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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 9201-9300

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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 9201-9300
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SAVAGE GRACE - Ride into the Night - We March on ★★★ (2011-02-15 13:26:25)

扇情的なメロディと内包するパワー
青白い炎が燃え盛ります
哀愁のツインリードが炸裂するソロも印象的ですね


SAVAGE GRACE - Sign of the Cross ★★ (2023-09-06 13:05:40)

アメリカンメタルの裏番長としてスピード狂から愛されたスピードメタルバンドの復活作。配信盤で数曲先に出ているので、予測は出来た。プエルトリコ出身のシンガー、ガブリエル・コロンは完全にハルフォードタイプで、そのクリソツぶりに驚く。ちなみに現在Lynch Mobでも歌っているという事実に二度驚く。
シンガーの声質を意識したのかは分からないが、個性的で癖の強かった独自性の高いサウンドはここでは顔を出すこと無く、実にオーセンティックなサウンドへと変換されている。上手いか下手かは別として、強引な展開も含め好きだったのだが、1stから2ndへの流れもバンドサウンドは変節していた、そう考えるとこういう歌を前に出した正統性の強いHM/HRへと進んだのは想定内ということなのだろう。
曲間に流れるSE的な音楽やコメントがあり、恐らくなにかしらのコンセプトをもったアルバムなのだろう。

プレスラッシュみたいなイメージで向き合うと肩透かしを喰らうがハルフォードを迎えJP+メイデン的な音楽性へ向かうことに違和感は感じないが、ファンの多くはスピードとテンションの高い演奏を求めるだろう。個人的には、コレじゃない感は拭えないのはマイナスな気がする。


SAVAGE GRACE - The Dominatress ★★ (2011-02-20 16:00:40)

1983年リリースの記念すべき1stミニアルバム。あやしげな演奏にパンチ不足なボーカルと不安定な要素も見え隠れしますが、チープな音質などクソ喰らえ例えようが他に見つからない実直なマイナーメタルサウンドが奏でるヤクザな力強さに胸ぐらをつかまれます。
モーターヘッドよろしくな暴走サウンド次作で聴かせる火傷するほどに熱い本気のケンカサウンド“ゴロマキ権藤”メタルには負けますが正統性の強いパワーメタルサウンドを楽しめますよ。ちなみにツインギターの片割れはOMENを率いるケニーパウエルです


SAVAGE GRACE - The Dominatress - Cruse the Night ★★ (2011-02-20 16:06:30)

ズンズンとシンプルなリズムを刻み突き進むミドルナンバー
パンチ不足なボーカルもこの手のナンバーでは気にならない


SAVAGE GRACE - The Dominatress - Fight for Your Life ★★ (2011-02-20 16:03:57)

けたたましいドラミングが勇壮に疾走感を煽ります
音質などクソ喰らえ
バカ力溢れるブルーザー・ブロディばりの暴走感がカッコいい


SAVAGE GRACE - The Dominatress - Live to Burn ★★ (2011-02-20 16:13:47)

ツインギターの奏でるフレーズが印象的です
ランニングワイルドなどを想起させる典型的なメタルソング


SAVAGE GRACE - The Dominatress - The Dominatress ★★ (2011-02-20 16:10:02)

メイデンやプリーストといった英国的な性質を持つ
正統派のメタルナンバー
派手なギターがなんとも懐かしい
シンプルだが突破力のあるリズムプレイも悪くない
ショボイと言えばそれまでですが
僕は無視できません


SAVAGE GRACE - The Lost Grace ★★★ (2015-09-21 13:07:47)

Nuclear War Now! Productionsというデス・ブラック系を中心に作品をリリースする傍ら、マニアックな廃盤ものも復刻する事に尽力するレーベルから2010年に世に出た幻の一品。参加メンバーはオーメンのケニー・パウエルがいた「The Dominatress」のラインナップ。録音しているのは1st収録の楽曲。どのような形でこの音源が眠り目覚めたのがは分かりませんが、オリジナルとの聴き比べが一番の楽しみ方でしょう。デモ音源と思えわれミックスの違いなど興味深いのですが、今作の3曲目に収録されている「Dy By The Blade」は1stのオープニングを飾るインスト「Lions Roar」の唄ありヴァージョンでしょう。


SAVAGE MASTER - Mask of the Devil ★★★ (2019-08-21 18:47:06)

女性シンガー、スティシー・ピークことスティシー・サヴェッジを擁する、カルトメタルバンドの1st。彼女以外のメンバーは、黒頭巾をすっぽりと被りステージに立ちイーブルな世界観を演出しているのだが、良くも悪くもナスティでサヴェッジでいなたいスティシーの歌声が肝。ヒステリックに喚くようでそうじゃない、激しくシャウトするわけでもない、グロウルでもない、その猫が威嚇するようなシャウティングヴォイスは、何とも形容しがたいヘタウマ感が強く、聴き進めるうちにチョイとした不快感もあったりするのだが、彼女の存在感がより淫靡な魔の宴、サバト感を誘発させているのは間違いない。そして、どこか混沌とするルーズな演奏も退廃的なムード深め独自性を高めているのがポイントだ。

このバンド、大真面目に取り込んでいる為にコミカルさはない。だからこそ鉛色に発色する妖しげな魔が渦まいている。その魔界舞踏に付き合えるかが評価を分けるでしょうね。理性を臨終する腐臭渦巻く魔界の音色。抵抗する気力を奪うルーズなグルーヴ。男の精を吸い尽くすサキュヴァスな魅力を発散するヴォーカルのビッチ感。ハマったら抜けだせない魅力がありますよ。

マニアならSkol Recordsリリースってが担保となるでしょうね。


SAVAGE MASTER - Myth, Magic and Steel ★★★ (2019-10-28 14:21:06)

日に日に肥える女性シンガー、スティシー・サヴェッジを擁するUS産のカルト系メタルバンドの3枚目。彼女以外のメンバーは黒頭巾をすっぽりと被りステージに佇むと言う背徳感MAXのサタニカルな演出を施すバンドですが、今作も今までの流れを踏襲する古典HM/HRサウンドを披露。いい意味でのメタル同好会的な匂いに、メジャー流通の洗練されたサウンドが主食に方には、マニアック度が高めかもしれませんが、このシケシケ感もある正統派サウンドは、手作り感の強めだった今までと比べると平均的な水準がアップ。灰汁も薄まり聴きやすくなってきましたね。
ギタープレイ一つとっても懐かしい空気が漂い、派手ではないが堅実なプレイは、時には邪気を払い旋律にまとわりつき、妖艶な魅力を放っています。スティシーの歌声もけして邪悪系ではないので、このギターの音色との相性は、このバンドの魅力の一つなんだろう。いい意味での隙間の空いたバッキング、いなたさのあるリズム、この独特の空気感を生み出す生々しい演奏は、黒ミサメタルヴァージョンとも言える雰囲気もあるのだが、今まで以上にキャッチーさも感じられ、初見での視聴感は高い。しかし、この手のサウンド特有の欠点、古典的であるが故に飽きのサイクルが早めに訪れると言う点はあれど、なんとなく見た目からくる嫌悪感を薄めているので、初めてこのバンドに触れる方には丁度よいでしょうね。
自らのルーツとなる古典メタルへの憧憬、その思いが根底に流れるUS産サタニカル系正統派サウンドは、一定の需要のあるサウンドだと思いますよ。ただパンチの効いたアグレッションを求める方には不向きでしょう。


SAVAGE MASTER - With Whips and Chains ★★★ (2024-11-20 02:33:44)

オールドスクール臭が充満するオカルトメタル番長。Cirith Ungolなどのシケシケカルトメタルからの影響も強い古典も古典のスタイルを継承する希有な存在なのだが、まぁ胡散臭いですよ。
ヘタウマ感マックスの歌声と、回転するリフワークと酔いどれリズムが醸し出すヘヴィグルーヴ。時にはスラッシュ勢からの影響も垣間見え、このバンドのルーツたる音楽性に懐かしさと同時に共感を覚えますが、なんと言っても危うい演奏と、嘘くさいカルトメタル臭がとにかく、地下メタル感を強めている。それ故に好き嫌いはハッキリと分かれるタイプの音楽なのだが、好きモノにはたまらん中毒性があり、前作からしっかりと成長の跡を見せ求心力を強めているのもポイント高し、とはいってもカルトメタル界隈での話なので、大手レコード会社リリースの作品に慣れ親しんでいる人には敷居は高いでしょう。
またスピードだキャッチーだなどが最重要課題な人には、まったく見向きもされないバンドである。

この邪悪なるNWOBHM仕込みのアメリカンマイナーメタルは、ある意味、一つの系譜でもあるだろう。こういう音を現代に蘇らせ再興するのは不可能に近いのだが、自ら愛するモノを信じ実直に行動する姿は実に清く正しく美しく見える。ヘヴィメタルの暗黒面をフィーチャーした。毒気のあるサウンドはAngel Witchなんか好きな人にも刺さるでしょうね。

この嘘くささがたまらん。ルーズでいなたいパフォーマンスには魔術的な魅力を感じる。やはり自分たちの音を持っているバンドの強みを感じますね。


SAVAGE MESSIAH - Insurrection Rising ★★★ (2016-05-31 13:23:38)

Headless Cross(渋いバンド名じゃ)というバンドを率いていたデイヴ・シルヴァーが、よりファストにアグレッションを求めて結成されたのがこちら、展開に拘った構成を下地に耳を奪う印象的なギターのフレーズ、しっかりと歌い込めるシンガーの存在感、先人たちの影響をおくびにも出さずに、切り貼りだらけのバンドが成功を収めている中で、彼の音楽性は実に興味深い仕上がりを感じさせています。攻撃的なリフワークから繰り出されるアグレッシブな疾走ナンバーの中で、テクニカルなソロも一際光を放ち、スリルに満ちた構成と展開には知的なムードも存分に漂い、非常にレベルの高い音楽性を披露しています。デイブのセンスがバンドの原動力となり、密度の濃い楽曲群は緩急のバランスに優れており、ダイナミックな演奏はある意味、ヘヴィメタルという言葉を体感させるのに最も相応しいスタイルで挑んでいますね。


SAVAGE MESSIAH - Plague of Conscience ★★★ (2016-05-31 13:38:29)

デイヴ・シルヴァーは実に勉強をしているなと感じさせる力作。テクニカルなギターフレーズを軸にアグレッションなリズムワークは今の時代性を確実に取り込む事に成功、益々緻密さが増した密度の濃い音楽性はより高次元へと昇華、アグレッションのみならず、叙情味溢れる歌メロをたっぷりと聴かせ、ヘヴィだがメロディックという両極端を見事に成立させています。敬愛する火薬さんのコメントが言い得て妙すぎて、今回は流石に盛れませんので、これ以上の駄文は載せれませんが(いつもの事ですがPARADOXの件は震えたな)。ドラマ性の極めた展開と攻撃性の高い音楽性、現代のメタル界において、これぞヘヴィメタルと呼ぶに相応しい音を極めているでしょう。


SAVAGE STEEL - Begins With a Nightmare ★★★ (2023-06-29 18:57:01)

オリジナルは1987年、あのNew Renaissance Recordsからリリースした1st。あのレーベルですからね、覚悟は必要ですが、このバンドは随分マシな部類に入るバンド。むしろ、もっと作り込む時間があれば相当、気合いの入った一枚になったのですが、未消化な部分をそのままリリースしたような雰囲気があり、ある意味生っぽさはあるが本人達はこれで納得したのかと想像させる一枚。

回転するリフワーク、先の展開を読ませないスリルはあるのだがNew Renaissance Recordsが全てをぶち壊していると思わずにはいられない場面が多々あり、そのあたりが評価を分けるだろう。

カナダのミュージシャンは勤勉である。その真摯な姿勢は作品に反映されておりプロダクションさえ良ければ相当な迫力と緊張感で聴き手を魅了したでしょう。歌声だってもっと鍛錬されたものなハズである。何から何まで残念な空気が漂うがヘヴィメタルを愛する猛者ならば必ずや心に響くものがあるでしょう。


SAVATAGE - Dead Winter Dead ★★ (2008-09-19 16:57:00)

1995年にリリースされたサラエボの内紛を背景に描かれたロック・オペラ第2弾。
「STREETS: ROCK OPERA」ほど仰々しくはないが厳粛な襟を正して聞きたくなるような重みがあり、じっくりと練り上げられた楽曲はミドルテンポが中心でとっつきにくいが一曲の完成度の高さは見逃せない。この当時にこういった独特のスタイルを貫く精神に美学を感じさせ今なお異彩を放つ好盤だと思う。どの曲にもドラマがあり一曲の中にある中盤から後半にかけての爆発力を秘めた構成は素晴らしいものがある。
ツインギターもクリス・キャファリーとアル・ピトレリを迎え絶妙な絡みを聴かせてくれる。それにしてもジョン・オリバのプレイは凄い、彼の奏でる鍵盤の妙味がこのバンドの生命線とも思える、重厚なアンサンブルを奏でるのに一役買っているし、ピアノにおける壮絶な泣き具合は見事としか言いようがないほど強烈な存在感を放っている。
コンセプトアルバムと言うことで気軽に聴きノリたい趣には合わないですね


SAVATAGE - Dead Winter Dead - Christmas Eve (Sarajevo 12/24) ★★★ (2008-09-19 17:08:17)

MOZART AND MADNESSの流れを受け、クラシカルなイントロから劇的な展開が始まるミドルナンバー
ラストに向けての盛り上がりは圧巻だ


SAVATAGE - Dead Winter Dead - Christmas Eve (Sarajevo 12/24) ★★★ (2008-09-19 17:13:31)

コメントを間違えました
ドラマティックなインストナンバー
徐々に盛り上がっていく構成が素晴らしい


SAVATAGE - Dead Winter Dead - Dead Winter Dead ★★★ (2008-09-19 17:11:45)

MOZART AND MADNESSの流れを受け、クラシカルなイントロから劇的な展開が始まるミドルナンバー
ラストに向けての盛り上がりは圧巻だ


SAVATAGE - Dead Winter Dead - I Am ★★ (2008-09-19 17:19:11)

久しぶりにジョンの歌声が聴けますヘヴィな曲調にあっていますね 美しいピアノをフューチャーしたパートとの対比が素晴らしい。ドラマだなぁため息がでます


SAVATAGE - Dead Winter Dead - Mozart and Madness ★★★ (2008-09-19 17:02:24)

タイトルが示す通り荘厳でクラシカルな世界が爆発したインストナンバー
このアレンジセンスと演奏力にひれ伏します神々しいまでに美しい


SAVATAGE - Dead Winter Dead - Not What You See ★★★ (2008-09-19 17:15:50)

アルバムのラストを飾るパワーバラード
ここまで聴き通したら感動的しますよ
彼らお得意のオペラティックなコーラスパートも見事


SAVATAGE - Dead Winter Dead - Sarajevo ★★★ (2008-09-19 17:28:21)

静と動のコントラストが見事なアルバムのオープニングナンバー
内紛をモチーフにした今作を象徴する曲ですね
クラシカルなアレンジも見逃せませんし泣き具合もハンパじゃない凄みを感じさせます


SAVATAGE - Dead Winter Dead - This Is the Time (1990) ★★★ (2008-09-19 17:22:55)

イントロのギターにやられました
壮大なドラマを感じさせる彼らの類稀なセンスが爆発した名曲ですね。美しいピアノの音色に感動します


SAVATAGE - Gutter Ballet ★★ (2007-11-23 14:46:00)

初めて聴いた感想はアメリカのバンドにしては随分と欧州的な抒情性を持つバンドだと思いました。美しいピアノで始まるタイトルトラックの②などを聴いた時は驚いたものです。Voジョンのシアトリカルな歌唱に好悪が分かれるでしょうが、この劇的な構築力を誇る楽曲の数々に驚嘆しました。このアルバムからサヴァタージ風の様式美の世界が始まるのですが今アルバムが彼らの代表作なのではないでしょうか。ヘヴィな①神々しいまでに美しいメロディと構築美が昇華した②壮絶な泣きのギターとオーケストラをフィーチュアした繊細なクリスのギターが泣ける③パワーバラードの④刹那に美し泣きのインスト⑤疾走ナンバー⑥静と動のコントラストが絶妙な⑦メロディアスなギターリフが印象的な⑧ドラマティックなバラード⑩と最後まで素晴らしい楽曲が続きます。このオペラを思わせる華麗なる世界に是非足を踏み入れて欲しいですね。


SAVATAGE - Gutter Ballet - Gutter Ballet ★★★ (2007-11-23 14:56:02)

美しいピアノに導かれて始まる壮大かつ美しきオーケストレーションとHMとの融合を果たした劇的な名曲。クリスの鬼気迫るギターソロに圧巻です。


SAVATAGE - Gutter Ballet - Hounds ★★★ (2007-11-23 15:10:47)

ドラマティックかつ壮大な世界観がオペラを思わせるミドルナンバー。静と動のコントラストが見事。クリスのギターも素晴らしい


SAVATAGE - Gutter Ballet - Of Rage and War ★★★ (2007-11-23 14:49:37)

地を這うが如きうねるリズムがカッコイイ、ヘヴィなミドルナンバー。下品な唄がまた曲に合っている


SAVATAGE - Gutter Ballet - She's in Love ★★★ (2007-11-23 15:07:33)

ヘヴィな疾走ナンバー。アルバムの流れでここでやられるとグッときますね。


SAVATAGE - Gutter Ballet - Symmetry ★★ (2007-11-23 17:11:55)

若干ツメは甘いもののメロウな魅力溢れるドラマティックなミドルナンバー、かれらのセンスとスケールの大きさが伺える佳曲です


SAVATAGE - Gutter Ballet - Temptation Revelation ★★ (2007-11-23 15:00:03)

劇的な展開が美しいインストナンバー、次の曲へのつなぎとしては素晴らしい


SAVATAGE - Gutter Ballet - The Unholy ★★★ (2007-11-23 15:15:42)

美しいギターリフが印象的なヨーロピアンテイストたっぷりの名曲です。サヴァタージ風様式美炸裂といったところか。


SAVATAGE - Gutter Ballet - When the Crowds Are Gone ★★★ (2007-11-23 15:04:43)

切ないほどに力強く歌い上げるジョンの絶唱が胸に突き刺さる、ドラマティックにてオペラな世界観すら感じさせるパワーバラード。クリス、ジョンのオリヴァ兄弟の抒情性が爆発した名曲です。


SAVATAGE - Handful of Rain ★★ (2007-11-23 15:40:00)

クリスの死という失意を哀しみを乗り越えて制作された八枚目。後任のギターに元TESTAMENTのアレックス・スコルニックを迎えて五人編成で制作されました。当時の制作環境を考えればツメの甘さは責められないのではないのでしょうか。アレックスのプレイはテスタメンと時代から定評はあったもののスマートすぎる感じがする、それほどまでにクリスのギターの紡ぎだすメロディに魅力があったと言うことかと思い知らされました。パワーメタルな①彼らの真骨頂とも言うべき劇的なドラマとオペラにも通じる世界観が圧巻な③ムーディーな⑦壮絶な泣きを讃えるバラード⑩等の名曲が収録されている。ザッカリーのナチュラルトーンで歌うパートが良い


SAVATAGE - Handful of Rain - Alone You Breathe ★★★ (2007-11-23 16:51:42)

クリス・オリヴァに捧げるバラード。ドラマ性に溢れた名曲だと思う


SAVATAGE - Handful of Rain - Castles Burning ★★★ (2007-11-23 16:47:05)

哀愁のあるメロディと彼らならではの複雑な曲構成が見事なミドルナンバー。サヴァタージ風様式美といったところか、美しいギターとピアノが聞かせれくれます。中盤でドラマティックに盛り上がりを見せてくれます


SAVATAGE - Handful of Rain - Chance ★★★ (2007-11-23 16:38:32)

多くのユダヤ人をナチスによる虐殺の魔の手から救った日本人外交官の事を歌ったオペラティックなナンバー、幾重にも絡み合うコーラスパートとオーケストレーションのアレンジが凄まじい、かれらの美しき構築美とドラマ性が見事に昇華した劇的な名曲中の名曲


SAVATAGE - Handful of Rain - Handful of Rain ★★ (2007-11-23 16:30:15)

静と動のコントラストが絶妙なミドルナンバー、ザッカリーのタフな唄がヘヴィな曲に負けじと対峙しています。ギターがややスマートすぎるのが気になるがこれはこれで素晴らしい楽曲の質を下げるものではないが、クリスならもっと泣けたのではと思う


SAVATAGE - Handful of Rain - Nothin'going on ★★ (2007-11-23 17:08:39)

ヘヴィなギターリフがカッコイイ疾走ナンバー。後半で激烈に盛り上がるのが見事です


SAVATAGE - Handful of Rain - Stare Into the Sun ★★ (2007-11-23 16:41:30)

アレックスのエモーショナルなギタープレイがカッコイイ、ドラマチックなパワーバラード。ザッカリーの温か味のあるミドルレンジを活かした歌声も良いです


SAVATAGE - Handful of Rain - Taunting Cobras ★★★ (2007-11-23 16:24:24)

初期の頃を思わせる彼等らしいパワーメタルナンバー。アグレッシブな唄と強靭なリズムが心地よい


SAVATAGE - Handful of Rain - Watching You Fall ★★ (2007-11-23 16:49:54)

哀愁溢れるメロウなミドルナンバー。ピアノが効果的に導入されていてアクセントになっている、アレックスのエモーショナルなギターも悪くない。地味だがいい曲だと思う


SAVATAGE - Poets and Madmen ★★★ (2022-05-30 13:02:30)

2000年という時代に真っ向から対峙した意欲に溢れた一枚。荒々しいサヴァタージサウンドと濃密な世界観の融合、ここで聴ける静謐なるクラシカルテイストと、パワフルなヘヴィメタルスタイルをぶつけ合うことで独自のスタイルを磨き上げている。ある意味、サヴァタージと言えばな音楽性をより深化させることで独自性を強烈にアピール。どの曲にもドラマがあり、その起伏に富んだ展開は耳を捉えてありません。噛みつくようなラフな唄い回しも、荘厳なるバンドサウンドに食らいつき獣性を加味させている。
自分たちの型を持つバンドの強み、去ったメンバーもいるが、そういう事態も乗り越え結束力が増したと思わせたのも今作の評価を上げることに繋がっているだろう。何を聴きたいかで評価も分かれるのだろうが、2001年に新章のページを捲ったと感じさせた古典と新機軸の両面をバランス良く打ち出した今作は大いに支持できますね。


SAVATAGE - Power of the Night ★★ (2011-07-14 23:23:11)

1985年リリースのアルバム
プロデューサーにマックス・ノーマンを迎えメタリックな当時のサウンドを叩きつけてくれました。後のドラマティックなサウンドとは違い80年代中期を飾る硬質なアメリカンHM/HRを聞かせてくれます。LOUDNESSもマックス・ノーマンにしごかれたように、SAVATAGEも時流にあわせたサウンドで勝負したのでしょうね。ある意味80年代メタルを語る上で外せないサウンドではあります、今の感覚で聴くと機械仕掛けなUS産正調メタルはどう聞こえるのか若い人にこそ味わって欲しいですね。


SAXON (2021-06-13 15:09:23)


まず上記の発言に対して私が HIGASHIというユーザーを個人攻撃していると思われるのはキツイので正式に謝罪します。

どうしてそう思われたのかは分かりませんが、私、自身は特定の誰かに対して、気に入らないから攻撃してやろうという概念を持ち合わせてはいません。
どのあたりがHIGASHI批判に繋がったのかは私にはよくわからないのですが、そう思われたのであれば違いますよと断言します。そして今後も個人攻撃をする予定はないのでご安心ください。

これは失礼な言い方になりますが、正直、HIGASHIさんの発言に対して意識をして目を通したことがほぼありません。
今回も目に留まったのは≪BURRN!!のレビューに歩調を合わせるだけの自称サクソンファン≫の部分があったからです。
これはやぶさかではないと思い、長文を拝見しました。
失礼なのですが、私がこのサイトにいるのは、自分の知らないバンドや、思いもよらない的確な発想で魅了するユーザーが一人います。その方が投稿を続けているので、私も投稿を止めないだけです。彼がいなくなれば、私もいなくなることになるでしょう。

ですから、HIGASHIさんが、私のコメントに目を通し、そして、こいつは俺を攻撃していると感じたのならば、それは違いますよと言いたいのです。何を言っても言い訳に感じるでしょうが、個人的には、そのような器の小さい行為を行う事は物凄く恥ずかしいのでやりません。もっとフランクな言い方をすれば、スベッているになります。個人攻撃する奴はスベリ散らしていると思うからです。
だから、今、私は凄く恥ずかしいのです。失恋船長は、他のユーザーのコメントに目を通して、気に入らないから攻撃していると思われた事が死ぬほど恥ずかしいのです。クソスベリ散らしているのです。
もう厳しいです。

これ以上は、何も申し上げる事はありませんが、間違ってもHIGASHIさんのコメントに目を通して、俺のと違うという理由で攻撃することも反論することも永遠にありえません。
もう一つ言えば他者との交流を望んでいません。そんな中で特定のユーザーを攻撃しようとは思いません。

私は、今とても恥ずかしいです。それは、日ごろ意識もしていないユーザーさんから、あいつ俺の事を意識していると思われた事が恥ずかしいし、他のユーザーから、あいつ、のHIGASHIことを意識してたと思われるのも恥ずかしいのです。
あえて言いますが、全くHIGASHIさんに興味ないのです。バカにして言っているわかではありません、他のユーザーもほぼ同じなのです。だから、気にしないで下さいと言いたいのですが、言い訳がましいので、もうやめときます。

不快な思いをさせて申し訳ありませんでした。


SAXON - Battering Ram ★★★ (2016-05-10 15:28:14)

サクソン渾身のニューアルバム、ドイツに渡ってから顕著になりつつあるパワーメタルを軸に、キャッチーなリフワークと荒々しいキレ、印象的なフレーズによって構築された楽曲は往年の空気をまとい更なる進化を告げる一枚として高らかに鳴り響いています。かつてのバイカーズロックの雰囲気も取り戻しているし、小気味良いスピード感も心地よく、老いて益々盛んという言葉もピッタリハマるような活きのいいナンバーが続く構成が憎い。

往年のサクソン節も炸裂するリーダートラックの①に始まり、ミステリアスな語りからキャッチーなリフを従え走り出す②のパワフル感たるや、サビメロもエエですね。中盤から流れるミステリアスな空気がたまりません、説得力溢れる③。ノリの良さも懐かしいですねストレートな④。メロディックなソロが好きですねノリの良い⑤、ヘヴィなミドルナンバーだが活きのいい新鮮なリフワークが見事に生えます流石の⑥。軽快に走る⑦も単純に走らないアレンジが素晴らしい、そういう曲はサクソンには似合わないので、今作は流れ的にもエエです。哀愁のサクソン節を堪能できる⑧エエわ、泣けるわ。ヘヴィイントロから一転メロウなメロディをバックに歌いあげる様のカッコいい事、そしてヘヴィになるのですが流石やねな⑨。ドラマ性を称えた展開が美しい⑩ゲスト参加のHELLのシンガーがエエ仕事をしていますよ、それにしてもビフが歌いだすパートはロマンティックでエエですね、ソロも胸に沁み渡ります、この曲順でこの曲は一本取られました、流れ的にも、ある意味アルバムのハイライトとも言える味わい深い大人の魅力がたまりません。このまま締めてくれたらと思いますが、ラストはブギーな⑪で終了となります。

サクソン節と呼べる泣きメロをふんだんに含んだ哀愁は円熟味を増しヘヴィだがスケールの大きなメジャー感が更なる高みへと押し上げているのも見逃せません。80年代から90年代に掛けてアメリカ進出を果たすも、音楽性の拡散と変貌により支持を急速に失い、またシーンの没落が彼らをアメリカの地からドイツへと向かわせるのですが、ドイツでは全ての時代で一定の評価と支持を受けており、面白い事に常に安定した規模の成功を収めていたのも見逃せません。すなわち早いだの遅いだの軽いだの重いだのアメリカンだだの、そんな一過性の問題をほじくり返すだけの不毛の議論で叩くのではなく、彼らの本質を常にドイツのメタルシーンは見定めていたのが凄いですねよね(そりゃヴァッケンオープンエアーのラインナップを見れば納得ですよね)
安定した基盤は音楽性の充実ぶりを生みだし何をするべきを見定めて、うつろいでいくシーンの中で自らのスタイルを誇示しつつも時代に合わせ作品を重ねてきた彼ら、ここには90年代の名盤『DOGS OF WAR』の匂いもあるし今風のソリッドな重量感、そして初期の頃の代名詞と言われるバイカーズロックもある、けして保守的にならず先鋭的に攻め続けてきた姿勢を貫いている。ヘヴィメタルの王道を行く彼ら、まさに等身大の魅力が詰まった会心の力作ですね。


SAXON - Battering Ram - Battering Ram ★★★ (2016-02-22 13:51:41)

力強いリフワークが印象的
流石のサクソン節が楽しめるオープニングナンバー


SAXON - Battering Ram - Destroyer ★★★ (2016-02-22 14:02:42)

オーソドックな展開が美しい
サクソンならではのアレンジセンスが憎い


SAXON - Battering Ram - Eye of the Storm ★★★ (2016-02-22 14:07:33)

キャッチーなリフワークが映えますね
ヘヴィなミドルナンバーなんですが聴き易く纏めています
流石はサクソンな一曲


SAXON - Battering Ram - Hard and Fast ★★★ (2016-02-22 14:12:29)

サビメロも分かりやすい
ミドルハイな一曲
力強いね


SAXON - Battering Ram - Kingdom of the Cross ★★★ (2016-02-22 14:18:59)

こちらもHELLのデヴィッド・バウワーがナレーションで参加
アルバムの流れ的に絶妙なタイミングでこの曲が来ますね
楽曲全体を支配する美しいメロディが印象的
シリアスでムーディ実に素晴らしい


SAXON - Battering Ram - Queen of Hearts ★★★ (2016-02-22 14:01:18)

ブレイクパートの多い雰囲気のある一曲
気迫のあるビフの歌声が映えますね


SAXON - Battering Ram - Stand Your Ground ★★★ (2016-02-22 14:13:18)

高揚感のある一曲
サクソンらしい流儀が貫かれています


SAXON - Battering Ram - The Devil’s Footprint ★★ (2016-02-22 13:55:45)

アンディ・スヌープ繋がりでHELLのデヴィッド・バウアーがナレーションで参加
リフワークがキャッチーですね
最近のジャーマン流パワーメタルが貫かれています


SAXON - Battering Ram - Three Sheets to the Wind (The Drinking Song) ★★★ (2016-02-22 14:20:48)

初期サクソンを彷彿とさせる一曲
あえて狙ったんでしょうが置きに行った感が気になるとダメなんでしょう
個人的には懐かしさがこみ上げてきてニヤニヤとさせられました


SAXON - Battering Ram - To the End ★★★ (2016-02-22 14:14:59)

ヘヴィなミドルナンバー
メロウなパートも盛り込み重厚感もあります


SAXON - Battering Ram - Top of the World ★★★ (2016-02-22 13:58:51)

往年のサクソン臭がカッコいいです
泣けました
ジャーマン臭を押さえたのが良い
実にサクソンらしい一曲です


SAXON - Call to Arms (2015-05-07 15:56:24)

デジパック仕様に1980年のドニトンでのLIVEを7曲、本編と合わせ収録した2枚組。これで1400円だったような気がする。値段の安さにつられ購入したのが今作。90年代の半ばに北米マーケットはメタルへの終止符を告げ、多くのバンドは主戦場を欧州へと移しざる終えない状況へと追い込まれます。もともとが欧州シーンに根付いたトレンドと言うものがあり、それらは流行を吐き捨てる北米マーケットとは違うので、多くのバンドは基盤を移す事により音楽性が復活。勿論、安易な焼き回しなど許されるわけもなく、それらなりのモデルチェンジを強いられるわけです。時系列でSAXONのCDを聴けば、どのような作風へ変貌を遂げたかが当時の背景を色濃く映し、主戦場で凌ぎを削るべく、どのような武装で挑むのか、時代の流れの中で自らが生み出すトレンドと世論への期待に応える姿勢、それらがより本筋に合致すれば強く輝きを増すわけです。90年代後半からパワーコード、パワーリフを多用したパワーメタル色も強め2007年にリリースした、往年のバイカーサウンドにあのリフワーク、哀愁のドラマ性を極限まで高めた「The Inner Sanctum 」ではまさに大円団を迎えます。今作はそれまで色濃くしてきた現代風のヘヴィネスさは減退(個人的には速いだけの⑦みたいな曲はSAXONがやらんくてもと思います)その効果はてき面でここにきて、今まで以上に初期の頃を彷彿とさせる方向へと舵をきり、いかに欧州のメタルシーンがトラディショナルなメタルが息づているかが窺い知れるわけです。叙情性と若々しいパワーが漲り老いて益々盛んな音楽で新たなる魅力を知らしめた2004年リリースの「Lionheart」 などと比べると地味ですが、英国の伝統を色濃く反映させた今作こそ本来あるべき姿なのかも知れませんね。またビフの歌声は益々艶を増し、この声が聞こえてくれば、それはもはや何をやってもSAXONなのでしょうと言わしめる程の貫禄。何を聴きたいかで評価も割れるでしょうが、個人的には良くも悪くも、どこを切ってもSAXON節な一枚かと思います(個人的にはボートラが熱かった)これほどのクオリティを誇る今作にも関らず、彼らが所属するドイツのUDRミュージックは極東アジアの日本とまったくパイプがないので、国内盤リリースは難しいのかな?


SAXON - Call to Arms - Afterburner ★★ (2012-11-01 18:07:51)

コンチェルトムーンあたりがやりそうな
パワーメタル色の強い疾走ナンバー


SAXON - Call to Arms - Back in 79 ★★★ (2012-11-01 18:02:41)

渋いね
へヴィなミドルナンバー
ベテランならではの重厚な味わいが素敵だ


SAXON - Call to Arms - Call to Arms ★★★ (2012-11-01 18:18:02)

ビフの熱唱が胸を打ちますね
へヴィな音像に息が詰まりそうです
クリアなパートとの対比も生きています


SAXON - Call to Arms - Chasing the Bullet ★★★ (2012-11-01 18:21:14)

へヴィなシャッフル調のメタルナンバー
シンプルな構成だが聴き所は多い
こういう曲こそ生々しい立体的で抜けの良い音が生きています


SAXON - Call to Arms - Hammer of the Gods ★★★ (2012-11-01 18:10:44)

明るめのリフに驚かされました
それが効いていますね
アルバムをオープニングを飾る小気味いいメタルナンバー
各メンバーの見せ場もありますね


SAXON - Call to Arms - Mists of Avalon ★★★ (2012-11-01 18:16:02)

浮遊感のあるメロディが印象的です
ズッシリとした感じと躍動かんのあるビート
不思議な世界観をコンパクトにまとめ上げています
ドン・エイリーのフレーズは聴き飽きた感がありますが
貢献していますね


SAXON - Call to Arms - No Rest for the Wicked ★★ (2012-11-01 18:26:27)

わりとサビはキャッチーだが重量感のあるヘヴィなミドルナンバー
3分少々で終わるあっさり感が食い足りない気分になりますが
今までにない感じが印象的でしたね


SAXON - Call to Arms - Surviving Against the Odds ★★★ (2012-11-01 18:12:46)

ストレートなアレンジがサクソンらしさを感じさせてくれます
ドライブ感のある疾走ナンバー


SAXON - Call to Arms - When Doomsday Comes (Hybrid Theory) ★★★ (2012-11-01 18:06:36)

ドン・エイリーゲスト参加のドラマチックな一曲
中盤でテンポアップする様もカッコいいですね
堂に入った重厚感が今を生きる重鎮としての威厳を放っています


SAXON - Carpe Diem ★★★ (2022-09-12 12:43:24)

かつて日本では一部の批評家の影響もありアメリカンナイズドの権化のような扱いを受けたバンドとして知られています。その影響は絶大なモノであり、縦ノリの曲をヨコノリでやっているなどの、リッチーブラックモアが親指だけでギターを弾いたばりに嘘が流布されるのだからたまりません。その批評家の意見に全乗っかりするピュアな人たちのおかげで日本ではイマイチ人気を獲得できないバンド。
今の若い人には信じられない話でしょうが、マジなのです。ガチなのです。

そんな不人気を日本だけで背負わされたサクソンですが、コンスタントにアルバムをリリース、一度も歩みを止めずに邁進しているます。
その確固たる信念は、現代的なマッシブさも取り込み、近年のアルバムはヘヴィロックに接近、その為にサクソンの淡泊さや武骨な面が強まり、アメリカンナイズドと叩かれた80年代中期よりも深刻な問題を抱えていたのですが、病床に付するビフ、その影響もあったでしょう、また、前作のカヴァーアルバム、そしてサクソンの1stの次は、本来こうだったんじゃないのなソロアルバム、そして息子との共演等々、エポックメイキングな出来事が続き辿り着いたのが今作と言えるでしょうね。

多くのファンにそっぽを向かれた、あの80年代中期を想起させる音楽性に着手した今作。ハッキリ言えば、サクソンがNWOBHMスタイルを取っていたのは80年から81年までにリリースされた3枚のアルバムのみ、1983年のアルバム『Power and the Glory』からは、英国からアメリカへ活動拠点を移すためにワールドワイドな作風へと着手しています、常に時代の流れの中で、音楽性をキメてきたのですが、今作はそういう意味では、少々遅かった原点回帰とも言えます。
個人的につまらないアルバムをリリースした時期の80年代中期、しかしアメリカンナイズドなんて十把一絡げのメディア論に乗ることなど出来ず、単に不器用な彼らには似合わないだけでした。
もしアメリカンナイズドがダメなら総じて同様の意見で切り捨てなければイケません。WHITESNAKEのサーペンスは、完全にアメリカンナイズドです、ムッキムキのヘヴィロックに変貌、情緒もクソもあったモノではない別のバンドになりました、メディアも絶賛、誰もアメリカンナイズドなんていいません。EUROPEも同様ですね、ロマンティシズム溢れる2枚目から、3枚目のアルバムは洗練されたメジャー感は正にアメリカンナイズドの極地ですが売れたので、誰も文句をいいません。むしろ代表的なアルバムです。ワタクシにとってはアメリカンナイズド以外の何者でもありません、アメリカンナイズド=ダメなら、全てがダメです。80年代中期のメジャーアルバム全滅です。JPも『TURBO』だもんね。オジーもジェイクとモダンなのやっていたなぁ。

なぜサクソンだけが叩かれたのか、それは批評家の発言に尽きます。聖飢魔Ⅱの0点と同じですね、信心深い統一教会にも負けないメディア論者の盲信ぶりで失速したサクソンでしたが、今作はそんな裏切り者達へ痛快なほど、80年代中期の総括を意味するような作風を叩きつけてきましたね。

近年のアルバムになかったキャッチーさ、本文を取り戻した快活なメロディとノリ、その堅牢なる精神性を取り戻した今作に嘘偽りはなく、NWOBHM時代の初期を想起させるスタイルにも着手しています。
直情的なリズムと爽快感溢れる歌メロ、そういう小細工無用な作風、そしていい意味でのキャッチネスを取り戻し、その中で威厳溢れるコクのある重厚なナンバーを放り込み、往年の姿を取り戻しました。

多くのファンが待ち望んだ古典ロックへの邂逅、古いアイデアだが鮮度がある、それは過去を模倣するだけではない現役バンドの強み、ある意味、強固な岩盤層に支えられる彼らだかこそ選べるスタイルでもある。

ちなみにメディアでは今作の評価はどうなっているのか知り合いに聴いたら、写真付きで送ってくれた。GOD伊藤のレビューって、全然レビューになっていませんでしたね。あれじゃ、信者も苦しかろうよ。点数85が浮いていましたよ。かつては失敗したみたいな言い訳をしていましたが、昔の事なんて誰も気にしていないし、意見は意見、参考程度が普通の認識、むしろ、あの人がああ言っているから、そうなんだど聞き分ける耳も感性もない方が問題なのに、不思議な言い訳レビューを見て笑いました。
当時の批評なんだから言い訳なんていらないのにね。

そんな迷走するメディア論が象徴するようなバンド。いわれのない悪評が吹くのですが、日本でも一部だけですので、多くのメタルマニアからは尊敬されているのは間違いありません。
今作はそういうマニアにとっては会心の一撃でしょう。カヴァーアルバムは呼び水になったろうねぇ。

こういう作風が2、3枚と続けば良いのだが、それも難しいでしょうね。残された時間は僅か、そういう中で実に清々しい古典メタルをやり遂げました。そしてメディア論に乗ってきた人たちには皮肉なアルバムでしょうね、なんたってアメリカンナイズドと叩かれた作風をど真ん中でやるなんて想像していないでしょう。日本でしか通用しない話ですが、ワタクシは性格が悪いので、ざまぁみやがれと大喜びです。

だってそうでしょう、アメリカで売れようとして失敗しただけだもの。それを再構築したのが今作。手のひら返す奴が多すぎる。


SAXON - Carpe Diem - Age of Stream ★★★ (2022-04-18 15:12:37)

これも強力ですね
80年代中期の匂いをさせつつも現代的なマッシブさが屈強なメタルスピリットをアピール
かれらは何も変わっていないことを証明しています
老獪なテクニックを駆使して老と向きあうビフの歌声も堂に入ったもだ


SAXON - Carpe Diem - Black Is the Night ★★★ (2022-04-18 15:19:49)

今作のような快活でパワフルなアルバムの中では効果的に機能するヘヴィな一曲
昨今のアルバムに収録されても違和感のないハードさ
現代的な音像と古典に根ざしたリフワークと楽曲構成の融合
こういう楽曲に負けないベテランの気概に胸打たれる
ドラマも十分に感じさせますねぇ
サバスティカルさがいい


SAXON - Carpe Diem - Carpe Diem (Seize the Day) ★★★ (2021-11-05 19:40:32)

来年の2月にリリースされるアルバム『Carpe Diem』のタイトルトラックでしょうね。
先行配信されているのですが、これが初期の頃を思わせるリフで押すナンバーとなっており、アメリカン何チャラとイチャモンをつけられていた渡米時代より遙かに重傷とも言えるヘヴィネス路線とは手を切った印象を与えるメロディアスでキャッチーな活きのいいナンバーが飛び出しました。とにかく昨今のサクソンはリフがおもろなかったので、その味のないパワーコード一本から脱却した印象はありがたいです。しかし、懐かしいミックスは80年代的であり、これは前作のカヴァーアルバムが功を奏したと言えるでしょう。
面白いのが、この曲の次に自動再生で偶然繋がったのが『Rock The Nation』でしたが全く違和感がありません。面白いですよね。カムバックサクソンを印象つけていますよ。その日を摘めって言葉もいいねぇ。


SAXON - Carpe Diem - Dambusters ★★★ (2022-04-18 15:37:36)

これぞサクソンなNWOBHM時代を想起させる強烈な一曲
新たなるクラシックソングの誕生に出会えましたね
多くのバンドに影響を及ぼしたサクソン
こうして時を経て影響を与えたバンド達からアイデアを還元という
逆先祖帰り状態が楽しい
倍速するNWOBHM仕込みのリフワーク
単に速いだけでない力強さが大好きです
何よりシンプルで親しみやすさにも往年の空気を感じますね


SAXON - Carpe Diem - Lady in Gray ★★★ (2022-04-18 15:22:32)

非常に雰囲気のある一曲
スピリチュアルな感性を刺激するメロウなミドルナンバー
こういう曲をさらりとやってのける懐の深さがベテランの味わいだろう
モノ悲しい旋律を奏でるキーボードも効果的だ


SAXON - Carpe Diem - Living on the Limit ★★★ (2022-04-18 15:16:48)

パワフルなドラミングと古典的なリフワーク
そのおかげで古典ロックの旨味を最大限に増幅している
途中のメロウなパートも最高にクール
ラストに3分を切る勢いのあるナンバーでしめるとは憎い演出ですね


SAXON - Carpe Diem - Remember the Fallen ★★★ (2022-01-11 22:18:17)

早くも最新作から2曲目の先行リリース。懐かしい時代を想起させる哀愁の英国ハードサウンド。しかしマイナーな時代では無く渡米後の垢抜けた時代を想起させるフレッシュ感のあるバイカーズロックです。これでもアメリカンなんちゃらと難癖をつけられそうですが、いやむしろアメリカンなんちゃらと言わないと、過去のアルバムに対する整合性は成立しないんですけどね。
30年以上も前の評論家の発言に引っ張られない純粋なロックファンに楽しんで貰いたい一曲。
落としすぎのチューニングを戻して往年の姿を取り戻していますよ。


SAXON - Carpe Diem - The Pilgrimage ★★★ (2022-04-18 15:07:59)

往年の代表曲を想起させる味わい深いミドルナンバー
大作志向だが淡泊になるのがサクソン
その絶妙な重さがたまらん
威厳はあるが親しみやすい大御所感が好きですね
アメリカンナイズドと日本だけで非難された時代にフォーカスを当てたアルバムらしい名曲
次なるステージに上り詰めた印象を強く与えましたね
もう武骨なパワーメタルに戻らないで欲しい


SAXON - Crusader ★★★ (2014-05-13 18:00:33)

十字軍をテーマに作られたアルバムなんですが、重そうなテーマの割にコマーシャル性の高い哀愁も薄目なサウンドとポップセンスを前面に押し出した作風にバイカーズスタイルの熱い男気サウンドは後退、リアルタイムで順を追って聴いてきたファンにとっては複雑なものもあったと思いますが、ある程度前作でスケールの大きいメジャー感のある楽曲を提示していたので、それなりの覚悟は出来ていたので個人的にはさほど驚いていません。まったくもって走らないSAXONを前にNWOBHMの先駆者としての威厳もなくなり、若かりし頃に聴かされたら僕も相当な悪態をついたでしょうが、このアルバムを手にしたのは、20代からなんでメジャー感のあるサウンドに円熟味の演奏が独特の世界観を醸し出してんなぁと感じましたね。ポール・クィンとオリバーのツインギターよ、嘆きも有るでしょうがパワフルな昨今の彼らとは違うシャレオツま一枚を聴き当時のシーンを振り返るのも一興でしょう。本気のファンに刺されそうですがNWOBHMの王者の座を捨て新たなるフィールドで勝負した彼らの気概は大いに買いなんですよね。ビフのメロディアスな歌唱も好きなんですね。
でも惜しむらくは、いくら速い曲が無いからといってSWEETのカヴァーでお茶を濁すのはチョイと違うような気もします、速い曲ってのは確かに魅力だけど、それはアクション映画の銃撃戦や格闘シーンみたいなもの、本筋のストーリーが良くないとねダメですよ。とってつけたカヴァーはアルバムの方向性を見紛う事になりかねない、個人的には完全に蛇足です。SAXONが好き嫌い以前に、単純にキャッチーで速い曲があればいいって事なんでね、そりゃあきませんわ。アメリカンナイズド云々以前のお話です。完全にヤラされている感がハンパないです。
時代は80年代中期、メイデンは86年に『Somewhere in Time』をプリーストは『Turbo』をオジーは『The Ultimate Sin』をと、進むべき道がきまっていた時代ですよ。その時代を見据えたアメリカン指向の今作でも、そこはかとなく漂う英国気質を嗅ぎとれるバンドサウンドに意地を垣間見ましたね。
リリース時、権威ある商業誌にケチョンケチョンに酷評されたのが不人気の一因なんでしょうが、あれから30年経ち流石に当時の論評をそのまま受け売り出来るほどピュアな性格は持ち合わせていないし、オジサンなんでそれなりに酸いも甘いも噛みしめたのでね。


SAXON - Crusader - A Little Bit of What You Fancy ★★ (2016-09-20 13:23:55)

軽めのミックスが気になりますね
元気いっぱいのハードブギーナンバー


SAXON - Crusader - Bad Boys (Like to Rock 'n' Roll) ★★ (2016-09-20 13:33:33)

軽めのミックスが耳触りと言われるアメリカンな一曲
LIVE映えする軽快さが印象的です
この時代ならではの方向性でしょう


SAXON - Crusader - Crusader ★★★ (2010-11-11 17:35:37)

アルバムのタイトルトラック
彼らの威厳を感じさせてくれる
ドラマティックなミドルナンバー
アメリカンナイズされた今作の中では
英国的です


SAXON - Crusader - Do It All for You ★★★ (2016-09-20 13:34:49)

ドカンとしたイントロから渋く迫ってきます
イブシ銀のロッカバラード


SAXON - Crusader - Just Let Me Rock ★★★ (2016-09-20 13:30:38)

島国ニッポンではイマイチうけないタイプの一曲
おおらかなノリは欧米人特有の感性
そこを上手く突いていますね
今でもLIVEで演奏される重要なレパートリー
醸し出される雰囲気が好き
ノリに乗っていたんだなぁ


SAXON - Crusader - Rock City ★★ (2016-09-20 13:37:10)

SAXONらしいキレがありますね
耳触りの良さが際立っています
苦心の跡も伺える爽快な一曲
やればできるじゃんね


SAXON - Crusader - Run for Your Lives ★★★ (2016-09-20 13:40:36)

全般的にキャッチーな曲が多いアルバムを〆るキャッチーで陽性なノリの一曲
新たなる魅力を提示した今アルバムを〆るのの相応しいですね
このコーラスなどアリーナロック風でLIVEでは大合唱でしょう
単純にノレますよ
王道ですね


SAXON - Crusader - Sailing to America ★★ (2016-09-20 13:26:50)

タイトルにアメリカ入っているし
標準をそこに絞ったライトな一曲
感触こそ軽めだが風格も漂い今後を見据えたイメージがある


SAXON - Denim and Leather ★★★ (2014-05-13 17:36:54)

1981年リリースの4枚目。NWOBHMのど真ん中でこのクオリティの楽曲を世に出していた事に驚きます。耳馴染みの良いキャッチーさとそれをより強調する分かりやすいリフワークが冴えにさえまくり活きの良いバイカーズサウンドへと仕上げています。大衆性を加味したサウンドメイクも一日の長でしょうね。巧みな構成が結実し聴きやすくまとめ不動のものへと仕上げています。この聴きやすい音のバランスが肝でメロディアスに仕上げたサビメロの印象もガラッと変わってきます。アメリカに渡りある意味、一時期方向性を見失うのですが、ここで聴けるバランス感覚の優れたタテノリナンバーのオンパレードに1981年でたどり着いていたとは驚きです。時代の中で色あせる事のないクラシックで大衆性を帯びた名盤と呼ぶに相応しい入魂の一枚、多くに方に聴いて欲しいですね。


SAXON - Denim and Leather - Princess of the Night ★★★ (2012-05-26 02:22:24)

哀愁が泣きながら疾走するメタリックなナンバー
こういう曲をアルバムのオープニングに持ってくるとは
恐れ入りますね


SAXON - Destiny ★★★ (2011-03-11 01:42:51)

僕のようなサクソンに大きな思い入れがない人でもここまでの開き直りには驚かされました。やりすぎ感満載の聴かせる大人のハードロックです。メロディに拘り無駄に走ることのない楽曲の数々は聴き応えがありますね。洗練されたキャッチーさと良質なメロディの数々に魅了されるか、サクソンが何故だとアルバムを叩き割るかは聴き手の嗜好にお任せしますが良く出来たメロディアスなハードポップナンバー作が目白押しです。③のPVや①のPVを見れば音楽性も分かります、初期のバイカーズサウンドとは違う普遍のロックサウンドとお洒落感も悪くないですよ


SAXON - Destiny - Calm Before the Storm ★★★ (2011-03-11 01:24:54)

キーボードに度肝が抜かれます
サクソンが何故って
でもキャッチーな唄メロが印象的で
思わず口づさみたくなります
この開き直りは素晴らしい


SAXON - Destiny - For Whom the Bell Tolls ★★ (2016-09-21 15:11:41)

軽めのミックスが気になりますが
パワフルな3連ナンバー


SAXON - Destiny - I Can't Wait Anymore ★★★ (2011-03-11 01:45:44)

ポップでメロディアスなナンバー
洗練された大人のロックです
押さえきれないパワーもサクソンだから滲み出るのです
本来の魅力とは違うかも知れませんが
良い曲ですよ


SAXON - Destiny - Jericho Siren ★★ (2016-09-21 15:14:36)

メロディックな疾走ナンバー
サイレンのSEが入ると名曲が生まれますなぁ
サビの持って生き方が評価の分かれ目でしょう


SAXON - Destiny - Red Alert ★★★ (2016-09-21 15:17:18)

アルバムのラストを飾るアメリカンな要素も強い疾走ナンバー
魅力的な歌メロを歌い上げるビフがカッコいい
メロウでポップサイドを極めた今アルバムの中で1,2を争うハードな一曲
LIVE映えするでしょうね


SAXON - Destiny - Ride Like the Wind ★★ (2011-03-11 01:30:12)

アルバムのオープニング
カヴァーソングですが
カッコいい仕上がりを見せています
キャッチーさとロックな味つけが絶妙ですね


SAXON - Destiny - S.O.S. ★★★ (2016-09-21 15:08:07)

ドラマティックな一曲ですね
こういう曲を放り込んだ今作の新たなる方向性も悪くないですよね
聴きごたえたっぷりの名曲です


SAXON - Destiny - Song for Emma ★★ (2011-03-11 01:27:44)

前の曲の流れを引き継いでいますかね
扇情的なメロディが印象的です
哀愁さとキャッチーさがギリギリのせめぎ合いを魅せてくれます


SAXON - Destiny - We Are Strong ★★★ (2016-09-21 15:12:55)

甘いね
爽快だね
この時代ならではの曲ですね
でも英国産だわ


SAXON - Dogs of War ★★★ (2011-03-13 20:07:12)

90年代と言う時代背景を飲み込み新時代を生き抜くベテランバンドの気概を感じます
ポップな世界観から完全に抜け出しヘヴィなサウンドで迫ります
ヘヴィな①の幕開けに驚かされ②で醸し出す紫色の煙が目にしみるぜ的な哀愁が滲む疾走ナンバーにグッと来ます③のアコギを生かしたハードなナンバー、ブギーな④に80年代後半に魅せたポップセンス溢れるメロディアスな⑤サクソン流ヘヴィロック⑥と充実した楽曲が並び楽しませて貰いました。90年代中盤ともなれば正統派バンドにおける厳しい時代でした、アメリカに渡り成功の為の活動、その中で得た妥協と葛藤、自らが示す強固な世界観がここから再スタートしたと思います。


SAXON - Dogs of War - Big Twin Rolling (Coming Home) ★★ (2011-03-13 19:51:48)

ハードでブギーなナンバー


SAXON - Dogs of War - Burning Wheels ★★★ (2011-03-11 01:51:28)

派手目のギターソロも印象的な疾走ナンバー
適度な疾走感がカッコいいね
男気溢れる歌声に痺れますね
この哀愁はベテランバンドの成せる技


SAXON - Dogs of War - Dogs of War ★★★ (2011-03-11 01:47:34)

ヘヴィなミドルナンバー
ミステリアスな雰囲気も漂いますね
サビメロも印象的です
低音を活かした歌いだしも悪くない
90年代ならではだね