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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 8701-8800

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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 8701-8800
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ROYAL HUNT - Moving Target - Autograph (instrumental) ★★★ (2009-05-29 20:51:32)

ROYAL HUNT節全開
スリリングな展開に息を飲みますね


ROYAL HUNT - Moving Target - Far Away ★★★ (2009-05-29 20:46:25)

クラシカルかつドラマティックなバラードナンバー
徐々に盛り上がっていく様がなんともカッコイイですね
DCクーパーのエモーショナルな歌声が胸に響きます


ROYAL HUNT - Moving Target - Give It Up ★★★ (2009-05-29 21:05:59)

ROYAL HUNTらしい豊潤なメロディが耳を惹きます
唄メロが秀逸ですね
DCの暖かい歌声も素晴らしいで
このアレンジセンスにも脱帽です


ROYAL HUNT - Moving Target - Last Goodbye ★★★ (2009-05-29 20:40:47)

ロイヤル・ハントらしい華麗な旋律が舞う
クラシカルかつドラマティックなナンバー
説得力溢れるDCクーパーの歌声は実に堂に入ったものだ


ROYAL HUNT - Moving Target - Step by Step ★★★ (2009-05-29 20:49:20)

クラシカルなエッセンスを散りばめたノリの良いHM/HRナンバー
アルバムの中でよいアクセントとなりギラリと光を放ちます
アレンジが憎いねぇ


ROYAL HUNT - Moving Target - Time ★★★ (2009-05-29 21:02:20)

ROYAL HUNTならではの一代叙情詩が堪能出来るドラマティックなナンバー
アルバムのラストを飾るのに相応しい名曲です
アンドレの才能が爆発していますね


RTZ - Return to Zero ★★★ (2019-11-10 18:38:23)

BOSTONの初期メンバーであるバリー・グドロー、そこに同じくBOSTONのブラット・デルプが加わり結成されたバンドのデビュー作。BOSTONと比較すると、よりシンプルに作り上げている為に、少々地味に感じるのだが、バリーの堅実な作業は曲作りの上手さにおいては目を見張るものも有り、味わい深いポップフィーリングを堪能出来る。そこに秀逸なる歌メロと歌唱スタイルを落ち込みバンドサウンドに華を添える、実力派シンガーのブラットのエモーショナルヴォイスが乗るのだから、歌モノマニアなら存分に楽しめるでしょう。
派手に走ったり、頭を振るだけがロックではない、大人が聴いても恥ずかしくないメロウさ、潤いがあるのに、アーシーな質感はバンドの個性であり武器なのだろう。このゆったりとしたリズムも雄大さを演出。スケールの大きさも、キャリアあるバンドの持ち味なんでしょうね。個人的には少々メリハリに欠ける面があるのは気になるのだが、摘みながら聴けば不満も解消。ハードサウンドに疲れた耳の箸休めにピッタリなんですよね。


RULER - Evil Nightmares ★★★ (2015-02-17 23:00:35)

むさ苦しいイタリアの4人組による2012年リリースの1st。「やったな、やりおったな」そう言わずにはいられない狙いすました、あの時代のあの音です。懐かしいレギュラーチューニング、適度な疾走感と詰め込み過ぎない緻密な構成力、NWOBHMからメタルバブルな時代の裏街道を行くような正攻法で迫る正統派メタルのオンパレードにマニアならずとも悶絶必死、温故知新すぎるサウンドに未来を作り出す力はないのかも知れませんが、叙情的なメロディと確固たる芯のあるHM/HRサウンドが放つ輝きに色あせる事のない情景が広がりスケールの大きさを抱かされ、その風格と完成度の高さに驚嘆あるのみ、個人的には血となり肉となった時代を網羅したサウンドを前に無条件降伏するしかありませんでした。ドライブ感のあるイキのいい演奏を活かした楽曲はどれも聴き応え十分、正統派メタルを愛する方なら聴いて損はしないでしょうね。メイデン丸出しの2ndと供に聴いて欲しい一枚です。


RULER - Rise to Power ★★★ (2015-02-17 22:31:45)

イタリア産の4人組による2nd。インスト2曲を含む8曲入りの50分を切るランニングタイムも上々に頭から小気味いいナンバーで幕が開けます。バッキバキとアタッキーなベースとシンバルワークも印象的なニコ・マクブレインよろしくなドラム、歌い手はデッキンソンから灰汁を抜いたような歌声、これでツインギターなら、まんまメイデンなサウンドになるのですがギタリストは本家がやらないようなテクニックを見せつつも、音楽性はメイデンを踏襲するスタイル、人によっては「パクリやんか」と怒りそうですが、2013年にここまで真っ当なサウンドを聴かされると逆に清々しい気持ちにさせられます。耳に残るイントロ、躍動するリズム、ありがちな80年代丸出しのメイデン風正統派メタルですがクオリティは押し並べて高く個人的には程よいドラマ性が心地よく、スピードとキレのある演奏と楽曲には聴いていて力が入りますね。


RUNNING WILD - Black Hand Inn ★★★ (2018-06-15 14:08:17)

昨年Noise Records再発盤も出た我らがロックン・ロルフ船長率いる海賊メタル8枚目のアルバム。ギターとドラムが変更されたが、ロックン・ロルフ船長がいる限りバンドサウンドに変更はなく、従来の路線を引き継ぐ金太郎飴サウンドのオンパレード。勇猛果敢に迫るアクションサウンドがテンコ盛りでしたね。耐性のない方は直ぐにお腹一杯になるでしょう。特にSE的な立ち位置の①は長いな。
不器用に突き進むパワーメタル。そのお馴染み感が最大のポイントであり、不器用な男の美学を感じる。愛すべきメタル道、その道をわき見もせずに突き進む姿に、共感を覚えずにはいられませんね。
世間的には評判の悪いアルバムらしいですが、歌メロも練られているし、屈強なリフワークもキレているし、お馴染みのドラムをヨルグ・マイケルにも叩かせているのは笑えるが、随所に彼の拘りが出ており、今までにない魅力も感じる。
彼らのカタログでもベスト5には確実に喰い込む名盤だと思っていますよ。哀愁と屈強、そこに男のダンディズムを感じます。タフな海賊の生きざま、その世界観を音楽で確実に表していると思うのですがいかがでしょうか?
ギターリフ一発からも醸し出す、不器用な漢メタルを今だからこそ再興するべき機会かと思います。でも途中で飽きるんだよなぁ(笑)


RUNNING WILD - Blazon Stone ★★★ (2011-05-05 01:46:49)

前作の流れを組むドラマ性とメタリックな質感に拘り
戦争をテーマに取り上げた歌詞は中々良かった
彼らの真骨頂ともいえる名曲①があれば充分お釣りがきますよ
コマーシャル性など皆無、頑固一徹ジャーマンメタルな
世界観を見事に描ききった名盤です
速いとか重いとかどうでもよい
メタルとしか形容できサウンドに敬意を表します


RUNNING WILD - Blazon Stone - Blazon Stone ★★★ (2011-04-22 01:54:00)

パワー・スピード・ドラマ性
リフの刻みに重厚なリズムプレイ
男くさい哀愁のメロディ
ランニングワイルドの魅力を忠実に伝える名曲


RUNNING WILD - Blazon Stone - Lonewolf ★★ (2011-04-22 01:59:21)

煮え切らないメロディラインも含め
ランニングワイルドらしい剛直なHM/HRナンバー
中盤の盛り上がりが憎いね


RUNNING WILD - Blood on Blood ★★★ (2021-10-30 13:37:14)

キャッチーで明るいオープニングナンバーには驚いた、SEとかで盛り上げるわけでもないし唐突に始まった感はある、ジャーマンメタル界のレジェンドである彼らの5年ぶりになる新作。しかも今回は国内盤もリリースされるとのことで航海の支度は整っていますかね。
相も変わらずドラマ性のあるメロディアスな王道サウンドを踏襲、自らが作り上げたフォーマットに沿うようにヘヴィメタルの枠に拘りつつも多くのファン層に切り込むだけの魅力を誇っているのがポイント。ロックン・ロルフ船長が示す世界に向けた大海原を駆け抜ける元祖メタル海賊、その勇ましい姿は彼の思考を反映、つかみで失敗した?ようだが曲が進むにつれ挽回、その勢いを増したパワフルサウンドは嵐を巻き起こし海峡を突っ切ります。自らが切り開いた世界観を突き詰めた今作に迷いはありません。
代わり映えのないスタイル故に、ロルフ船長の生き様に共感できなければ付き合えないのだろうが、以外と明るめの曲も多くバラエティ色を強めたり、無駄な装飾を落としシンプルにしたことで聴きやすさが上がっていると思います。最近の彼らと疎遠になったマニアの耳にも届きやすいかも知れませんね。


RUNNING WILD - Branded and Exiled ★★ (2012-08-18 18:12:11)

シャープな音像がグイグイと迫ってきますね、自分達のスタイルを確立しつつある作風が耳を惹きます④等を聴くと名盤「DEATH OR GLORY」路線も感じ実に興味深い印象を持ちました。パワフルに疾走する②もカッコいいし全般におけるメロディへの拘りはドイツ産らしい泣きを散りばめたギターソロ等を聴けばわかりますね。ガッツィーなパワーメタルナンバー⑦や疾走ナンバーの⑤あたりも耳を惹くでしょう、音質も良くないしロルフ船長の下手な歌声が足を引っ張りますが勇壮な剛直メタルバンドの航海前夜作と思い聞き込むと面白いですよ。


RUNNING WILD - Crossing the Blades ★★ (2021-02-10 16:15:12)

19年にリリースされた4曲入りのEP。もはや定番と化しているサウンドだが、今作もお馴染みのロルフ節が満載。KISSのカヴァーもやっているが、強固に支えられる岩盤層とも呼ぶべき信者向けの作風である。
そこに疑いがなければ傑作となるであろうが、なんか聴いたことあるぞ等など、疑問を挟めばついていけなくなるのが最近のロルフ節でしたが、リズムセクションも新たに加わり最近のプログラミング主導と離れたため、強靭なロックサウンドが戻ってきたと思える。
そういう意味では新鮮味をあるが、このバンドに変革など求めるマニアは少ないと思いますので概ね大いに楽しめる仕様でしょう。カヴァーも含め毎度おなじみのサウンドが目詰まりを起こすことなく溢れんばかりに熱演されています。

2018年に行われたWackenのステージを駆け回る彼等を見ていれば活動は安泰でしょう。
本国とは言えドイツではあんなに人気あっただなぁ。コロナの影響もあるのか、フルアルバムをリリースする予定だったランニングワイルド。これなら期待できる作風になるかと思いますよ。


RUNNING WILD - Death or Glory ★★ (2008-11-25 21:40:00)

DEATH OR GLORYと言う言葉を核にコンセプトアルバム的なニュアンスの強く、メッセージ性の強い歌詞が勇猛なロックン・ロルフ節に乗り迫って来る様がなんともカッコよくともすれば一本気なパワーメタル一色な仕上がりも今作に限ってはリフ、メロディ、展開と今までの彼らが築き上げてきた世界感も高次元昇華し練り上げたアレンジが耳を惹く渾身に力作と呼ぶに相応しい内容を誇っています。オープニングのギターリフを聴いた時にこれはやるなぁって予感がしましたね、ジャーマンならではの頑固な世界観にやや抵抗がなくもないが、今作は海賊メタルバンドの豪快さと彼等なりの緻密なアレンジが見事に合致した名盤である


RUNNING WILD - Death or Glory - Bad to the Bone ★★★ (2008-11-25 22:00:54)

男臭い勇壮なメロディが心地よく疾走します
サビでは拳を握り締めたくなりますね


RUNNING WILD - Death or Glory - Battle of Waterloo ★★★ (2008-11-25 22:10:43)

バクパイプの音色に導かれ始まる一大ドラマ
欧州的な湿り気と勇壮なメロディが絶妙に絡み合う名曲
このアレンジセンスは素晴らしい


RUNNING WILD - Death or Glory - Death or Glory ★★ (2008-11-25 22:05:23)

力強いリフレインが印象的なアルバムのタイトルトラック
男気溢れるRUNNING WILDらしい佳曲です
緻密なアレンジも効いていますね


RUNNING WILD - Death or Glory - Evilution ★★ (2008-11-25 21:48:26)

緻密なアレンジが花開いた佳曲
メロディもリフも印象的ですね
こうゆう曲をサラリと収録されているのが今作が名盤たる所以


RUNNING WILD - Death or Glory - Marooned ★★ (2008-11-25 21:58:54)

切れ味鋭いギターリフがカッコイイですね
ややクドイ、リフや構成も許します流石はRUNNING WILD
この頑固さが彼らの持ち味


RUNNING WILD - Death or Glory - Renegade ★★★ (2008-11-25 21:54:55)

力強いメロディが疾走します
けして一本気にならないアレンジも今までと違いますね
メロディアスなツインギターの絡みも悪くないですね


RUNNING WILD - Death or Glory - Riding the Storm ★★★ (2008-11-25 21:45:17)

イントログッと期待を高められ疾走パートで昇天
イマイチ乗り切れない感もなきにしもあらずだが
正統派のHM/HRが好きな人なら拳を振り上げたくなる熱い衝動がこみ上げてくるでしょう


RUNNING WILD - Death or Glory - Running Blood ★★★ (2008-11-25 21:50:42)

勇壮なメロディを力強く歌い上げるロックン・ロルフ船長の熱唱が光りますね
メロディアスかつキャッチーなミドルナンバー


RUNNING WILD - Gates to Purgatory ★★★ (2022-03-19 13:53:28)

NOISEのコンピ作などにも参加した元祖ヴァイキングメタルバンド、我らがロックンロルフ船長率いるランニングワイルドの1st。お世辞にも演奏が上手いとは言えないのだが、このドタバタ感も含め幻のデモテープ時代から成長したよなぁ頷かせるパワー漲るスピードメタルを披露、NWOBHM直系とも言える直情的なビート、そしてダークでミステリアスな雰囲気も醸し出しつつ、スピードとパワーに特化したスタイルはプレスラッシュ群に君臨していた時代からの産物でしょう。
この理論など糞食らえ、未消化な部分も含めいい意味での青臭さが何者にも属することなく自分たちのスタイルを追求しようとする純粋さと重なり応援したくなります。
昨今、ヘヴィメタルを取り巻く環境は益々多様化され解釈が無限になりつつあります、うつろいでいくハードシーンの中で変わらないモノがあるのだとしたら、こういう実直なサウンドなのかも知れません。
大酒をかっくらい、骨付き肉にかぶりつく大男達が奏でる無頼なロックサウンド。海賊ならぬ山賊感は強めなれど、B級メタルの王者としての風格はたっぷりである。


RUNNING WILD - Pile of Skulls ★★ (2008-11-10 20:20:00)

頑固一徹な正統派のジャーマンメタルを継承する通産7枚目のスタジオオリジナルアルバム。またこれかと言いたくなるし通して聴くと飽きたりもするのだがこの路線に脇見も振らず貫き通す精神性に僕はHM/HRの魂が宿っていると思う。マンネリ結構!焼き回しといわれようが自らの示す道をひた走るのは並大抵の事ではない。本国にみならずヨーロッパ全土での彼らの人気と日本での受け具合が彼らが日本の地に上陸しない利用なのでしょう。ド派手なセットを組み派手なパイロを使った一糸乱れぬフォーメーションを見てみたいものですね。個人的にはロックン・ロルフ船長節炸裂のタイトルトラックの熱さにグッときます。メタル以外の音楽に例えようのないスタイルにこそ僕は美学を感じます、例えそれがダサくイケてないとしても、HM/HRの世界にトレンドは無用。年に一度は彼らの作品に触れ僕はHM/HR魂を鼓舞します。ドイツならではの頑固さに笑みがこぼれますね


RUNNING WILD - Pile of Skulls - Black Wings of Death ★★ (2008-11-06 23:44:36)

ロックン・ロルフのパワフルな歌声が耳を惹きます
フォーク/トラッド色の強いメロディも印象的ですね


RUNNING WILD - Pile of Skulls - Chamber of Lies(instrumental) ★★★ (2008-11-06 23:38:01)

アイリッシュフレーバーが薫るアルバムのイントロ
壮大な航海の幕開けに相応しい名曲です


RUNNING WILD - Pile of Skulls - Lead or Gold ★★ (2008-11-06 23:49:11)

キャッチーな唄メロが印象的ですね
ロックン・ロルフならではの暑苦しい歌唱も悪くない
キメのフレーズも彼等らしい


RUNNING WILD - Pile of Skulls - Pile of Skulls ★★★ (2008-11-06 23:47:03)

パワー漲るロックン・ロルフ的なお約束疾走ナンバー
アルバムのタイトルトラックなだけにカッコイイ


RUNNING WILD - Pile of Skulls - Whirlwind ★★ (2008-11-06 23:40:52)

ロックンロルフ節炸裂な頑固一徹ジャーマンメタルナンバー
個人的には唄メロがイマイチ好きになれないも素晴らしいOPのイントロの流れにつられ聴かされますね


RUNNING WILD - Pile of Skulls - White Buffalo ★★ (2008-11-06 23:53:42)

欧州産ならではの哀愁とジャーマンメタル的なパワフルさが程よく絡み合うミドルナンバー
派手さはないが印象的なフレーズを奏でるギターも悪くない


RUNNING WILD - Port Royal ★★★ (2022-05-29 12:44:47)

今はACCEPTのドラマーとして知られるジャーマンメタル界を支える凄腕ドラマーのステファン・シュワルツマン、ベースはGrave Diggerで活躍するイェンス・ベッカーにスイッチして制作されたフルアルバム。上昇気流に乗りつつあったバンドだけにメンバーチェンジに対する不安はあったが、揺るぎなきロックンロルフ節に些かの陰りはなく、むしろジャーマン由来の剛毅なパワフルサウンドは、新生リズム隊の推進力の強さもあり、より屈強なモノへと強化。ロルフ特有の叙情的なメロディとの相性も良く、このバンドの流儀を高めている。
とにかく類型的なスタイルに何の疑いもなくやり切っている、スピード、パワー、メロディという三種の神器を旗印に掲げ、ロルフ船長は広大なミュージックシーンの大海原へ舵を切ったと言えよう。このスタイルを突き詰めることがバンドの全てなのだが、同時にそれは限界のあるスタイルでもあるのだが、勇壮なメロディックパイレーツメタルサウンドが放つ、バトルティックなサウンドに闘争心をかき立てられます。
今となっては忘れ去られた感のあるバンド、1988年という時代に、逆行するかの如き融通の利かない音楽性は、それなりの大衆性も取り込み折衷していた事は間違いない。自分たちの型を持つバンドの強み。それが後年、マンネリズムに繋がり航海を止める時期もあったのだが、ここで聴けるスタイルは、彼らの未来を明るいモノであると確信させるだけの魅力を放っています。


RUNNING WILD - Port Royal - Conquistadores ★★★ (2019-12-28 17:41:15)

スペイン語で征服者の意味のあるコンキスタドール
メタルシーンと言う大海原に飛び出したバンドが目指す世界制覇の狼煙
このバンドらしい型にハマりまくった展開も今となっては懐かしい


RUNNING WILD - Rapid Foray ★★ (2018-10-17 13:41:53)

惜しまれつつも2009年にロックン・ロルフ船長の航海は一旦終わるのですが、2011年に新たなる財宝を求めメタルシーンへと帰還。パーマネントな相棒はギターのピーター・ジョーダンのみで、あとは傭兵を雇う形でバンドは動いている。
ロックン・ロルフ船長のかじ取りに口を挟むものがいなければ航海に迷いはなし、メタルシーンの大海原を一直線に突っ切ります。

本国ドイツでの人気に陰りはなく今作もスマッシュヒット。相も変わらずのロルフ節連発に、何のアルバムのどの曲を聴いているのかデジャブ感満載に、夢見心地ですが、苦手な人には強烈な船酔い気分を味あわせるお馴染みの作風である。
仄かな哀愁と魂を鼓舞する勇壮なメロディ、これこそ勇猛果敢に大自然との勝負に挑み続ける海の男そのものであろう。恐るべしロルフ節。一周半回って逆に、この路線が逞しいと感じます。なんだかんだいって継続は力なりだな。


RUNNING WILD - Resilient ★★★ (2015-02-21 13:12:23)

ロックン・ロルフ船長が率いる海賊ジャーマンメタルバンドが2013年にリリースした復活の狼煙を上げる第2弾。前作のような作風とは違いファンにとっては待ちに待ったロルフ節炸裂な従来の路線に軌道修正、ワンパターンなリフやリズム、狭い音域を行ったり来たりするだけの歌メロ、つまらないと感じたら最初から最後までダメだし、中盤ダレルのもお約束な感じ、とやったなランニングワイルドなんですが、好きな人には堪らない荒波をかき分ける屈強なリフワーク、雷鳴が轟くトルネードリズムと熱き血潮が滾る漢メタルが完全復活、究極のマンネリズムが巻き起こすメタル航海日誌に焦がれますね。哀メロが炸裂する剛毅な④とかお約束なロルフ節炸裂の⑥とか、たまに聴くとグッとくるもんね。前作同様な打ち込み感の強いドラムも気になるんだけど、ランニングワイルドを愛する方には愚問でしょう。前作よりも方向性を絞り込んだ音を聴かされ、やっぱりこっちの方がしっくりくるなと思わされました。


RUNNING WILD - Shadowmaker ★★★ (2012-10-19 21:03:17)

1992年リリースの「PILE OF SKULLS」以降の作品を聴いたことがなく、RWの新譜を20年ぶりに触れる事になります。欧州圏におけるトラディショナルなメタルの復権も盛んに行われていると言う情報を羨ましく思い、その状況を憧憬する気持ちから今作を手にしたのですが僕の知っているメロディアスなパワーメタルサウンドを軸に独特の疾走感とリズムプレイが信条だった彼らとは違う面を垣間見る事の出来る今作を聞いていい意味での変貌ぶりに驚きましたね。ともすれば単調なリフワークとリズム、声域の狭さとガナリ立てる歌声に聴いていて少々疲れも出るのですが、従来のロルフ節も巧みに散りばめつつもバラエティに富んだ楽曲を収録することや歌メロの充実が以前に感じさせていたマイナスな面を押さえ込み、さらには正統派メタルバンドが陥りやすい個性の埋没を防ぎ新鮮でありながらも実に堂に入った正統的なメタルサウンドを披露、再度メタルの世界へ航海に出たロルフ船長の気概に大いに感嘆させられました。コンパクトにまとめ上げられた多様性を帯びたロルフ節を堪能して欲しいですね、肩の力を抜いたガリガリゴリゴリと走りまくるだけではないキャッチーでメロディアスな彼らの魅力に改めて惚れ直しました。


RUNNING WILD - Shadowmaker - Black Shadow ★★★ (2012-11-17 02:05:33)

パワフルなミドルナンバー
豪快さが心地よいですね


RUNNING WILD - Shadowmaker - Dracula ★★ (2012-11-29 19:16:53)

タイトルからも分かるようにシリアスな内容となっています
7分半のドラマを彼らなりに消化しています
じっくりと聞かせてくれますね


RUNNING WILD - Shadowmaker - I Am Who I Am ★★★ (2012-11-17 02:03:47)

力強く疾走していきます
歌メロの充実振りも耳を惹く名曲です
ガッツィなロルフ節を堪能して欲しいですね
リフもRWらしいですね


RUNNING WILD - Shadowmaker - Into the Black ★★★ (2012-11-29 19:14:22)

タイトな演奏がはまっています
シンプルな構成ゆえにごまかしが聞かないアレンジがカッコいい


RUNNING WILD - Shadowmaker - Me & The Boys ★★ (2012-11-29 19:11:55)

こういう曲を彼らがやるとは思わなかった
手を叩き足踏みをしながらみんなで合唱できるような曲ですね
面白い


RUNNING WILD - Shadowmaker - Piece of the Action ★★★ (2012-10-19 21:15:36)

アルバムのオープニングナンバー
SEも長めのイントロもなくスッと始まります
小気味良い跳ねたリズムとリフワーク
キャッチーでメロディアスな王道を行くメタルナンバー
新たなる門出を飾るのに相応しい一曲です


RUNNING WILD - Shadowmaker - Shadowmaker ★★★ (2012-10-19 21:10:07)

アルバムのタイトルトラックにて
今アルバムのハイライト
彼らのパワフルさと叙情性が渾然一体となり
小気味良く疾走します
このメジャー感とキャッチネスぶりがたまりません


RUNNING WILD - The First Years of Piracy ★★ (2007-12-13 05:29:00)

我等がロックン・ロルフ船長率いるランニングワイルドの初期の曲をリメイクしたベストアルバム。正直彼らのオリジナルアルバムは似たようなリズムとテンポの曲が多く通して聴くのがつらいのですがベストなので楽しめます。普遍の魅力溢れる剛球一直線のHM/HRを聴かせてくれています、ロルフ節もお得意のリフも全てがダサカッコイイのだ。


RUNNING WILD - The First Years of Piracy - Branded and Exiled ★★★ (2007-12-13 05:54:08)

彼らお得意の男臭いメタルナンバー
適度な疾走感とメロディアスさが気持ち良いのです


RUNNING WILD - The First Years of Piracy - Raise Your Fist ★★★ (2007-12-13 05:42:11)

メロディアスかつドラマティックなHMナンバー
これぞロックンロルフな魅力に溢れた名曲です
ギターソロも熱くカッコイイ、アイリッシュなメロディーも印象的です


RUNNING WILD - The First Years of Piracy - Soldiers of Hell ★★ (2007-12-13 05:56:31)

メロディアスなツインリードが素敵です
これでもかと言わんばかりに一本気なメタルソングです


RUNNING WILD - The First Years of Piracy - Under Jolly Roger ★★★ (2007-12-13 05:50:35)

勇ましさ溢れるサビに胸が熱くなります。パワフルなビートがカッコイイ、普遍のメタルソングですね。不器用は程の剛直さに敬意を表します。この曲を聴きロックンロルフ船長の掲げる旗の下に集まるのだ!!


RUNNING WILD - The First Years of Piracy - Walpurgis Night ★★★ (2007-12-13 05:46:07)

雄雄しい程に力強いコーラスに強力なリフとメロウなギターのハモリが印象的な曲です。メロディアスな唄も良いですね


RUNNING WILD - Under Jolly Roger ★★★ (2012-08-18 17:51:20)

1987年リリースの3rd,勝負となる3作目は彼らの一貫したスタイルを世に示した作品です。適度な疾走感と硬質感を伴った勇ましいパワフルな剛直メタルサウンドを披露、イマイチ切れないリズムと音質の悪さ(ドラマーがかわいそう)を差し引いてもシンプルな構成ゆえに誤魔化せないメロディの美味しさやオーソドックスな展開の持つ魅力は素晴らしく曲調と合わさり独特の高揚感を与えてくれる。ハロウィンとは違うスタイルでのドイツらしさを思いっきり感じさせてくれますね、そこが彼らの魅力の一つではないでしょうか、そこに男気一本槍なロルフ船長の歌声も魅力的な唄メロをなぞり前作以上に幅の広がった楽曲に対応しています。良くも悪くもメタルとしか形容出来ない不器用な姿にB級メタルバンドのカッコよさを垣間見ますね。


RUSCHA - Come Alive ★★★ (2022-07-29 15:26:20)

これもSpotifyからのオススメのバンド。まったくバイオは分かりませんが、このサイトでも自動登録は出来たので、それなりのバンドなのでしょう?唄を中心としたライトな作風、シンガーはジョン・ロートンタイプのクリアーな性質で高音域も力強く、朗々と気持ちよさそうにメロディを追いかけ歌い上げています。
ハードさは薄味、非常にメインストリーム寄りのサウンドメイクを施しており、どこかで聴いたような曲調だったりするのだが、複雑な曲調ではないのでアイデアの渋滞もなく素直にメロディが耳に飛び込んでくる。泥臭さのないマイケル・ボルトンとも言える音楽性、この手のAOR系は得意分野ではないのだが、今作を聴いたら類似するバンドとして、沢山のクリスチャンロック系が表示されるようになったので、このバンドもクリスチャンロック系なんだろう。
チョイ情緒のあるメロディ、雄大なリズムとエモーショナルな歌声、そこに絡むサックスの音色、③のような曲も上手く調理できる手腕は見事。AOR系のメジャーサウンドが好みの方ならば大いに楽しめる一品ですね。素直なメロディとアレンジ、上手い歌と安定感はありますので。


RUSS BALLARD - Barnet Dogs - René Didn't Do It ★★★ (2024-09-15 10:22:44)

アルバムジャケに負けない勇ましいオープニングナンバー
ウネリを上げるベース
熱の籠もったロック然とした歌声
売れっ子ソングライターでは終わらないミュージシャンとしての力量を見せつけている
なれラスは売れなかったのだろう?
不思議だなぁ


RUSS BALLARD - Barnet Dogs - Riding With the Angels ★★★ (2023-06-03 01:01:02)

SAMSONが取り上げた事でも知られる一曲
向こうはブルース・ブルースと名乗っていたブルース・ディッキンソンが歌っていますが
個人的にはニヒリズムを感じさせるオリジナルの方が好きです


RUSS BALLARD - Into the Fire ★★ (2015-10-02 14:31:47)

数多くの有名アーティストに楽曲を提供している事でも知られるARGENTのギター兼シンガーのラス・バラードが1981年にリリースした5th。脱力させるジャケットとは裏腹にハードでタイトなリズムを生かしたポップスからハードな楽曲までバランス良く収録し曲作りの上手さを見事に見せつけています。叙情的だが湿り過ぎないポップフィーリングとフックに富んだ穏和なメロディが心地よく耳に刺激を与え、楽曲によってはファンキーなテイストさえ感じさせ芸の細やかさは職人技でしょうね。せつなさや、チョッピリの爽快さ、打ち込み過ぎないハードなテイストを塗したロックサウンドが聴きたい、そんな方にはピッタリではないでしょうか、個人的には次作と合わせて聞いて欲しい一品ですね。


RUSS BALLARD - Winning ★★★ (2024-03-26 17:30:18)

ミュージシャンとしてより、音楽家として有名になっているラス・バラード。それもそのはず、表題曲はサンタナがカヴァーしてヒット。⑤は最近、グラハム・ボネットがマーティ・フリードマン(マーティーンじゃないよ)とリメイクもしたりと、色んな人に取り上げられる一曲。まぁRAINBOWの曲と認識されていますが、れっきとしたラス・バラードの曲です。ベイ・シティ・ローラーズが⑨も摘まみ、とにかくラスの楽曲は自身よりも他者の手によって広く認知されています。

ではオリジナルの今作は、ダメな作品なのか?と聴かれたら答えは完全にノー。良質はメロディとポップセンス、そしてロックな情熱を込めたラスのパフォーマンス、もり立てるコーラスワークとしっかりとしたアレンジと、堅実な演奏。とくにバックの演者は腕利きであり、シンプルな楽曲構成をガッチリと支えている。だからこそコーラスが生きるし、ラスの歌声が胸を打つ。バラードの③なんて、①②とご機嫌にきたので余計に涙を誘いますよね。

ラス・バラードのアルバムに対して過去に何度か発言しているが、めでたくごっそり消えとる。多いなぁ。

上手い唄と、アレンジの妙味。脳天気ではない良質はポップス寄りのロックサウンドは、やはり英国なのかなぁ。ポッと出の新人ではない苦労人のラス。アルバムに込めた思いと、彼のミュージシャンとしてのセンスは、ここでも十分に発揮されています。
⑤はグラハムが歌うヤツよりもラスの方が好きですね。


RUTHLESS - Metal Without Mercy ★★★ (2021-04-15 11:50:24)

アメリカンロックの裏街道を走る硬派なパワーメタルサウンドが売りのバンドである、RUTHLESSが1985年にリリースしたEP。今では6曲のポートらが追加され世に出ている。
ダークで鈍色の光り輝くUS産パワーメタルサウンドは、先人達からの影響も飲み込み見事に自分流儀に昇華。ブルージーな色もアクセントに、古典的手法と80年代的メタリックな新時代サウンドを抱き合わせ見事に築き上げている。
US産らしい不愛想な顔、その音は煌びやかなシーンとは裏腹に、実に真摯にメタリックなスタイルを向き合っている。少々単調なリズムもあるが、緩めのミックスをうらやみつつも、豪快なプレイで攻撃性を担保、そこに歯切れの良いギターがガツーンと迫ってくる。重心低く迫るヘヴィネスサウンド、ミドルナンバーが中心ではあるが、ドカーンと派手目にキメているので、視聴感は悪くない。いかにもエネルギッシュなパワーメタルは、逆にメタルな脳を刺激していくでしょう。ボートラ6曲も本編に見劣りしない内容。むしろ作品の力点となり、購買意欲を擽ります。
スローなパートもアクセントとなり息苦しいだけではない柔軟さを持ち込んだ点も良かった。


RUTHLESS - Discipline of Steel ★★ (2014-11-03 19:26:29)

なんとも骸骨三昧なジャケットに魅入られるL.A産の5人組による1986年リリースの1st。ドタバタとしたキレのないリズム、一本調子の歌、平坦なリフワークと若さが溢れていますが、曲調に幅を持たせ単純に走るだけではない構成、陽性な雰囲気など幾度ないジャケ同様のホラーテイストを若干感じさせる雰囲気もあり、シリアスにメタルを追求しています。演奏はけっして下手ではないのでハマると破壊力が増し頼もしさも倍増ですよ。レコーディング時の状況などもあり、バンドの本来あるパワーやエネルギーが伝わらない事が大きな足かせとなり、この手のダークな要素が強いサウンドにとっては致命的とも取れますが、暗く重さを残した曲調や独自の工夫による場面展開など聴かせる面もあり、パワーメタルな剛直さとの絡みはマニアにとっては及第点、初期リジーボーデンやディビット・T・チャステインなどが好きな人ならフォロワー的な要素を垣間見、懐かしきサタニックメタルが好きな方は楽しめるでしょうね。


Rage N' Rox - Rage n' Rox ★★ (2017-10-26 20:05:21)

US産AOR系のHM/HRバンドが1989年にリリースした1st。このバンドの軸になるのがシンガー、タマラ・ディームスとゴルディ・ディームスの二人。同じ姓を名乗るので兄弟なのか?親戚なのか?夫婦なのか詳しいバイオは分かりませんが、タマラ嬢の、トレーニングを積んだと思われる、下地のしっかりとした歌声とゴルディの派手でフラッシーなギターを主軸とした歌モノサウンドを披露。あまりにも類型的な楽曲が並び、その筋のマニアにとっては興奮度も薄めとなるでしょうが、逆を言えば期待を裏切らない王道サウンドで勝負、デボラ・ハリーばりのパンチの効いた歌声は、個人的にはステファニー・ヴォジャースを彷彿とさせるもので、しっかりしてるよなぁと安心して聴いてられますね。
BON JOVIの成功以降、雨後の筍のごとく世に出てきた音楽性ではありますが、安定感のある作り込は総じてクオリティも高く、適度なハードさと躍動するリズム、ロックテイストを損なわないダイナミックさは気持ちがいいんですよね。
でも改めて女性シンガーの歌モノを聴くとVIXENって個性があったと思いますね。上手いだけじゃモノ足りないッスよ。


Randy - Randy ★★★ (2015-04-08 17:11:15)

1980年の初頭から活動をしていたデンマークの三人組によるシングルとデモをカップリングして2010年にめでたくCD化されリリースされた一枚(ラスト3曲はLIVE)。元が1987年制作時のものなので、その当時のHM/HRが好きな方らな興味も持って頂ける一品かと思います。僕はジャケット買いもするが、別に酷くとも気にならないタイプです、でもこの人間の肉片を喰らうタコ将軍、ふぞろいな妖怪人間ジャケには、流石に肝を引きましたがマニアなら行きますよね。北欧風「Lady of mars」と呼ばれる①に始まりリッチー直系と言うか北欧風様式美ナンバーの②流れる展開に掴みはOK、NWOBHMの香りも漂うメロデイックで男前な④⑤、フックに富んだ豊潤なメロディはまさに北欧風と素晴らしい出来栄えに心も踊り、バラード⑥ではしっとりとアコースティカルかつフォーキーな調べで泣かせ、ハードさとメロウさが絶妙なミドルナンバー⑦ドライブする⑧とバランス良く流れて行く様は聴き心地も良く、音質は良くないが、ジャケほどの酷さもなく概ね楽しんでもらえるでしょうね。アラを探すと気になる事もあるのが、この手の作品にはあるのは事実。細かい事は気にせずにワカチコ♪ワカチコ♪楽しんでもらえると、この甘いフレーズや歌メロに北欧のバンドらしさは存分に堪能出来るし、ギターオリエンテッドな作風は実にハードだ。またNWOBHMからの影響もあるしクラシカルなあのテイストもルーツとしており、親しみやすいメロディは日本人の琴線を震わす事が出来るでしょう。良く聴くと能天気な③も結構お気に入りだなぁ。


Randy - Randy - It's Got to Be Love It ★★★ (2015-04-08 17:18:05)

アコースティカルな流れからバンドサウンドへと
盛り上がっている様のカッコ良さに悶絶です
クラシカルな響きに北欧の風を思いっきり吸いこませて頂きました


Randy - Randy - Nightmare ★★★ (2015-04-08 17:16:06)

北欧テイストも満載な一曲
NWOBHM風味をしっかりと響いています


Randy - Randy - Shadows Are Falling ★★★ (2015-04-08 17:24:50)

熱心なメタルキッズからはDARK STAR「Lady of mars」北欧版と言われた一曲
北欧風のメロディとポップセンスが弾けた代表曲でしょうね
オープニングから名曲を聴かされると
なぜフルアルバムに辿りつかなかったのか残念至極な気持ちになりますよ


Randy - Randy - The Beast ★★★ (2015-04-08 17:20:49)

サーベルタイガーのメタルライダーを彷彿とさせますね
哀愁が激走するソロパートも好きです
北欧風な疾走ナンバーですね


Randy - Randy - The Razor's Edge ★★★ (2015-04-08 17:14:16)

ハードなリフワークも印象的な男前な一曲
キレたナイフだね(出川 哲朗)
この哀愁具合がたまらん


Rat Attack - Rat Attack ★★ (2014-08-24 12:34:35)

ハワイはホノルル出身のバンドです。ギタリストは後にMarty Friedman率いるハワイに参加する
Tom Azevedoさんが籍を置いている事でも知られていますね。陽気な観光地のイメージとはかけ離れた湿度も高めのUS産パワーメタルサウンドを披露、デモ音源の板起しにLIVE音源6曲をボーナスに加え2007年にCD化、当然音質など期待できませんが、貴重なコレクターアイテムの商品化にニヤニヤと笑いもこぼれたものです。色気はなくとも鋼鉄愛に満ち満ちた剛毅な一枚、冷静になると可もなく不可もない類型的な楽曲のオンパレードに何を聴くねんとなるのですが、ある意味NWOBHMに対するアメリカ的な解釈が加えられドタバタとしたリズムも懐かしいメタルバブル前の1983年に世に出た作品だけに、商売っ気も少ない剛毅なスタイルを貫く姿に目頭も熱くなり、一年に一回は聴きたくなる一品ですね。


RattleSnake - Samurai Crash ★★★ (2019-07-14 18:02:45)

大阪発ハード&ワイルドなへヴィブルースR&Rバンドの6曲入りEP。リリースは1991年だが、骨太なロックは時代を超越する魅力を発散。タイトなバックの演奏に対峙するシンガーの足立次郎のシャウトは噛みつく程に激しく威嚇を交えながらも、ざっくりだが歌い込んでくるのが印象的だ。
この手のR&Rサウンドは雰囲気モノが多い、その雰囲気で酔わせる事が出来るかが重要なのだが、6曲入りでは少々尺が足らず、物足りなさを覚えさせてしますのが難点。逆を言えばそれだけ充実しているとも言えるのだが、上手いバックの演奏と、シンガーのかみ合わせに違和感を覚えると完走するのは難しいでしょうね。
ちなみにベースの関勝美はウルフだし、ドラムの出原卓はハリースキュアリーで鳴らした猛者ですよ。

ワイルドかつへヴィなサウンドを信条とする硬派なバンドスタイル。垢抜けないかもしれないが、粗野なボーカルと生かした音楽性は、歯切れも良く明快な方向性を示しているので好感が持てますね。ロックの持つ衝動と熱き激情が迸っていますよ。


Ravage - Wrecking Ball ★★★ (2020-05-02 14:00:40)

RAVEGEというバンドは沢山ありますが(自動登録できんかった)、こちらはシカゴ出身の正統派HM/HRバンドがシュラプネルからリリースした1st。DDランドのスピーディーなギタープレイをフィーチャーした、欧州よりのパワーメタルサウンドは、US産の裏街道を走る硬派スタイルを披露。濡れているのに湿っていない光沢なまめかしい音像に懐かしさがこみ上げますね。リリースは1986年、日本でも受けそうなスタイルですが、雑誌の評価が箸にも棒にも掛からぬ50点を献上。
シュラプネル謹製のゴチャッとした分離の悪い音質も手伝い一部のマニアからも見放された感はあるのだが、パワーのある沸騰型ヴォイスの押しの強さと、躍動感のあるヘヴィグルーブの旨味は米国ならでは、そこにDDランドが、お得意の高速ピッキングをねじ込み、派手でワイルドなB級アクション映画のような親しみやすさがあり意外と聴かせてくれる。
どこか類型的なスタイル故に、その筋の音楽性に対する耐性がなければ直ぐに飽きてしまいがちな音楽性なのだが(スティーンブン・セガールの映画みたいな奴です)メロウなサウンドも盛り込んだりと山場を作っているのは好感が持てる。
こうして改めて聴いてもシュラプネル産のグループは、ギターソロが登場すると俄然、色艶が増す。その一点で最後まで持たせている感が強めなのが面白い。でもギターサウンドに興味がなければつまらないだろう。それが愛すべきシュラプネルたる所以だ。


Re-arise - Re-arise ★★★ (2016-02-09 13:27:51)

アンセム30周年を祝う記念公演に参戦した一夜限りの復活を果たしマニアを狂喜乱舞させたサブラベルズの臨時シンガーを務めたDIOKENさんがフロントマンを飾るバンドの1st。ちなみにバンドの中心人物はあの東京X-RAYのギタリスト志村PUNKY広司さんでベースも同じく東京X-RAYの横山壯五さん(東京X-RAYはブリザードの松川敏也が在籍していたグループとして有名、80年代初頭から中期の群雄割拠にひしめく関東のシーンを支えるバンドでした。ちなみにシンガーのRIOさんはアンセムの柴田直人師匠とブラックホールなるトリオバンドを結成し活動していた人物をして知られています)
キーボードは佐々木聡作さん、ドラムはDIOKENさんの実弟赤間慎さんの5人からなるバンド。サブラベルズのLIVEを見るまで知らなかったDIOKENさんのですが、その素晴らしいパフォーマンスに心打たれ、彼が参加する作品を探して見つけたのが今作。2012年にクラウン徳間ジャパンからメジャーリリースされているのも頷ける、ある意味キャリアのあるベテランが作り込んだ作品なので外れは掴ませない内容を誇っているのですが、これが素晴らしい出来栄えで、極上のリズムを叩きだす安定のリズムプレイ、芯の太いボトムが聴いていて実にハードに迫ってくれる。随所に盛り込まれるキーボードのフレーズ、繊細な音色で魅力したかと思えば、空間を切り裂くような派手なプレイを魅せたりとギターと供に重厚なアンサンブルを奏で、このプログレにも通ずる構築美と展開の妙を演出しています。さらにはエモーショナルかつパッショネイト溢れる熱の籠ったギタープレイが本当に素晴らしい、ツブだった一音一音に込められた渾身にプレイに胸が熱くなり、洗練されたクールなフレーズに悶絶。
ある意味出ている音はオーソドック極まりないものなのですが、ひたむきに凝縮されたオーソドックスなHM/HRの持つ眩い光に目も眩むほどの衝撃を受けました。最近まで知らんかったわ。国産メタルはある程度知っていると思っていましたが猛省ですよ。胃の中の蛙すぎた自分がハズイわ。


Rebellion - Unreleased Sessions ★★★ (2015-12-05 16:32:03)

猟奇的カルト作品を世に送り出し色んな意味でマニア泣かせと言わしめる「Cult Metal Classics Records」からリリースされた、マサチューセッツ州出身ツインギター編成によるキーボード込みの6人組からなるタイトル通り幻のコンピレーション作。US産とはおおよそ思えない叙情的かつ抑揚をつけたメロディ、ファルセットを織り交ぜ、濃厚な歌い回しを魅せるEd Snow の圧巻のパフォーマンスを支える楽曲群のエピカルな響き、その幾重にも折り重なる濃密な世界観はエピカルなHM/HRを愛する方にはたまらんものがあるでしょう。様式美然としたスタイルに重きを置きつつも独特のアングラ臭も漂い、その世界観をより強固にするのは前出したEd Snowの唄もさることながらKeyのChrist St. Pierreによる壮麗なる鍵盤プレイの数々には息を呑むほどの美しい響きもあり、シンプルなリフワーク基調とする中で猛烈なインパクトを与えてくれるでしょう。あくまでも叙情的なメロディを刻む阿吽の呼吸から生まれる鋭利なリードギターを擁するツインギターの華麗なる響き、スピードを押さえ重量感のある世界観を貫くあまり安定感はあるものの、ややキャッチネスさに欠ける面が、この手のサウンドを敬遠される要素のなるのでしょうが、圧巻のパフォーマンスに支えられた楽曲はどれも魅力的だし、聴きこむほどに壮大なイメージを抱かせる練り上げられたアイデアには惹きつけるものがあるかと思います。今作は1991~1993年にレコーディングされたマテリアルと1989年リリースのEPからなるコンピレーション作なのですが、1991年にリリースされた1stも含めカセットのみのリリースしかしておらず、元が自主制作にも程があるような作品。当時のアメリカンマーケットにおいて、このような作風が当然支持されるとも思えず、また今日においても、けっして新しい音ではありませんが、時代性を飲み込むほどの純粋なエピックメタルとしての手法に基づき勇猛なる世界観を表現しております。それにしれも、このような幻の一品を世に蘇らせたギリシャの「Cult Metal Classics Records」には頭が下がりますね。有名無名に関らず、まだまだ埋もれた名作はありますなぁ。輸入盤市場に対する興味は永遠に尽きんね。


Red-rum - Breakin' Through the Night ★★★ (2014-12-27 14:58:00)

かつてテラローザタイプのサウンドのようなレインボー+パープル+ヨーロッパ+スコーピオンズのようなスタイルで人気を博したヴォルフィードのシンガーで恐妻家でお馴染みのプロレスラー佐々木健介のテーマソングを手掛けたほぼゼニス+山本朋子らが結成したブルースティーラーのフロントマンだった彼女が、久しぶりにシーンに復帰した音源がこちらの3曲(うち一曲はヴォルフィードのカヴァー)かつてのスタイルを彷彿とさせる様式美サウンドに寸分の狂いなく披露、テクニックに裏打ちされた日本人好みのアレンジとメロディが印象的に切れ込んでくる疾走ナンバーの①で掴みはOK、中低音域を蔑にしない魅力的な歌声を披露する彼女の歌は健在で、むしろパワフルさに拍車が掛かり見事なパフォーマンスを見せてくれます。低予算のインディーズならではの甘い音質は仕方ないのですが、骨太なグルーブを叩きつけるリズム隊の安定感、楽曲に奥行きと厚みを持たせるキーボードの的確な仕事ぶり、旨味を逃がさない職人肌のギタリストが奏でるツボを心得たプレイと重厚なアンサンブルが叩きつける、様式美然とした楽曲の破壊力は相当なもので往年のレインボースタイルが好みの方にはドンピシャでしょうね。マニアには馴染み深い既発音源もあり、3曲入りでは物足りないと思わせる充実ぶりも素晴らしい。いまどき流行らない懐メロサウンドかも知れませんが流麗で甘美なメロディが華麗に舞う、あの音を体感できるので価値の分かる方は是非とも耳を傾けてください。


Reddy Kilowatt - Liquid Lady ★★★ (2022-10-27 11:51:34)

レディキロワットというバンド名を検索しても、アメリカのキャラクターばかりが出てくる。そんな無名バンドですが、U.S Metalというシュラプネル主催のコンピ作、第一弾に登場しています。正式な音源も自主制作のシングルしか出していないのに配信盤があることに驚いた。何故、こんなレアモノが単品で?U.S Metal自体は復刻していないのになぁ?
色んな権利がありますから難しいのでしょうが、今作が聴けるのはある意味アメリカンメタル史にとっては重要なのです。ギタリストであるテリー・ギルゴアは若かりし、エドワード・ヴァン・ヘイレンにギターを師事したという逸話がある。そういう知識を入れると、今作で聴けるリフやアームを使った派手目のソロなど、エディの影響を受けているなぁに繋がるが、今作のオリジナルリリースは1979年、逆にエディが影響を受けたという事になる。その事実だけでも価値はあるのだが、真偽のほどは不明。
そんな都市伝説感覚で楽しんで欲しい。
そして有名バンドは生み出さなかったがU.S Metalも聴いて欲しい。
でもテリーのギターは、デイヴィッド・リー・ロスのアルバムにも参加しているので、そっちの方で確認するのが早いんですけどね。


Regatta - Regatta ★★ (2015-02-11 13:56:49)

カナダの三人組による1989年リリースのアルバム。詳しいバイオは知りませんが、爽快感たっぷりのメロディを存分に生かしたAOR系のサウンドを堪能できる一枚。ミドルテンポ主体の曲が多く全般的にシャラシャラとした音色と打ち込みも目立ち、少々ハードさに欠ける面もありますが、洗練されたアダルトな魅力をこれでもかと盛り込み、清々しいアレンジが映える楽曲を聴けば心も晴れ晴れと、浮かない気持ちを吹き飛ばしてくれるでしょう。もうちょっとメリハリのある曲があればアルバム全体の印象も変わるのですがメロディ重視のおとなしめな楽曲を聴き癒しと供に静かな感動を運んでくれる一時を楽しむのも一興ですかね


Regime - Straight Thru Your Heart ★★ (2021-05-16 19:43:58)

ギターにリック”ハンター”マルティネスを要するクリスチャンメタルバンドの1st。オリジナルは1990年辺りにリリースされている。2004年にアウトテイクやライブ音源などを追加して再発というか、日の目を浴びた作品なのだが、これが懐かしいい時代を想起させるメロディアスUS産HM/HRサウンドを披露。
そのどこかで聴いた事あるデジャブ感を味方につけ思いっきり勝負を仕掛けてきます。清々しいくらいのやりように、逆に応援したくなりますが、強引なリックのギターが少々邪魔に感じられる場面をあったりと、好みを分けそうだが、懐かしい感じを楽しみたいマニアには需要もあるだろう。ある種のパワープレイも懐かしい、何より活きが良くバラエティ豊かである。
あくまでも個性重視、オリジナルティを尊重する方には厳しいでだろうがこういうベタなもんは聴きたくなります、いいとこどりなので気軽に聴ける。そういう利点も音を楽しめる理由には成り得ますのでね。


Reign of Fury - Death Be Thy Shepherd ★★★ (2016-04-14 14:41:13)

英国出身の若手スピード/スラッシュHM/HRバンドの2nd。歌い手がかなりメタリカしていて面白い。楽曲もその辺りのスラッシュサウンドを下地に、流麗なメロディを奏でる叙情味満点のツインリードと高速回転するリフワークはアッパーな楽曲と相性も抜群。最近の若手同様、非常に分かりやすい歌メロも用意し聞きやすくまとめあげていますね。そのオシャレ感がオッサンには少々鼻につくのですが、先人達が作り上げた音楽性を解体、再構築する様の手腕はよくかなりのセンスを擁するし勉強している証拠。8曲入りで60分のボリュームによるドラマティックな展開の楽曲ながらも、パッと聞いてスッと入ってくる分かりやすさと高揚感がこのバンド最大の肝なのでしょう。パワー負けしない気合いの入った歌声、快活さを演出するエッジのたったギターサウンドと豪胆に畳み掛けるリズムプレイの数々にはマニアならずとも興奮しますよね。


Reika - Gypsy Queen ★★ (2017-08-24 18:04:03)

レイカという女性シンガーをデビューさせたかったのか、福村BabaChan高志を中心とした京都人脈と言われる、ほぼほぼRajasだしX-Rayなメンバーが揃いレコーディングを敢行。楽曲提供まで行い完全バックアップ体制をとっての新人としては豪華なラインナップによる1992年作のデビューミニアルバム。手練手管のメンツからなる魅力はハードポップスタイルのオープニングナンバー『Return to Your Town』から見事に炸裂。適度なエッジを伴ったハードギターとソフトな装飾を纏うキーボード、良く歌うベースと福村のドラミングの相性は抜群の相乗効果を生みだし、歌を邪魔しない手応えのあるハードサウンドで勝負を掛けてきています。演歌にも通ずる和のテイストが出過ぎるが故の古臭さやに時代性を思いっきり感じますが、やはりレイカ嬢のパフォーマンスが聴き手の判断基準となるでしょうね。硬い歌い回しと余裕のなさ、そのヤラされている感に歌唱力不足という面を強く感じてしまい、せっかくのバンドサウンドの魅力を削いでいるなぁと感じてしまいますね。
楽曲提供にコーラスなどでも参加している藤本朗が歌えばエエんじゃないかとも思いますが、それじゃ昔のメンツだし、やはり女性を前に出して売りにいったのかなぁと感じずにはいられません。そういう先入観がマイナスな方向に向いてしまうのですが、余計な事に囚われずに聴くと、違う景色も見えてくるので、女性シンガーによるハードサウンドが大好物な方なら楽しんでもらえるでしょうね。
福村、オズマこと臼井考文、藤本らが提供した楽曲はどれも日本人らしいメロディに彩られたハードサウンドですので、ビーイング系のハードポップマニアが聴いても存分に楽しめるでしょう。打ち込みじゃないんですけどね。にしてもなぁ、ストライクゾーンの甘さがなぁ。我が身を恨むよ。


Reika - Gypsy Queen - Borderline ★★★ (2017-08-24 18:07:50)

ハードなギターが耳を惹きますね
こうなると歌の弱さが気になります
タイトなスケジュールのレコーディングかと推察されますが
安定感のある演奏ですね


Reika - Gypsy Queen - Return to Your Town ★★★ (2017-08-24 18:06:30)

ポジティブですよね
健康的なハードサウンドがなんだか物凄く懐かしいです
中盤のインストパートは中々男前な仕上がりですね
バンドとしてのあるべき姿なんでしょう


Restless - Alone in the Dark ★★★ (2021-10-11 17:56:08)

90年代の終わりに突如現れたメロディアスロックバンドのフルアルバム。このアルバムは実に微妙な立ち位置にある。リリース時に実体はなく、しかも本来はFREELANCEというバンドの音源でもある。彼等が80年代に録り溜めた音源集がドイツのMTMから世に放たれた。その煌びやかで哀愁風味たっぷりのメロディアスサウンドは、カラフルな彩りも実に鮮やかに映し出しており、フックのあるメロディとチョイハスキーな歌声は実に優等生な出来栄えを誇っている。その反面、個性は薄いのだがキーボードを効果的に使いベタな展開は堅実そのもの、ジャーニーよりは、デフ・レパードと言えるスタイルもTHE80年代という空気感もモロに演出。そういうのも、正式な契約に影響があったのか分かりませんが、古き良きAORスタイルのメロディアスロックをお探しの方ならマストな一枚でしょうね。
しかしハードシーンは奥が深い、紹介したいバンドは山ほどある。死ぬまで追い付かないだろう。メロディアスロック一つとっても底が見えません。


Reverence - When Darkness Calls ★★★ (2015-03-17 14:40:41)

アメリカはニューヨークを拠点に活動してるらしい現RIOTやJACK STARR'S BURNING STARRでもシンガーとして活躍しているトッド・マイケル・ホールに2007年から2009年までTOKYO BLADEのギタリストしてキャリアのある英国人ギタリスト、ブライアン・ホランドらが中心となり結成された5人組による2012年リリースの1st(ドラマーはサヴァタージのスティーブ"Doc"ワコーズ)参加メンバーのキャリアがそのまま反映されたような正統性の強いメロデイックな正統派HM/HRサウンドを披露、しなやかでメリハリのある強靭なアンサンブルを土台に光沢のある滑らかなギターがメタリックな響きを奏で、中身の太い強固なメタルサウンドを構築していきます。そのパワー感のあるメロディックな楽曲の中でスクリームするハイピッチながらも迫力を損なわない強烈な歌声を披露するトッドのパフォーマンスの高さに改めて驚かされます。キャッチーさも意識したコーラスワークも光りますが、基本は王道メタリック路線、ツインギターが奏でる豊潤なメロディの数々、特にベテランならではのブルージーなリフや歌心溢れるリードに懐かしい往年の空気を体感させられ安直なNWOTHM群とは一味も二味も違う年季を感じずにはいられません。確かなテクニックとアレンジセンスに裏打ちされた、古すぎずモダンすぎない時代を超えて支持される今を生き抜く正統派を前に、是非とも多くのマニアの手に取って欲しい一枚ですね。全11曲50分をチョイ切るランニングタイムって素敵ですよ。ちょうどイイ


Rhoads - Into the Future ★★ (2020-12-28 18:23:31)

知る人ぞ知るランディ・ローズのお兄さん、ケル・ローズ率いるバンドのデビュー作。今となってはニック・メンザがドラムを担当している方が話題性もあったりするのだろうが、サウンドとしては軽快なアメリカンロックサウンドが満載、ミックスも軽めの仕様で、ドラムを音作りには殺意すら覚えるほど、苦手なミックスなのだが、ケルはチョイハスキーなラフでワイルドな歌声を披露、ガンガンを攻め込み気持ちよく歌っている、その悪っぽいノリが噛み合えばよいのだが、なんでこんなペラペラのミックスにしたのか理解が出来ない。
ロックのもつダイナミズムをすっぽり抜け落ちているぞ、そんな個人的な不満はあれど、割と勢いで押し切っており、Rude Awakeningに参加するギターのジョン・グッドウィンも派手に迫っている。
何を聴かせたいのか、バンドの核となる部分が分かりづらいバンドサウンドが大きく評価を分けるでしょう。しかし、マニアならまずは聴いて欲しい、何故、このミックスにしたんだ?ニック・メンザは何と思ったのか興味は尽きません、これもマイナーメタルのお楽しみ要素でしょう。


Riley's L.a.guns - Renegades ★★ (2021-05-14 12:19:20)

リリース前から、やってんぞとファンの間ではプチ話題になっていた、3挺目のL.Aガンズ。本家は恩讐を乗り越えた二人が合流後、順調に動いているのですが、コロナ騒動の影響を受け活動を止めている状況なのか?昨年、新曲を先行公開した辺りから音沙汰がないのですが、正に鬼の居ぬ間にな状況でリリースしてきたのがコチラ。

サウンドとしては良く出来ています、荒涼としたヒリつくメロディもあったりとしますが、全体的な小粒感は拭えず、シングルギター編成と言うのもあるのでしょうが、やはり個性不足な面が目立ちイマイチ乗り切れないのが本音。
やはり全てが淡白に感じる。トレイシーのギターはメタリックでテクニカル、さらに言えば自分の音を持っている。ヘタウマでお馴染みのフィル・ルイスには色気がある。そういう個性が本家には存在するが、この4人には、そこまでの迫力が無かった。簡単に言えば、すぐに飽きてしまうです。


しかし、総じて楽曲のクオリティは及第点を超えており、名前に拘らなければ素直に楽しめるでしょう。昔、再結成したMötley Crüeが最初に出したアルバムに似た優等生感というか置きにいった感もある。
下手ではない歌い手も、やはり淡白過ぎて面白みがない。やはりロックってのは尖っていないとダメなんでしょうね。薄味です。本家を脅かすことのないL.Aモデルガンズですかね。
やっぱ先入観が邪魔しているのかなぁ?


Riley's L.a.guns - The Dark Horse ★★★ (2024-10-15 00:21:58)

すったもんだの挙げ句、和解を遂げた両者。バンド名はトレイシーとフィルのいるバンドに正当に引き継がれるが、ライブでは楽曲を使用しても良いという条件らしい。新しいロゴとバンド名で再始動となるはずが、スティーブ・ライリーは、アルバムのリリース目前に、この世を去ることに、残念ではあるが、ライリーL.A GUNSの正式な新作に伴う活動は消えた。

正直、1stの時点ではバッタもん感が漂い好意的な目を向けることが出来なかったのだが、ある程度時間を空けて聴くと実は前作も、内容的には本家に負けていない力作だったことは認めざるを得ない。むしろネガティブな感情が正統な評価を曇らせたと反省の一点に尽きる位なのだが、今作も、そのバンド名に恥じない哀愁のメロディが映える、退廃的なムードを醸し出す独特のサウンドを継承。
シンガーもフィルに似た雰囲気があり、寄せにいっている感は否めないが、フラットな感覚で聴けば全く以て問題にならない。むしろ、こういうスタンスのサウンドを奏でるバンドがいるのだと、興味を抱くでしょうね。

ロックの持つ危険な香り、そのルーズでスリージーな味わいは、ただ無軌道ではなくロックなパワーを解き放つことに集中されており、中毒性の高いサウンドを展開している。ある意味、流行に左右されないスタイルの堅守。そして、けしてテクノロジーの恩恵を無視しない作りには、時代を超越した魅力を感じさせる。素直なメロディが印象的なスローナンバーのSweet Summer Girl (Florida)なんて、彼らの味だろう。本家よりも優等生な感じが逆に魅力的に聞こえる。

古典の持つ強み、ファースト共々、高い評価を受けるアルバムだろう。
個人的には名前で損している感じがする。そこが、どうしてもマイナスに働くのは仕方がないだろうが、独立したバンドとして認めされる魅力は十分にある。


Ringleader - If Licks Could Kill ★★★ (2020-09-17 00:33:39)

ジョシュアのデビューEPで唄い、ピーター・ゴルビーが抜け心肺停止状態だったユーライア・ヒープに参加したことで知られるスティーブン・フォンテーヌがヴォーカルを担当したUS産メロディアスロックの1st。
快活な大陸的グルーブはアメリカならでは、そこに甘めのハイトーンヴォイスを絡めるが、意外とレンジも広く個性は薄めだがスティーブンの歌声は多彩な楽曲を見事にさばいている。ギターも職人肌だし、キーボードも何でもかんでも出しゃばらないのでバランス感覚も上々と真面目に取り込み、そつなく作り上げている印象を受けますね。

MTVを沸かした80年代の名曲群にシャッフルされても違和感のない音作り。その精度の高さにアメリカのミュージックシーンに対する信頼と底力を感じずにはいられません。ベタと感じさせる難しさがある。下手な奴がやるとこれほど、様にならない音楽性はありませんからね。久しぶりに聴きましたが、国籍を問わないメロディ派のマニアなら楽しめるでしょう


Riot Act - Closer to the Flame ★★★ (2023-05-10 14:58:11)

RIOT脱退後、何をやっていたのか不明だったリック・ヴェンチュラ、そのリックが復活を果たしていたことに驚きました。しかも相棒は同じく元RIOTのL.Aクヴァリスという、マーク・リールの相棒同士という夢の共演、そのプチ話題性を引っ提げ、活動を始めるもコロナ渦においてL.Aクヴァリスは帰らぬ人となります。失意の中、バンドは継続、こうして2022年にフルアルバムをリリースとなります。

元々、技巧的に優れたグループとは言い難いRIOT。マークとリックのアックスメンに注視することはなかったが、今作では主役となるリックのギターは実にオーセンティックなプレイであり、リッチー・ブラックモアからの影響も強いロマンティックなタッチも披露と、彼の魅力を余すことなく伝えています。何より音楽性が渋い、日本では人気のあるアルバムと言えばぶっちぎりでTHUNDERSTEELとなるのだが、個人的には随分とスタイルが変った作風だと思っている。アメリカンロックにねじ込まれた情熱と悲哀のあるメロディ、それがRIOTだと思っていたが、THUNDERSTEELでは、シャープにキレるメロディックパワーメタルへと変貌、ハイトーンシンガーを従え、台頭するスラッシュメタルを迎え撃つかの如く変貌を遂げたバンドだったが、そういう作風は本筋ではなかったので続くこともなかったのだが、日本からのオーダーは、メロディックメタル路線、その狭間で苦労した印象が強い。
それだけにNIGHT BRAKERあたりのバランス感覚でアルバムを作って欲しかったのだが、どこか帯に短したすきに長しという作風が続き、ガイ・スペランザとの再タッグなども噂されつつ叶わなかったマーク・リール。
彼もマネージメントに恵まれず、帰らぬ人となり、その意思を引き継ぐ者達が擦り倒すのはTHUNDERSTEEL、作品前に面白くなくなるロボ・コップやヘルレイザーくらいダメダメなRIOT V。

このバンドが2枚組で見せてくれた初期の3作に拘ったRIOTカヴァー大会の出来映えを聴かされると、彼らこそ、順当なRIOTの後継者であろう。本編となるオリジナルアルバムの出来映えも実に、初期のRIOT路線を踏襲するような作風であり、アメリカンなダイナミズムと、中南米の熱情的なスタイル、そこにヒリつく哀愁がホンノリと加わり、古典ロック的なサウンドをど真ん中でならしている。

フレットレスベースも操るテクニシャンなポール・ラニエリ、熟練の腕利きドラマー、クラウディオ・ガリンスキー、そして熱い歌声を披露するドン・チャフィン、彼の声に惹きつけられたのは、ソックリではないし、歌い回しも違うのだが、ガイ・スペランザと重なる場面があるところ、とにく2枚目においては、この声で初期作を聴けるのはありがたいと思えるほどの適任で、マーク存命の内に知り合っていれば、どうなっていたんだ?と想像させる逸材でした。

THUNDERSTEELこそRIOT派のマニアにはつまらん、アルバムでしょうが、初期のスタイルが好きな人や、クラシックなハードサウンドが好みの方には需要は高いでしょうね、渋くて熱い古典ロックにグイグイと引き寄せられるでしょう。


DISC2
1.Rock City
2.49er
3.Swords And Tequila
4.Overdrive
5.No Lies
6.Tokyo Rose
7.Warrior
8.Dont Hold Back
9.White Rock
10.Outlaw
11.Road Racing
12.Altar Of The King


上記内容がRIOTのカヴァー大会です
選曲も絶妙ですよ。WARRIORも押さえているのも興味をそそります。ちなみに49erではマイク・フリンツがソロでゲスト参加とRIOT夢の共演を果たしています。


Ripe - A Moment of Forever ★★★ (2017-12-20 14:53:05)

デンマーク産の正統派HM/HRバンドが2010年にリリースした2nd。欧州産ならではの叙情性とダークさを加味しつつも、ガッツィーな古典的スタイルを踏襲する音楽性を真っ向勝負で披露。強靭で柔軟なリズム隊を従え、流麗に歌い上げるギターワークの旨味、二本のギターから繰り出される熱の籠ったプレイの数々は聴き手の好奇心を満たす事に成功、その強烈なアンサンブルの頂点に君臨する、シンガーのマイケル・バソホルム・ダールの堂々たる熱唱と相まって、通産2枚目とは思えない貫禄に満ち溢れていますね。
とは言え、類型的なスタイルでもあるし、所謂即効性の高い、分かりやすいポップな疾走ナンバーなどを用意していないので、そのあたりを求めるファンにとってはつまらないでしょうが、パワフルかつメロディックな正統派サウンドの持つ普遍的な魅力を継承する姿は頼もしさもあり、その筋のファンにはたまらない音楽性となるでしょう。質の高いパフォーマンスに彩られた堅実な楽曲の数々は聴いていて気持ちがいいですね。勿論グランジ以降の正統派サウンドですので古臭は皆無ですよ。
それにしても上手いシンガーだなぁ。そりゃArtilleryに誘われもするわな。


Rocky IV - NO EASY WAY OUT - Robert Tepper ★★★ (2014-10-14 14:05:36)

映画の中でも印象的なシーンのバックで流れますね
パンチの効いたハスキーヴォイスがカッコイイ
実力のある歌い手ですね


S.A. SLAYER - Go for the Throat ★★★ (2018-03-07 12:47:56)

このバンドは1983年にEPをリリース後に活動停止。その後、失意の中でバンドを解体したRIOTのマーク・リールと合流して-Mark Reale Project~NARITAと流れていくドン・ヴァン・スタヴァンとMACHINE HEADで大出世するデイヴ・マクレイン、ハイトーン系のシンガー、スティーブ・クーパーが居た事がマニア心を擽る存在として知られています。
実際に今アルバムのリリース時にバンドは実態がなくRIOT人気にあやかったとも言われているが真偽の方は不明です。

作風としてはメイデンやJP風味を盛り込んだ光沢のあるアングラUSパワーメタルサウンドを真っ向から聴かせています。その実直な作風に遊び心も少なく、視野の狭い音と思うだろうが、個人的にはRIOTをスラッシーにしたような音に聞こえ、大変興奮した事を覚えています。勿論、堅物で不器用な剛直メタルなんですが、時折切れ込んでくるメロディなどには『Thudersteel』に通ずつものがあると思いますよ。
この手のマイナーアルバムに悪評を叩きつけるのは簡単なのですが、USアングラメタルが大好きな方なら大いに楽しんでもらえるでしょう。そしてRIOTマニアもルーツの一つとして楽しんで欲しいですね。


S.A. SLAYER - Prepare to Die ★★★ (2015-07-11 08:03:50)

テキサスはサンアントニオ出身の5人組が1983年にリリースしたEP。先にLAにもSLAYERがいたので、若干揉めたらしいのですが名前に出身地のサンアントニオをくっつけSA.SLAYERと名乗り活動(むこうも一時期LA.SLAYERなんて名乗ってたらしい)。
後にRIOTのマーク・リアリと関わりをもつメンバーがいるとは言え、RIOT風のメロディが飛び込み類似性を鋭く感じるのですが、今作を語る上で外せないのは参加メンバーの興味深い相関図を説明します。

トニー・ムーア+ガイ・スペランザ÷2な歌声が印象的なスティーブ・クーパーとベースのドン・ヴァン・スタヴァンは権利の関係でRIOTと言うバンド名を使えなくなったマーク・リアリとJuggernautのドラマーだったデイブ・マクレインと供にMark Reale Projectを1984に結成、翌年にはバンド名をNaritaと改めマニアの間で語り継がれるデモ音源では既に名曲「Thundersteel」を発表している。結局活動は暗礁に乗り上げスティーブはJuggernautのシンガーへ。ドラマーのデイブは90年代にSacred Reichに参加、その後Machine Headに加入。残った二人はJuggernautのドラマーだったボビー・ジャーゾンベクらと新生RIOTとして復活を遂げます。まさに金田一耕助シリーズさながらのややこしい人脈図ですが、さらに突き詰めると次作でギターを弾いていロン・ジャーゾンベクはお察しの通りボビーと兄弟だし、もう一人のギタリスト、ボブ・カトリンとJuggernaut初期メンバーとして名を連ねます。このように僕は、系図を辿り色々なバンドを知るのですが(文章に起こすと本当に疲れるわ)、RIOTマニアのみならず、80年代初頭ならではの飾り気のないパワー/スピードメタル系のサウンドが好みのなら楽しんでもらえるでしょうね。マニアご用達なSkol Recordsから、お蔵入りのなりかけた1stフルとのカップリングでめでたくCD化もされているので手にとって見てください。そして今作を聴き、RIOTの叙情性に攻撃性を加味した出世作「Thundersteel」にはドン・ヴァン・スタヴァンの影響が強く反映されたのが分かりますね。


S.A. SLAYER - Prepare to Die - Final Holocaust ★★★ (2018-03-07 12:53:39)

これもWarriorっぽいメロがでます
Shine on, shine on, in all of your gloryのところね
確信犯ですなぁ
パワフルでけたたましUS産パワーメタル
ロン・ジャーゾンベクのソロで弾き倒しています
へヴィグルーブが迫力満点に突進してきますよ


S.A. SLAYER - Prepare to Die - Prepare to Die ★★★ (2018-03-07 12:50:38)

あきらかにRIOTのWarriorを意識してますよね
歌メロの類似性のみならず楽曲もよりスラッシーにしたようなね(笑)
ドン・ヴァン・スタヴァンはRIOTに参加するべくして参加したんのかねぇ
そりゃ適任だろう


S.A.D.O. - Shout! ★★★ (2015-10-03 17:28:53)

爬虫類的とも言われる個性的な歌声が耳に残るアンドレ・クックがフロントを務めるドイツ産HM/HRバンドの1st。硬質でアグレッシブなアプローチの楽曲もキャッチネスさを盛り込み、スピード感と供に訪れるドライブ感は聴いていて心地が良い。変にドライな感じにならないのは欧州産ならではの味わい、適度な湿度とポップセンスを取り込みつつも軟弱にならないのも彼らの魅力。アグレッシブなスピードナンバーからグラマラスにドライブするロックサウンド、綺麗なメロディのインストと多様性のある楽曲の構成力は高いし細かい芸が息づいているのが憎い。個人的にはバランス感覚の優れた3rdが彼らの代表的作と思っていますが、芸達者なギタリストのプレイは既に確立されているので、まだまだ荒削りな今作でも十分魅力的に鳴り響いていますね。東西統一前のドイツサウンド、後にスコーピオンズやアクセプトといったモンスター級のバンドを生み出すかの国で、どのような変換をとげ確立されていくのか?そんな事に思いを馳せ楽しんでいます。


S.O.D.(STORMTROOPERS OF DEATH) - Bigger Than the Devil ★★★ (2021-01-26 21:10:52)

ある意味、ダイハードな男たちによるスーパーグループと呼べるバンドによる2枚目のスタジオ作。前作から14年、25曲入りでランニングタイム40分を切るといった内容。時代の変化を受け止めつつも、自らのスタイルを壊すことなく継承。アルバムジャケからも感じさせる人を喰ったような姿勢、そのシーン全体をおちょくり挑発するようなスタンスは健在なようだ。

一口で言い表すことのできない音楽性、遊び心も満載のクロスオーバースタイル、先人たちからのアイデアを、食い散らかし千切っては投げを繰り返す、それでありながらも収集がつかないような愚行は一切行わず、前作よりも直情的なハードコアテイストが聴き手の感性をひき殺していきます。

重心低く構えたヘヴィネスサウンドが、問答無用で突っ込んでくる激音の嵐、時代の流れを組みソリッドでタフになった音像は、より野蛮な破壊的衝動を纏い全てをなぎ倒していくかのようだ。

21はヴォーカルのビリー・ミラノがやっていたM.O.Dでも取り上げた奴ですね。本来はこっちのバンドの曲なので、こちらが正規ヴァージョンという事になるのかな?本編以外にもお楽しみの要素があるのも、この手のバンドあるなる。間違え探し感覚で色々と突っ込んでみるのも悪くないですからね。


SABATON - Heroes - To Hell and Back ★★ (2019-12-28 17:54:21)

戦争に特化したテーマを唄うバンド
勇壮さを緩和させるシーケンス
そのおかげで聴きやすくなっている
フォーキーなメタルに大衆性を加味させた
そこが鼻に付くとダメだが
好きモノにはたまらない中毒性があるでしょう


SABBAT (日本) - Disembody ★★ (2008-09-23 22:50:00)

B.Vo,Gezol G.Vo,Temis Osmond ,D.Vo,Zorugelion 前作同様のメンバーによる1993年リリースのアルバム。相変わらずスラッシーな曲調にメロディアスなリードプレイを散りばめた展開は健在で安心して聴く事が出来ますね
またチープで下品さを醸し出したサウンドも彼らならではだし、先人達の影響をモロに感じさせるも無理に時代に擦り寄ることのない清さはカッコ良かった。


SABBAT (日本) - Envenom ★★ (2008-09-22 21:37:00)

古くは80年代中期から活動する三重が生んだ元祖デス・ブラックメタルバンド
活動は国内のみならずヨーロッパやアメリカなどでもLIVEを行うほど海外での評価は高くドイツのバンドとのスプリットCDをリリースするなど精力的な活動をし
このCDが何枚目のアルバムかわかりませんが1991年リリースの作品です
あくまでも過激でスラッシーなギターも時には儚くも美しいフレーズを奏で
ミステリアスでダークな色合いの中で異彩を放ち独自のサウンドを披露している
音質は良くないがヘヴィで起伏に富んだ楽曲にパワフルかつタイトなドラミングが絡み疾走感を煽り立て聴き手に迫って来る様には熱いものを感じますね
Voもこの手のサウンドに合う下品な歌唱を披露し禍々しさをアピールしていると思う


SABBAT (日本) - Evoke ★★ (2008-09-22 22:00:00)

1992年リリースの作品です
禍々しくも邪悪ながらときよりハッとするような美しさを感じさせ彼等独特の世界観を披露している。欧州産の陰りのある湿り気が程よく魔術的な音の中で息づきマニアックな路線をひた走っているのも素晴らしいし、ヒットチャートとは無縁なメタルの精神性を強く感じる。近年のHM/HRシーンを牽引しているのデスメタル的なアプローチのバンドが幅を利かせている中で彼らの活動を商業誌が伝えないのは何故なのかな?
丁寧に練りこまれたギターリフに妖しげで不吉なムードが漂う楽曲の数々
サバトと言うバンド名に相応しい魔女の宴が開かれているような様は実にカッコイイ


SABBAT (日本) - Fetishism ★★ (2018-11-17 14:51:45)

日本が世界に誇るカルトメタルの代表格。その名は魔女の宴に相応しい熱狂的な支持層を獲得している。禍々しくも美しい、邪悪なる暗黒様式の則ったデスメタルサウンドは、もし正統なフォローをメディアから受けていたら、日本国内における北欧のバンドによるメロデスブームにのり、猫も杓子もメロデス最高と急激に呼ばれ出す、あのクソダサい事象は起こらなかったでしょう。当時から彼らの存在をフォローするマニアが多くいた事を明確に提示しておきたい。そして彼らの影響を受けたバンドが国内外に多くいることも重ねて提示しておきたいですね。

ローファイな音質から繰り出される邪悪なる鋼鉄の刃が聴き手の理性を切り裂き、瘴気に塗れたノイズサウンドが未知なる世界へと誘います。汚らしいデスヴォイスが唸り上げる闇夜への咆哮、演奏の粗さや音質の悪さを逆に生かした演出力が、殺伐とした空気を生み出し近寄りがたい魔力を発揮している。禍々しいサウンドの中で憂いのあるメロディが、ダークな設えの中で優雅に舞うパートも聴きどころだ。その絶妙な割り振りに、この道を極めんとするバンドの姿勢には貫禄すら漂いますね。


SABBAT (日本) - The Dwelling -the Melody of Death Mask- ★★★ (2023-08-31 09:07:38)

邦題なのか『怨吐宿音』ジャケに書かれた日本語、正直英語のタイトルと関係ない気がするのですが、とにかくあの4文字を見てから今作を聴いたから呪われるのではと思いますよね。チョットしたジャパニーズホラームービー的な禍々しいジャケ&タイトルにゾクリとさせられますが、出している音も実に禍々しくも美しい孤高のサバトサウンドを展開。

日本は勿論だが世界中のカルトマニアから敬愛と尊敬の念を持って敬われる日本が世界に誇るデス系バンド。その筋金入のサウンドは、なんていうの?アンビエントとかなんとかいうのような、キーボードを使い安易にキレイなパートを導入して陰影のハッキリしたコントラストを描き、正に戦隊モノの悪と正義の対比のような、メロデス系的手法はとらず、アイデアと音そのもので勝負を掛けているのがポイント。
テクニック的な面で圧倒するのでは無く、その構成力、ダークでサバスティカルなサウンドメイクと徹底した邪悪なる美意識、その闇夜に息づく静謐なる静のパートも盛り込みつつ、大半は瘴気にまみれた暗黒サウンドが全体を支配、いかがわしくも見たモノを誘う魔女の儀式、招かれた暗黒の世界は血塗られた儀式だけにさにあらず、深遠なる精神の世界へ聴き手を導き覗いてはいけない理の世界へと、深く落とし込んで行きます。

90年代にリリースされたとは思えない古めかしいサウンドメイク、その古典的なスタンスに根ざしたサウンドは、初期の頃から一貫したスタイルであり、ある意味、オリジネイターとしての威厳と言いますか?自分たちの音を持っているバンドの強みを誇示している。
従来はもっとダーティーな面も強いのだが、コンセプト的な側面から見ると、この世界観に違和感は全くない。
時代を超越したパワーが音に宿っている。圧倒されました。ようやり切りましたね。

たった一曲で構成されたアルバム。60分持ちます?そのアイデアと凄みに圧倒されますね。
この糞暑い夏に、心の底からひんやりとした気分を味わってはいかがでしょうか?どこか土着的な怨念を感じさせるのも日本のバンドならではの味わい、禍々さに中でひんやりとした手触りの美意識の高いパートに息を呑み、そして地獄の底から這い出る魑魅魍魎達が闊歩するヘヴィグルーブに戦慄、聴き手は魔の世界へと旅立ち命を削る危機と直面しながらも、殺戮の怨吐宿音へとのめり込んで行くでしょう。禍々しくも美しいサバトの世界。夏の風物詩にならんかね。