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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 8601-8700

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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 8601-8700
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RIOT V - Through the Storm - Turn the Tables ★★★ (2008-01-11 14:16:11)

ライオットならではの泣きの疾走が堪能出来るアルバムを飾るオープニングナンバーにしてハイライト もともとそうなのですが非常にブリティッシュテイスト溢れる名曲です


RIOT V - Thundersteel ★★ (2007-12-12 04:18:00)

時代性を意識したのか非常にパワフルかつアグレッシブなメタルアルバムとなっている。ヨーロピアンテイスト漂う楽曲をそつなく歌いこなすトニームーアはまずまずの仕事をしています、しかし一本気な声と線の細さが気になるし、ツインギターじゃないというのもね… でもドラムは強力ですよ


RIOT V - Thundersteel - Bloodstreets ★★★ (2007-12-12 04:27:05)

センチメンタルなイントロから力強く転調するドラマティックなナンバー トニーのハイトーンが突き刺さります ギターソロもエモーショナルでカッコイイです


RIOT V - Thundersteel - Johnny's Back ★★★ (2007-12-12 04:23:01)

強力なリズムプレイがカッコイイ、ミドルナンバー
派手なギターソロも良いねぇ。しかしボビーのドラムは正確だねぇ


RIOT V - Thundersteel - Sign of the Crimson Storm (2007-12-12 04:39:20)

ヘヴィなミドルナンバー ドラマーにはライオンのマークエドワーズが参加。ライオットらしい哀愁のある曲だね


RIOT V - Thundersteel - Thundersteel ★★ (2007-12-12 04:30:59)

初めて聴いた時は驚きました!今までのライオットのイメージとかけ離れていたので、非常にスピーディなナンバーです マイクのギターもスゴイけどボビー・ジャーゾンベクここにありだね
。トニーの線の細さが気になりますがテンションは高いですね


RIOT V - Unleash the Fire ★★ (2018-03-07 12:28:52)

『Army of One』から5年、名盤と誉れ高い『Thundersteel』時代のメンバーに長年の盟友マイク・フリンツ加えスマッシュヒット『Immortal Soul』をリリース。これで活動も上向きになるのかと思った矢先に、バンドの創始者であるマーク・リールが急逝。そのニュースに、とうとうバンドも長きに渡る活動に終焉を迎えたと思っていたのですが、マークを意思を引き継ぐが如き、再びメンバーが集結、新たにVirgin Steeleのドラマー、フランク・ギルクレスト、シンガーにReverenceのトッド・マイケル・ホール、そしてマイクの弟子にあたるニック・リーを迎え活動を再開。その新たなる船出に多くのマニアは期待を不安を入り混ぜたでしょうが、ここで聴けるサウンドは『Thundersteel』路線を継承したパワーメタルサウンドを披露。 ファンの涙を誘うような歌詞や楽曲を用いて見事に期待に応えましたね。
個人的には『Thundersteel』はRIOTのカタログの中でもチョイと異質なアルバムだと思っているし、線の細いトニー・ムーアは大の苦手だった。それ故に、この路線を支持しない数少ないRIOTファンなのですが、トッド・マイケル・ホールはトニーのようなハイトーンを駆使しつつも、より太く逞しい声を持っており、個人的な不満を解消。さらにはマイクとニックの新ギターコンビも、RIOTらしい哀愁にツインリードで聴き手も魅了。そりゃマークが存命なら、もっと叙情性も加味されるのではなんて思ったりすのですが、それは野暮な発想なので封印します。
マークの死を乗り越え、けして金儲けの為だけに集まったのではない事を証明した会心の力作。今後も継続して欲しいですね。

このバンドは確かにマーク・リールのバンドですが、昔から彼一人が曲を書いていたわけではなく、初期の頃はガイ・スぺランザや相棒のリック・ヴェンチュラもソングラインティングチームとして数多くの楽曲を提供していた。
マイク・ディメオ時代もマイク・フリンツも提供していた。そして今アルバムでも大活躍をするベースのドン・ヴァン・スタヴァンは権利の関係でRIOTと名乗れなかった時代のNARIT時代に既に名曲『Thundersteel』をマークと共作。欧州風味のRIOT節にスラッシーな攻撃性を持ち込んだのは、間違いなくドンだろう。曲間をつなぐSEの長さが不評でしたが、けして曲もアイデアも悪くなかった『The Privilege Of Power』ではオープニングの『On Your Knees』と『Black Leather And Glittering Steel』を書き上げ、『Metal Soldiers』と『Dance Of Death』をマークと共作しています。
ですから疾走感のあるメタリックなRIOTを支持する方なら、ドン・ヴァン・スタヴァンがいれば安心して、このバンドを支持できるでしょう。継続は力なり、長きに渡り活動を続けたRIOTの金看板を下ろさぬように頑張って欲しいです。
そして次作はもう少しお金を掛けて欲しいですね。メジャーから出た割には、脆弱なサウンドプロダクションじゃないのかね。昔から、このバンドはそこが問題だったぞ。
そして2018年にリリースされる最新作の先行配信の音源もやはりダイナミズムに欠けた、こじんまりとしたもんだったぞ(汗)


RIOT V - Unleash the Fire - Bring the Hammer Down ★★★ (2015-10-13 14:22:12)

ザクザクと刻まれるリフワークと
パワフルなリズムがスクラムを組むミドルナンバー
哀愁のあるメロディが耳を惹きますね


RIOT V - Unleash the Fire - Fall From the Sky ★★★ (2015-10-13 14:20:11)

哀愁のあるメロディが泣いてますね
らしい一曲です


RIOT V - Unleash the Fire - Fight Fight Fight ★★★ (2015-10-13 14:12:09)

LIVE映えする一曲ですね
FIGHT FIGHT FIGHT って言いたくなるわ


RIOT V - Unleash the Fire - Immortal ★★★ (2015-10-13 14:07:33)

泣いてますなぁ
メロウなエエ曲ですよ
厚みのあるハイトーンも似合ってますね


RIOT V - Unleash the Fire - Kill to Survive ★★★ (2015-10-13 14:04:22)

阿吽のツインリードから繰り出されるキャッチーなリフワークも印象的ですね
メロディアスならしい一曲です


RIOT V - Unleash the Fire - Return of the Outlaw ★★★ (2015-10-13 14:05:50)

タイトルからニヤニヤさせられます
曲調も裏切らない展開に笑みもこぼれますね
貫禄の一曲でしょう


RIOT V - Unleash the Fire - Take Me Back ★★★ (2015-10-13 14:10:47)

Thundersteel路線のアルバムで
それ以前のニュアンスが強い古典的な手法による一曲
力強い歌い手が魅力的なメロを唄います
この曲に関らずドライブ感に欠けたミックスが気になるなぁ


RIOT V - Unleash the Fire - Unleash the Fire ★★★ (2015-10-13 14:17:41)

パワフルなリズムが重心低く突き進んできます
メタルにドが付く王道感がたまりません


RIOT V - Unleash the Fire - Until the Meet Again ★★★ (2015-10-13 14:15:33)

タイトルも日本語訳「また逢う日まで」だもんなぁ
気分は尾崎紀世彦ですが
思わせぶりなタイトルと曲調
哀愁のメロディに胸を焦がしますね
アルバムを締めくくるのに相応しいですね


RIPPER - ...and the Dead Shall Rise ★★★ (2023-09-13 15:45:18)

アメリカはテキサスのアングラメタルバンドの1st。活動歴は70年代後半かららしいがようやくフルアルバムにこぎ着けた。怪しげなジャケットやオカルトテイストそして下記のような名前で活動

Rob Graves - Undertaker Guitars, Vocals
Death - The Grim Reaper Guitars, Vocals
Sadie Paine - Vampyre Bass, Vocals
J.D. Shadowz - Executioner Drums, Vocals

みんな何らかのキャラを演じ歌い分けているようだ、方向性はMercyful Fateのようなシアトリカルなサウンド。楽曲もSEを挟み、なんらかのコンセプトを持って展開している。ゲストキーボードも大活躍、古いオカルト映画のようなSEに挟まれ流れるのだが、正直、似たようなSEなので、それを主題とする手法でオカルトメタルを構築しているのだろう。
正直、SEのせいで流れが良くないと感じるのだが、それがないとホラーメタルにはならないのだから痛し痒しというところか?それもワタクシが英語サッパリダメなので、普通に英語圏の方ならばゾクリとさせられる恐怖の作法として効果的と感じるのかも知れません。

とはインディーズ故に訪れる薄っぺらい音、それが逆にアングラ感を演出しているが歌が弱い、誰が歌っているのかもよく分からない。ベースの女性プレイヤーが歌う場面もある、バンドサウンドが醸し出す不気味さ、その意味が分からなくとも不吉な音を出しているのは間違いないのだが、やはりメインで歌えるシンガーは必要な気がする。とは言え、皆でパートを分けホラーショーをやるというアイデアは悪くない。ガチッとハマった時の魅力は実に妖しげで引き寄せられる。
いずれにしろ日頃、メジャー流通されている音源を愛聴しているマニアには敷居が高め、そういう保証されたクオリティよりも、何か一撃必殺の魅力がある音に惹かれる、他では味わえない個性を楽しみたいという猛者には、安定のブランドサウンドとなるでしょう。
胡散臭い音だ。何とも安っぽい血糊がべったりと飛び出すような低予算ホラー映画を見ている気分だが、それが一番である。個人的にはセイディー・ペインことヴァンパイアが高音を張り上げ歌うパートが妙に耳に付く。

それにしても、こんなマイナーサウンドが配信されているのだから、マニアにはたまりませんね。


RISING POWER - Power for the People ★★ (2016-06-15 19:39:05)

ハイスクールララバイなイモ金トリオを彷彿とさせるジャケにたじろぐ事なかれ(真ん中の奴の前髪ビヨーんって伸びるな)、若かりし日のマイク・ポートノイが参加しているロングアイランドの3人組が1984年にリリースした1st。安価な値段、妖しげなジャケ、知らんレーベルとリプロ盤臭さ全開の一品ですが、逆にマイク・ポートノイに叱られ世の中から回収される前に買っておこうと青田買いを敢行、マニアの血が騒がせ衝動買いをしてしまったのですが、これが思いのほか、真面目にHM/HRの様式に乗っ取ったサウンドを披露、キャッチーなリフを基調とした楽曲は、いい意味での大衆性もあり、またトリオならではのシンプルだがスリルのある掛け合いはなかなか聴いていて面白い。US産らしいストレートな展開、最初のSEはバカッぽいが、あとは概ねシリアスな雰囲気があるのも悪くないですね。リリース時が1984年、マイク・ポートノイは1967年生まれって言うんだから、後の片鱗はこの時点であったのでしょう、彼のファンなら押さえておいても良いのでは?


RISK - Hell's Animals ★★★ (2014-12-20 15:41:09)

メロディをしっかり歌い上げる骨太な歌声と鋭角なリフワークと展開、ダークな質感はレイジ等にも通ずる独特のクセがあり、緊張感溢れる演奏を堪能できる実力派で、その手のサウンドが好みの方なら楽しんでもらえること請け合いです。ある意味ドイツらしい無骨な突進力、男臭さ溢れる押しまくる楽曲と強引さもありますがスピーディでメロディアスなギターが駆け抜ける爽快感は耳馴染みも良く楽しめるのでしょう。とは言いつつも少々急ブレーキ、急ハンドルの楽曲構成が気にある面もあり、そこのB級感が漂うのですが、この時代ならではのジャーマンシーンを彩った生粋のサウンドは頼もしく、ある意味最大の個性でしょう。最近はすっかりお目にかからなくなったパワー漲るジャーマンメタルをお探しの方なら聴いて損はしないでしょうね。


RITUAL - Widow ★★★ (2018-10-01 12:33:11)

古くは70年代の初頭から活動していた英国のバンド。NWOBHMブームの煽りを受け1983年にデビュー作となる今作をリリースするのですが、ここで聴けるのは勢いのあるNWOBHMではなく、英国らしいドンヨリ系のビシャビシャに湿ったメロディとカビ臭い地下室サウンド、そのねっとりと絡みつく哀愁に気道が狭まる感覚を覚え咽びますが、マニアにこそ、これぞ英国メタルだという陰気臭さがたまらんでしょうね。
オープニングからその魅力が全開に発揮、HAVEN AND HELL風味のミドルナンバーからへヴィに跳ねるシャッフルナンバーへと流れる展開にも悶絶。全然垢ぬけない青空の見えない年中曇り空な陰気臭さに布団の裏にキノコも生えてくるのですが、このペシャンペシャンの音の向こうで聴こえる嵐の如く吹き荒れるリフの嵐、分厚い雲の中で渦巻く激しいリズムは落雷の如く怒り滾っている。

派手さを好むメタルファンにとっては退屈この上ない叙情派サウンド、しかしここにあるのはハードさにロック本来の持つパワーを感じずにはいられません。キッチリと作り込まないラフさが逆に魅力を倍増させているのもNWOBHMならではですね。
2018年にマニアご用達のHigh Roller Recordsからオリジナルジャケで復刻を果たしました。このジャケを見れば音も想像出来るってもんですよね。


RIVERDOGS - Riverdogs ★★★ (2021-12-08 13:37:17)

メタルバブルが膨れるだけ膨れ、そろそろ宗旨替えを考え始めたシーン、ガンズの登場はBACK TO 70'に全速力で向かわせることとなり多くのブルースベースのロックバンドが生み出された。このバンドを一躍シーンの最前線へ送り出したのは腕はあるが、見合ったギャラがもらえないヴィヴィアン・キャンベルの参加に尽きる、彼がリードギターに迎えられた事により日本でも好意的に受け止められた。
雑誌のレビューも好調で、それこそシンガーは若い頃のカヴァーディルと称された事で、多くの人からソックリと言われてしまったが、ここで聴ける歌声は、あそこまで暑苦しくなくエモーショナルだがスッキリとした味わいがあり、無理目のシャウトも交えないので視聴感はずっと上である。ブルージーな唄い回しだが声質そのものがカヴァーデイルと違います。
楽曲の充実感と面白さ、落ち着いた作風ながら華やかさもあり完成度は高い。イントロから何かを予感させる期待値を煽り、必ずや最後まで盛り上げ満足させるという手腕は見事、歌メロの良さも目を惹くモノであり、特徴的なヴィヴィアンのギターと合わさることで一段も二段も上のステージへと上り詰めています。
洗練された70年代風ロックの旨味、こういうサウンドは実力が無いと様にならないよね。


RIVERGE - Rebirth of Skull ★★★ (2022-08-19 19:17:32)

知る人ぞ知る国産スラッシャーが2009年に復活の狼煙を上げた待望のアルバム。今は入手困難な初期の音源+新曲にライブ音源まで追加したのがドイツ盤。そしてワタクシが楽しんでいるのは、そのドイツ盤なのだが、昔、ダビングしたテープで聴いた音源はモッサリとした田舎ハードコアスラッシュみたいなイメージだったが(ダビングを重ねたテープという問題点があるのでお許しを)ここで聴けるのは血なまぐさいダーティーな音色、そして下品さをねじ込んだスピードサウンドは最高にクール、サウンドプロダクションも思ったよりしっかりしており、オールドスクールが狙ってやっているのではなく自然体で打ち鳴らされているのが好印象。正直、小綺麗にまとめ上げたスラッシュや、オシャレなモダン化した奴なんざ聴けねぇよぉと、古典を愛してやまない猛者にはたまらんものがあるでしょう。
BIG4とか、ある時から祭り上げられた存在の彼らを、ワタクシはどこか冷ややかな目で見ています。そういうのは、求めてなかったよである。どんなにファーストブランドを身につけても、高級時計が眩しいお金もちバンドからは出せない、多様性を孕んだ音楽性を集約したバイオレントなスラッシュサウンドは、個人的には古い時代のリメイクが好きだったりするのだが、無理無駄のないリスペクト愛溢れたサウンドは、今の時代でも十分通用するし、逆に新鮮に聞こえるでしょうね。
ハードコラスラッシュと一口に言っても色々あるよなぁ、そういう観点から見てもこのバンドは最高峰に位置すると言っても過言ではないでしょう。ルール無用ではない整合感、その行き届いた聴きやすさも日本のバンドらしい、キメの細やかさが音に溢れており、肉を喰らい轟音を鳴らすだけでないワビサビが、これまた心地が良いですね。
実は最近まで、このバンドの事を忘れていました。スラッシュ系のイベントにも出ているのは知っていたのですが、最近はご無沙汰ですのでもうね、忘れていました。なので、ここ最近はヘビロテですね。
邪悪なる叙情性、絶妙です。単に突っ走るだけじゃないドラマがあるのよ、スピードにかまけて往って来いではない、切り返すの上手さ。その構築されたバイオレントサウンドに唸ります。過激さで誤魔化さないスリルにこれまた唸ります。
なんと言っても海外からの評価を受けている点が日本人としても誇り高いですね。


ROADHOUSE - Roadhouse ★★★ (2016-08-20 13:05:51)

デフ・レパードの『High 'n' Dry』までリードギターとして参加していたピート・ウィリスと同じくドラマーとして1978~1979年までドラムを叩いていたフランク・ヌーンらが中心となり結成されたバンドの1st。参加しているメンバーのバックボーンをそのままに、大成功を収め多くのフォロワーを生んだデフ・レパード風サウンドを披露。その嫌みのない洗練されたポピュリズム溢れる音楽性の質は高く、同じ釜の飯を食った仲なんだからと言わんばかりの模倣を通り越したスタンスでガッツリとやっております。マイルドでエッジに欠けた音楽故にハードなモノを好む方には少々手ぬるく感じるでしょうが歌モノ及び英国風ポップロックが好きな方なら大いに楽しんでもらえるでしょう。スリルは無いが安心して聴けるしね、やっぱり耳に残るメロと壮麗なコーラスワークはベタだけど良いです。ギターもツボを押さえているわ職人肌だね。個人的にも夏場のドライブにピッタリのアルバムとして年に1回は聴いていますね。


ROADWOLF - Midnight Lightning ★★★ (2023-05-20 13:38:04)

一歩間違えればパロディと言われそうな80年代がメタルを完全にやり切るバンド。まるでMTV全盛のメタルシーンを思い出すのだが、今の若い人には逆に新鮮に聞こえる可能性もありますね。
懐メロ大会です、色々と気になると一切楽しめないでしょう。ここは、この実直にコピーした80年代型メタル大会を楽しんだものガチです。青空の下、大音量で鳴らし小粋なドライブといそしみたいところですね。
やってる本人達の楽しそうな雰囲気が伝わるのもポイント、ワンフレーズとかじゃなくて構造が80年代型なんですよね、もうやり過ぎなんてレベルじゃない。そのものである。妙な色気やテクノロジーに頼り切らない姿勢も買いでしょう。でも潔癖な人は止めた方がいいですけどね。


ROADWOLF - Unchain the Wolf ★★★ (2020-12-04 11:52:55)

オーストリアから現れた正統派HM/HRの精神性を継承する4人組によるデビューフルアルバム。ロック然とした力強い歌声、JPやSAXONと言ったバンドから影響を受けたサウンドはストレートな手法を用いり実直に再現、あまりに素直なスタイル故に、見新しさはないのだが、ツボを押さえた展開と楽曲構成、歯ごたえのある演奏と熱量の高さ、メタル特有のドラマとカタルシスの開放。ベタ故のお約束に熱くなれるかどうかがカギだろう。
トラディショナルサウンドに目がないマニアならグッとくること間違いなしだが、何らかの代替え品である事は否めない。それでも、こういう姿勢を現代に持ち込んだバンドを往年したくなるのは必定とも思え。個人的には愛して止まない音楽性であります。ハルフォード風の声質も楽曲にバッチリとハマっている。
時代を超越するHM/HRの本流サウンドに旨味、そして何物にも代えられない魅力、今作にはそういう普遍的な魅力を内包している。昔の作品は古臭いと敬遠しているような若い人にこそトライしてもらいたい。かつては希少な存在だったスタイルの音楽性、今では当たり前にあるのだから、2000年代の幕開けを味わったものとしては複雑である。あのムーブメントは何だったのだ?アメリカのミュージックシーンに歩調を合わせたメディアの仕業でしょう。先見の明がないね。


ROB MORATTI - Legends of Tomorrow ★★ (2016-10-12 13:08:47)

国内盤は今は亡きAVEXのBAREKNUCKLEからリリースされたモラッティ名義の一枚。VON GROOVEのムラデンの助力を経てリリースされた今作はカナダらしい大陸的なリズムと憂いを含んだメロディが耳を惹く歌モノロックとなっており、総じてクオリティの高い楽曲に支えられ、彼のハイトーンを気持ちよく堪能出来ますね。何を聴かせるかを明確に定め皆が一丸となっているんで派手さはありませんが、堅実な作りはエエもんを聴かせてくれますよ。ポップでキャッチー、その爽快感溢れるメロディの数々、心温まるエモーショナルな響きにほっこりとさせられるでょう。


ROB MORATTI - Transcendent - Answer of Life ★★★ (2016-10-12 13:15:57)

ポップなメロディが躍動するオープニングナンバー
エモーショナルな響きが沸々と青白い炎を燃やしていますよ


ROB MORATTI - Transcendent - Baby I'm Yours ★★★ (2016-10-12 13:18:52)

胸キュンハードポップソング
癖の強いハイトーンが前に出ていますね
サビで泣かせすぎないのが好きです


ROB MORATTI - Transcendent - Lost and Lonely ★★★ (2016-10-12 13:13:20)

洗練されたアーバンな魅力
感情を突き動かす哀愁のメロディ
キュンと感傷的な気分を味わいため息がでます
泣かせる大人のロックサウンドだね
職人肌のギタープレイも好きですね


ROBERT FLEISCHMAN - World in Your Eyes ★★★ (2016-08-05 16:40:24)

ジャーニーの『INFINITY』の制作にも関わった男であり、スティーブ・ペリー参加の前にジャーニーの専任シンガーの座を射止めた男として知られ、1979年にソロをリリース、その後US産ハードポップバンドのチャンネル結成も短命に終わり、ヴィニー・ヴィンセントの1stに参加する事で知られるロバート・フライシュマンがメロディックロックの総本山として君臨する『Frontiers Records』から2002年にリリースした1st(国内盤は翌年キングレコードから出てます)。終始リラックスしたームードの中、ハイトーン一辺倒ではない彼本来の魅力を存分にアピール、聴きようによっては衰えただけだと言えなくもないのですが、いい意味で枯れた味わいの歌声でジックリと聴かせてくれます。狙いに行ったようなジャーニースタイルの音楽性に恨み節も感じますが、『Frontiers Records』らしい作風は聴いていて安定感がありますね。


ROBERT TEPPER - No Easy Way Out ★★★ (2015-10-04 16:01:33)

ニュージャージー出身のロックシンガー、ロバート・テッパーの1st。ハードなギターとキーボードを生かした軽やかでダンサンブルなサウンドに野性味あふれるパワフルかつハスキーがかった艶のある歌声が乗るという官能的ですらある姿が実に頼もしくカッコいい。その魅力はオープニングの①から濃厚に飛び出し、彼の実力を如実に物語っている(映画「ロッキー4」でも印象的なシーンのバックで流れたカッコいいスポーツカーで夜道を激走しながら怨敵ドラゴとの一戦を覚悟する奴ね)②も同じくスタローン主演のポリスアクション「コブラ」で仕様と順風満帆な船出を遂げるのです。同郷のボンジョヴィからハードな色を抜きよりライトな作風に倒錯しながらも隠しきれないパワフルヴォイスはロックな魅力をギュッと内包し、時には優しく、時には激しく抱きしめてくれる激情が迸る男臭い魅力がたまりません。ハードな曲やバラード、ポップスまで全9曲から織りなす珠玉のAOR系ハードサウンド、どの曲がシングルカットされてもおかしくないクオリティを誇り、この手の歌モノ、チョイ足しハードロックサウンドが好きな人にはたまらんでしょうね。ちなみに①は今をときめくブレット・フォー・マイ・バレンタインがカヴァーしていますので聴き比べるのも楽しみの一つではないでしょうが、個人的にはオリジナルの方が深みと説得力があり、歌モノ故に歌い手の資質と実力が如実に出来不出来を物語っていると思います。最近の若い人は、普通に歌うと何故あんなに軽い声になるのでしょうか?マイクをどんなにいじっても地声は変えられんもんね。


ROBIN BECK - Trouble or Nothin' ★★★ (2012-07-10 22:39:41)

HOUSE OF LORDSのVoジェイムス・クリスチャンの奥様でも知られる女性シンガー、ロビン・ベックが1989年にリリースした2nd。クレジットにデスモンド・チャイルド、ダイアン・ウォーレンと来ればハードポップマニアなら食指が動くでしょう、その期待に答えてくれる女性ならではの艶と色気を伴うハスキーヴォイスがフックに富んだ哀愁のメロディを優美に力強くなぞるハードなAOR調の名盤です。ゲストにスティーブン・ルカサーの名前もあり豪華な雰囲気が滲み出ているのも今作の聴きどころ、ロック然とした豪快さと繊細なメロディを生かしたアレンジ、流石はデスモンドチャイルドといいたくなります。いわゆる唄モノです、ジャーニーのようなソフトケイスされたアメリカンロックですが、彼女の情感豊かな歌声と壮麗なメロディが極上の癒しを運んでくれますね


ROBIN BECK - Trouble or Nothin' - A Heart for You ★★★ (2012-07-22 20:00:26)

哀愁のハードポップナンバー
ハスキーな歌声が艶やかですね
サビでパッと明るくなるのがいいです


ROBIN BECK - Trouble or Nothin' - Don't Lose Any Sleep ★★★ (2012-07-10 21:55:13)

壮麗なハードポップナンバー
この甘さがいいよね


ROBIN BECK - Trouble or Nothin' - First Time ★★★ (2012-07-22 20:05:10)

アダルトな女性の魅力が詰まっています
都会的な洗練度も聞きやすさを演出していますね
カッコいいねぇ


ROBIN BECK - Trouble or Nothin' - Hide Your Heart ★★★ (2012-07-10 21:52:11)

ハードなAOR調のオープニングナンバー
潤いのあるハスキーヴォイスが艶やかですね
個人的には今アルバムのハイライト
あのKISSもアルバム「HOT IN THE SHADE」から第一弾シングルとして
同曲をリリースしていますね(競作です)
個人的にはロビンの方が好きです


ROBIN BECK - Trouble or Nothin' - Hold Back the Night ★★ (2012-07-13 14:42:11)

憂いのあるイントロ
甘く切ない歌声
軽やかなハードポップですが
良く出来ていますね


ROBIN BECK - Trouble or Nothin' - If You Were a Woman and I Was a Man ★★★ (2012-07-10 22:04:42)

軽やかにステップするリズム
フックに富んだメロディ
上手い唄を堪能出来る哀メロハードポップナンバー


ROBIN BECK - Trouble or Nothin' - In a Crazy World Like This ★★★ (2012-07-13 14:47:03)

甘く切ないハードポップナンバー
彼女の魅力が詰まっていますね
懐かしい時代を感じさせてくれます
ちなみに北欧のAlienも歌っていますよ
あとトーン・ノーラムにエリック・シンガー
そしてパット・ベネターが最初なのかな?
複数のアーティストが手がけている一曲ですね


ROBIN BECK - Trouble or Nothin' - Save Up All Your Tears ★★ (2012-07-13 14:44:57)

キャッチーさと艶やかな彼女の張りのある歌声
洗練されたハードポップナンバー


ROBIN BECK - Trouble or Nothin' - Sleeping With the Enemy ★★ (2012-07-22 20:02:46)

練り上げられた楽曲
適度な哀愁とフックに富んだメロディ
ハードな味付けも絶妙です


ROBIN BECK - Trouble or Nothin' - Tears in the Rain ★★ (2012-07-22 19:58:30)

ロビン・ベックの熱唱が胸を打ちます
やりすぎ感もここまでくれば見事
売れ線指向と揶揄できるも極上の出来栄えでしょう


ROBIN MCAULEY - Business As Usual ★★ (2020-02-15 02:26:32)

1999年に我が国の、しかもZAINレコードからリリースされたソロアルバム(日本独自の発売に留まる)。 Survivorのフランキー・サリバンと、スタン・ブッシュやKISS関連のお仕事で有名なカート・クオモが全面バックアップ。ロビンの歌を中心に三者が絡む仕様と、レーベルもZAINだしね、聴く前から想像はついていたのだが、ライトなアメリカン仕様のチョイ足し欧州型メジャーロックサウンドを披露、期待を裏切らない教科書通りの作風に仕上がった。既にライブでは実証済みな、ロビンの押しの強さは、どんな楽曲も自分色に染め上げ、器用なのか不器用なのか、わからんくなるがロビン色に染め上げているのが印象的。そんな中で③のようなメロウなナンバーが飛び出すとグッと惹き寄せられますね。ギターのサリバンも押し引きを心得、邪魔にならぬよう個性を剥き出しに弾き倒しているのが心憎い。スライドが飛び出すのもエエ味だったぞ。

ロビンとマイケル・シャンカーの融合を素直に受け止められるマニアなら、安心してイケるサウンド。
Perfect Timing+MSGをフランキーサリバン&カート・クオモ風味に味付けしたようなスタイルに仕上がっていますよ。打ち込み系のリズムが足を引っ張っているな。


ROBIN MCAULEY - Eloise ★★★ (2018-03-11 14:08:34)

Grand Prixが中途半端な形で消滅した後、ソロのシングルやFar Corporationに参加などを経て、マイケル・シェンカーと合流した事で一躍時の人なったロビン・マッコリーのソロ名義のシングル。
特筆すべきはGrand Prixの未発表曲と言われる②なんだろうが、ロビンのフックに富んだハーモニーを生かした潤いのる歌声を披露。殻のファンならずともメロディ派なら大いに楽しんでもらえるでしょう。
この作品、リリース後、マイケルと合流したロビン。憂いのあるアイリッシュなメロセンスと歌声が、あのバブリー路線でなければ、今日の評価も違っていたと思わずにはいられません。ライブにおけるゲイリー時代の楽曲を歌うロビンのパフォーマンスは元曲の魅力を余すことなく伝えており、今でも初期のダークな哀愁路線だったらなら、どうなっていたのかと考えますね。
両者とも売れたかったんだろうなぁ、そう思うと合点がいくが、②を聴く度に複雑な思いになりますよ。


ROBIN MCAULEY - Eloise - Don't Say Goodbye ★★★ (2018-03-11 13:54:01)

Grand Prixの未発表曲
少々盛り過ぎたカヴァー曲よりも落ち着いていてロビンの声にあっている
聴くべきはコチラだろう


ROBIN MCAULEY - Eloise - Eloise ★★ (2018-03-11 13:46:44)

オリジナルはBarry Ryanというポップシンガーの楽曲。
オリジナルにあったロマンティックさも残しているがちょっと硬めのアルデンテな仕上がりになっていますね。


ROBIN MCAULEY - Standing on the Edge ★★★ (2021-05-14 12:43:16)

最近、BLACK SWANというバンドを始動させたFrontiersから、今度はロビンのソロが出ました。スパン早くないのか?なんて心配になりますが、今回もお馴染みの仕事人軍団が集合。アレサンドロ・デル・ヴェッキオにトミー・デナンダーらがクレジットされた安牌感、ある種のマンネリズムも感じますが、手堅いバックアップ体制はレーベル謹製の破壊力を持っているので、そこにどうロビンが絡むかに興味も津々です。

個人的には先行公開されたタイトルトラックの②がDOKKEN過ぎた為にイマイチ素直になれないのだが(それ以外にもアレサンドロ&トミーが関わったバンドの流用がある)、90年代に日本国内でリリースされたソロに通ずるような哀愁のあるメロディと、ロビンの押しの強い歌声が絡むと言うお約束感を見事に演出しており、ロビンのファンであればガッツポーズ連発のパフォーマンスと楽曲の良さに大満足となるでしょう。

このレーベルの強みたる職人技も感じるが、ロビンという事で80年代から90年代風のメロディアススタイルを用意しすぎたのかも知れませんね。細かいことですが一旦気になると、ちょっと冷めてしまいます。

いずれにしても、MSGロビンが大好きな人なら大いに楽しめるでしょう。BLACK SWANほど味が濃くないのも個人的には良かったです。レーベルの意向と威光、出している音に自信があるから、こうやって良盤を次から次へと出してきますね。
今作もメロディ派の心に寄り添うハードサウンドで魅了しますよ。


ROBIN MCAULEY - Standing on the Edge - Chosen Few ★★★ (2022-05-09 21:49:45)

ブルージーですねぇ
古典ロックなアプローチと現代的な音作り
ロビンの歌声もバッチリとハマり盛り上げています
こういうトーンを操りフックのあるメロディを歌い上げるロビンの持ち味に魅了されます
五月蠅くないのが良いのです


ROBIN MCAULEY - Standing on the Edge - Do You Remember ★★★ (2022-05-09 21:47:36)

裏で鳴るオルガンがいいですねぇ
多彩な鍵盤プレイと的確なギターワーク
職人技が冴え渡ります
サラリと流れそうな雰囲気をありますが耳を捉えますねぇ
ソロ前のグルーヴィンなインストプレイの格好良さに痺れます
作業の合間に聴くBGMにはなれませんよ


ROBIN MCAULEY - Standing on the Edge - Late December ★★★ (2022-05-09 21:43:13)

懐かしき80年代風のメロウなハードポップナンバー
フックのある良いメロディを書けるパートナーとロビンの相性に疑いはない


ROBIN MCAULEY - Standing on the Edge - Like a Ghost ★★★ (2022-05-09 21:32:26)

隙を見せると直ぐに押しの強さが前に出すぎてしまい
何を唄っても暑苦しく感じさせるのが欠点のロビン
だからMSGでもハマりませんでしたね
ここで聴ける彼の歌声は曲調に完璧にフィット
古典的な匂いを発散するオルガンの音色が凄く耳に残ります
テクニカルなギターソロも気持ちが良い
全体的なバランスの良さのおかげでロビンの情感豊かな歌声に集中できます
やれば出来るじゃないかぁロビンである
ドリーミングなハードサウンドもわるないぞ


ROBIN MCAULEY - Standing on the Edge - Running Out of Time ★★★ (2022-05-09 21:52:07)

アルバムのラストにロックなナンバーを持ってきたアイデアは大正解
試聴感の良さも手伝い
また最初から聴きたくなります
パワフルなロビンの歌声がめちゃくちゃハマっております
こういう曲を歌わせたら右に出る者がいないと思わせるロビン節がたまらん


ROBIN MCAULEY - Standing on the Edge - Supposed to Do Now ★★★ (2022-05-09 21:40:14)

HEARTのハワード・リーズがゲスト
その成果は他の曲とは毛色の違いを感じさせ
アルバムのアクセントとなり見事に成功している
ロビンもギリギリで暑苦しくならず押さえてくれたのが嬉しい


ROBIN MCAULEY - Standing on the Edge - Thy Will Be Done ★★★ (2022-05-09 21:35:48)

アルバムのオープニングを飾るメロディアスかつダイナミックなロックソング
いい意味でリラックスしているロビンの歌声は衰えを感じさせず見事に華を添えています
主役たる存在感の強さ
自分の魅力となるトーンを巧みに操っています
ロビンには抑え気味に唄って欲しいねぇ


ROBIN RED - Robin Red ★★★ (2022-01-18 18:25:17)

スウェーデンのメロディアスHM/HRバンドDEGREEDのヴォーカル、ロビン・レッドのソロアルバム。オーディション番組出身という経歴も話題性十分。DEGREEDの方がオシャレ過ぎて、ちょっとしか耳にしなかったのだが、今作は本家とは違い懐かしきスタンダードな唄モノロックサウンドをやり切っている。80年代から90年代にかけて良く耳にしたサウンドを想起した。
ここにモダンな匂いは無い、現代的なテクノロジーの恩恵は受けているが、やっている音はノスタルジックだ。それだけに主役たるロビン・レッドの歌声が重要なのだが、これが実に温かみのある歌声を披露、時代を超越した普遍的メロディアスロックとの相性も良く、チョイハスキーな声が絶妙な哀切を演出している。
ギターワークも素晴らしいし参加メンバーも機能と全てが優等生なのだが、この手のサウンドを知らない若い人には新鮮に聞えるでしょう。甘ったるいだけじゃないハードさも完備しているのがポイントでしょうね。
でも赤を基調としたジャケット損しているよなぁ、あれはドゥーム系よ。こんなに筋の通ったメロディアスロックを想起できないモノの。


ROCK CITY ANGELS - Young Man's Blues ★★ (2018-09-25 14:32:32)

80年代の後半に巻き起こったBACT TO 70’。そのムーブメントを牽引したのは空前の大成功を収めた苦労人バンドGN'R。それまでのヘアメタル勢に対するアンチテーゼとしてジワジワと売り上げを伸ばし最終的にはヘアメタル勢が道を切り開いたMTVの影響もありシーンの勢力図をあっと言う間に塗り替える事になるとは驚いた。
確かに飽和状態のシーンへ、次の一手を模索していた売り手と、浮かれまくっているアーティストに辟易としてはファンにとっては、ラフでスリージーなブルースベースのハードサウンドは、ギミックなしのカッコよさがあり次の時代への道しるべになるには十分なインパクトがあった。ZEPとかめちゃくちゃ見直されたしエアロも再結成していたしね。お膳立てが揃った中で、次にゲフィンが目をつけたバンドがコチラのグループになります。

すでに英国のDOGS DAMOURなんかがいち早く紹介されたり、QUIREBOYSなんかも流れの中で大きく取り上げられるバンドとなりました。それだけに、このバンドを紹介したゲフィンの力の入り方も目に浮かびます。泥臭いブルースベースと思いきや、思いのほかスッキリと聴かせる南部譲りのサザン風味のあるクラシックロックサウンドで勝負。嫌みのない作り込みと、やはりアメリカンなロックがもつアルコールの匂いがする退廃的なムードと、ロックなグルーブが独特の空間を生み出し聴き手を痺れさせますね。
ホーンセクションも導入したファンキーなナンバーや軽快なノリとキャッチーさが満載のロックナンバーありと、レイトバックさせつつも古臭さに埋没しない旬な作りに大手の力を感じますね。

個人的には、その作り込みの上手さが逆に亜流感は激増させ、なんとも底の浅い音楽に聴こえてしまうのが難点。それもこれも、この手のアメリカンロックに対して蘊蓄を語れるほどの知識と興味がないだけかも知れませんが、どうしても流行りもんというカラーが払拭出来ていないのが残念。クオリティの高さにケチのつけようはないし、ワタクシのような貧乏耳のD級メタルマニアの戯言です。80年代後期に表れた懐かしきサウンドが好物な方は楽しめるでしょう。爆発力はないが堅実ですよ。

ちなみにこのバンドがマニアのハートを擽り続けるのは俳優として大成功する、あのジョニーデップが在籍していたバンドであり、③曲目のクレジットに彼の名前も見られるのが、バンドとしての価値を高めているのが皮肉ですね。


ROCK GODDESS - Hell Hath No Fury ★★★ (2019-01-07 10:13:15)

早くもベースが交代しているがターナー姉妹が揃っていればバンドは盤石なんだろう。今作は名手クリス・タンガリーディスをプロデューサーに迎え、早くも音楽性をモデルチェンジ。クリスの手により進化したバンドサウンドは音質やプレイの向上もさることながら、メリハリをつけることに成功した事が大きい。歌メロの充実やコーラスワークの装飾と1stで魅せていた叙情性と洗練度を上げる事でシャープさに磨きが掛かり、よりソリッドでパワフルに変貌した。
バンドとしてのプレイアビリティや楽曲面でのクオリティは前作を遥かに凌ぐ出来栄えで正統性の高いHM/HRが大好きな方なら大いに楽しんでもらえるでしょう。よく言うじゃないですか『女は見た目じゃない愛嬌だ』『容姿じゃない心根が大切なんだ』とかね。このサウンドは正に、その見た目じゃない愛嬌であり心を大切にした本格派のサウンドに生まれ変わりましたよ。デビュー当時からメロディを大切にしていたバンドだからねぇ。
クリスが関わったGirlschoolの『Screaming Blue Murder』とリンクする部分も多いかなぁ。


ROCK GODDESS - Hell Hath No Fury - In the Night ★★★ (2019-01-07 10:58:29)

哀愁のメロディが耳を惹きますね
硬軟交えた楽曲に成長の跡も伺えます
クリスが提示した方向性が間違ってはいないと言う事を雄弁に物語る一曲である


ROCK GODDESS - I Didn't Know I Loved You (Till I Saw You Rock and Roll) ★★ (2019-01-07 10:37:00)

2ndリリース後にシングルカットされたGary Glitterのカヴァー
この曲はアメリカ盤のアルバムに収録されたもので英国盤には未収録である
ちなみに日本盤は英国のものだった
PVを見てドラムの妹がやる気なしなのがチョイと面白い
まるでSince You've Been Goneのコージー・パウエルみたいだ(笑)
アメリカ進出の為のオーダー
ベースの娘が妊娠を理由にバンドを脱退
全米ツアーを前に活動は暗礁に乗り上げる


ROCK GODDESS - Rock Goddess ★★★ (2019-01-07 09:53:41)

NWOBHMムーブメントの流れは大きな潮流を作りだし多くのバンドを輩出した。まぁNWOBHMというのは1979~81年くらいのことをいうんだよと、思う人にとってはなんのこっちゃわからないになるのでしょうが、NWOBHMというのが現象であるのと同時にシーンと言うかジャンルへと昇華した音楽性だと思っているので、洗練され短命に終わったとされる説はあるが、こういうバンドの音を聴かされるとNWOBHMの影響を無くしては語れなくNWOBHMと呼んだ方がシックリくるだろう。
GIRLSHCOOLに続けとばかりにロンドンからデビューを果たした女性3人組のバンド。バンドの顔であるVo.Gのジョディ・ターナーのパワフルヴォイスを軸に、豪快なロックサウンドと叙情的なメロディも配したサウンドは聴き応え十分。それもプロデューサーがGIRLSHCOOLを手掛けたヴィック・マイレだったのも大きいだろう。しなやかさと硬派なスタイルを巧みに馴染ませ、猪突猛進型のGIRLSHCOOLとは明確に違いを見せている。タイプは違えど、ロックディーバ3人組も男勝りなド迫力サウンドで勝負を掛けていた。
ちなみにジョディとドラムのジュリー・ターナーは姉妹です。


ROCK GODDESS - Young and Free ★★ (2020-03-22 17:19:08)

ジョディ&ジュリーのターナー姉妹を中心に女性のみのトリオ編成バンドによる3枚目。前作の流れをより推し進め洗練度もアップ。全般的に軽めのサウンドに方向転換させられており、なんだか女子プロレスラーがリング上で歌っているシーンがダブるのだが、ジョディのドス効いたスケ番ヴォイスは健在、タピオカ店に事務所総出で乗り込むそうな勢いは失っておらず、ロックバンドとしての矜持を保っている。ギターもシャリシャリしているし、リズムセクションも、このサウンドなら、やむなしなミックスに終始させられており、これで華やかになればよかったんだが、思いのほか地味でオッサンくさい空気感が出ており、中途半端さがハンパない。よく言えば堅実にまとまったんだろうが、メンバー間で、この方向性に素直になれなかったのが要因だろうと推察しますね。これもポール・サムソンが絡んでいるからオッサン臭いんだと勝手に決め込んでいるんですが(笑)、こうして改めて耳を傾けると、厚みを持たせたコーラスワークも軽めのサウンドメイクも、必然性があり、いい意味で尖った感性に女らしいメイクを施し洗練されたと言えよう。
このバンドが、この路線に進む必要があったのかと言えば、それまでなのだが、慣れてきた③以降グングンと惹き寄せられましたね。


ROCK GODDESS - Young and Free - Love Has Passed Me By ★★★ (2020-03-22 17:25:23)

妹のジュリー・ターナーがリードヴォーカルを務めるアコースティカルなバラード
彼女の可憐な歌声がマッチしています
箸休めにピッタリです


ROCK'N'ROLL STANDARD CLUB BAND - ROCK'N'ROLL STANDARD CLUB ★★★ (2014-06-23 15:07:43)

1996年リリースのアルバム。CDショップに山積みで置いてあり、なんのCDかなと思い手にしたらB'z松本の企画モノ、裕福になり余裕も出て昔の仲間と作り上げた作品なんだね。自らのフラストレーションを吹き飛ばしたいのか、そんな裏読みをしつつも収録されている曲目を見れば興味がないわけがありません。彼がどんな活動をしようと僕にはれっきとしたメタル系ギタリストであり事に変わりわなく手を出しやすい方向性のようですので迷わず即購入。予想通り期待を裏切らない頭からケツまで満足のいく仕上がりとなり、気心の知れた名うてのミュージシャンのとのプレイは、技と技のぶつかり合いと言うよりも、心温まるミュージシャンシップの融合と感じさせ、聴いていてなんだか嬉しい気持ちにさせられます。それにマニアなら思わずニヤッとさせられるような拘りのプレイを貫いており松本孝弘の入魂ぶりに嬉しくなりますね。本来あるべき姿がここにあるような…
メタル系アーティストが飯を喰っていく難しさを見せつけられたようで複雑な気持ちにもなります。二人のシンガー、松川敏也と組んでTWINZERで歌っていた生沢祐一は相変わらず上手いし、リタイヤしたのが惜しまれる人見元基の存在感は流石の一言である。素材に余計な手を加えずにしっかりとカヴァーされた愛ある一枚、HM/HR系のサウンドが好きな方らな楽しんでもらえるでしょうね。


ROCK'N'ROLL STANDARD CLUB BAND - ROCK'N'ROLL STANDARD CLUB - CAUSE WE'VE ENDED AS LOVERS ★★★ (2014-06-23 15:24:28)

出だしから拘ったんでしょうね
なるほどなぁと感心させられる一曲ですね


ROCK'N'ROLL STANDARD CLUB BAND - ROCK'N'ROLL STANDARD CLUB - FOOL FOR YOUR LOVINNG ★★★ (2014-06-23 15:20:04)

僕が友人とコピーした時はバーニー・マースデンを担当
思い入れの強い一曲でした
曲全体のフィーリングも
ソロも松本流のアレンジが映えますね


ROCK'N'ROLL STANDARD CLUB BAND - ROCK'N'ROLL STANDARD CLUB - INTO THE ARENA ★★★ (2014-06-23 15:15:38)

成り切りぶりも相当ですね
増田もイイねぇ


ROCK'N'ROLL STANDARD CLUB BAND - ROCK'N'ROLL STANDARD CLUB - MISTREATED ★★★ (2014-06-23 15:31:55)

情念の歌声を聴かせる生沢の上手さも光ります
成功者の松本が弾いてもイマイチ泣けない
性格がねじ曲がった自分が悪いんだけどね
エエカヴァーですよ
間違いなく


ROCK'N'ROLL STANDARD CLUB BAND - ROCK'N'ROLL STANDARD CLUB - MOVE OVER ★★★ (2014-06-23 15:26:52)

歌が凄い
この音圧は人見元基ならでは
惜しい逸材の隠居に複雑な気持ちを抱きます


ROCK'N'ROLL STANDARD CLUB BAND - ROCK'N'ROLL STANDARD CLUB - SUNSET ★★★ (2014-06-23 15:22:39)

タッチやトーンもまんま弾くだけではない
拘りが感じられます
愛溢れるカヴァーですね
青山純のドラムもイイですね


ROCK'N'ROLL STANDARD CLUB BAND - ROCK'N'ROLL STANDARD CLUB - WISHING WELL ★★★ (2014-06-23 15:12:55)

原曲はFREE
本当にスタンダードな一曲です
レスポールにヴィブラードとポール・コゾフですね
流石だね
一発で分かるドラムの樋口もまた凄い


ROCKHEAD - Rockhead ★★ (2018-10-06 15:59:44)

エンジニアからプロデューサーとして活躍し一時代の音を築き上げた男として知られるボブ・ロックが中心となり1992年にリリースしたバンドの1st。このアルバムには彼が手がけてきたモトリー、ボン・ジョヴィ、メタリカ的な音が溢れている。一流のプロが集まり作り上げただけに、洗練された中に土着的なアメリカンロックのニュアンスねじ込む流石の音作りと楽曲が目白押しで、飛び抜けたリーダートラックはないが、ソツなく纏めあげた楽曲群の数々の質は高いです。

アメリカンなポップセンスとロックな力強さが同一の力で押しあいへしあう感覚は実に面白い、そしてシンガーのスティーブ・ジャックが情感豊かな歌声で楽曲の魅力を倍増させていますね。エモーショナルなメロディ、サビを彩る色彩豊かなコーラスワーク、パッと広げる解放感のある展開などなど、ボブ・ロックやないかーいとなるわけですね。

メインストリームへと押しあがったアメリカンハードサウンド。その旨味を抽出したサウンドは、どこかファーストフード的なお手軽感とリーズナブルさが備わり、底の浅い音に聴こえてしまうのだが、逆にこの時代ならではのサウンドであるのは間違いない。昨今のリバイバルブームに感化された若いファンには、80年代後期の音の代表格みたいなアルバムだと進めたいですね。


RON KEELS FAIR GAME - Beauty and the Beast ★★★ (2021-04-06 21:46:19)

あのイングヴェイ・J・マルムスティーンを世に送り出し(踏み台にされた?)、その後はBLACK SABBATHに一瞬参加、そしてKISSのジーン・シモンズの助力を得て世に出たロックンローラー、我らがロン・キール。
80年代にそこそこの成功を収めるもメタルバブルに乗っかれるほど、器用でもなくシーンから消える事となる。
その後1997年に突如、北の狂獣SABER TIGERのアルバムに参加した時は驚きました。叙情派バンドに何故?キールなんだ?
その予測不能な化学反応はパルプンテの如き破壊力で、マニアを楽しませてくれましたね。
そんな不器用な歌声が愛されるロン・キール。一時期はカントリーで食いつないでいた苦労人、迷走するキャラを極めていたのが、この時代だと思います。
ロン以外は全員女性のツインギター編成、セクシー系の女性を4人も従えハーレム状態を楽しむことに、どう考えてもロンがニヤついている姿しか想像できないのだが、サウンドの方が、そんな邪な感情を与えない真面目なモノ。
マーク・フェラーリやトミー・セイヤーの曲もあったりと、ロンの声が似あう豪快なロックもあるが、しっかりとした枠組みのメロディアスロックもあり、華やかなメンバーの組み合わせも手伝い、音楽性は煌びやかなイメージを与えてくれる。結成は1991年だが、当然の如くバンドは短命に終わる。結局、この作品は2000年に突如リリース。
いつのマテリアルで、いつ頃レコーディングされたものなのかは知る由もないが、相変わらずロンは綱渡りなロックンロールライフを生きていると想像を掻き立てられますね。
今では簡単に聴ける、ある意味、レア音源。KEEL時代を支持するマニアなら聴いて損はしないでしょう。そしてロンのカントリー路線も、あながち間違っていないと確認できるような楽曲も収録されています。意外と器用にメロディアスなロックを歌っているので驚きます。
こっちが勝手に出来ないと思っていただけなんですけどね。


RONDINELLI - Our Cross - Our Sins ★★ (2014-04-10 16:16:42)

Cross Purposesで共演しているトニー・マーティンをシンガーに迎え、ベースには同じくサバス等多数の経歴を重ねている歴戦の兵、ニール・マーレイをベースに迎え入れたロンディネリ兄弟がメインのバンドが2002年にリリースした2nd.国内盤はキングレコードから10曲入りでリリースされており、僕が持っているのは9曲入りの輸入盤です。2000年以降の中途半端な正統派メタル、メンバーの割の小さくまとまっており、決め手に欠ける印象を持ちますが、2002年リリースだから仕方がないのかな?と割り切って聞きました。マーティン節も健在だし上手い演奏なんですが曲がイマイチ面白くない。ブルージーなナンバーなんかもあるし光沢のあるサバス風の曲も用意されているのですがやっぱり決め手に欠けた地味な印象を拭えません。でもこれが聞き進むにつれて、叙情的でマイルドな音色を奏でるギターとツボを押さえた老獪なテクニックを響かせるリズムプレイの心地よさ、更には、ここでもレイ・ギランの後任にトニー・マーティンなんですかという関連性やサバス裏番長組の躍進をニヤニヤとさせられながら楽しむのも一興でしょうね。聞きこむほどに味の出る地味な一枚。マニアなら秀でた部分を愛でて楽しむのもこれまた一興でしょう。にしてもトニー・マーティンはスタジオでいい仕事をする割には、作品に恵まれませんね。


RONDINELLI - War Dance ★★★ (2014-04-10 15:45:02)

Rainbow・Black Sabbath・Blue Öyster Cult・Riot・Axel Rudi Pell等でドラムを叩いたボビー・ロンディネリと、兄弟だったと思いますギターのテディ・ロンディネリにBlack Sabbath・Badlandsや横関敦にジョージ・リンチのソロ、フェノミナ2なんかでも歌っていた、今は亡き魂のシンガー、レイ・ギランにWhite Lion・ザックワイルド関連のバンドやMegadethなんかのベースとして知られるジェームス・ロメンゾ等が集い結成されたバンドが1985年に録音されお蔵入りした作品が1996年に突如日の目を浴びることになった幻の一品を紹介します。前半4曲スタジオ録音に後半4曲がLIVE音源ということでコレクターアイテムの復活的なニュアンスを感じますが、これが時代背景をそのままに照らし出した適度に乾いた正統派のUS産メタルを披露、キーボードも効果的に使い厚みのあるコーラスハーモニー等も生かしたアレンジが冴えわたる聞かせてくれる一枚。当時は無名だったレイ・ギランも素晴らしいパフォーマンスを見せており、堅実なバックのプレイも心地よく安心して身を任せて聞けますね。ボビーのパワーヒッティングドラムも健在だし、テディのギターワークは所謂、ギターヒーロー然とした技巧的な面とフィーリングを生かした渋めのプレイを披露し、よりオーセンティックなサウンドワークに貢献しております。しかしなんと言っても主役はレイ・ギランの情感のこもったパワフルな歌声でしょう。伸びやかに朗々と歌い上げる姿にうっとりと聞き惚れてしまいます。この作品がどのようか経緯で埃に埋もれ、どのような経緯で発掘されたかは分かりませんが、良質なメロディと上手い歌を堪能されたい方はぜひとも聞いて欲しですね。ちなみに2002年にはトニー・マーティンとニール・マーレイが加わりアルバムをリリースしていますので、そちらも合わせて聞いて欲しいですね。正統派メタルマニアなら必ずは興味を持ってもらえるかと思いますよ


RONNIE ROMERO - Raised on Heavy Radio ★★★ (2023-02-05 13:27:40)

リッチー・ブラックモアに見いだされてからは、引っ張りだこの売れっ子シンガーになったロニー・ロメロ。その胸板の厚いドン・ムラコばりに暑苦しい歌声は、繊細な楽曲には似合わないのだが、歌唱力はまちがいはなくメタルを歌うに適した声質の持ち主と言えよう。
まぁヴァンデンバーグや若井望との共演は個人的にピンと来なかったが、ヴァンデンバーグが眠たいブルースロックをやるよりもよっぽど評価出来るし、若井も名前が売れるならば良かったろう。

個人的にはけして好きなタイプの歌い手でないので前作のカヴァーアルバムは聴いていないのだが、今作はアナタのオススメ新作ですと推されたので視聴、その前から小出しでも出ていたしね、彼の年齢的なモノもあり、有名な楽曲のカヴァーが大半だ。DPの①は予想外だが、曲がつまらんので掴みに成功したとは言えない。
ベタ中のベタ、容易に原曲を比較できるパフォーマンス、ある意味カラオケ大会な側面は否めないが、ゲストに若井を初めガスG、クリス・キャファリー、ローランド・クラポウの客演もあり一定の山場は作っている。

個人的には上手いがどうも印象に残らないシンガーではあるのだが(無難過ぎる演奏も拍車を掛けている)、この器用さは、どのバンドでもヘルプできる器量があるのは確認出来る。でもベタだ。原曲を超えたとは言えない、そこが玉に瑕である。しかし、黄金のメタルソングを聴かされると、懐かしい時代が想起する。メタル青春時代回顧録。個人的にはそういう意味で楽しんだが、若い人がどう思うかは微妙な気がする。でもここから古典を知る人も多いと思うので、是非ともトライして欲しい。


RORY GALLAGHER - Blueprint - Walk on Hot Coals ★★★ (2021-08-22 19:29:34)

幅広い音楽性をバックボーンに持つロリーらしい一曲
新メンバーの挨拶代わりには強烈ですね
鍵盤奏者として加わったルー・マーティンのピアノの被せ方がイイ
勢いに乗るバンドを象徴するようなアルバムのオープニングでしたね


ROSE ROSE - Brutalize ★★★ (2019-03-19 20:35:57)

1stから4年ぶりにリリースされた2nd。体制もトリオからツインギター編成に4人組に変更、その成果は音楽性にも見事に表れており、へヴィな硬質感もアップ。リズムにも深みが増し、よりソリッドでバイオレントなサウンドへと舵を切る事となった。またギターアプローチにも広がりが増え、メタル的な要素もアップ。そんじょそこらのデスメタル系など、全て駆逐する程の過激さを纏ったダイハードなデス系ハードコアサウンドは、1stで聴けた爽快感や無邪気なお楽しみ感を排除。
厳つく暴れ倒しまくりで聴き手を刺激しまくりです。どこか血生臭い空気感も漂い実にバイオレントなサウンドへと仕上げてきた。
歌い手の粗暴な咆哮スタイルもキレが増しヒステリックな音楽性に拍車を掛けてくる、その熱き血潮が迸る唄は不快感と共に精神的な苦痛を与える刺激を携えており、過激さと暴虐性が増した音楽性との相性も抜群だ。
恐れるものなど何もない、大胆不敵極まりないダイハードメタルサウンドの凄み。邪悪なる激情が渦巻くデス系サウンドの気合いの入りようを、その筋のマニアにとっては確かめる価値があるでしょうね。


ROSE ROSE - Kill Your Brain ★★★ (2023-12-19 12:20:17)

ハードコアパンクスとスラッシュメタルの融合。その峻烈なるサウンドは今にも銃口から火が噴き出しそうな熱風を感じる。一糸乱れぬトリオから繰り出させる爆音、その畳みかけるようなノイズの荒らしは絨毯爆撃の如く、周り一帯を焦土へと変えるかのようだ。
アクセル全開、メタリックな要素も益々強まりストレートに弾き出される轟音ビートに恐れ戦く。
単に走るだけではないブレイクパート、リズムチェンジという芸の細やかさもサウンドの深みを倍増、吐き出される内なる感情、その怒りにも似た叫びは聴き手の感情を激しく揺さぶるだろう。
何を歌っているのか分からないのだが、そんな事はお構いなし、叩きつけられる激情に圧倒されっぱなしです。
X-JAPANが大成功したおかげで、のちの売れたコンピ作にも参加していたROSE ROSE。その中では浮いた存在だった。こういうクロスオーバースタイルのサウンドは地下に潜りがちだ。コアなファンに支えられる彼らは海外でも認められる実力者。
その値打ちの高さを、この音を聴けば理解できるだろう。音楽に国境は無い。こういう音は単に粗暴なだけではダメ。演奏がしっかりしていないと成立しない。この腕の良さに惚れる。
グラインドコア系に面を喰らうマニアもいるだろうが、役34分の轟音を聞ききったあと、必ずリピート再生したくなる魅力を感じるはずだ。個人的にはハードコアテイストとメタル度が絶妙だと思っている。嫌な事など簡単に忘れ去れさせてくれるデトックスサウンドでもある。


ROSE ROSE - Mosh of Ass ★★★ (2019-03-19 20:15:36)

ジャンルを問わず過激なモノを好む方なら知らない者はいないと言われる国産バンドのフルアルバム。当時はスケーターロックなる言葉で呼ばれる事も多く、そのパンキッシュなサウンドにスラッシュ風味を塗しダイハードなハードコアスタイルまで飲み込んだ、音楽性は唯一無二の存在として国内でも多くのフォロワーを生む存在へと上り詰めた。
ある意味、様式と言うかスタイルが確立されていたメタル系のハードサウンドとは微妙に異なるが故に、個人的にはハマらなかったが、あらゆるジャンルを複合的に取り込みハードコアスタイルへと研磨させた音楽性は、メタル系のような深みはないが、性急なビートがアグレッシブにバンドをサウンドを押し上げ、そこにソリッドなリフワークがギャンギャンと喚き立て過激さを牽引、その上でより分かりやすい構造を示し、激しく雄たけびを上げる唄が一体となり一気呵成に突っ走っていきます。
色んな音楽性を詰め込んでも破綻させなかったアイデアと構成力は見事、一曲が短い為に爽快感すらも漂い、スピード感や過激さに比重を置くマニアなら大きな刺激を受けるバンドでしょう。
このバンドの1stはシーンにとって大きな価値のあるものである事は疑いがない。元祖クロスオーバーとも言えるハードコア的な音楽性とメタルの融合、加速度を内包したラウドなサウンドは情緒を排した簡潔極まりないものだが、今なお色褪せる事のない暴力的なスタイルへと仕上がっている。海外のアーティストに走らなくとも日本には、このような優れたバンドがいる事を多くの人に知ってもらいたいですね。


ROSE ROSE - Skatehead '88 ★★★ (2024-10-03 04:34:21)

僅か3曲入で9分にも満たない音源なのだが、それでも十分に強烈な印象を抱かせるEP。強烈な爆音とスピードで聴き手の野生を呼び覚ますオープニングナンバー、そしてベースがイントロで刻むフレーズが印象的な②、後半に掛け勢いもスピードもアップ。その怒濤の転回に雪崩式バックブリーカーを喰らった気分だが、ラストの曲ではそこから卍固めをキメられた気分だ。もうフラフラなのにむりやり起こして技決めるなよである。

それほど、多様性を持ち合わせながらハードコアパンクスだけを満足させるだけではないメタリック感。オープニングナンバーの意外なほど聴きやすい曲調なども、彼らなりに裾野を広げているように感じるのだが、それも本来あった魅力の一つなんだろう。短い曲ながら着実に成長する姿を見せつけた今作。彼らのカタログとしては、やや異色な雰囲気が無きにしも非ずだが、そんな事はどうでも良い。

このクラシックなクロスオーバーサウンドに流行も廃りもない。売れる事とは別のベクトルを放つ高潔なる姿勢。パンクスもメタル野郎も満足させる攻撃性を有するスピード違反サウンドに抗う術はない。頭を空っぽに、このダーティ爆音サウンドに身を委ねるのみ。


ROSEMARY BUTLER - Rose ★★★ (2017-09-01 15:00:49)

角川映画の迷作と誉れ高い?草刈正雄がフリーのロードレーサー役を熱演した『汚れた英雄』の主題歌やアニメの主題歌などを歌い日本でも認知度の高かった彼女が1983年にリリースした1st。AOR調の歌モノを中心とした打ち込みビートも導入したダンサンブルなロックナンバーから、ソフトロックに王道バラードあり、チョット マッテ クダサイという歌詞が飛び出す、親日ぶりをアピールするナンバーもあったりと多様性に富んだ楽曲が収録された一枚。
自身もミュージシャン稼業をとして裏表で活動を行い、多くのアーティストのバックコーラスを担当、その仕事ぶりが多くのミュージシャンから賞賛を受けたミュージシャンでした。また自身もバンドのベース兼リードシンガーを担当したりと、凄い実力者です。
そのトレーニングを積んだ歌声は、上手いが故の個性不足ではありますが(みんな似てしまう)、力強さを損なわないキュートでパンチの効いたパフォーマンスは、歌モノロックが好きな人なら安心して身を任せる事が出来るでしょうね。個人的には③④⑤のベタな楽曲が並ぶ展開が好きです。特に⑤曲目のハードポップな『Call Of The Wild』なんて『汚れた英雄』路線で好きですよ。


ROSEMARY BUTLER - 汚れた英雄 ★★★ (2021-11-04 13:37:48)

角川映画『汚れた英雄』の主題歌として知られる名曲中の名曲。映画は、10分たっても20分たっても主演の草刈正雄は出てこず、レースシーンと主題歌を何度も流し、劇中、汚れた英雄ことRiding Highを100回くらい流したんじゃないのかなぁというくらい、ローズマリー嬢のパンチの効いた歌声が印象的なのですが、やはり草刈正雄登場シーンのインパクトには勝てません。そういうぶっ飛んだ演出が最後まで繰り広げられる角川映画なのですが、この曲の良さに助けられた感は大きいと思いますよ。
カップリングのバラードも込みで今作は歌モノロックファンなら抑えて欲しいシングルになります。実は、今作がCDで聴ける『角川映画主題歌集』のみかと思います。でもカップリングのバラードは収録されていません。なのでどこかで復刻して欲しいなぁと思いますね。現在、ローズマリー・バトラーの1stソロアルバムの配信版に、Riding Highという英語版のタイトルで収録されたモノがありますが、あちらは2分少々の中途半端なヴァージョンであり、しかも正式な音源のショートカットではありません、劇中使われた曲を切り取って収録したと思われるモノ。バイクのエンジン音が全開に入っており、全然のめり込めませんのでお気をつけください。


ROSEMARY BUTLER - 汚れた英雄 ★★★ (2021-11-05 19:07:27)

火薬先輩お疲れ様です。
ワタクシ、残念ながら国内盤を見たことがありません。収録曲が大幅に違うのですね。ちなみにアニメの主題歌は角川映画主題歌集で視聴済みです。飛ぶ鳥を落とす勢いの角川だからそこ実現したキース・エマーソン参加だったのでしょう。
そして愛情物語の情報はレアすぎて手が出ませんが、YouTubeで探して聴いてみようかと思います。貴重な情報ありがとうございます。
他のユーザーにとっては適切な情報ですね。
再発されると良いのですが、権利の関係がネックでしょうか…など邪推したくなります。


ROSEMARY BUTLER - 汚れた英雄 - The Last Hero ★★★ (2021-11-04 13:47:35)

いいですねぇ
角川な優しくロマンを包み込むバラードタイプの一曲
映画はクラッシュしたポンコツの部類に入るのだが
この曲の持つ普遍的な魅力は傷ついた心を癒やし
レースに負けた男達を優しく慰めます

今の映画は内容に見合わないJPOPが多すぎる
今作はイメージを損なわないどころか救っていますよね
主題歌と併せて名曲でしたね
どこかで配信されんかね


ROSEMARY BUTLER - 汚れた英雄 - 汚れた英雄 ★★★ (2021-11-04 13:42:45)

この曲を書いたのは日本人の作曲家、小田裕一郎さん、
作詞はトニー・アレン、歌はローズマリー・バトラーというややこしい編成。
所謂、俺は洋楽しか聴かないという鎖国体制の偏屈モノを混乱させる楽曲になります。
普通に良い音楽に巡り会いたいと思う方ならなんの問題もないのですがね…

ロッキーの主題歌EYE OF TIGERあたりを思い出させるビートの聴いた楽曲、
そしてパワフルなローズマリーの嬢の歌声に魅了サビメロもグッとくるのよねぇ
歌メロが抜群に良いのです、日本人の耳に馴染むんですよねぇ。
と言うことでカッコイイロックを聴きたいと思う方はジャンル不問でお楽しみください。
この昭和感も愛して欲しい。
哀愁のあるメロディと力強い歌声に持って行かれるのよ~


ROSS THE BOSS - By Blood Sworn ★★★ (2020-04-21 12:45:35)

近年はMANOWARの曲を再現するライブなどに注力していた元MANOWARのロス・ザ・ボスが8年ぶりにリリースした3枚目がコチラ。後半3曲のMANOWARカヴァー大会がボートらに収録されていますが、本編も正にMANOWARスタイル一直線。そのやりすぎ感に苦笑いも出ますが、本家がイマイチやり切れていない昨今、その代替え品としては素晴らしいクオリティを保持、むしろ本家を超えてきているぞと言える力が漲っています。その肉汁滴るホルモニックな濃厚エピックメタルワールドのこってり感に、耐性のない方はオープニングナンバー終了後には、胸焼けを起こしているかと思いますが、充当に、あの路線を踏襲しているので、はっきり言って清々しいです。あのフレーズは○○だよなぁとか、デジャブ感が逆に、このエピカル満願全席の味付けにメリハリを付けているのだから、このバンドのやり方は正解なのでしょう。正直、シンガーの断末魔ハイトーンのイキすぎに、チョイチョイ箸が止まって食事も進まなくなりますが、これも、味付けなんだとして楽しむしかないのですが、苦手な人はとことんダメでしょうね。

かつてはNew Metal Leaderというアルバムをリリースしたロス・ザ・ボス。結局は戻ってきましたね。懐かしさを愛でるだけではない新しさに期待したい。そしてAFMレコードは、この手の濃厚な奴が好きやなぁ。


ROSS THE BOSS - New Metal Leader ★★★ (2020-04-01 18:00:59)

バンドのスタートはMANOWARのトリビュートバンドだった。そこにロス・ザ・ボスを招きKEEP IT TUREに参戦したのを契機にバンドは本格化。ロスの名前を前面に出して始動となるが、この時点ではソロバンドではなかったと言われるデビュー作。
個人的にはダサいと感じさせるアルバムタイトルも、2008年となればクラシックメタル再考の機運も高まりフェスなども行われていた時期。この機を逃すなとリバイバルブームを作りだしていただけに、ある意味タイムリーと言えなくもない。
ドイツのAFMからリリースですから、もう、ある程度、聴く前から音が漏れ聞こえるのですが(ドイツのIvory Nightメンバーらが参加です)ギミックなしのガチンコメタルサウンドで勝負。その威風堂々とした佇まいは、マニアックな感性に陥ることなく、ヘヴィメタルの本流のど真ん中を闊歩する超横綱相撲サウンド、いい意味のメジャー感と、裏切らないメタリックな感性にグッと熱いものがこみ上げます。バランス感覚に配慮もあったおかげで胸焼け寸前で行っているのが丁度よい。
でも耐性のない方はキャベジン必要ですかね(笑)
ちなみに⑤と⑦はロスがアルバート・ブーチャードとやっていたバンド、Brain Surgeonsのカヴァーです。マニアならグッときますよね。


ROSY VISTA - You Better Believe It! ★★★ (2023-09-07 13:46:01)

Noise Recordsからデビューを果たした女性4人組によるジャーマンメタルバンドが1985年にリリースした5曲入のEP。時代的にはメタルバブル勃興前と言うこともありグラム系の匂いも隠し味程度に、ドイツらしい生真面目さと女性らしい、しなやかさを加味させたサウンドはダイナミックかつメロディアス。文句の付けようがない普遍的なスタイルへを築いている。
プロデューサーは初期のACCEPTやSINNERなどのお仕事で知られるディルク・ステフェンズの助力もあったろう、ギターワークが割としっかりしている点でも、ディルクのサポートを窺える。
硬軟交えたハードサウンドは、懐かしい時代の空気を思いっきり味わえる一品、チョイ胡散臭いのも当時のサウンドですよね。
このバンド、再結成を果たし2019年には叶わなかった1stアルバムをリリース、しかもここで聴ける5曲をリメイクしてのリリースである。
80年代型のHM/HRが好きな人ならば大いに楽しめるでしょう。女性にしか出せない音ってあるんですよね。


ROUGH - First Cut ★★★ (2023-09-12 16:06:38)

麗しの実力派シンガー、アニー・ウィチャート嬢をフロントに据えたジャーマンメタルバンドの1st。リリースは1988年、Steamhammerからとなりますが、これが実に素晴らしい内容で、当時の時代背景を飲み込みつつもドイツらしい生真面目さ、その硬派ながらもメロディに軸足を置き聴きやすくまとめ上げている。
女性シンガーということでドロ・ペッシュがいたWarlockを引き合いに出せるが、このバンドの方が柔軟性があり広く認知される要素を持っている。上手い唄と主張のハッキリとしたサウンドは、大衆性も完備、同郷のSCORPIONSの成功も見据え、自分たちらしい音を作り上げている。
一発これだという大技がないと言われると微妙だが、個人的には総じて及第点を超えた楽曲が詰まっており、華のある女性シンガーの存在感を引き出させている。コーラスワークの使い方やキーボードの活用など、十分、大衆性を完備しているだろう。遊びすぎず伝統を守っているという姿勢も好きですね。


ROUGH CUTT - Rough Cutt ★★★ (2019-11-29 14:00:27)

NIJI MUSICの力添えも有ったのか大手WANNERからリリースした1st。ウエンディ&ロニー夫妻のバックアップは大きく、曲作りなどのも関与したと言われているが、その辺りに②③とカヴァーソングが続く構成になったのだろう(③はオーストラリアのChoirboysのカヴァー)、ポール・ショーティノの新人離れした貫禄たっぷりの歌声は、オープニングナンバーから炸裂、ゆったりとしたリズムだが妙に癖になるリフと哀愁が漂うメロディは、このバンドの魅力を端的に告げるもの、若干の肩透かし感はあったが、曲そのものの魅力は個人的にRough Cuttと言えばこれと思うほど大好物です。
予想外のスタンダードなカヴァーソング②に面喰らったが、これがポールに良く似合う。もはやポールの持ち歌レベルの仕上がりに驚かされたまま、シンプルはポップロックの③に流れる展開は、ある意味勢いが足りない。次も素晴らしいバラードだが、一度も火が付く事無くクールダウンタイムと感じるのが、個人的にはマイナスだった。1985年と言えば、思春期真っ只中のワタクシにとっては、尚更そう感じましたね。このグループの音楽性に耳が追いついたのは、90年代に入ってから、それだけこのバンドは成熟した魅力と言うのを持ち合わせていた。
突出したプレイヤーがいないと言われがちだが、ポールを支えるバックのメンバーも活きのいい演奏をブチ込んでいます。このバンドはポールの唄を中心とした作り込みに舵を切ったない過ぎない。それだけに、本格派過ぎたが故の、ある意味、早すぎたデビューとも言えそうだ。へヴィでダークな⑥が違和感なくハマるのも、このバンドの強み、アルバム一枚に多くのメッセージを残し可能性を秘めた、本格志向の優れた一枚。


ROUGH CUTT - Rough Cutt - Cutt Your Heart Out ★★★ (2019-11-25 22:42:47)

シャープに切れ込んでくるメタリックな疾走ナンバー
ハスキーでセクシーな声が全部持っていくね


ROUGH CUTT - Rough Cutt - Dreamin' Again ★★★ (2019-11-25 22:37:56)

ようやっと完全オリジナルの曲が登場するのですが
バラードだったと言うオチに肩透かしを喰らったマニアも多かったろう
このエモーションと泣き
そして新人の一枚目とは思えない落ち着き払ったパフォーマンス
これは黙って受け入れ酔いしれましょうよ
リズムもズシズシ決まってるんだよね


ROUGH CUTT - Rough Cutt - Take Her ★★★ (2019-11-25 22:40:14)

ロニーとグレイグのDIO組が楽曲を提供
でもグレイグは元ROUGH CUTTなんでややこしいねぇ
シンプルだが耳を惹くリフに尽きる
走らないオープニングってのもこのバンドらしいね
なんだかんだでROUGH CUTTと言えばこの曲を真っ先に思い出します
イイ曲ですよ


ROUGH CUTT - Rough Cutt - You Keep Breaking My Heart ★★★ (2019-11-29 14:23:53)

本格派志向のバンドサウンドの凄み
そしてポールのエモーショナルな歌声に震えます
こういうフィーリングを持ち合わせたアメリカのバンドと言うのは稀有な存在だった
ディオの目に狂いはない


ROUGH CUTT - Wants You ★★★ (2019-11-29 14:20:34)

ロニー・ディオ主催のメタルプロジェクトHear N' Aid - Starsでは、ドン・ドッケンを公開処刑した男と名を挙げたポール・ショーティノがフロントマンを務めるバンドの2枚目。プロデューサーをメタル畑のトム・アロマから、幅広いジャンルに精通するジャック・ダグラスに変更。そのかいあって、音楽性により明確な意思が見えメリハリが生まれた。ヒット狙いもありつつ、新人らしからぬ貫禄が醸し出されるサウンドは聴き応え十分。存分に自分達の成長を見せつけている。シャープな①からグルーヴィーな②の流れも心地よい、そしてラジオ向けの2分半少々の③へと流れる展開に、今作の方向性と言うか、ジャック・ダグラスの狙いが見えてきたという事でしょう。どんなに軽めの曲をやろうとも、ポールが唄えばそこにロックな熱が吹きこまれるのが印象的。ツインギターコンビも派手目のプレイをねじ込み、メタルバブル勃発を見越した作風に終始したと言える。
前作が本格志向のアメリカンメタル成分が強めだった為に、今作における路線変更には賛否も多くあったと聴くが、結局は、リリースするも成功とは至らずに、ポールがQuiet Riot加入の為に脱退。バンドはほどなくして解散と言う憂き目にあってしまった。もう一枚、このラインナップで勝負して欲しかったなぁ。


ROUGH CUTT - Wants You - The Night Cries Out (For You) ★★★ (2019-11-29 12:47:23)

アルバムを締めくくるに相応しいムードのあるバラード
ポールの歌声が優しく抱きしめてくれる


ROXUS - Nightstreet ★★★ (2021-10-11 17:32:50)

フルアルバムが一枚だけで消えてしまった幻のメロディアスHM/HRバンドとして知られるROXUS。オーストラリアという事で大陸的なグルーブも飛び出すが、メロディアスなサウンドメイクは実に硬派でクールなのに情熱的。それでありながらも大衆性も意識した音作りを行い、その奥行きのあるサウンドの完成度は1stとは思えない。アメリカン仕様のWHITESNAKE風味の④をやっても様になる説得力の高さ、合い間に挟まれるAC/DC風味のロックスタイルも多様性を広げる事に貢献、一本筋が通っているので、守備範囲の広さが魅力になっている。哀愁のメロディが好きだを合言葉に、バラエティ豊かな楽曲を揃えた事は大いに支持できるでしょう。時代が90年代だっただけに不遇を味わう音楽性だったと思うが、今こそ見直されるべき一枚だと思いますね。


ROXUS - Nightstreet - Midnight Love ★★★ (2021-10-07 02:04:11)

洗練されていますね
大人のメロディアスハードサウンド
みんなもっと自己主張出来るのだが無駄に前には出ない
そういう秀でたバランス感覚が更に一段上のステージへと押し上げている
日本では無名のままで終わっているが
メロディ派のマニアには是非とも聴いて欲しい一曲
静かに青白い炎を燃やす珠玉のメロディアスロック
DANGER DANGER辺りが好きな人ならマストですよ


ROYAL HUNT - Moving Target ★★ (2009-06-03 09:08:00)

D.Cクーパーという類稀な才能を持ったシンガーを手に入れた事により
その音楽性を見事に開花した彼らの代表作。
従来のキーボードを中心としたクラシカルな美旋律に適度なキャッチーさを滲ませた楽曲はどれも魅力的で捨て曲のない充実した仕上がりを見せている。
無駄を省いたアレンジも好感がもて歌い手の力量がダイレクトに伝わってくる。
主役はアンドレだがそれに二分するD.Cの存在が今作を名盤へと押し上げたのは間違いないかと思います。憂いを帯びた繊細なメロディとクラシカルな旋律に焦がれたくなったら今作に身を委ねたくなりますね。いい意味で音楽性の広がりを感じさせるマイルドな味わいも個人的には良かったですね


ROYAL HUNT - Moving Target - 1348 ★★★ (2009-05-29 20:42:58)

猛烈な泣きを発散する哀メロナンバー
繊細なメロディが涙腺を刺激しますね
ロック然としたアレンジも見事です
豊潤なアイデアが詰まった名曲ですね