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ROSE ROSE - Brutalize ★★★ (2019-03-19 20:35:57)

1stから4年ぶりにリリースされた2nd。体制もトリオからツインギター編成に4人組に変更、その成果は音楽性にも見事に表れており、へヴィな硬質感もアップ。リズムにも深みが増し、よりソリッドでバイオレントなサウンドへと舵を切る事となった。またギターアプローチにも広がりが増え、メタル的な要素もアップ。そんじょそこらのデスメタル系など、全て駆逐する程の過激さを纏ったダイハードなデス系ハードコアサウンドは、1stで聴けた爽快感や無邪気なお楽しみ感を排除。
厳つく暴れ倒しまくりで聴き手を刺激しまくりです。どこか血生臭い空気感も漂い実にバイオレントなサウンドへと仕上げてきた。
歌い手の粗暴な咆哮スタイルもキレが増しヒステリックな音楽性に拍車を掛けてくる、その熱き血潮が迸る唄は不快感と共に精神的な苦痛を与える刺激を携えており、過激さと暴虐性が増した音楽性との相性も抜群だ。
恐れるものなど何もない、大胆不敵極まりないダイハードメタルサウンドの凄み。邪悪なる激情が渦巻くデス系サウンドの気合いの入りようを、その筋のマニアにとっては確かめる価値があるでしょうね。


ROSE ROSE - Mosh of Ass ★★★ (2019-03-19 20:15:36)

ジャンルを問わず過激なモノを好む方なら知らない者はいないと言われる国産バンドのフルアルバム。当時はスケーターロックなる言葉で呼ばれる事も多く、そのパンキッシュなサウンドにスラッシュ風味を塗しダイハードなハードコアスタイルまで飲み込んだ、音楽性は唯一無二の存在として国内でも多くのフォロワーを生む存在へと上り詰めた。
ある意味、様式と言うかスタイルが確立されていたメタル系のハードサウンドとは微妙に異なるが故に、個人的にはハマらなかったが、あらゆるジャンルを複合的に取り込みハードコアスタイルへと研磨させた音楽性は、メタル系のような深みはないが、性急なビートがアグレッシブにバンドをサウンドを押し上げ、そこにソリッドなリフワークがギャンギャンと喚き立て過激さを牽引、その上でより分かりやすい構造を示し、激しく雄たけびを上げる唄が一体となり一気呵成に突っ走っていきます。
色んな音楽性を詰め込んでも破綻させなかったアイデアと構成力は見事、一曲が短い為に爽快感すらも漂い、スピード感や過激さに比重を置くマニアなら大きな刺激を受けるバンドでしょう。
このバンドの1stはシーンにとって大きな価値のあるものである事は疑いがない。元祖クロスオーバーとも言えるハードコア的な音楽性とメタルの融合、加速度を内包したラウドなサウンドは情緒を排した簡潔極まりないものだが、今なお色褪せる事のない暴力的なスタイルへと仕上がっている。海外のアーティストに走らなくとも日本には、このような優れたバンドがいる事を多くの人に知ってもらいたいですね。


TYSONDOG - Beware of the Dog ★★★ (2019-03-17 17:02:59)

英国はニューキャッスルを中心に活動していたNWOBHMバンドが1984年にリリースした1st。オープニングから切れ味鋭い疾走ナンバーで幕開け、妖しげなメロディが激しく切れ込んでくる様に悶絶。その過激さはプレスラッシュといった迫力があり、早々にグイッとスピーカーに齧りつきそうになるくらい前かがみにさせられます。
どこか煮え切らないが哀愁を帯びたメロディがクールなのにグツグツと沸騰していたり、シャープなのにドンヨリ系のリフなど英国風味満点。これほどの名盤が何故、当時話題にならなかったのか不思議なのだが、雑誌のフォローがなかったというのが一番大きいのだろう。時期的に下火になったNWOBHM、もしこの作品のリリースが2年早ければ、このバンドの価値や歴史は大いに変わっていたろう、攻撃的なドラミングの破壊力たるやね。またレーベルたるNEATのブン投げ仕事がロクなフォローもせずにほったらかしのせいも絶対にあると思うのだが、当時の状況がいかなるものだったか興味も尽きません。
今となってはNEATの落としだねとして、歴史に埋もれているのですが、アッパーな楽曲の持つ破壊力と速さを競うだけではない疾走感、英国的な様式に彩られたパワフルなスピードメタルのクールなキレ味に、今なお大きな刺激を受けますね。


GIOELI-CASTRONOVO - Set the World on Fire - Ride of Your Life ★★★ (2019-03-15 21:05:38)

この曲はメロディアスロックマスターのジム・ピートリックが寄稿
豪華な組み合わせじゃありませんか
ここではディーンが主役で歌い上げています


REVOLUTION SAINTS - Light in the Dark - I Wouldn't Change a Thing ★★★ (2019-03-15 20:54:52)

もはやジャーニーである
恋人同士が喧嘩分けるするシーンも盛り込まれたPV
色んな意味でディーンの近況を想起させますかね
美しき歌モノロックバラード
エモーショナルな歌声を堪能しましょう


REVOLUTION SAINTS - Light in the Dark ★★★ (2019-03-15 20:52:40)

前作で素晴らしい喉を披露したドラマーとしても名高いディーン・カストロノヴァをフィーチャーした歌モノロックプロジェクトの第2弾。今回もFrontiersがバックアップ。お抱えソングライターのアレッサンドロ・デル・ベッキオも前作同様加わり、さらにはダグ&ジャックもソングライティングに知恵を出すと言う豪華な仕様となり、前作以上にバンド感も出ています。

歌い手としての実力にも疑いのない主役たるディーン・カストロノヴォ、彼のエモーショナルな唄を軸としつつも、明朗快活なアメリカンハードも全開に叩きだし、心地よく鳴り響かせています。嫌みのない作り込は焦点を絞り込み、現代的な要素なども盛り込まなかった判断の賜物。ジャーニータイプのオーセンティックなスタイルだが、ダグのハードなギターもしっかり楽しめる仕様は聴き応え十分。流石はFrotiersと言った仕上がりでしょう。ベタに敵うもん無しを見事に体感させてくれましたね。


TALON - Vicious Game ★★★ (2019-03-13 20:48:03)

ジャーマンメタルバンドTALONが勝負を掛けた3rd。リリース時期は1986年、専任シンガーも加入させ隆盛を極めつつあるメタルシーンへと打って出たのは、JP譲りのオーセンティックなメタルサウンド。
キーボードも裏で鳴り響き、間口を広げ派手さも加味されたサウンドと懐かしきHM/HRサウンド。シンガーもリーダであり、以前はギターと兼任だったウベェとまるっきり違う声質ではないので、過去の作品と向き合っても遜色はないだろう。むしろロブ・ハルフォード的なシンガーを迎え、脱NWOBHM路線を打ち出し、当時のJPを模倣したようなメジャー風味の正統派HM/HRサウンドで勝負を仕掛けてきた印象が強い。その為に、初期の頃の灰汁が薄まったため、マニアとしては寂しい気持にもさせるのだろうが、アルバム毎にモデルチェンジを遂げたバンドだけに、この路線への方向転換に違和感はない。
勢い重視からの脱却、楽曲中心の作りだが、どこか洗練されない田舎臭さが独特の空気を生んでいるのが聴きどころ。個人的には、慣れ親しんだ世界観で何とも懐かしい気分にさせてくれる一枚。ラジオ&MTV向け過ぎないが、適度に売れたいと願う大衆性を意識した80年代中期らしい音に収まっているのがポイントです。


44 MAGNUM - ANGEL NUMBER ★★ (2019-03-13 20:21:13)

今や再始動後の活動の方が長くなったベテランバンドの44MAGNUM。ヴォーカルの梅原達也氏も、闘病生活を経てのレコーディングは健常者であるワタクシには、計り知れない苦労もあるのだろうが、実息の協力を得たツインヴォーカル体制も板に付き、今作でも、その旨味を生かしている。
オープニングからハードなナンバーで幕開け、いい意味での古さとヒリリと焼けつくハードテイストがクールな印象を与える好ナンバーだ。それ以降もアヴァンギャルドな雰囲気を加味させつつも、オーソドックなハードサウンドと現代的なエッセンスも抱き合わせたサウンドはベテランならではの解釈で攻めており現役感が強い。手慣れた雰囲気はあれど、これぞ44MAGNUMな雰囲気が充満している。
ベテランらしい重厚感を演出するリズムプレイの深み、割と唄を中心とした作りが多いのに、宮脇のドラムは重くメタリックに響き、吉川は堅実にボトムを支えている。そして主役といっても過言ではない広瀬は、派手に攻めるだけではないシンプルさが逆に新鮮な風を送り込んでいる。ファンが求めるらしさと、新しい事への挑戦と模索、その狭間で揺れる音楽性、何かキメ手に欠けた印象を抱かせるのは何故だろう?その辺りが評価を分けそうです。雰囲気はバッチリなのに不思議なものだ。


BOBBY MESSANO - Messano ★★★ (2019-03-12 16:09:56)

STARZ, Lou Gramm、FIONAの1stやジョー・リン・ターナーのソロなどの仕事で知られるアメリカ人ギタリスト、ボビー・メサノが1989年にMESSANO名義でリリースしたフルアルバム。
爽快感のあるメロディに嫌みなどなく、カラッと乾いているが爽やかな風が優しく頬を撫でていくような優しいハードポップサウンドを披露。主役であるボビーさんは、ギター以外にヴォーカルも担当と八面六臂の大活躍、若干埃っぽいギタープレイもあるが、ブルース臭は皆無、その甲斐あってソフトな口当たりとなっている。
華やいだムードも漂うコマーシャル性の高いアルバム、テクニックではなく楽曲勝負の音楽性は、絶妙なバランス感覚で楽しませてくれる。


NORTHWARD - Northward ★★★ (2019-03-10 13:34:34)

NIGHTWISHのシンガー、フロール・ヤンセンとPAGAN'S MINDのギター、ヨルン・ヴィグゴ・ロフスタットの二人によるロックプロジェクト。幅広いジャンルをフォローするNUCLEAR BLASTからのリリースだけに、音源を聴くまで音楽性は見てこないのだが、ここで聴けるのは外連味のない、元気溌剌な健康優良児サウンドを披露。ストレートに響かせるハードサウンドと北欧テイスト満載の涼やかでキャッチーなメロディは耳馴染みも良く、また扇情力も抜群。一発で聴き手の身体にスッと馴染んでいきます。
現代的な感性をタップリを含ませてもストレートなHM/HRであるが故に、新旧のファンを満足させる作り込も素晴らしい。老舗大手レーベルからのリリースに嘘はありませんでしたね。
その反面、冒険心の少ないサウンドであるが故のデジャブ感が漂い、どこか熱く成りきれないのだが、鮮烈なリードプレイで華を添えるヨルンのギターを中心とした躍動感溢れるバックの演奏と、瑞々しい女性シンガーの歌い回しも絶妙なので、ここは素直に身を任せ楽しむのが一番でしょう。アコギのバラードもあったりするお約束感も、その筋のマニアには嬉しい限りだ。
昨今のワタクシは貧乏風呂無し四畳半アパート並のNWOBHMに御熱心なので、少々オシャレ過ぎるのです。
普通の人なら全く気にならないでしょう。


FLIGHT - Flight ★★★ (2019-03-09 13:07:54)

ノルウェー出身のツインギター編成による4人組が世に放ったデビュー作。狙っている世界はレトロなサウンド。NWOBHM風味満点の古臭くて湿度がたっぷりと含んだ、あのサウンドを今の自債に再現と所謂NWOTHMなのだが、80年代寄りではなく完全に70年代スタイルのオーセンティックなスタイルを軸足に構えている。
北欧風の涼やかでキャッチーな風が吹かないバンド、いかに北欧初期のスタイルに根差しているともいえ、このバンドの打ち出したサウンドと言うのは近いところではGASKIN辺りを思い出すのだが、その辺のドンヨリ系のメロディアスHM/HRが好きなマニアならたまらないでしょうね。
湿り気のあるメロディを奏でるギターも、チョイ足しブルージーなのも70年代的、そこにロック然とした屈強さと、ハードテイストが絡む事で、独特の間の哀愁味が醸し出されるのが味噌。


大山まき - AcoMetal ★★ (2019-03-08 19:37:56)

メタルソングをアコギアレンジで歌う女性がいるとYouTubuで話題になった女性シンガーの大山まきさんが、クラウドファンディングを活用してリリースしたアルバム。
今の時代を反映させる出来事ですねぇ。YouTubuからクラウドファンディングへ、実力のある人は、どんどんと世に出るチャンスを自ら掴んでアピールして欲しいですね。
ギミックなし、パワフルな歌声一本で勝負を掛ける姿は男前、色んなファン層を考えた選曲もこういう企画モノとしては正解でしょう。あくまでもメタル以外は聴きたくないと言う人にとっては、つまらない選曲ですが、彼女のパワフルヴォイスを楽しめる佳曲が揃い踏み、後は、今作で名前を売ったので次は、どんな作風のオリジナルで勝負をするかがポイントでしょう。じゃないとロック界のMAY-Jになりますのでね。


Daida Laida - Dreamer's Train ★★★ (2019-03-08 19:22:31)

HM/HRシーンを枠を超え活躍してきた腕のあるミュージシャンが集合したスーパーバンドの1st。
Vo:NoB
G:白田 一秀
B:MASAKI
Ds:JOE
Kb:清水 賢治
上記メンバーによるバンドの始動はチョイとした話題になりましたが、その話題性に負けない現代的なハードサウンドを引っ提げシーンに打って出てきたのですが、全部の曲にサブタイトル○○の唄というのが付いていて、個人的にはそこがムチャクチャダサいと感じてしまうのが残念。
例:Liar~真実の唄~とかね。

その辺りはバンドとコンセプトとして捉えれば、ここで聴けるフレッシュな感覚とメンバーが培ってきた音楽性が巧みに混ざり合ったハード&へヴィな王道サウンドのキレに身震いさせられます。
聴かせ方の上手さもさることながらポイントの押さえ方が上手く、どのチャンネルを捻れば良いのかを熟知したメンバーシップの強みを感じずにはいられませんね。テクニカルな演奏も邪魔にならない程度の自己主張なのに、バチバチと火花を散らしているのが、なんともカッコ良い。
ダイナミックな演奏、キメまくるユニゾン、そんな自由方便なバックを従え貫禄の歌を聴かせるNOBの存在感、誰が主役でもないバンドサウンドなのに、皆が主役のように目立っているのがポイント。破綻させなかったアイデアの勝ちでしょう。


NORWAY - Night Dreams - Night Dreams ★★★ (2019-03-06 22:51:49)

あまーい
ソフトケイスされたメロディアスロック
歌モノマニアにはたまらんでしょうね
チョイと切ないメロディがエエんですよねぇ


NORWAY - Night Dreams - Heartbeat ★★★ (2019-03-06 22:49:39)

甘いわぁ
甘いよ
ロマンですなぁ
歌モノマニアにお勧めですねぇ


SURVIVOR - Eye of the Tiger - Children of the Night ★★★ (2019-03-06 22:41:44)

抑え気味だが上手く個性を見出している
典型的なパターンを複数織り交ぜる手法も見せ方が上手い
このコーラスワークも彼らの強み
名曲の多いバンドですよ


SURVIVOR - When Seconds Count - Backstreet Love Affair ★★★ (2019-03-06 22:38:39)

良く出来ているねぇ
お約束感満載ですが
この手の曲を上手く調理できるバンドでした
好きですよ
ベタに敵う者なし


BONHAM - The Disregard of Timekeeping - Wait for You ★★★ (2019-03-06 22:35:20)

ちょっとやりに行った感の強さは否めないが
息子のイメージを優先した結果だろう
こういうのはファンの期待に応える為にやった方が良いだろう
雰囲気モノだが上手く聴かせている


SHARK ISLAND - Law of the Order - Shake For Me ★★★ (2019-03-06 22:31:58)

90年代を前にしたアメリカンロックな感触がある
ハードでメジャー感もあるがシリアスな作風がこのバンドの魅力だった
後輩たちに先を越されアイデアまで盗まれた感のある苦労人バンド
この曲など最たる例だろう
俺達の方が先に考えたんだと言いたいだろうね


SHARK ISLAND - Law of the Order - Paris Calling ★★★ (2019-03-06 22:29:43)

やっとの思いでデビューに漕ぎ着けた苦労人バンド
本格派のサウンドの隠し味がL.A風味の毒気です
耳触りの良さが返って仇となったのかな?
こういうしっかりとしたバンドサウンドは大好きです


Within the Fire - Still Burning ★★★ (2019-03-05 19:33:24)

US産スラッシャーEnertiaのメンバーが母体となる別プロジェクトバンドなのだろうか?オープニングからインペリテリ風のパワフルなスピードナンバーで幕が開け、そのまま突っ走るのかと思ったら②は歯応えのあるリズミカルなパワーメタルナンバーと一括りに出来ない音楽性を披露。ザクザクと刻まれるエッジの立ったリフワークも耳を惹くが、③のようなメロディアスな叙情派ナンバーも聴かせたりと器用さも顔を出す多彩なバンドサウンドは、メタルらしい魅力に富んでおり、一枚で色んなスタイルを楽しめるのが面白い。
やや曲調を広げ過ぎている点も気にかかるが、それよりも軸足となる硬派なメタルスピリットを演出するへヴィなリズムとギターリフがあれば十分ではないだろうか?コーラスパートにも気を配した歌の重要性もバンドの肝、皆が主役となり盛り立てるバンドサウンドは、オーソドックスだからこそ逆に新鮮味があると思わせるのがポイントだ。ブレないスタンスこそメタルの強み。流行り廃りで基準が変わるのは世の常だが、メタルの世界くらいは、同じ価値観を共有できる仲間が多く集える場所であって欲しい。

このバンドのアルバムには、そんな懐かしきメタル愛が詰まっている。スラッシーさとパワフルに迫る迫力、そして憂いも感じられるダークテイストも強めのメロディは、US産とは思えない情緒もあり、武骨なメタルスタイルに現代的なエッセンスを加えた洗練度に熟練の技を感じますね。


DEXTER WARD - Rendezvous With Destiny ★★★ (2019-03-05 19:08:14)

RIOTのトリビュートアルバムにも参加したギリシャの正統派HM/HRバンドが2016年にリリースした2nd。
エピカルなドラマ性と硬派な質感はへヴィメタルに由来するところも大きいが、このバンドは、そこに親しみやすいメロディも盛り込み大衆性も忘れていないのがポイント。色んな面で亜流的な曲作りも散見出来るのだが、それは逆説的に真摯にメタルへと向き合っている証拠ともとれ、何を期待して聴くかで評価も大きく分かれそうです。メイデンが好きなベースもバキバキと言っていて、ツボを押さえたプレイの数々はメタル魂を擽ってくるだろう。
パワーメタルほど愚直ではなく、エピックメタルのようなむせ返る重厚感はない、でも速さでお茶を濁すような誤魔化しもない分、やはり聴いていて好感がもてる。へヴィメタルならではのドラマ性、そしてパワフルさとメロディアス加減の絶妙感、重すぎず軽過ぎないやり口は、ポピュリズムとは無縁のオジサンの耳に丁度よいです。


SWEET & LYNCH - Only to Rise ★★★ (2019-03-03 11:39:02)

80年代のアメリカンロックシーンにおいてブイブイ言わせていたジョージ・リンチとマイケル・スウィートが共演するという夢のタッグが発表された。正直ジョージに関しては、合間にT&NやLYNCH MOBもあったりと、どうにも腰の据わりの悪さばかりを感じ蓋を開けるまでイマイチ信頼のおけないユニットだったのだが、ここで聴けるのは中途半端なブルース路線でもDOKKENをこするだけではない、普遍的なスタンスのHM/HRサウンドを披露。相変わらず艶やかで張りのある歌声を聴かせてくれたマイケルのおかげで、地味目の曲にも一輪の花が咲いている。
ジョージが差別化を図る意味もあるのか、やや置きに行ったようなギタープレイに終始しているのがチョイと気がかりで、その辺りが物足りなさを誘発するのだが、それでも二人の共演には大きな可能性があり、スーパーヴォーカルの隣にギターヒーローがいると言うのは大きな武器であり個性だ。両者の共存がこのバンドのカギを握るのだろう。
質の高いが、やや置きにいった楽曲。それは個人的な期待値に表れであり、コンパクトに纏め上げた良質な楽曲とマイケルの美声、これだけあれば十分でしょう。正統性の高いメロディアスHM/HRサウンドが大好物の方なら大いに楽しめるでしょうね。個人的にはジョージの振り切ったソロが聴きたかった。


Hyena - Keep It True ★★★ (2019-03-03 11:21:04)

南米はペルー出身の正統派HM/HRバンドが2019年に配信したEP。今やBandcampなどを通せば簡単にデジタル配信が可能な時代。売り手も作り手も最小限のリスクで世の中に提示できる時代に変換しています。こういう現地の人しか知らないようなバンドも直ぐ様、音源と出せると言うのはとても良い時代になったと思いますね。
⑤はTygers Of Pan Tang 、⑥はRandy のカヴァーとマニアなら涙を流すようなマニアっぷりを発揮する選曲に唸りますが、ライブというよりは、リハーサルテイク的なものをねじ込んだだけなので完全にボートラ扱いです。それでもこういう選曲を見るだけで、このバンドの音が聞こえてきそうなのが何とも嬉しい限りです。

アルバムタイトル通り、純然たるトラディショナルサウンドの再考、それはオリジナルティに欠けたサウンドかも知れません。過去の流用、毎度お馴染み、古臭い、等などケチをつけるのは簡単ですが、この時代の音源を聴き覚醒されたマニアなら、何かしら感情に波風を立てるサウンドであることに変わりはなく、若い人にはメタルの基本として一度は通って欲しいサウンドであります。
回転するリフワーク、小気味よく疾走する直線的なリズム、そこに乗る女性シンガーのストレートな歌唱スタイルと、往年のNWOBHMのデモを掘り起こしたものです、と言われても疑いのないような音がここにありますのでね。


T&N - Slave to the Empire ★★ (2019-03-03 11:02:10)

ドン・ドッケン抜きのドッケン組が揃ったバンドによる1st。ここでリードシンガーを務めるのはジェフ・ピルソン。DOKKENのカヴァー曲はゲストシンガーを迎え制作と、純然たる新譜としては、ややインパクトに欠けるのだが、往年のサウンドが現代に蘇った感は十分にある。あとはオリジナルとボートラ的な立ち位置のカヴァー曲の関連性をどう受け止めるかで評価も分かれるでしょう。
個人的には少々、DOKKENに頼りすぎ感が無きにしも非ずで、イマイチ素直に入ってこないのだが、オープニングから気合の入ったDOKKEN風味満点のメロディアスHM/HRナンバーを聴かされると、否応なしに身体が勝手に動き出し熱くなります。
まぁ、それは懐かしさによるところが大きいのですが…ね。
昔から、曲作りは勿論、多くのアイデアを寄せていたジェフ・ピルソンの存在は大きい。そしてジョージのギターは、今の自分を明確に打ち出している。それは過去の曲と新曲を聴き比べれば明らかだ。


ESPERANTO - Esperanto Rock Orchestra ★★★ (2019-03-02 10:41:28)

アルバムタイトルが示すようにヴァイオリンにチェロ、ヴィオラが加わる12人編成のロックプロジェクトチーム。参加メンバーの国籍も多彩で、まさにロックオーケストラを形成しているようだ。
枠組みに囚われない発想なのだが、けして難解で分かる人だけが分かればよいといったスタンスではなく、キャッチーかつファンキーなノリも加味した耳に楽しいロックサウンドへと仕上げている。
クラシックというよりは酒場で楽しく聴けるパブ風ポピュラーミュージックへと接近を巧みに図りつつも、安直な手法でお茶を濁すような事はせずに、重すぎず軽過ぎないアンサンブルを放り込み、先の読ませない展開で聴き手を楽しませてくれます。
シンガーも複数人用意、男女混成にした事でより深みが増しているのも見逃せません。
弦楽器人が主導権を握りつつもキーボードが俯瞰的な立場から全体を主導しているようにも感じられ、そのスケール感を広げ過ぎて分けが分からなくならぬように、リズムプレイが枠組みを形成している様に匠を感じますね。

プログレを語り他のバンドと比較できるほどの知識はないが、70年代のロックに精通している人や、真のプログレマニアにとっては、超が付く程の有名バンドであり、なんならスタンダードな部類に入ると言うのだから恐れ入る。世代世代でマニアはいます。雑誌偏重じゃない人の意見が実に刺激的で面白い。こういうまだ見ぬバンドが沢山、いる事を教えてくれますからね。

クラシックとソウルミュージックの融合とも言える実験的な要素が詰まったロックオーケストラ。ハードな耳を休めたいが、やすもんのロックは聴きたくないというマニアにはうってつけでしょう。
プログレは奥が深いなぁ。高尚だし魔境過ぎて手が出んよ。


Nutz - Hard Nutz ★★★ (2019-03-02 10:20:38)

新たにキーボード奏者を正式メンバーに加え5人編成へと生まれかわった1977年リリースの3rd。今まで以上にキーボードにも比重を置く事で音楽性に広がりと深みがましたサウンドは、前作と比べるとアンサンブルの強化はされたが、Hard Nutzというタイトルの割には前作よりも洗練されたポップサウンドを披露。このバンドの強みと言える華麗なコーラスワークも見事に決まり厚みを増したポップロックスタイルへと昇華している。

時代的にニューウェーブなどに押される形となったハードロック勢。このグループの立ち位置は非常に面白い。英国的なニュアンスも強いのに、爽快感やポップセンスにはアメリカンな要素も感じられ、なんとも質の高いプレイとアレンジで楽しませてくれるバンドでした。センスのあるボーカルハーモニーや枯れた味わいのギターなどジンワリと沁み入る旨味もありますよぁ。
有名どころじゃなくとも優れたロックバンドは山ほどあります、70年代ってのは魅力的なシーンを形成していたなぁ。


SHAH - P.S.I.H.O. ★★ (2019-03-02 10:06:40)

ロシアンメタルを牽引してきたロシアンスラッシャーのラストアルバムにて4枚目。オープニングから90年代中期の音楽性を引きずるモダン臭に、ロシアにもオルタナ・グランジの波は押し寄せていたのかと驚きます。スタイル的にも癖が強めのロシアンスラッシュ風味よりも、現代的なスタイルを加味させたMegadeth的な要素も強まり、巧みに時代性を取り込んでいます。
このアルバムを最後に解散してしまった為に実情は分からないが、ヨーロピアン調のメロディアスさとグルーヴィーなサウンドの相性は思いのほか上手く融合しており、可能性を感じさせるスタイルに昇華していただけに残念だ。
こういう作風が2,3枚と続くと、スラッシュマニアにはキツくなるが、これも時代の流れだよと妙に納得出来る仕上がりになっているのが面白い。
早々と廃盤&脆弱な流通の為に長らく市場で見かける事はなかったが、今ではダウンロード盤が安価で手に入る時代になりました。これを機にロシアンメタルに触れるのも一興かと思います。
②とか聴くとメロディアスなサビに驚くのだが、変貌した音楽性よりも、やはりダイナミズムに欠ける音質が一番キツイと思う。これもロシアだよなぁ。


INTRUDER(THRASH) - A Higher Form of Killing ★★★ (2019-02-27 17:28:23)

パワーメタル色も強かった1stから完全にスラッシュサウンドへと進化を遂げた2枚目のアルバム。ツインギター体制も功を奏したのか、一寸先の展開が読めないスリリングなプレイの応酬に緊張感もMAXとスラッシュならではの旨味が倍増。ベイエリア風でもあるが、よりテクニカルな要素も強め、ファットなギターの音像はベイエリア勢がナイフで刻みこむのに対して、こちらは斧をブン回しているような苛烈さがある。
ややカッチリまとまった感はあるのだが、その整合性もスラッシュならではの旨味として楽しむのが一番。この時期に溢れ返ったメタリカクローンとは一線を画すスラッシュサウンドを響かせ、多くのマニアの心を掴む事に成功している。特にスピート重視の姿勢で押し切らない、工夫を凝らした構成力は聴く者を興奮の坩堝へと運ぶだろう。


LADY SABRE - Enchanted ★★ (2019-02-27 17:16:00)

女性シンガー、サンドラ・トーマスがフロントを飾るフロリダの4人組が1989年にリリースした1st。サウンド的にはDIO風味のエピカルなメタルにHEARTのような泥臭さのあるハードロックテイストを折りまぜたサウンドを披露。しっかりと歌い込める実力派のシンガーは頼もしい限りで、同時期に活躍した女性シンガー人にも負けないハイクラスのパフォーマンスを披露しています。
自主製作故に音質も緩く、15曲を詰め込んだ作風は長尺を感じずにはいられないのだが、アンサンブル重視のメロディアスHM/HRはUS産ならではのアングラコンクリートスタイルも完備しており、そこにねじ込まれる妖しげなフレーズは、今後に期待を持たせる出来栄えである。
結局、このバンドは今作を残し解散、各メンバーのその後は知れないが、リーダーであるギターのクリス・ウォーレンも色気のあるソロを奏でていただけに(こういう路線を進むUS産は貴重)次の一手がなかったのは残念でしたね。


THIN LIZZY - Thunder and Lightning - Cold Sweat ★★★ (2019-02-26 17:14:04)

THIN LIZZYと言えば個人的にはこの曲を思い出します
サビのキャッチーさも耳を惹くが
AメロBメロで漂う火薬の匂いが漂う男の哀愁美がカッコいいねぇ


Nutz - Nutz Too ★★★ (2019-02-26 17:08:29)

イギリスはリバプール辺りを中心に活動していたブリティシュロックバンドが1975年にリリースした2nd。適度なハードさに負けないくらい甘口のポップなメロディを嫌みなく溶け込ませる事に成功。この何とも言えない相反する融合が実に魅力的であり、まだまだ完熟しきれていない70年代のロックシーンならではのバンドであろう。ZEPがサイケにブルース、DPはクラシックをルーツに持っていたりする中で、このバンドはその両者からも距離を置きつつも、巧みなポップセンスを重厚なアンサンブルと、華麗なコーラスワークで挟みこみ独特のスタンスで聴かせる手腕に終始しており、④曲目の『Change's Coming』などで聴ける哀愁美も絡めたハードサウンドは、このバンドならではの強み。
70年代に主役不在とも言えるバンドスタイルは、ある意味健全なパワーバランスを保持しており、楽曲重視で勝負している姿は好感が持てる。また無駄なインプロがない分、楽曲もコンパクトで聴きやすいのもポイント。
このバンド、日本でもイギリスでもイマイチ人気がないと言うのが悲しい。日本で人気が出なかったのはルックスが良くないので雑誌に取り上げてもらえなかった。でも一部の雑誌偏重じゃない筋金入りの英国ロックマニアの間では高い音楽性を認め、愛されていたので、英国風味満点のハード&ポップスなサウンドが好みの方なら大いに楽しめるでしょう。


AXEMASTER - Blessing in the Skies ★★ (2019-02-26 16:43:36)

オハイオ出身のUS産パワーメタルトリオによる記念すべき1st。実力がやりたい事に追い付いていない典型的なタイプのバンド。下手だのダサいの音悪いのの三拍子の揃い踏みに、真っ当なメタルファンにとっては耳を汚すだけの存在なのかもしれませんが、このゴツゴツとした手触りの荒くれサウンドを聴かされたら、クサレメタル愛好家としては無視するわけにはいきません、ギッコンバッコンとたどたどしさもあるリズムプレイの不格好さすら、これが味だよおっかさんと目を細め、力技で歌い上げる無理目のシンガーの歌唱スタイルに、三歩進んで二歩下がる感覚を覚えずにはいられません。やはりメイデンもJPも一日にしてならずだよなぁ。

しかし、このバンド、その強靭なメタルスピリットと野性味あふれる男臭さが噛み合った瞬間のパワーは、メタルバンドかくあるべきな魅力に包まれており、粗暴なロックナンバーも含め、独特のダイナミズムを生み出している。そこに猛烈な愛着を持ってしまうのがマニアの悲しい性です。それにしても酷い音質だなぁ。


BEAST IN BLACK - From Hell with Love - Die by the Blade ★★ (2019-02-25 10:43:32)

ノリノリのダンサンブルなナンバー
これはシングル向けにピッタリです
ジャンル不問だから売れるわなぁ


BEAST IN BLACK - From Hell with Love - Sweet True Lies ★★★ (2019-02-25 10:39:17)

大英青春ドラマのような楽曲ですね
伊藤かずえ、松村雄基、名古屋章、国広富之、鶴見真吾、岡田奈々、比企理恵、石井めぐみ、大沢逸美、梶芽衣子、沢向要士、下川辰平、堀ちえみ、寺泉憲、若林豪、宮川一朗太、フローレンス芳賀、竹本孝之、岩崎良美、小沢仁志、湯江健幸、相楽ハル子などなど、頭の中を走馬灯にように、かつての名シーンが思い浮かびます。
天使のアッパーカットだなぁ


BEAST IN BLACK - From Hell with Love - From Hell with Love ★★ (2019-02-25 10:25:31)

トランスミュージックとへヴィメタルの融合
これからのメタル像を提示しているようだ
これならばジャンルの垣根を超えて色んなフェスに参加しても違和感がない
普段メタルを聴かない人が聴いても楽しめる要素も大だ
BABY METAL同様にハード&へヴィサウンドの入り口になれば良いでしょう


X JAPAN - 配信限定シングル - Born to Be Free ★★★ (2019-02-25 10:21:06)

このバンドらしい美しいイントロ
そしてモダンさも加味したへヴィサウンド
ポップでメロディアスなサビメロ
全てが一級品
自分達のイメージを損なわず新しい局面に飛び込んだ攻めの姿勢は素晴らしい
やっぱり紅とかサイレントジェラシーのパート2.3.4みたいな曲じゃないと成功しないのか?


X JAPAN - Vanishing Vision - I’LL KILL YOU ★★ (2019-02-25 10:04:55)

このバンドの代名詞となるスピード歌謡メタルナンバー
モノ悲しいメロディラインにポップなセンスを盛り込む事で独自性を加味させた
アグレッションだが線の細いギターサウンドが気になる
それでも自分達のやりたい事を明確に示した大切な一曲
色んな意味でヴィジュアル系の宿命のような雰囲気が漂っている


X JAPAN - Vanishing Vision - Sadistic Desire ★★ (2019-02-25 09:58:33)

横須賀サーベルタイガーの曲をリメイク
このバンドの曲になっている
初期のバンドサウンドの中で
ポップなメロディラインが絶妙なコントラストを生み出している


X JAPAN - Vanishing Vision - Phantom of Guilt ★★ (2019-02-25 09:55:21)

妖艶なヴィジュアルをサウンドで表現したような曲
歌い手も無理目でないので聴きやすい
もう少し無駄を省けばなお良かった


X JAPAN - Vanishing Vision - Vanishing Love ★★ (2019-02-25 09:51:33)

荒くれ暴走歌謡メタル
これぞX-JAPANな様式に溢れている
どうしても恥ずかしさは禁じ得ないのだが
緩急を用いたドラマ性は
このバンドの真骨頂
これでギターコンビの音がもっとガツンとくるエッジがあれば良かった
既にファン層を見極めていた運営サイドの勝ちである


X JAPAN - Vanishing Vision - Alive ★★★ (2019-02-25 09:47:26)

クラシックの導入の仕方など仕掛けが上手だ
歌い手も苦しそうだが
これはこれで悪くない
分離したクリアーな音質で聴きたい曲だ
このバンドらしいドラマ性も丁度よい


SAINTS ANGER - Danger Metal ★★ (2019-02-25 09:13:56)

Mausoleum Recordsからデビューを飾ったジャーマンバンドが1985年にリリースした1st。完全にメイデン、JPといったバンドからの影響も大な音楽性をHM/HRの王道を突き進むモノ、そこにドイツ由来の生真面目さが加わるのだから苦手な人には味も素っ気もないD級サウンドとなる。実際にそうなのだが、クサレメタル愛好家の世界に足を踏み入れた猛者にとっては、そこが最大に聴きどころに変換されるのだから恐ろしい。
小細工無用さかくる単調さ、音質のショボさからくるパワー不足感、新鮮味のないリフワーク、それでも聴かせ続けれるのは、このバンドが真摯にメタルと向き合い、自分たちなりの細部に拘ったメタル愛に尽きる。○○フレーズを拝借するのも若さゆえに過ち、そういった面も含め愛さずにはいられないマイナーリーグの7番バッターです。
このあとバンドは一旦解散、1990年頃に再び結集、そしてバンド名をPALACEと改め激動の90年代を突き進んで行きました。


URIAH HEEP - Living the Dream - Knocking at My Door ★★★ (2019-02-24 09:53:46)

再結成後のパープル風味も感じるが
コチラの方が圧倒的に現役感が強い
バーニーの歌声もフィット
若々しくもベテランの味わいを感じさせる名曲だ


URIAH HEEP - Living the Dream - Grazed by Heaven ★★★ (2019-02-24 09:51:58)

URIAH HEEPとしてはハードでアッパーな質感を増した疾走ナンバー
オープニングから元気溌剌オロナミンCな楽曲で幕開け
オルガンがエグイくらいに煽っているねぇ


URIAH HEEP - Living the Dream ★★★ (2019-02-24 09:49:20)

近年における古典ロックの再興というのか復興ぶりには正直、戸惑いを感じずにはいられないのですが、なにはともあれ流行り廃りを追い求めないワタクシには腑に落ちない点はあれど、現代のリバイバルブームを素直に受け止めております。
そんな時代背景もあるのか、今作におけるURIAH HEEPの現役感には恐れ入った。これが結成50周年を祝うバンドの音なのだろう。
古典スタイルではあるが、荒々しいスピード感の増した音楽性、ミック・ボックスのギターは燻銀の味わいの中で若々しい逞しさ倍増、そこに多彩な鍵盤を操るフィル・ランゾンが濃厚な絡みでバンドサウンドに厚みを持たせ、このバンドならではの味わいを深めている。
真新しさなど皆無、しかし時流に乗ったと言うのか、自らも牽引したと言うのか、常に音楽性を研磨しつつ、鍛錬を怠らなかったバンドが積み上げた音楽性に嘘偽りなど一切なく、真摯にファンと向き合い求められるものを提示した形となった。

個人的には、ここまで鮮度の高い音楽性を披露となると、良くも悪くも深みに欠けるバーニー・ショウの存在かチョイと気になるのだが、それは無い物ねだりと言うものだろう。むしろ、ミック、フィル、バーニーの3人が集まりボーカルのディレクションやハーモニーを考えていると言うのなら、この3人の体制は正解なのだ。
オープニングが新ベーシストのボブ・リマーとジェフ・スコット・ソートが書いた曲を採用しているバンド体制にも健全さを感じる。それにしても、ここまで現役感を損なわないバンドと言うのは稀有である。DPは衰えたイアンのいる懐メロバンドだ。JPの威厳とクラシックナンバーで食つないでいる。両者とも雰囲気重視のバンドになってしまった。オジーはオリジナルサバスの時点で終わっている。今後は現代的なアメリカンマーケットとイメージを重視したスタンスで喰っていけば間違いは起きない。
そんなベテラン勢を尻目に、作品毎にフレッシュな風を送り続けるURIAH HEEPの凄さは感嘆あるのみ。売れようがタイムリーなスタイルかはさておいて、あるがままを受け止めロックし続ける姿こそ、一番メタルな生き方である。
今、一番若い人に触れて欲しい古典ロックの傑作。クィーンブームに乗り、こういうバンドも見直されたら良いのになぁ。


HARTMANN - Out in the Cold ★★★ (2019-02-23 08:45:33)

知らんうちにズル剥けのオッサンになっていたオリバー・ハートマンだが歌のうまさは健在(写真は不自然なくらい頭を切ったカットばかりです)。自らの歌のうまさを知らしめるプロジェクトバンドだけに、彼のソウルフルな歌声とフック満載のメロディが力強く抱きしめてくれます。
歌モノなのに甘口に聴かせない男の哀愁美、でも口当たりな滑らかであり、芳醇な香りが鼻腔を擽る、コク深い大人のロックを楽しめる一品。欧州産のポップスにも通ずるような親しみやすいメロディは必ずや日本人の感性にマッチするはず。演者の志向が一体となり放たれた音楽性、その重みと説得力の高さも聴きどころ、その隙のない作りに魅了されました。


EMPTY TREMOR - The Alien Inside - A New World ★★★ (2019-02-23 08:26:23)

後半徐々に盛り上がりを見せるプログレハードナンバー
カンサス辺りを彷彿とさせるサウンドは聴き応え十分


EMPTY TREMOR - The Alien Inside ★★ (2019-02-23 08:25:22)

イタリアのプログレバンド。リリースは我らがFrontiers Recordsです。
オープニングからモダンかつへヴィなプログレメタルで幕開け、濃厚な世界観に押しつぶされそうになりますが、②では早々と壮麗なメロディが優美なステップを刻むメロディアスロックを披露したりと、完全にDREAM THEATERを模倣としたスタイルのバンドサウンドで勝負。少々寄せ過ぎなきらいはあるのだが、効果的な場面展開を作り出す手腕は見事。先人達のアイデアをスクラップ&ビルドした作風は、Dream TheatreやFates Warningといったプログレメタルマニアなら大いに楽しめる要素があるでしょう。
やり過ぎ感が気になるとダメだが、ここで歌を披露するオリバー・ハートマンの温かみのある歌声は、無機質なサウンドの中に有機的な要素を盛り込み絶妙なバランス感覚を持ち込んでいる。


AT VANCE - No Escape ★★★ (2019-02-23 08:03:08)

北欧風のネオクラサウンドを奏でるドイツ産のバンド。欧州風味満点の叙情派メロディと教科書通りとも言えるネオクラ風味満点のサウンドは、少々類型的ではあるのだが、時代は1999年、彼らはネオクラマニアにとって救世主のような存在だったでしょうね。
このバンドの特色と言えば甘美なスウィートメロディとは無縁のパワフルさ、ともすればキラ星の如き輝きを魅せるオーロラスタイルが北欧なのだが、彼らはジャーマンバンド。その力強さが甘さを程良く鍛錬しパンチを効かせている。そのスタイルに一役買っているのが、フロンロマンを飾るオリバー・ハードマン(当時はこう名乗っていた)の存在感。適度に太さのある声はジェフ・スコット・ソートを思い出させるものであり、あそこまでザラついていないが、彼の鍛錬されたパワフルな歌声は多くのネオクラ系にありがちのスタイルと一線を画す個性を醸し出している。
速さや分かりやすいメロディを求められがちのネオクラ系だが、ここではテクニカルなソロやスピード感だけではない、テクニックに埋没しないフィーリングがしっかりと感じられるギタープレイがあるのが何よりも嬉しい。
元の版権が今は亡きドイツのShark Records、国内盤はDreamchaserと言う事で、中々商品を見つけるのは難しいかも知れないが、お得なダウンロードや音楽専門のサイトなどで簡単に聴けるので、ネオクラ系が好きな人は大いに楽しめるでしょう。


AT VANCE - No Escape - Lost in Your Love ★★★ (2019-02-23 07:49:25)

壮麗なオーケストレーションが豪華過ぎないのが聴きやすい
こういう歌いわ回しが出来るオリバーがMVP
曲が良くでも歌がショボければ魅力も半減ですからねぇ
カロリーオフのジェフ・スコット・ソートだなぁ


AT VANCE - No Escape - Seven Seas ★★★ (2019-02-23 07:46:23)

様式美サバス風の濃厚な一曲
こういう曲をサラリとねじ込める姿に
バンドの力量の高さを感じるねぇ


BRAZEN ABBOT - Guilty as Sin - Guilty as Sin ★★★ (2019-02-21 13:17:02)

ブルージーな味わいの一曲
ニコロは上手いギタリストですよ
カヴァーデイルの姿が思い浮かぶような曲ですが
あえて狙っていの作風です
ここではジョーが担当
今作に参加していたヨルン・ランデに歌わせなかったのは賢明な判断だと思う
彼が歌えばパロディになるよ


BRAZEN ABBOT - Guilty as Sin - Supernatural ★★★ (2019-02-21 13:10:21)

渋いなぁ
ジョーの渋みを増した歌声が耳を惹きますねぇ
オーセンティックなハードサウンドに彼の歌声が華を添えています
歌メロもイイんだよなぁ


MOTHER'S ARMY - Mother's Army (2019-02-21 13:00:39)

ジョー・リン・ターナーを溺愛する現BURRN!編集長の愛に溢れたライナーに詳しいバイオがあるのですが、元はギターのジェフ・ワトソンのソロか発生したバンド。シンガーもレコーディング直前までウィリー・セルツァーが務めており、恐らくデモや歌入れを済ませていた可能性すらあるアルバムである。
契約にこぎつける為に無名のシンガーでは厳しいと判断したのか急遽参加したのがジョー・リン・ターナーだった。そのおかげで日本のレコード会社と契約獲得。晴れてスーパーグループ的な扱いを受けて、ちょいとしたニュースにもなった。

アルバムの幕開けから地味な曲が続き、おやおやと思っていたら、そのままアルバムがクローズする内容。グランジ・オルタナ勢の影響があったのかも知れないが、ジョーが考えたとは思えないフックに乏しい歌メロが満載。イマイチキレのないジェフのソングライティング力と相まって、スーパーグループの名前にそぐわない内容となってしまった。
コーラスにウィリー・セルツァーがクレジットされているから、ジョーは、前任者をなぞっただけと思われる。流石の広瀬さんもライナーでは、ほとんど作風に触れていなかった、そんな悪い情報満載のデビュー作である。

今作最大の問題点は、契約を日本以外で取れなかった事が全てを証明しています。時代が1993年だからというだけではなく、これだけのメンツが揃っても海外のインディ系が無視した程、厳しい内容だったという事でしょう。

不運の男ジョー・リン・ターナー。彼は常に歴史に埋もれる運命だ。RAINBOW解散後、満を持してリリースしたソロもアメリカでは売れず、頼みの日本でも低評価を喰らい惨敗。その後は楽曲提供やレコーディングのお手伝いで食いつないだビックマウスなジョー。
瀕死のインギー復活アルバムに、忘れ去られたジョーが参加した時は、誰だ的なムードが漂っていた。そんな中でアルバムの帯タタキに広瀬さんが稀代の名シンガー、ジョー・リン・ターナー参加と寄稿していたインパクトは忘れられない。インギーとロシアのコンサートにも帯同したジョー、シーンに躍り出たのもつかの間のMOTHER'S ARMY事件だった。
ジョー・リン・ターナーの黒歴史と言われる問題作。俺も広瀬編集長に負けないぐらいジョーが大好きだといマニアなら、絶対に避けては通れない一枚です。
この後、数多くのプロジェクトに顔を出すジョー、90年代の苦しい時代に彼は世界中を飛び回り歌っていた。


MOTHER'S ARMY - Fire on the Moon ★★ (2019-02-21 12:27:11)

ドラマーがカーマイン・アピスからエインズレー・ダンバーに変更されてリリースされた3枚目のアルバム。前2作の失敗を受け、今までで一番ジョー・リン・ターナーの歌を中心とした作りになったブルージーかつハードサウンドに回帰した意欲作。
リリース時が1998年と言う事で華やかなさはないが、それでも十分、メロディアスでキャッチーと思えるメロディが増量され耳馴染みよく飛び込んでくる。
安定感のあるプレイは、やや面白みに欠ける。特にジェフの地味さ加減は今まで以上だが、ベテランリズム隊の重厚なプレイと、渋みを増したジョーの歌がフォローと今作の底上げに貢献している。
各自が楽曲を持ち込み、制作したのが功を奏した形となった。ブルージーなハードサウンドを基調とした音楽性は、時代性やイメージとしては遜色ないが、参加メンバーを鑑みると期待外れ感は否めず、リリースもアメリカではなくドイツのレーベルだった事も頷ける(国内盤はビクター)。
結局セールスは惨敗、今作リリース後に早々とバンドは終わりを迎えるのだが(そもそも実態があったのか分からない)、日本では知名度のあるメンツが揃っていただけに、この結果は残念としか言いようがありません。
ボブ・デイズリーのベースラインは相変わらず面白い。ジョー・リン・ターナー節も聴けた、こういうアルバムを2枚目に出していれば事情が変わったかも知れませんね。


STRYPER - The Roxx Regime Demos ★★★ (2019-02-19 11:44:33)

ストライパーと名乗る前のロックスレジーム時代のデモ音源をリリース。このデモのタイトルが『The Yellow and Black Attack!』だったのが興味深い。当然ここから正規品へと羽ばたいているのだが、オリジナルとの違いを楽しむのが一番。そして何よりも完成度の高さに驚かされる。これならデモでもリリースしたくなるというものです。今作にクレジットがないのですがC.C. DeVilleが同時期に籍を置いていた事でも有名です。

大きな変化と言えば②がORIGINAL ROCK VERSIONと銘打ってあり、メジャーデビュー後のバラードとはかなり感触の違うモノとなっており、この辺りがマニアの心を擽りますよね。そして名曲⑧ですが、この曲だけはロックスレジームのデモに未収録で、いつ録音していたのか興味がありますね。

今作のオリジナルが1983年、このバンドはデモリリースの時点で音楽性が固まっていたという事実に驚かされる。メジャーデビュー後は麗しのルックスも生かし、ややソフト路線に装飾された感のあるバンドだが、ここで聴けるサウンドを聴けば、このバンドの本質に触れる事が出来るでしょう。メロディアスかつハードな本格派のスタイルを確立していた本物だった。


MOON STRUCK - Moon Struck - Eve ★★★ (2019-02-18 16:02:02)

甘めのメロディも扇情的です
綺麗なお城とお花畑を想起させる様式美ナンバー
歌い手もしっとりと迫っています


MOON STRUCK - Moon Struck - The Last Justice ★★★ (2019-02-18 15:58:19)

THE様式美
こういうコテコテのサウンドは関西ならでは
少々無理目の歌唱スタイルがチト気になるが
やりたい事は十分に伝わる
甘いメロが切れ込んでくるパートとか好きだよねぇ


AXIA - Axia ★★ (2019-02-18 15:52:58)

上手い絵ではないのだが、何故か惹かれジャケ買いしてしまった一品。北欧はスウェーデン出身のツインギター編成の5人組による1988年リリースの1st。透明感はあるが、出している音はWHITESANKE風だし第3期パープル風だしRAINBOW風のバンドサウンドで勝負。こじんまりとしたサウンドプロダクションのせいもあり時代的にもレイトバックした匂いはするのだが、硬軟交えた作りを丁寧に行っています。これといったキメの一発や個性も薄く、歌もイマイチと気になる点はあれど、バブリー臭ではない古典的なスタンスに根差したサウンドメイクは、若いのに渋いことやってんなぁと、逆に好感を持たせる事に成功。
ワタクシもMTMのCLASSIXシリーズで出会うまで全く知りませんでした。マニア御用達の商品故に万人向けではありませんが、少々地味目でもオーセンティックなサウンドが好物の方なら楽しめるでしょうね。


THE 冠 - 最後のヘビーメタル LAST OF HEAVY METAL - 永遠の咬ませ犬 ★★★ (2019-02-17 23:29:42)

ゴリゴリのへヴィサウンドが心地よい
シニカルな歌詞も効果的である
真っ向勝負の冠サウンドはハード&へヴィなサウンドを好むものの心に必ずや訴えかけるだろう


THE 冠 - 奪冠 - ヘビーメタルで ★★★ (2019-02-17 23:17:59)

THE冠が奏でるへヴィバラード
実力派シンガーの熱唱に引き込まれます
余裕綽々で歌うんだよなぁ
こういうハードなバッキングに負けない歌い手と言うのは日本では稀有だ
彼はライブでも歌えるから凄い
もっと大きいステージで活動出来る逸材だ
日本で唯一ロブ・ハルフォードよりもハルフォード出来る男だからね


THE 冠 - 奪冠 - イロモノ ★★★ (2019-02-17 23:13:57)

やめろと言われても~♪って西城秀樹じゃん(笑)
タイトルからも自虐臭が満載で面白い
冠のキャラ設定の強みを感じるが
曲はいたって大真面目のへヴィメタル
メロディアスな歌メロは日本人なら懐かしい空気感を感じホロリとさせられるのでは?
冠サウンドの新たなる代表曲の誕生でしょう
ライブ映えもするわなぁ


THE 冠 - 奪冠 - 奪冠 ★★★ (2019-02-17 23:09:17)

現代的なへヴィネスさを蓄えた古典芸能
クランチーなギターサウンドも超クールな印象を与える
こういったゴリゴリのメタルサウンドは若い人にも十分ウケるだろう
鶏・寿司・風呂・寝ろ・の有名空耳をこすったのは笑った


THE 冠 - 冠祭 - エビバディ炎 ★★★ (2019-02-17 23:01:06)

現代的なへヴィロックサウンドを轟かせる冠 徹弥
ワビサビのある展開は日本人らしい
そして腹いっぱい笑わせてくれます
ワタクシはこういうの大好きです
ワシもいつまでヘヴィメタル聴いているのって言われたことあるわい


44 MAGNUM - Prisoner ★★★ (2019-02-17 22:48:47)

今年の一月に早々とリリースしたデビュー35周年を祝うフルアルバム。アルバムのオープニングナンバー『I'm Lonely Man』から、インディーズ時代に演奏された楽曲を披露と、完全に硬派なスタンスの大阪発ブリティシュロック路線へとなるサウンドを聴かせてくれた。
今作のテーマはそこにあるのだろう、⑤曲目の『I Don't Know What You Say』などもベストアルバムやCD化に伴いボートラ扱いで世に出ていたナンバーのリメイク、詳しいバイオは分からないので割愛するが、曲調などを含め、昔のアイデアを具現化したのか意識したのか、デモなどの未発表曲をリテイクしたのかと、想像させるような楽曲で統一されており、往年のファンにとっては、ありがたいスタイルへと進んでいる。
色んな意味で現代的なサウンドを取り込んでいた昨今のバンドとしては、複雑な心境もあったかもしれないが、過度のオーバーダブを排しライブ感のあるレコーディングは今作の方向にピッタリ。阿吽の呼吸から生み出されるハード&へヴィなグルーブを刻むリズム隊は、いつになく重厚感を増しバンドサウンドを牽引、その上でジミーが縦横無尽にギターを弾き倒す。
古典的な味付けだが鮮度の高いプレイで魅了、リフワーク一つとっても説得力があり、彼のステージ上のクールな佇まいが目に浮かぶようなカッコよさがる。ソロなどもインプロを中心としつつも、キメるところをキメたとの印象を持たせる自由度の高いプレイで魅了した。

不治の病と闘うポール。病気と向き合いポジティブに戦う姿は、闘病生活に苦しむ多くの人の支えとなるだろう。今回は実息のスティーブが参加しておらず、久しぶりの4人体制のレコーディングとなっているのも、ファンなら注目の的だろう。
今回は古さの成分が強すぎる為に、聴き手を選ぶ形にはなるのだが、今なを現役感を損なわない古くて新しい44マグナムサウンドの説得力の高さに舌を巻きますね。


CASBAH - Reach out - Unsung Heroes ★★★ (2019-02-16 12:06:11)

羽鳥さんの咆哮もらしさ全開
このバンドならではのタイトさとマッシブなスラッシュサウンドに悶絶
ギターソロも聴き応えたっぷり
扇情的なコーラスワークもやられた


CARE OF NIGHT - Connected - Say a Prayer ★★★ (2019-02-16 11:53:30)

美しいメロディに連発にため息が溢れます
素直に耳が喜びますよ
蒼天だなぁ


SURVIVOR - Caught in the Game - Jackie Don't Go ★★★ (2019-02-16 11:48:16)

切なさの中にある爽快感
ええ雰囲気のエエ曲ですよ
フック満載のメロディ&歌メロも耳を惹きますなぁ


LEE AARON - The Lee Aaron Project ★★ (2019-02-16 11:39:21)

カナダのメタルクィーン。リー・アーロンのデビュー作。バンドとしての実態はなく彼女をサポートする形でカナディアンミュージシャンがバックアップ。リック・エメットやサンタース兄弟などが参加と演奏のみならず楽曲提供も行いデビュー作に華を添えています。どのような経緯でデビューを果たしたのかは分かりませんが、その美貌にも負けないアーロンのパワフルな歌声はシンプルなハードサウンドに負けない圧巻のパフォーマンスを披露。デビュー作とは思えないイキイキとした歌声に魅了されます。

2枚目のアルバムでは、武骨なメタル路線に進んでいたのだが、ここではリラックスしたムードのシンプルなサウンドが基調となっているので、彼女のパワフルヴォイスもすんなり耳に入ってくる。彼女の欠点である押しの強さが絶妙に緩和されていたのが良かった。④と⑧ではMOXYのバズ・シャーマンとデュエットも披露と飽きない構成になっているのも好印象。曲も4分を切るものばかりだ。


MICHAEL THOMPSON BAND - How Long ★★ (2019-02-13 10:38:53)

知る人ぞ知るセッションギタリストで腕を鳴らした仕事人、マイケル・トンプソンが1989年に大手Geffinからリリースしたデビュー作。、上手いギターと丁寧なアレンジ、そして上手い演奏が絡み合う嫌みのない洗練されたサウンドは、質の高さも手伝いはBGMにピッタリと、ハードサウンドで疲弊した耳に丁度よい箸休めサウンドとして寄り添ってくれます。

起伏のあるメロディと爽快感たっぷりのポップロックは癒し効果抜群、優等生過ぎて心に引っ掛からないと言う欠点はあれど、本当にBGMに丁度いいんです。主張しすぎないロックってのはありそうでない。ソフト過ぎれば眠たくなる、その絶妙な合間に縫ってくれているのが、個人的には最大の聴きどころである。

歌い手のムーン・カルホーンもロックの部分を残した歌声で、熱さを克明に伝えてくてるも嬉しい。主役たるマイケルさんは、仕事をやり過ぎたきらいもあり、個人のトーンと言うモノがないのが気になるのだが、それでも才気あるテクニックと変化自在のトーンを操り万人向けの音楽を司ってる。サバイバーやフォリナーと言ったところから、さらにハードさを抜いたようなサウンドに仕上げているのも狙いなんだろう。

長らく廃盤だった今作に手を差し伸べたのがFrontiers Records。2007年にボートラ入りで復活しました。2012年には同レーベルから2ndもリリースした彼ら、レーベルへの信頼度があるマニアなら安心して手を出せるでしょう。


STEELTOWER - Night of the Dog ★★ (2019-02-13 10:14:58)

ベルギーの老舗レーベルMausoleumからデビューを果たしたドイツの5人組による記念すべきデビュー作。NWOBHMに触発された弾き出されるリフワークと疾走感、そしてJP仕込みのカミソリサウンドはド直球のHM/HRサウンドを踏襲。小手先のテクニックで目先を変えるわけでない真っ向勝負感は、へヴィメタルの剛の部分を強調、強烈な個性や武器となるオリジナルティはないが、愛するべきへヴィメタルに対する忠誠心は並々ならぬ意気込みを感じる事が出来、流石はジャーマンな剛直さもメタル愛に拍車が掛かっていますね。

このバンドとして成功を収めたとは言い難いが、一部メンバーを変え、当時ジャーマン旋風を吹かせたハロウィーンタイプの音楽性で変貌と遂げたHeavens Gateにバンド名を改め、日本でプチ成功するとは夢にも思わなんだ。


LORD - The Second Coming ★★★ (2019-02-09 14:34:35)

BLOODLUSTのシンガーだったガイ・ロードやアンソニー・ロメロなどが中心となり立ち上げたバンドの1st。
扇情的なメロディを散りばめたダークさもあるシリアスなメロディックサウンドを踏襲。ランディ・ローズ時代のオジーでも意識したのか、リリカルなメタルサウンドはUS産とは思えない情緒があり、1988年リリースの今作を彼らが主戦場にしていたサフランシスコ辺りでは、どのように受け止められていたのか興味がありますね。そんな哀愁路線の合間に、BLOODLUSTにも通ずるスピードナンバーもあったりと、一筋縄ではいかない展開が面白い。歌い方もウドみたいに歪ませたりと方向性が固まっていないだけとも言えるが、マイナーメタルを愛する猛者なら、一度は聴いて欲しい変わり種でしょう。これがイタリアやオランダとかじゃなくUSってのがポイントなんですね。


NORDIC UNION - Second Coming ★★★ (2019-02-09 14:16:09)

ロニー・アトキンスとエリック・モーテンソンによるプロジェクトチームの第二弾アルバム。前作同様フック満載の北欧メロディと、デンマークのレジェンドボーカルによる相乗効果に疑いの余地などなく相性の良さを見せつけている。
メロディに主眼を置くフロンティアレーベル謹製だけに、ハロウィーンやBACK TO BACKのような疾走感を求めると肩透かしを喰らうだろうが、レーベルの意向を組んだプロジェクトチームによるサウンドは、あざとさのない純度100%のメロディアスHM/HRサウンドを貫いている。
自分達のルーツたる北欧メロディ、顔の皺がハンパないロニーのお爺ちゃんぶりに驚いているが、いい意味での枯れた味わいが増した歌声が、もの悲しさを倍増させており、絶妙なところをギリギリ歩いているのが面白い。
その味付けが類型的なサウンドの中でアクセントとなり自分達のカラーを押し出しているのだろう。前作の路線を推し進めつつもバラエティに富んだ印象を与える今作も、北欧ブランドに仲間入りを果たすに十分な品質を保持する運びとなりましたね。


SOLACE IN MURDER - Homicidal ★★★ (2019-02-09 14:01:34)

US産のヤングスラッシャーによる記念すべき1st。陰惨たる血なまぐささ漂う殺傷力抜群のリフワークとキレのあるリズム。時空の狭間から断末魔の叫ぶを上げるヴォーカルと、今の感覚ではピンとこないだろうが、かつてデスメタル系と呼ばれたジャンルのスタイルを踏襲。SLAYERやOBITUARYといったバンドからの影響を受けたスタイルだろう。
先人達の影響を巧みに飲み込み自分達流に染め上げたサウンドは、個性豊かとは言えないが、獰猛なサウンドの持つ破壊力は、メタル系に慣れ親しんだ耳には刺激的で興奮を覚える。スラッシュ特有の高揚感、読めない先の展開にワクワクさせられる要素も高く、一切手を緩めない轟音地獄に身震いさせられます。練り上げたサウンドはインパクトも大ですね。
ここ数年のリバイバルブームには本当に驚かされる。オールドスタイルを支持する活きの若手が増えてきたなぁ。その反面、安易な着想のインスタントメタルも増えてきたのも事実。歴史探訪は簡単ではない、センスが必要なんだと改めて思い知らされる。


LOVEBITES - Clockwork Immortality - Rising ★★ (2019-02-06 15:11:26)

日本のバンドらしい華麗なメロディアスロック
こういう曲調が海外でどう評価されるのか興味がある
日本人的な歌い手がこうなると気になるが
それも含め国産メタルの醍醐味なんだろう
既に海外で高い評価を受けたバンド
是非とも成功して欲しい


LOVEBITES - Battle Against Damnation - The Crusade ★★ (2019-02-06 15:07:55)

オフショット込みのPVは好感が持てる修正写真は止めた方が良いと思うのでね
等身大の魅力が詰まった楽曲
これもメイデン印満載だ
歌もこなれてきた印象が強い
高いプレイアビリティに驚かされる
ギターソロもテクニカルだ


LOVEBITES - The Lovebites EP - Don't Bite the Dust ★★ (2019-02-06 15:04:06)

アイアンメイデンよろしくなオジサン達を喜ばせる一曲
かわいらしいジャパニーズなPVも海外で受けるかもですね
少々出来過ぎなのが気になるが
幅広い層に訴えかける洗練されたスタイルに昇華させているのは良かった


MENTORS - Up The Dose ★★ (2019-02-06 14:47:26)

過激な歌詞が話題となり、ポルノマニアも応援の意味も含めライブ会場に押し寄せる事となった、アメリカを代表する問題児バンドの2nd。わが国でもさこた嬢から10点を献上した事でも知られるクソ盤です(褒め言葉です)。
前作よりも陽気な部分も出てきたしサウンドも整合性が増した、アングラ臭は薄まったがバイオレントな空気と洗練度を上手く絡ませ独自のスタイルを築き上げている。上手い下手では出せない空気感、日の当らないところを照らすアングラ臭、このバンドの進みべき道を堂々と闊歩する姿に、色んな意味で凄いなぁと思いますね。
檻の中でヌード姿を披露する女性は、今やブルース/カントリー系のシンガーとして成功を収めるキャンディ・ケインがポルノ女優時代に行った仕事の一つ。


MENTORS - You Axed for It! ★★ (2019-02-06 14:28:03)

かのBURRN!誌で15点を献上した歴史に残る駄作と評された一品。メタルゴット伊藤氏はレビューを止め、終始バンドの姿勢を非難&ジャケ描写で終わる、やっつけ仕事を敢行、個人的にはやり過ぎで仕事とは思えないが、気持ちは分からないわけではない。
所謂、アメリカ全土で巻き起こった元大統領夫人が中心となり立ちあがった団体PMRCからヤキが入りまくったグループとして広く認知されたバンドである。逆にそれで知名度が上がったんだから凄い逆説バンドだなぁ。
そりゃ、英語が分からないワタクシでも⑧のゴールデンシャワーはあかんぞ、スカトロプレイの歌だぞ、⑩もイッチャたんでもう起ちません、みたいな歌だぞ。それこそ英語に堪能な人なら不快感マックスだろう。
そんな品行下劣な歌詞を乗っけるのが、バイオレントな空気が充満したヤサグレメタルサウンド、出している音と黒頭巾姿だけみれば、悪魔崇拝スタイルかと思えるのだが、まぁヤサグレ感と下品な歌詞が生み出すハードコアポルノ臭が最高にエグイ空気を出しています。
音痴と評されたパンクスタイルの吐き捨てヴォーカル、演奏も上手いわけではない、全てにおいて負のオーラを発散しているが為に、今後もまともな評価を受ける可能性は低いだろう。こういうバンドがいるからメタルは馬鹿にされるんだという、正義感に溢れたファンにとっては、許されるバンドでないのだろうが、へヴィメタルのダメな部分を全て背負い込んだ、スタイルにメタル魂が擽られます。
流石のワタクシも人前では聴きませんよ。だってスカトロマニアとかポルノ好きの変態と思われたくないもん。昔。AVコーナーで紛れ込んだスカトロビデオのタイトルを思い出した、黄金バッチーに糞尿家族ロビンソン、タイトルを見て思わず笑ったんだが、即座に我に返りましたよね。こんな姿は誰にも見せられん。そんな羞恥まみれのドヤサグレメタルに興味のある猛者はトライあるのみです。音は至って負のオーラを発散したバイオレントな空気のD級サウンドです。


LUCIFER'S HAMMER - Time is Death ★★ (2019-02-06 13:58:17)

南米はチリ産の正統派HM/HRバンドが2018年にリリースした2nd。オープニングからJP仕込みの大げさなイントロの曲で幕開け、そのまま突っ込んでいくのかと思ったら走り出さずに展開と、うぅうんと乗りきれなかったりするのだが、適度に湿ったサウンドは懐かしき香りを発散、JP、メイデン、NWOBHMと往年のスタイルを実直に踏襲したスタイルは、目新しさは皆無、もっさりとした鈍さも引き継ぐ悪さもあるが、鼻腔を擽る地下室トラディショナルサウンドを聴かされると、こういうスタイルのバンドが地下を支えているなぁと実感していますね。
何か始まりそうで、何も始まらないもどかしさが難点なんだが、それが味と捉えられるかで評価が大きく分かれるでしょう。


早川めぐみ - Power Mix ★★ (2019-02-05 16:23:25)

1985年の9月にリリースされた、元祖メタルアイドル早川めぐみの4曲入りEP。
『高橋よしろう、本田恭章が早川めぐみのために、書き下ろしの曲をプレゼント!君も、メグのはじけるPOWER POPかじってみない?!!』の帯タタキに香ばしい匂いを嗅いでしまいます。
遠くを見つめつつ、聴き入るはポップ路線へと進む音楽性。ちなみに2枚目のフルアルバムが1985年の6月にリリースされた3ヵ月後に世に出たEPですからね。ハイペースにも程があるんだろうと驚きますが、芸能界ってそんなもんでしたね。

アナログのA面にあたる2曲『Shake Me』『Mystic Magic』を高橋よしろうが作詩作曲、演奏も山根基嗣と本宮日登士がいた時代のACTIONが担当。B面の1曲目の『Heart To Heart』は本田恭章作詩作曲、もう一つは次のアルバムに収録される『Wanna Be Free』は松本孝弘のフラッシーなメタルギターも楽しめるヴァージョン違いの4曲を収録。
高橋よしろう作の楽曲は、お得意の歌謡ロックナンバー、相変わらずの歌唱力に苦笑いですが、まさにはじけるパワーポップ!当の本人がかじっているのですが、昭和の匂いを発散する曲調にスクールメイツがボンボンをもって一緒に踊る姿の目に浮かび、8時だよ全員集合を思い出し、夜のヒットスタジオでスモークまみれになったジュリーの姿を思い出します。その懐かしい昭和感は2曲目でも全開で発揮。ACTION!のポップセンスとめぐみちゃんの融合を楽しめる一曲へと仕上げてきました。
本田の曲は打ち込みもののポップロック、ギターは松本孝弘、キーボードは増田隆宣の盟友コンビ(増田さんはバリー・スパークスみたいにビジネスライクでクビにしちゃダメよ)と、恐らくマネージメントも含め、今後進むべき方向性は、この曲なんだろうと予感させる打ち込みものとハードなギターを融合したスタイルを示唆、彼女的にも一番無理を感じさせない歌声を聴かせてくれます。

本格派のメタルアイドルとしてデビューされられた早川めぐみちゃん。本人が、この路線で活動したいと思っていたとは個人的にはどうしても思えないのだが、整ったヴィジュアルは、ブリブリのアイドルでもイケたんじゃないかと今でも思いますね。
アイドルにうつつを抜かした事がない冷めた思春期のワタクシにとって、彼女の1stジャケで魅せてくれたアメリカンポリスコスプレや2ndの裏ジャケ花嫁姿は衝撃的でしたが、今回の片足をグインと高く上げる姿もインパクト大でしたよ。


VIXEN - Vixen ★★★ (2019-02-04 16:09:06)

ずっとコメントしていると思っていたわ。バブリーな時代に表れた容姿端麗な女性グループの魁、それまでも女性だけのグループはいたが、彼女達のように女子力が強めのメジャーデビューはメインストリームへと推しあがったHM/HRも、遂にここまで来たのかという印象が強かった。どうしても女の前に出したイメージが付きまとい、今一つ色モノ感を拭えなかったのは残念だが、ここで披露される音は、まさに洗練されたハードサウンドの目白押し、特にリチャード・マークスが関わったヒット曲の①を聴けば、彼女たちだから出せるカラーとして聴き手を自分たちの色に染め上げるでしょうね。
今聴いても色褪せる事のない胸キュンハードポップの名曲です。本当に何度聴いてもキュンキュンさせられます。麗しの美貌に頼ることもなく、可憐でキュートな女性らしいハードサウンドは等身大の魅力を詰め込んでおり、ライブでもしっかりと演奏できる技術力は、流石アメリカである。デビュー当時、女性版のBON JOVIと紹介されたのも頷けるクオリティでした。
無駄に女のを武器にしないバランス感覚。だからと言って無駄に対抗意識を出さない奥ゆかしさ、下品にならない品のある出で立ち、イメージを損なわない優等生なサウンドはエッジ不足だろうが、全てが絶妙なバランス感覚で構成されたバンドだと思います。
酒、煙草、薬とロックミュージシャンから漂う危険性とは無縁の清廉性を勝手に想像させる言うのが何よりも良かった。
しかし女性バンドあるあるの活動は長続きせずに、90年代に入り早々と動きだ止まったのが痛かった。けして①がスマッシュヒットした一発屋バンドで終わる実力ではなかっただけに悔やまれる。そしてベースの娘の活躍が見れなくなるのが残念だったなぁ。
わしゃ断然、シェア・ペダーセン派です。


SARACEN - Change of Heart ★★ (2019-02-04 15:32:21)

デビュー作から3年ぶりのリリースとなった2nd。レーベルはあのNEATからです。何となく嫌な予感はしていたのですが、キーボードを前に出した爽快なポップサウンドへと方向転換、アルバムタイトル通り、心変わりとしたサウンドに戸惑いを隠せませんが、叙情味のあるメロセンスは健在と売れる為のメジャーフィールドへと突っ込んでいきました。これがバンドが望んだ変化なのか、NEATの意向なのかは分かりませんが、スぺーシーなキーボードと枯れ専ギターの絡みが最高だったバンドだけに、生命線が断たれたようで歯がゆい思いを味わう。
しかし産業ロックタイプのバンドに変貌したと割り切れると、中盤以降から見えてくる景色も変わるから不思議です。
個人的には前半のポップロックサウンドに仰け反る為に、どうしても拒否反応が出るのだが、先入観のない方なら硬軟交えたバラエティに富んだ作品として楽しめるでしょう。


SARACEN - Heroes, Saints & Fools ★★★ (2019-02-04 15:14:37)

叙情派NWOBHMの代表格のようなバンド。枯れた味わいのギターはリッチーフリークぶりを発揮、どこか乾いているが哀愁美がたっぷりのメロディは、スペイシーな味付けのキーボードによるところも大きい。NWOBHMということで、ド派手に走り回るサウンドを期待すると肩透かしを喰らうのだが、場面展開の多さと、空間を被いつくす叙情味溢れるメロディの攻勢、時にはアコギも絡ませ芸の細かい演出にも余念がないバンドサウンドは、デビュー作とは思えない充実した作りとなっています。
大作主義ではないのだが、演者が一体となり果てしない広がりを持つ空間を作り出す作業には目を細めますね。
今の感覚でいけば線も細いし古臭さもある、しかし起伏の多い曲構成の旨味は、NWOBHMの域を超えており、良質な楽曲は色褪せることなく、今の時代でも十分に通ずるクオリティを誇示。マニアならずともじっくりと耳を傾け、聴き込む事が出来る名盤ですね。ギターとキーボードが巧みに交差するドラマ性の高い展開など感嘆あるのみなんだよなぁ。


TANKARD - The Meaning of Life ★★★ (2019-02-03 12:38:53)

ドイツの酔いどれスラッシャー。その飲めや歌えやの大騒ぎな賑やかさが、何とも言えないファニーさがあり、そこが魅力の一つなのだが、今回もド派手に突進してくる突貫スラッシャーぶりを発揮。過激に走るだけではないキャッチネスさや、メロディの練り具合も上々に、音楽性の幅を広げようと工夫している姿に好感が持てます。
どうしても画一的になりがちなスタイル故に、スラッシュに馴染みのない人には辛いサウンドになるんだろうが、過激さを売りに、聴き手を唖然とさせるだけではない高揚感があり、このバンドのサウンドには明確な顔があるのが強み。
乾いたリフとドスを効かせた歌声が殺傷力の高いスラッシュサウンドに乗っかり、一気呵成に突き抜ける様の爽快感は、彼らの流儀だし、実にストレートな表現方法を心得ているバンドだろう。
個性豊かなスタイルかと言われると、そうではないのだが、やり続けている強みが、このバンド最大の魅力だ。そこに付き合えるかがポイントでしょうね。親しみやすいスラッシュってのは実の面白いです。


EXHORDER - Slaughter in the Vatican ★★★ (2019-02-03 12:18:25)

金属が擦れあうような不快な音色。神経を逆なでする重金属サウンドは、まさにメタルを愛する者しか受け付けない要素だろう。ヒットチャートをは無縁の豪胆さに慄きライトなファン層を寄せ付ける事はないでしょうが、殺傷力の高いバイオレントなサウンドは、先人達の影響を飲みこみ、単なるトレースでは終わらない作り込みがなされており、この道を生きるんだいう並々ならぬ気概を感じます。
無暗に走るだけの加速力に頼らない、ドシンとした衝撃性、一音一音に込められた重さが、重苦しく圧し掛かり聴き手を圧倒。あまりの閉塞感が強いへヴィグルーブに息苦しさを覚えるでしょう。
特にギャンギャングィングィンのゴリンゴリンとのた打ち回る③④などの迫力たるや、聴き手の理性を完膚なきまでに蹂躙していきます。恐るべしスラッシュサウンド、怒号とも言うべきへヴィグルーブが無慈悲なる殺傷力を持って全てをなぎ倒すハードコア臭もまた彼らの魅力でしょうね。


RIOT V - Riot Live ★★★ (2019-02-02 16:36:58)

大手Elektraと契約を果たしたバンド。3枚目のアルバムをリリース後、レーベルのススメもあり看板ヴォーカルのガイ・スペランザを解雇したとか…そして次のシンガーの座についたのがレット・フォレスターだった。結局レーベルを満足させる売り上げを上げる事が出来ずに、契約は打ち切り。今作は、そんな不遇を受けたレット・フォリスター時代のライブEP。
そんなゴシップはさておき、作品としての希少価値は高く名曲②のライブヴァージョンやガイとの違いを確認できる⑥など、興味をそそる内容となっている。
哀切を讃えたレットの歌唱スタイル、威嚇するようなシャウトもレットの持ち味とライブならではの臨場感があり、6曲では物足りないと思わせる内容に仕上げている。これを聴けばレットは十分、このバンドの顔として存在感を発揮、歌声のみならずルックス的にもバンドの底上げに貢献したレット時代、その新生RIOTの魅力を存分に伝えていた。
後年、Restless BreedのCD化に伴い③を除いた5曲がボートラとして追加され世に出回ったが、2016年にリリースされたMetal Blade盤では、完全体がボートラとして復活していますので、興味のある方は、そちらを手にするのが一番でしょう。


HEXENHAUS - A Tribute to Insanity ★★ (2019-02-02 16:14:48)

スウェーデン産スラッシャーの記念すべきデビュー作。本国でアナログ盤を売ったあと、1990年にMetal BladeからCD盤が出るまでのブランクがあり、その辺りが認知のズレを生んでいるでしょうね。時期的にもアナログからCDへの移行の時期でもあり、微妙なタイミングだった。
出している音はベイエリア勢の触発されたスタイルであり、彼ら程の弾力とグルーブはないが、甘口な北欧風味は微塵も感じさせないスタイルであり、土着的なスカンジナビアさは隠し味程度の薄味だ。かつてはマイナーだったスラッシュメタルが認知されシーンの中核へと上り詰めようと躍進していた、そんな88年と言う時代ならではの音であり、隆盛を極めつつあるスラッシュシーンを知る上へでは、興味深い存在でありバンドだったと思います。
類型的なスタイルであるが故に、やや一本調子な感覚に陥るのだが、起伏を盛り込みドラマ性を際立たせようと苦心する姿は、このバンドの魅力であり持ち味だ。その辺りの練り込み具合の解釈度が評価のポイントとなるだろう。


HEADBANGER - First to Fight ★★ (2019-02-01 16:21:36)

ポーランドのバンドが2018年にリリースした1st。それまでも何度かEPを出しているが、その時代はスラッシュメタルをやっていたんだとか?ここで聴けるのは超ドが付く普通のへヴィメタル。しかもどちからと言えば、メインストリーム寄りの煌びやかなメタル系のサウンドをやっている。適度な重さとハードさ、そして覚えやすいリフレインと、あまりにも類型的なスタンスのサウンド故に、これが新規のバンドによる2017年リリースの新譜なのかと驚くのだが、これも時代の波なんだなぁと妙に納得してしまう一枚です。それだけ、流行りもんのメジャーロックサウンドの裏で、大きくなりシーンを支えているのが、このようなトラディショナルHM/HRサウンドなんだと確信させられましたね。
諸先輩方の姿勢に忠実であるが為に聴き手を選ぶだろう。こんなもん聴く暇があったら、ワシは昔のバンドの作品を聴き直すという時間の方が重要だと感じなくもないが、若い人にとっては、古臭い音質の名盤と呼ばれるクラシックサウンドに触れるよりも、分かりやすく親しみやすい音として重宝するかも知れません。妙に生っぽい作りは平坦に感じミックスもインスタント感を増幅しており、それが余計にTHEノスタルジーな空気を生み出しているのが気になりますが、曲を殺さないアレンジとプレイってのは懐かしさだけでは終わらない、ソレソレと言いたくなる親近感があり、ソコを楽しめるかだ最大のポイントでしょう。


DESTINY - Atomic Winter ★★★ (2019-02-01 16:02:07)

ドイツのU.S. Metal Recordsから1988年にリリースされた2nd。音だけ聴けばジャーマン系かとも思うが、彼らはスウェーデンのバンドである。出している音も煌びやかな北欧風とは違う、スラッシーかつ剛毅なパワーメタルサウンドを根幹に、裏でハモンドを鳴らしたり、どこかダークな設えのあるメロディを導入したりと、一筋縄ではいかない楽曲を用意しているのが面白い。そして音楽性もパワフルなメタルではあるが、柔軟さもありコーラスハーモニーの付け方など工夫している。
そして歌い手も喉を潰したような濁声系でスラッシーなパワーメタルを歌っている時のハマり方は中々魅力的であり、このバンドの独自性の拍車を掛けている。やはり北欧風と言うかヨーロピアン調のメロディが切れ込んでくる瞬間などにアメリカ勢にはない、情緒とドイツ勢の武骨な電車道サウンドとは違うアレンジが効いていて、一口で表現するのが難しいサウンドに仕上がっている。
ここでリードギターを担当する元King Diamondのフロイド・コンスタンティンのプレイによる影響が強いのかも知れませんが、癖が強めの歌い手と、妖しげなメロディと操るギターは出てくる瞬間など風変わりだ。
いずれにしろ力瘤の入るサウンドである事に変わりはなく、ダークな欧州テイストが彩りを添える正攻法で勝負を掛けた力作だ。


Zodiac - Hot Line ★★ (2019-01-31 14:29:19)

こちらのゾディアックは京都のバンド。今は亡き国産様式美メタルの総本山Mandrake Rootから1986年にリリースされた1st。
叙情味たっぷりの哀愁のメロディは日本人特有のセンス。歌謡曲的なメロディも日本人ならでは、ワビサビのある曲調も日本人、排気量不足の歌も日本人とドメスティック極まりない作風は、苦手な人にはとことんダメで、これだから国産ものはと敬遠されるような要素が大なんですが、これが好きに転ぶのがマニアというものです。
無駄に派手に走らない演奏は、日本人らしい木目の細やかさがあり、歌謡テイスト満載のメロディとハード&ウエッティなメロディが融合する姿に80年代ならではのジャパニーズメタル臭を感じ楽しみます。ヘチョイレコーディング環境でも自分たちの持てる力を発揮、パワフルなドラムだって悪くないぞ。


SPEEDCLAW - Beast in the Mist ★★★ (2019-01-31 14:15:01)

クロアチアの若手4人組が2017年にリリースしたEP。適度に走り出すスピード感と哀愁を纏ったツインリードは王道路線を踏襲。先人達からの影響を包み隠さずに昇華したいスタイルはTHEへヴィメタルと呼ぶに相応しい出来栄えだろう。
この手のサウンドは即効性は高いが、すぐに飽きてしまうのが難点なのだが、スピード感が欲しいなぁなんて思う時は便利な商品であり、6曲入りで30分をチョイ切るボリュームは結構な濃い味付けだ。
懐かしきNWOBHMサウンドを現代に蘇らせたピュアな音楽性。スラッシュ一歩手前の暴発寸前のエナジーが迸るスピードメタルは、マニア筋ならずとも楽しめるでしょうね。NWOBHMは80年代初頭に起きた事象ではない。ジャンルそのものだし、今なお継承されている音楽性である。こういうバンドに出会う度に、そう改めて認識しますね。


RIOT V - Riot Live ★★★ (2019-01-30 14:57:23)

1989年に日本独自でリリースされたライブ盤。ジャケットが1982年にElektraからリリースされたRIOT LIVEおなじフォーマット&タイトルも同じと言う恐ろしい代物で、当時は本気でブート的な商品なのかと勘繰ったものですが大手CBS/Sonyですから、そんな不作法はないだろうということなのですが、内容は1980年に行われたThe Hammersmith Odeonのライブが①~⑤と⑦⑧、そしてDoningtonで行われたThe Monsters Of Rockライブ⑥、⑨~⑭の2会場の音源を一まとめにして、フルライブ感を演出した企画モノ。しかも当時の日本盤ではThe Hammersmith Odeonのライブを1981年のものと誤植しており、適当なアルバムジャケ同様の愛のない企画ものに映る一品。だからRoad Racin'が④と⑭に収録されているんだね。
そんなやっつけ仕事とは一線を画す、当時の勢いをパッケージしたライブ盤。モノ悲しいフレーズを頭につけたバンド屈指のキラーチューン⑥のライブアレンジなど、スタジオ盤の違いは勿論だが、レット時代やトニー・ムーアにマイク・ディメオ時代とのアレンジ違いを楽しめる一品、まぁマークの相棒が違うからアレンジも違うのかと納得出来るのだが、実に興味の惹かれる内容だった。会場は別なのだが⑥⑦の流れは、今作のハイライトとも言える臨場感があり、聴き手をグイグイと惹きつける魅力がありました。
今作に名を連ねる主要メンバーだった、ガイ・スペランザとマーク・リアリは帰らぬ人に、特にガイは引退後、アンスラックスに参加の打診を受けるも家族のために足を洗い堅気の生活を選んだ男。再合流の噂は何度もあったが、正式な音源を残す事無く他界してしまった。それだけに、今となっては貴重な音源となります。
初期ならではの野心に満ち溢れた入魂のライブ、上手い下手では出せない熱さがパッケージされています。そしてこのバンドの本質とも言えるサウンドがここにあるのが一番の聴きどころだ。


HAUNT - Burst Into Flame ★★★ (2019-01-30 14:23:04)

高速回転するリフワーク、鋭角に突っ込んでくるスリリングなスピード感、ジメジメどんより系のウエッティな感触とNWOBHM直系のサウンドを披露しているのだが、これがUS産というのだから驚きだ。母体はドゥームバンドBeastmakerなんだが、ここまでお国柄を感じさせない音楽性ってのは稀有だ。ザクザクと刻まれるギターが操るのは憂いのあるメロディ、抑揚のない歌声が妙に生々しさを生み出しマイナー臭さに拍車を掛け、その筋のマニアなら、仰け反りたくなる魅力がある。

今年はNWOBHM勃発40周年、この手のサウンドが再び脚光を浴びるかもしれません。2000年代に入り日本のメディアはアメリカで売れている、旬のバンドだけを紹介しビックインジャパンは恥ずべき行為だったような勢いで、不自然なくらい新興へヴィロックを猛プッシュしていましたが、その裏で古典的なロックが各地で見直されクラブシーンで燻っていたのは有名な話。
SNSやYouTubeといった新たなるメディアの登場が新時代を切り開いた。本当に見聞きしたいものと、レコード会社の上層部やバーター雑誌の編集者の意見で売れるものを決めていた時代とは違います。
こういう古典ロックは常にあった事を断言しておきたい。急に表れたのではない2006年頃にはライブやパッケージツアーなど世界中に頻繁に行われていた。そういうものを見聞きした世代の純粋な意思からくる古典ロックの再興なのだ。
良いものに古いも新しいもない。CDが売れなくなり、ライブなど純粋に音楽を演奏する姿が重要になった今の時代の賜物だろう。パソコンの前でシコシコ作った自称ミュージシャンの生のステージは悲惨なものだ。出来ないなら初音ミクで十分だよ。

真新しさなど皆無。既にやり尽くされたNWOBHMサウンド。こんなもんトリビュートアルバムじゃないかと言われたら、なんの反論もありません、彼らが新しいムーブメントを作る事はない。しかし歴史は繰り返される、ここで抽出され醸し出された濃厚な世界観。大手レコード会社やメディアが絶対に相手にすることはない音楽性でありバンドだろう。それでも古き良きあの時代を彷彿とさせるサウンドを聴かされると、これが俺にとってメタルの原点なんだとヒッソリと呟きたくなりますね。


VOLCANO - Juggernaut - Sacred Eternity ★★★ (2019-01-28 14:06:03)

VOLCANOお得意のパターンと言える泣きの疾走ナンバー
アルバムの幕開けに相応しい一曲でした
アラ探しは厳禁です


VOLCANO - Juggernaut - Blood Soldier ★★★ (2019-01-28 14:03:56)

アグレッシブかつメロディアスなバンドサウンド
インギーフリークぶりも憎いですね
NOVの歌も叙情的なサウンドの底上げに貢献
そして勇壮な泣かせのフレーズに焦がれます
これぞVOLCANOでしょう


VOLCANO - Juggernaut - I Miss ★★★ (2019-01-28 14:00:15)

泣かせだねぇ
慟哭のアグレッションメタルだねぇ
昭和だねぇ
そこが一番好きだねぇ


VOLCANO - Juggernaut - Wait Until You Return ★★★ (2019-01-28 13:58:49)

勇壮な歌メロが耳を惹きますね
扇情的なフレーズのソロも流石
このバンドならではの一曲でしょう


VOLCANO - Juggernaut - Coming Hill ★★★ (2019-01-28 13:57:00)

ドラマティックなへヴィバラード
NOVさんも上手く歌い上げています
このバンドらしい泣かせとへヴィネス感が丁度よい
ピアノを大胆に取り込みましたね