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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 9001-9100

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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 9001-9100
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SACRED REICH - Ignorance ★★★ (2012-05-27 23:17:48)

1987年リリースのUS産スラッシュメタルバンドの1st。スラッシュメタルらしいアグレッシブさとヘヴィネス具合が激しく疾走する様に純然たるまじりっけ無しのパワーを感じさせます。そこに叙情味を携えた切れ味鋭いギターが聞こえてくるのが彼らの個性。さらに変拍子を多用しドラマチックに仕上げる様にメタリカ的な要素を強く感じますね。爆裂するバカビートで押し切るだけではない、洗練度と計算された構成が彼らなりに消化された姿が聴き所ではないでしょうか。冷静さとハイテンション具合も見事なスラッシュメタルらしいスラッシュです


SACRED REICH - Ignorance - Ignorance ★★★ (2019-12-28 17:37:54)

不穏な空気を生み出すイントロ
緊張感がたまかったところでグシャッと走り出す
先輩達に追い付き追い越せと野心を感じさせるタイトルトラック
むさ苦しい私服姿のステージ衣装も懐かしいなぁ


SACRED REICH - Independent ★★★ (2011-03-19 03:33:57)

時代性を加味したヘヴィネスサウンドに方向転換、まさにパンテラの成功を踏襲する形となりました。きっちりとまとめ上げた感にこじんまりと纏まっ感じもしますがコンクリートに怒りを打ち付ける逞しい筋肉質なメタルサウンドを披露、その中で息づく練り上げられ計算しつくされたクールなイメージも悪くない。2流インテリヤクザ的なメジャーになれないもどかしさがどこか漂いますね、でも今聴いても充分にカッコいいと思います。正調スラッシュが聴きたい方は1stを聴いてください。時代は速さじゃなかったんだよね、このときはさぁ


SACRED REICH - Independent - Crawling ★★ (2013-05-01 18:51:49)

大味にならないタイトさが気持ちいです
流石ですね


SACRED REICH - Independent - Do It ★★ (2013-05-01 19:02:22)

僕には洒落ています
そこが今作の魅力なんでしょう
最後まで聞かせてくれました


SACRED REICH - Independent - Free ★★★ (2013-05-01 18:42:57)

緩急の効かせ方が上手いね
流石です


SACRED REICH - Independent - I Never Said Goodbye ★★★ (2013-05-01 18:58:52)

キャッチーさも映えます
ドラマ性も高めな展開を構築するセンスは流石です
今アルバムのハイライト


SACRED REICH - Independent - If Only ★★★ (2013-05-01 18:50:27)

美しいですね
繊細で叙情的なインストナンバー
歌入りで聴いてみたかったなぁ


SACRED REICH - Independent - Independent ★★★ (2013-05-01 18:40:38)

ノリがいいですね
この疾走感もグルーブも実に心地よい


SACRED REICH - Independent - Just Like That ★★ (2013-05-01 18:45:56)

かつての面影はありませんが
3曲目でこれを聴かされたら今作の方向性を受け入れ腹を括りますね
グルーヴィーなアプローチも新機軸を打ち出しています


SACRED REICH - Independent - Open Book ★★ (2013-05-01 19:00:46)

キレのあるリズム
柔軟な姿勢を見せてくれる今作だからこそ味わえる一曲
気持ちええわ


SACRED REICH - Independent - Pressure ★★★ (2013-05-01 18:53:53)

お洒落なバンドだなぁ
時代背景を巧みに取り入れています
今聴けば個性不足でしょうが逆に新鮮な印象を与えてくれるのでは?
過小評価されているバンドの隠れた一曲でしょう


SACRED REICH - Independent - Product ★★★ (2013-05-01 18:56:54)

このリズムがいいですね
ソロもバッキングもカッコいい
時代性を加味したヘヴィな一曲


SACRED REICH - Independent - Supremacy ★★★ (2013-05-01 18:49:03)

器用な面を見せ付けてくれる
疾走感とグルーブ感が心地よい一曲
ランニングタイムを丁度よいですね


SACRED REICH - Surf Nicaragua ★★★ (2012-06-02 01:55:02)

まずは①のアレンジが実に面白い、アルバムジャケットとの関連性も憎いしタイトルの因果関係もあるんですね。サーフミュージックに乗り重量感の波が押し寄せる様は圧巻です、アレンジセンスの妙がいい感じで効いていますね。サイレンの音を入れサバスのカヴァーが始まったのも驚きましたね。自分達色に染め上げるところも実に憎いです。全6曲入りのミニアルバムですが聴き応え十分の力作ですね。実に清清しいパワーメタルなスラッシュメタルを堪能できる一枚です


SACRED RITE - Rites of Passage Volume Ⅰ - Wings of Pegasus ★★★ (2008-10-16 02:49:34)

パワフルかつメロディアスな疾走ナンバー
叙情的なフレーズを奏でるコテコテのギターも良いが
ベースに耳がいきますね
スティーブ・ハリスとまではいかなくともブリブリとした骨太なプレイで引っ張っている


SACRED RITE - Sacred Rite ★★★ (2011-08-29 03:20:56)

神聖な儀式と言うバンド名が大げさですね。ハワイはホノルル出身のバンドが出しているサウンドはメイデンなどを想起させる正統派ど真ん中のHM/HRスタイルに驚かせれます。全然陽気じゃないもんね。時代背景もありますが音質は醜いし拝借フレーズもチラホラ見えますがメロディを大切にした聞かせるアレンジは見事だしUS産とは思えない湿り気と硬質なサウンドは十分に引きつけるものがあり、煮え切らないサウンドが一山いくつのB級メタルバンドとしての烙印を押した感じもありますが、今作の持つシャープな質感と叙情性を加味したサウンドはヨーロピアンスタイルのHM/HRを好む方なら琴線に触れるでしょう。音質の酷さなどもろともしない迸るエナジーにメタル愛を存分に刺激していきます。いまではベスト盤形式でCD化もされています。正統派マニアなら是非とも体験して欲しいスタイルですね(メロディが駆け上がる①なんてグッときますよ)。モロなパクリもオマージュとして聞き流し楽しめるかは嗜好の問題ですが僕は好きですよ


SACRED RITE - Sacred Rite - Executioner ★★★ (2011-08-29 03:09:37)

ブリブリとしたベースがいいなぁ
伸びやかでメロディックな歌唱にツボを押さえたギタープレイ
US産正統派メタルの隠れた名曲


SACRED RITE - Sacred Rite - R.I.P. ★★★ (2019-08-10 19:34:54)

ドラマティックなパワーバラード
有名になりきれなかった男達だが
質の高さは折り紙つきだ
今なお伝説と語られる初期US産正調HM/HRバンドの真骨頂を味わえる


SACRED RITE - Sacred Rite - Revelation ★★★ (2011-08-29 03:22:36)

長めのギターソロも決まっています
メイデン風なフレーズも様になり
バンドが目指すサウンドを堪能することが出来ますね
スリリングな展開も聴き所


SACRED RITE - Sacred Rite - The Blade ★★ (2011-08-29 03:12:34)

スコーピオンズ風のナンバー
ホノルル産とは思えない湿り気と
正調US産パワーメタル


SACRED RITE - Sacred Rite - Wings Of Pegasus ★★★ (2011-08-29 03:07:53)

パワフルかつメロディアスな疾走ナンバー
叙情的なフレーズを奏でるコテコテのギターも良いが
ベースに耳がいきますね
スティーブ・ハリスとまではいかなくともブリブリとした骨太なプレイで引っ張っている


SACRED RITE - The Ritual ★★★ (2011-09-20 21:57:59)

4曲がスタジオ録音4曲がライブ音源(内2曲は1st収録)と変則的な形でリリースされた2ndアルバムです。音質は相変わらず醜いですがメロディアスな正統派のHM/HRなんばーを披露しています。1stよりも幾分垢抜けたイメージを持ちますね。メロディを損なわないアレンジと転調する展開などにメイデン風の影を残します。ハワイホノルルとは思えないマイナー調のヨーロピアンスタイルなサウンドに驚かされましたね。出来れば全曲スタジオ盤の新曲で聞きたかったですね。前半の攻撃的なナンバーが続く展開は実に心地よいです、そしてLIVE録音の熱さに驚きます、スタジオ盤のショボさよりもはるかに凄味が伝わるのだから彼らの取り巻く環境がいかに良くなかったが伺いしれます。もっと真っ当なレコーディングを行っていればと思わせる佳作ですね


SACRED RITE - The Ritual - 1812: The Battle ★★★ (2011-09-20 22:06:40)

ダークな質感のあるメロディアスなミドルナンバー
音質の醜さが惜しまれますね
ツインギターが奏でる哀愁の旋律にグッときますね
相変わらずベースがブンブンと唸っています


SACRED RITE - The Ritual - Headfirst ★★★ (2011-09-20 22:04:01)

ガッツ溢れるパワフルな疾走ナンバー


SACRED RITE - The Ritual - Ritual ★★ (2011-09-20 22:02:43)

伸びやかなハイトーンが心地よいですね
キャッチーかつメロディアスなナンバー
中盤のリズムチェンジする展開がカッコいいね


SACRED RITE - The Ritual - Teaser ★★★ (2011-09-20 22:00:28)

アルバムのオープニングを飾る勢いのある疾走ナンバー
まくしたてる歌い方もカッコいい
ベースがブンブンと唸りを上げていますね
彼等らしいオーセンティックな仕上がりが素敵です
中盤のインストパートも聞き逃せませんよ


SACRED WARRIOR - Master's Command ★★★ (2017-04-08 18:13:08)

日本国内でも3年遅れの1992年にPony Canyonからリリースされた2nd(4枚目のリリースに合わせて出たような記憶がある)。
QUEENSRYCHEのフォロワー的な立ち位置にいるバンドだが、本家よりもストレートな手法の楽曲構成だが、テクニカルな演奏をビシバシと決めており、高いスキルとセンスを持ち合わせたバンドだと強く印象つけていますね。そこに絡むクリアーでメタリックなハイトーンとIQも高めな楽曲との相乗効果も抜群、不穏なムード漂うイントロから、彼らがクリスチャンHM/HRバンドの系譜たるバンドだと思いださせてくれる⑫まで飽きる事無く聴かせてくれるでしょう。
本家QUEENSRYCHEがよう分からんラインナップと音楽性になり、嘆いていたファンにとっては、このバンド随分と心の隙間を埋めてくれる稀有な存在だったと思いますが、日本ではイマイチ知名度の低い存在でしたね。本物志向で、所謂売れ線ポップな曲無いもんなぁ。そこが取っ付き憎い所なのかも知れませんね。残念じゃ。今聴いてもDIO風の④なんてゾクゾクとさせられますよ。


SACRED WARRIOR - Master's Command - Evil Lurks ★★★ (2017-04-08 18:14:46)

ジェフ・テイトがDIOに加入したみたいな曲ですね
メタリックで艶やかなメロディが映えます
テクニカルなバンドですがスッキリと聴かせてくれます
でも濃いよ
聴き応えたっぷりです


SACRED WARRIOR - Master's Command - The Flood ★★★ (2017-04-08 18:21:11)

クリスチャンメタルとは思えないヘヴィな曲調に驚きますね
そこがこのバンドの魅力なんですが
邪悪な存在と聖なるものを二つの歌声で表現しているも印象的です
ハイクオリティな一曲です


SACRED WARRIOR - Rebellion ★★★ (2017-04-05 14:16:50)

シカゴ出身、キーボード込みの5人編成によるクリスチャンHM/HRバンドが1988年にリリースした1st。いきなりBlack Metalというタイトルの曲で始まり、おいおいおい聴いてたんとちゃうぞ、クリスチャンなんだろうと心配になるのですが、英語の分からない小生には、何を歌っているかは分からないので、モヤモヤはしているのですが、そのままスルーして楽しみます。
クリスチャンHM/HRと言う事でSTRYPER辺りをイメージする方もいるでしょうが、こちらはよりソリッドでメタリックな音楽性で勝負、グラマラスなポップメタル全盛の時代に、この深みのある叙情派サウンドで挑む勇気は流石だと思いますが、アイデアだけに埋没するだけではない、聴かせる面にも気を配りバランスが取れているのも好印象。硬質なナンバーが続く中で大らかなバラードを盛り込み緩急を付ける辺りの演出が憎いですね。一頃はわんさかと溢れていたジェフ・テイトタイプのハイトーンも今となっては懐かしく、今なら新鮮に聴けるでしょうね。プログレ過ぎてQUEENSRYCHEは敷居が高いと思う方には、こちらの方がストレートな手法の音楽性ですので取っ付きやすいでしょう。


SACRED WARRIOR - Wicked Generation ★★★ (2019-12-17 13:15:05)

だれがメインで映っているんだと首をかしげたくなるジャケに購買意欲も殺がれるのが、オープニングから威風堂々としたサウンドで幕が開け、メタリックなハイトーンに圧殺されるという展開に、このバンドは持つ安定のブランド力を感じます。
QUEENSRYCHEフォロワーと見られるが、このバンドは本家のような難解さはなく、むしろ正統性の強さに比重を置いているのが聴きやすさを誘発している、欧州的な光沢のあるメロディ、そこにドラマ性の高い展開を持ち込み、濃密なへヴィメタルサウンドを奏でている。一曲、一曲がBGMとして気軽に聴かせない密度の濃さがあり、じっくりと聴き込む事を進めるが、その割には、似たり寄ったりのイメージを抱かせるのが、このバンド最大の欠点だったんだろう。
それでも、ぶれる事のない音楽性と高い演奏力は、メタルマニアに耳に確実に訴えかけるものがあり、そこに絡むハイトーンヴォイスのシャープな切れ味が、楽曲が持つ魅力を先鋭的に磨き上げている。
それにしてもへヴィメタルの世界は奥が深すぎる、チョイとジャンルや類似性を括りにバンドを探すだけで、魅力的なバンドに出会ってしまいます。探究したらキリがありませんよ。そんな魔境へと誘う音楽性と魅力を併せ持ったバンドでしたね。


SACRIFICE (CANADA) - Forward to Termination ★★★ (2022-12-02 15:05:03)

どうしても日本ではカナダのバンドが大きく取り扱われません。このバンドもスラッシュメタルマニアにとっては外せない魅力的なバンドだった。前作との流れを引き継ぎつつも新しい事にもチャレンジ、危険な空気に圧迫されるようなスリルと殺傷力溢れる暴力的なサウンド、二本のギターは聴き手を脅迫するような睨みを利かせヤバさも倍増と危険極まりないサウンドを構築、その空気感を増幅する喉をヤスリで削るハイピッチヴォイスは神経を逆撫でと、ダイハードなパンクスメタルは前作以上の迫力がある。漲る胆力と構築された世界、メロディアスでありながらも情け無用な暴虐性、痛みを伴う劇音はスラッシュメタルかくあるべきと言いたくなるような魅力に溢れていますね。


SACRIFICE (CANADA) - Soldiers of Misfortune ★★★ (2015-12-23 17:44:54)

トロント出身のカナディアンスラッシャーの代表作とも言える3rd。基本はヒステリックながらも今まで以上に歌い手も楽曲に合わせ抑制を効かせた唄を披露する事により、表情も豊かになった事がまずはプラス要素、更なる深みを魅せるアンサンブルの向上、屈強なリズム隊によるリズミカルなプレイの数々、緩急を効かせた躍動するリズムの上を無駄を排除しコンパクトに纏めながらも魅力的なリフやフレーズを盛り込んだギターは、破壊力満点のサウンドを見事に集約し柔軟な姿勢を見せている。巧みなリフワークを生かし起伏に富んだダイナミックな構成はスラッシュメタルの美点を光らせるものだし、メロデイックだがトゲトゲしく突き刺さるノイジーさが何とも言えない魅力を感じさせてくれます。


SACRIFICE (CANADA) - The Ones I Condemn ★★★ (2018-12-04 12:06:50)

雑誌の評価も低くB級はおろかC級、D級扱いを受けていたカナディアンスラッシャーの再始動一発目のフルアルバム。かつての面影は何処へいったのか、言いたくなるほどソリッドでタイトに生まれ変わっている。SLAYERタイプのスラッシュメタルと知られていたが、激烈に刻まれるリフワーク、重厚なる爆音がウネリ上げるリズムプレイと、明らかにバンドサウンドが向上、マシーンの如き冷徹なるスピード感もひたすらクール、どちからと言えば剛直なるスラッシュメタルだが安易な過去の焼き回しで無いのは好感が持てる。

徹底的にやりきる事で生じる、スラッシュ特有の強面感もグッと顔を出し、その場から逃げだしたくなるような焦燥感にかられるのもポイント。オールドスクールと揶揄されるサウンドかも知れないが、徹頭徹尾やりきる姿には爽快感すら漂いますね。
バンドとしては、過去の集大成的な位置にある復帰作。現時点での代表作と呼べる一品でしょう。


SACRIFICE (CANADA) - Torment in Fire ★★ (2015-10-28 12:57:09)

カナディアンスラッシャーの記念すべき1st。上手いんだか下手だか微妙なリズムのズレも気になるが勢い重視の荒削りな演奏もスカッとするような心地よさがあり、なんだかとても心地よい。そこに上ずり気味の歌声が乗っかるのは同郷のエキサイターを彷彿とさせる部分があり直球勝負のアグレッシブなサウンドは、なんだかんだ言っても魅力的だ。音質の悪さや稚拙な面が気になる人には進めませんが、グイグイと押しまくるエッジの立ったスピーディーなギターワークを軸に快活さも備わった若い演奏は全てをぶった切るが如きスリルがあり気合いの入り方も相当なものでしょう。ある意味、過激さとスピード感を追求したスラッシュメタルの魅力が詰まった一枚。年に一度を聴いて初期衝動を呼び覚ます一品でもありますね


SACRIFICE - On the Altar of Rock ★★★ (2023-04-12 10:44:26)

サクリファイスというバンド名が多すぎる。名前ってノリでつけたら苦労するよな。こちらはスイスのサクリファイス。マイナーレーベル&アルバム一枚で消えた為にイマイチ認知度は低いが、NWOBHM仕込みの哀愁メタルはJPやシン・リジィからの影響も強く英国テイストを下地にスイスの風を吹かせています。
適度にパワフルでメロディックなスタイルは、日本人好みと言えるサウンドを奏でており、何よりメタルに対する真摯な姿勢、その愛情溢れるパワフルかつメタリックなサウンドは、音質のショボさどモノともしない勢いがあり、電車相撲で押し切る無作法は無し、しっかりと道筋を立てガタビシ列車に揺られるスリルを覗かせている。
芸の細かいアレンジ、そして歌メロがしっかりしている点も評価したいですね。個性不足かも知れないが、定番と呼べるスタイル、1985年というヘヴィメタル旋風が巻き起こった群雄割拠ひしめく時代、スイスという小国から有望なバンドが登場した事実に興奮しますね。

このバンド、ある時からJADEと名前を変えて活動、その後アルバムを一枚リリースしています。その変遷も追いかけたいですよね。


SACRIFICE(日本) ★★ (2008-02-05 06:37:00)


METALIZATIONなるイベントなんかもありサクリファイスを聴くと当時の日本のスラッシュシーンを思い出します
OUTRAGEに始まりLAWSHEDやWAR PIGSなんかがHOWLING BULL RECORDSからデビューしたのではないのでしょうか


SACRIFICE(日本) ★★ (2008-02-09 04:21:00)

SHELL SHOCKは割と前衛的なスタイルが身上でしたね。
今の若い人が聞いても楽しめると思います
NWOBHMの影響を感じさせてくれるSACRIFICEは今でも妙に聴きたくなります
ドスの効いた唄とツボをつくギターが好きでした
でも本当に英詩の乗せ方が苦手で複雑な気持ちになります


SACRIFICE(日本) ★★ (2010-06-18 16:10:00)

幻の1st再発決定です
嬉しいですね


SACRIFICE(日本) - CREST OF BLACK ★★ (2010-06-18 16:45:00)

ジャパニーズスラッシュシーンの礎を支えたバンドの記念すべき1st
重々しくも荒々しいNWOBHMに根ざした楽曲はどれも重量感に満ち溢れ聴き手を魅了します。アルバムを通して聴いたあとの心地よい疲労感、一筋縄ではいかないSE等で工夫されたアレンジ、ともに日本が海外に胸を張れるクオリティを誇っていると思います。
聴き手の嗜好もあるでしょうがドスの聴いた歌声を披露する杉内哲のVoスタイルが評価の分かれ目でしょう。CD再発される際は是非とも聞いてもらいたいですね、万人受けすることのない正調スラッシュ/パワーメタルのカッコよさを体感して欲しいです


SACRIFICE(日本) - CREST OF BLACK - DESTROY ★★★ (2009-10-30 02:40:36)

破壊力抜群のアグレッシブな疾走ナンバー
ザクザクと刻まれるリフワークが素敵です
杉内の咆哮もカッコいいですよ


SACRIFICE(日本) - CREST OF BLACK - FRIDAY NIGHTMARE ★★ (2009-10-29 01:16:40)

子守唄で有名な曲のSEから
杉内の咆哮へ
重々しいヘヴィロックナンバー


SACRIFICE(日本) - CREST OF BLACK - ILLUSORY SCENE ★★ (2010-06-18 16:53:33)

美しくももの悲しいインストナンバー
アルバムの中で異彩を放ちます
アルバムにおけるミステリアスさに拍車を掛けてくれますね


SACRIFICE(日本) - CREST OF BLACK - LUCIFER SMILES ★★ (2009-10-30 02:38:02)

ワイルドかつヘヴィなミドルナンバー
懐かしいスタイルの楽曲ですが良いですね


SACRIFICE(日本) - CREST OF BLACK - REDRUM ★★ (2010-06-18 16:16:28)


ズンズンと迫る重量感がカッコいい
わりとキャッチーなナンバー
NWOBHMの香がします


SACRIFICE(日本) - CREST OF BLACK - TANK ★★★ (2009-10-27 04:55:03)

曲名が表すような暴走HM/HRナンバー
まんまタンクやモータヘッドを想起します
メロディアスなギタープレイもさることながら
ドスの聴いた歌声が印象的でした
重く荒々しいスラッシーなナンバーは今聴いても熱いですね


SACRIFICE(日本) - CREST OF BLACK - WARFARE ★★ (2010-06-18 16:28:13)

アルバムのラストを飾る不気味でヘヴィネスさを強調したナンバー、リズムチェンジし速くなる展開も悪くない
あとは杉内の歌い方に嗜好が分かれるのではないでしょうか
詞の乗せ方がね


SACRIFICE(日本) - CREST OF BLACK - WITCH HUNT ★★ (2010-06-18 16:49:04)

重くうねりを上げるヘヴィネスさがカッコいいです
ドスの聴いた杉内の唄ダークな色合に染め上げます


SACRIFICE(日本) - TEARS ★★ (2008-02-05 06:21:00)

前作の延長線上にあるパワーメタルサウンドがカッコイイ3RD。
あとはVOの好みが全てのような気がします。
しかしザクザクとしたヘヴィなギターとメロディアス具合のカッコイイこと
荒々しい疾走ナンバーの男気たるや漢メタルだなぁと思います


SACRIFICE(日本) - TEARS - BREAKING THE SILENCE OF THE NIGHT ★★★ (2011-05-15 01:59:28)

お得意の暴走HM/HRナンバー
バキバキ・ゴリゴリとしたサウンドが全てをなぎ倒しながら突き進みます
カッコいいなぁ
日本人的な繊細さは欧米のバンドとの画一性を感じさせてくれます
日本人だから聴いてくれないのなら残念至極
首が疼きますね


SACRIFICE(日本) - TEARS - BROKEN HEROES ★★★ (2011-05-18 02:05:20)

ザクザクと刻まれる重量感がたまりません
杉内のドスを効かせた歌声も一歩も引かずに対峙する姿が頼もしい
長短に感じさせないアレンジも見事
ドラムもカッコいいね


SACRIFICE(日本) - TEARS - NEVER LAND NEVER AGAIN ★★ (2011-05-15 01:56:51)

重厚なアンサンブルが重苦しくのしかかります
説得力を増したヘヴィネスが聴き手をねじ伏せるでしょう
ザクザクと刻まれるギター
扇情的なフレーズを奏で魅了しますね

唄の処理の仕方が苦手です


SACRIFICE(日本) - TEARS - TIME SLIP THROUGH IN FRONT OF YOUR EYES ★★★ (2011-05-18 02:08:29)

イントロではコブシを振り上げ
一気にヘッドバンキング
重量級の疾走ナンバー
吐き出す杉内のパワフルヴォイスも
インスト陣が叩きつける一体感溢れる攻撃性も素晴らしい
スラッシーさの中にNWOBHMを感じさせるのも良いですね


SACRIFICE(日本) - TEARS - YOUR SOUL ★★ (2011-05-15 02:02:58)

重心低くうねりを上げて突き進むリズムが印象的ですね
パワー漲るミドルハイナンバー
王道を行く展開も様になっています
流石はサクリファイス


SACRIFICE(日本) - TOTAL STEEL ★★ (2008-02-05 06:13:00)

国内のスラッシュシーンを支えたHOWLING BULL RECORDSから発売された2ND。MORTORHEAD、TANK、VENOM、といったNWOBHM勢からの影響をモロに感じさせるゴリゴリの突貫スラッシュサウンドがカッコイイバンドでした、それでいながらもメロディアスなギタープレイが印象的で胸にグッと迫ってきます


SACRIFICE(日本) - TOTAL STEEL - CLUMSY LIFE ★★★ (2011-05-23 03:29:02)

重々しいイントロからのテンポアップ砂煙上げ突進する様がカッコいいですね
NWOBHMの薫りも彼らならでは
ザクザクと刻まれる爆音が心地よく刺激を与えてくれます


SACRIFICE(日本) - TOTAL STEEL - COLD STORM ★★★ (2011-06-04 02:26:27)

N.W.O.B.H.M.の流れを汲むスラッシーな正統派ヘヴィメタルナンバー
アルバムのラストソング
ザクザクと刻まれるギターリフが印象的です
堂に入った歌いっぷりも実に頼もしい


SACRIFICE(日本) - TOTAL STEEL - DANCING DEATH VALLEY ★★★ (2011-05-23 03:37:46)

NWOBHMの流れを汲むスラッシーな正統派HM/HRナンバー
重量級のギターが心地よいですね
適度な疾走感と重さも良いです


SACRIFICE(日本) - TOTAL STEEL - DON'T WANNA BE BACK IN BLACK DAYS ★★ (2011-06-04 02:25:06)

ゴキゴキバキバキとしたヘヴィネスさと分かり易いメロディが印象的
ジリジリとしたギターの音色もかっこいいね


SACRIFICE(日本) - TOTAL STEEL - FIGHT TO BE FREE ★★ (2011-06-04 02:20:07)

アルバムの7曲目
肩こりするくらい重量級のナンバーが並ぶので
この疾走感は印象的です
LIVE映えするでしょうね


SACRIFICE(日本) - TOTAL STEEL - INS & OUTS ★★★ (2011-06-04 02:18:30)

重量感たっぷり
砂煙り上げ突進してきます
小細工無用なパワーの中に日本人的なキメ細やかさを感じさせます
質実剛健パワー漲る漢のメタルナンバー


SACRIFICE(日本) - TOTAL STEEL - ONE NIGHT KING ★★★ (2011-06-04 02:14:21)

重量感溢れるヘヴィなミドルナンバー
初期の作風に近いダークな面も見受けられます
ベースがブンブン唸っていますね


SACRIFICE(日本) - TOTAL STEEL - TOTAL STEEL ★★★ (2011-05-23 03:34:56)

摩擦度の高いギターワークと埃っぽさがTANKなどを想起させます
日本人ならではの繊細なタッチを生かしたギターソロは聴き所
NWOBHMの流れを組むスラッシーなナンバー


SACRILEGE(UK) - Behind the Realms of Madness ★★★ (2022-04-27 17:08:05)

スラッシュメタル後進国だった日本だけに、今以てマイナーな存在に終わっている、英国産極悪クロスオーバースラッシュメタルバンドの記念すべき1st。DISCHARGEとSLAYERの融合等と例えられる機会の多い今作は実に独創的なウネリと凶暴性を有している。闇に魅入られたサバスティカルな地を這う蠢き、峻烈なるビートと刺激的な音像、そのヒステリックで暴力的なサウンドながら、英国由来の湿り気のある根暗な感性を楽曲にドップリと落とし込み、単なる過激さ命のハードコアパンクストは一線を画す高い音楽性を披露しています。
紅一点の女性シンガー、リンダ”タム”シンプソンも無駄に凄むことなく咆哮、その刺激的な歌声はパンキッシュな感性に彩られ迫力十分。このバンドの個性は音のみにあらず、やはり女性シンガーを立てた事が大きいだろう。
アルバム毎に音楽性はチェンジするために、少々混乱を招く可能性もあるが、ここで聴ける純粋無垢な弾け飛ぶ感性、ハードコアパンクストとして鍛えられたバンドが次に邂逅したのが新進気鋭のスラッシュだったという事なのだろう。
こうして改めて聴くと、このバンドがいかに後続に影響を及ぼしたかが伺いしてる。それ故に、知名度の低さにもどかしい思いを味わうが、今やカタログ雑誌を買いながら音楽を聴く時代でもないので、再考される機会もあるでしょう。

この野蛮で刺激的なサウンドながら、英国由来のねっとりとした情緒とダークな質感、暗く湿った音像を切り裂く破れ被れな演奏、安易にクロスオーバースラッシュメタルという言葉を使いたくない、唯一無二の個性を有している。○○からの影響を高次元でやり切ったバンドのセンスに脱帽です。

今ではデモ音源プラスで復刻盤も出ているのでマニアならずとも手に取って欲しい、歴史に埋もれている名盤でしょう。


SACRILEGE(UK) - Turn Back Trilobite ★★★ (2022-12-03 12:47:02)

アルバム毎に音楽性が変るバンド、今作もモデルチェンジをはかり聴き手を驚かせている。アルバムタイトルを直訳するならば、三葉虫を元に戻すという意味になる。これこそが今作のテーマであり音楽性の変更の意味にも繋がる。
所謂ドゥームロック的なアプローチに進むのだが、それは北欧のCandlemassなどの息吹にも似た感覚があり、メタルバブルの終焉を尻目に、全く違うアプローチでシーンを切り開こうとした、その気概と先見の明には目を見張りますね。
単なるサバスフォロワーのような安直な手法をとらない確信的なアプローチ、ウネリを挙げるファットなギターは鋭く聴き手の感性を抉り、地を這うだけではないギャロップビートで攻撃性もアピール、初期のダーティさもあったスラッシュビートは一切出てこないので寂しさもあるだろうが、当時としてはまだまだ未開の地である90年代型のシンドゥームロックへの布石となる音楽性を高次元で提供している。深遠なる神秘の世界へと誘う③など、叙情的なメロディとオカルトストーリーテラーの嘆きを抱えながら唄うリンダ嬢のパフォーマンスもハマり、今作の成功例と一つと言えよう。
ただ、彼らの代名詞とも言えるスピード、そして燃えたぎるエネルギッシュなハイエナジーサウンド、そういうものが一切無いのは実験的過ぎたろう。メロウなパートが強くなりすぎた、根幹にあるメタルスピリットは変らないのだろうが、早すぎた変革とも言える。
ほどなくしてバンドは解散。音楽性の変遷が影響を及ぼしたのかは分からないが、このサウンドがシーンに与えた波紋はけして小さいモノではないはず、英国の伝統美、そしてドゥームロックからNWOBHMへの系譜を知りたいのならば手にした方が良い歴史に的な価値のある一枚である。ドゥーム系が苦手な人にはとっつきやすいだろう、ギターも立っているし、何よりドンヨリ系ではなく起伏のある展開も多く一曲の中にドラマが存在する。メロディアスさも十分にある、それだけに聴かせる場面は多い、ドラムも手数が多いから高揚感も十分に感じるでしょうね。
歴史に埋もれたが重要な意味を持つ一枚でしょうね。


SACRILEGE(UK) - Within the Prophecy ★★★ (2022-04-29 13:09:33)

前作の音楽性をグッとメタルよりに推し進めた2枚目。オープニングからサバスティカルな影響を強く押しだし、その攻撃性とおぞましい暗黒テイストを交互にアクションさせることで独自性を高めている。
不気味なカヴァーアートが示すようなドロリと黒く濁った感性が、ゼラチン状にまとわりつき、鋭さを増した音楽性に絡みつきます。
リンダ嬢の唄い回しも咆哮するわけでも、カミソリシャウトでもない、しっかりとメロディを追って歌い上げるタイプであり、従来イメージされるスラッシュ系のシンガーとは一線を画す存在、女性らしい表現力を損なわない歌声に、悪魔的なサウンドに囚われた堕天使の如く神々しい光を放っています。
その魅力はクリアーなギターが飛び出す③のような楽曲でも存分に発揮され、このバンドの特異性を存分に見せつけている。スラッシュ的な要素もあるが、リズム隊はオーセンティックサウンドを構成しており、前作とは違うアプローチを取っている。
ある意味、禍々しいギターサウンドが、得意のスタイルを牽引しているという事なのだが、ワンパターンに陥らないアイデアと分厚い音像で迫るギターサウンドはバンドの肝でしょう。
無垢な感性を爆発させたUKクロスオーバーサウンドの凄み、禍々しくも美しいタフなサウンドは、加速度を増しながらもメロディアス、暗く湿った英国様式美にも通ずるスタイルと血なまぐさい暴力的サウンドの融合、後続に与えた影響を考えると、今もってしても多くのバンドが束になって勝負しても寄せ付けないだけの、個性とパワーを有していると思います。
Witchfinder GeneralとZnowhiteが合体したようなと言って食指が動いたマニアならば聴いて損はしないでしょう。
ありきたりのサウンドに飽きたマニアにもすすめたい一枚ですね。こういう音楽性はメタルバブル弾ける1987年に作り上げていた事実に驚嘆するでしょうね。


SADUS - A Vision of Misery ★★★ (2017-11-17 14:05:52)

やたらとフレットレスベースが持ち上げられるバンドとして有名なのですが??
個人的には1992年によくぞ、ここまでスピードに特化したベイエリア風の典型的なスラッシュサウンドで勝負を掛けてきたなぁというのが最大の聴きどころ。爆音を轟かす中でも、二本のギターが軸となり、暴力的な音楽性の中でもメロディックなパートを担ったりと個性的なプレイを披露。また以前にもましてテクニカルな要素も大きくなり、激烈なスピード感と不穏な空気が爆発するが如きなパワーとエネルギーに悶絶。無愛想だが無機質なマシーンの如き正確無比なプレイの応酬に耳が持って行かれます。
良く動きまわるベースも凄いが、やはりドライブ感溢れる手数の多いドラミングが加わることで、このバンドにしか出せないグルーブが熟成される様にスラッシュメタルの醍醐味を味わえると思います。


SADUS - Chemical Exposure ★★★ (2017-11-15 01:34:51)

1988年にリリースした1st『Illusions』を1991年に権利の関係なのか名前が変わり再発されたのがこちら。とにかくスピード重視の作風にテンションも上がりますが、後のスタイルを考えると若さに任せた青臭さが微笑ましいですね。TestamentやDeathのような音楽性に留まらず、Sebastian BachのソロにArtensionなどにも参加したフレットレスベースの使い手、スティーヴ・ディジョルジオが居たりと、テクニック的にも魅力があり、そのスピード重視のハイテンション極まりないプレイにフレットレスベースが絡むという変態的な要素も強めだが、スピードだけに巻き込まれずにメロディを殺さない演奏力というのが一番の魅力。
正直スラッシュに、このベースが合うのかという疑問は、この時点では拭えないが、個性的なサウンドとして一役買っているのは間違いないでしょう。矢継ぎ早に繰り出される暴力的なスピードナンバーの数々に圧倒されるでしょうね。よう動き回るベースだわな。それらを巻き込んで皆が一丸となり走り出していますよ。クールなアイデアですね。


SADUS - Chemical Exposure - Certain Death ★★★ (2018-07-02 13:07:11)

読めない展開が面白い
へヴィでアグレッシブなスラッシュナンバー
90年代的な生々しさがエエ


SADUS - Swallowed in Black ★★★ (2017-11-15 01:53:33)

自主製作盤の1stがチョイとした話題となり、ROADRUNNER傘下のR/C Recordsよりリリースされたのがコチラ。前作同様、リフとリズムが相当前のめりに突っ走る暴力的な音楽性を披露。そこに切迫感に満ちたハイテンションボーカルが絡み、異常なまでの緊張感を生み出す事に成功。
すべてを飲み込むブラストビート気味のドラミングも超強力で、聴きていてゾクゾクと煽りたてられます。スピードに特化した狂乱のハイクオリティな演奏力に支えられた楽曲は前作よりも起伏に富んでおり、緩急による、ふり幅を設けたのも功を奏していますね。こういう楽曲を聴くとマシンガンで大量虐殺を行う非人道的で凄惨な画が思い浮かぶのだが、その血生臭いまでの陰惨さがスラッシュメタルの魅力なんでしょう。本能大解放。狂乱の宴ですね。こちらの理性を奪う程のスピード感にただただ圧倒されました。


SADWINGS - Lonely Hero ★★★ (2021-08-13 13:31:36)

北欧はスウェーデン産の正統派HM/HRバンドが1985年にCriminal Responseリリースした1st。Criminal Responseと言えばEbony傘下ですから、その時点で危険を察知した方は撤退を進めます。粗くバランスの悪いミックスと2.3日で終わったんじゃないのかと思わせるレコーディング、毎度おなじみの奴です。

北欧と言えばクラシカルテイストとDPやRAINBOW、MSGと言ったバンドからの影響を想像するでしょうが、このバンドのご多分に漏れず、そういったバンドからの世界観を踏襲した泣かせのメロディが勢いよく弾け飛ぶHM/HRサウンドを披露。NWOBHMの影響もありありとした音楽性、その中にはキーボードを大導入した北欧版JP風味もある、それだけに、バランスの悪い音質の中をかいくぐってでも聴きたいと思わせる魅力はあるのだが、初心者にススメづらい黒帯サウンドであるのも事実。

また中には似たようなスピードナンバーも散見できるため、余計にマイナー臭に拍車を掛けている。それにヨーロッパがアメリカに渡りアメリカンナイズドの極致のようなアルバムで成功したため、北欧メタルのフォーマットがおかしな解釈をされてしまいがちな状況がある為に、垢抜けないがパワー漲るワイルドロックの中を泣かせフレーバーが一陣の風となり吹き抜けるスタイルこそ、元祖北欧メタルだと言いたい。ヨーロッパの3枚目はアメリカン過ぎる。

ゴールデン番組のMCの千鳥よりもいいが、やっぱり相席食堂の千鳥が好きだ、今ちゃんの実は時代のロケを思い出す、そんな価値観をメタルの世界に落とし込めるマニアならば、分かっていただけるでしょう。

全8曲、30分にも満たない北欧ロック一代絵巻、スピードナンバーありバラードタイプあり、ノリのよりロックありの究極のインディーズアルバム。ドラムの音が腹正しい、ベースなんて聴こえないぞ、ヴォーカルは風呂場で録音したのかと、欠点を上げればキリがない、しかしここには愛すべき音楽が詰まっとる。マニアならずとも立ち上がらせるパワーもありますので、北欧メタルの興味のある猛者ならば一度はトライして欲しいですね。でもメディア偏重の人からすると、お前の耳は千切れとると叱られるでしょうね。こんなもんススメるなだよなぁ。


SAEKO - Above Heaven, Below Heaven ★★ (2010-02-13 04:38:00)

大阪のバンド、フェアリーミラーのVoだった女性シンガーSAEKOが単身ドイツに渡り
METALIUMのラーズ・ラッツのバックアップを受け制作された記念すべき1st
女性らしさを前面に出し事のなく化粧ッ気等も微塵も感じさせない漢メタル。
ジャーマンメタルらしいパワフルなサウンドに日本的エッセンスをまぶし
軟弱になる事無く女の部分を打ち出さない姿勢に頭が下がります、シナジー等が
好きな人なら難なく楽しめる事ができるかと思います。あのハーマン・フランクもゲスト参加しているパワフルな疾走ナンバー、天上天下唯我独尊と歌う⑦オープニングを飾るメロディアスな正調ジャーマンメタルナンバー①やキャッチーさも併せ持つ⑤女性らしい優しい歌声が魅了するバラード④⑨フェアリーミラーのリメイク②等がオススメですね。正統派HM/HRがお好きな方なら楽しめるかと思います、個性不足ではありますが、日本人、女性と偏見を持つ事無く手にとって欲しいですね。


SAEKO - Above Heaven, Below Heaven - Nature of Mortality ★★★ (2010-03-08 04:29:59)

ガッツ溢れるジャーマンメタルナンバー
この男前なサウンドに負けないパワフルな歌声
女性だから云々で語って欲しくないナンバー
巧みな表現力を生かした歌声は見事です


SAEKO - Above Heaven, Below Heaven - Sins for the Gods ★★★ (2010-03-08 04:26:48)

メロディックなジャーマンメタルナンバー
この頑固一徹なパワフルさがなんともいえません
SAEKOの歌声がアクセントとなり曲調に起伏をもたらしている


SAHARA - Going Crazy ★★★ (2022-12-16 14:26:11)

同時期にデビューしていた女性シンガーのいるSARAYAと混同した時期がありましたが、こちらはアメリカ産の叙情派HM/HRサウンドを轟かせるバンドの1st。キーボードのセンチネルことダイアン・アレンズの華麗なるキーボードと、女性らしい凜とした佇まいから発せられるパワーヴォイス、その美声にウットリとさせられます。この2枚看板の圧倒的な存在感、そのパフォーマンス力に釘付け。リリースが1992年ですからね。今となっては早すぎた登場となります。80年代でもダメ、今が旬でしょうね。成熟しきったメタルシーンにおいて、かつて、ここまで完成度の高い女性がメインを張るバンドなど、そういるモノではありません。
センチネルの奏でるドラマ、そして、リズ・ヴァンドールが歌い上げるメタル一大叙情詩の美しさ、メロディックなメタルが好きで、複雑すぎるドラマはチョイと、と思うマニアにはドンピシャのサウンドである。
RAINBOW路線を継承するド硬派メタルバンド、その媚びを一切売らない姿勢には感服ですね。

とにかく唄が上手いです。ロックなのですが、妙にドスを効かせたりオーバーな唄い回しなど皆無、HEARTのアン・ウィルソンがメタルを唄うという感じ、これほどしなやかで、女性らしい色香を感じさせつつもパワーダウンしない女性シンガーを知りません。
発声法でどうにでもなるグロウルとはワケが違います。これは実力が如実に表れるフロントマンたる重責を見事に果たしていますね。

どんなにセンチネルがメタル一大叙情詩を描いても、期待に応えるフロントマンがいなければ成立しません。ワタクシは、この声に圧倒されました。レザー・レオーネは男勝り。アン・ボイレンもそうだろう。リズは、そこじゃないところで勝負して打ち負かしている。女性にしか出せない魅力、素晴らしい歌い手だ。

聞き惚れるていると、気がつけばセンチネルの書き上げたリリカルなファンタジックメタルの壮麗なる世界観に魅了されるでしょうね。
2枚看板を押し上げるように、そこを支える3人の男性も頼もしい限り、何度聴いてもカッコイイんだよなぁ。


SAIGON KICK - The Lizard - Love Is on the Way ★★★ (2024-09-13 15:13:07)

とにかくハード系アーティストがバラードをシングルカットして軽くヒット
そういう図式が80年代中期から後期にかけて一つのパッケージになっていました
この曲もそのパターンです
恐らく最後の成功例と言える92年のヒット
狙いすぎですが懐かしい
もはやどんなバンドかなど関係ないスタイルの楽曲だ


SAINT - Time's End ★★ (2016-09-26 12:50:06)

なんとなくバンド名から推察出来るオレゴン州出身クリスチャンHM/HRバンドが1986年にリリースした1st。のっけからJP風味満載の楽曲で幕が開け、そのまま最後まで突き進むヤリきり感が清く『Point of Entry』あたりのアルバムに収録されていても気がつかない程のクオリティを保持、まさに本家に肉薄する勢いだ。手触りのよいキャッネスさや単純明快な疾走感はないが、メタルってのはこういう曲を指すんじゃないのと言えるミドルナンバーの数々に大いなる期待感を抱かされますね。生粋のJPマニアを自負する猛者なら手にとって本家との比較をするのも楽しみでしょうね。単なるフォロワーで片付けるのは惜しいと思いますよ。


SAINT - Too Late For Living ★★★ (2016-09-26 13:13:20)

シンガーのジョシュ・クレイマーのパフォーマンスがロブを彷彿とさせる事でマニア筋の間で話題になったバンドの2nd。本家が『TURBO』から『RAM IT DOWN』だっただけに、こちらは初期の匂いは発散しつつも時代性にアジャストした作りになっており、ある意味、こちらの方がらしいんじゃないのかと思える程の完成度を披露。モノマネではなく、この声ならやっちゃう方が無難だろう、イヤイヤむしろ無理に避ける方が不自然だよ、言えるほどのロブ・ハルフォードな歌声を存分に生かした厳つ目の楽曲は、全てにおいて前作を凌ぐ出来栄え、また力んで歌うだけでない⑤のような肩の力を抜いたナンバーにおける憑依ぶりには目を見張りますね。JPのモノマネだとマニアから激しく言われたら、ギャフンとしか言い返せませんが、でもこのレベルでやられると文句も出ませんね。似ているけど、やっぱり違うんだよなぁ、でもソックリなんだよなぁ、と微妙な空気を味わい、彼らのオリジナルティな部分と本家に肉薄するダイナミズムを楽しみたいですね。


SAINT - Too Late For Living - Too Late For Living ★★★ (2024-02-17 03:48:20)

本家JPのアメリカンナイズドアルバム
TURBOからのボツ曲です
デモですなんて言われたら信じてしまいような88年らしい一曲
この声もロブですよね


SAINT VITUS - Born Too Late ★★★ (2021-06-23 13:52:30)

長年バンドのフロントマンを務めていたスコット・リーガースがバンドを脱退。後任にTHE OBSESSEDのワイノが参加、その影響もあるのか、前作とは打って変わって幻惑するリズムがのたうち回る初期のスタイルへと帰還、まさに元祖ドゥームロックに相応しいサウンドを轟かしている。
こうなるとデイヴ・チャンドラーのギターも熱を帯びている、前作のような空を切り裂く暴れっぷりもイイが、やはりこっちなんだろう。
このバンドは、ドゥームと言っても暗黒主義ではない。もっと庶民的でロックなメッセージ性がある、特にマニアの間では話題となった①の歌詞など、彼等の身上を明確に打ち出しているだろう。

個人的な記憶では1986年にドゥームと言う言葉で、初期型サバスを形容する人が周りにいなかった。90年代入るくらいから聴きだした言葉と認識している。そういう背景もあるのだろうが、彼等を受け止めてくれるシーンなどなかったろう。アメリカでは全くウケなかった80年代、彼等に生きる道を与えたのはヨーロッパのシーンだったことを忘れてはいない。
一体いつからサバスが崇め祭られたのか、なぜ、そうなったのか皆目見当もつかないが、このバンドにとっては苦難の連続だったろう。

必要最小限の表現方法を用いるリズム隊も行間を生かし緊張感のあるプレイで魅了、けして熱量は高くないが十分エネルギッシュと感じさせるのは流石、弾力性のあるヘヴィサウンドを司るギターも、病的な神経戦を繰り広げブルース臭も沁み込んだ旋律をうねらせる。
不思議な踊りでマジックポイントを奪うように、彼等のサウンドは我々の理性を侵食してくる。それは魔術的ではないかもしれないが、妖しげで摩訶不思議な唯一無二の世界観に、このバンド特有の魅力を感じさせてくれますね。
筋金入りのドゥームマニアにとってはアイコンのような存在である彼等、これからドゥームに挑戦したいと思う若い人には、80年代の不遇エピソードも込みで、このバンドと対峙してもらいたい。
誰にも聴いてもらえないのに信じることをやり切る姿にメタルな精神性を強く感じます。これぞヘヴィメタルでしょう。


SAINT VITUS - Hallow's Victim ★★★ (2021-06-22 17:54:43)

元祖アメリカンドゥームロックの重鎮としてマニアから絶大な支持を受けるバンドの2nd。ある意味、ドゥームファンにとっては最もらしくないと思われている一枚。確かにスローナンバーも存在するが、アップテンポされた曲の方が多く、特に④などは3分にも満たない曲であり、パンキッシュな魅力を撒き散らしながら加速度と激しさを感じさせる曲まで用意してきた。
個人的には、この路線も好きだし、彼等がルーツとしているのはサバスだけではなく70年代的JPからの影響もあるという事を知らしめているようで問題は生じていない。NWOBHMからの派生、そしてサバスティカルな要素も孕み、シーンの中核にレトロな感性を持ちこみ攻め込んできたと解釈したい。SSTに席を置いていると言うのも影響しているのかもしれません。

ドゥーム初心者には実に親しみやすい音だろう、重苦しいグルーブと適度な疾走感、合い間に挟まれる粘度の濃いスローナンバーは焼け付くように聴き手の感性にドロリと絡んでくる。
もうちょっとネジくれた倦怠感マックスのサウンドの方が初期サバスだろうと思う人には、物足りなさはマックスだ。
走り過ぎだよ、おっかさんと苦言も出るだろう、しかし個人的には、このスピード感もありだし真正ドゥームと言うよりは、70年代的なサイケ/ガレージ/ドゥーム/パンクメタル的な発想で楽しんで欲しい。

走り過ぎでドゥームじゃないで切り捨てるには惜しいバンドサウンドなんですよねぇ。あまりブルース臭を感じさせないのも好きなのです、賛否の分かれる作品だろうし、らしさも希薄である。早くも問題作である。それでも千切っては投げる倦怠感も悪ないぞ、このドロリとした病的な感性が走るのも悪ないぞと言いたい。
なによりシンガーの声質的にはドロドロ系よりも似合っていたと思う。そして疾走感はメタルの魅力を体感させる重要な要素ですからね。


SAINT VITUS - Saint Vitus ★★★ (2021-06-22 17:20:13)

アメリカンドゥームロックのアイコンと呼んでも差し支えのない伝説のバンドによる1st。
今の若い人は信じないかも知れないが、オジー編成のブラックサバスと言うのは80年代的には非常に古臭い音でアリ、ベルボトムにブーツなんて、当時のメタルファンにとっては究極のダサいファッションであったと同時に、サバスも完全に時代遅れのイケていないサウンドだった。
浮かれまくる80年代にサバスなんて聴いている奴は、よっぽどの物好きというくらいの異端児扱いである。
そりゃそうだ、商業誌は、あの手のバンドを切り捨てお金になる華やかなものに飛びついたのだから。
サンセットストリップの裏街道で活動を続けるSSTレコードを立ち上げたグレッグ・ジン、このバンドは、そのSSTからリリースされている。
既に時代遅れのサウンドを真っ向勝負で展開した気概、そのロックに対する真摯な姿勢に疑念を挟む余地はない。グランジブームが起こった時に、まさか、初期サバスがあんなにもてはやされ不自然なくらいに『俺、昔からサバスのファンなんだ、やっぱオジーは別格だよと、寝言を言いだした奴らの滑稽な顔を忘れる事は出来ません』どんだけ権威にひれ伏し、ミーハーなんだとヘドが出る思いでした。ヘヴィメタルの世界にそんな奴はいないと思っていたら、対立するような情報がないだけに、一番ヤバい集団が集まっているのがヘヴィメタルの世界だったことを思い知らされる。

このバンドは、そんな時代遅れも甚だしい84年に今作をリリース。こんな音を受け止めてくれるクラブシーンもないし、レコード会社もないなかでSSTが手を差し伸べたのはエポックメイキングな出来事だと思っています。
まさに初期型サバスサウンドが降臨しています。神々しいまでに黒い光を放ち、ドラッグカルチャーを押し上げるような、激重リフのうねりに精神が侵食されます。
引きずるような重苦しいリフ、そしてリズム隊はリズムカルなフレーズを叩き出し楽曲に勢い一体感を生み出している。アッパーな①でテンションもあがるのだが、真骨頂とも言える混沌としたドゥームサウンドが顔を出せば、暗澹たる世界にズブズブと沈み込んでいきますね。
個人的には①で掴み、以外とキャッチーな②が勢いをせき止めることなくドゥーミーな世界へ自然に導いているのが凄いと思っている。初心者が聴いても耐性が出来上がるような構成が見事だと思っているし、思春期真っ只中のワタクシにとっても馴染みやすい点でした。
墓標とするのは暗黒サバスです、80年代中期に、ここまでやり切っていたのは彼らくらいでしょうと言いたくなるくらい徹底しています。中々ドゥームが好きだいう筋金入りのマニアに出会う事も少ないのですが、メディアに踊らされるだけではない、本物を味わいたいライトリスナーに挑戦して欲しい一枚です。


SAINT VITUS - The Walking Dead ★★★ (2021-06-22 17:34:59)

今では2ndとカップリングなって聴ける機会もあるし、DVD付きで単品としてもリリースされたらしいが現物を見たことがないので不明、1stリリース後に世に出た3曲入りのEP。ちなみにオリジナルでは②曲目がラストに出てくる。

実際は①②とアップテンポした疾走ナンバーが続き、脱ドゥームと言うのかシーンへの接近を図っているように感じる。とはいえ出している音は時代錯誤なローファイな音質、英国的な陰りのある疾走ナンバーはNWOBHMからの影響もたっぷりと含ませ、そのリフの嵐は聴き手の感性を滅多切り、そしてギターとステゴロで殴りあるリズムプレイも極上のグルーブを叩き出し柔軟な変化を魅せている。
本編の真骨頂は、ここでは②である11分超えの表題曲でしょう。徹底的に無駄を排しシンプルに鳴らすことで不気味さを増幅させた背徳感の強いサウンドに、このバンドの真の姿を垣間見ますが、個人的にはアッパーな①②にも十分に惹かれるし、下品極まりないブーストするギターと原始的なリズムのバトルに息を飲みます。
何故、サバスが神格化されるのに、こっちは無視されるのだろうか?ドゥームに興味を持ち始めた若い人には是非とも進めたい一品ですよ


SAINTS & SINNERS - Saints & Sinners ★★ (2016-02-29 12:49:16)

元SWORDのリック・ヒューズがフロントマンを務めるカナディアンHM/HRバンドの1st。プロデューサー/ソングライティングにアルド・ノヴァを迎えカナダ人脈で纏めた今作はゆったりとした大きなグルーブと嫌味のない洗練されたメロディを生かした王道HM/HRサウンドを披露。シンプルな構成故に好きモノ以外にはやや単調に聞こえてしまうのが残念だが一曲一曲のクオリティは高く曲弱をつけるような選曲をしてくれたらと思いますが、実はアメリカ人がこれくらいのゆったりとした曲の方が受けるので無難と言えば無難な作りに終始している。雄大な大自然の中で育んだ聡明なメロディと健康的なハードサウンドの融合そこが一番に聴きどころでしょう。ちなみにスキッドロウのレイチェル・ボランにジョン・ボン・ジョヴィも楽曲を提供しているのでマニアには気になるところでしょうかね。


SAINTS & SINNERS - Saints & Sinners - Lesson Of Love ★★★ (2021-08-22 19:20:02)

色気が漂ってきますねぇ
なんか売れそうな匂いがプンプンします
ナァナァヘイヘイのコーラスも一発で耳に残ります
色々仕掛けていますよ
成功して欲しい実力派集団だった
92年と言う時代も悪かったなぁ


SAINTS ANGER - Danger Metal ★★ (2019-02-25 09:13:56)

Mausoleum Recordsからデビューを飾ったジャーマンバンドが1985年にリリースした1st。完全にメイデン、JPといったバンドからの影響も大な音楽性をHM/HRの王道を突き進むモノ、そこにドイツ由来の生真面目さが加わるのだから苦手な人には味も素っ気もないD級サウンドとなる。実際にそうなのだが、クサレメタル愛好家の世界に足を踏み入れた猛者にとっては、そこが最大に聴きどころに変換されるのだから恐ろしい。
小細工無用さかくる単調さ、音質のショボさからくるパワー不足感、新鮮味のないリフワーク、それでも聴かせ続けれるのは、このバンドが真摯にメタルと向き合い、自分たちなりの細部に拘ったメタル愛に尽きる。○○フレーズを拝借するのも若さゆえに過ち、そういった面も含め愛さずにはいられないマイナーリーグの7番バッターです。
このあとバンドは一旦解散、1990年頃に再び結集、そしてバンド名をPALACEと改め激動の90年代を突き進んで行きました。


SALEM - Forgotten Dreams ★★★ (2015-10-19 17:28:33)

NWOBHMが生んだ幻のバンドSALEMが2013年に突如リリースした1st。その前の2010年に「In the Beginning...」というデモ音源のCD化作品は知っていたのですが、再結成を果たしそのご2枚のEPを世に送り出したあと、満を持してのフルアルバムだったんですね。いかにも暗く英国らしい暗く湿り気を帯びたメロディと威厳に満ち溢れた美しいハーモニー、そこにタイトなリズムが乗り、王道を行くリフワークで構築されたサウンドが生み出す叙情的かつ泣きを誘発するサウンドメイクは素晴らしい出来栄えを誇りNWOBHMとはなんたるかを凝縮した一枚。もう少し攻撃的な面が欲しいNWOBHMマニアもいるでしょうが、ドゥギー・ホワイトにも通ずるエモーショナルな歌声と叙情的なメロディが映える芯の太いNWOBHMサウンドの相性は抜群だし聴いていて実に心地が良い。NWOBHMマニアのみならず王道を行くバンド群と遜色のない伝統を継承するスケールの大きなサウンド、是非とも多くの人に触れて欲しい一枚ですね。


SALEM - REASON FOR EXISTENCE ★★★ (2016-01-19 15:05:58)

かの有名なKERRANG!誌においても高い評価を受けた国産プログレスラッシャーが1993年にリリースした1st。唄の弱さは否めませんが、日本人ならではのキメの細かいフレージングと拘りのプレイ、アタッキーなリフワークは勿論、技巧的なバッキングプレイが耳を惹くギター、「Church of Misery」の三上氏が弾き出すベースのグルーブと手数の多いドラミングのシャープなキレはテクニカルな要素を格段にアピールしていのも彼らの音楽性を支えるキーポイント。過度の派手さや激烈な要素を前面に出さなくとも、十分に感じさせる激しく揺さぶる感情の機微、そこが重要だし濃密に描かれている。また壮大なイメージを抱かせつつもパワー満載のプログレッシブな要素も強い音楽性を1stの時点で見事に確立していますね。1994年に惜しまれつつ解散したのですが、今なをカルト的な人気を誇るバンドと語り継がれる所以たる魅力を体感出来ますね。


SALEM - THE LEGACY ★★★ (2021-09-23 13:48:31)

日本よりも海外のカルトマニアに支持されている可能性の高い国産メタルバンドのコンピ作。チャーチオブミザリーの三上氏が在籍していたバンドとしての認知度も高く、マニアック度に拍車を掛けているのだが、この作品内容が濃いのである。とくに『Back to the Front』というタイトルで世に出たデモであり、のちにドイツのレーベルが『SALEM』というタイトルでリリースした冒頭の3曲など現在では入手不可能なレア物アイテムだけに興奮必死です。
ダークでミステリアス、そして古臭いNOWBHM直系の暴走感、なんたって単なるフォロワーバンドではない個性、名も無き村の奥深く、納屋で集まり繰り広げられる土着的な信仰とも言える、不気味でサタニカルなマイナーダークサイドサウンドは雰囲気タップリ、ドイツのカルトレーベルが、デモを聴いてリリースしたいと思った気持ちに激しく共感できます。時折クラウス・マイネを彷彿とさせるシンガーの声質と歌メロの良さ、自己主張を怠らない動き回るベースと、阿吽の呼吸から繰り出されるドラムが聴き手を幻惑、どこか妖しげなサウンドメイクに一役も二役も買っています。
メロディアスなギターは邪悪で荘厳なるSALEMサウンドをダイナミック描き上げ、そのメロディラインは美しくもあり攻撃的でもある、そういう最強説の高い笠松氏が唄う時代も良いが、前任者である山田さんが唄う1988年にリリースされたデモ2からも3曲収録されており、マニア度もアップ、個人的には全曲聴いてみたいのだが、彼等がハウリングブルからリリースされたのはこういう攻撃的な面をフォローしていたからでもあるのだろうが、今作を聴き彼等がスラッシュとしての枠組みで語るのは適切ではなかったとも言える、そんなジャンル不問のダイハードなHM/HRサウンドであることは間違いない。こちらが本来のヴァージョンなんだと恨み節も聴こえてきそうなデモ音源集、貴重なテイクの多さに興味が持って行かれがちですが、ある意味、ハウリングブルヴァージョンよりもらしいと言うのか、カッコイイと思える瞬間が多々あり、コチラの作品の価値は相当なポテンシャルを秘めていると思いますよ。
このバンドの音楽性を何と紹介すればよいのだろうか?エピックメタルに通ずるような濃度もあった、パワフルでスラッシーな曲もある、しかし正統性の強い叙情派ギタリストをそんな枠組みに放り込めるだろうか?場面展開の多いスリルと疾走感、でも冒頭の3曲が本質的には一番な気がしていますね。


SAMANTHA 7 - Samantha 7 ★★ (2020-08-30 19:21:03)

POISONのギターとして知られるC.Cデヴィルが立ち上げたパワーポップバンドの1st。時期がオリジナルPOISONと重なりゴチャゴチャとしていて、イマイチ印象に残っていないのですが、C.C自らがヴォーカルとギターも担当と意欲満載のアルバムだったことに変わりはなく、プロデューサーにジャック・ブレイズ、サポートにジョン・カロドナーの助力を受けスタートしていた。
パンキッシュな勢いすら感じさせるポップロック、その生々しいギターの音など、時代性を十分い見越しており、古めかしいオールディーズ風のサウンドに今のエッセンスを巧みに盛り込んでいる。こっち方面のオルタナサウンドには詳しくないので蘊蓄は語れないが、これぞアメリカなパワーポップ系が好きな方なら大いに楽しめる内容でしょう。
合い間に挟まれるバラードも効果的に機能、パワーポップちょっとうっとしいなぁと思い始めるくらいで顔を出すのが良かった。


SAMANTHA FOX - Touch Me - Touch Me (I Want Your Body) ★★★ (2014-10-01 17:25:22)

セクシーな彼女が
パンチを効かせたポップソングを歌います
セクシーですね


SAMSON - 1988 ★★★ (2023-06-17 12:24:41)

メンバーを大幅に入れ変え1988年にリリースした5曲入のEP『And There It Is』、それに6曲プラスしてリリースされたのが今作。専任キーボード、トビー・サドラーが参加と音楽性の変化を予感させますが、シンガーもミック・ホワイトに変りメロディックかつキャッチーな路線へと変貌、メインストリームと言いたいがそこまで器用にやり切れていないのがポール・サムソンの矜恃だろうか?
芯にあるブリティッシュハードサウンド、そこに装飾した華やかさが1988年という時代背景を飲み込むのだが、パンチの効いた⑤みたいな楽曲で聴ける折衷案に苦悩と苦心の跡が窺えます。完全に陽性ロックに舵を切れなかったバンドサウンド、これはこれでありだろう。SAMSON名義に恥じないラジオフレンドリーな一枚だが、もっとアメリカンナイズドしないと売れないだろう。そういう不器用さが最大のポイントだ。


SAMSON - Before the Storm ★★★ (2023-06-16 06:11:12)

当時、ブルース・ディッキンソンがブルース・ブルースと名乗り参加していた時代がピークと思われるバンドですが、ドラマーとヴォーカルが変わり、よりオーセンティックなハードサウンドへと舵を切っている。巨漢で知られるニッキー・ムーアの味のある歌声とポール・サムソンが奏でる滋味深いギターサウンドとの絡み、この相性は路線的にもバッチシとハマり当時としても古くさい音色であったろうが、時流に流されないスタイルは大いに評価が出来る。
これぞブリティッシュハードな魅力が満載、バンド的にもこちらの方が自然に感じるのがポイント。元々サムソンはNWOBHMの中でも滋味だったからね。ニッキー・ムーアがシャウトしないカヴァデールみたいでカッコイイんですよね、チョイ、デイブ・ヒルっぽさもある。

オーセンティックなメロディックサウンドを引っ提げシーンに貢献した今作、⑤なんてANTHEMのRUNNING BLOODぽいので、マニアなら柴田さんアイデアを拝借しましたね、なんて言いたくなるような楽曲もあります。ドラムもベースもクール、堅実なリズムプレイはロックンロールな乗りを誘発、そのグルーブ感は前任者と明らかに異なるモノであり、今作の方向性を支持している。また楽曲に合わせ適切なリズムプレイを披露と、バンドとしての一体感を強めた。NWOBHMに乗りアルバムをコンスタントにリリース、シングル盤やEPも多いので、全作コンプするのは至難のバンドなのだが、NWOBHMは勿論だが、ブリティッシュロックが好きな人にも強く勧めたい一枚。

正直、前3作よりもニッキー・ムーア時代の方が好きである。メンバーチェンジを成功させ、さらに意欲的に活動を開始したと思わせる力作。SAMSONの歴史において今作の持つ意味合いは大きい。


SAMSON - Don't Get Mad - Get Even ★★★ (2023-06-16 06:33:26)

単体でのCD化はないのだが2017年にThe Polydor Yearsという3枚組が世に出ているが、そこで今作を確認出来る。オリジナルは1984年、10曲入で、ちゃんと国内盤もある一枚。当時の評価は知る由もないが今日まで話題になっていないのだから評価も高くないのだろう。

前作よりもメロディの強度を強めた印象が強い巨漢を震わせ歌い上げるニッキー・ムーアのブルージーな歌声、前作以上に艶のある滋味深いギターで魅了するポール・サムソン。強弱を生かせる奥行きのあるリズムプレイは屋台骨を支え更なる深みをもたらしている。

とにかく今までの中で一番バランスが良い。メリハリを効かせた楽曲構成、唄を前に出しつつもギターも派手に見せ場を作り、リズム隊に暇を持て余す時間は無い無駄を省いたアレンジ。厳ついだけじゃない間口の広さは多くのファンを迎え撃つだけの魅力がある。
当時のブリティッシュハードシーンにおいてデフレパートの成功は一つの雛形だった。そういう時勢を鑑みると、この路線は大いに支持できる。なんと言っても中途半端なポップ化を計り大失敗したバンドは数多、多くの同胞達が討ち死にを果たす中で、SAMSONは看板を守り新しい事に果敢に挑んでいる。
今どき、このバンドを聴く若い人も少ないだろうが、ブリティッシュハードに興味のあるマニアには是非ともトライして欲しい一枚ですね。


SAMSON - Head On ★★★ (2015-08-07 17:42:48)

稀代の名シンガー、ブルース・デッキンソンがブルース・ブルースと名乗りシンガーを務めていたバンドの2nd。リーダーのポール・サムソンはプレイや存在感的にやや地味でしたが、それを補うキャラの濃いブルースに、覆面レスラーならぬ覆面ドラマーとして、しかも檻の中でドラムを叩くと言う破天荒なサンダーステイックがいたので十分すぎる程のインパクトを残したバンドでした。すでにシンガーとして卓越した歌唱を披露するブルースとサンダースティックの派手なドラミングに彩られた優れたパフォーマンスはシンプルかつダイナミックなサムソンサウンドを確立。両名がバンドの推進力となり更なる高みへと押し上げています。こうして改めて聴くとブルージーな③やメイデンの「The Ides of March 」の原曲になる⑥、その流れを引き継ぐいかにも⑦の英国的な輝きに満ちた曲など収録されNWOBHMの礎を支えたバンドとして存分にアピールしていると思います。彼らの作品がCDとして、あまり流通もせず認知度も下がり気味ですが(今作は未CD化かな?)若々しいブルースの伸びやかな歌声を聴いて欲しいし、地味だがブルースベースのポール・サムソンの若いのにいぶし銀のギタープレイを聴いて欲しいものです。音のデカイ金の掛かったロックや女の子がキャッキャキャッキャと飛び跳ねるアイドルメタルもイイが、こういう当時のシーンを垣間見る事の出来るサウンドに耳を傾けるのも娯楽の一つかと思います。勢いもありスケール大きさを伺わせる⑧⑨⑩の流れはいつ聴いても引き込まれますね。


SAMSON - Joint Forces ★★★ (2023-06-17 11:58:20)

解散したSAMSON。同年にはブルース・ディッキンソン時代のベストをリリースされたりしていたが、その際にゴット伊藤氏から、ブルース以外は凡人みたいな批評を受け完全に死んでしまいました。
それだけに今作のリリースは当時、あまり語られることもなかったと言われています。本来はポール・サムソンのソロ名義だったが紆余曲折を経てバンドになったと言われる。
ハッキリ言ってドラム以外はSAMSONに在籍したもの、ベースのジョンもシングル盤で演奏していますね。あとニッキー・ムーアとはMammothで一緒だったはずなので、このラインナップに違和感はない。
再びニッキー・ムーアのブルージーな歌唱スタイルをフィチャーしたサウンドはSAMSONの歴史を総括したような内容であり、ポール・サムソンというソングライターの存在を知らしめるに相応しい内容です。NWOBHM時代から滋味深さで勝負していただけに、今作の方向性に違和感はない。しかしブルージー路線はWHITESNAKEもどきと感じると厳しいでしょうね。
オリジナル盤は9曲、CD化の際に⑦が増え10曲入になりました。
今作単体で仕入れるよりもJoint Forces: 1986-1993タイトルで2枚組が出ていますので、興味のある方はそちらがお得でしょう。


SAMSON - Refugee ★★★ (2023-06-20 12:09:02)

なんだかんだ言ってもコンスタントに作品を残すポール・サムソン率いるSAMSON。今回も大幅にメンバーを交代して作品をリリース。一曲目にゲイリー・オーエン(英国のTNTのシンガー)が歌う以外は大柄のシンガー、ピーター・スカランが担当。引き続きキーボードプレイヤーを迎え入れメロディックメタル路線を強化。NWOBHM路線を感じさせる場面はあるが、AOR調のメロディックサウンドへと舵を切り、今まで以上に守備範囲を広げてきた。前作のEPが余りにもやり過ぎだったので、この揺れ戻し現象は大正解。バンドの本文であるサムソンのギターもそれなりに牙を剥いている。
柔和ではあるが攻めている作風、メロディを際立たせても主役はポールだと言わんばかりにバランス感覚が今作最大のポイントだろう。
これがあのNWOBHMファイターのSAMSONかと言われると微妙だが、無理なく進化したスタイルは非難されるべきではない。とは言え90年代に入る時代を考えると、この手のスタイルがウケるとは言い難い、どこか時代にマッチはしていないが、SAMSONのカタログとしては一番聴きやすい部類に入る一枚。アルバムタイトルの和訳が難民、ポール・サムソンはメインストリームにも素直に寄れず、時代に取り残された印象を深めた、正にヘヴィメタル難民を化したのだろう。名義に拘らず作品単位で評価するならば英国気質の強いメロディックメタルなので、その筋のマニアは聴くべき価値のある一枚。普遍的な魅力は今でも古さを感じさせません。


SAMSON - Shock Tactics ★★ (2015-08-10 15:33:58)

IRON MAIDENと繋がりの深いバンドとして知られるポール・サムソン率いるバンドの3rd。サムソンと言えば所謂、NWOBHMと言えば的なサウンドとは違いパンチの効いたノリの大きいリフワークはあれどブルースベースの渋いHM/HRを基礎に、どちらかと言えばオーセンティックだ。勿論、サンダースティックのパワフルなドラムにブルース・ディッキンソンの激しいシャウトは勿論だが、その豊かな声量は地味な作風の中で実に朗々と溌剌としたパフォーマンスを披露。その卓越した表現力と歌唱スタイルはバンドのスケールを大きく飛躍させるものでした。今作は前作以上に曲も練られ、また各人の演奏にも纏まりが見られるも、個人的には前作のようなパンチ力は下がり、ラス・バラード作の①やブルースの歌声が熱い②など洗練されたものが増え、幾分大人しい印象をうけるが総じてバランス良くなっています。NWOBHM=パンク・ニューウェーブを通過し攻撃性を増したサウンドと言う図式からするとヒットチャートを賑やかしたとは言えサムソンは地味だし、TOPやダイヤモンド・ヘッド、エンジェル・ウィッチ、サタン、ディーモンと言ったバンド群の方がイメージ的にはピンと来るでしょうが、このサウンドもシーンの一角を担っていた。音的には紛うことなき謹製ブリティッシュHM/HRである事に間違はいない。


SAMSON - Thank You and Goodnight ★★★ (2023-06-17 11:35:26)

ニッキー・ムーア時代のライブ音源、オフィシャル初のライブ音源だったはずである。アルバムのツアーなので初期のナンバーは少なめ、ディッキンソン時代を愛する人には物足りない選曲でしょうが、ムーアのブルージーな歌い回しが映える楽曲を中心に構成、ライブならではの臨場感と熱気、そして熟成されるバンドサウンド、その美味しいところを見事に浮き出しています。
⑥のようなポール・サムソンが歌っていたナンバーはムーアの方が上であり、やはり彼の歌唱スタイルは、メロディックなブルージー路線と見事にマッチ、見た目同様ダイナミックですね。

演奏がしっかりしているバンド、主役たるポールのギターはスタジオ盤よりもワイルドに吠え,これがサムソンなんだと言わんばかりにバンドサウンドを牽引。荒々しい面を際立たせている。もはや主要メンバーが帰らぬ人となり再結成もないバンド。NWOBHM期に活躍していた程度の認識も持たれるか微妙な立ち位置だが、個人的にはブリティッシュハードシーンを語る上で外してはいけいないバンドだと思いますね。まぁ解散前のライブですからねぇ。そこは割引でお楽しみください。