ROYAL HUNTのリーダーでありコンポーザーとしバンドを率いる天才キーボードプレイヤー、アンドレ・アンダーセンの2002年にリリースされたソロアルバム第二弾 VoにELEGY,VENGEANCEで活動していた実力派のイアン・パリーを迎え前作以上にオーセンティックなHM/HRサウンドを披露、ROYAL HUNTほどKEYが前に出ていないぶんだけ万人に受け入れられる要素も強いかと思います。ギターコード進行までアンドレのアイデアと言うのだか彼がいかに優れたコンポーザーであるかうかがい知れることが出来る今作は非常に聴き応えのある名盤ですね。このサウンドにガップリ四つで対峙する灼熱の喉を披露するイアン・パリーのパフォーマンスも見事としか言いようがなく、個人的には彼のキャリアの中でもベストテイクではないでしょうか?全篇に渡る叙情的なメロディを奏でるギターも素晴らしいし、キーボードプレイヤーとして新しい事に挑んだアンドレのプレイも惹きつけるものがある。クラシカルなエッセンスを散りばめた美旋律をソリッドな質感で内包した渾身のサウンドを正統派HM/HRファンなら是非とも聞いてもらいたいですね
2006年リリースのTAROTの復活二枚目のアルバム いきなりシンフォニックなKEYに驚かされますが相変わらず硬質でしなやかなTAROTサウンドは健在で良質なメロディが暗黒の舞踏の如きミステリアスな世界観を鮮やかな彩を添え演出する様は見事である 前作で魅せたモダン化は薄れるも今の時代を生きるタフさを兼ね備えた今作はHM/HRと呼ぶに相応しい威厳に満ち溢れている ↑の方たちがおっしゃる通りパープル・サバス・レインボーといったHM/HRのスタンダードなバンドの魅力を今に伝える彼らのアルバムが国内リリース見送りとは悲しい限りです。ボーナストラックとしてBOCのカヴァーソング「Veteran of the Psychic Wars」が収録されていますがバッチリはまっています