲収録。
咽び泣く哀愁のツインリード。適度な疾走感、そして狙っているアナログなローファイサウンドと、まるでNWOBHMバンドのデモ音源でも聴いているような錯覚に陥るのだが、これが純然たる日本人から繰り出されているのだから驚きです。
正直ドラムのリズムパターンなど面白みに欠けるし、マニアックな空気が流れるのだが、このアングラ臭漂うNWOBHMサウンドは、多くのマニアにとって求心力の強いものであり、ズンドコ感も下手な歌も含め独特のドラマ性を生み出している。
NWOBHMマニアなら、この哀愁溢れるツインリードに胸を焦がして欲しいです。


BABY TUCKOO - Force Majeure ★★ (2018-11-14 14:18:44)

オリジナルは1986年、Music For Nationsからリリースされた2nd。国内盤はそのMusic For Nations 10Th aniverseryと銘打たれてポニーキャニオンから1996年にCD化再発された一品。90年代の日本は勢いがあり、グランジブームの裏で、このようなマニア泣かせの隠れた一品を数多く再発していましたね。今作もそうでしたが世界初のCD化、所謂リイシュー盤というのを多く世に送り出していました。しかもオリジナルより1曲多くってのもマニア泣かせの仕様でした。

英国的な煮え切れないメロディと歯ごたえのあるサウンドは聴き応え十分、ハードポップと紹介されていたのですが、そんな甘い空気はなく、便秘気味のデイブ・メニケッティがずっと踏ん張っているような、力の入った歌とハードなギターは堅実であり、陽気なノリなど排除。軽めのキーボードや多少やわらかめのフレーズなど、キャッチーな仕掛けはあるが、ハードポップという表現はズバリと当てはまらないでしょうね。
歯切れのいい演奏とパワフルな歌声、そこに英国ポップス風味も盛り込み、やはりパワフルに聴かせる仕様は、古典的な響きを奏で適度に耳を刺激してくれる。
一頃は世界中のコレクターが血眼になって捜していた一品だと言うのだが?そこまでのクオリティもないと思うが…伝統的な英国スタイルのハードサウンドに興味のある方はトライする価値はあるかと思います。アトミック・トミーMのいたUFOに近い音楽性でしょうね。
ちなみにシンガーのロブ・アーミテージは一瞬ではあるが、ウド・ダークシュナイダーを解雇したACCEPTに籍を置いた事でも知られる人物ですよ。


PHANTOM LORD - Evil Never Sleeps ★★★ (2018-11-13 13:55:16)

中学生のいたずら書きのような画力による残忍なジャケに萎えかけますが、こちらの参加メンバーが熱い。ギターはVirgin Steeleのジャック・スター、もう一人のギターはThorでお馴染みのスティーブ・プライス。ベースはジャックとの共演も多いネッド・メロニ。ドラムはRAVENやPentagramなどで活躍する、これまたジャックとの共演が多いジョー・ハッセンヴェンダー。そしてシンガーの座はUSパワーメタルのAttackerにいたジョン・レオネの5人によるUSパワーメタル連合軍によるプロジェクトバンド。
8曲入りで30分を切る内容なだけにフルアルバムと呼んでいいのかは分からないが、JPからドラマ性を抜きスピード感だけを高めたようパワーメタリックサウンドは、駆け引き無用、とにかくメタリックな質感を伴いキレ味鋭く一気に走り抜けていきます。その無愛想さに一瞬たじろぎますが、気がつけばリピートしたくなる魅力がある。まぁ、シンプルなスピードメタルなんで、もう一度内容を確認したいという思いも強いんですけどね。
1986年にリリースされたファントム・ロードの2枚目。ライブ活動などあったのかは分からないが、ここから3曲ほど、Jack Starr's Burning Starrの『No Turning Back!』に流れているので違いを確かめる意味でも貴重な一品かもしれません。長らく廃盤でしたが、Skol Recordsから再発盤が出ています。一番楽に手に入れるのはダウンロード盤が一番ですね。
へヴィメタルの魅力たるダサカッコよさを抽出した名盤ですよ。


JACK STARR'S GUARDIANS OF THE FLAME - Under a Savage Sky ★★ (2018-11-13 13:33:47)

知る人ぞ知るフランス人ギタリスト、ジャック・スターの別プロジェクト。ムッチムチのガチガチなメタルギターを奏でるジャックのギターは健在。今回はエピカルな要素も増量と毎度お馴染みのテイストとは違う面を見せているのが、Guardians Of The Flame名義という事なのだろう。息詰まるようなパワー一辺倒のサウンドは聴きやすいとは言えないが、これぞメタルと呼ぶに相応しい硬質感は、USアングラメタルの一群に属するジャック・スター関連ならではの味わい。ドが付く程のメタル道は、借りもののフレーズも好意的に受け止めさせるほどの力がある。その合わせ技一本で押し切る力技に思わず笑みがこぼれますね。
オリジナルはギリシャのCult Metal Classics Recordsから2003年にリリースされた一品。それが2018年にダウンロード盤で復活、今度はポーランドのSkol Recordsからと、マニアに愛されていますよね。

癖が強いので聴き手を選びますが、スピーディーでキレはあるが、どこかぎこちないと感じさせるジャックの存在感の強さ。盟友とも呼べるネッド・メロニとジョー・ハッセルベンダーによる屈強なリズムプレイ。そこにオランダのPictureなどでシンガーを務めたサミー・アヴィガルの歌声が乗り、ファンタジックな世界観を剛毅なスタイルで演出している。
そちら方面のエピックメタルを愛するマニアなら猛烈に引き寄せられるでしょうね。一般的な感性でいくと一曲目からクドいので胃もたれしそうになるサウンドだと思います。


IMPELLITTERI - Live! Fast! Loud! - Stand in Line ★★★ (2018-11-12 13:28:36)

インペリテリの名を広く知らしめたアルバムから
今の作風とは違いが分かりますね
歌うはロブ・ロック
何度聞いても良い曲だなぁ


IMPELLITTERI - Live! Fast! Loud! ★★ (2018-11-12 13:26:38)

ファンクラブ限定でリリースされた日本国内のツアーの模様を収めたブートライブ音源。その甲斐あって生々しいインペリテリのライブが体感できる一品だ。バランスの悪さや手直しをしていないという時点でも資料的な価値は高い。
1998年リリースなのだがデビューEPからEye of the Hurricaneまでの楽曲とオマケ的なDPの『HIGHWAY STAR』のカヴァーも収録の全16曲入りのライブアルバム。巷ではライブはイマイチと言われていたインペリテリですが、このアルバムを聴く限りはワンマンではないバンドとして機能しているし、ギターも十分スリリングだ。硬めのメタリックリフの高速シュレッドも劇的なスピードプレイも期待通り決まっているぞ。脇を固めるメンバーの鉄壁の布陣と呼べる程、インペリテリと共鳴しないバンドサウンドを高めている。妙に生っぽい音質だけに荒さも含め、コチラに息遣いまで聴こえてきそうだ。

オフィシャルのライブ音源を出していないインペリテリ。そろそろ世に送り出して欲しいね。動くバンドも観てみたいもんです。